JP5513822B2 - 熱転写印刷装置 - Google Patents

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本発明は、紙又はプラスチック等の記録媒体に画像・文字等の情報を直接的に又は間接的に熱転写印刷する熱転写印刷装置に関し、特に、文字又は記号印刷のための解像度印刷と画像印刷のための諧調印刷とが可能な熱転写印刷装置に関する。
熱転写印刷装置としては、インクリボンに塗布された黒又はカラーのインクを複数の発熱素子からなるサーマルヘッドの選択的な加熱によって溶解又は昇華(本願では、単に「溶解」という)させ、当該溶解させたインクを紙やプラスチック等の印刷媒体に直接的に転写させることにより必要な文字又は記号及び画像を印刷媒体上に印刷する装置が広く知られている。
さらに、このような熱転写による他の印刷方式として、プラスチック又は厚型紙からなるカードに磁気ストライプやICチップ等のデータ記録媒体が設けられたクレジットカード、キャッシュカード、ライセンスカード、IDカード等のカード状記録媒体の上に、図形、文字、記号等の画像を印刷する技術として、フィルム状の中間転写媒体上に一旦画像を印刷し(本願では、「一次転写」という)、この一次転写された画像を最終的にカード状記録媒体上に熱転写(本願では、「二次転写」という)させる転写型カード印刷装置も知られている(例えば、特許文献1を参照)。
上記した何れの熱転写印刷装置においても、例えば、600dpi(dot per inch)印字可能な熱転写印刷装置の場合、主走査方向1ミリメートル当り発熱素子が約24個配列されたサーマルヘッドの発熱素子の選択的過熱により、印刷媒体上に直接又は間接的に転写させることになる。そして、従来のインク溶解型熱転写装置においては、印刷媒体に転写するインク量を個々のサーマルヘッド発熱素子の発熱量に応じて調整することが困難であったことから、例えば画像等、諧調印刷が必要な場合には、印刷媒体上におけるドット濃度(単位面積あたりのドット数)を調整するようにしていた(例えば、特許文献2を参照)。
すなわち、このような従来の熱転写印刷装置においては、例えば文字又は記号等の2値画像を印刷する場合には、より画素ピッチの小さい高解像度印刷を行い、写真等の画像(諧調画像)を印刷する場合には、画素ピッチを大きくして諧調印刷を行っていたのである。
特許第3737037号公報 特許第3130096号公報
しかしながら、例えばカード印刷等の場合、同じ印刷媒体上に文字及び記号と共に画像をも印刷する場合が多い。文字や記号の印刷の場合、ある程度の解像度を必要とするが、諧調画像の印刷は、解像度よりも階調性が重要であるため、上述のように常に高解像度で印刷する必要はない。但し、人間の髪の毛のような細かい部分を表現する必要がある場合には、画素ピッチを細かくして高い解像度で印刷することが要求される。
さらに、画素ピッチを大きく印刷する場合には理論的には印刷速度の高速化が可能となるが、諧調印刷において濃度ムラが生じることは是非とも避けなければならない。
このため、本発明は、例えば文字又は記号印刷のための高解像度印刷と、画像印刷のための諧調印刷が可能な熱転写装置であって、高解像度印刷と高速度印刷の両立が可能な熱転写印刷装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、主走査方向に配列された複数の発熱素子から成るサーマルヘッドと、印刷媒体を副走査方向に搬送する搬送手段と、前記印刷媒体上に画像を形成するときの画素サイズに応じて前記搬送手段の搬送速度を制御すると共に、前記発熱素子への電圧印加時間及び前記画像に応じた印刷データの出力を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記搬送速度が基準速度のときの前記副走査方向の長さと前記主走査方向では前記発熱素子の配列ピッチの長さとによる前記画素サイズを用いて、前記印刷媒体上に前記画像を形成する第1の印刷モードと、前記搬送速度を前記基準速度より高速にすることで前記第1の印刷モードでの前記画素サイズと比べて前記副走査方向に長い前記画素サイズを用いて、このとき前記発熱素子への電圧印加時間を前記画素サイズの前記副走査方向の長さに応じて前記第1の印刷モードより長くすると共に、前記主走査方向で隣り合う一組の前記発熱素子には同じ前記印刷データを出力して、前記印刷媒体上に前記画像を形成する第2の印刷モードと、を備えることを特徴とする熱転写印刷装置を提供するものである。
そして、前記制御手段は第3の印刷モードをさらに備え、前記第3の印刷モードは、前記搬送速度を前記基準速度より高速にすることで前記第1の印刷モードでの前記画素サイズと比べて主走査方向では変わらず前記副走査方向では長い前記画素サイズを用いて、このとき前記発熱素子への電圧印加時間を前記画素サイズの前記副走査方向の長さに応じて前記第1の印刷モードより長くして前記印刷媒体上に前記画像を形成する
また、前記サーマルヘッドは、少なくとも一つのカラー帯域と一つの単色帯域との複数の異なる帯域とが面順次に形成されたインクリボンを用いて、前記単色帯域を加熱することで前記印刷媒体に白黒印刷し、前記カラー帯域を加熱することで前記印刷媒体にカラー印刷する
さらに、前記サーマルヘッドは、前記インクリボンを加熱して前記印刷媒体に文字又は画像を一次転写し、当該一次転写された前記印刷媒体を二次転写媒体に押し当てることにより、前記文字又は画像を前記二次転写媒体に形成する
このように、本発明に係る熱転写印刷装置においては、サーマルヘッドを構成する発熱素子の1素子分の大きさを画素単位として印刷する第1の印刷モードと前記発熱素子の1素子を副走査方向に延長した大きさを画素単位として印刷する第2の印刷モードの複数の異なる印刷モードに対応して、印刷媒体の副走査方向への搬送速度に対応して、サーマルヘッドの各発熱素子に対する電圧印加時間をそれぞれ個別に制御するので、高解像度印刷と高速度印刷を可能にしたのである。
本発明の一実施形態に係る熱転写印刷装置を適用したカード印刷装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る熱転写印刷装置を適用したカード印刷装置の制御部の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る本熱転写印刷装置での印刷モードを説明するための模式図である。 図3に示す「高精細モード」及び「中間モード」で実際に印刷されるドットの状態とサーマルヘッドの発熱変化を示す模式図である。 図3に示す「高精細モード」及び「中間モード」での1画素面積と発熱素子への電圧印加時間を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る熱転写印刷装置を適用したカード印刷装置においてホログラム処理を行う場合の側面図である 熱転写シート及び中間転写シートの説明図であり、(A)は熱転写シートを模式的に示す正面図、(B)は中間転写シートを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、本熱転写印刷装置を、文字記号と共に画像を印刷する場合が多いカード印刷装置に適応した実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。そして、本熱転写印刷装置は、紙又はプラスチック等の記録媒体に画像・文字等の情報を直接的に熱転写印刷する装置に適用可能であるが、以下記載する実施例は、サーマルヘッドによってフィルム状中間転写媒体に文字又は画像を一次転写し、当該一次転写されたフィルム状中間転写媒体を前記印刷媒体に押し当てることにより、前記文字又は画像を前記印刷媒体に印刷するようにした熱転写印刷装置について説明することとする。
(本発明の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る熱転写印刷装置を適用したカード印刷装置の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、本実施形態の印刷装置1は、ハウジングとなる筐体2内に、カード状記録媒体としてのカードCに情報を記録するためのカード搬送路となる第3カード搬送路P、カードCに直接転写方式により画像を形成する(印刷する)ためのカード搬送路となる第1カード搬送路P、フィルム状中間転写媒体としての中間転写シートF上に一時的に保持された画像を間接転写方式によりカードCに転写するためのカード搬送路となる第2カード搬送経路Pを有している。第2カード搬送路P及び第3カード搬送路Pは略水平方向に配されており、第1カード搬送路Pは略垂直方向に配されている。第2カード搬送路Pは第3カード搬送路Pより上側(図1の矢印U側)に第3カード搬送路Pと略平行に配されており、第2カード搬送路P及び第3カード搬送路Pと第1カード搬送路Pとは交点X及びXでそれぞれ略直交状に交差している。
第3カード搬送路P上には、ブランクの(磁気的記録処理及び印刷処理が施される前の)カードCを1枚ずつ分離して第3カード搬送路Pに送り出すカード供給部3、カード供給部3の下流側でブランクカードCの表面を清浄するクリーナ4、クリーナ4の下流側で交点Xを回転中心としてカードCを挟持したまま回転乃至反転させ第1カード搬送路P方向にカードCの搬送経路を直交状に切り換え可能な第2反転部5、並びに、第2反転部5の下流側で、例えば、クレジットカード等に見られるカード面(裏面)に形成された磁気ストライプへのデータ書き込み及び読み込み等の処理を行う情報記録部8がそれぞれ配設されている。
第1カード搬送路P上には、交点Xを回転中心としてカードCを挟持したまま回転乃至反転させ第1カード搬送路P及び第2カード搬送路Pのいずれかに搬送経路を選択的に切り換える第1反転部6が配置されている。なお、第3カード搬送路P上における第2反転部5の前後、また、第1カード搬送路P上における第2反転部5と第1反転部6との間、及び第1反転部6と後述する画像形成部9との間、さらには、第2カード搬送路Pにおける第1反転部6と後述する水平搬送ローラ対11との間にはカードCの存在を検出する図示しない一体型透過センサが夫々配設されている。
第1カード搬送路P上で第1反転部6の下流側(図1の矢印U側)には、画像・文字等の画情報に従って熱転写インクを用いてカードC又は後述する中間転写シートに画像を形成する、印刷手段としての画像形成部9が配置されている。画像形成部9は、熱転写プリンタの構成が採用されており、カードCの一面への印刷時にカードCを支持するプラテンローラ21及びプラテンローラ21に対して進退可能に配設されたサーマルヘッド20を有している。プラテンローラ21とサーマルヘッド20との間には熱転写シート(インクリボン)Rが介在する。
図7(A)に示すように、熱転写シートRは、例えばフィルム上にカードCの長手方向の長さより若干長い幅で、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、及びBk(ブラック)のインクが順に塗着されており、Bk(ブラック)の次には画像が形成されたカードCの表面を保護する保護層領域Tを面順次に繰り返した帯状の形状を有している。
図1に示すように、熱転写シートRは、熱転写シートRをロール状に捲回した熱転写シート供給部14から供給され、サーマルヘッド20の先端部に略全面を当接させながら、熱転写シートRをロール状に巻き取る熱転写シート巻取部15に巻き取られる。熱転写シート供給部14及び熱転写シート巻取部15は、サーマルヘッド20の両側の位置に配設されており、中心部はそれぞれスプール軸に装填されている。
図1に示すように、カードCに間接転写で画像を形成する際には、プラテンローラ21に、中間転写シートFが掛け渡される。図7(B)に示すように、中間転写シートFは、ベースフィルムFa、ベースフィルムFaの背面側に形成された背面コート層Fb、インクを受容する受容層Fe及び受容層Feの表面を保護するオーバーコート層Fd、ベースフィルムFaの表面側に形成され加熱によりオーバーコート層Fd及び受容層Feを一体としてベースフィルムFaからの剥離を促進する剥離層Fcが、下側から背面コート層Fb、ベースフィルムFa、剥離層Fc、オーバーコート層Fd及び受容層Feの順で積層されて形成されている。中間転写シートFは、受容層Fe側が熱転写シートRと対向し、背面コート層Fb側がプラテンローラ21に当接するように掛け渡される。
図1に示すように、第2カード搬送路P上には、第1反転部6の下流側(矢印L側)に、カードCを水平方向に搬送する水平搬送ローラ対11、画像形成部9で中間転写シートFに形成された画像をカードCに転写する、転写手段としての転写部10、複数の搬送ローラ対を有しカードCを矢印L側に搬送すると共に、カードCを筐体2の外部に排出する排出ローラ対を有する水平搬送部12が順に配設されている。
転写部10は、カードCへの中間転写シートF又は後述するホログラムシートHの転写時にカードCを支持するプラテンローラ50及びプラテンローラ50に対して進退可能に配設されたヒートローラ45を有している。ヒートローラ45には、中間転写シートF又はホログラムシートHを加熱するための発熱ランプ46が内蔵されている。プラテンローラ50とヒートローラ45との間には中間転写シートF又はホログラムシートHが介在する。
プラテンローラ50に対するヒートローラ45の進退運動は、ヒートローラ45を着脱可能に保持するホルダ49と、ホルダ49に固定された従動ローラ43と、従動ローラ43に周接しながらカム軸52を中心に一方向(図1の矢印A方向)に回転する非円形のヒートローラ昇降カム51と、ホルダ49に内蔵されホルダ49の上面をヒートローラ昇降カム51に圧接させる図示しないバネとを有する昇降駆動ユニットにより実行される。
中間転写シートFは、中間転写シートFをロール状に捲回した中間転写シート供給部16から供給され、各種ローラ、及び、ヒートローラ45の両側に配置され転写部10を構成するフレームに固着されたガイド板47等で案内され、転写時にはカードCを介して第2カード搬送経路P上でプラテンローラ50とヒートローラ45とに挟まれて、中間転写シートFをロール状に巻き取る中間転写シート巻取部17に巻き取られる。また、転写部10には、第2カード搬送経路Pを挟んで圧接し合いカードCを第2カード搬送経路P上で図1の矢印L方向に搬送可能な搬送ローラ対48が、水平搬送ローラ対11の下流側かつプラテンローラ50の上流側に配設されている。
なお、図示はしないが、図1に示した筐体2、第1カード搬送路P及び第2カード搬送路Pで画定される領域には、正逆転可能なパルスモータM1、M2を駆動動力源とする駆動機構が配設されている。
図6に示すように、本実施形態の印刷装置1は、手動により中間転写シートFに代えてホログラムシートHを装着することが可能である。この場合には、ロール状の中間転写シート供給部16及び中間転写シート巻取部17を取り外して、供給スプール軸120及び巻取スプール軸110にそれぞれロール状のホログラムシート供給部29及びホログラムシート巻取部30を装填してホログラムシートHを掛け渡す。ホログラムシートHは、図7(B)に示した中間転写シートFと同様の層構成を有しているが、受容層に代えて予めホログラムが形成されたホログラム層を有している点で異なっている。
図1に示すように、筐体2の第2カード搬送路Pの矢印L方向への延長線上には、印刷等の処理が終了したカードCを筐体2の外部へ排出する排出口27が形成されている。排出口27の下側には、カードCを積層してストックするスタッカ13が筐体2に着脱可能に装着されている。なお、水平搬送部12と排出口27との間には、図示しない一体型透過センサが配置されている。また、情報記録部8でのデータの書き込み不良が判明した不良カードC、及び画像形成部9や転写部10で不具合が発生した不良カードCを、第2反転部5を図1の矢印DとRの中間位置である傾斜方向に回転させて、上記傾斜方向下方側にイジェクトするイジェクト口28が形成されている。イジェクト口28には不良カードCを一時的に保持する不良カード受け等を取り付けるようにしてもよい。
また、印刷装置1は、筐体2内に、商用交流電源から各機構部及び制御部等を駆動/作動可能な直流電源に変換する電源部18及び印刷装置1全体の動作制御を行う制御部19を有している。さらに、印刷装置1は、筐体2の上部に制御部19からの情報に従って印刷装置1の状態等を表示すると共に、オペレータによる操作で制御部19に操作命令が指示可能な図示しないタッチパネルを有している。
制御部19は、印刷装置1の制御処理を行うCPUブロック101を備えている。図2に印刷装置1の制御部19の概略を示す。CPUブロック101は、中央演算処理装置として高速クロックで作動するCPU102、印刷装置1の制御動作が記憶されたROM103、CPU102のワークエリアとして働くRAM104、及びこれらを接続する内部バス105で構成されている。また、CPUブロック101には外部バス106が接続され、タッチパネルの表示や操作命令を制御するタッチパネル表示操作制御ユニット107、各種センサからの信号を制御するセンサ制御ユニット108、各モータに駆動パルスを送出するモータドライバや電磁クラッチ等を制御するアクチュエータ制御ユニット109、サーマルヘッド20の熱エネルギー、及び単位画素当りの電圧印加時間を制御するサーマルヘッド制御ユニット110、外部コンピュータと印刷装置1の通信を行う外部入出力インタフェース111、及びカードCに印刷すべき画情報等を格納するRAM112等が接続されている。タッチパネル表示操作制御ユニット107、センサ制御ユニット108、アクチュエータ制御ユニット109、サーマルヘッド制御ユニット110は、それぞれ、タッチパネル、センサ、モータドライバ及び電磁クラッチ、サーマルヘッド20に接続されている。
(本印刷装置の動作)
上記のように構成した印刷装置1は、以下のように動作する。なお、ここではカードCの表面に間接転写を行う際の動作について説明する。
まず、カード供給部3のブランクカードCが図1の矢印L方向に搬送される。これによりブランクカードCは第3カード搬送路P上に送出され、クリーナ4のクリーニングローラ34で両面を清浄され、第2反転部5から情報記録部8へ至る。情報記録部8は、ブランクカードCに対し、制御部19から送出された記録情報による磁気データ及び/又はICデータの書き込み等の処理を行う。処理の終了後、書き込み不良の場合は、カードCは前述のイジェクト口28へ排出される。書き込み良の場合は、第2反転部5から第1反転部6へ、図1の矢印U方向にカードCが搬送される。
次に、CPU102は、熱転写シートRのインクをサーマルヘッド20で加熱することで、中間転写シートFの受容層Feに画像を形成させる。画像形成時には、プラテンローラ21を反時計回りに回転させると共に、中間転写シートFを中間転写シート供給部16に巻き取り、同期して熱転写シートRを熱転写シート巻取部15に巻き取ることにより行われる。CPU102は、順次この処理を繰り返し、中間転写シートFにYMCの染料で画像を重ねて形成させた後、サーマルヘッド20をプラテンローラ21に対して退避させる。
次いで、CPU102は、予めプラテンローラ50から離間されているヒートローラ45の位置まで、中間転写シートFを搬送する。またこの間、第1反転部6からカードCを第2カード搬送経路P上に位置させ、図1の矢印L方向へ搬送させる。
次いで、カードCの先端部がヒートローラ45に当接する位置に至ると、ヒートローラ昇降カム51を矢印A方向へ回転させて、ヒートローラ45をプラテンローラ50から離間していた状態からプラテンローラ50に当接する状態へ移行させて、ヒートローラ昇降カム51の回転動作を停止させる。この時点で、カードCの先端部は、裏面側がプラテンローラ50に支持され、表面側が中間転写シートFを介してヒートローラ45に押し当てられる。カードCは、裏面側が反時計回りに回転するプラテンローラ50に支持され、表面側が中間転写シートFを介してヒートローラ45に押し当てられ、図1の矢印L方向に搬送される。中間転写シートFの剥離層Fcは発熱ランプ46の熱によりベースフィルムFaから剥離され、カードCの表面に画像が形成された受容層Feとオーバーコート層Fdとが一体で転写される。この転写に同期して中間転写シートFは中間転写シート巻取部17に巻き取られる。
カードCの寸法サイズに従ってカードCの表面側への中間転写シートFの転写が終了すると、ヒートローラ昇降カム51が再度回転しプラテンローラ50に対してヒートローラ45が上昇する。カードCは水平搬送部12を通過し排出口27を経てスタッカ13へ排出される。
(本装置の印刷モード)
次に、本発明の熱転写印刷装置における各印刷モードについて説明する。図3は、本熱転写印刷装置での印刷モードを説明するための模式図である。ここでは例として、「高精細モード」〔第1の印刷モード;図3(A)〕、「中間モード」〔第2の印刷モード;図3(B)〕、「高速モード」〔第2の印刷モード;図3(C)〕の、三つのモードを設けている場合について説明する。なお、図3中の矢印Mは主走査方向、矢印Sは副走査方向を示している。
熱転写方式での印刷は、全体画像を網目状に細分化して行われている。印刷面積の最低単位である1ドットは、その細分化された網目である1画素上に印刷される。通常、画素は正方形に区切られ、この画素が小さければ小さいほど解像度が高くなり高精細な画像となる。
図3(A)では、「高精細モード」における画像領域(印刷領域)200と画素201aを示している。例として、ここでは600dpiを想定する。このような解像度が高いモードの場合、文字又は記号画像の印刷に向いており、複雑な画像の細部を緻密に表現することが可能となる反面、印刷速度は遅くなる。
図3(C)では、「高速モード」における画像領域(印刷領域)200と画素201cを示している。図に示す通り、画素201cは図3(A)の画素201aを主走査方向、副走査方向の双方に倍にした大きさの正方形である(即ち、300dpi)。つまり、サーマルヘッド20の主走査方向における隣り合った2つの発熱素子が同じ印刷データを印刷することで擬似的に300dpiを形成している。前述したように写真等の諧調画像を印刷する場合、重要となるのは階調性であり、高解像度は特に要求されないことが多い。高解像度が要求されない代わりに、印刷速度は高速化が可能となる。そのため、上記のような「高速モード」は、主に諧調画像の印刷に用いられる。この「高速モード」では、印刷媒体(ここでは、カードC)の搬送速度を「高精細モード」よりも速い速度に設定することが可能である。
図3(B)では、「中間モード」における画像領域(印刷領域)200と画素201bを示している。図に示す通り、画素201bは図3(A)の画素201aを副走査方向に倍にした大きさの長方形である。即ち、ここでは主走査方向に600dpi、副走査方向に300dpiとなる。このモードでは、画素201bを副走査方向のみ延長した長方形とすることで、主走査方向に高解像度を実現しつつ、印刷時間の短縮のために副走査方向には解像度を抑えている。このようにすることで、程よい印刷品質と高速度の印刷を両立することが可能となる。この中間モードは、諧調画像の中でも特に精密な表現を必要とする画像等に用いられるのが好適である。この「中間モード」では、印刷媒体(ここでは、カードC)の搬送速度を「高精細モード」よりも速い速度に設定することが可能である。
(本発明の動作制御)
次に、上記のような印刷モードを実現するための制御について説明する。
図4は、図3に示した「高精細モード」及び「中間モード」で実際に印刷されるドットの状態とサーマルヘッドの発熱変化を示す模式図である。図4(A)が「高精細モード」、図4(B)が「中間モード」の場合を示している。
図4(A)では、正方形の画素201aにドット202aが、図4(B)では長方形の画素201bにドット202bが印刷されている。この図から分かるように、「高精細モード」における2ドット分を、「中間モード」では1ドットで表現することになる。
そのためには、図5に示すように、「高精細モード」より高速で印刷するモードでは、1画素面積におけるサーマルヘッド20(発熱素子)への電圧印加時間を「高精細モード」より長くする必要がある。図5(A)は、「高精細モード」における1画素面積と発熱素子への電圧印加時間を示す図、図5(B)は、「中間モード」における1画素面積と発熱素子への電圧印加時間を示す図である。ここで、「高精細モード」の1画素面積における発熱素子への電圧印加時間〔図5(A)〕をt1、「中間モード」の1画素面積における発熱素子への電圧印加時間〔図5(B)〕をt2とすると、t2>t1とする必要がある。「中間モード」の場合、印刷媒体(ここではカードC)の搬送速度が「高精細モード」より高速なため、実質的な発熱素子への電圧印加時間は「高精細モード」より「中間モード」の方が長くなることはないが、図5のように単位画素当りの電圧印加時間を考えた場合、1画素における印刷濃度を同一にするためにt2をt1より長くする。
ここで、図4(A)に示す通り、1ドットごとに印刷を行うと、1ドットに対する印刷が終了してから次のドットを印刷するまでの間に一度サーマルヘッド20を冷ます必要がある。一方図4(B)では、ドット201bを1ドットとしているのでサーマルヘッド20を冷やす必要がない。よって、サーマルヘッド20を一度冷ましてから再び発熱させる時間が省略できるので、その分「高精細モード」よりも「中間モード」の方が印刷媒体を速く搬送することができる。
このとき、単位画素当りの電圧印加時間は、印刷媒体の搬送速度と一画素面積に応じてサーマルヘッド制御ユニット110で算出する。
ところで、上述したように、文字又は記号等を印刷する際には「高精細モード」(第1の印刷モード)、写真等の画像を印刷する際には「中間モード」又は「高速モード」(第2の印刷モード)に設定するのが好適であるが、通常、文字又は記号等は白黒二値画像が多く、写真等の画像はカラーの諧調画像であることが多い。そこで、上述した熱転写シート(インクリボン)Rの単色帯域〔例えば、Bk(ブラック)〕を使う場合と黒色以外のカラー帯域〔Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)〕を使う場合とで、熱転写印刷装置のモードを自動で設定・変更する構成としても良い。即ち、熱転写シート(インクリボン)Rの単色帯域を使用する場合は「高精度モード」、カラー帯域を使用する場合は「中間モード」又は「高速モード」を用いるように予め設定可能としても良い。
このように、本発明に係る熱転写印刷装置においては、サーマルヘッドを構成する発熱素子の1素子の大きさを画素単位として印刷する第1の印刷モードと発熱素子の1素子を副走査方向に延長した大きさを画素単位として印刷する第2の印刷モードの複数の異なる印刷モードに対応して、印刷媒体の副走査方向への搬送速度に対応して、サーマルヘッドの各発熱素子に対する電圧印加時間をそれぞれ個別に制御するので、高解像度印刷と高速度印刷を可能にしたのである。
尚、上記した本熱転写印刷装置の実施例では、サーマルヘッドによってフィルム状中間転写媒体に文字又は画像を一次転写し、当該一次転写されたフィルム状中間転写媒体を前記印刷媒体に押し当てることにより、前記文字又は画像を前記印刷媒体に印刷するようにした熱転写印刷装置について説明したが、本発明は、紙又はプラスチック等の記録媒体に画像・文字等の情報を直接的に熱転写印刷する装置に適用可能であることは言うまでもない。
本発明は、紙又はプラスチック等の記録媒体に画像・文字等の情報を直接的に又は間接的に熱転写印刷する熱転写印刷装置に関し、特に、文字又は記号印刷のための解像度印刷と画像印刷のための諧調印刷とが可能な熱転写印刷装置に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 印刷装置
2 筐体
3 カード供給部
4 クリーナ
5 第2反転部
6 第1反転部
8 情報記録部
9 画像形成部
10 転写部
11 水平搬送ローラ対
12 水平搬送部
13 スタッカ
14 熱転写シート供給部
15 熱転写シート巻取部
16 中間転写シート供給部
17 中間転写シート巻取部
18 電源部
19 制御部
20 サーマルヘッド
21 プラテンローラ
27 排出口
28 イジェクト口
29 ホログラムシート供給部
30 ホログラムシート巻取部
34 クリーニングローラ
43 従動ローラ
45 ヒートローラ
46 発熱ランプ
47 ガイド板
48 搬送ローラ対
49 ホルダ
50 プラテンローラ
51 ヒートローラ昇降カム
52 カム軸
101 CPUブロック
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 内部バス
106 外部バス
107 タッチパネル表示操作制御ユニット
108 センサ制御ユニット
109 アクチュエータ制御ユニット
110 サーマルヘッド制御ユニット
111 外部入出力インタフェース
112 RAM
200 画像領域(印刷領域)
201a 画素
201b 画素
201c 画素
202a ドット
202b ドット

Claims (4)

  1. 主走査方向に配列された複数の発熱素子から成るサーマルヘッドと、
    刷媒体を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記印刷媒体上に画像を形成するときの画素サイズに応じて前記搬送手段の搬送速度を制御すると共に、前記発熱素子への電圧印加時間及び前記画像に応じた印刷データの出力を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記搬送速度が基準速度のときの前記副走査方向の長さと前記主走査方向では前記発熱素子の配列ピッチの長さとによる前記画素サイズを用いて、前記印刷媒体上に前記画像を形成する第1の印刷モードと
    前記搬送速度を前記基準速度より高速にすることで前記第1の印刷モードでの前記画素サイズと比べて前記副走査方向では長い前記画素サイズを用いて、このとき前記発熱素子への電圧印加時間を前記画素サイズの前記副走査方向の長さに応じて前記第1の印刷モードより長くすると共に、前記主走査方向で隣り合う一組の前記発熱素子には同じ前記印刷データを出力して、前記印刷媒体上に前記画像を形成する第2の印刷モードと、を備えることを特徴とする熱転写印刷装置。
  2. 前記制御手段は、第3の印刷モードをさらに備え、
    前記第3の印刷モードでは、前記搬送速度を前記基準速度より高速にすることで前記第1の印刷モードでの前記画素サイズと比べて主走査方向では変わらず前記副走査方向では長い前記画素サイズを用いて、このとき前記発熱素子への電圧印加時間を前記画素サイズの前記副走査方向の長さに応じて前記第1の印刷モードより長くして前記印刷媒体上に前記画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の熱転写印刷装置。
  3. 前記サーマルヘッドは、少なくとも一つのカラー帯域と一つの単色帯域との複数の異なる帯域とが面順次に形成されたインクリボンを用いて、前記単色帯域を加熱することで前記印刷媒体に白黒印刷し、前記カラー帯域を加熱することで前記印刷媒体にカラー印刷することを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写印刷装置。
  4. 前記サーマルヘッドは、前記インクリボンを加熱して前記印刷媒体に文字又は画像を一次転写し、当該一次転写された前記印刷媒体を二次転写媒体に押し当てることにより、前記文字又は画像を前記二次転写媒体に形成することを特徴とする請求項3に記載の熱転写印刷装置。
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