JP4181496B2 - 2−置換2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−酢酸誘導体のエナンチマー形の製造方法 - Google Patents

2−置換2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−酢酸誘導体のエナンチマー形の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、酵素を用いるエナンチオマーの混合物の立体区別変換による式I
Figure 0004181496
(式中、R1、R2およびR3は、下記の意味を有する)の2−置換2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸誘導体のエナンチマー形の製造方法に関する。
酢酸単位の2−位に2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)残基およびさらに別の置換基R2を有する式Iのキラル酢酸誘導体は、例えばEP−A−918059および、US−B−6331552を包含するその対応物に、またはWO−A−99/60015またはWO−A−00/69831に記載されたとおりの一連の効力ある活性医薬成分のための鍵となる基礎単位または前駆体である。これらの文書に記載された活性成分は、白血球の接着および遊走の阻害剤および/またはインテグリン接着受容体VLA−4のアンタゴニストであり、そして例えば、炎症性障害、例えば慢性関節リウマチの、アレルギー性障害の、または喘息もしくはアテローム性動脈硬化症の、治療および予防のために適している。2−置換2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸単位の2−位のキラル炭素原子での立体化学的均一形で存在する活性医薬成分を製造するためには、立体化学的に均一な基礎単位を、出発物質(このものは、最初に立体化学的に均一な出発物質から複雑な方法で合成されなくてはならないであろう)として使用するか、または立体異性化合物の混合物を面倒な方法で、例えばクロマトグラフィーによって、分離しなくてはならない。特に工業規模でのこの型の活性医薬成分の製造のためには、そのため、十分なエナンチオマー純度(光学純度)の式Iの化合物のエナンチマー形への簡単で原価効率のよい経路が必要とされている。例えばラセミ体の2−置換2−アミノ酢酸誘導体からヒダントイン環の形成によるかまたはラセミ体の2−置換2−ハロ酢酸誘導体を用いるヒダントインのアルキル化によって、簡単に得ることができる式Iのラセミ化合物の光学分割またはエナンチオマー分離は、これまでのところ知られていない。
驚くべきことに、R3が水素以外の意味を有する化合物の立体選択的加水分解による式Iの化合物の酵素的光学分割は、多くの酵素を用いても有効には成功しないけれども、それにもかかわらず式Iのエナンチオマー化合物の混合物から純粋な形で個々のエナンチオマー形を提供する特定の酵素群があることが見出された。不適当であることがわかった酵素の中には、例えばリパーゼ、実際には微生物由来のリパーゼおよびカンジダ属の種(Candida spec.)またはシュードモナス属の種(Pseudomonas spec.)からのリパーゼのみならずまたウシまたはブタ膵臓からのリパーゼもある。全くそのとおりに、ズブチリシンまたはプロナーゼのようなプロテアーゼおよびペプチダーゼは、式Iの化合物の酵素的光学分割のために不適当であることがわかった。驚くべきことに、十分な変換および良好な立体選択性は、哺乳類肝臓エステラーゼまたは哺乳類肝
臓アセトン粉末のようなエステラーゼを使用してのみ観察され、この哺乳類肝臓エステラーゼまたは哺乳類肝臓アセトン粉末は、式Iの化合物のエナンチオマー混合物を簡単にそして有効にその光学的に純粋なエナンチオマー形に分離することを可能にする。
そのため本発明は、R3が水素以外の意味を有する式Iの化合物のエナンチマー形の混合物をエステラーゼの助けによる酵素的加水分解に供すことおよび変換化合物と未変換化合物とを相互に分離することを含む、実質的にエナンチオマー的に純粋な形の式I
Figure 0004181496
[式中、
2個のR1残基は、同一であって、水素、フッ素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニルまたは(C3−C4)−シクロアルキル(ここでアルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルは、フッ素、塩素、臭素およびメトキシから成る群から選択される1、2または3個の同一であるかまたは異なる置換基によって置換されていることができる)であるか、または2個のR1残基は、一緒になって、テトラメチレン−(CH2)4−またはペンタメチレン−(CH2)5−であり;
2は、フッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、メトキシ、アセチルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、メチルメルカプト、tert−ブチルメルカプト、(C1−C10)−アルキル、アリール、アリール−(C1−C10)−アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−C10)−アルキル−、(C2−C10)−アルケニル、(C2−C10)−アルキニル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C10)−アルキル−(ここでアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、メチル、ニトロ、シアノ、アセチルアミノ、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、メルカプト、メチルメルカプト、tert−ブチルメルカプト、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシおよびCOO R4から成る群から選択される1、2または3個の同一であるかまたは異なる置換基によって置換されていることができる)であり;
3は、水素、(C1−C10)−アルキル、アリール−(C1−C10)−アルキル−、(C2−C10)−アルケニル、(C3−C10)−アルキニル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C10)−アルキル−(ここでアルキル、アリール、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、メチル、シアノ、ニトロ、アセチルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシおよびCOOR5から成る群から選択される1、2または3個の同一であるかまたは異なる置換基によって置換されていることができる)であり;
4およびR5は、同一であるかまたは異なっていることができて、水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニルまたはアリール−(C1−C10)−アルキル−である]
の化合物またはその塩の製造方法を提供する。本発明の方法を実施した後に式Iの化合物が実質的にエナンチオマー的に純粋な形で存在する立体中心は、式I中に星印*によって示される。
式Iの化合物中のアルキル、アルケニルおよびアルキニル残基は、直鎖または分枝鎖であることができる。これはまた、それらが置換されているかまたは他の残基の置換基として出てくるときにも適用される。アルキル残基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、イソプロピル、イソブチル、イソペンチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、ネオペンチル、ネオヘキシル、2,3,5−トリメチルヘキシル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−ペンチルがある。好ましいアルキル残基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルである。本発明の一態様においては、式Iの化合物中のアルキル残基または一般に残基R1、R2およびR3は、キラル中心を有しておらず、その結果この態様においては残基R2が結合しているキラル炭素原子が式Iの化合物における唯一のキラル中心である。置換されたアルキル残基の例としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、6−ヒドロキシヘキシル、ブロモメチル、3−ブロモプロピル、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、シアノメチル、2−シアノエチル、メチルメルカプトメチル、2−メチルメルカプトエチル、tert−ブチルメルカプトメチル、2−アセチルアミノエチル、3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピル、3−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピル、ヒドロキシカルボニルメチル、2−ヒドロキシカルボニルエチル、2−tert−ブトキシカルボニルエチルがある。
アルケニルおよびアルキニル残基は、好ましくは、いずれかの位置に在ることができる二重結合または三重結合を含有する。アルケニルおよびアルキニル残基の例は、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル(=アリル)、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−メチル−2−ブテニル、2−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−デセニル、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル(=プロパルギル)、2−ブチニル、3−ブチニル、2−ヘキシニル、4−ヘキシニルまたは5−ヘキシニルである。
シクロアルキル残基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルである。好ましいシクロアルキル残基は、一方ではシクロプロピルであり、そして他方ではシクロペンチルおよびシクロヘキシルである。置換されたシクロアルキル残基の例は、3,4−ジメチルシクロペンチル、4−メチルシクロヘキシル、3,3−ジメチルシクロヘキシル、4,4−ジメチルシクロヘキシル、4−tert−ブチルシクロヘキシル、4−ヒドロキシシクロヘキシルである。シクロアルキル−アルキル残基の例は、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、3−シクロプロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、シクロヘプチルメチルであり、これらは、シクロアルキル部分および/またはアルキル部分において前記のように置換されていることができる。
アリール残基の例としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリルまたはフルオレニルがある。好ましいアリール基は、フェニルである。アリールアルキル残基の例としては、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、2−、3−および4−ビフェニリルメチル、(1−ナフチル)メチル、(2−ナフチル)メチル、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチル、9−フルオレニルメチルがあり、これらは、アリール部分および/またはアルキル部分において前記のように置換されていることができる。
ヘテロアリールは、好ましくは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される1、2または3または4個、好ましくは1または2個、の同一であるかまたは異なる環ヘテロ原子を含有し、そしていずれかの適当な環原子を通して結合していることができる、単環式または二環式芳香環系の残基である。ヘテロアリール残基の例としては、ピロリル、フラニル、例えば2−フラニルおよび3−フラニル、チエニル、例えば2−チエニルおよび3−チエニル、イミダゾリル、例えば2−イミダゾリルおよび4−イミダゾリル、ピラゾリル、1,3−オキサゾリル、1,2−オキサゾリル、1,3−チアゾール、例えば1,3−チアゾール−2−イルおよび1,3−チアゾール−4−イル、1,2−チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、例えば2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、例えば2−インドリル、3−インドリルおよび5−インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニルがある。ヘテロアリールアルキル残基の例は、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル、2−(2−ピリジル)エチル、2−(3−ピリジル)エチル、2−(4−ピリジル)エチル、2−フリルメチル、3−フリルメチル、2−チエニルメチル、3−チエニルメチル、4−イミダゾリルメチル、3−インドリルメチル、2−(3−インドリル)エチルであり、これらは、ヘテロアリール部分および/またはアルキル部分において前記のように置換されていることができる。
置換されたアルキル残基、アルケニル残基、アルキニル残基、シクロアルキル残基、アリール残基およびヘテロアリール残基は、得られる分子が十分に安定であり、そして意図された使用のための適当な性質を有するという条件で、いずれかの位置において置換されていることができる。モノ置換されたフェニル残基においては、置換基は、2−位、3−位または4−位に在ることができる。ジ置換されたフェニルは、2,3−置換、2,4−置換、2,5−置換、2,6−置換、3,4−置換または3,5−置換されていることができる。トリ置換されたフェニル残基は、2,3,4−置換、2,3,5−置換、2,4,5−置換、2,4,6−置換、2,3,6−置換または3,4,5−置換されていることができる。モノ置換された1−ナフチル残基は、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−位において置換されていることができ、モノ置換された2−ナフチル残基は、1−、3−、4−、5−、6−、7−または8−位において置換されていることができる。
式Iの化合物の塩の例としては、1個もしくはそれ以上のヒドロキシカルボニル基を含有する化合物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、またはカルシウム塩、あるいは未置換アンモニウムイオンまたは1、2、3もしくは4個の同一であるかもしくは異なる有機残基を伴うアンモニウムイオン、例えばメチル−、ジメチル−、トリエチル−、トリス(2−ヒドロキシエチル)−または1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−アンモニウムイオン、を含有する塩、がある。式Iの化合物の塩中には、2個またはそれ以上の異なるカチオンも存在することができる。さらに別の包含される塩は、塩基性基、例えば窒素複素環、を含有する式Iの化合物の無機酸または有機カルボン酸またはスルホン酸、例えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、酒石酸またはメタンスルホン酸、との酸付加塩である。酸性基と塩基性基との両方を含む式Iの化合物はまた、分子内塩(internal salt)、双性イオンまたはベタインの形で存在することもできる。
2個のR1残基が一緒になってテトラメチレンまたはペンタメチレンであるときは、式IaまたはIbのスピロ化合物がある。
Figure 0004181496
1残基が一緒になってポリメチレン鎖ではないとき、同一である2個のR1残基は、好ましくは水素、メチル、エチル、プロピルまたはトリフルオロメチル、より好ましくは水素、メチルまたはトリフルオロメチル、最も好ましくはメチルまたはトリフルオロメチル、特にメチル、である。
2は、好ましくは(C1−C6)−アルキル、フェニル、ベンジルのようなフェニル−(C1−C4)−アルキル−、(C3−C6)−シクロアルキルまたは(C3−C6)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキル−(ここでアルキル、シクロアルキルおよびフェニルは、前記のように置換されていることができる)である。R2は、より好ましくは(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C6)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキル−、最も好ましくは(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C6)−シクロアルキル−(C1−C2)−アルキル−、特に好ましくは(C1−C6)−アルキルまたはシクロプロピル−(C1−C2)−アルキル−、そしてさらに好ましくはイソブチル((CH3)2CH−CH2−)またはシクロプロピルメチル(シクロプロピル−CH2−)である。
酵素的光学分割に使用され、R3が水素ではない式Iの化合物においては、R3は、好ましくは、前記のように置換されていることができる(C1−C10)−アルキル、より好ましくは(C1−C6)−アルキル、最も好ましくは(C1−C4)−アルキル、特に好ましくはメチルまたはエチル、である。酵素的光学分割を実施するとき得られる式Iの化合物においては、R3は、付加的に、これらの好ましい態様の各々において水素であることができる、すなわち基COOR3がカルボン酸基COOHである式Iの化合物またはその塩もまた包含される。
本発明の一態様においては、残基R4およびR5は、水素または(C1−C4)−アルキルである。本発明のもう一つの態様においては、酵素的光学分割に使用され、R3が水素以外の意味を有する式Iの化合物において、R4およびR5残基は、水素である。R2またはR3を表しているアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール残基が置換されているとき、本発明のさらに別の態様において、この残基は、COOR4またはCOOR5置換基を全く有していない。所望ならば、特定の式Iの化合物を製造する際に、R4およびR5の意味を、基COOR4および/またはCOOR5の反応性が基COOR3の反応性とは異なるように選択することができる。その後本発明の光学分割を実施した後に、基COOR4および/またはCOOR5を変更することができる。
好ましい態様においては、本発明は、R3が水素以外の意味を有する式Iの化合物のエナンチマー形の混合物をエステラーゼの助けによる酵素的加水分解に供すことおよび変換化合物と未変換化合物とを相互に分離することを含む、実質的にエナンチオマー的に純粋な形の式I
[式中、
2個のR1残基は、同一であって、水素、メチルまたはトリフルオロメチルであるか、
または2個のR1残基は、一緒になって、テトラメチレン−(CH2)4−またはペンタメチレン−(CH2)5−であり、そして好ましくは2個のR1残基は、ともにメチルまたはトリフルオロメチルであり;
2は、(C1−C6)−アルキルまたは(C3−C6)−シクロアルキル−(C1−C2)−アルキル−であり、そして好ましくはイソブチルまたはシクロプロピルメチルであり、;
3は、水素または(C1−C4)−アルキルであり、そして好ましくは水素、メチルまたはエチルである]
の化合物またはその塩の製造方法に関する。
下記の化合物は、例えば相当するメチルまたはエチルエステルの形でエナンチオマーの混合物として酵素的光学分割に使用することができ、そして実質的にエナンチオマー的に純粋な形の特定の酸形または相当する未反応エステル形で得ることができる式Iの化合物の例である:
(R)−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(S)−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(R)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(S)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(R)−2−[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル]−4−メチルペンタン酸
(S)−2−[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル]−4−メチルペンタン酸
(R)−2−(4,4−テトラメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(S)−2−(4,4−テトラメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(R)−2−(4,4−ペンタメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(S)−2−(4,4−ペンタメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸
(R)−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(S)−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(R)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(S)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(R)−2−[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロピオン酸
(S)−2−[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロピオン酸
(R)−2−(4,4−テトラメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(S)−2−(4,4−テトラメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(R)−2−(4,4−ペンタメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(S)−2−(4,4−ペンタメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸
(R)−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(S)−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(R)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(S)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(R)−2−[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル]−3−フェニルプロピオン酸
(S)−2−[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル]−3−フェニルプロピオン酸
(R)−2−(4,4−テトラメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(S)−2−(4,4−テトラメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(R)−2−(4,4−ペンタメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
(S)−2−(4,4−ペンタメチレン−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−フェニルプロピオン酸
本発明の光学分割を実施することによって得られる式Iの化合物のエナンチマー形、すなわちR形およびS形は、式IcおよびId
Figure 0004181496
(ここで式に対する立体化学表示RおよびSの指定は、R2残基に依る)によって表すこ
とができる。
本発明の方法のためのラセミ体出発化合物、すなわちR3が水素以外の意味を有する式Iの化合物、の製造は、例えば、EP−A−918059および、US−B−6331552を包含するその対応物、またはX.Xiao外、J.Org.Chem.1997、62、6968およびその中に列挙された文献中の方法に従ってラセミ体の2−置換ハロ酢酸誘導体またはアミノ酸誘導体またはジペプチドから出発して行うことができる。しかしながら、ラセミ混合物の他に、全くの非−ラセミ混合物、すなわち1:1以外の比率で2種のエナンチオマー形を含有する混合物も本発明の方法に使用することができる。本発明の文脈においては、この種の出発混合物も常に、例えばラセミ混合物の酵素的分割が論議される場合さらに包含される。
立体選択的加水分解による酵素的光学分割のための本発明の方法は、酵素反応の当業者
にはよく知られた通例法によって実施することができる。均一系または不均一系を使用することができる。有用な溶媒または希釈剤としては、水、有機溶媒、2種もしくはそれ以上の有機溶媒の混合物、または水と1種もしくはそれ以上の有機溶媒との混合物がある。しかしながら、反応の性質のゆえに、カルボン酸を得るためのエステルの所望の加水分解のために必要とされるものと少なくとも同量の水が、いずれかの有機溶媒に加えて反応混合物中に存在しなくてはならない。適当な有機溶媒の例としては、アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールまたはtert−ブタノールのような(C1−C4)−アルカノール、エーテル、例えばジイソプロピルエーテルまたはtert−ブチルメチルエーテルのようなジアルキルエーテル、エチレングリコールエーテルおよび1,2−ジメトキシエタンのようなジエチレングリコールエーテルまたはテトラヒドロフランもしくはジオキサンのような環状エーテル、ケトン、例えばアセトンまたはブタノンのような(C3−C6)−アルカノン、ジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリドンのようなアミド、あるいはヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンまたはトルエンのような飽和または芳香族炭化水素がある。本発明の光学分割は、有利には水、または水と1種もしくはそれ以上の有機溶媒との混合物、中で、より有利には水と1または2種の有機補助溶媒との混合物中で、実施される。水と有機溶媒との混合物中の有機溶媒の含量は、好ましくは約5ないし約80容量%、特に約5ないし約30容量%、例えば約10ないし約20容量%(使用する溶媒の体積から決定される容量パーセント)、である。溶媒または溶媒混合物の量は、一般に、反応混合物が約1ないし約50重量%の式Iの出発化合物、好ましくは約5ないし約20重量%、を含むように選択される。
使用する酵素および使用する式Iの化合物に依って、本発明の方法を特定のpH範囲で、例えば約5ないし約9の範囲、特に約6ないし約8の範囲、のpHで、例えばpH約7で、実施することが有利であることができる。このpH範囲を保持するために、適当な緩衝剤を反応媒質に加えることができるか、または他の処置を講ずることができる。有用な緩衝剤の例としては、リン酸緩衝液またはトリス(Tris)緩衝剤[=1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン]緩衝剤がある。緩衝剤は、例えばほぼ0.01モルないしほぼ1モル水溶液とし使用することができて、この水溶液は、場合により有機溶媒の添加後に、反応媒質として役立つこともできる。
本発明の方法は、好ましくは温度約10℃ないし約80℃、好ましくは約15℃ないし約60℃、例えば約15℃ないし約40℃、で反応混合物を撹拌しながら実施される。
式Iの化合物の光学分割のために有用な酵素としては、特にエステラーゼがあり、そして式Iの化合物中の反応基がカルボン酸エステル基であるので、特にカルボン酸エステラーゼまたはカルボキシルエステラーゼであるが、しかしながらここで上記のとおり、リパーゼは、あまり適当でない。好ましいエステラーゼは、哺乳類肝臓からのもの、例えばブタ肝臓エステラーゼ(PLE;Sigma Chemical Co.またはRoche Diagnostics)[これはまた、キラザイム(Chirazyme)E−1およびキラザイム(Chirazyme)E−2(Roche Diagnostics)のようなイソ酵素画分(fraction)の形で使用することもできる]、またはウサギ肝臓エステラーゼ(Sigma Chemical Co.)である。酵素はまた、混合物の形でまたは通例の哺乳類肝臓アセトン粉末、例えばウマ、仔ウシ、ラットまたはウサギからの肝臓アセトン粉末(Sigma Chemical Co.)、の形で使用することもできる。酵素は、遊離形、例えば市販の固体、溶液または懸濁液として、または固定化形(W.Hartmeier、Immobilized Biocatalysts、Springer Verlag Berlin、1988参照)で使用することができる。酵素量は、使用する酵素の型および活性、使用する式Iの化合物、反応条件、所望の変換度および所望の反応時間に依存し、そして自由に選択することができるか、または所望ならば簡単な予備実験によって容易に決定することができる。適当なパラメーターの選択によって、例えば約1日という反応時間を設定することができる。
反応が所望の程度まで進行したとき、未変換エステル、すなわちR3が水素以外の意味を有する式Iの化合物の残留部分、および形成された酸、すなわちR3が水素である式Iの化合物、すなわち式Iの化合物の2つのエナンチオマー形は、相互に分離される。このためには、反応混合物を標準法によって、例えば抽出またはクロマトグラフィー法によって、処理することができる。例えば、未反応エステルは、反応溶液を水と、酢酸エチル、tert−ブチルメチルエーテルまたはジクロロメタンのような水と非混和性の有機溶媒との間に分配させ、そして有機相を乾燥させ、濃縮することによって単離することができる。得られる酸は、その後、得られた水性相を酸性化して、例えば酢酸エチルまたはジクロロメタンで抽出し、そして有機相を乾燥させ、濃縮することによって単離することができる。適宜、得られた生成物を通例法によってさらに精製することができる。必要ならば、反応混合物を、この処理前に部分濃縮することができ、そして/または特定のpH、例えばエステルの抽出のための塩基性範囲のpH、を設定することができる。生成物はまた、塩の形で単離することもできる。酵素の回収は、凍結乾燥によって行うことができる。酵素の除去および後のバッチでのその再使用は、固定化によってより容易にすることができる。
反応を適当に実施することによって、エナンチオマー的に純粋な(光学的に純粋な)形または実質的にエナンチオマー的に純粋な(実質的に光学的に純粋な)形の式Iの化合物の2つのエナンチオマー形の少なくとも1つを得ることが、常に可能である。所望のエナンチオマー的に純粋な形が式I中のR3が水素であるカルボン酸として生じるとき、酵素によるエステル開裂は、便宜上、ラセミ形で使用するエステルの50%未満または最大で50%が変換されたとき終了させられる。所望のエナンチオマー的に純粋な形が式I中のR3が水素以外の意味を有するエステルとして生じるとき、酵素によるエステル開裂は、便宜上、ラセミ形で使用するエステルの少なくとも50%または50%より多くが変換されるまで終了させられない。酵素反応の変換の決定は、例えば2種の反応生成物、一方の配置で生じる酸および反対の配置で生じるエステル、の光学純度の決定と同時に、光学活性固定相を使用する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって行うことができる。得られる生成物のエナンチオマー純度(光学純度)は、例えば、通例のee値(鏡像異性体過剰率)によって示すことができ、このee値は、両方のエナンチオマーの量の合計に対する両方のエナンチオマーの量の差の比率である。本発明の方法によって少なくとも約90%、より好ましくは少なくとも約95%、最も好ましくは少なくとも約98%、の鏡像異性体過剰率eeを有する実質的にエナンチオマー的に純粋な形(実質的に光学的に純粋な形)の式Iの化合物の少なくとも1つのエナンチオマー形を製造することが好ましい。少なくとも約98%の鏡像異性体過剰率eeを有する生成物は、エナンチオマー的に純粋(光学的に純粋)であると考えられる。
本発明の方法からの得られる酸または望ましくない配置を有する残留エステルは、所望ならば公知方法によって再エステル化して、ラセミ化することができ、そしてその後酵素的光学分割に再使用することができて、その結果所望のエナンチオマーの収率を、50%を超えるまで増大させることができる。例えば、非ラセミ体の酸は、塩基性条件下でのエステルへの変換によって、例えば式R3ONaのナトリウムアルコキシドの存在において式R3OHのアルコールとともに温めることによって、ラセミ混合物に変換し、そして光学分割に再使用することができる。
本発明の光学分割からの所望のエナンチオマーがカルボン酸として生じるが、活性成分の合成における次の工程のためにエステルが必要とされているときは、この酸をラセミ化または反転なしに公知のエステル化法によってエステルに変換することができる(例えばE.Haslam、Tetrahedron 1980、36、2409参照)。したが
って、本発明の光学分割からの所望のエナンチオマーがエステルとして生じるが、活性成分の合成における次の工程のためにカルボン酸または他のカルボン酸誘導体が必要とされているときは、このエステルをラセミ化または反転なしに公知方法によってカルボン酸またはカルボン酸誘導体に変換することができる(例えばC.J.Salomon外、Tetrahedron 1993、49、3691参照)。
本発明はまた、式Ieの化合物のエナンチマー形の混合物をエステラーゼの助けによる酵素的加水分解に供すことおよび変換化合物と未変換化合物とを相互に分離することを含む、式Ie
Figure 0004181496
[式中、
2個のR1残基は、同一であって、水素、フッ素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニルまたは(C3−C4)−シクロアルキル(ここでアルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルは、フッ素、塩素、臭素およびメトキシから成る群から選択される1、2または3個の同一であるかまたは異なる置換基によって置換されていることができる)であるか、または2個のR1残基は、一緒になって、テトラメチレン−(CH2)4−またはペンタメチレン−(CH2)5−であり;
2は、フッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、メトキシ、アセチルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、メチルメルカプト、tert−ブチルメルカプト、(C1−C10)−アルキル、アリール、アリール−(C1−C10)−アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−C10)−アルキル−、(C2−C10)−アルケニル、(C2−C10)−アルキニル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C10)−アルキル−(ここでアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、メチル、ニトロ、シアノ、アセチルアミノ、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、メルカプト、メチルメルカプト、tert−ブチルメルカプト、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシおよびCOOR4から成る群から選択される1、2または3個の同一であるかまたは異なる置換基によって置換されていることができる)であり;
3は、(C1−C10)−アルキル、アリール−(C1−C10)−アルキル−、(C2−C10)−アルケニル、(C3−C10)−アルキニル、(C3−C7)−シクロアルキルまたは(C3−C7)−シクロアルキル−(C1−C10)−アルキル−(ここでアルキル、アリール、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリフルオロメチル、メチル、シアノ、ニトロ、アセチルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシおよびCOOR5から成る群から選択される1、2または3個の同一であるかまたは異
なる置換基によって置換されていることができる)であり;
4およびR5は、同一であるかまたは異なっていることができて、水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニルまたはアリール−(C1−C10)−アルキル−である]
の化合物またはその塩の速度論的光学分割またはエナンチオマー分離法をも提供する。上記の式Iの化合物に関する説明はすべて、相応じて式Ieの化合物およびこれらの化合物
の速度論的光学分割またはエナンチオマー分離法、例えば好ましい残基の意味、本方法を実施する方法、または相当する式Ie中のR3が水素である形成されたカルボン酸またはその塩から未反応の式Ieの化合物を分離する方法、に適用される。
本発明の方法は、技術的に簡単な方法による実質的にエナンチオマー的に純粋な形の式Iの化合物の経済的で迅速な製造を可能にする。これらは、等モル量の光学的に純粋な出発物質または助剤、高価な反応物または溶媒、および複雑で費用のかかる工程を必要とせず、そしてこれらは、相当する活性医薬成分を合成するための全プロセスを実質的に改良する。
下記の実施例は、本発明を具体的に説明する。
使用したリン酸塩緩衝液は、CRC Handbook of Chemistry and Physics、R.C.Weast(編者)、第49版、1968−1969、クリーブランド(オハイオ)、第D−79ページに従ってリン酸二水素カリウムおよび水酸化ナトリウムから製造したpH値7.0の0.1Mリン酸ナトリウムカリウム緩衝液であった。
使用した酵素は、下記のように省略する:
PLE ブタ肝臓エステラーゼ(工業銘柄、懸濁液;Roche Diagnostics)
RLE ウサギ肝臓エステラーゼ(Sigma Chemical Co.)
CLAP 仔ウシ肝臓アセトン粉末(Sigma Chemical Co.)
HLAP ウマ肝臓アセトン粉末(Sigma Chemical Co.)
RLAP ウサギ肝臓アセトン粉末(Sigma Chemical Co.)
エステルおよび酸の光学純度は、下記の条件下での、キラル相を使用しUV検出するHPLCによって決定した:
HPLC(方法A):カラム キラルパック(Chiralpak)AD250×4.6(Daicel);溶離剤 n−ヘキサン/イソプロパノール(25:1)+0.1%トリフルオロ酢酸;流量 1ml/分;温度 30℃;検出波長 202.6nm。
HPLC(方法B):カラム キラルパック(Chiralpak)AD250×4.6(Daicel);溶離剤 n−ヘキサン/イソプロパノール(25:1)+0.1%トリフルオロ酢酸;流量 1ml/分;温度 30℃;検出波長 205.4nm。
単離した生成物および粗生成物混合物は、1H−NMRスペクトルおよび/または質量スペクトル(MS)によって、および/またはHPLC保持時間によって確認した。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸メチルを20ないし25℃で2ないし5mgのキラザイム(Chirazyme)E−1(Roche Diagnostics)と混合して、反応混合物をこの温度で22ないし23時間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、>99%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、58%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのエタノール中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で1日間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、68%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、93%であった。
200mlのリン酸緩衝液および34mlのエタノール中の2.0gの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で10滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で、約36%の変換が達成されるまで撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出して、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。真空で濃縮して、1.0gの、光学純度64.8%ee(HPLC、方法A)を有する未変換Sエステルを得た。未変換Sエステルの分析データ:
1H−NMR(CDCl3、300MHz):δ=0.95(d、J=7Hz、6H、CH(C 3)2)、1.25(t、J=7.5Hz、3H、OCH2 3)、1.46(s、6H、C(CH3)2)、1.5(m、1H、C(CH3)2)、1.88(m、1H、CHC 2CH)、2.30(m、1H、CHC 2CH)、4.20(m、2H、OC 2CH3)、4.70(dd、J1=10Hz、J2=4Hz、1H、N−C−CH2)、5.8ppm(s、br、1H、NH)。
酢酸エチルで抽出した後に得られた水性相を、希塩酸を使用してpH3まで酸性化し、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。真空で濃縮して、0.65gの、光学純度94%ee(HPLC、方法A)を有するR酸を得た。得られたR酸の分析データ:
1H−NMR(CDCl3、300MHz):δ=0.9−1.0(m、6H、CH(C 3)2)、1.46(s、6H、C(CH3)2)、1.5(m、1H、C(CH3)2)、1.88(m、1H、CHC 2CH)、2.30(m、1H、CHC 2CH)、4.75(dd、J1=10Hz、J2=4Hz、1H、N−C−CH2)、6.75(s、1H、NH)、8.3(s、br、1H、COOH)。
MS(ESI):m/z=243([M+H]+;100%)、197([M−COOH]+;22%)。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で、約53%の変換が達成されるまで撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出して、有機相をHPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、>99%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのn−ヘプタン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのHLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約50%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、93%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、94%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのRLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約52ないし55%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、>98%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、80%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのシクロヘキサン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのHLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約50%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、>99%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、>95%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのn−ヘプタン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約54%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、93%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、79%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのジイソプロピルエーテル中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのHLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約53%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、98%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、>86%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのシクロヘキサン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのHLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約37%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法B)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、55%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、94%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのtert−ブチルメチルエーテル中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのHLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約47%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、83%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、>92%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlの1,2−ジメトキシエタン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で1日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出して、有機相をHPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、99%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のRLEと混合して、反応混合物をこの温度で21時間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、98%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、79%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのtert−ブチルメチルエーテル中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのRLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約49%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、89%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、93%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸メチルを20ないし25℃で3ないし5mgのRLAPと混合して、反応混合物をこの温度で22ないし23時間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、>99%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、54%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのキラザイム(Chirazyme)E−1(Roche Diagnostics)と混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約45%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、77%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのジメチルホルムアミド中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で1日間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、97%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、75%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのキラザイム(Chirazyme)E−2(Roche Diagnostics)と混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約50%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、95%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,
4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸メチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で22ないし23時間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、>99%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、57.6%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのアセトン中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸メチルを20ないし25℃で2ないし5mgのキラザイム(Chirazyme)E−2(Roche Diagnostics)と混合して、反応混合物をこの温度で22ないし23時間撹拌した。試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、97.7%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、58%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのtert−ブチルメチルエーテル中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で3ないし5mgのCLAPと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約33%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、46%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、92%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのジイソプロピルエーテル中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−4−メチルペンタン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で1日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出して、有機相をHPLC(方法A)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、96.7%であった。
3mlのリン酸緩衝液および0.5mlのエタノール中の25mgの(RS)−2−(4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロピオン酸エチルを20ないし25℃で1滴のPLEと混合して、反応混合物をこの温度で撹拌した。約19%の変換の後、試料を取って、HPLC(方法B)によって分析した。未変換Sエステルの光学純度eeは、23%であり、形成されたR酸の光学純度eeは、>99%であった。

Claims (3)

  1. 実質的にエナンチオマー的に純粋な形の式I
    Figure 0004181496
    [式中、
    2個のR 1 残基が同一であって、水素またはメチルであり;
    2 が(C 1 −C 6 )−アルキルまたは(C 3 −C 6 )−シクロアルキル−(C 1 −C 2 )−アルキル−であり;
    3 が水素または(C 1 −C 4 )−アルキルである
    の化合物またはその塩の製造方法であって、上記式中、R3が水素以外の意味を有する化合物のエナンチマー形の混合物を水、または水と有機溶媒との混合物中において、哺乳類肝臓エステラーゼ、および哺乳類肝臓アセトン粉末からなる群より選択されるエステラーゼの助けによる酵素的加水分解に供し、次いで変換化合物と未変換化合物とを相互に分離することを含む、上記の製造方法。
  2. 反応をpH範囲5ないし9で実施する、請求項1に記載の方法。
  3. 式Ie
    Figure 0004181496
    [式中、
    2個のR 1 残基が同一であって、水素またはメチルであり;
    2 が(C 1 −C 6 )−アルキルまたは(C 3 −C 6 )−シクロアルキル−(C 1 −C 2 )−アルキル−であり;
    3 が水素または(C 1 −C 4 )−アルキルである
    の化合物またはその塩の速度論的光学分割法であって、式Ieの化合物のエナンチマー形の混合物を水、または水と有機溶媒との混合物中において、哺乳類肝臓エステラーゼ、および哺乳類肝臓アセトン粉末からなる群より選択されるエステラーゼの助けによる酵素的加水分解に供し、次いで変換化合物と未変換化合物とを相互に分離することを含む、上記の分割法。
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