JP3696825B2 - 印刷装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データに応じた文字や画像等を印刷媒体に印刷する印刷装置及びその制御方法に関し、特に、互いに印刷方式が異なる複数の印刷機を備えた、所謂ハイブリッド型の印刷装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷データに応じた文字や画像等を印刷媒体に印刷する印刷装置としては、例えば、印刷媒体に対して印字ヘッドを走査させながら、この印字ヘッドのノズルから吐出されたインクを印刷媒体に付着させることで印刷を行うインクジェット方式の印刷機や、画像データに応じて製版された孔版原紙を版胴に巻き付けて、この版胴を回転させながら版胴内部から供給されるインクを孔版原紙の穿孔を介して印刷媒体に転写させることで印刷を行う孔版印刷機等、様々な方式のものが提案されている。
【0003】
これら各方式の印刷機は、それぞれに長所、短所を有しており、例えば、インクジェット方式の印刷機は、高精細のフルカラー画像を得られる反面、印刷媒体1枚の印刷に比較的長時間を要するという問題がある。また、例えば、孔版印刷機は、版胴が1回転する毎に印刷媒体1枚の印刷が終了するので、特に多数部の印刷を行う場合に極めて安価に短時間で印刷を行えるが、カラー画像を印刷する場合には各色毎の版胴を用意して各色毎に製版処理を行う必要があり、フルカラー画像の印刷が現実的に困難であるといった問題がある。
【0004】
このため、これまでは、例えば、カラー画像を少数部印刷する場合にはインクジェット方式の印刷機を用い、単色の文字や図形等を多数部印刷する場合には孔版印刷機を用いるといったように、用途に適した印刷機を選択的に使用するようにしているのが一般的である。
【0005】
ところで、近年では、これら印刷方式が異なる複数の印刷機を組み合わせ、それぞれの方式の長所を活かすことで、様々な用途に対応して効率の良い印刷を行えるようにした印刷装置として、所謂ハイブリッド型の印刷装置が検討されている。そして、このようなハイブリッド型の印刷装置を実現する具体的な技術として、例えば特開平8−197824号公報においては、孔版印刷機にインクジェット方式で印刷を行う印刷部を付加し、孔版印刷とインクジェット方式での印刷とを連続的に行うようにした印刷装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平8−197824号公報にて開示される印刷装置では、孔版印刷を行う印刷部の排紙系路上にインクジェット方式で印刷を行う1つの印刷部が設けられた構造となっているため、最終的な印刷時間がインクジェット方式で印刷を行う印刷部の処理時間によって決定され、孔版印刷機における高速印刷の長所が十分に活かせないといった問題がある。
【0007】
このような問題を改善する方法としては、インクジェット方式で印刷を行う印刷機を複数並列に配置して、孔版印刷に比べて印刷時間が長いインクジェット方式での印刷をこれら複数の印刷機で同時に並行して行うことで、インクジェット方式での印刷時間を孔版印刷の印刷時間に一致させ、トータルの印刷時間を短縮させることが非常に有効と思われる。
【0008】
このような理想的なハイブリッド型の印刷装置を実現するには、インクジェット方式で印刷を行う複数の印刷機と孔版印刷機との連携が適切に行われるように各部の動作を制御して、一連の印刷処理が連続的に且つスムーズに行われるようにすることが重要である。
【0009】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、様々な用途に対応した効率の良い印刷を適切に行うことができるハイブリッド型の印刷装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、並列配置された複数台の印刷機で構成される第1印刷部と、前記第1印刷部を構成する印刷機と比較して印刷速度が速く、且つその印刷速度が所定の範囲で可変とされた1台の印刷機からなる第2印刷部と、前記第1印刷部から前記第2印刷部へと印刷媒体を搬送する媒体搬送手段と、当該印刷装置全体の動作を制御する制御手段とを備える印刷装置であり、前記制御手段が、印刷データを、前記第1印刷部で印刷する第1の印刷データと、前記第2印刷部で印刷する第2の印刷データとに分離する機能と、前記第1の印刷データをもとに、前記第1印刷部の1台の印刷機で印刷媒体1枚の印刷に要する単位印刷時間を算出する機能と、前記第1印刷部の単位印刷時間を(Ti)、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記第1印刷部を構成する複数台の印刷機のうちで稼働される印刷機の台数を(N)としたときに、(Ti)≦(Tr)×(N)を満足する範囲内において前記第2印刷部の単位印刷時間(Tr)が最も短くなるように、前記第2印刷部の印刷機の印刷速度を設定すると共に、稼働される印刷機の台数(N)を(Ti)/(Tr)に最も近い整数に設定する機能とを有することを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、前記制御手段が、前記第2印刷部への印刷媒体の給紙タイミングと前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体の前記第2印刷部への搬送開始タイミングとを同期させる機能と、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記媒体搬送手段が前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体を前記第2印刷部へと搬送する際の搬送所要時間を(Th)としたときに、(Th)≦(Tr)を満足するように、前記媒体搬送手段の搬送速度を制御する機能とを更に有することを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の印刷装置において、前記制御手段が、前記第1印刷部での印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードと、前記第2印刷部での印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードと、前記第1印刷部及び第2印刷部を連動させて印刷処理を行う連動モードとを選択的に切り換える機能を更に有することを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の印刷装置において、前記媒体搬送手段が、前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体を一時的に保持する機能を有することを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の印刷装置において、前記第1印刷部が複数台のインクジェット方式の印刷機で構成され、前記第2印刷部が1台の孔版印刷機よりなることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の印刷装置において、指定された印刷枚数の印刷終了に要する時間、或いは、指定された印刷枚数の印刷終了時刻を表示する表示部を更に備えることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、並列配置された複数台の印刷機で構成される第1印刷部と、前記第1印刷部を構成する印刷機と比較して印刷速度が速く、且つその印刷速度が所定の範囲で可変とされた1台の印刷機からなる第2印刷部と、前記第1印刷部から前記第2印刷部へと印刷媒体を搬送する媒体搬送手段とを備える印刷装置の制御方法であって、印刷データを、前記第1印刷部で印刷する第1の印刷データと、前記第2印刷部で印刷する第2の印刷データとに分離し、前記第1の印刷データをもとに、前記第1印刷部の1台の印刷機で印刷媒体1枚の印刷に要する単位印刷時間を算出し、前記第1印刷部の単位印刷時間を(Ti)、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記第1印刷部を構成する複数台の印刷機のうちで稼働される印刷機の台数を(N)としたときに、(Ti)≦(Tr)×(N)を満足する範囲内において前記第2印刷部の単位印刷時間(Tr)が最も短くなるように、前記第2印刷部の印刷機の印刷速度を設定すると共に、稼働される印刷機の台数(N)を(Ti)/(Tr)に最も近い整数に設定することを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の印刷装置の制御方法において、前記第2印刷部への印刷媒体の給紙タイミングと前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体の前記第2印刷部への搬送開始タイミングとを同期させると共に、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記媒体搬送手段が前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体を前記第2印刷部へと搬送する際の搬送所要時間を(Th)としたときに、(Th)≦(Tr)を満足するように、前記媒体搬送手段の搬送速度を制御することを特徴とするものである。
【0018】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の印刷装置の制御方法において、前記第1印刷部での印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードと、前記第2印刷部での印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードと、前記第1印刷部及び第2印刷部を連動させて印刷処理を行う連動モードとを選択的に切り換えることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
本発明を適用したハイブリッド型印刷装置の全体構成を図1に模式的に示す。この図1に示すハイブリッド型印刷装置1は、第1印刷部1aと、第2印刷部1bと、印刷媒体搬送部1cと、制御部1dと、表示部1eとを備えて構成される。
【0021】
第1印刷部1aは、並列配置された複数台の印刷機11,12…1nで構成される。第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nとしては、印刷方式が同じで、同一機種のものが用いられ、各印刷機11,12…1nで印刷媒体1枚の印刷に要する時間(以下、単位印刷時間という。)は、多少のばらつきがあるものの略等しいものとなっている。なお、本実施の形態においては、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nとしてインクジェット方式の印刷機を用いた場合を例に挙げて説明するが、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nとしては、インクジェット方式の印刷機に限らず、あらゆる印刷方式の印刷機が適用可能である。
【0022】
これら第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nは、印刷データのうちで、第1印刷部1aでの処理に適していると制御部1dによって判断されたデータ(以下、第1のデータという。)が制御部1dから送信されると、この第1のデータに応じた印刷処理、例えばカラーの文字や画像等を印刷媒体に印刷する。
【0023】
具体的には、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nは、制御部1dから第1のデータが送信されると、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1n毎に設けられた給紙トレイ11a,12a…1naから印刷媒体を取り込んで、この印刷媒体に対して印字ヘッドを走査させ、第1のデータに応じて印字ヘッドから吐出されるインクを印刷媒体に付着させることで、印刷媒体に第1のデータに応じたカラーの文字や画像等を印刷する。そして、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nは、印刷済みの印刷媒体を排紙ロール11b,12b…1nbを介して印刷媒体搬送部1cに排出する。
【0024】
なお、印刷データが第1印刷部1aでの処理に適した第1のデータのみからなると制御部1dによって判断され、第1印刷部1aでの印刷処理のみを行うモード(以下、第1印刷部単独モードという。)が選択された場合には、第1印刷部1aの各印刷機11,12…1nで印刷済みの印刷媒体は、印刷媒体搬送部1cを介して第1印刷部1a専用に設けられた排紙台2に排出される。
【0025】
第2印刷部1bは、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nと比較して印刷速度が速く、且つその印刷速度が所定の範囲で可変とされた1台の印刷機からなる。なお、本実施の形態においては、第2印刷部1bを構成する印刷機として孔版印刷機を用いた場合を例に挙げて説明するが、第2印刷部1bを構成する印刷機としては、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nよりも印刷速度が速く、且つその印刷速度が所定の範囲で変更可能なものであれば、孔版印刷機に限らず、あらゆる印刷方式の印刷機が適用可能である。
【0026】
この第2印刷部1bを構成する孔版印刷機は、印刷データのうちで、第2印刷部1bでの処理に適していると制御部1dによって判断されたデータ(以下、第2のデータという。)が制御部1dから送信されると、この第2のデータに応じた印刷処理、例えば単色の文字や図形等を印刷媒体に印刷する。
【0027】
具体的には、第2印刷部1bを構成する孔版印刷機は、制御部1dから第2のデータが送信されると、まず、製版処理を行って、孔版原紙に第2のデータに応じた穿孔画像を形成し、穿孔画像が形成された孔版原紙を版胴21の外周面に巻装する。そして、第1印刷部1aにより印刷済みの印刷媒体が印刷媒体搬送部1cを介して供給されると、この印刷媒体を給紙ロール22及びタイミングロール23を介して所定のタイミングで取り込んで、孔版原紙が巻装された版胴21とプレスロール24との間に挟み込む。この状態でモータ25の駆動によって版胴21を図1中矢印A方向に回転させながら、版胴21の内部から供給されるインクを孔版原紙の穿孔を介して印刷媒体に転写させることで、印刷媒体に第2のデータに応じた単色の文字や図形等を印刷する。そして、第2印刷部1bを構成する孔版印刷機は、印刷済みの印刷媒体を排紙台26に排出する。
【0028】
なお、この第2印刷部1bを構成する孔版印刷機では、何らかの要因で印刷媒体が給紙ロール22に供給されていない場合には、孔版印刷制御部27による制御のもとで、プレスロール24の動作を停止させてこのプレスロール24と版胴21とを非接触状態にし、版胴21を空転させる、いわゆる空送制御が行われるようになっている。
【0029】
また、印刷データが第2印刷部1bでの印刷に適した第2のデータのみからなると制御部1dによって判断され、第2印刷部1bでの印刷処理のみを行うモード(以下、第2印刷部単独モードという。)が選択された場合には、第2印刷部1bを構成する孔版印刷機は、第2印刷部1b専用に設けられた給紙トレイ3から印刷媒体を取り込んで、この印刷媒体に第2のデータに応じた単色の文字や図形等を印刷して排紙台26に排出する。
【0030】
この第2印刷部1bを構成する孔版印刷機において、以上の一連の印刷処理動作は、制御部1dからの制御信号や第2のデータを受信する孔版印刷制御部27によって制御されるようになっている。また、この孔版印刷機には、版胴21の回転角に応じたパルス信号を発生するドラムエンコーダ28と、このドラムエンコーダ28からのパルス信号に基づいてモータ25を駆動制御するサーボ回路29とが設けられており、このサーボ回路29によりモータ25が駆動制御されることで、版胴21が安定的に回転するようになっている。
【0031】
特に、この孔版印刷機においては、版胴21が1回転する毎に1枚の印刷媒体に対する印刷が終了するので、印刷速度が版胴21の回転速度に依存することになるが、この版胴21の回転速度、すなわち孔版印刷機における印刷速度が、所定の範囲内において段階的に切り換えられるようになっている。このような印刷速度の切り換えは、制御部1dからの制御信号に応じて孔版印刷制御部27がサーボ回路29を制御することによって行われる。
【0032】
印刷媒体搬送部1cは、第1印刷部1aにより印刷処理が行われた印刷媒体を第2印刷部1bへと搬送するものである。この印刷媒体搬送部1cは、印刷媒体の移動経路となる搬送路31と、この搬送路31の第1印刷部1a側に、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1n毎にそれぞれ設けられた切り換えロール32と、切り換えロール32の近傍に設けられた媒体検出センサ33と、搬送路31の中途部に設けられた複数の搬送ロール34a,34bと、搬送路31の中途部に設けられたジャム検出センサ35と、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの排紙ロール11b,12b…1nbと切り換えロール32との間に位置してそれぞれ設けられた中間ロール36とを備えている。
【0033】
搬送路31は、図1において実線と点線で示す部分で構成される。図1中実線で示す部分は、第1印刷部1a側でこの第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nに接続された個別の経路を有し、これら個別の経路が第2印刷部1b側で1つの経路に集約されて第2印刷部1bの給紙ロール22に接続された構造となっている。第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nから排出された印刷媒体は、この搬送路31によって案内されて、第2印刷部1bの給紙ロール22に順次供給されることになる。
【0034】
図1中点線で示す部分は、第1印刷部単独モードのときに第1印刷部1aで印刷終了した印刷媒体を排紙台2に排出するためのものである。印刷媒体搬送部1cでは、第1印刷部単独モードが選択されたときに、第1印刷部1aで印刷終了した印刷媒体の経路が、図1中実線で示した搬送路31の中途部に設けた図示しない経路切替手段によって、点線で示す経路に切り換えられるように構成されている。
【0035】
第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1n毎にそれぞれ設けられた切り換えロール32は、これら第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nで印刷の終了した印刷媒体を第2印刷部1b側へと送り出すタイミングを制御するためのものである。具体的には、これら切り換えロール32は、それぞれ上下一対のローラが対向配置されてなり、これら一対のローラのうちの一方が、図示しないクラッチを介してモータ37aに接続されている。そして、この切り換えロール32は、制御部1dによる制御のもとでクラッチがオンされたときにモータ37aの駆動力を受けて回転し、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nから排出され、一旦バッファされた後に一対のローラ間に挟み込まれた印刷媒体を第2印刷部1b側へと搬送するようになっている。なお、この切り換えロール32を駆動するモータ37aの回転も、エンコーダ38aからのパルス信号に基づいてサーボ回路39aにより制御されるようになっている。
【0036】
切り換えロール32の近傍に位置して搬送路31の個別の経路上に設けられた媒体検出センサ33は、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nから排出された印刷媒体の先端を検知するものである。これら各媒体検出センサ33が第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nから排出された印刷媒体の先端を検知すると、これら各媒体検出センサ33からの検知信号は制御部1dに送信される。これにより、制御部1dは、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nのうちでどの印刷機での印刷が終了したかを瞬時に認識できるようになっている。そして、制御部1dは、検知信号を送信した媒体検出センサ33の番号、或いはこの媒体検出センサ33に対応する印刷機の識別番号、すなわち、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nのうちで印刷処理が終了した印刷機の識別番号を媒体検出センサ33による検知順にメモリに記憶させておくようになっている。
【0037】
なお、これらの各媒体検出センサ33は、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nで印刷中の印刷媒体を誤って検知することがないように、各印刷機11,12…1nの排紙ロール11b,12b…1nbからの距離Lが、使用される印刷媒体の最大寸法以上となる位置に配設されることが望ましい。
【0038】
搬送路31の中途部に設けられた複数の搬送ロール34a,34bは、切り換えロール32により送り出された印刷媒体を第2印刷部1bの給紙ロール22に搬送するためのものである。これら搬送ロール34a,34bは、使用される印刷媒体の最小寸法以下のピッチで搬送路31の中途部に配置されており、各搬送ロール34a,34bがそれぞれモータ37bに接続されている。そして、これら搬送ロール34a,34bは、モータ37bによる駆動力を受けて回転し、この回転力によって、切り換えロール32により送り出された印刷媒体を第2印刷部1bの給紙ロール22に搬送するようになっている。なお、図1においては、便宜上、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1n毎の個別の経路に2つの搬送ロール34a,34bを図示したが、これら搬送ロール34a,34bの数は搬送路31の長さ等に応じて適宜設定されるものである。また、これら搬送ロール34a,34bを駆動するモータ37bの回転も、エンコーダ38bからのパルス信号に基づいてサーボ回路39bにより制御されるようになっている。
【0039】
搬送路31の中途部に設けられたジャム検出センサ35は、搬送路31における印刷媒体のジャムを検知するためのものである。これらジャム検出センサ35が印刷媒体のジャムを検知すると、このジャム検出センサ35からの検知信号は制御部1dに送信される。これにより、制御部1dは、搬送路31における印刷媒体のジャムを瞬時に認識して、例えばハイブリッド型印刷装置1の動作を停止させるといったような必要な処置を即座に講じることができる。なお、これらジャム検出センサ35は、搬送路31の適所に設ければよいが、搬送路31の個別の経路上にそれぞれ設けるようにすれば、制御部1dが、どの経路でジャムが発生したかを判断することも可能となる。
【0040】
搬送路31の切り換えロール32の前段に設けられた中間ロール36は、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nで印刷終了した印刷媒体を切り換えロール32まで搬送するためのものであり、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの排紙ロール11b,12b…1nbと切り換えロール32との間に位置してそれぞれ配設されている。この中間ロール36は、第2印刷部1bの版胴21の回転位置が所定の位置に達したときに、図示しないモータの駆動力を受けて回転するようになっており、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nで印刷終了した印刷媒体が排紙ロール11b,12b…1nbから印刷媒体搬送部1cの搬送路31に排出されると、この印刷媒体を切り換えロール32まで搬送するようになっている。なお、図1においては便宜上一対の中間ロール36を図示したが、この中間ロール36の数は、印刷媒体の寸法と切り換えロール32が配設された位置等に応じて適宜設定されるものである。
【0041】
以上のように構成される印刷媒体搬送部1cは、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nから排出された印刷媒体を一時的に保持するバッファとしての機能を有している。すなわち、第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nで印刷が終了した印刷媒体は、排紙ロール11b,12b…1nbから印刷媒体搬送部1cの搬送路31に排出され、中間ロール36により切り換えロール32へと搬送されることになるが、このとき、印刷媒体が切り換えロール32に到達すると、その先端部が媒体検出センサ33により検出されて、この媒体検出センサ33からの検知信号に基づいて、制御部1dにより、中間ロール36を駆動するモータがオフされると共に、切り換えロール32に接続されたクラッチが一時的にオフされる。そして、切り換えロール32に接続されたクラッチがオフの間は、第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nにより印刷が終了した印刷媒体は切り換えロール32の後段に搬送されることなく、その先端が、媒体検出センサ33を第2印刷部1b側に僅かに越えた位置で停止することになる。
【0042】
そして、第2印刷部1bの版胴21の回転位置が所定の位置に達したことが検出されると、制御部1dによる制御のもとで、中間ロール36を駆動するモータがオンされると共に、切り換えロール32に接続されたクラッチがオンとされ、切り換えロール32がモータ37aの駆動力を受けて回転することによって、第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nで印刷が終了し、その先端が、媒体検出センサ33を第2印刷部1b側に僅かに越えた位置で停止していた印刷媒体は、図1中矢印B方向へと移動して、第2印刷部1bの給紙ロール22に搬送されることになる。
【0043】
制御部1dは、制御プログラムに応じた処理を行うことによって、本発明を適用したハイブリッド型印刷装置1全体の動作を制御するものである。この制御部1dによる制御内容としては、主に、印刷データの設定、第1印刷部1a及び第2印刷部1bの印刷制御、印刷媒体搬送部1cの搬送制御等が挙げられる。以下、これら制御部1dによる制御内容について具体的に説明する。
【0044】
まず、印刷データの設定としては、データ分離、モード設定、第1印刷部1aの印刷時間計算、印刷機の決定等が行われる。
【0045】
データ分離は、印刷データを第1印刷部1aで処理する第1のデータと、第2印刷部1bで処理する第2のデータとに分離するものである。
【0046】
モード設定は、印刷データをもとにして、第1印刷部1aでの印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードと、第2印刷部1bでの印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードと、第1印刷部1a及び第2印刷部1bを連動させて印刷処理を行う連動モードとを選択的に設定するものである。また、選択されたモードに対応して印刷媒体搬送部1cの搬送路31の切り換えも行う。
【0047】
第1印刷部1aの印刷時間計算は、第1のデータをもとにして、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nで印刷媒体1枚の印刷に要する単位印刷時間(Ti)を算出するものである。
【0048】
印刷機の決定は、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nのうちで稼働させる印刷機の台数(N)を決定し、また、これに基づいて第2印刷部1bの印刷速度(Vr)を決定するものである。ここで、第2印刷部1bの印刷速度(Vr)は、(Vr)=1/(Tr)、(Tr)は第2印刷部1bの単位印刷時間である。
【0049】
なお、この制御部1dによる印刷データの設定は、本発明を適用したハイブリッド型印刷装置1の制御において特に重要な部分であるので、詳しい説明を後述する。
【0050】
第1印刷部1a及び第2印刷部1bの印刷制御としては、印刷速度制御、印刷データの配信、印刷部数制御等が行われる。
【0051】
印刷速度制御は、第2印刷部1bの印刷速度(Vr)を上述した速度となるように速度制御するものである。
【0052】
印刷データの配信は、第1のデータを第1印刷部1aの稼働印刷機に、第2のデータを第2印刷部1bにそれぞれ送信するものである。ここで、第1のデータの送信は、印刷媒体搬送部1cの媒体検出センサ33により印刷媒体の先端が検出されたとき(該当する印刷機での印刷が終了したとき)にその都度行われる。また、第2のデータの送信は、第2印刷部1bで製版処理を行う段階で行われる。
【0053】
印刷部数制御は、印刷終了部数が指定された印刷部数となるように印刷部数を制御するものである。具体的には、指定された印刷部数をメモリに記憶させておき、第1印刷部1aの稼働印刷機に対して第1のデータを送信する毎にこの値を減算しながら、この値が0になるまで第1のデータの送信を継続させる。そして、第2印刷部1bが備える印刷カウンタの値を読み取って、この第2印刷部1bの印刷カウンタ値が指定印刷部数と一致し、且つ、送信回数カウンタ(指定印刷部数を記憶し、第1の印刷データを送信する毎に減算する。)の値が0となったら、指定部数の印刷が完了したものと判断する。ただし、第1印刷部単独モードの場合には、第2印刷部1bは稼働されないので、第2印刷部1bの印刷カウンタ値の代わりに専用の排紙台2の前段に配設された排紙カウンタ値を利用する。また、第2印刷部単独モードの場合には、第2印刷部1bの印刷カウンタ値が指定印刷部数に達したときに、指定部数の印刷が完了したものと判断する。
【0054】
搬送制御としては、切り換えロール駆動制御や搬送速度制御等が行われる。
【0055】
切り換えロール駆動制御は、印刷媒体搬送部1cに設けられた媒体検出センサ33からの検知信号を受けて、前記媒体検出センサ33に対応する第1印刷部1aの印刷機での印刷終了と認識し、その順番を記憶すると共に、第2印刷部1bの所定のタイミング、具体的には、版胴21の回転位置が所定の位置に到達したタイミングを検知して、第1印刷部1aの印刷終了を検知した媒体検出センサ33に印刷機に対応した切り換えロール32を、媒体検出センサ33が検知した順番で駆動して、第1印刷部1aで印刷の終了した印刷媒体を第2印刷部2bの給紙ロール22に搬送させるものである。
【0056】
詳述すると、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nで印刷処理の終了した印刷媒体が印刷媒体搬送部1cの搬送路31上に排出されると、これら第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nから排出された印刷媒体は、中間ロール36に搬送されて切り換えロール32に到達する。このとき、印刷媒体の先端部が媒体検出センサ33により検出され、この媒体検出センサ33からの検知信号が制御部1dに送信される。
【0057】
制御部1dは、媒体検出センサ33からの検知信号を受信すると、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nのうちで検知信号の送信元である媒体検出センサ33に対応した印刷機での印刷終了を検知して、中間ロール36を駆動するモータをオフすると共に、切り換えロール32のクラッチをオフする。これにより、切り換えロール32に到達した印刷媒体は、この切り換えロール32によって搬送路31の後段へと送り出されることなく、その先端部が、媒体検出センサ33を第2印刷部1b側に僅かに越えた位置で停止することになる。
【0058】
また、制御部1dは、媒体検出センサ33からの検知信号を受信する度に、検知信号を送信した媒体検出センサ33の番号、或いはこの媒体検出センサ33に対応する印刷機の識別番号を媒体検出センサ33による検知順でメモリに記憶させる。
【0059】
そして、制御部1dは、第2印刷部1bの版胴21の回転位置が所定の位置に達したタイミングを孔版印刷制御部27から取得し、メモリに記憶された順番で第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nに対応した中間ロール36を駆動するモータをオンすると共に、切り換えロール32のクラッチをオンさせて切り換えロール32を駆動させる。これにより、第1印刷部1aで印刷終了し、その先端部が媒体検出センサ33を第2印刷部1b側に僅かに越えた位置でバッファされていた印刷媒体が、搬送路31の後段へと順次移動して、第2印刷部1bへと搬送されることになる。
【0060】
このとき、制御部1dは、印刷媒体搬送部1cの搬送路31中を複数の印刷媒体が同時に搬送されることがないように、切り換えロール31の切り換えタイミングを制御する。具体的には、制御部1dは、印刷媒体搬送部1cの搬送速度(Vh)と搬送路31の経路長で決まる搬送所要時間(Th)未満の時間間隔で複数の切り換えロール31のクラッチをオンしないように、切り換えタイミングの制御を行う。これにより、第2印刷部1bに複数枚の印刷媒体が同時に供給されて第2印刷部1bの給紙ロール22近傍でジャムが発生するといった不都合を未然に回避することができる。
【0061】
搬送速度制御は、印刷媒体搬送部1cの搬送速度(Vh)を決定し、この搬送速度(Vh)が維持されるように、搬送ローラ34a,34bを駆動制御するものである。なお、印刷媒体搬送部1cの搬送速度(Vh)は、(Vh)=(Lh)max/(Th)、(Lh)maxは搬送路31の経路長(媒体検出センサ33と第2印刷部1bの給紙ロール22との間の最長経路長)、(Th)は媒体検出センサ33から第2印刷部1bの給紙ロール22まで印刷媒体を搬送する所要時間である。
【0062】
ここで、制御部1dは、第2印刷部1bの給紙ロール22への印刷媒体の供給タイミング、すなわち、第2印刷部1bのタイミングロール23が駆動されるタイミングと、第1印刷部1aで印刷終了した印刷媒体の第2印刷部1bへの搬送開始タイミング、すなわち、印刷媒体搬送部1cの切り換えロール32が駆動されるタイミングとの同期を図った上で、印刷媒体搬送部1cの搬送所要時間(Th)≦第2印刷部1bの単位印刷時間(Tr)を満足するように、印刷媒体搬送部1cの搬送速度(Vh)を決定する。そして、このように決定された搬送速度(Vh)が維持されるように、搬送ローラ34a,34bを駆動制御する。これにより、第1印刷部1aで印刷終了した印刷媒体が、第2印刷部1bの版胴21の回転に同期して順次連続的に供給される。
【0063】
制御部1dは、以上のような主たる制御の他に、例えば、印刷終了時間の表示制御や異常処理等も行う。
【0064】
印刷終了時間の表示制御は、指定された印刷部数の印刷が終了する時刻を算出して、この算出した印刷終了時刻を、図2に示すように、例えばハイブリッド型印刷装置1の操作パネルに一体に設けられた表示部1eに表示させるものである。ここで、印刷終了時刻の算出は、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)及び第2印刷部1bの単位印刷時間(Tr)と指定された印刷部数とに基づき、トータルでの印刷所要時間を求め、例えば、制御部1d内部に設けられたタイマ等から得られる現在時刻に印刷所要時間を加算することで算出される。なお、印刷終了時刻に代えて、トータルでの印刷所要時間や印刷終了までの残り時間等を表示部1eに表示させるようにしてもよい。
【0065】
異常処理は、ジャム等の異常を検知した場合に、その旨を表示部1eに表示させると共に、異常の発生箇所に応じて以下のような処理を行う。すなわち、第1印刷部1aの印刷機に異常が発生した場合には、異常が発生した印刷機を稼働印刷機から除外し、稼働されていない印刷機がある場合は、その印刷機を稼働印刷機として設定する。また、稼働されていない印刷機がない場合には、残りの印刷機で印刷を継続させると共に、第2印刷部1bの印刷速度や印刷媒体搬送部1cの搬送速度を改めて決定してこれらの速度制御を行い、印刷終了時刻、或いは印刷所要時間を改めて計算し、表示部1eに表示させる制御を行う。また、第2印刷部1bで異常が発生した場合や、印刷媒体搬送部1cで異常が発生した場合には、ハイブリッド型印刷装置1を停止させる処理を行う。
【0066】
ここで、以上のような制御部1dによるハイブリッド型印刷装置1の制御の流れを図3のフローチャートを参照して簡単に説明する。
【0067】
まず、ステップS1−1において、印刷データを第1印刷部1aでの印刷処理に適した第1のデータと、第2印刷部1bでの印刷処理に適した第2のデータとに分離する処理が行われる。ここで、印刷データは、例えば、ハイブリッド型印刷装置1に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から送信され、制御部1dによって受信される。なお、この印刷データの分離については詳細を後述する。
【0068】
次に、ステップS1−2において、データ分離処理の結果に基づいて、印刷モードの設定が行われる。すなわち、印刷データが第1印刷部1aでの印刷処理に適した第1のデータのみからなる場合には、第1印刷部1aでの印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードが選択され、印刷データが第2印刷部1bでの印刷処理に適した第2のデータのみからなる場合には、第2印刷部1bでの印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードが選択され、印刷データが第1のデータと第2のデータとに分離された場合には、第1印刷部1a及び第2印刷部1bを連動させて印刷処理を行う連動モードが選択される。また、このとき、選択されたモードに応じて、印刷媒体搬送部1cの搬送経路の切り換えも行われる。
【0069】
次に、ステップS1−3において、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)が算出される。なお、この第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)の算出については詳細を後述する。
【0070】
次に、ステップS1−4において、印刷機の決定、すなわち、第1印刷部1aの稼働印刷機の台数(N)及び第2印刷部1bの印刷速度(Vr)を決定する処理が行われる。なお、この印刷機の決定についても詳細を後述する。
【0071】
次に、ステップS1−5において、第1のデータを第1印刷部1aの稼働印刷機に、第2のデータを第2印刷部1bにそれぞれ送信する処理が行われる。このとき、第1のデータを第1印刷部1aの稼働印刷機に送信した回数がカウントされる。
【0072】
次に、ステップS1−6において、印刷媒体搬送部1cの媒体検出センサ33からの検知信号に基づき、第1印刷部1aの各印刷機11,12…1nでの印刷終了が検知される。このとき、対応する媒体検出センサ33からの検知信号が受信された順番をもとに、各印刷機11,12…1nの印刷終了順が認識されて記憶される。
【0073】
次に、ステップS1−7において、第2印刷部1bの版胴21の回転位置が所定の位置に到達したタイミングが検知される。
【0074】
次に、ステップS1−8において、第1印刷部1aの印刷が終了した印刷機を検知した順番が最も早い媒体検出センサ33に対応する切り換えロール32が駆動される。これにより、第1印刷部1aで印刷の終了した印刷媒体が、印刷媒体搬送部1cによって第2印刷部1bへと搬送されることになる。
【0075】
次に、ステップS1−9において、第2印刷部1bでの印刷完了部数が印刷カウンタによってカウントされる。
【0076】
次に、ステップS1−10において、印刷完了部数が指定印刷部数に達したかどうかが判断される。この指定印刷部数の印刷が完了したか否かは、例えば、第2印刷部1bの印刷カウンタ値が指定印刷部数と一致し、且つ、送信回数カウンタ(指定印刷部数を記憶し、第1の印刷データを送信する毎に減算する。)の値が0となったかどうかによって判断される。そして、指定印刷部数の印刷が完了していないと判断されると、ステップS1−6に戻って同様の処理が繰り返し行われ、指定印刷部数の印刷が完了したと判断されると、制御部1dによる一連の処理が終了する。
【0077】
次に、以上のようにハイブリッド型印刷装置1全体の動作を制御する制御部1dの具体的な構成を図4のブロック図を参照して説明する。この制御部1dは、図4に示すように、CPU51、プログラムROM52、RAM53、外部インターフェース部54、データ分離部55、データ変換部56、ページPDLメモリ57,58、フォントメモリ59、画像メモリ60,61を備え、これらがバス62を介して相互に接続された構造となっている。
【0078】
CPU51は、RAM53等をワークエリアとして利用して、プログラムROM52に格納された制御プログラムを実行することによって、上述したような各種の処理を行ってハイブリッド型印刷装置1全体の制御を司るものである。
【0079】
プログラムROM52は、制御プログラムが格納されたメモリであり、RAM53は、CPU51が制御プログラムに基づく処理を行うためのワークエリアとして利用されるメモリである。
【0080】
外部インターフェース部54は、制御部1dと、パーソナルコンピュータ等の外部装置5、第1印刷部1a、第2印刷部1b、印刷媒体搬送部1c、表示部1eとの間でのコマンド、ステータス、画像データ等の信号の入出力制御を行うものである。
【0081】
データ分離部55は、印刷データをその記述形式等により第1のデータと第2のデータとに分離するものであり、CPU51が制御プログラムを実行することによって実現されるものである。
【0082】
データ変換部56は、ページ記述言語(以下、PDLと略記する。)で記された印刷データをビットマップ形式のイメージデータ(画像データ)に変換するものであり、CPU51がフォントメモリ59に格納されたフォントデータを用いた変換処理を行うことで実現されるものである。
【0083】
ページPDLメモリ57,58は、外部装置5等から外部インターフェース部54を介して入力された印刷データ(PDLデータ)をページ単位で記憶するものである。
【0084】
フォントメモリ59は、PDLデータの文字コードをビットマップデータに変換するためのフォントデータが格納されたメモリである。
【0085】
画像メモリ60,61は、データ変換部56によってPDLデータから変換されたビットマップ形式のイメージデータを記憶するメモリである。
【0086】
以上のように構成される制御部1dでは、CPU51が制御プログラムを実行することで、上述した各種の処理を行ってハイブリッド型印刷装置1全体の動作を制御するようになっている。
【0087】
ここで、制御部1dによる制御のうちで、まず、印刷データの設定について以下に詳細に説明する。
【0088】
例えばパーソナルコンピュータ等で作成されたデータは、文字や図形を示すベクトルデータと、画像を示すビットマップ形式のイメージデータとから構成される。そして、このように作成されたデータが印刷データとして印刷装置に送られる場合、この印刷データは、PDLデータとして送られてくる場合が多い。そして、印刷装置側でこのPDLデータをビットマップ形式のイメージデータに変換して、このイメージデータに応じた印刷処理を行うようにしているのが一般的である。本発明を適用したハイブリッド型印刷装置1では、制御部1dが、PDLデータをビットマップ形式のイメージデータに変換する前段階として、PDLデータを解析して第1印刷部1aに適した第1のデータと、第2印刷部1bに適した第2のデータとに分離するようにしている。
【0089】
制御部1dが備える外部インターフェース部54は、印刷データ(PDLデータ)を受信すると、CPU51の制御を受け、この印刷データをデータ分離部55に順次送信する。
【0090】
データ分離部55は、印刷データを受信すると、この印刷データを解析して、第1印刷部1aに適した第1のデータと、第2印刷部1bに適した第2のデータとに分離する処理を行う。本実施の形態においては、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nとしてインクジェット方式の印刷機が用いられているので、カラーの文字や画像等は第1印刷部1aで印刷することが望ましい。また、第2印刷部1bを構成する印刷機として孔版印刷機が用いられているので、単色の文字や図形等は第2印刷部1bで印刷することが望ましい。そこで、データ分離部55では、例えば、図5に示すフローチャートに従って、印刷データを、カラーの文字や画像等の第1のデータと、単色の文字や図形等の第2のデータとに分離する。
【0091】
すなわち、まず、ステップS2−1において、外部インターフェース部54を介して外部装置5等から印刷データが取得されると、ステップS2−2において、データ分離部55で、取得された印刷データのデータ形式が各データ毎に判断される。そして、前記印刷データのうちベクトルデータでないデータ、すなわちビットマップ形式のデータは、第1印刷部1aでの処理に適した第1のデータであると判断されて、ステップS2−3において、第1のデータを格納するページPDLメモリ57に格納される。
【0092】
一方、前記印刷データのうちでベクトルデータは、次に、ステップS2−4において、前記ベクトルデータの色情報が、第2印刷部1bを構成する孔版印刷機が対応している色(インクの色)と同じであるかどうかが判断される。そして、前記色情報が第2印刷部1bを構成する孔版印刷機が対応できない色のベクトルデータは、第1印刷部1aでの処理に適した第1のデータであると判断されて、ステップS2−3において、第1のデータを格納するページPDLメモリ57に格納される。一方、前記色情報が第2印刷部1bを構成する孔版印刷機が対応できる色と一致するベクトルデータは、第2印刷部1bでの処理に適した第2のデータであると判断されて、ステップS2−5において、第2のデータを格納するページPDLメモリ58に格納される。
【0093】
以上のようにして、印刷データがデータ分離部55により第1のデータと第2のデータとに分離されると、次に、このデータ分離処理の結果に基づいて、制御部1dにより、例えば図6のフローチャートに従って、印刷モードを選択する処理が行われる。
【0094】
すなわち、まず、ステップS3−1において、第1のデータに対応したページPDLメモリ57に第1のデータが格納されているかが判断される。そして、第1のデータに対応したページPDLメモリ57に第1のデータが格納されていないと判断されると、次に、ステップS3−2において、第2のデータに対応したページPDLメモリ58に第2のデータが格納されているかが判断される。
【0095】
このステップS3−2においてページPDLメモリ58に第2のデータが格納されていない場合には、制御部1dに印刷データが供給されていない状態であるので、ステップS3−3でハイブリッド型印刷装置1の動作を停止させるための停止モードが選択される。一方、ステップS3−2においてページPDLメモリ58に第2のデータが格納されている場合には、印刷データが第2のデータ、すなわち第2印刷部1bでの処理に適した単色の文字や図形を示すデータのみからなるので、ステップS3−4で第2印刷部1bでの印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードが選択される。
【0096】
また、ステップS3−1において、第1のデータに対応したページPDLメモリ57に第1のデータが格納されていると判断されると、次に、ステップS3−5において、第2のデータに対応したページPDLメモリ58に第2のデータが格納されているかが判断される。
【0097】
このステップS3−5においてページPDLメモリ58に第2のデータが格納されていない場合には、印刷データが第1のデータ、すなわち第1印刷部1aでの処理に適したカラーの文字や図形等のデータのみからなるので、ステップS3−6で第1印刷部1aでの印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードが選択される。一方、ステップS3−5においてページPDLメモリ58に第2のデータが格納されている場合には、印刷データが第1のデータと第2のデータとの双方を含んでいるので、ステップS3−7で第1印刷部1aと第2印刷部1bとを連動させて印刷処理を行う連動モードが選択される。
【0098】
また、印刷データがデータ分離部55により第1のデータと第2のデータとに分離され、各々ページPDLメモリ57,58に格納されると、データ変換部56によって、これらのデータ(PDLデータ)をビットマップ形式のイメージデータに変換する処理が行われる。
【0099】
すなわち、データ変換部56は、ページPDLメモリ57から第1のデータとしてのPDLデータを、ページ単位に、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの印字ヘッドの1走査幅(バンド)毎に読み出して、ビットマップ形式のイメージデータに変換する。そして、この変換したイメージデータを、第1のデータに対応した画像メモリ60に格納する。同様に、データ変換部56は、ページPDLメモリ58から第2のデータとしてのPDLデータを、ページ単位に、第2印刷部1bの孔版原紙に穿孔画像を形成する製版用サーマルヘッドの1走査幅毎に読み出して、ビットマップ形式のイメージデータに変換する。そして、この変換したイメージデータを第2のデータに対応した画像メモリ61に格納する。
【0100】
以上のようにして、第1のデータ及び第2のデータがビットマップ形式のイメージデータに変換され、画像メモリ60,61に各々格納されると、次に、制御部1dにより、画像メモリ60に格納された第1のデータをもとにして、第1印刷部1aで印刷媒体1枚の印刷に要する単位印刷時間(Ti)を算出する処理が行われる。
【0101】
具体的には、制御部1dは、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの印字ヘッドの1走査幅(バンド)毎に、印刷開始座標と印刷終了座標とから印字ヘッドの移動距離を求め、印字ヘッドの印刷速度から各バンド毎の印刷時間を計算する。ここで、印刷データがないバンドについては、印字ヘッドの1バンド分の印刷媒体の副走査方向の送り時間を当該バンドの印字時間とする。そして、この各バンド毎の印刷時間に各バンド間で印字ヘッドが移動するキャリッジ時間を加算する。この計算を1ページを形成する各バンドについて実行し、これを全てのバンドについて繰り返すことで、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)を算出する。なお、キャリッジ時間は、例えば、印字ヘッド移動前のバンドの印刷終了座標と、印字ヘッド移動後のバンドの印刷開始座標との差の絶対値と、印字ヘッドの移動速度とから求められる。
【0102】
詳述すると、画像メモリ60に格納された第1のデータを模式的に表すと、例えば、画像を構成する各画素がRGB(各8ビット)の1パケットで表される場合には、図7に示すように、各画素のデータがバンド幅(N)とバンド数(M)の画素数周期で繰り返し記憶されている。ここで表されるバンド幅(N)は、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの印字ヘッドが一度に印字可能な画素数(印字ヘッド画素数)と一致するものである。
【0103】
主走査方向の座標(Hi)における1バンド分のデータ(以下、印字データという。)を取り出すと、この印字データは、該当するバンドの座標(Hi)における各画素のデータが第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの印字ヘッド画素数(N:例えば128画素)分並んだものとなっている。ここで各画素毎の画像の有り無しを、例えば図8に示すようにKCMY8ビットで表し、各ビットに「1」が立つと画像有り、「0」が立つと画像無しとすると、主走査方向の各座標における画像の有り無しは、その座標の1印字データ毎に各ビットの論理和を求めることで判定できる。
【0104】
各バンド毎の印刷に要する時間は、例えば、(主走査方向における印字ヘッドの移動距離)×(印字ヘッドの1画素印字時間)+(次のバンドへの印字ヘッドのキャリッジ時間)で求められる。ここで、主走査方向における印字ヘッドの移動距離は、印刷終了座標(Xe)と印刷開始座標(Xs)との差分によって求められる。また、次のバンドへの印字ヘッドのキャリッジ時間は、バンド番号が奇数の場合は、1バンド前の印刷終了座標と当該バンドの印刷終了座標との差分の絶対値に印字ヘッドのバンド幅分の送り時間(γ)を乗じた値、バンド番号が偶数の場合は、1バンド前の印刷開始座標と当該バンドの印刷開始座標との差分の絶対値に印字ヘッドのバンド幅分の送り時間(γ)を乗じた値で求められる。
【0105】
ただし、特別なケースとして、印刷終了座標が「0」で印刷開始座標が「1」以上の場合は1印字データの印字時間(α)、印刷終了座標が「0」で印刷開始座標が「0」の場合は、当該バンドに印字データが全くない状態を示しているので、印刷媒体を副走査方向に搬送する時間(β)を加算する。
【0106】
以上のような処理を1ページ分繰り返すことによって、1ページ分の印刷処理に要する時間、すなわち、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの単位印刷時間(Ti)が算出されることになる。
【0107】
ここで、制御部1dが、第1印刷部1aのページ単位の単位印刷時間(Ti)を計算する具体的な処理の一例について、図9及び図10のフローチャートを参照して説明する。
【0108】
まず、図9のステップS4−1において、ビットマップ形式のイメージデータを格納している画像メモリ60から、1ページ分の画像データが読み出される。そして、ステップS4−2において、画像メモリ60より読み出された画像データから、各バンド単位で画像データが切り出される。
【0109】
次に、ステップS4−3において、主走査方向の座標順に、印字データが切り出される。そして、ステップS4−4において、切り出された各印字データに印刷画像があるかどうかが、図8に示した方法で判定される。
【0110】
ステップS4−4において切り出された印字データに印刷画像があると判定されると、次に、ステップS4−5において、当該バンドにおける印刷開始座標と認識されている座標が記憶されていないかどうかが判断される。なお、印刷開始座標が記憶されていない場合は始点フラグ(Fs)=0である。
【0111】
ここで、印刷開始座標が記憶されていない、すなわち始点フラグ(Fs)=0の場合には、次に、ステップS4−6において、ステップS4−3で読み出された座標(Hi)が当該バンドにおける印刷開始座標(Xs)として記憶される。そして、ステップS4−7において、始点フラグ(Fs)=1にセットされる。なお、この始点フラグ(Fs)は、バンド単位で画像データが切り出される毎に0にリセットされる。
【0112】
一方、ステップS4−5において印刷開始座標が記憶されている場合、すなわち(Fs)=1の場合には、次に、ステップS4−8において、ステップS4−3で読み出された座標(Hi)がそれ以後印刷画像がない印刷終了座標(Xe)として記憶される。
【0113】
ステップS4−7又はステップS4−8の処理が終了、或いはステップS4−4において印字データに印刷画像がないと判定されると、次に、ステップS4−9において、以上の処理が当該バンド全ての座標に対して行われたかどうかが判断され、未処理の座標がある場合には、ステップS4−10において次の座標に移り、ステップS4−3に戻って以下同様の処理が繰り返し行われる。
【0114】
一方、以上の処理が当該バンド全ての座標に対して行われたと判断されると、次に、図10のステップS5−1において、当該バンドについて、印刷を開始する印刷開始座標(Xs)及び印刷を終了する印刷終了座標(Xe)が読み出される。
【0115】
次に、ステップS5−2において、当該バンドに印刷画像がないかどうか、すなわち、印刷終了座標(Xe)=0となっているかどうかが判断される。そして、当該バンドに印刷画像があると判断されると、次に、ステップS5−3において、印字ヘッドが移動する距離L(Mi)が算出され、ステップS5−4において、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの特性によって導かれる主走査方向の1印字データ当たりの印字ヘッドの移動速度(α)から、当該バンドの印刷時間(T)が算出される。
【0116】
一方、ステップS5−2において当該バンドに印刷画像がないと判断されると、次に、ステップS5−5において、印刷開始座標(Xs)=0となっているかどうかが判断される。ここで、印刷開始座標(Xs)が0でない場合には、当該座標のみに印刷画像があることを意味しているので、ステップS5−6において、印字ヘッドが移動する距離L(Mi)=1であることが認識され、ステップS5−4において、印字ヘッドの移動距離L(Mi)=1と印字ヘッドの移動速度(α)とから、当該バンドの印刷時間(T)が算出される。
【0117】
一方、ステップS5−5において印刷開始座標(Xs)=0の場合には、当該座標のみに印刷画像が全くないことを意味しているので、ステップS5−7において、1バンド幅分の副走査方向の印刷媒体搬送時間(バンド幅空送り時間)(β)が、当該バンドの印刷時間(T)として算出される。
【0118】
次に、ステップS5−8において、当該バンドが偶数番目のバンドであるかどうかが判断される。ここで、当該バンドが偶数番目のバンドである場合は、印字ヘッドの主走査方向の動作は、右側から左側への動作となるので、当該バンドの1つ前のバンドから当該バンドへの主走査方向における印字ヘッドの移動は、当該バンドの1つ前のバンドの印刷終了座標Xe(Mi−1)から当該バンドの印刷終了座標Xe(Mi)への移動となる。したがって、ステップS5−8において当該バンドが偶数番目のバンドであると判断されると、次に、ステップS5−9において、バンド間に亘る移動距離P(Mi)が|Xe(Mi)−Xe(Mi−1)|で求められる。
【0119】
一方、当該バンドが奇数番目のバンドである場合は、印字ヘッドの主走査方向の動作は、左側から右側への動作となるので、当該バンドの1つ前のバンドから当該バンドへの主走査方向における印字ヘッドの移動は、当該バンドの1つ前のバンドの印刷開始座標Xs(Mi−1)から当該バンドの印刷開始座標Xs(Mi)への移動となる。したがって、ステップS5−8において当該バンドが奇数番目のバンドであると判断されると、次に、ステップS5−10において、バンド間に亘る移動距離P(Mi)が|Xs(Mi)−Xs(Mi−1)|で求められる。
【0120】
ステップS5−9又はステップS5−10においてバンド間に亘る移動距離P(Mi)が求められると、次に、ステップS5−11において、バンド間に亘る移動距離P(Mi)に対する移動時間(T)が、キャリッジ時における主走査方向の1印字データ当たりの印字ヘッドの移動速度(γ)と、バンド間に亘る移動距離P(Mi)との積で算出される。
【0121】
次に、ステップS5−12において、印刷時間の計算対象を次のバンドに移行するために、バンド数(Mi)に1が加算される。そして、ステップS5−13において、印刷時間の計算を行ったバンド数(Mi)が当該ページのバンド数(M)に達したかどうかが判断され、バンド数(Mi)が当該ページのバンド数(M)に達していない場合には、図9のステップS4−2に戻って、それ以降の処理が繰り返し行われることになる。一方、バンド数(Mi)が当該ページのバンド数(M)に達した場合には、以上のように算出した値をもとに第1印刷部1aのページ単位の単位印刷時間(Ti)が計算され、一連の処理が終了する。
【0122】
第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nの単位印刷時間(Ti)が算出されると、次に、制御部1dにより、印刷機の決定処理が行われる。
【0123】
第2印刷部1bは、版胴21が1回転する毎に1枚の印刷媒体に対する印刷が終了する構造の孔版印刷機よりなるので、第2のデータに応じた製版処理が終了した後は、第2印刷部1bで印刷媒体1枚の印刷処理に要する単位印刷時間(Tr)は、この第2印刷部1bに供給される第2のデータとは関係なく、版胴21の回転速度、すなわち、版胴21を駆動するモータ28の回転速度に依存することになる。そして、この第2印刷部1bにおいては、この版胴21を駆動するモータ28の回転速度が、所定の範囲で段階的に切り換え可能となっている。具体的には、モータ25の回転速度に関する複数の設定値が制御部1dのプログラムROM52等に記憶されており、これら複数の設定値のうちで最適な設定値が制御部1dによって選択され、この設定値に基づいて、孔版印刷制御部27及びサーボ回路29によってモータ25が駆動制御されるようになっている。
【0124】
本発明を適用したハイブリッド型印刷装置1においては、印刷対象の印刷データが第1のデータと第2のデータとの双方を含み、第1印刷部1aと第2印刷部1bとを連動させて印刷処理を行う連動モードが選択された場合に、制御部1dが、これら第1印刷部1aと第2印刷部1bとを最善な印刷速度で連携させて、印刷データに対して最も効率的な印刷を実行できるように、第2印刷部1bの孔版印刷機の印刷速度と、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nのうちで稼働させる印刷機の台数(N)とを最適な値に設定するようにしている。
【0125】
具体的には、制御部1dは、上述したように算出された第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)と、第2印刷部1bの単位印刷時間(Tr)とから、(Ti)≦(Tr)×(N)を満足する範囲内で、第2印刷部1bの単位印刷時間(Tr)が最も短くなるように、第2印刷部1bの孔版印刷機の印刷速度、すなわちモータ25の回転速度と、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nのうちで稼働させる印刷機の台数(N)とを設定する。
【0126】
この印刷機の決定処理について、図11のフローチャートを参照して具体的に説明すると、まず、ステップS6−1において、第1印刷部1aの印刷速度(Vi)と第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)maxとの積が、第2印刷部1bの切り換え可能な印刷速度(Vr)のうち最低速度(Vr)min未満であるかどうかが判断される。ここで、第1印刷部1aの印刷速度(Vr)は、(Vr)=1/(Ti)、第2印刷部1bの印刷速度(Vr)は、(Vr)=1/(Tr)である。
【0127】
そして、ステップS6−1において(N)max×(Vi)<(Vr)minであると判断されると、次に、ステップS6−2において、第2印刷部1bの印刷速度(Vr)が最低速度(Vr)minに設定される。そして、ステップS6−3において、指定された印刷枚数(A)が第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)maxよりも大きいかどうかが判断され、印刷枚数(A)が第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)max以下の場合は、ステップS6−4において、稼働印刷機の台数(N)=印刷枚数(A)に設定される。一方、印刷枚数(A)が第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)maxを超える場合は、ステップS6−5において、稼働印刷機の台数(N)は印刷機11,12…1nの総数(N)maxに設定される。この場合には、第2印刷部1bでの単位印刷時間(Tr)内に第1印刷部1aで印刷済みの印刷媒体を順次供給することができないので、ステップS6−6において、第2印刷部1bでのモード設定が行われる。この第2印刷部1bにおけるモード設定については、詳細を後述する。
【0128】
また、ステップS6−1において(N)max×(Vi)≧(Vr)minであると判断されると、次に、ステップS6−7において、第1印刷部1aの印刷速度(Vi)と第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)maxとの積が、第2印刷部1bの切り換え可能な印刷速度(Vr)のうち最高速度(Vr)max以上であるかどうかが判断される。
【0129】
そして、ステップS6−7において(N)max×(Vi)≧(Vr)maxであると判断されると、次に、ステップS6−8において、第2印刷部1bの印刷速度(Vr)が最高速度(Vr)maxに設定される。そして、ステップS6−9において、指定された印刷枚数(A)が第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)maxよりも大きいかどうかが判断され、印刷枚数(A)が第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)max以下の場合は、ステップS6−4に進み、稼働印刷機の台数(N)=印刷枚数(A)に設定される。一方、印刷枚数(A)が第1印刷部1aを構成する印刷機11,12…1nの総数(N)maxを超える場合は、ステップS6−10において、稼働印刷機の台数(N)は、第2印刷部1bの印刷速度(Vr)/第1印刷部1aの印刷速度(Vi)に最も近い整数、すなわち、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)/第2印刷部1bの単位印刷時間(Tr)に最も近い整数に設定される。
【0130】
また、ステップS6−7において(N)max×(Vi)<(Vr)maxであると判断されると、次に、ステップS6−11において、(Vr)min≦(Vi)×(Ni)≦(Vr)max、(Ni)≦(N)maxを満たす(Vr)と(Ni)の組み合わせが求められ、その中で(Vr)が最大となる(Vr)と(Ni)の組み合わせが選択される。ここで、(Ni)は稼働印刷機の台数(N)として選択可能な値を示している。
【0131】
次に、ステップS6−12において、指定印刷枚数(A)が選択された稼働印刷機の台数(Ni)よりも大きいかどうかが判断され、印刷枚数(A)が選択された稼働印刷機の台数(Ni)以下の場合は、ステップS6−4に進み、稼働印刷機の台数(N)=印刷枚数(A)に設定される。一方、印刷枚数(A)が選択された稼働印刷機の台数(Ni)を超える場合は、ステップS6−13において、稼働印刷機の台数(N)=選択された稼働印刷機の台数(Ni)に設定される。
【0132】
ここで、図11のステップS6−6で示した第2印刷部1bにおけるモード設定について、図12のフローチャートを参照して説明する。この第2印刷部1bにおけるモード設定は、第2印刷部1bでの単位印刷時間(Tr)内に第1印刷部1aで印刷済みの印刷媒体を順次供給することができない場合に行われるものであり、第2印刷部1bの待ち時間に応じて、第2印刷部連続運転モードと、第2印刷部一旦停止モードとの何れかを選択するものである。すなわち、まず、ステップS7−1において、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)が第2印刷部1bの動作停止から印刷開始までの所要時間(Wr)よりも長いかどうかが判断される。そして、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)が第2印刷部1bの動作停止から印刷開始までの所要時間(Wr)以下の場合には、第2印刷部1bを一旦停止させるよりも連続運転させた方が効率がよいので、ステップS7−2において、第2印刷部連続運転モードが選択される。一方、第1印刷部1aの単位印刷時間(Ti)が第2印刷部1bの動作停止から印刷開始までの所要時間(Wr)よりも長い場合は、第2印刷部1bを一旦停止させて省電力化を図った方が有利であるので、ステップS7−3において、第2印刷部一旦停止モードが選択される。そして、ステップS7−4において、第2印刷部一旦停止モードにおける停止時間(Tw)が、(Wr)−(Ti)/(N)に設定される。
【0133】
本発明を適用したハイブリッド型印刷装置1においては、制御部1dが、以上詳細に説明した内容で印刷データの設定を行った後に、その設定内容に従って、第1印刷部1a及び第2印刷部1bの印刷制御、印刷媒体搬送部1cの搬送制御等を行うようにしている。これにより、第1印刷部1aと第2印刷部1bとの連携動作が適切に行われることになり、様々なタイプの印刷物を高速に且つ極めて効率的に印刷することができる。
【0134】
特に、このハイブリッド型印刷装置1では、第2印刷部1bへの印刷媒体の給紙タイミングと第1印刷部1aで印刷終了した印刷媒体の第2印刷部1bへの搬送開始タイミングとの同期が図られた上で、印刷媒体搬送部1cの搬送所要時間が第2印刷部1bの単位印刷時間と等しいか、或いは若干下回るように、印刷媒体搬送部1cの搬送速度が制御されるようになっているので、第1印刷部1aを構成する各印刷機11,12…1nでそれぞれ印刷された印刷媒体が、第2印刷部1bを構成する孔版印刷機の版胴21の回転に同期して第2印刷部1bに連続的に供給されることになり、版胴21を空送させるといった印刷時間の無駄を極力排除して、極めて効率的な印刷処理を行うことができる。
【0135】
また、このハイブリッド型印刷装置1によれば、印刷データに応じて、第1の印刷部1aでの印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードや、第2の印刷部1bでの印刷処理のみを行う第2印刷部単独モード、第1及び第2の印刷部1a,1bを連動させて印刷を行う連動モードを選択的に切り換えるようになっているので、様々な用途に対応して、最適な印刷処理を行うことができる。
【0136】
また、このハイブリッド型印刷装置1によれば、印刷媒体搬送部1cに第1印刷部1aで印刷済みの印刷媒体を一時的に保持するバッファ機能を持たせ、切り換えロール32に接続されたクラッチのオンオフの切り換えタイミングを制御することによって、第2印刷部1bへの印刷媒体の供給をコントロールするようにしているので、印刷媒体搬送部1cに搬送速度を個別に調整させるような複雑な機構を持たせることなく、極めて簡素な構造としながら、第2印刷部1bへの印刷媒体の供給を適切にコントロールすることができる。
【0137】
また、このハイブリッド型印刷装置1によれば、印刷終了時刻、或いは、トータルでの印刷所要時間や印刷終了までの残り時間等を表示部1eに表示させるようにしているので、ユーザにとって利便性の高い付加価値を持たせることができる。
【0138】
【発明の効果】
本発明に係る印刷装置及びその制御方法によれば、並列配置された複数台の印刷機で構成される第1印刷部と、この第1印刷部を構成する印刷機と比較して印刷速度が速く且つその印刷速度が所定の範囲で可変とされた1台の印刷機からなる第2印刷部との連携が適切に保たれ、これら第1印刷部と第2印刷部とを連動させた一連の印刷処理が連続的に且つスムーズに行われるので、様々なタイプの印刷物を高速に且つ極めて効率的に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したハイブリッド型印刷装置の全体構成を模式的に示す図である。
【図2】前記ハイブリッド型印刷装置が備える表示部に印刷終了時刻を表示させた様子を示す図である。
【図3】前記ハイブリッド型印刷装置の制御部による制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】前記制御部の具体的な一構成例を示すブロック図である。
【図5】前記制御部によるデータ分離処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】前記制御部によるモード設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】画像メモリに格納された第1のデータを模式的示す図である。
【図8】第1のデータで示される各画素毎の印字の有り無しを判定する方法の一例を示す図である。
【図9】前記制御部により各バンド毎の印刷終了座標と印刷開始座標とを求める処理の流れを具体的に示すフローチャートである。
【図10】前記制御部により第1印刷部を構成する各印刷機の単位印刷時間を算出する処理の流れを具体的に示すフローチャートである。
【図11】前記制御部による印刷機決定の処理の流れを具体的に示すフローチャートである。
【図12】前記制御部による第2印刷部モード設定の処理の流れを具体的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ハイブリッド型印刷装置
1a 第1印刷部
1b 第2印刷部
1c 印刷媒体搬送部
1d 制御部
1e 表示部
11,12…1n 第1印刷部1aを構成する印刷機

Claims (9)

  1. 並列配置された複数台の印刷機で構成される第1印刷部と、
    前記第1印刷部を構成する印刷機と比較して印刷速度が速く、且つその印刷速度が所定の範囲で可変とされた1台の印刷機からなる第2印刷部と、
    前記第1印刷部から前記第2印刷部へと印刷媒体を搬送する媒体搬送手段と、
    当該印刷装置全体の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、
    印刷データを、前記第1印刷部で印刷する第1の印刷データと、前記第2印刷部で印刷する第2の印刷データとに分離する機能と、
    前記第1の印刷データをもとに、前記第1印刷部の1台の印刷機で印刷媒体1枚の印刷に要する単位印刷時間を算出する機能と、
    前記第1印刷部の単位印刷時間を(Ti)、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記第1印刷部を構成する複数台の印刷機のうちで稼働される印刷機の台数を(N)としたときに、(Ti)≦(Tr)×(N)を満足する範囲内において前記第2印刷部の単位印刷時間(Tr)が最も短くなるように、前記第2印刷部の印刷機の印刷速度を設定すると共に、稼働される印刷機の台数(N)を(Ti)/(Tr)に最も近い整数に設定する機能とを有すること
    を特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段が、
    前記第2印刷部への印刷媒体の給紙タイミングと前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体の前記第2印刷部への搬送開始タイミングとを同期させる機能と、
    前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記媒体搬送手段が前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体を前記第2印刷部へと搬送する際の搬送所要時間を(Th)としたときに、(Th)≦(Tr)を満足するように、前記媒体搬送手段の搬送速度を制御する機能とを更に有すること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段が、前記第1印刷部での印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードと、前記第2印刷部での印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードと、前記第1印刷部及び第2印刷部を連動させて印刷処理を行う連動モードとを選択的に切り換える機能を更に有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記媒体搬送手段が、前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体を一時的に保持する機能を有すること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の印刷装置。
  5. 前記第1印刷部が複数台のインクジェット方式の印刷機で構成され、前記第2印刷部が1台の孔版印刷機よりなること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の印刷装置。
  6. 指定された印刷枚数の印刷終了に要する時間、或いは、指定された印刷枚数の印刷終了時刻を表示する表示部を更に備えること
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の印刷装置。
  7. 並列配置された複数台の印刷機で構成される第1印刷部と、前記第1印刷部を構成する印刷機と比較して印刷速度が速く、且つその印刷速度が所定の範囲で可変とされた1台の印刷機からなる第2印刷部と、前記第1印刷部から前記第2印刷部へと印刷媒体を搬送する媒体搬送手段とを備える印刷装置の制御方法であって、
    印刷データを、前記第1印刷部で印刷する第1の印刷データと、前記第2印刷部で印刷する第2の印刷データとに分離し、
    前記第1の印刷データをもとに、前記第1印刷部の1台の印刷機で印刷媒体1枚の印刷に要する単位印刷時間を算出し、
    前記第1印刷部の単位印刷時間を(Ti)、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記第1印刷部を構成する複数台の印刷機のうちで稼働される印刷機の台数を(N)としたときに、(Ti)≦(Tr)×(N)を満足する範囲内において前記第2印刷部の単位印刷時間(Tr)が最も短くなるように、前記第2印刷部の印刷機の印刷速度を設定すると共に、稼働される印刷機の台数(N)を(Ti)/(Tr)に最も近い整数に設定すること
    を特徴とする印刷装置の制御方法。
  8. 前記第2印刷部への印刷媒体の給紙タイミングと前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体の前記第2印刷部への搬送開始タイミングとを同期させると共に、前記第2印刷部の単位印刷時間を(Tr)、前記媒体搬送手段が前記第1印刷部で印刷終了した印刷媒体を前記第2印刷部へと搬送する際の搬送所要時間を(Th)としたときに、(Th)≦(Tr)を満足するように、前記媒体搬送手段の搬送速度を制御すること
    を特徴とする請求項7に記載の印刷装置の制御方法。
  9. 前記第1印刷部での印刷処理のみを行う第1印刷部単独モードと、前記第2印刷部での印刷処理のみを行う第2印刷部単独モードと、前記第1印刷部及び第2印刷部を連動させて印刷処理を行う連動モードとを選択的に切り換えること
    を特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置の制御方法。
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