JP4181923B2 - 撮像装置および撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置および撮像装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ等における撮像精度向上のための技術に関し、特に手振れを補正することで撮像精度を改善する撮像装置および撮像装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のカメラは、露出決定やピント合わせ等の撮像にとって重要な作業はすべて自動化され、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性は非常に少なくなっている。
【0003】
また、最近では、カメラに加わる手振れを防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】
ここで、手振れを防ぐ防振システムについて簡単に説明する。
【0005】
撮影時のカメラの手振れは、周波数として通常1Hzないし10Hzの振動であるが、撮影時点においてこのような手振れを起こしていても像振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えとして、手振れによるカメラの振動を検出し、この検出結果に応じて補正レンズを光軸直交面内で変位させなければならない(光学防振システム)。
【0006】
すなわち、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を撮影するためには、第1にカメラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変化を補正することが必要となる。
【0007】
像振れの補正は、原理的には、レーザージャイロ等により加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出し、この検出結果に対して適宜演算処理する振動検出部をカメラに搭載することによって行うことができる。そして、振動検出部からのカメラ振れの検出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学装置を駆動することにより像振れ補正が行われる。
【0008】
一方、手振れが生じない程度の露出時間で複数回撮影を繰り返し、これらの撮影により得られた画像に対しての画像の変位を修正しながら合成して長い露出時間の撮影画像(合成画像)を得る方法がある(例えば特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特許第3110797号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
最近のデジタルカメラは、銀塩コンパクトカメラに比べて小さくなってきており、特にVGAクラスの撮像素子を持つカメラは携帯電子機器(例えば、携帯電話)に内蔵されるほど小型になってきている。
【0011】
このような中で、上述した光学防振システムをカメラに搭載しようとすると、振れ補正光学装置をよりいっそう小型化するか、振動検出部を小型化する必要がある。
【0012】
しかし、振れ補正光学装置では、補正レンズを支持し、これを高精度に駆動してゆく必要があるために小型化には限度がある。また、現在使用されている振動検出部は、ほとんどが慣性力を利用するものなので、振動検出部を小型化すると検出感度が低下し、精度の良い振れ補正ができないという問題がある。
【0013】
更に、カメラに加わる振れとしては、所定の軸を中心とする角度振れと、カメラを平行に揺らすシフト振れがあり、角度振れは光学防振システムで補正可能であるがシフト振れ対策はできない。特に、カメラが小型になるほどこのシフト振れは大きくなる傾向がある。
【0014】
一方、別の防振システムとしては、ビデオカメラでの動画撮影に用いられているように撮像素子で画面の動きベクトルを検出し、その動きベクトルに合わせて画像の読み出し位置を変更することで振れのない動画を得る方法もある。
【0015】
このような方法の場合には、上述した光学防振システムのような専用の振動検出部や補正レンズが不要となるため、製品全体を小型にできるメリットがある。
【0016】
しかし、このビデオカメラの防振システムをデジタルカメラに簡単に適用することはできない。この理由を以下に説明する。
【0017】
ビデオカメラにおける動きベクトルの抽出は画像を読み出すごとに行っており、例えば1秒に15コマ画像を取り出すとすると、この取り出した各画像を比較して動きベクトルを検出している。
【0018】
ところが、デジタルカメラで静止画を撮影する場合には、撮影被写体に対して1回の露出しか行わないため、ビデオカメラのように画像の比較を行って動きベクトルを検出することはできない。
【0019】
このため、ビデオカメラの防振システムを単純にデジタルカメラに適応させることはできない。
【0020】
また、特許文献1にあるような方法においては複数回撮影を繰り返すことから撮影時間が長期にわたることになる。
【0021】
これは静止被写体の場合には問題にはならないが、被写体が人物の様に僅かでも動く場合には被写体側の振れ(被写体振れ)を生じさせてしまい、手振れは抑制できても被写体振れによる画像劣化の恐れがあった。
【0022】
また、ビデオカメラの様に動きベクトルを抽出して構図の変位を検出するとパンニングなどでカメラを意図的に動かした場合においても映像は初めの被写体にロックしたままになるので、撮影者は、意図するカメラのフレームワークが出来ない。
【0023】
そのために、わざと変位信号の低周波成分を減衰させることでビデオカメラの使用感を向上させている。これはいわば防振精度を落としていることになり、それらの画像を合成しても精度の高い振れ補正が行われた像にはならない。
【0024】
そこで本発明の目的は銀塩カメラの防振システムやビデオカメラの防振システムとは異なるデジタルカメラ向けの小型の防振システムを提供することにあり、また、被写体観察段階や撮影段階においても扱いやすく、かつ精度の高い小型の防振システムを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の撮像装置は、被写体像を光電変換する撮像素子を有し、該撮像素子からの出力信号により画像を得る撮像装置であって、各画像における特徴点を抽出し、基準画像上での特徴点に対する他の画像上での特徴点の変位量を検出する変位検出手段と、変位検出手段の検出結果に基づいて、他の画像が基準画像に重なるように他の画像に対して座標変換を行う座標変換手段と、基準画像および座標変換手段で座標変換された他の画像を合成して合成画像を生成する合成手段と、合成画像を表示する表示手段と、合成画像を記録する記録手段とを有し、撮像装置は、合成画像を所定の周期で順次、表示手段に表示する動作及び、合成画像を所定の周期で順次、記録手段に記録する動作のうち少なくとも一方の動作を行う。そして、変位検出手段は、前回の周期で合成された合成画像に対する今回の周期で合成された合成画像の変位量に応じた変位信号を生成し、座標変換手段は、この合成画像間の変位信号のうち第1の周波数以上の周波数成分を通過させるハイパスフィルタを介して得られた信号に基づいて合成画像の座標変換を行い、合成画像の生成に用いられる一周期内の複数の画像に関しては、変位検出手段は、画像間の変位量に応じた変位信号を生成し、座標変換手段は、この画像間の変位信号のうち、第1の周波数よりも低い第2の周波数以上の周波数成分を通過させるハイパスフィルタを介して得られた信号に基づいて座標変換を行うことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態であるカメラ(撮影装置)の構成を示した図である。撮影レンズ11から入射した光束(撮影光)は、シャッタ12aを通り、絞り13aで光量制限された後に撮像部19に結像する。撮像部19は、MOSやCCDなどの半導体撮像素子からなる。
【0027】
撮影レンズ11は、AF駆動モータ14aからの駆動力を受けて光軸10上を移動し、所定の合焦位置に停止することで焦点調節を行う。AF駆動モータ14aは焦点駆動部14bからの駆動信号を受けることで駆動する。
【0028】
絞り13aは、複数の絞り羽根を有しており、これらの絞り羽根は、絞り駆動部13bからの駆動力を受けることで作動して光通過口となる開口面積(絞り口径)を変化させる。シャッタ12aは複数のシャッタ羽根を有しており、これらのシャッタ羽根は、シャッタ駆動部12bからの駆動力を受けることで光通過口となる開口部を開閉する。これにより、撮像部19に入射する光束を制御する。
【0029】
そして、焦点駆動部14b、絞り駆動部13b、シャッタ駆動部12b、照明駆動部16b、および発音駆動部17bの駆動は、撮影制御部18により制御されている。
【0030】
また撮影制御部18には、レリーズ操作部12c、絞り操作部13c、ズーム操作部15c、照明操作部16c及び防振操作部120からの操作信号が入力され、カメラの撮影状態に合わせてそれら操作信号を焦点駆動部14b、ズーム駆動部15b、絞り駆動部13b、シャッタ駆動部12b、照明駆動部16bに出力する。
【0031】
撮影制御部18は、後述する信号処理部111に取り込まれた画像信号に基づいて被写体輝度の検出(測光)を行い、この測光結果に基づいて絞り13aの絞り口径とシャッタ12aの開き時間、および照明部16aを使用するか否かを決定する。また、撮影制御部18は、焦点駆動部14bを駆動させながら、信号処理部111からの出力に基づいて合焦位置を求めている。
【0032】
撮像部19から出力される画像信号は、A/D変換部110によりデジタル信号に変換されて信号処理部111に入力される。信号処理部111は、入力された信号に対して輝度信号や色信号を形成するなどの信号処理を行ってカラー映像信号を形成する。
【0033】
そして、信号処理部111で信号処理された画像信号は、表示部118に出力されることにより撮影画像として表示されるとともに、記録部119に出力されて記録される。
【0034】
ここで撮影者がレリーズ操作部12cのレリーズボタンを半押し(以下s1)し、カメラを通して被写体を観察している状態である場合を説明する。なお、撮影者は防振操作部120を操作してカメラを防振オン状態に設定しているものとする。
【0035】
まず、撮影者がカメラに設けられたレリーズボタンを半押しすると、撮影準備動作(焦点調節動作や測光動作等)が開始される。測光動作により得られた測光値に基づいてシャッタ12aの開き時間(露出時間)と絞り13aの絞り口径を決定する。また、信号処理部111の像状態と焦点駆動部14bとの連携で、合焦するレンズ位置を求めている。そして、得られた測光値等から照明部(閃光発光またはフラット発光による照明)16aの発光設定を行う。
【0036】
変位検出部114は、撮像画像中の特徴点を抽出し、その特徴点の撮像画面内における位置座標を割り出す。
【0037】
例えば、図2にあるようにフレーム121aにおいて人物122aが建物123aを背景にして立っている写真を撮影する場合を考える。
【0038】
このとき、複数フレームの画像の取得をすると、フレーム121bの様に手振れで構図がずれた写真も取得されることがある。
変位検出部114は、フレーム121aの周辺に位置する建物123aのうち輝度の高い点である窓124aのエッジ125aを特徴点として取り出す。そして、この特徴点125aと、フレーム121bにおいて取り出した特徴点125bと比較し、この差分を補正(座標変換)する。
【0039】
例えば、テンプレートマッチング等によりエッジ125aと125bとを対応づけ、次のフレーム121bにおいて対応する特徴点125bをサーチすることにより、フレーム121aと121bとの間のフレームの切り替わりに要する時間と、特徴点125aと125bとの変位より動きベクトル量を算出する。
図2では、フレーム121bの特徴点125bを矢印126の様に特徴点125aに重ねるようにして、フレーム121bを座標変換する。
【0040】
ここで特徴点として撮像画面の周辺を選択する理由を以下に説明する。多くの撮影の場合では画面中央近傍に主被写体が位置し、かつ主被写体は人物である場合が多い。このようなとき、主被写体を特徴点として選ぶと被写体振れによる不都合が出てくる。
【0041】
すなわち、複数フレームの画像の取得を行っているときに撮影者の手振ればかりでなく被写体振れも重畳してくるので被写体振れに基づいて画像の座標変換をしてしまう。
【0042】
この場合、主被写体の構図が適正になるように座標変換するので好ましい画像ができるように思われるが、一般的には人物の動きは複雑であり、特徴点を選ぶ場所によって変位検出精度が大きく左右される。
【0043】
例えば、主被写体(人物)の眼を特徴点として選んだ場合は瞬きの影響が出るし、手の先を特徴点として選択してしまった場合には、手は動きやすいので実際の被写体全体の振れとは異なってしまう。このように人物中の1点を特徴点として画像の座標変換を行っても、その人物のすべてが適正に座標変換される訳ではないし、複数の画像を座標変換して合成する場合においても、画像ごとに座標の位置がばらつき、好ましい画像は得られない。
【0044】
そこで、本実施形態のように背景のような静止被写体を特徴点として選択して画像の座標変換を行ったほうが好ましい画像が得られる。
【0045】
座標変換部115は、変位検出部114で検出した取得画像を1つ前の取得画像の特徴点と重ねるように座標変換する。ここで、座標変換部115は、各取得画像を変位検出部114から出力された画像データに基づいて、切り出し位置を変更することにより、各画像の特徴点が重なる様に座標変換を行う。すなわち、図2において、フレーム121aの画像は範囲121cで画像を切り出し、フレーム121bの画像は範囲121dで画像を切り出す。
【0046】
図2の特徴点125aの位置との座標関係に基づいて、フレーム121aにおける画像切り出し位置を設定することにより、それ以降の画像においては各特徴点(例えば特徴点125b)を基準にして画像切り出し位置が設定される。
【0047】
この設定された画像切り出し位置は画像表示のための基準位置(表示基準位置)となり、画像表示を行うときには、画像切り出し位置のみそろえて表示することで振れの無い安定した画像表示が行われる。
【0048】
また、画像切り出し位置は観察状態のすべての画像に対して一定に設定されており、フレーム全体に対してかなり余裕をとっている。これは、被写体観察中はどのような大きな振れが生ずるか予想がつかないためであり、画像切り出し範囲に余裕が無いと大きな振れが生じた時に切り出し位置が画面外になってしまうからである。(範囲121e)
座標変換部115で座標変換された各画像データは信号切替部112に送られる。
【0049】
信号切替部112は、被写体観察中は座標変換後の撮像信号を画像補正部2(117b)に送り、露出中は座標変換後の撮像信号を画像記憶部113に送る。
【0050】
画像補正部2(117b)に入力された画像は、ガンマ補正や圧縮処理が行われ、その後表示部118で画像切り出し位置をそろえて撮像周期にあわせて表示される。ここで撮影被写体が暗い時には画像補正部2(117b)は画像のゲインアップも行っている。
【0051】
これは被写体観察中の画像は1/30秒ごとの周期などで表示部118に表示することで動画として表示している訳であるが、動画として表示するには、表示の周期より短い露出時間で撮像しなくてはならない。
【0052】
短い露出時間で撮像した場合、被写体が暗いときは撮像される画像は露出が不足することとなる。そこで、ゲインをアップして露出を補正して表示する必要がある。もちろんゲインアップする事でノイズ成分も増えてしまうが、動画表示であることやカメラの背面などの表示部は小さい事からノイズはそれほど目立たない。なお、ゲインアップは撮像部19で撮像段階で行っても良い。
【0053】
撮影者が、被写体を観察中である場合は、この様に切り出し位置(表示基準位置)を変えることで座標変換された画像が連続して表示部118に表示されるために振れが無く安定した動画を観察することが出来る。
【0054】
なお、被写体観察状態における変位検出部114の変位検出は、撮像される各フレームの特徴点を相関演算することで動きベクトルを求めて検出する訳であるが、この動きベクトルに忠実に各フレームを座標変換すると不都合が生ずる点がある。
【0055】
例えば、撮影者がカメラのパンなどのフレームワークを行う場合に、そのフレームワークによる特徴点の変化も動きベクトルとして拾ってしまうと、パンを行っても画面は変化せず、画面が被写体にロックしてしまう現象が生じる。
【0056】
それを避けるために、実際の変位検出においては撮像中の変位(動きベクトル)の変動の中で、動きベクトル信号の低周波の成分を除去した信号を元に座標変換を行うようにしている。
【0057】
これは、手振れはおおよそ1〜10Hz程度の周期振動であるのに対して、パンは、より低い周波数の運動(例えば0.05Hz)であるために、得られる動きベクトル信号を低域除去フィルタ(以下ハイパスフィルタ)に通し、ハイパスフィルタは、第1の周波数(例えば0.3Hz)以下の周波数を除去する特性にすることで手振れにより生じる振動とパンにより生じる振動を区別している。
【0058】
また、カメラの運動が大きいほど、このハイパスフィルタの時定数を小さくして(例えば1Hz以下の周波数の振れ信号を除去するように変更する)、防振の効果を更に下げて、カメラの動きに撮像信号の表示が追従する様にしており、明らかな流し撮りの動きベクトルの場合には、その方向は防振を使わないようにする。
【0059】
次に、撮影者がレリーズ操作部12cのレリーズボタンを押し切り(以下s2)撮影を開始した場合を説明する。
【0060】
前述したように、被写体観察段階のはじめ(s1)にピント合わせや測光を行っている。このときの測光値に基づいて、撮影時のシャッタ12aの閉じタイミング(露出時間)と、絞り13aの絞り開口径を設定する訳であるが、一般的に防振システムを使用するような撮影条件では被写体が暗いので絞りは全開、露出時間は長秒時露出になっている。
【0061】
そこで、この撮影時間を複数の短い撮影時間に分割し、その分割数だけ画像の取得を繰り返すように設定する。このように短い撮影時間に分割すると1枚1枚の画像は露出不足になるが、これらの画像には手振れの影響が少ない画像となる。そして、複数の画像を取得終了後に合成して1枚の画像にすることで露出を改善する。
【0062】
しかし、複数の画像を取得するとき、各画像においては手振れはなくても、連続取得中の手振れにより各画像間における構図(被写体像)は微妙に変位している場合がある。これらの画像をこのまま合成すると、合成された画像は各画像における構図が変位分だけ振れた画像になってしまう。
【0063】
本実施形態において、連続した画像の取得に応じて撮像部19から取得毎に複数出力される画像信号は、上述したように、A/D変換部110でデジタル信号に変換されてから、信号処理部111で信号処理が施される。信号処理部111の出力は撮影制御部18に入力されるとともに、変位検出部114にも入力される。
【0064】
変位検出部114は、取得画像中における画像の特徴点を抽出し、この特徴点の取得画面における位置座標を割り出す。
【0065】
図2では、フレーム121bの特徴点125bを矢印126の様にフレーム121aの特徴点125aに重ねるようにして、フレーム121bを座標変換している。(各画像の特徴点が合成基準位置になる)
しかし、複数の画像を座標変換して合成する場合、それら複数の画像を連続して取得している間のカメラの運動、および被写体の運動により、被写体振れの影響が出てくる。そこで本発明においては複数回に分けた画像の取得の1枚にだけ照明部16aで被写体を照射する様にしている。
【0066】
ここで照明部16aを使用して取得した画像を第1フレーム、照明部を作用させないで取得した複数の画像を第2のフレーム群と分ける。
【0067】
このとき、第1フレームと第2のフレーム群の間には、前述した構図の変位以外にも以下の違いが有る。それは第1フレームにおいて、照明の届いた領域の明るさは第2のフレーム群の同じ領域の明るさとは異なるということである。そして、第1フレームにおいて、照明の届いた領域(例えば主被写体)に対しては十分な露出が得られ、届かない領域(例えば背景)は露出が不足することになる。これは一般的に人物などの主被写体はカメラの近くに位置しているために照明が届き、背景はカメラから遠いために照明が届かないからである。
【0068】
そこで、露出の不足している背景に対しては、第2のフレーム群の構図の変位を修正しながら、第1フレームと合成することで露出を補う。
【0069】
図3は、変位検出部114の特徴点抽出領域の選択方法を示す図である。
【0070】
照明部16aを使用した第1フレーム127と、照明部16aを使用しない第2のフレーム群(図3では例として1つの画像128)とを比較すると、人物122aには、第1フレーム127では照明が届き、第2のフレーム128では照明が届かず人物が暗くなっている。
【0071】
それに対して、照明の届かない背景では建物の特徴点123aの明るさは第1フレーム127と第2のフレーム128で変化が無い。
【0072】
この様に、明るさの変化のない背景領域は、照明が届かずに露出が不足するので、この領域を画像合成のポイントと考えて、この部分を特徴点抽出の領域にして構図の変位を補正する。
【0073】
図3においては、上記の様に第1フレーム127と第2のフレーム128で明るさの変化が無い、画像127周辺の建物123aの中で輝度の高い点である窓123aのエッジ125aを特徴点として取り出し、図2で説明したのと同様に、第1フレーム127に特徴点125aと第2のフレーム128の特徴点125bと比較する。
【0074】
座標変換部115は、第2のフレーム128の特徴点125bを第1フレーム127の特徴点125aに重ねるように第2のフレーム128を座標変換する。
【0075】
そして、第2のフレーム群の中で2枚以降の画像についても各々特徴点125bの座標を求め、その座標が第1フレーム127で定めた特徴点125aの座標と重なるように座標変換部115は各画像を座標変換してゆく。(特徴点125aを合成基準位置にする)
ここでは、説明のために画像ごとの特徴点座標を求めているが、実際には第1フレーム127と第2のフレーム群の1枚目の画像128を相関演算し、各々対応する画素の位置の変化を動きベクトルとして求め、特徴点の変化としている。
【0076】
そして、第2のフレーム群の2枚目に対しても画像127との相関演算で特徴点の変化を求め、以下同様にして各画像の特徴点の変化を求めてゆく。
【0077】
なお、特徴点は抽出領域127の中で1箇所だけ選択するのではなく、複数のポイントを選択しておき、これらの動きベクトルの平均値、あるいはスカラーの最小値を特徴点の変化としても良い。
【0078】
ここで、特徴点の変化として上記最小値を利用するのは、画面周辺で選択された特徴点もそれ自身が移動する可能性があるため、もっとも移動しない特徴点を選ぶためである。
【0079】
被写体観察段階においては、画像の取得中の変位(動きベクトル)の変動により生ずる振動の中で、低周波の成分を除去した信号を元に座標変換を行うようにしていた。これは、被写体観察中のフレームワークを良くするためであるが、反面動きベクトルの検出の精度が落ちることになる。
【0080】
前述したように得られる動きベクトル信号をハイパスフィルタに通し、ハイパスフィルタは第1の周波数(例えば0.3Hz)以下を除去する特性にするとそのような低周波の振れに関しては補正することが出来なくなる。
【0081】
実際の手振れはおおよそ1〜10Hz程度の周期振動であるために0.3Hz以下の振れ信号を除去しても問題ない様に思われるが0.3Hz以下を除去するフィルタは1Hzの信号に対しても位相の変位などの悪影響を与える。
【0082】
そのために、精度よい振れ補正を実現するためには、ハイパスフィルタは設けたくない。しかし、撮影段階においては流し撮りなどの特殊な撮影の条件を除けば、カメラのフレームワークを行うことは無いので、ハイパスフィルタは使用しないで高い精度の動きベクトル信号に基づいて座標変換が行える。
【0083】
また、流し撮りなどの特殊な撮影の条件においては、動きベクトル量が、ある一定の方向について大きくなるため、その動きベクトルの方向のみ、動きベクトルの検出を止めて、カメラのフレームワーク追従する様にすればよい。
【0084】
カメラのパンを行う時には、被写体観察段階から、カメラには所定の方向に運動が生じており、この運動は被写体観察時の各撮像信号を比較すること(動きベクトルが所定の方向に大きく、それが継続している)でわかる。
【0085】
そして、前述した様にカメラをパンしていることがわかると、被写体観察段階においても、その方向の画像切り出し位置(表示基準位置)の制御を変更し、防振効果を低くするか、あるいはその方向の防振動作を止めるようにする。
【0086】
このように、撮影段階においても被写体観察段階と同様な振れ検出特性にすることで撮影者の意図に応じた撮影を可能にしている。
【0087】
また、前述したように被写体観察段階においては座標変換部115が画像の画像切り出し範囲を指定し、各画像取得周期で画像の切り出しを行っている訳であるが、撮影段階においては特徴点の変化から動きベクトルを求め、その動きベクトルに応じて第1フレーム127に第2のフレーム群の各画像が重なるように座標変換を行うが、画像の切り出しは行わない。
【0088】
座標変換部115で座標変換された各画像データは、信号切替部112を介して画像記憶部113に出力される。画像記憶部113では、照明部16aを用いて取得した1枚の画像のみ記憶しておく。画像記憶部113に記憶された画像データは、画像合成部116に出力される。
【0089】
画像合成部116では取得された各画像が順次合成され、1枚の画像になる。そして、上述s1時にあらかじめ設定されたフレーム数の取得が完了するとそれ以上の画像の取得は止めるとともに画像の合成を止める。
【0090】
以上のように、本実施例に係る発明では照明部16aを用いた第1フレーム127を基準(中心)にして、その画像に重なるように第2のフレーム群128の各画像を座標変換している。
【0091】
ここで、第1フレーム127を基準にする理由を説明する。
【0092】
図2の様に構図の変位した2枚の写真を合成する場合、図4に示すように2枚の画像が重ならない領域129が生ずる。(画像切り出し範囲外)
そこで、画像合成部116は、この領域はカットして、2枚の画像が重なった領域のみ拡散補完処理を行い、もとのフレームの大きさにする。そのために、第2のフレーム群の各画像は構図の変位の向きや大きさにしたがって画面の周辺が削られてしまう。
【0093】
ここで、第1フレーム127と第2のフレーム群128の中でもっとも画像情報(主被写体の露出、構図など)が良好なのは、照明部16aを使用した第1フレーム127である。そのために、第1フレーム127のなるべく中央を画像切り出しするようにするために第1フレームを基準にして、その基準に対して第2のフレーム群128の各画像を重ねてゆくのが好ましい。
【0094】
デジタル画像の場合には、1枚の露出不足の写真でもゲインアップすることで露出の補正が可能であるが、ゲインを高くするとノイズも多くなり見苦しい画像になってしまう。しかし、本実施形態のように多くの画像を合成することで画像全体のゲインをアップさせる場合には、各画像のノイズが平均化されるためにS/N比の大きい画像を得ることができ、結果的にノイズを抑えて露出を適正化することができる。別の考え方をすれば、例えばノイズを許容して撮像部19を高感度にして複数フレーム画像を取得し、それらを加算平均することで画像に含まれるランダムノイズを減少させているともいえる。
【0095】
画像合成部116は取得された画像のすべてが重なっている領域を切り出し範囲(画像切り出し領域)にして、前述重ならない領域129をカットする。
【0096】
このように、被写体観察段階ではあらかじめ画像切り出し領域を設定しているが、撮影段階では画像合成終了後に画像切り出し領域を決めている。
【0097】
そのために、手振れが少ないほどカットされる領域が小さくなり、広い画角の画像を得ることが出来る。
【0098】
合成された画像データは、画像補正部1(117a)に入力されてガンマ補正や圧縮処理が行われ、その後表示部118に表示されるとともに記録部119に記録される。ここで、照明部16aを用いた合成前の画像データも記録部119に記録する。
【0099】
これは、照明部16aを用いた標準的な(照明部16aの照射が届いた被写体のみ露出が適正で、背景は露出が不足している)画像を選択する第1のモードと、合成後の(背景の露出も適正化された)画像を選択する第2のモードとを、ユーザーが不図示の選択手段により選択できるようにするためである。
【0100】
図5は、本発明における撮影される画像状態を表した図である。図5は、防振システムをオンにしたときに撮影される画像状態を示している。
【0101】
被写体観察段階における各画像は、フレーム121h、121i、121j、121k、121lであり、各々の画像はそれらの相関演算で求まる動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理した信号に基づいて切り出し位置121fを変更し、表示部118に表示される。
【0102】
この表示サイクルは撮像サイクルと同じであり、1回の撮像ごとに上記処理を行って表示する動作を繰り返し、画面では手振れが少なく、かつフレームワークのしやすい動画を表示することが出来る。
【0103】
撮影段階においては、照明部16aを使用して取得したフレーム127(第1フレーム)、および照明部16aを使用しないフレーム128a、128b(第2のフレーム群)を順次画像の取得をしつつ、それらの相関演算で求まる動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理しない信号に基づいて座標変換して合成し、合成後の互いに重ならない範囲を除いて切り出し位置121gを設定し、記録部119に記録するとともにフレーム127も記録部119に記録する。
【0104】
ここで、被写体観察段階及び撮影段階後に、表示部118に表示される画像の状態を説明する。
【0105】
図6は、各々の段階で取得される画像を左に、表示部118に表示される画像を右に表している。また、被写体観察段階の画像を上、撮影段階の画像を下に表している。被写体観察段階においては、表示のための基準位置は切り出し位置121fで設定され、それを表示部118で表示するときには、切り出し位置121fが表示画面130の中央に位置するように画面設定される。
【0106】
そのため取得画像の中で表示画面130からはみ出す部分132は表示されない。また、表示画面130の中で画面欠けを起こす部分は例えばグレーのマスク131a、131bで表示される。
【0107】
撮影者は、このマスク部の大小を見ることで自分の手振れの大きさを知ることが出来る。また、範囲121f内では画像が安定しており、範囲121f外でも画像が見える領域があるので、周囲の状況を見ながら露出のためのフレーミングが出来る。
【0108】
撮影段階においては、合成画像の切り出し範囲121gは画像合成後に求まるが、露出という短い時間内で発生する振れは小さいので、その面積は範囲121fより大きく設けることが出来る。
【0109】
そして、表示部118で表示されるときには、画像切り出し範囲121gが表示画面130の中央に位置するように表示設定される。また、画像切り出し範囲外は記録部119に記録されないので、例えばグレーのマスク133で外周を囲んで表示される。このような構成にすると、被写体観察段階の表示画像と撮影後の表示画像の倍率がそろうために、違和感の無い画像表示が行われる。
【0110】
図7は、上述した動作をまとめたフローチャートであり、このフローはカメラの電源がオンになったときにスタートする。
【0111】
ステップ1001(図では、ステップをSとする)では、撮影者がレリーズボタンの半押し操作によりsw1がオンになるまで待機し、sw1がオンになるとステップ1002に進む。
【0112】
ステップ1002では、撮像部19において被写体を撮像する。撮影制御部18は、信号処理部111からの出力に基づいて被写体像(撮影画像)のコントラストを検出しながら、AF駆動モータ14aを駆動して撮影レンズ11を光軸方向に移動させる。そして、もっともコントラストが高くなった時点で、撮影レンズ11の駆動を停止させることにより撮影光学系を合焦状態とする(いわゆる、山登り方式によるAF)。なお位相差検出により焦点調節を行うこともできる。
【0113】
また、撮影制御部18は、撮像部19の出力に基づいて被写体の明るさを求める。
【0114】
ステップ1003では、撮影制御部18はステップ1002で求めた被写体の明るさから取得するフレーム数を求める。
【0115】
例えば、被写体明るさを測光し、この測光結果に基づいて適正に露出するには、絞り13aは全開(例えばf2.8)にし、シャッタ12aの開き時間、すなわちは露出時間を1/8秒とする必要があるとする。
【0116】
ここで、撮影光学系の焦点距離が35mmフィルム換算で30mmであるときは、露出時間を1/8秒とする撮影では、手振れにより像振れが発生する恐れがあるので、手振れが生じないように露出時間を1/32秒に設定して、4回のフレームの取得を行うように設定する。一方、撮影焦点距離が300mmであるときには、手振れが生じないように露出時間を1/320秒に設定して40回のフレームの取得を行うように設定する。
【0117】
このように、複数フレームの取得を行う時の露出時間を撮影条件に合わせて決定し、更に何フレーム取得するかも撮影条件に合わせて設定する。同一被写体を複数フレームに分けて取得するとしても、各撮影の露出条件はなるべく適正露出に近い方が撮像19に正確な情報が画像の取得ができる。
【0118】
そのために暗い被写体の場合や、撮影レンズが絞り込んでおりレンズが暗い場合、撮像素子の感度が低く設定されている場合には各画像の取得における露出時間はなるべく長くして有効な露出条件にする。
【0119】
ただし、あまり露出時間を長くすると手振れによる劣化の影響が像面に表れるために上述したように撮影焦点距離が35mmフィルム換算で30mmであるときは手振れの恐れのない約焦点距離分の一である露出時間1/32秒に設定している。そして、その露出時間では足りない分を取得フレーム数で補完している。
【0120】
焦点距離が長い場合には更に露出時間を短くしないと手振れによる像劣化が生ずるので更に露出時間を長くして、その分取得フレーム数を増やして露出補完を行う。
【0121】
このように、複数フレームの画像取得における露出時間は被写体が暗いほど、また撮影レンズが暗いほど長くなり、撮像素子の感度が低いほど長くなり、レンズの焦点距離が長いほど短くなる。
【0122】
そして、複数フレームの取得フレーム数は撮影被写体が暗いほど、また撮影レンズが暗いほど多くなり、撮像素子の感度が低いほど多くなり、レンズの焦点距離が長いほど多くなる。
【0123】
以上の計算が終了した後で、カメラのファインダ内に設けられた表示部やカメラの外装に設けられた液晶表示部に、防振モード(複数回取得モード)が設定されたことを表示すると、同時に取得フレーム数を表示して撮影者に知らせる。
【0124】
ステップ1004では変位検出部114がフレーム内の抽出領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
【0125】
ここで、被写体観察段階における動きベクトル信号は、ハイパスフィルタにより低周波の動きが除去されており、カメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0126】
ステップ1005では、ステップ1004で求めた座標から、座標変換部115が画像の切り出し位置(表示基準位置)を算出する。
【0127】
また、検出される動きベクトルの大きさが所定以上の場合には、その方向の動きに関しては切り出し位置の変更を行っている。
【0128】
これは、前述したカメラのフレームワークに対応させるためであり、カメラの運動(速度)が大きいときは、検出した動きベクトルに対しては、ハイパスフィルタにより、通常よりも高周波の動きも除去され、明らかな流し撮りの場合には検出した動きベクトルを画像の切り出しに反映させない。
【0129】
このことを図8のフローチャートを用いて説明する。
【0130】
図8は、図7のステップ1005のサブルーチンであり、ステップ1005にフローが流れて来た時にスタートする。
初めに、画像内の特徴点における動きベクトルのX(水平)方向の大きさを判定する。
【0131】
ここで、X方向とは図9の画像における矢印134x方向であり、図9においてはX方向に大きなフレームワークが行われている。
【0132】
ステップ1019では、ステップ1004で求まったX(水平)方向の動きベクトルが所定値a(例えば1deg/s)より大きいか否かを判別する。
【0133】
ここでX方向とは図9の画像における矢印134x方向であり、図9においてはX方向に大きなフレームワークが行われている。
【0134】
動きベクトルが所定値aより、小さい場合にはステップ1021に進み、そうでないときはステップ1022に進む。
【0135】
ステップ1021では、ステップ1004で得られた動きベクトルに対して第1の特性のハイパスフィルタをかける。
図10は、ハイパスフィルタの周波数特性を模式的に表しており、破線135aは周波数f1(例えば0.3Hz)より低い周波数を除去(減衰)する第1の特性のハイパスフィルタであり、実線135bは周波数f2(例えば1.0Hz)より低い周波数を除去(減衰)する第2の特性のハイパスフィルタである。
【0136】
このように、動きベクトルが小さいときはカメラのフレームワークは行われていないと判定して、時定数の大きい(低周波除去能力の低い)ハイパスフィルタを用いる。
【0137】
ステップ1022では、ステップ1004で求まったX方向の動きベクトルが所定値b(例えば15deg/s)より大きいか否かを判別する。小さい場合にはステップ1023に進み、そうでないときはステップ1024に進む。
【0138】
ステップ1023では、ステップ1004で得られた動きベクトル信号に対して、図1010で示した第2の特性のハイパスフィルタをかける。
【0139】
このように、動きベクトルの大きさがある程度大きくなるとカメラのフレームワークが行われていると判定して、時定数の小さい(低周波除去能力の高い)ハイパスフィルタを用いる。
ステップ1024は、動きベクトルが大きくカメラがパン動作をしていると判定された場合に流れてくるステップであり、動きベクトルをゼロに設定してX方向の防振動作を行わせないようにする。そのために撮影者は軽快に被写体を追うことが出来る。
【0140】
次に、画面内の特徴点のY方向の動きベクトルの判別についてもX方向の動きベクトルの判別と同様の手法により行う(ステップ1025から1029まで)。その後ステップ1030へ進む。
【0141】
ステップ1030では、求まった動きベクトルに基づいて画像の切り出し位置(表示基準位置)を設定する。
【0142】
ステップ1031ではメインのフローチャートに戻る。(ステップ1006に進む)
ステップ1006では、表示部118に画像を表示する。このときの表示様式は図6の被写体観察段階の表示のようにフレーム(ステップ1005で求めた画像切り出し位置)が表示画面130の中央に位置するように表示設定を行い、画像のない領域はマスク処理(マスク131a、131b)を行う。
【0143】
ステップ1007では、レリーズボタンを全押し操作によりsw2がオンになるまで、被写体観察画像を表示しながら待機する。なお、この待機ステップ中にレリーズボタンの半押し操作が解除、すなわちsw1がオフになるとスタートへ戻る。
【0144】
ステップ1008では、撮影制御部111で1枚目のフレームの取得であるかの判断を行う。1枚目である場合には、ステップ1010に進む。1枚目でない場合には、ステップ1009へ進む。
【0145】
ステップ1009では、照明部16aを発光させずに取得を行い、ステップ1011へ進む。
【0146】
ステップ1010では、照明部16aを発光させ取得を行い、ステップ1011へ進む。また、この時同時に撮影開始の発音を発音駆動部17bを介してスピーカー17aで発音する。この音は例えばピッ!という電子音でも良いし、フィルムカメラなどにおけるシャッタの開き音、ミラーアップの音でも良い。
【0147】
ステップ1012では、変位検出部114がフレームの周辺の領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
【0148】
これは、前述したように第1フレームと第2のフレーム群の像各々をそれぞれ比較して、明るさの異なる領域(すなわち照明が十分被写体を照射した領域)以外の領域(すなわち照明が被写体を十分照射していない領域)から特徴点を抽出し、その座標を求めることである。更に、ステップ1012では、照明部16aを用いて撮影した第1フレームを記憶部113に一時的に記憶させておく。
【0149】
ステップ1013では、座標変換部115が各画像の座標変換を行うが、最初の1枚の画像(照明部を用いた第1フレーム)のみ座標の変換は行わない。(この画像を座標変換の基準位置とする)
また、この撮影段階における動きベクトルに基づく座標変換では、動きベクトル信号にハイパスフィルタの処理を行わず、精度の高い動き検出が行われる。
【0150】
ただし、ステップ1004において、カメラがフレームワークを行っていると判定した場合には、ステップ1013での動きベクトル信号に対して、ハイパスフィルタでの処理をし、更に、カメラの動きが激しい場合には、その方向の動きベクトルを座標変換に反映させないようにする。この動きベクトルの処理も、基本的にはステップ1005と同様である。
【0151】
図11のフローチャートを用いて動作を説明する。
図11は、図7のステップ1013のサブルーチンであり、ステップ1013にフローが流れて来た時にスタートする。
【0152】
ステップ1032では、ステップ1010で求まった画面内の特徴点のX方向の動きベクトルが所定値a(例えば1deg/s)より大きいか否かを座標変換部115が判別する。小さい場合には、ステップ1033に進み、そうでないときはステップ1034に進む。
【0153】
ステップ1033では、動きベクトルの値をそのまま使用する。ここでは、ステップ1005の様にステップ1004で得られた動ベクトルに対して第1の特性のハイパスフィルタをかけることはしない。このように、動きベクトルの大きさが小さいときは、カメラのフレームワークは行われていないと判定してハイパスフィルタを用いず、被写体にロックした高精度の防振を可能としている。
【0154】
ステップ1034では、ステップ1010で求まったX方向の動きベクトルが所定値b(例えば15deg/s)より大きいか否かを判別しており、小さい場合にはステップ1035に進み、そうでないときはステップ1036に進む。
【0155】
ステップ1035では、ステップ1010で得られた動きベクトルに対して図10で示した第1の特性のハイパスフィルタをかける。
【0156】
すなわち、撮影段階においてもハイパスフィルタを用いてフレームワークを行いやすくするものの、被写体観察段階(この角速度のときは第2の特性のハイパスフィルタになっている)よりは防振精度を高める設定になっている。
もちろん、カメラワークを尊重して、被写体観察段階も撮影段階も同じ防振特性にしても良い。
【0157】
ステップ1036では、動きベクトルをゼロに設定してX方向の防振動作を行わせないようにする。そのために、撮影者は軽快にパン動作により被写体を追うことが出来る。このように、カメラがパン動作に入っている時には被写体観察段階も撮影段階も同じ特性にしている。
【0158】
次に、画面内の特徴点のY方向の動きベクトル判別についても、X方向の動きベクトルの判別と同様の手法により行う(ステップ1037から1041まで)。その後ステップ1042へ進む。
【0159】
ステップ1042では、求まった動きベクトルに基づいて座標変換を行う。
【0160】
ステップ1043では、メインのフローチャートに戻る。(ステップ1013に進む)
ステップ1014では、画像記憶部113に記憶された複数の画像を合成する。ここで、画像の合成は、各画像の対応する座標の信号を加算平均することで行い、画像内のランダムノイズは加算平均することで減少させられる。
【0161】
画像を合成することで露出の不足は補完されてゆくが、初めの画像では主被写体には照明部16aが照射され、既に露出は適正化している。そのために、画像を合成してゆくと、主被写体の領域は露出がオーバーとなる場合が考えられる。
【0162】
しかしながら、主被写体は自ら発光している訳ではなく、2枚目以降の撮影において、もっとも露出が不足している領域である。このことにより、照明部16aを使用しない2枚目以降の画像を1枚目の画像に合成しても主被写体の領域が露出がオーバーとはならない。ただし、1枚目の画像と2枚目以降の画像では、照明部の差が明らかなために、1枚目で照明部が照射されている領域の2枚目以降の画像のゲインを落とすことで、合成画像の露出オーバーを防ぐことも可能である。
【0163】
画像は、新たに取得された画像が入力されるたびに、順次前の画像に合成してゆく。すなわち、画像の取得を続行しながら画像の合成も同時進行で行っており、この合成タイミングについて、図12のタイミングチャートを用いて説明する。
【0164】
図12において、各露出f1からf4(f1は照明部16aを利用した露出)に対して、撮像部19より光電変換された信号電荷が撮像信号として読み出され、撮像信号F2の読み出しと同時進行で、前の撮像信号F1と今回の信号F2の相関演算を行うことで特徴点の変化を求め、2つの画像信号F1、F2を合成し合成信号C2を得る。
【0165】
次に、撮像信号F3の読み出しと同時進行で、前回の合成信号C2と今回の信号F3の相関演算を行うことで特徴点の変化を求め、2つの画像信号C2、F3を合成し、合成信号C3を得る。
【0166】
次に、撮像信号F4の読み出しと同時進行で、前回の合成信号C3と今回の信号F4の相関演算を行うことで特徴点の変化を求め、2つの画像信号C3、F4を合成し合成信号C4を得る。
【0167】
この様なタイミングで撮影と同時に画像の合成を進めてゆく。
【0168】
ステップ1015では、ステップ1003で設定されたフレーム数分の、画像の処理がすべて終了したか否かを判別しており、終了するまでステップ1008に戻り処理を続行する。
【0169】
ステップ1016では、撮影完了の発音を発音駆動部17bを介して、スピーカー17aで発音する。
【0170】
この音は、例えばピッピッ!という電子音でも良いし、フィルムカメラなどにおけるシャッタの閉じ音、ミラーダウン音やフィルム巻き上げ音でも良い。
【0171】
この様に、複数フレーム画像を取得する場合においても、その動作を表す発音は1セット(最初の画像を取得の露出開始と最後の画像を取得の露出完了との2回)なので、撮影者に、複数フレームの画像の取得の違和感を与える事はない。
【0172】
ステップ1017では、合成画像の中で重なっている部分(4フレームの合成なら4フレームとも重なっている領域)を画像切り出し範囲として設定し、その範囲が適正な縦横アスペクト比になる様に、画像切り出し範囲を調整した後に、図6の撮影段階の表示の様に求まる画像切り出し範囲が、表示画面の中央に位置する様に表示設定し、画像切り出し範囲外をマスク処理(マスク133)して、表示部118で表示を行う。
【0173】
ステップ1018では、画像合成部116は切り出された画像が所定の画像サイズになる様に、画像を拡散補完する。
【0174】
ステップ1019では、ステップ1018で拡散補完された画像を、例えば、半導体メモリなど構成されており、カメラに対して着脱可能な記録媒体(記録部119)に記録する。また、このとき同時に記憶部113に記憶されていた第1画像も、記録部119に記録する。
【0175】
これにより、撮影者は画像合成され、主被写体も背景も露出が適正な画像と、背景は露出不足であるが、照明部16aにより主被写体は露出が適正な画像を選択できる。
【0176】
ステップ1020では、スタートに戻る。
【0177】
なお、ステップ1020の段階で、まだ継続してレリーズボタンの半押しsw1操作が行われているときは、そのままステップ1001、1002、1003、1004と再度フローを進めてゆく。また、ステップ1020の段階でレリーズボタンの押し切りsw2が継続して操作されているときには、スタートに戻らずステップ1020で待機する。
【0178】
(第2実施形態)
本実施形態のカメラは、上述した第1実施形態におけるカメラの変形例である。
【0179】
ここで、本実施形態のカメラの構成は、第1実施形態(図1)で説明した構成とおおむね同様である。
【0180】
第1実施形態において、変位検出部114の特徴点の抽出領域は、取得された各画像の明るさを比較して、照明部16aの照明の照射が不十分な領域を特徴点として設定していた。しかし、特徴点の抽出領域は、照明の照射が不十分な領域に限られず、撮影画面(フレーム121a)内に設けられたフォーカスエリア以外を、特徴点の抽出領域としたり、現在ピントが合っている領域以外を、特徴点の抽出領域としたりすることもできる。
【0181】
これは、撮影するときには、主被写体(人物)をフォーカスエリアに重ねるため、特徴点を主被写体以外にするためには、フォーカスエリア以外の領域を特徴点抽出領域に設定すればよいからである。
【0182】
図13は、取得画面内における特徴点の抽出領域を示した図であり、撮影画面(フレーム121a)内のフォーカスエリア131a、131b、131c、131d、131eの中で、被写体を捕らえているフォーカスエリア130cに合焦している場合には、このフォーカスエリア130cを中心とする主被写体領域132を除く画面周辺領域130を特徴点抽出領域に設定する。すなわち、主被写体がフォーカスエリア131a、131b、131c、131d、131eの中のいずれかのフォーカスエリアに位置しているかに応じて、主被写体領域132および特徴点抽出領域が変更される。
【0183】
そして、この特徴点抽出領域の中で適した像を特徴点として、この特徴点の座標に基づいて画像ごとの変位を補正して、画像合成するようにすれば好ましい画像合成が行える。
【0184】
以上説明したように本発明の第1実施形態および第2実施形態においては、被写体観察段階と撮影段階で、防振の特性を変更することで使いやすい防振システムを構築することができる。
【0185】
すなわち、振れを抑制する防振システムを有する撮影装置において、被写体観察段階では被写体の動きベクトル信号に基づいて、撮像素子からの信号読み出し周期で画像の切り出し位置(表示基準位置)を設定して得られた画像を表示し、撮影段階では被写体の動きベクトル信号に基づいて、画像切り出し位置(合成基準位置)を設定し、得られた複数の画像を合成して映像信号の露出を見かけ上補正し、撮影段階では合成した画像を表示するとともにその画像を記憶媒体に記録する構成となっている。
【0186】
そして、被写体観察段階では、変位検出部において第1の周波数特性(カメラのフレームワーク重視)で取得画面中の被写体の動きベクトル信号の低周波成分を除去し、画像切り出し位置を設定することにより、撮影者がフレームワークやパンなどの撮影動作を行った場合でも、軽快に被写体を追うことが可能となる。
【0187】
撮影段階では、変位検出部において、第2の周波数特性(防振精度重視)で、取得画面中の被写体の動きベクトル信号の低周波成分を除去し、画像切り出し位置を設定し、画像を合成して映像信号の露出を補正することにより、精度の高い振れ補正を行うことを可能としている。
また、撮影機器が、所定の速度以上の運動を行っているときは、運動を行っている方向にのみ、第2の周波数特性を第1の周波数特性に合わせることにより、撮影者の意図に応じた撮影を可能にしている。
【0188】
また、被写体観察段階と撮影段階では振れ補正のための画像切り出し面積を変更する構成にしており、被写体観察段階と撮影段階で画像切り出し面積を変更しても撮像画像を被写体観察段階も撮影段階も同一倍率で表示する。このことにより、被写体観察段階の表示画像と露出後の表示画像の倍率がそろうために、違和感の無い画像表示が可能となる。
【0189】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態であるカメラの構成は第1実施形態のカメラの構成と同様である。ただし、ハイパスフィルタの特性および画像の切り出し位置などの点で、第1の実施形態のカメラと第3の実施形態のカメラは相違する。
【0190】
図14は防振システムがオンのときの撮影動作をまとめたフローチャートであり、このフローはカメラの電源がオンになったときにスタートする。
【0191】
ステップ1001では、撮影者がレリーズボタンの半押し操作によりsw1がオンになるまで待機し、sw1がオンになるとステップ1002に進む。
【0192】
ステップ1002では、撮像部19において被写体を撮像する。撮影制御部18は、信号処理部111からの出力に基づいて被写体像(撮影画像)のコントラストを検出しながら、AF駆動モータ14aを駆動して撮影レンズ11を光軸方向に移動させる。そして、最もコントラストが高くなった時点で、撮影レンズ11の駆動を停止させることにより撮影光学系を合焦状態とする(いわゆる、山登り方式によるAF)。なお位相差検出により焦点調節を行うこともできる。
【0193】
また、撮影制御部18は、撮像部19の出力に基づいて被写体の明るさを求める。
【0194】
ステップ1003では、ステップ1002で求めた被写体の明るさから取得するフレーム数を求める。その後、カメラのファインダ内に設けられた表示部やカメラの外装に設けられた液晶表示部に防振モード(複数回画像取得モード)が設定されたことを表示すると、同時に取得フレーム数を表示して撮影者に知らせる。
【0195】
ステップ1004では、変位検出部114がフレーム内の抽出領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
【0196】
ステップ1005では、変位検出部114がステップ1004で求めた座標から、座標変換部115が画像の切り出し位置(表示基準位置)を算出する。
【0197】
ここで、被写体観察段階における動きベクトル信号は、ハイパスフィルタにより低周波の動きが除去されており、カメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0198】
ステップ2001では、表示部118に画像を表示する。このときの表示様式について図15を用いて説明する。図左上は被写体観察段階の撮像状態を示しており、枠121fはあらかじめ設定された面積で、その位置はステップ1005で求められている。なお、枠121fの位置は被写体観察中の手振れにより全画面(フレーム121a)の中を移動する。そして、大きな手振れが生じた時に枠121fが全画面(フレーム121a)からはみ出ることのない様に余裕を持って枠121fの面積を全画面より小さく設定している。
【0199】
図右上は、表示部118に表示される画像を表しており、枠121fで設定される領域が表示画面にそろうように画像の拡大表示が行われる。
【0200】
ステップ1007では、レリーズボタンを全押し操作によりsw2がオンになるまで、被写体観察画像を表示しながら待機する。なお、この待機ステップ中にレリーズボタンの半押し操作が解除、すなわちsw1がオフになるとスタートへ戻る。
【0201】
撮影制御部111で、1枚目の画像の取得であるかの判断を行う。1枚目である場合にはステップ1010に進む。1枚目でない場合にはステップ1009へ進む。
【0202】
ステップ1009では、照明部16aを発光させずに画像の取得を行い、ステップ2002へ進む。
【0203】
ステップ1010では、照明部16aを発光させ画像の取得を行い、ステップ2002へ進む。また、このとき同時に撮影開始の発音を発音駆動部17bを介してスピーカー17aで発音する。この音は例えばピッ!という電子音でも良いし、フィルムカメラなどにおけるシャッタの開き音、ミラーアップの音でも良い。
【0204】
ステップ2002では、変位検出部114がフレームの周辺の領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
【0205】
更に、ステップ2002では、照明部16aを用いて取得した第1フレームを記憶部113に一時的に記憶させておくとともに表示部118に表示する。
【0206】
ここで表示の倍率は被写体観察段階とは異なっている。このことを図15を用いて説明する。
図15において、図左下が撮影段階における取得画像の1枚であり、枠121gは被写体観察段階の枠121fより面積が広く設定されており、フレーム121aに対してぎりぎりで余裕のない大きな画像切り出し面積にしている。
【0207】
これは、露出という短い時間の間に大きな振れが生ずる恐れがないためであり、画像切り出し面積を大きくして撮影画角に忠実な画像を得ることが出来る。
【0208】
表示方法は、図15の右下の図の様に枠121gが表示画面一杯になる様に撮像画像を拡大して表示する。ここで、画像切り出し面積は被写体観察段階よりも広いために、その面積を表示画面とそろえると撮影段階の表示倍率は被写体観察段階よりも小さくなる。なお、画像切り出し面積は露出時間に応じて可変にし、露出時間が長いほど画像切り出し面積を狭くする(被写体観察時の画像切り出し面積に近づける)ようにしても良い。
【0209】
図16は、画像切り出し面積の変化を示しており、被写体観察段階の取得画像の画像切り出し面積(切り出し画面121f)に対して撮影段階の画像切り出し面積(切り出し画面21)は広くなっている。
【0210】
ステップ2002では、図16のフレーム127の画像で露出が行われ、画像合成が終了するまで表示部118に表示される。
【0211】
ステップ2003では、座標変換部115が各画像の座標変換を行う。
【0212】
また、この撮影段階における動きベクトルに基づく座標変換でも被写体観察段階と同様に、動きベクトル信号にハイパスフィルタの処理を行っている。
このハイパスフィルタの特性は、被写体観察段階のハイパスフィルタの特性よりは低周波の除去能力を弱めており、防振精度が高くなっている。
【0213】
しかし、第1実施形態のように撮影段階においては動きベクトル信号のハイパスフィルタ処理を止めてはいない。これは撮影段階からカメラのフレームワークを始める場合に対処したためである。
【0214】
もちろん、第1の実施例と同様に被写体観察段階からフレームワークを行っていること(カメラが運動している等)がわかっているときには、その大きさに合わせて、その運動方向のみハイパスフィルタの低周波除去能力を高めたり、あるいは動きベクトルを座標変換に反映させない様にすることも可能である。
【0215】
ステップ1012では、画像の合成を行う。
【0216】
ステップ1013では、ステップ1003で設定されたフレーム数分の画像の処理がすべて終了したか否かを判別しており、終了するまでステップ1008に戻り処理を続行する。
【0217】
ステップ1014では、撮影完了の発音を発音駆動部17bを介してスピーカー17aで発音する。
【0218】
ステップ2004では、ステップ1012で合成した画像を表示部118に表示する。ここでも表示方法は図15の右下の図の様に枠121gが表示画面一杯になる様に撮像画像を拡大して表示する。このステップ2004で、ステップ2002で表示されていた合成前の画像が、合成後の画像に切り替わる。これにより、撮影者は、画像合成後の画面をみることができ、露出の改善効果を知ることができる。
【0219】
ステップ1016では、切り出された画像が所定の画像サイズになる様に画像を拡散補完する。
【0220】
ステップ1017では、ステップ1016で、求まった画像を例えば半導体メモリなどでカメラに対して着脱可能な記録媒体(記録部119)に記録する。
【0221】
また、このとき同時に記憶部113に記憶されていた第1画像も記録部119に記録する。これにより、撮影者は画像合成され、主被写体も背景も露出が適正な画像と、背景は露出不足であるが、照明部16aにより主被写体は露出が適正な画像とを比較することができ、撮影者は、不図示の選択手段により、いずれかの画像を選択できる。
【0222】
ステップ1018ではスタートに戻る。
【0223】
以上説明したように、本発明の第3実施形態においては、画像観察段階だけではなく、撮影段階においても動きベクトル信号のハイパスフィルタ処理を止めてはいない。このことにより、撮影段階からカメラのフレームワークを始める場合にも、フレームワークを行いやすくしている。
【0224】
そして、撮影段階の画像切り出し面積は被写体観察段階より広くする。このことにより、画像切り出し面積を大きくして撮影画角に忠実な画像を得ることが出来る。
【0225】
(第4実施形態)
第1、2、3の実施形態においては、被写体観察段階では振れ補正は行っているものの、画像合成による露出の補完を行っていない。
【0226】
一般的に、被写体観察段階における取得間隔は1/30秒程度であり、各撮像の露出時間は1/60秒か、それより短く設定されている。
【0227】
そのために、低輝度の被写体においては、かなり露出不足になっており、暗い表示しか出来ない。そして、表示を明るくするために、撮像時あるいはその後の信号処理の時に、撮像信号をかなりゲインアップしている。そのために、夜景の撮影などでは、ノイズの多い見苦しい表示画像になってしまうという問題がある。
【0228】
本発明の第4実施形態においては、被写体観察段階の撮影露出を出来るだけ適正にすることを考えており、従来どおり手振れの発生が気にならない露出時間(例えば1/60秒)で画像の取得を繰り返し、それらを合成して露出を補完して表示する構成にしている。
【0229】
もちろん、その場合には各撮影の露出時間が長くなってしまうために表示の間隔も長くなり、動体を観察するのには適していないが、ノイズが問題になるほど暗い状況で動体を観察することはまれであり、それよりも表示のノイズ減少を図ることを優先している。
【0230】
そして、被写体の明るさに応じて被写体観察段階における撮像の方法を今までどおりの、通常撮像方法と画像合成撮像方法に切り替えるように構成して、表示間隔の問題と撮像ノイズの問題を両立している。
更に、被写体観察段階において、複数フレームの画像を合成して露出を補完する場合、合成画像の間では動きベクトルに応じて、画像の切り出し位置(合成基準位置)を変えて、手振れの抑制を図っている。このときは、動きベクトル信号に対してハイパスフィルタを使用せずに高精度の防振を行っているが、次の合成画像の表示との画像の接合時には、ハイパスフィルタを使用してフレームワークを行いやすくしている。
つまり、表示される画像に対しては、ハイパスフィルタを使用してカメラの取扱いを向上させ、表示画像を作り出すための複数の画像の取得時にはハイパスフィルタを使用せず防振精度を高めている。以上の内容を図17を用いて説明する。
【0231】
図17における図上部の3グループの画像はそれぞれ4フレームの画像(フレーム31aからフレーム33d)で構成されており、各画像の露出時間は例えば1/60秒である。なお、焦点距離が長い場合にはより短い露出時間にして(135mmフィルム換算で300mmの場合には1/300秒で撮影)各画像の手振れを抑えることも可能である。
【0232】
初めに、フレーム31aからフレーム31dの各4フレームの画像は各画像間の手振れを動きベクトルを検出することで画像の切り出し位置(合成基準位置)を設定し、それらを合成して1フレームの画像にして表示する。(フレーム31)
ここで、撮影被写体が暗いほど、その露出を補完する目的で、合成するための取得フレーム数は多くなるが、むやみに取得フレーム数を増やすと表示間隔が長くなり使いにくいカメラになってしまう。そのために露出補完の目的とはいえ、ある程度の合成フレーム数(例えば4フレーム)で画像の取得は止め、その後の露出不足に関しては撮像信号のゲインアップで対処している。暗い被写体では幾分ノイズの多い画像にはなるが、従来の表示方法よりはかなりノイズの少ない画像の表示が可能である。
そして、これらの合成基準位置を設定する際には、その基準位置を被写体にロックし、また、動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理しないことにより高い防振精度を用いる。
【0233】
合成された画像は表示部118に表示される。
【0234】
表示中には、次に表示する画像(フレーム32)を合成(フレーム32aからフレーム32dを用いる)している。これらの画像の合成段階でも、動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理せず、被写体にロックした高い防振精度を用いる。
【0235】
しかし、フレーム31に続けてフレーム32を表示するとき、その2画像の動きベクトルを検出し、フレーム32の画像の切り出し位置(表示基準位置)を設定するときには、動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理することでカメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0236】
同様に、フレーム33の画像に関しても、フレーム32の画像表示中に合成(フレーム33aからフレーム33dを用いる)している。これらの画像の合成段階でも動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理せず、被写体にロックした高い防振精度を用いる。
【0237】
そして、フレーム32に続けてフレーム33を表示するとき、その2画像の動きベクトルを検出し、フレーム33の画像の切り出し位置(表示基準位置)を設定するときには、動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理することでカメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0238】
このようにして露出が補完されることにより、高い防振精度の画像表示続けることができ、同時にカメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0239】
もちろん、第1、第2の実施例と同様に、カメラの運動(フレームワーク)の量に応じて、各表示画像間のハイパスフィルタの低周波除去能力を変更して、カメラを使いやすくしている。
【0240】
そして、撮影段階では第1、第2の実施例と同じように被写体の明るさ、レンズの明るさ、撮像感度、焦点距離に合わせて露出時間と取得フレーム数を設定し、撮影後の画像を合成して適正な露出の1フレームの画像にする(フレーム36)。
【0241】
図18は、上述した動作をまとめたフローチャートであり、このフローはカメラの電源がオンになったときにスタートする。
【0242】
ステップ1001では撮影者がレリーズボタンの半押し操作によりsw1がオンになるまで待機し、sw1がオンになるとステップ1002に進む。
【0243】
ステップ1002では撮像部19において被写体を撮像する。撮影制御部18は、信号処理部111からの出力に基づいて被写体像(撮影画像)のコントラストを検出しながら、AF駆動モータ14aを駆動して撮影レンズ11を光軸方向に移動させる。そして、最もコントラストが高くなった時点で、撮影レンズ11の駆動を停止させることにより撮影光学系を合焦状態とする(いわゆる、山登り方式によるAF)。なお位相差検出により焦点調節を行うこともできる。
【0244】
また、撮影制御部18は、撮像部19の出力に基づいて被写体の明るさを求める。
【0245】
ステップ1003では、撮影制御部18は、ステップ1002で求めた被写体の明るさ等の撮影条件から取得するフレーム数と各々の露出時間を求める。
【0246】
以上の計算が終了した後で、カメラのファインダ内に設けられた表示部やカメラの外装に設けられた液晶表示部に、防振モード(複数回画像取得モード)が設定されたことを表示すると、同時に取得フレーム数を表示して撮影者に知らせる。
【0247】
ステップ1004では、変位検出部114がフレーム内の抽出領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
ステップ3001では、撮影制御部18はステップ1003で求めた撮影条件から画像合成して画像表示を行うか否かを判別している。ここで、画像合成を行う場合には、例えば望遠撮影の場合では、露出時間を短くして(例えば1/300秒に設定する)手振れを防ぎ、その代わりに複数回画像を取得したのち、画像を合成して露出を補完するか、あるいは被写体が非常に暗い場合は露出時間は現状(1/60秒)のままで、複数回画像を取得した後、画像を合成して露出を補完する。
【0248】
そして、望遠撮影ではない場合や被写体が暗くない場合には、画像合成する必要が無いために、通常どおり1回の取得画像をその都度表示する。
【0249】
ステップ3001で、画像合成表示の必要があると判断された時にはステップ3002に進み、そうでない時にはステップ1005に進む。
ステップ1005では、座標変換部115はステップ1004で求めた座標から画像の切り出し位置(表示基準位置)を算出する。このとき、画像の切り出し位置は、ステップ1004で求めた動きベクトルに基づく訳であるが、カメラのフレームワークを考慮して動きベクトル信号の低周波成分を除去(ハイパスフィルタを通す)した信号で切り出し位置(表示基準位置)を設定する。
【0250】
ステップ2001では、表示部118に画像を表示する。このときの表示様式は、第3実施形態と同様であり、画像切り出し設定のされる領域が表示画面にそろうように画像の拡大表示が行われる。
【0251】
ステップ3002では、取得された画像が表示のために合成される画像のなかで、初めの1枚目か否かを判定しており、初めの1枚目の場合にはステップ3003に進み、そうでない時にはステップ3004に進む。
【0252】
ステップ3003では、前に表示を行った合成画像との関連からの動きベクトルに基づいて画像の切り出し位置(表示基準位置)を算出する。
【0253】
このときの画像切り出し位置は、動きベクトルに基づく訳であるが、カメラのフレームワークを行いやすくするために動きベクトル信号に対しハイパスフィルタを使用して、画像切り出し位置(表示基準位置)を設定する。画像切り出し位置設定後ステップ3006に進む。
【0254】
ステップ3004ではステップ3003で求まった1枚目の画像の切り出し位置(表示基準位置)に対する現画像の動きベクトルから、画像切り出し位置(合成基準位置)を算出する。このときの画像の切り出し位置は画像合成を目的としているために、カメラのフレームワークを考慮しないで動きベクトル信号に対しハイパスフィルタを使用しないで、画像切り出し位置(合成基準位置)を設定する。
【0255】
ステップ3005では、画像合成部116で合成基準位置を得られた画像を、順次重ね合わせて画像の合成を行う。
【0256】
ステップ3006では露出補完に必要なフレーム数の撮影が行われたか否かを判定しており、撮影完了の場合はステップ2001に進み、そうでない時はステップ1002に戻り次の撮影を行う。
【0257】
ここで画像合成フレーム数に関して説明する。今までの例では、1/10秒の露出を1/60秒で得るためには6フレームの画像を取得し、それらを合成して適性露出にしていた。
【0258】
しかしながら、被写体観察中に動画を表示する場合には、そのような構成にすると表示間隔が長くなってしまい、見にくい動画像になってしまう。
【0259】
そのために、被写体観察段階においては、むやみに適正露出にこだわらず、1/10秒の露出時間に場合には1/60秒で3フレーム取得し合成することで露出を補完し、なお露出が不足する分は画像信号のゲインアップで補っている。
【0260】
ステップ2001では表示部118に合成した画像を表示する。このときの表示方式は第3実施形態と同様であり切り出し設定される領域が表示画面にそろうように画像の拡大表示が行われる。
【0261】
ステップ1007では、レリーズボタンの全押し操作によりsw2がオンになるまで待機する。なお、この待機ステップ中にレリーズボタンの半押し操作が解除、すなわちsw1がオフになるとスタートに戻る。
【0262】
ここで、ステップ1001に戻る場合について説明を補足する。ステップ1001に戻ると、再度表示のための画像の取得を始める訳であるが、このとき、ステップ3003にフローが流れた場合(画像合成表示を行う撮影条件)、ステップ3003では、画像が始めの1枚目か否かを判断していた。
合成のため画像が、2枚目以降の場合には、前述したように画像の切り出し位置は画像合成を目的としているために、カメラのフレームワークを考慮しないで動きベクトルに対し、ハイパスフィルタを使用しない信号で画像切り出し位置(合成基準位置)を設定する。
しかし、合成のための画像が1枚目の場合には前に表示した画像との関連については、動きベクトルとハイパスフィルタに基づいて画像切り出し位置を設定している。図17においてフレーム31a〜31dの切り出し位置設定ではハイパスフィルタを使用せず、フレーム31dと32aの間の切り出し位置設定ではハイパスフィルタを使用する。同様にフレーム32a〜32dの切り出し位置設定ではハイパスフィルタを使用せず、フレーム32dと33aの間の切り出し位置設定ではハイパスフィルタを使用する。
【0263】
このように、画像合成を始める一番初めの撮影画像とその前の表示画像の間の関係のみ動きベクトル信号の低周波を除去して表示設定する。
【0264】
ステップ1008では、撮影を開始する。
【0265】
第1実施形態と同様に1枚目の撮影のみ照明部16aを用いて撮影する。また、この時同時に撮影開始の発音を発音駆動部17bを介してスピーカー17aで発音する。撮影が完了するとステップ2002に進む。
【0266】
ステップ2002では変位検出部114が画像の周辺領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
【0267】
更にステップ2002では照明部16aを用いて撮影した第1フレームを記憶部113に一時的に記憶させておくとともに表示部118に表示する。
【0268】
ステップ1011では座標変換部115が各画像の座標変換を行う。
【0269】
また、この撮影段階における動きベクトルに基づく座標変換では被写体観察段階とは異なり動きベクトルにハイパスフィルタの処理を行わないで高精度の防振を得ている。
【0270】
ステップ1012では画像の合成を行う。
【0271】
ステップ1013ではステップ1003で求められた全画像がすべて終了したか否かを判別しており、終了するまでステップ1008に戻り2枚目、3枚目の画像の取得を続行する。ここで画像の合成はステップ3006の様に合成フレーム数より表示レスポンスを優先する事はせず、画像が適正な露出になるまで画像合成を続ける。
【0272】
ステップ1014では撮影完了の発音を発音駆動部17bを介してスピーカー17aで発音する。
【0273】
ステップ2004では、ステップ1012で合成した画像を表示部118に表示する。このステップ2004によりステップ2002で表示されていた合成前の画像が合成後の画像に切り替わる。これにより撮影者は露出の改善効果を知ることが出来る。
【0274】
ステップ1016では、切り出された画像が所定の画像サイズになる様に画像を拡散補完する。
【0275】
ステップ1017ではステップ1016で求まった画像を、例えば半導体メモリなどでカメラに対して着脱可能な記録媒体に記録する。また、このとき同時に記憶部113に記憶されていた第1画像も記録部119に記録する。これにより撮影者は画像合成され、主被写体も背景も露出が適正な画像と、背景は露出不足であるが、照明部16aにより主被写体は露出が適正な画像を選択できる。
【0276】
ステップ1018ではスタートに戻る。
【0277】
以上説明したように本発明の第4実施形態においては、被写体観察中の表示画像の品位向上も実現しており、特に被写体観察中の防振特性を画像合成のための区間と動画として次の画像を取り込む区間で異ならせることで防振精度の向上とカメラの使用感向上を両立させている。
【0278】
つまり、複数画像の合成を周期的に実行する撮影機器において、周期内における複数画像取り込み時の変位検出特性と周期ごとの変位検出特性を異ならせる様にしている。そして周期ごとの変位検出特性では検出される振れ信号の中で低周波の振れ信号を減衰させ、周期内における変位検出特性においては検出される変位信号の中で低周波の変位信号を減衰させないように構成することで防振精度の向上とカメラの使用感向上を両立させている。
【0279】
(第5実施形態)
第4実施形態に係る発明は、デジタルカメラばかりでなく、ビデオカメラにおいても用いることができる。ただし、ビデオカメラにおける撮影周期は、鑑賞機器との間で制約があるために被写体が暗い場合でも撮影周期を長くすることは出来ない。
【0280】
しかし、望遠撮影などの撮影条件で、通常の1/60秒の露出時間では手振れが生じやすい。そこで、露出時間を手振れが生じない程度に短くして、それらを複数フレームの画像を取得し、特徴点を合わせて合成して露出を補完して表示することで、表示品位を向上させる事ができる。そして、画像合成時の防振特性と動画作成時の防振特性を変える事で防振効果とカメラの使用感向上を両立できる。
【0281】
以上の内容を図19を用いて説明する。なお、ビデオカメラの装置構成は図1の第1実施形態のカメラの構成と概ね同様である。
【0282】
図19における図上部の3グループの画像はそれぞれ4フレームの画像(フレーム36aからフレーム38d)で構成されており、各画像の露出時間は例えば1/300秒である。これは、撮影時のビデオカメラの焦点距離が135銀塩フィルム換算300mmであり、その時の手振れによる画像劣化が生じない様にするために、焦点距離分の1の露出時間に設定したためである。
【0283】
初めに、フレーム36aからフレーム36dの各4フレームの画像は、各画像間の手振れを動きベクトルを検出することで画像の切り出し位置(合成基準位置)を設定し、それらを合成して1枚の画像にして表示する。(フレーム36)
ここで、撮影被写体が暗いほど、その露出を補完する目的で、合成するための取得フレーム数は多くなるが、むやみに取得フレーム数を増やすと表示間隔が長くなり使いにくいカメラになってしまう。そのために、露出を補完する目的とはいえ、ある程度の合成フレーム数(例えば4フレーム)で画像の取得は止め、その後の露出不足に関しては撮像信号のゲインアップで対処している。暗い被写体では幾分ノイズの多い画像にはなるが、従来の表示方法よりは、ノイズの少ない画像の表示が可能である。
【0284】
そして、これらの合成基準位置を設定する際には、第4実施形態とは異なり、各画像間の手振れによる動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理を行っている。これは、表示の切り替わりを滑らかにするためにはカメラのフレームワークの低周波成分をある程度残しておいたほうが自然な画像となるからである。
そのために、動きベクトル信号に関しては、図10で示した135aのボード線図の周波数f1より低い周波数の時定数の大きい(低周波除去能力の小さい)ハイパスフィルタを用いている。
【0285】
合成された画像は表示部118に表示される。画像を表示している間には、次に表示する画像(フレーム37)を合成(フレーム37aからフレーム37dを用いる)している。これらの画像の合成段階でも動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理している。
【0286】
フレーム36に続けてフレーム37を表示するときは、その2画像の動きベクトルを検出し、フレーム37の画像の切り出し位置(表示基準位置)を設定するときには、動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理することでカメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0287】
このときのハイパスフィルタの特性は、図10で示した135bのボード線図の様に周波数f2より低い周波数の手振れ成分を除去する時定数の小さい(低周波除去能力の大きい)ハイパスフィルタを用いている。
【0288】
同様に、フレーム38の画像に関しても、フレーム37の画像の表示中に合成(フレーム38aからフレーム38dを用いる)している。これらの画像の合成段階でも動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理している。
【0289】
そして、フレーム37に続けてフレーム38を表示するとき、その2画像の動きベクトルを検出し、フレーム38の画像の切り出し位置(表示基準位置)を設定するときには、動きベクトル信号をハイパスフィルタで処理することで、カメラのフレームワークを行いやすくしている。
【0290】
このときのハイパスフィルタの特性は、図10で示した135bのボード線図の様に周波数f2より低い周波数の手振れ成分を除去する時定数の小さい(低周波除去能力の大きい)ハイパスフィルタを用いている。
【0291】
このようにして、露出が補完され、かつ高い防振精度の画像表示続けることができ、かつカメラのフレームワークを行いやすくしている。もちろん、第1、2、3の実施形態と同様にカメラの運動(フレームワーク)の量に応じて各表示画像間のハイパスフィルタの低周波除去能力を変更して、カメラを使いやすくすることも可能である。
【0292】
図20は防振システムオンの時の撮影動作をまとめたフローチャートであり、このフローはカメラの電源がオンになったときにスタートする。
【0293】
ステップ4001では、撮影者が不図示の録画ボタンをオンするまで待機し、録画ボタンがオンされると、ステップ1002に進む。なお、ここで録画ボタンではなく録画準備動作でステップ1002に進んでも良い。
【0294】
ステップ1002では、撮像部19において被写体を撮像する。撮影制御部18は、信号処理部111からの出力に基づいて被写体像(撮影画像)のコントラストを検出しながら、AF駆動モータ14aを駆動して撮影レンズ11を光軸方向に移動させる。そして、もっともコントラストが高くなった時点で、撮影レンズ11の駆動を停止させることにより撮影光学系を合焦状態とする(いわゆる、山登り方式によるAF)。なお位相差検出により焦点調節を行うこともできる。
【0295】
また、撮影制御部18は、撮像部19の出力に基づいて被写体の明るさを求める。
【0296】
ステップ4002では、ステップ1002で求めた被写体の明るさ等の撮影条件から取得するフレーム数と各々の露出時間を求める。
【0297】
ステップ1004では、変位検出部114が画像の周辺領域(例えば図2の建物123a)の中から特徴的な像を抽出し、その像の座標を求める。
【0298】
ステップ3001では、ステップ4002で求めた撮影条件から画像を合成して、画像表示を行うか否かを判別している。画像の合成を行う場合とは、例えば望遠撮影の場合であり、露出時間を短くして(例えば1/300秒に設定する)手振れを防ぎ、その代わりに複数回の画像の取得をし、画像を合成して露出を補完する場合である。そして、望遠撮影等ではない場合には、画像を合成して表示を行う必要が無いために通常どおり1回の取得画像をその都度表示する。ステップ3001で、画像合成表示の必要があると判断された時にはステップ3002に進み、そうでない時にはステップ1005に進む。
【0299】
ステップ1005では、座標変換部115でステップ1004で求めた座標から画像の切り出し位置(表示基準位置)を算出する。このときの、画像の切り出し位置は、ステップ1004で求めた動きベクトルに基づく訳であるが、カメラのフレームワークを考慮して、動きベクトル信号の低周波成分を除去(ハイパスフィルタを通す)した信号で切り出し位置(表示基準位置)を設定する。その後ステップ2001へ進む。
【0300】
ステップ3002では、座標変換部115は撮影された画像が、表示のために合成される画像のなかで、最初の1枚目か否かを判定している。最初の1枚目の場合にはステップ3003に進み、そうでない時にはステップ4003に進む。
【0301】
ステップ3003では、座標変換部115は、前に表示を行った合成画像の画像切り出し位置からの動きベクトルに基づいて、最初の1枚目の画像の切り出し位置(表示基準位置)を算出する。
【0302】
このときの画像の切り出し位置は、動きベクトルに基づく訳であるが、カメラのフレームワークを行いやすくするために、動きベクトル信号に対しハイパスフィルタを使用して切り出し位置(表示基準位置)を設定する。ハイパスフィルタの設定は図10の特性135bの様に周波数f2より低い周波数を除去するようにして、カメラのフレームワークを行いやすくしている。切り出し位置設定後ステップ3006に進む。
【0303】
ステップ4003では、座標変換部115はステップ3003で求まった1枚目の画像の切り出し位置(表示基準位置)に対する現画像の動きベクトルから、画像切り出し位置(合成基準位置)を算出する。このときの画像の切り出し位置は、画像合成を目的としているが動画間のつながりが自然に見える様に、画像合成間も動きベクトル信号に対しハイパスフィルタを使用して画像切り出し位置(合成基準位置)を設定する。このハイパスフィルタの設定は、図10の特性135aの様に周波数f1より低い周波数を除去するようにして、ゆっくりとしたフレームワーク成分に対しては追従する様にしている。
【0304】
ステップ3005では、合成基準位置を得られた画像を、順次合成してゆく。
【0305】
ステップ3006では、露出補完に必要なフレーム数の画像の取得が行われたか否かを判定しており、取得が行われた場合はステップ2001に進み、そうでない時はステップ1002に戻り、次の画像の取得を行う。
【0306】
ステップ2001では、表示部118に合成した画像を表示する。このときの表示様式は第3実施形態と同様であり、切り出し設定される領域が表示画面にそろう様に画像の拡大表示が行われる。
【0307】
画像表示後ステップ1001に戻り録画動作を繰り返す。
【0308】
以上説明したように本発明の第5実施形態においては、ビデオにおける望遠撮影の場合の表示画像の品位向上を実現しており、特に防振特性を画像合成のための区間と、動画として次の画像を取り込む区間で異ならせることで、防振精度の向上とカメラの使用感向上を両立させている。
【0309】
なお、本実施形態では表示基準位置を、取得するフレームの最初の1枚目を基準としているが、取得するフレーム数内であれば例えば2枚目、3枚目の画像を基準とすることも可能である。
【0310】
以上説明した各実施形態は一例であり、本発明は上記各実施形態に様々な変更や改良が加えられて実施されるものである。
【0311】
【発明の効果】
本発明によれば、振れが無く安定した合成画像を順次、表示させたり、記録させたりすることができるとともに、合成画像間の切り替わりを滑らかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラのブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態における座標変換説明図。
【図3】本発明の第1実施形態における特徴点抽出領域の説明図。
【図4】本発明の第1実施形態における画像合成の説明図。
【図5】本発明の第1実施形態における撮影される画像状態の説明図。
【図6】本発明の第1実施形態における画像表示の説明図。
【図7】本発明の第1実施形態における撮影動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の第1実施形態におけるハイパスフィルタの作用を示すサブルーチン。
【図9】本発明の第1実施形態における防振特性の方向の説明図。
【図10】本発明の第1実施形態における防振特性を定めるボード線図。
【図11】本発明の第1実施形態におけるハイパスフィルタの作用を示すサブルーチン。
【図12】本発明の第1実施形態における撮影処理動作を示すタイミングチャート。
【図13】本発明の第2実施形態における特徴点抽出領域の説明図。
【図14】本発明の第3実施形態における撮影動作を示すフローチャート。
【図15】本発明の第3実施形態における画像表示の説明図。
【図16】本発明の第3実施形態における撮影される画像状態の説明図。
【図17】本発明の第4実施形態における防振特性の説明図。
【図18】本発明の第4実施形態における撮影動作を示すフローチャート。
【図19】本発明の第5実施形態における防振特性の説明図。
【図20】本発明の第5実施形態における撮影動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 :光軸
11 :レンズ
12a:シャッタ
12b:シャッタ駆動部
13a:絞り
13b:絞り駆動部
14a:AF駆動モータ
14b:焦点駆動部
15a:ズーム駆動モータ
15b:ズーム駆動部
16a:照明部
16b:照明駆動部
17a:発音部
17b:発音駆動部
18 :撮影制御部
19 :撮像部
110 :A/D変換部
111 :信号処理部
112 :信号切替部
113 :画像記憶部
114 :変位検出部
115 :座標変換部
116 :画像合成部
117 :画像補正部
118 :表示部
119 :記録部
120 :防振操作部
121a:フレーム
122a:人物
123a:建物
124a:窓
125a:特徴点
126 :座標変換方向(量)
127 :第1フレーム
128 :第2のフレーム群
129 :2枚の画像が重ならない領域
130 :表示画面
131a:マスク
131b:マスク
132 :はみ出し領域
133 :マスク

Claims (2)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子を有し、該撮像素子からの出力信号により、順次取得した複数の画像を合成して合成画像を得る撮像装置であって、
    前記各画像における特徴点を抽出し、基準画像上での特徴点に対する他の画像上での特徴点の変位量を検出する変位検出手段と、
    前記変位検出手段の検出結果に基づいて、前記他の画像が前記基準画像に重なるように前記他の画像に対して座標変換を行う座標変換手段と、
    前記基準画像および前記座標変換手段で座標変換された他の画像を合成して合成画像を生成する合成手段と、
    前記合成画像を表示する表示手段と、
    前記合成画像を記録する記録手段とを有し、
    前記撮像装置は、前記合成画像を所定の周期で順次、前記表示手段に表示する動作及び、前記合成画像を所定の周期で順次、前記記録手段に記録する動作のうち少なくとも一方の動作を行い、
    前記変位検出手段は、前回の周期で合成された合成画像に対する今回の周期で合成された合成画像の変位量に応じた変位信号を生成し、前記座標変換手段は、該合成画像間の変位信号のうち第1の周波数以上の周波数成分を通過させるハイパスフィルタを介して得られた信号に基づいて合成画像の座標変換を行い、
    前記合成画像の生成に用いられる一周期内の複数の画像に関しては、前記変位検出手段は、画像間の変位量に応じた変位信号を生成し、前記座標変換手段は、該画像間の変位信号のうち、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数以上の周波数成分を通過させるハイパスフィルタを介して得られた信号に基づいて座標変換を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体像を光電変換する撮像素子からの出力信号により、順次取得した複数の画像を合成して合成画像を得る撮像装置の制御方法であって、
    前記各画像における特徴点を抽出し、基準画像上での特徴点に対する他の画像上での特徴点の変位量を検出する変位検出ステップと、
    前記変位検出ステップでの検出結果に基づいて、前記他の画像が前記基準画像に重なるように前記他の画像に対して座標変換を行う座標変換ステップと、
    前記基準画像および前記座標変換ステップで座標変換された他の画像を合成して合成画像を生成する合成ステップと、
    前記合成画像を所定の周期で順次、表示部に表示する表示ステップと、
    前記合成画像を所定の周期で順次、記録部に記録する記録ステップとを有し、
    前記表示ステップ及び前記記録ステップのうち少なくとも一方の処理を行い、
    前記変位検出ステップにおいて、前回の周期で合成された合成画像に対する今回の周期で合成された合成画像の変位量に応じた変位信号を生成し、前記座標変換ステップにおいて、該合成画像間の変位信号のうち第1の周波数以上の周波数成分を通過させるハイパスフィルタを介して得られた信号に基づいて合成画像の座標変換を行い、
    前記合成画像の生成に用いられる一周期内の複数の画像に関しては、前記変位検出ステップにおいて、画像間の変位量に応じた変位信号を生成し、前記座標変換ステップにおいて、該画像間の変位信号のうち、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数以上の周波数成分を通過させるハイパスフィルタを介して得られた信号に基づいて座標変換を行うことを特徴とする制御方法。
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