JP3850440B2 - 光学的活性2−ハロプロピオン酸の製造 - Google Patents
光学的活性2−ハロプロピオン酸の製造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3850440B2 JP3850440B2 JP52199396A JP52199396A JP3850440B2 JP 3850440 B2 JP3850440 B2 JP 3850440B2 JP 52199396 A JP52199396 A JP 52199396A JP 52199396 A JP52199396 A JP 52199396A JP 3850440 B2 JP3850440 B2 JP 3850440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- optically active
- halopropionic
- alkyl
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07B—GENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
- C07B57/00—Separation of optically-active compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/09—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides from carboxylic acid esters or lactones
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
イソブチル−l−2−クロロプロピオナートのアルカリ性加水分解によりl−2−クロロプロピオン酸およびそのナトリウム塩を製造し得ることは公知である。しかしながら、この方法では、しばしば質の劣悪な生成物(約90から95%の鏡像体)がもたらされ、これは依然として5から10%の乳酸を副生成物として含有している。
仏国特許2700164号公報には、o−シリル化アセタールをN−クロロスクシンイミドと反応させてl−2−クロロプロピオナートを合成し、これをアルカリ金属ヒドロパーオキシドで加水分解させることによりl−2−クロロプロピオン酸を形成することが記載されている。
日本国特願公告昭57/94295号、昭62/205797号、昭61/111699号各公報およびヨーロッパ特願公開196625号公報には、酵素により、ラセミ−2−クロロプロピオナートを、異性体選択的に解離し得ることが開示されている。しかしながら、この方法の欠点は、ラセミ化合物に対する最大限の可能収率がわずか50%に過ぎない点を別としても、形成される2−クロロプロピオナートの鏡像体純度が不充分なことである。
また、candida cylindracea(不完全菌類)のリパーゼによる、2−ハロカルボキシラートのラセミ体解離も公知である(米国特許898972号)。
Bio.Med.Chem.Lett.(1991)1339によれば、光学的活性フェノキシプロピオナートが、対応するぶどう酸の酵素エステル化により得られること、使用される酵素に応じて、鏡像体の若干のものはエステル化されるが、他の鏡像体は、酸のままに止まることが記載されている。次いで、光学的活性化合物の分離が、蒸留および/または抽出により行なわれるが、採用される処理条件に応じて、d−異性体またはl−異性体の割合が、70%から約90%の状態で得られる。
ラセミクロロプロピオン酸の酵素的脱ハロゲンに際して、d−鏡像体は乳酸に転化されるが、l−クロロプロピオン酸はそのままで変化しない。この場合の可能な最大限収率は、ラセミ体に対してほぼ50%である(1990年、ニューヨークのファン、ノストランド、R刊、D.A.アブラモヴィッチ編、「バイオキャタリシス」、「ジャーナル、オブ、ジェネラル、マイクロバイオロジイ」128、(1982)、1755参照)。
さらに、ヨーロッパ特願公開257716号公報には、メチル−d,l−2−ブロモプロピオナートをラセマートとして使用し、これをCandida cylindraceaのリパーゼで2相混合物に転化する連続的方法が開示されている。しかしながら、この方法では、加水分解生成物は単離されない。
さらに、Biotechnol.Bioeng.30(8)、995(1978)において、S.K.ダホドおよびP.シンタ、マンガーノは、四塩化炭素の存在下にはメチル−l−2−クロロプロピオナートのリパーゼ触媒による加水分解を開示している。しかしながら、この方法の欠点は、塩素化溶媒の使用は別としても、わずかに95%純度の鏡像体の収率が約30%で、極めて低いことである。
さらに、ヨーロッパ特願公開511526号公報には、ラセミ−2−クロロプロピオナートを酵素加水分解により、水およびこれと混合されない、エステル用有機溶媒から成る2相混合物を形成する方法が記載されている。しかしながら、この方法は、有機相を何回も分離して加水分解酵素と接触させ、循環使用しなければならず、極めて繁雑である。しかも転化は極めて不完全で、極めて長い反応時間にもかかわらず、純粋な鏡像体生成物は得られないので、l−2−クロロプロピオン酸およびそのナトリウム塩を経済的に製造するには不適当である。
光学的活性の2−ハロカルボン酸を製造するための他の方法は、例えばpseudomonesのような菌で2−ハロカルボキシアミドをラセマート解離する方法(西独特願公開4117255号公報)および菌で2−ハロカルボン酸ニトリルをラセマート解離する方法(Pure and Appl.Chem.62、(1990)1441)である。
そこで、本発明の目的は、できるだけ高い化学的、光学的純度(少くともほぼ98%を超える鏡像体)の、光学的活性2−ハロプロピオン酸を製造するための簡単な方法を開発し、提供することである。
しかるに、上述の目的は、対応する光学的活性アルキル−2−ハロプロピオナートを、高温でカルボン酸と反応させ、トランスアシル化反応で、光学的活性2−ハロプロピオン酸とアルキルカルボキシラートを形成し、得られた光学的活性2−ハロプロピオン酸を反応混合物から分離することを特徴とする、光学的活性2−ハロプロピオン酸の製造方法により達成され得ることが本発明者らにより見出された。
本発明方法は、以下の反応式により説明される。
上記Iは光学的活性アルキル−2−ハロプロピオナートであって、そのXはハロゲンを意味し、IIはカルボン酸、IIIは得られる光学的活性2−ハロプロピオン酸、IVはトランスアシル化の際に形成されるアルキルカルボキシラートをそれぞれ表わす。
光学的活性のアルキル−2−ハロプロピオナートIおよび2−ハロプロピオン酸IIIにおけるXは、一般的に塩素、臭素または沃素を意味し、好ましくは塩素または臭素、ことに塩素を意味する。
上記反応式中において、R1は一般的にC1−C8アルキル、好ましくはC1−C6アルキルを、R2は一般的にC1−C4アルキルを意味する。
使用されるカルボン酸IIは、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、好ましくは、蟻酸、酢酸、ことに蟻酸である。
出発生成物として使用されるべき光学的活性アルキル−2−ハロプロピオナートの製造は、対応する光学的活性ラクタートから出発して、これをハロゲン化することにより有利に行なわれる。例えば、アルキル−l−2−クロロプロピオナートの製造は、対応するアルキル−d−ラクタートをハロゲン化することにより、例えばヒドロキシル基を塩素で置換することにより行なわれる。アルキル−d−ラクタートは公知の態様で塩素化される(例えば、ヨーロッパ特願公開401104号公報、日本国特願公告昭61(1986)/57534号、同年2(1990)/104560号、同昭61(1986)/68445号各公報、仏国特願公開2459221号公報参照)。塩素化は、例えばN,N−ジメチルホルムアミドのような触媒の存在下に、チオニルクロリドを使用して行なうのが好ましく、反転は不斉炭素原子において生ずる。粗生成物は、高沸点留分から分離され、次いで蒸留により精製される。
上述した方法により、例えばイソブチル−l−2−クロロピオナートが、約98から99.8%の化学的純度を以て製造され得る。光学的純度(l:d)は、ほぼ98:2から100:0%である。
本発明のトランスアシル化を行なうため、代わりに、光学的活性アルキル−2−ハロプロピオナートを、あらかじめ精製することなく使用され得る。
光学的活性2−ハロプロピオン酸を製造するための反応は、40℃から200℃、好ましくは80℃から150℃の温度、ことにトランスアシル化のために使用されるカルボン酸の沸点温度、またはトランスアシル化の間に形成されるアルキルカルボキシラートの沸点温度で行なわれるのが有利である。
この反応は、また減圧、常圧または加圧下に行なわれることができ、一般的に0.1から10バール、ことに0.5から3バールの圧力下に行なわれる。
トランスアシル化のために使用されるべきカルボン酸は、使用されるアルキル−2−ハロプロピオナートに対して、化学量論的量で使用され得るが、カルボン酸は、一般的に10%から5000%、ことに200%から1000%の過剰量で使用されるのが好ましい。
カルボン酸は、当初からアルキル−2−ハロプロピオナートと共に存在するか、あるいはトランスアシル化反応の間に添加されるか、あるいはその一部分が当初から存在し、残余部分がトランスアシル化の間に添加され得る。
反応は酸触媒の存在下に行なわれるのが有利な場合がある。適当な酸触媒は、燐酸、塩酸、硫酸のような鉱酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸、Hタイプのイオン交換体、ルイス酸である。一般的に、硫酸がことに好ましく、触媒は、アルキル−2−ハロプロピオナートに対して、0.1から10重量%の量で使用される。
またトランスアシル化反応の間に、少量の、例えばアルキル−2−ハロプロピオナートに対して0から50重量%、ことに0.01から30重量%の水を添加することも有利であり得るが、カルボン酸として蟻酸が使用される場合には、水の量は比較的少量にするか、あるいは全く水を使用しないのが好ましい。蟻は反応条件下において部分的に分離し、水を形成するからである。水の大部分は、形成されたアルキルカルボキシラートの蒸留による除去と共に附随的に分離除去される。
この方法は、通常、添加溶媒を使用することなく行なわれるが、必要に応じて、反応条件下に不活性の、塩素化炭化水素、ヘキサンのような脂肪族炭化水素、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素を希釈剤として使用し得る。
本発明方法のトランスアシル化の間に形成されるアルキルカルボキシラートは、形成される速度、割合で、ことに蒸留により除去されるのが好ましい。
光学的活性2−ハロプロピオン酸を単離するための反応混合物の精製は、通常、分別蒸留により行なわれる。これは、例えばトランスアシル化の間に形成されるアルキルカルボキシラートと、反応混合物中に依然存在するカルボン酸を蒸留除去して分離することにより、光学的活性2−ハロプロピオン酸を残渣として得る。この残渣として得られた粗生成物は、さらに精製、ことに蒸留により、純粋生成物として単離され得る。
上述の蒸留は、常圧条件下、減圧下または加圧下行なわれ得る。トランスアシル化が酸触媒を使用して行なわれる場合には、この酸触媒は、蒸留処理前に、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、またはアルカリ金属の弱酸塩、例えばアルカリ金属ホルマート、アルカリ金属アセタート、ことにナトリウムホルマート、ナトリウムアセタートを添加して中性化されもしくは分離されるのが好ましい。
本発明のトランスアシル化により、光学的活性2−ハロプロピオン酸は、高収率、高光学的純度を以て、極めて経済的に得られる。
合成工程および精製工程の間において、光学的純度は維持され、あるいは極めてわずかに低下するに止まる。目的生成物である光学的活性2−クロロプロピオン酸は、各種医薬品、植物保護剤を製造するための、光学的活性アリールオキシプロピオン酸、例えばd−2,4−ジクロロフェノキシプロピオン酸、d−2−メチル−4−クロロフェノキシプロピオン酸、ブチル−2−(4−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−オキシ)−フェノキシプロピオナート(フルアジフォプブチル)、エチル−2−[4−[(6−クロロ−2−ベンズオキサゾリル)−オキシ]フェノキシ]−プロピオナート(フェノキサプロプ−エチル)を製造するための出発材料である。
以下の実施例により本発明を例示的に、さらに具体的に説明する。
実施例1
493.5g(3.0モル)のイソブチル−l−2−クロロプロピオナート(d=0.8%、l=99.2%)および138g(3.0モル)の蟻酸(100%濃度)を5.6g(0.057モル)の硫酸(100%濃度)と共に、フラスコに装填する。552g(12モル)の蟻酸(100%濃度)と5.6g(0.057モル)の硫酸(100%濃度)の溶液を、還流下(112℃)に3時間にわたり計量、給送する。カラムを経て、イソブチルホルマート、蟻酸および水から成る共沸混合物が、同時に反応器フラスコから蒸留除去される。添加給送が完了してからさらに2時間、沸点温度において攪拌を継続する。上記共沸混合物の蒸留除去により温度は115℃まで上昇する。フラスコ内の材料を15.5g(0.228モル)のナトリウムホルマートで中和し、次いで分別蒸留する。これにより、理論量の94.6%収率に対応する純度99.8%(GC)bp40、102℃のl−2−クロロプロピオン酸(d=0.8%、l=99.2%)308.6gが得られる。
実施例2
493.5g(3.0モル)のイソブチル−l−2−クロロプロピオナート(d=0.8%、l=99.2%)と、138g(3.0モル)の蟻酸(100%濃度)を5.6g(0.057モル)の硫酸(100%濃度)と共に、フラスコに装填する。蟻酸溶液(90%濃度)306.7g(6モル)と硫酸(100%濃度)5.6g(0.057モル)を、3時間にわたり、還流(112℃)下に計量給送する。カラムを経て、イソブチルホルマート、蟻酸および水から成る共沸混合物が、同時に反応器フラスコから蒸留除去される。添加完了後、沸点において、さらに2時間攪拌を継続し、この間、温度は115℃まで上昇する。反応器フラスコ中の材料を、15.5g(0.228モル)のナトリウムホルマートで中和し、次いで分別蒸留を行なう。これにより、理論量に対して93.7%の収率に相当する純度99.9%(GC)bp40、102℃を有するl−2−クロロプロピオン酸(d=0.9%、l=99.1%)が得られる。
実施例3
329g(2.0モル)のイソブチル−l−2−クロロプロピオナート(d=0.8%、l=99.2%)と230g(5.0モル)の蟻酸(100%濃度)とを、3.4g(0.035モル)の硫酸(100%濃度)と共に、フラスコに装填する。360g(10モル)の蟻酸(100%濃度)と3.4g(0.035モル)の硫酸(100%濃度)とを、還流下(112℃)に、3.5時間にわたり計量、給送する。同時に、カラムを経て、イソブチルホルマート、蟻酸および水から成る共沸混合物を、反応器フラスコから蒸留除去する。添加完了後、沸点における攪拌をさらに2時間継続し、また蒸留を継続する。この間に、温度は116℃まで上昇する。反応器フラスコ中の材料を9.52g(0.14モル)のナトリウムホルマートで中和し、次いで分別蒸留を行なう。これにより、理論量に対する94.3%の収率に対応する純度99.8%(GC)bp32、97℃を示すl−2−クロロプロピオン酸(d=0.9%、l=99.1%)205gが得られる。
実施例4
164.5g(1.0モル)のイソブチル−l−2−クロロプロピオナート(d=0.8%、l=99.2%)と、333g(5.0モル)の酢酸(90%濃度)を、3.68g(0.036モル)の硫酸と共に、フラスコに装填する。これに666g(10モル)の酢酸水溶液(90%濃度)を、110℃から115℃において、6時間にわたり計量、給送する。同時に、イソブチルアセタートと水から成る共沸混合物を、反応器フラスコからカラムを経て蒸留除去する。反応器フラスコ中の材料を、5.9g(0.072モル)のナトリウムアセタートで中和し、分別蒸留する。これにより、理論量に対して92.0%の収率に対応する純度99.8%(GC)bp54、107℃を示すl−2−クロロプロピオン酸(d=1.0%、l=99.0%)100gが得られる。
実施例5
329g(2.0モル)のイソブチル−l−2−クロロプロピオナート(d=0.8%、l=99.2%)と625g(10モル)の酢酸(96%濃度)を、11g(0.108モル)の硫酸(96%濃度)と共に、フラスコ中に装填する。これに、666g(10モル)の酢酸水溶液を、114から120℃の温度で7.5時間にわたり計量給送する。同時に、イソブチルアセタートと水から成る共沸混合物を、反応器フラスコから、カラムを経て蒸留排出する。120℃においてさらに2.5時間攪拌を継続し、共沸混合物を蒸留除去する。残存反応混合物を17.7g(0.216モル)の酢酸ナトリウムで中和し、分別蒸留に附する。これにより、理論量に対して95.0%の収率に対応する純度99.7%(GC)、bp47、104℃を示すl−2−クロロプロピオン酸(d=1.0%、l=99.0%)206.8gを得る。
実施例6
122.5g(1モル)のメチル−d−クロロプロピオナートと、138g(3モル)の蟻酸(100%濃度)を、5.5g(0.054モル)の硫酸(96%濃度)と共にフラスコ中に装填する。これに、300g(3.5モル)の蟻酸と、2.9g(0.0284モル)の硫酸(96%濃度)を、還流下(102℃)下、75分間にわたり計量、給送する。同時に、メチルホルマート、蟻酸および水から成る共沸混合物を、カラムを経て反応器フラスコから蒸留排出する。添加完了後、さらに沸点温度において半時間攪拌を継続し、また蒸留を継続する。この間に温度は106℃まで上昇する。反応器フラスコ中の反応混合物を、11.2g(0.165モル)のナトリウムホルマートで中和し、次いで分別蒸留に附する。これにより、理論量に対して94.4%の収率に対応する純度99.4%(GC)bp62、109℃を示すd−2−クロロプロピオン酸(d=99%、l=1%)193gを得る。
Claims (9)
- 対応する光学的活性アルキル−2−ハロプロピオナートを、そのアルキル−2−ハロプロピオナートに対して0.1から10重量%の酸触媒の存在下に40℃から200℃の温度でカルボン酸と反応させ、トランスアシル化反応で、光学的活性2−ハロプロピオン酸とアルキルカルボキシラートを形成し、得られた光学的活性2−ハロプロピオン酸を反応混合物から分離することを特徴とする、光学的活性2−ハロプロピオン酸の製造方法。
- トランスアシル化の間に形成されるアルキルカルボキシラートと、依然として存在するカルボン酸を反応混合物から分離して、生成光学的活性2−ハロプロピオン酸を反応混合物から蒸留により分離し、光学的活性2−ハロカルボン酸を塔底生成物として得ることを特徴とする、請求項1の方法。
- 反応を、トランスアシル化のために使用されるカルボン酸の沸点、またはトランスアシル化の間に形成されるアルキルカルボキシラートの沸点に相当する温度で行なうことを特徴とする、請求項1の方法。
- トランスアシル化の間に形成されるアルキルカルボキシラートを蒸留除去することを特徴とする、請求項1から3のいずれかの方法。
- 反応を0.1から10バールの範囲の圧力下に行なうことを特徴とする、請求項1から4のいずれかの方法。
- 生成する光学的活性2−ハロプロピオン酸を、トランスアシル化により形成される反応混合物から、これを分別蒸留に附することにより、単離することを特徴とする、請求項1から5のいずれかの方法。
- カルボン酸を過剰量で使用することを特徴とする、請求項1から6のいずれかの方法。
- 反応条件下に不活性である溶媒を追加的に使用することを特徴とする、請求項1から7のいずれかの方法。
- 光学的活性2−クロロプロピオン酸を製造するために使用されることを特徴とする、請求項1から8のいずれかの方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19501452.9 | 1995-01-19 | ||
DE19501452A DE19501452A1 (de) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | Verfahren zur Herstellung von optisch aktiven 2-Halogenpropionsäuren |
PCT/EP1996/000012 WO1996022272A1 (de) | 1995-01-19 | 1996-01-04 | Verfahren zur herstellung von optisch aktiven 2-halogenpropionsäuren |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10512271A JPH10512271A (ja) | 1998-11-24 |
JP3850440B2 true JP3850440B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=7751811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52199396A Expired - Fee Related JP3850440B2 (ja) | 1995-01-19 | 1996-01-04 | 光学的活性2−ハロプロピオン酸の製造 |
Country Status (14)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5763659A (ja) |
EP (1) | EP0804405B1 (ja) |
JP (1) | JP3850440B2 (ja) |
CN (1) | CN1069630C (ja) |
AT (1) | ATE178581T1 (ja) |
AU (1) | AU699638B2 (ja) |
CA (1) | CA2211024A1 (ja) |
DE (2) | DE19501452A1 (ja) |
DK (1) | DK0804405T3 (ja) |
GR (1) | GR3030019T3 (ja) |
NZ (1) | NZ298792A (ja) |
PL (1) | PL183495B1 (ja) |
WO (1) | WO1996022272A1 (ja) |
ZA (1) | ZA96387B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104370691B (zh) * | 2014-09-25 | 2016-03-02 | 湖北博凯医药科技有限公司 | 酯交换法制备高光纯度r-(+)-2-氯丙酸的工艺方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2459221A1 (fr) * | 1979-06-20 | 1981-01-09 | Rhone Poulenc Agrochimie | Procede de preparation de chloro-2 propionate d'alcoyle par chloration de lactate d'alcoyle |
US4668628A (en) * | 1985-04-01 | 1987-05-26 | Stauffer Chemical Company | Resolution of racemic mixtures of aliphatic acid esters |
EP0257716A3 (en) * | 1986-08-22 | 1989-11-08 | Stauffer Chemical Company | Improved process for conducting lipase enzyme hydrolysis |
FR2647783A1 (fr) * | 1989-05-30 | 1990-12-07 | Rhone Poulenc Chimie | Procede pour la preparation d'isomeres optiques d'esters d'acide 2-chloro-propionique |
AT398081B (de) * | 1991-04-29 | 1994-09-26 | Chemie Linz Gmbh | Verfahren zur enzymatischen hydrolyse eines carbonsäurederivates |
DE4117255A1 (de) * | 1991-05-27 | 1992-12-03 | Chemie Linz Deutschland | Verfahren zur enzymatischen hydrolyse eines carbonsaeurederivates |
JPH07502538A (ja) * | 1992-05-01 | 1995-03-16 | ファイザー インク. | 3(s)−メチルヘプタン酸の製造方法およびその中間体 |
FR2701706A1 (fr) * | 1993-02-17 | 1994-08-26 | Rhone Poulenc Chimie | Procédé d'hydrolyse d'esters carboxyliques alpha-substitués alpha-chiraux. |
-
1995
- 1995-01-19 DE DE19501452A patent/DE19501452A1/de not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-01-04 DK DK96900560T patent/DK0804405T3/da active
- 1996-01-04 AT AT96900560T patent/ATE178581T1/de active
- 1996-01-04 WO PCT/EP1996/000012 patent/WO1996022272A1/de active IP Right Grant
- 1996-01-04 DE DE59601603T patent/DE59601603D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-01-04 US US08/860,085 patent/US5763659A/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-01-04 PL PL96321469A patent/PL183495B1/pl unknown
- 1996-01-04 CN CN96191522A patent/CN1069630C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1996-01-04 CA CA002211024A patent/CA2211024A1/en not_active Abandoned
- 1996-01-04 AU AU44368/96A patent/AU699638B2/en not_active Ceased
- 1996-01-04 JP JP52199396A patent/JP3850440B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1996-01-04 NZ NZ298792A patent/NZ298792A/en not_active IP Right Cessation
- 1996-01-04 EP EP96900560A patent/EP0804405B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-01-18 ZA ZA96387A patent/ZA96387B/xx unknown
-
1999
- 1999-04-20 GR GR990401100T patent/GR3030019T3/el unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0804405A1 (de) | 1997-11-05 |
DK0804405T3 (da) | 1999-10-18 |
US5763659A (en) | 1998-06-09 |
JPH10512271A (ja) | 1998-11-24 |
AU699638B2 (en) | 1998-12-10 |
PL183495B1 (pl) | 2002-06-28 |
PL321469A1 (en) | 1997-12-08 |
CN1069630C (zh) | 2001-08-15 |
ZA96387B (en) | 1997-06-18 |
ATE178581T1 (de) | 1999-04-15 |
EP0804405B1 (de) | 1999-04-07 |
GR3030019T3 (en) | 1999-07-30 |
NZ298792A (en) | 1998-11-25 |
DE59601603D1 (de) | 1999-05-12 |
DE19501452A1 (de) | 1996-07-25 |
WO1996022272A1 (de) | 1996-07-25 |
CN1168130A (zh) | 1997-12-17 |
AU4436896A (en) | 1996-08-07 |
CA2211024A1 (en) | 1996-07-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0674618B1 (en) | Asymmetric process for preparing florfenicol, thiamphenicol, chloramphenicol and oxazoline intermediates | |
US7232925B2 (en) | Process for producing (4E)-5-chloro-2-isopropyl-4-pentenoate and optically active form thereof | |
JP4219976B2 (ja) | 1,1,1−トリフルオロアセトンの不斉還元 | |
US4691020A (en) | Preparation of optically active carboxylic acids | |
JP3850440B2 (ja) | 光学的活性2−ハロプロピオン酸の製造 | |
KR100511534B1 (ko) | 아미드 화합물의 새로운 제조방법 | |
FR2515641A1 (fr) | Procede pour produire des esters de 3,5-dibromo-4-hydroxybenzonitrile | |
US5254756A (en) | Process for the production of (2R,3E)-4-halo-3-buten-2-ols | |
KR920011021B1 (ko) | 3r-(3-카복시벤질)-6-(5-플루오로-2-벤조티아졸릴)메톡시-4r-크로마놀에 대한 광학적 분할방법 | |
JP3129775B2 (ja) | 光学活性な2級アルコール化合物の製造方法 | |
JP6287528B2 (ja) | 光学活性3,3−ジフルオロ乳酸誘導体の製造方法 | |
JP2691363B2 (ja) | 光学活性3,4―ジヒドロキシ酪酸誘導体の製造法 | |
JP3129776B2 (ja) | 光学活性なα−ヒドロキシアルケン誘導体の製造方法 | |
HU200592B (en) | Improved process for producing anilinefumarate | |
FR2719042A1 (fr) | Procédé de préparation d'un acide alpha-(hydroxyphénoxy)- alcanecarboxylique optiquement actif. | |
JP3293676B2 (ja) | ハロマレイン酸およびハロフマル酸エステル類の製造方法 | |
JPH0951798A (ja) | 光学活性1−アリール−アルキルアミンの製造法 | |
JPH11318486A (ja) | 光学活性シクロプロパンカルボン酸の製造法 | |
JPH11318483A (ja) | 光学活性シクロプロパンカルボン酸の製造法 | |
JPH11313695A (ja) | 光学活性3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸の製造方法 | |
JP2002212146A (ja) | 光学活性4−アリール−4−ヒドロキシ酪酸類の製造法 | |
JP2006502201A (ja) | 改良されたシンセトン合成 | |
JP2004350522A (ja) | 光学活性エステルおよび/または光学活性カルボン酸の製造方法 | |
JPH05306265A (ja) | α−スルホニルオキシカルボン酸エステル誘導体の製造方法 | |
JPS6323187B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051027 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20060202 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20060320 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060502 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060830 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |