JP4219976B2 - 1,1,1−トリフルオロアセトンの不斉還元 - Google Patents

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Description

本発明は、1,1,1−トリフルオロアセトンの不斉還元による生触媒を用いる鏡像異性体的に純粋な(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(>99%鏡像体余剰)の製造に関する。
鏡像異性体的に純粋な(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールは、神経障害および神経精神障害の処置のために使用される、異性体的に純粋な活性医薬品成分(API)の製造のための重要な構造ブロックである。
APIの製造のために、異性体的に純粋な構造ブロックおよび/または高度に立体選択的な手順を使用することが、ぜひ必要である。なぜならAPIにおける副成分は、病気の処置において副作用を有することがある。それ故に、高い純度が、全てのAPIに要求される。
本発明の目的は、>99%の鏡像体余剰(ee)を有する、鏡像異性体的に純粋な(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの製造であり、それは例えばWO 2005/014563に記載されるような、鏡像異性体的に純粋なAPIの製造のための重要な構造ブロックとして使用されてもよい。構造ブロック(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールも、個別のAPIのための合成におけるその次の中間体も、いずれもその鏡像異性体純度も富化させることはできないので、その合成に>99%eeの(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを使用することは、重要である。
J. W. C. Crawford (1967), J. Chem. Soc. (C) 2332-2333には、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを産生するための方法が記載されており、ここで、(±)−1−(トリフルオロメチルエトキシ)プロピオン酸(アルコールとアクリル酸の付加物)を、そのキニーネ塩を経てその光学異性体に分離して、純粋な(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをアルカリ加水分解と蒸留により鏡像異性体的に純粋なアルコキシ酸から得られた。この方法は、鏡像異性体的に高純度(旋光度:−5.65°)の(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得るが、この方法は大量生産には適さない。
T. C Rosenら (2004)、Chimica Oggi Suppl, 43-45では、それらの自然宿主中の、または大腸菌に発現させた組み換え酵素としてのいずれかのアルコール脱水素酵素(ADH)を使用して、1,1,1−トリフルオロアセトンの不斉還元により(R)−および(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの両方を製造する。静止している全細胞または粗細胞のない抽出物を使用してもよく、後者の場合は、コファクター再生系の追加が必要である。得られた(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールは、Juelich Fine Chemicals社で購入できるが、提供された材料は、我々のニーズにとって不十分な鏡像異性体純度(>92.5%ee)である。
M. Buccierelliら (1983)、Synthesis 11, 897-899は、実験室規模で(静止している)パン酵母を使用した1,1,1−トリフルオロアセトンの還元による(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの製造を記載している。反応は速く開始するが(4時間)、基質に対して300倍過剰の酵母が必要であり、基質の濃度はわずか2.5g/kg酵母懸濁液であって、そして(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールが、我々のニーズに低すぎる値、約80%ee(純粋なアルコールの−5.6°と比較して、分離されたアルコールの−4.5°の旋光度から算出した)を有しただけで得られた。加えて、蒸留と組み合わせた反復溶媒抽出法をベースにした分離手順は、大規模では経済的に適用できない。
微生物還元の立体選択性を最適化するための、文献中で使用されるいくつかの方法がある。例えば、微生物細胞のアセトン処理、または有機溶媒中での生物学的転換の実行である。両方法は、溶媒を使用することで、より費用がかかる工程になり、かつより重要なことは、使用された溶媒が、76〜77℃の沸点を有する(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの分離のために、それでなくても必要とする手順をさらに複雑にするという不都合を有する。
立体選択性を向上させるための別の方法は、不要な異性体を産生する酵素を阻害する阻害物質を使用することである。A. C. Dahlら (1999)、Tetrahedron: Asymmetry 10, 551-559は、加熱処理していないパン酵母とアリルアルコールとを用いた、3−オキソペンタン酸エチルの3(R)−ヒドロキシ−ペンタン酸エチルへの還元を報告していた(収率100%および92〜93%ee)。加熱処理したパン酵母(48℃、60分間)をアリルアルコールと組み合わせて使用した場合、生成物は収率80〜95%で得られ、eeは98%に増加した。しかしながら、反応を成功するために、約1g/Lの基質濃度が使用され、そして基質に対して250倍の酵母、基質に対して4倍の阻害物質が、それぞれ必要であった。
微生物還元の立体選択性に影響を与えるための別の方法は、不要な立体異性体を産生する酵素を不活性化するために、微生物細胞の加熱処理を行うことである。Y. Yasoharaら (1999)、Appl. Microbiol. Biotechnol. 51, 847-851は、さまざまな酵母を用いて4−クロロ−3−オキソ酪酸エチル(COBE)の4−クロロ−(S)−3−ヒドロキシ酪酸(CHBE)への還元を研究した。Candida magnoliaのアセトン処理された細胞は、COBEを91.0%eeを有する(S)−CHBEにモル収率75%で変換した。C. magnoliaの細胞が加熱処理された場合(60℃)、>98%eeを有する(S)−CHBEが収率75%で得られた。一方、Saccharomyces cerevisiaeのアセトン処理した細胞が使用された(加熱処理されない)場合、(S)−CHBEがモル収率53%で得られたが、14.8%eeを有するだけであった。50℃でS. cerevisiaeの細胞を加熱処理した後、53.8%eeを有する(S)−CHBEが、収率わずか10%得られた。60℃で加熱処理した後、(S)−CHBEが>98%eeで得られた(収率8%)。実験室規模では、C. magnoliae、90g/L COBEを使用すると60時間以内に96.6%eeで、また加熱処理した細胞を使用すると収率97%および>99%eeで、(S)−CHBEにそれぞれ定量的に変換した。反応は、酢酸n−ブチルを用いる二相系において行い、そして助酵素再生系(グルコース、NAD(P)およびグルコース脱水素酵素)を必須とした。グルコース脱水素酵素に基づくコファクター再生系の必要性は、アセトン処理による内因性酵素の不活性化に起因している。
Z.H. Yangら(2004), Ind. Eng. Chem.Res. 43, 4871-4875にはまた、酵母によって触媒されたCOBEの(S)−CHBEへの不斉還元が記載されている。酵母の加熱処理(50℃)により、(S)−CHBEのeeは、30〜120分の前処理時間につれて増加して、84%から97%に増加した。一方で、COBEの変換率は、96%から82%に減少した。グルコースは、NAD(P)からNAD(P)Hへ再生するために使用された。反応は、乾燥パン酵母から酵母で行った。記載された手順は、大規模で使用するには実用的ではなく、経済的でない。
K. Nakamuraら (1996)ら、Tetrahedron: Asymmetry 7, 409-412には、α−ケトンの対応するヒドロキシケト化合物への酵母還元が記載され、ここで、加熱処理は反応の立体選択性に影響していた。例えば、加熱処理した酵母を用いた1−フェニル−1,2−プロパンジオンの還元は、収率80%で>98%eeの1−フェニル−2−ヒドロキシ−1−プロパンを得るが、反応は比較的大量の酵母(基質に対して30倍)を必要とした。
本発明の目的は、高い鏡像体純度(>99%ee)の(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを産生するための、効率的な手順を提供することである。
非常に安価な商業用パン酵母の立体選択性は特定の加熱処理により影響を受け、その結果、1,1,1−トリフルオロアセトンはほとんど定量的に高いeeの(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールに還元できることがわかった。
酵素阻害剤がなく、かつ助酵素再生系がないことが、99%の望ましい高い鏡像体純度を達成するために必要である。幸いなことに、この加熱処理による生体触媒の不活性化は十分に制限されており、なお技術的に関連のある基質濃度が用いることができ、そしてバイオマスの量(活性喪失の埋め合わせとして利用されるべきもの)が効率的な仕上げをなお受け入れることができる。生物学的転換の間のエタノール生成は、効率的な仕上げを許容するレベルを保つことができる。さらに、技術的に魅力的な製品を回収する、蒸留だけに基づく方法が開発された。
本発明は、以下のように、より詳細に記載してもよい。
Figure 0004219976
本発明は、パン酵母による1,1,1−トリフルオロアセトンの不斉微生物還元によって、>99%の鏡像体余剰を有する(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを製造するためのスケールアップ可能な生体触媒的方法であって、
a) 0.1〜0.4Mリン酸カルシウム緩衝液中のパン酵母の懸濁液を、50〜52℃で60分間かけて加熱し、
b) この懸濁液を、50〜52℃でさらに90分間にわたって、維持し、
c) 加熱した懸濁液を、緩衝液で酵母濃度20〜30%w/vになるように希釈して、120分以内に10℃まで冷却し、
d) 4M KOH溶液の自動添加により、工程全体にわたりpHを7.4〜7.5で一定に維持し、
e) 1,1,1−トリフルオロアセトンの沸点より低い温度で生物学的転換を行うために、1,1,1−トリフルオロアセトンを濃度1〜5%(w/v)になるように加え、
f) 5〜8日以内に、20℃の温度で1,1,1−トリフルオロアセトンを(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールに還元して、そして
g) 一連の蒸留工程により、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを単離する
工程を含む方法に関する。
本明細書中で使用される「パン酵母」は、安価で標準的な商業用のパン酵母であり、例えばKlipfel AG, Rheinfelden(スイス)からバルクで入手可能である。
好ましい条件は、以下のとおりである。
i) 生物学的転換を、5〜8日にわたって室温で行い、
ii) 使用される緩衝液は、pH7〜8の0.1Mリン酸塩緩衝液であり、
iii) 基質濃度が2〜4%w/vであり、
iv) 基質濃度が3%w/vであり、
v) 最終蒸留工程が精留であり、
vi) (S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールが、精神的障害におけるAPIのための構造ブロックとして使用され、
vii) (S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールが、WO 2005/014563に記載されるAPIのための構造ブロックとして使用され、
viii) >99%eeの異性体純度で、WO 2005/014563に記載されるAPIを製造することができる。
パン酵母による1,1,1−トリフルオロアセトンの高度に立体選択的な不斉還元の障害は−また引用文献により部分的に示されるように−一方で立体選択性を増加するが(より劣った選択性の還元酵素を、主として明らかに不活性化することにより)、他方では活性を減少させる(選択的な酵素もまた明らかに不活性化することにより)、加熱処理の悪影響である。この障害は、より高い、技術的により関連のある(しかし生理学的な利得がより少ない)基質濃度では、さらに顕著であることが見込まれる。
パン酵母の加熱処理のための条件の極めて狭い橋が、選択的な酵素の活性および安定性に過剰に作用することなく、不要な酵素の活性を有意に減少させるために存在する(50〜52℃、90〜240分間)ことが、今や意外にも見出された。
次いで、このような予備調整されたパン酵母を使用して、なお技術的に関連のある基質濃度で、および優れた収率を有する仕上げ手順を可能にする許容されるバイオマス濃度30%w/v酵母(基質に対する酵母の10倍過剰)で、1,1,1−トリフルオロアセトンの還元により、>99%eeを有する(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを−追加の酵素阻害剤の使用なしに−製造することができた。
基質のほとんど定量的な還元−助酵素再生系の必要なしに−は、高価な基質のために、この方法にとって同様に重要である。加熱処理のための非常に限られた温度範囲が、不十分な選択性と触媒失活の間にあることがわかった。
さらに、パン酵母は、市販されているだけでなく、それ故に発酵装置は工程を実行するための生体触媒を製造することを必要としないだけでなく、それは非常に安価でもある。加えて、これは工程の節約に貢献する。
工程はまた他の製造会社から、例えばDSM(ドルドレヒト、オランダ)、Proofex(ダブリン、アイルランド)、S.I. de Leuvre FaIa(ストラスブール、フランス)、Suomen Hiiva Oy(ラハティ、フィンランド)またはHefe Fabrik Giegold(シュワルツェンバッハ、ドイツ)からのパン酵母を使用して実行することができる。全ての場合において、生物学的転換とそれに続く50℃での加熱処理で製造されたTFIPの鏡像体余剰は、≧99%である(下記の表参照)。その加熱処理が試験された全ての酵素の選択性に広く同様の影響を与えることは、いくつかの市販のパン酵母が、記述された工程において使用することができることを示している。
Figure 0004219976
結果は、以下のとおり達成している
それぞれ酵母50gを、pH7.4の0.1M リン酸カリウム緩衝液中で最終容積100mlになるように懸濁し、250mlガラス瓶に移した。懸濁した酵母を、温水浴中で50℃、2時間の加熱処理に付した。氷で冷却後、酵母を、緩衝液を用いて30%w/vに希釈した。次に、2.5mlの小分け量を10ml血清瓶に移し、水中のTFAC940g/Lの86μlを、3%w/vの最終濃度になるように加えた。ゴム製シールを用いて密封した後、瓶を20℃で回転させながら6日間インキュベートした。試料を定期的に採取し、そしてTFAC(1,1,1−トリフルオロアセトン)、EtOH(エタノール)およびTFIP(1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール)の定量ならびに生成物の鏡像体余剰の測定のために、GCおよびキラルGCにより分析した。
そのうえ、そして重要性が下がらないことに、この高密度のバイオブロスから高い純度と収率で生成物を回収するための、単純で予想外に効率的な仕上げ手順が見出された。この工程は蒸留だけに基づく。生成物を回収するために、抽出溶媒を使用しなかった。
(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの製造の全工程(スキーム1)を、形式上、3工程に細かく分けてもよい。
1.パン酵母の前処理
酵母(2〜4kg)を、リン酸カリウム緩衝液(pH=7.4)中に懸濁して、懸濁液を所望の最終容量6Lにした。懸濁液を50℃に60分間かけて加熱して、さらに90分間にわたりその温度に保った。90分後に加熱を停止し、さらに冷たいリン酸カリウム緩衝液の一部を加えて、酵母濃度を30%w/vに調整した。懸濁液を90分間かけて5〜20℃に冷却した。
2.生物学的転換
1,1,1−トリフルオロアセトン(0.15〜0.3kg)を、第一工程で得られた冷却した酵母懸濁液に加えて、温度を20℃にした。反応ブロスにおいてエタノール濃度を低く保持するために、pHを4M KOH溶液の制御された添加により、7.4〜7.5に維持した。(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(沸点76〜77℃)とエタノール(沸点78℃)の沸点が非常に近似していることから、反応混合物中の低濃度のエタノールは、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、エタノールのない高収率の状態で単離させることに必須であった。この特徴が、本手順の必須部分であった。
場合により、基質を供給バッチタイプ工程に添加することができた。
本発明の方法に使用された基質の濃度は、従来記載されている濃度より有意に高かった。このより高い容積生産性は、反応および生成物の単離に必要なより少容量のおかげで費用削減を結果として来した。反応時間が5〜8日である場合、基質が事実上完全転換していることが見出された。
3.(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの単離および精製
(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、第2工程で得たバイオブロスから単離した。第1のバッチ蒸留において、生成物容積を1/10にし、約25%w/wのTFIP水溶液を得た。予期しなかったことに、バイオブロスの高いバイオマス含有量(失われた酵素活性を補給するために使用された)にもかかわらず、生成物を事実上定量的な収率で回収することができた。
塩化ナトリウム上の第2のバッチ蒸留において、約90%m/mの生成物を提供するために、生成物の含水量をさらに減らした。あるいは、第2バッチ蒸留を塩化ナトリウムなしに行い、約80%w/wの生成物をもたらすことができた。
第3の蒸留:充填塔での精留において、微量の未反応1,1,1−トリフルオロアセトンおよびエタノールのような不要な副生物を除去した。精製した(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、最後に、水分5%と有機不純物<0.2%を伴う95%w/w生成物として得た。エタノールの含有量は、臨界であり(それが、続く反応工程中に反応するであろうし、そのうえ、APIの純度を減らすであろうから)、そして生物学的転換と仕上げにとってむしろ目標である<0.5%であるべきである。
場合により、無水(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、最終蒸留工程の前か後に分子篩を用いる乾燥工程を導入することにより、または抽出蒸留もしくはパーベーパレーションを使用することにより、製造してもよい。
酵母濃度を60%w/vに上昇することが、生産規模上の費用削減に潜在的につながる95%収率に達するために必要な反応時間(因子2)の、重要な短縮につながることもまた示されている。10L規模の生物学的転換において、酵母濃度を30%w/vから60%w/vへと倍増した効果を、以下の表に示す。
Figure 0004219976
先に述べたように、得られた(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、S−配置の1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルエーテル部分を有する薬学的に活性な化合物の製造のための構造ブロックとして使用することができる。例として、スキーム2に、そのような構造ブロックを使用する、グリシン輸送体の阻害物質である薬学的に活性な化合物の製造を示す。そのような化合物は、WO2005/014563に開示している。
スキーム2において製造された化合物は、収束合成の一分野における最後から2番目の合成工程において、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの構造ブロックを経由して分子中に導入される、S−配置の1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルエーテル部分を含有する(スキーム2参照)。
Figure 0004219976
結晶化の手順は、APIまでの中間体を鏡像異性体的に富化させることが今のところ見出されていない。そのために、APIの合成のために鏡像異性体純度>99%の(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを使用することが最も重要である。
実施例
実験室規模
例1(パン酵母の前処理)
パン酵母3.0kg(Klipfel AG, Rheinfelden(スイス)のブロック酵母;製品番号101010)を、pH7.4の0.1Mリン酸カリウム緩衝液中に分散させて、容積を同緩衝液を用いて6Lにした(50%w/v)。次に、分散した酵母を、温度制御された15Lガラス製反応器に移した。上端に取り付けられた撹拌器を、混合するために使用した(200rpm)。次に、酵母懸濁液を周囲温度から50℃まで、60分の期間で加熱して、この温度をこの値でさらに90分間持続した。この時点で加熱を停止した。次に、さらに冷緩衝液(4℃)4Lを、全容積が10L(30%w/v酵母)になるように加えた。ブロスを10℃、約90分にわたって冷却した。7.4〜7.5のpH値を、pH−スタットを使用して、4M KOH溶液の自動添加により維持した。
Figure 0004219976
例2(生物学的転換)
1,1,1−トリフルオロアセトン 304gを冷ブロス(10L)に加えて、この場合5日である反応期間中、温度を20℃に保持した。容器中の反応ブロスを、持続的に窒素で覆った(安全上の理由)。pH−スタットから4M KOH溶液の自動添加により、pHを7.4〜7.5に維持した。周期的に試料を採取して、TFAC(1,1,1−トリフルオロアセトン)、EtOH(エタノール)およびTFIP(1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール)の定量、ならびに生成物の鏡像体余剰の測定を、GCおよびキラルGCにより分析した。
Figure 0004219976
例3(バイオブロスからの(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの単離およびその富化)
バイオブロス 10.9kgを、冷却トラップ(ドライアイス)を備えた20L丸底フラスコを有するBuchi R152ロータベーパーに移した。蒸留を、140mbarの減圧で、浴温60℃およびコンデンサー温度15℃で行った。観測された蒸留温度は55℃であった。留分1(以下参照)を、冷却トラップで得た生成物(二相性溶液)と混ぜ合わせた。生成物の組成をGCにより分析した。
Figure 0004219976
第1蒸留からの生成物(留分1と冷却トラップからの生成物)に、塩化ナトリウム 300gを加えて、混合物を1時間撹拌した。TFIP、水相および塩化ナトリウムの混合物を得た。混合物全体を、2L丸底フラスコを有するBuchi R124ロータベーパーに移した。蒸留を、周囲圧力で、浴温90〜98℃およびコンデンサー温度15℃で行った。第1のTFIP留分を82〜85℃で、第2の留分を85〜98℃で得た。
Figure 0004219976
留分1と2を合わせることによって得た生成物を、最終蒸留に使用した。
例4((S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの最終精製)
10L規模の2つの生物学的転換反応から第2蒸留後に得た、富化された(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール 625gを、最終留分蒸留のために使用された。蒸留を、5×150cm蒸留塔(Sulzer packing BX)に接続した1L丸底フラスコを使用して実施した。蒸留塔には、上端に還流分割器を備えた。蒸留を、周囲圧力で、浴温150℃、およびコンデンサー温度5℃で行った。選択された還流比(1:20〜1:99)は、得られた生成物の品質(GC上でモニタリングすることにより)に依存した。留出物の除去のための時間は、1秒であった。
Figure 0004219976
留分2〜8を合わせることによって得られた最終生成物(299g)は、以下の分析データを示した。
NMR(CDCl)とHPLC/MSによる同定;合致;
組成(GC):TFIP 94.8%w/w、TFAC 0.4%w/w、エタノール 0.02%w/w;
含水量(カール−フィッシャー法):4.8%w/w;
鏡像体余剰(キラルGC):99.3%。
大規模製造
例5(パン酵母の前処理)
a) パン酵母の加熱処理
ステンレス製800L反応器を、10℃に冷却したpH7.5の0.1Mリン酸塩緩衝液 240Lで満たした。緩衝液は、脱イオン水 804L中にリン酸二水素カリウム(製品番号 60020;Fluka/スイス)10.88kgと水酸化カリウム(製品番号 60370;Fluka/スイス)4.08kgを溶解することにより製造した。パン酵母 240kg(製品番号104020、sackhefe Klipfel AG, Rheinfelden/スイス)を、撹拌しながら加えた。混合物を10℃で60分間さらに撹拌して、酵母懸濁液を均質にした。懸濁液に浸した温度プローブを取り付け、反応器を不活性ガスで満たした。酵母懸濁液を83分以内に50.3℃(±0.5℃)に加熱して、50.3℃(±0.5℃)を90分間持続した。次に、10℃のpH7.5の0.1M リン酸塩緩衝液 320Lを加えて、混合物を67分以内に10℃に冷却した。加熱処理の間、懸濁液のpH値を、50%水酸化カリウム溶液(12.0kg)の制御された(pH−スタット)添加により、pH7.5に維持した。製造された酵母懸濁液を、pH7.5の制御を維持しながら(50% 水酸化カリウム溶液 5.8kgを消費した)、反応器中に10℃、25時間、一時的に貯蔵した。
b) 加熱処理したパン酵母の使用試験
高価な1,1,1−トリフルオロアセトンの添加前に製造された酵母の所望の活性/立体選択性を検証するために使用試験を行った。加熱処理された酵母懸濁液2Lを、理化学用ガラス反応器2Lに入れた。1,1,1−トリフルオロアセトン60gを、冷却した懸濁液(10℃)に撹拌しながら加えた。続いて、反応混合物を60分以内に21℃に加熱した。生物学的転換の間、反応混合物のpH値を、25%水酸化カリウム溶液の制御された(pH−スタット)添加(20時間以内に16g加えた)により、pH7.5に維持した。反応時間20時間の後、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、収率32%および99.2%eeで得た(試験基準:15〜30時間反応時間後、収率>25%および>98.9%ee)。
例6(生物学的転換)
氷冷した1,1,1−トリフルオロアセトン 24.7kgを、撹拌しながら冷却した(10℃)酵母懸濁液に、浸漬管を通して55分以内に移した。さらに20分間撹拌した後、反応混合物の温度を55分以内に20℃に上げた。生物学的転換の間、反応混合物のpH値を、50%水酸化カリウム溶液の制御された(pH−スタット)添加(159時間以内に16.8kg消費した)により、pH7.5に維持した。反応時間159時間の後、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、収率96%および99.4%eeで得た。反応混合物860kgを得た。次に、反応混合物を、蒸留生成物の回収を予備開始する前に、20℃で1日および6℃で3日貯蔵した。
例7(バイオブロスからの(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの単離およびその富化)
a) 第1蒸留
蒸留は、コンデンサーを備えた反応器の外で行った。蒸留をジャケット温度60℃、圧力140mbarおよびコンデンサー温度6〜8℃で実施した。過剰発泡を防止するため、Basildon消泡剤(製品番号 BC86/013;Basildon chemical Company Ltd/英国)を加えた。生成物の組成をGCにより分析した。蒸留は、乾燥氷冷トラップ中に生成物を含む工程−1生成物 101kgが得られた。生成物組成が、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール 19.8m/m−%、1,1,1−トリフルオロアセトン 0.2%、エタノール 2.5%および水 77.5%であった。
b) 第2蒸留
工程−1の生成物の蒸留を、蒸留フラスコ 50Lを備えたBuechi R187ロータベーパー上のそれぞれ約30Lの3個のバッチにおいて行った。浴温90℃およびコンデンサー温度12〜15℃で、第1留分を、ヘッド温度が<60℃に下がるまで、標準圧で採取した。第2留分を700mbar、そして第3留分を500mbarで採取した。得られた留分の品質をGCを用いて分析して、適切な留分の貯留は、エクセル計算を使用して設定純度基準に従って行った(1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールとエタノールの比>15)。工程−2の生成物を、合計28.5kg得た。生成物の組成は、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール 79.3m/m−%、1,1,1−トリフルオロアセトン 0.7%、エタノール 4.9%および水 15.2%であった。
c) 第3蒸留
工程−2の生成物の蒸留を、20L丸底フラスコを備えた5×150cmの精留塔(Sulzer packing BX)上のそれぞれ約14kgの2個のバッチで行った。精留塔には、上端に還流分割器を備えた。蒸留を、浴温115℃、周囲圧力およびコンデンサー温度5℃で行った。選択された還流比(1:10〜1:50)は、得られた生成物の品質(GC上でモニタリングすることにより)に依存した。留出物除去のための時間は1秒であった。適切な純度の生成物留分の貯留を、エクセル計算を使用して設定純度基準に従って行った。共沸水5%およびエタノール<0.1%を含有する純粋な(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを、76.7℃〜76.8℃で蒸留した。2個のバッチにおける蒸留は、工程−3の生成物 20.5kg(基準:(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール≧90%、エタノール≦0.5%)、および工程−3の副生成物 2.2kg(基準:(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール≧80%、エタノール≦5%)〔これは、次に、再蒸留後、順に別の工程−3生成物 1.4kgを産生した〕が得られた。全体で、分留で、精製した(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール 21.8kgを得られた。
生成された(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの特性
蒸留から集められた生成物(21.8kg)は、以下の分析データを示した。
NMR(CDCl)とHPLC/MSによる同定;合致;
組成(GC):TFIP 95.1%w/w、TFAC<0.1%w/w、エタノール<0.1%w/w;
含水量(カール−フィッシャー法):5.2%w/w;
鏡像体余剰(キラルGC):99.4%。
Figure 0004219976

Claims (6)

  1. パン酵母による1,1,1−トリフルオロアセトンの不斉微生物還元によって、>99%の鏡像体余剰を有する(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを製造するための、スケールアップ可能な生体触媒的方法であって、
    a) 0.1〜0.4Mリン酸塩緩衝液中のパン酵母の懸濁液を、50〜52℃に60分間かけて加熱し、
    b) この懸濁液を、50〜52℃でさらに90分間にわたって、維持し、
    c) 加熱した懸濁液を、緩衝液で酵母濃度20〜30%w/vになるように希釈して、120分以内に10℃まで冷却し、
    d) 4M KOH溶液の自動添加により、工程全体にわたりpHを7.4〜7.5で一定に維持し、
    e) 1,1,1−トリフルオロアセトンの沸点より低い温度で生物学的転換を行うために、1,1,1−トリフルオロアセトンを濃度1〜5%(w/v)になるように加え、
    f) 5〜8日以内に、20℃の温度で1,1,1−トリフルオロアセトンを、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールに還元して、そして
    g) 一連の蒸留工程により、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを単離する
    工程を含む方法。
  2. 生物学的転換を、室温で5〜8日間にわたって実施する、請求項1記載の生体触媒的方法。
  3. 使用される緩衝液が0.1Mリン酸塩緩衝液pH7〜8であることを特徴とする、請求項1記載の生体触媒的方法。
  4. 基質濃度が2〜4%w/vであることを特徴とする、請求項1記載の生体触媒的方法。
  5. 基質濃度が3%w/vであることを特徴とする、請求項4記載の生体触媒的方法。
  6. 最終蒸留工程が精留である、請求項1に記載の生体触媒的方法
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