JP4179566B2 - 液体漂白洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体漂白洗浄剤組成物に関するものである。さらに詳しくは、トイレ、浴槽、洗面台、台所等の住居に使用される接続部材として用いられるシリコーンシーラントやゴムパッキンに付着したカビ除去性に優れた液体漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トイレ、浴槽、洗面台および台所などの接続部材として用いられる樹脂部分に付着したカビの除去性を改良した漂白洗浄剤組成物としては、次亜塩素酸塩を含有した漂白剤に増粘剤を配合し、カビとの接触時間を長くしてカビを除去することを特徴とするもの(例えば特許文献1参照)や、次亜塩素酸塩、第4級アンモニウム型界面活性剤、アルカリ金属塩化物およびアルカリ金属水酸化物を配合した液体漂白洗浄剤組成物(例えば特許文献2参照)などが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−212009号公報
【特許文献2】
特開2002−212593号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法では、シリコーンシーラントやゴムパッキンなどの樹脂表面のカビ除去性は向上するものの樹脂内部に発生したカビに対しては除去が不十分であった。本発明の目的は、浴槽などに使用される樹脂部分に発生したカビに対する漂白力に優れた液体漂白剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、この様な事情に鑑み、樹脂内部に発生したカビに対しても優れた除去性を有した液体漂白洗浄剤組成物を見出すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
塩素系漂白剤(B2)、および下記一般式(4)で示される界面活性剤(C)を含有する液体漂白洗浄剤組成物である。
【0006】
【化1】
【0007】
(4)式中、R9は炭素数6〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、炭素数7〜18のアリールアルキル基、エステル結合もしくはアミド結合で分断された炭素数6〜20のアルキル基もしくはアルケニル基、または式−(A2O)j−J2で表される基(なお、A2は炭素数2〜4のアルキレン基、J2は水素原子または炭素数1〜18のアルキル基、jは1〜10の整数である)であり、R10、R11およびR12は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、fは1〜5の整数、Zf−は下記一般式(5)示される有機酸及び下記一般式(6)で示される有機酸からなる群から選ばれる1種以上の有機酸のf価の有機酸アニオンを表す。
【0008】
【化2】
【0009】
(5)および(6)式中、R13及びR14は炭素数4〜18の脂肪族炭化水素基、A3及びA4は炭素数1〜4のアルキレン基、Qは−COOH、−SO3Hもしくは−OSO3H、p及びrは0または1〜10の整数、qは1または2、hは1〜5の整数であり、Qが−SO3Hの場合はpは0である。
【0010】
本発明においては、さらに下記一般式(1)、(2)または(3)で示される界面活性剤(A)の1種もしくは2種以上を含有してもよい。
【化3】
【0011】
(1)〜(3)式中、R1およびR2は炭素数が6〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、エステル結合もしくはアミド結合で分断された炭素数6〜20のアルキル基もしくはアルケニル基、または式−(A1O)k−J1で表される基(なお、A1は炭素数2〜4のアルキレン基、J1は水素原子または炭素数1〜18のアルキル基、kは1〜10の整数である)であり、R3、R4、R6およびR7は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、R5およびR8は炭素数10〜18のアルキル基、X−はハロゲンイオンまたは炭素数1〜8のアルキル硫酸イオンを表す。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明において界面活性剤(A)としては、上記式(1)、(2)または(3)で表される化合物が挙げられ、これら化合物の1種または2種以上の混合物が使用できる。
これらの界面活性剤(A)は漂白効果を有する界面活性剤である。
【0013】
(1)〜(3)式中、R1およびR2としては以下の基が含まれる。
炭素数が6〜18のアルキル基;
直鎖もしくは分岐のアルキル基またはシクロアルキル基、例えばn−およびi−ヘキシル基、n−およびi−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−およびi−ノニル基、n−およびi−デシル基、n−およびi−ウンデシル基、n−およびi−ドデシル基、ラウリル基、n−およびi−テトラデシル基、n−およびi−ヘキサデシル基、並びにn−およびi−オクタデシル基等が挙げられ、これらのうちで好ましいのは炭素数8〜12、さらに好ましいのは9〜12のアルキル基である。
【0014】
炭素数6〜18のアルケニル基;
直鎖もしくは分岐のアルケニル基、例えばオクテニル基、デセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基およびオレイル基などが挙げられ、これらのうちで好ましいのはデセニル基である。
【0015】
炭素数6〜18のヒドロキシアルキル基;
2−ヒドロキシヘキシル基、ω−ヒドロキシオクチル基、2−ヒドロキシデシル基、ω−ヒドロキシドデシル基およびジヒドロキシステアリル基などが挙げられ、これらの内で好ましいのは2−ヒドロキシデシル基である。
【0016】
エステル結合もしくはアミド結合で分断された炭素数6〜20のアルキル基またはアルケニル基;
本発明において、エステル結合で分断されたアルキル基またはアルケニル基におけるエステル結合の個数は通常1個であり、1個のエステル結合で分断されたアルキル基またはアルケニル基としては、炭素数5〜18の飽和もしくは不飽和脂肪酸と炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基から誘導される基、例えばアシロキシアルキル基[ラウロイロキシエチル基、ラウロイロキシプロピル基、ステアロイロキシエチル基、ステアロイロキシプロピル基等]およびアシロキシアルケニル基[オレオイロキシエチル基、オレオイロキシプロピル基等]、並びに炭素数5〜18のアルキルもしくはアルケニル基を有するアルコールと炭素数2〜4のカルボキシアルキル基から誘導される基、例えばアルコキシカルボニルアルキル基[ラウロキシカルボニルエチル基、ステアロキシカルボニルエチル基など]が挙げられる。本発明において、アミド結合で分断されたアルキル基もしくはアルケニル基におけるアミド結合の個数は通常1個であり、1個のアミド結合で分断されたアルキル基またはアルケニル基としては、炭素数5〜18の飽和もしくは不飽和脂肪酸と炭素数2〜4のアミノアルキル基から誘導される基、例えばアシルアミノアルキル基[ラウラミドエチル基、ラウラミドプロピル基、ステアラミドエチル基等]、並びに炭素数5〜18のアルキル基もしくはアルケニル基を有するアミンと炭素数2〜4のカルボキシアルキル基から誘導される基、例えばアルキルアミノカルボニルアルキル基[ラウリルアミノカルボニルエチル基、ステアリルアミノカルボニルエチル基、オレイルアミノカルボニルエチル基など]が挙げられる。
【0017】
式−(A1O)k−J1で表される基;
A1は炭素数2〜4のアルキレン基であり、例えば、エチレン基、1,2−プロピレン基、1,3−プロピレン基、1,2−ブチレン基、1,4−ブチレン基など、J1は水素原子または炭素数1〜18のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、n−およびi−プロピル基、n−、i−およびsec−ブチル基、n−およびi−ペンチル基、並びに前述のR1で挙げたアルキル基が挙げられ、kは1〜10、好ましくは1〜6の整数である。具体的には、アルコキシアルキル基[ラウロキシエチル基、ヘキサデシルオキシメチル基、ステアロキシエチル基など]、アルキル(炭素数4〜18)(ポリ)オキシアルキレン基(重合度=2〜10)[ラウリルポリ(重合度=6)オキシエチレン基、ミリスチルポリ(重合度=2)オキシエチレン基など]が挙げられる。
【0018】
これらのR1およびR2のうち好ましいのはアルキル基およびアルケニル基であり、さらに好ましいのはアルキル基である。
【0019】
(1)〜(3)式中、R3、R4、R6およびR7は、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基であり、アルキル基としては前述のJ1として例示した基のうちの炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基としては、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基および4−ヒドロキシブチル基などが挙げられる。これらのうち好ましいのは、アルキル基、特にメチル基およびエチル基である。
【0020】
R5およびR8は、炭素数10〜18のアルキル基であり、前述のR1として例示したアルキル基のうちの炭素数10〜18のものが挙げられる。
【0021】
R1、R2、R3およびR4の炭素数の合計は好ましくは18〜28、より好ましくは20〜26、であり、R5、R6およびR7の炭素数の合計は好ましくは12〜20、より好ましくは14〜18である。
【0022】
また、X−はハロゲンイオン(塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンなど)または炭素数1〜8のアルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオンなど)であり、好ましいのは塩素イオンおよびメチル硫酸イオン、特に塩素イオンである。
【0023】
式(1)で示される界面活性剤(A1)のうち好ましい例としては、R1およびR2がいずれもオクチル基、デシル基またはラウリル基で、R3およびR4がいずれもメチル基もしくはエチル基のもの、またはR3がメチル基でR4がエチル基のものなどが挙げられ、さらに好ましい具体例としては以下のものが挙げられる。
(A1−1)ジn−デシルジメチルアンモニウムクロライド
(A1−2)ジn−デシルジメチルアンモニウムメトサルフェート
(A1−3)ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド
【0024】
式(2)で示される界面活性剤(A2)のうち好ましい例としては、R5がn−デシル基、i−デシル基、ウンデシル基、ラウリル基もしくはミリスチル基で、R6およびR7がいずれもメチル基もしくはエチル基、またはR6がメチル基でR7がエチル基のものなどが挙げられ、さらに好ましい具体例としては以下のものが挙げられる。
(A2−1)ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド
(A2−2)ベンジルミリスチルジメチルアンモニウムクロライド
【0025】
式(3)で示される界面活性剤(A3)の好ましい例としてはR8がラウリル基、ミリスチル基、セチル基またはステアリル基等のものが挙げられ、さらに好ましい具体例としては以下に示すもの等があげられる。
(A3−1)セチルピリジニウムクロライド
【0026】
(A)のうちで、漂白効果の観点から、好ましいのは(A1)、(A2)、(A1)のうちの2種以上の併用、(A2)のうちの2種以上の併用、並びに(A1)のうちの1種以上と(A2)のうちの1種以上の併用で、さらに好ましくは、(A1)、(A2)、並びに(A1)のうちの1種以上と(A2)のうちの1種以上の併用で、特に好ましくは(A1)である。
(A1)と(A2)の併用の場合の重量比率は、50/50〜90/10であることが好ましい。
【0027】
漂白剤(B)としては、酸素系漂白剤(B1)および塩素系漂白剤(B2)が挙げられる。(B1)としては、過酸化水素、水溶液中で過酸化水素を発生させる化合物(例えば過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムなど)および有機過酸(例えば過酢酸、過コハク酸、過フタル酸など)等、(B2)としては、次亜塩素酸塩(アルカリ金属塩:例えばナトリウム塩、カリウム塩)、亜塩素酸塩(アルカリ金属塩:例えばナトリウム塩、カリウム塩)およびトリクロルイソシアヌル酸等が挙げられ、(B)としては、これらから選ばれた1種または2種以上の化合物を使用することができる。
これらのうち好ましくは次亜塩素酸アルカリ金属塩で、特に好ましくは次亜塩素酸ナトリウムである。
【0028】
本発明において一般式(4)で示される界面活性剤(C)としては、第4級アンモニウム・有機酸塩型界面活性剤が挙げられ、これらの1種または2種以上の混合物が使用できる。(C)は、(A)および/または(B)と配合して使用することによって、特に樹脂内部への浸透性に優れており、樹脂内部のカビ除去、漂白の効果を向上させるものである。
【0029】
(4)式中、R9は、前述の一般式(1)におけるR1で挙げた基と同様の基、および炭素数7〜18のアリールアルキル基(例えば、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルブチル基およびフェニルオクチル基など、好ましいのはベンジル基)が例示され、R9のうち樹脂内部の漂白力の点から好ましいものは炭素数6〜18のアルキル基およびアルケニル基でありさらに好ましいものは炭素数6〜12のアルキル基である。
【0030】
また、R10、R11及びR12は、前述のR3で例示した基と同様の基が挙げられ、樹脂内部の漂白力の点から好ましいものは炭素数1〜4のアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基またはエチル基である。
【0031】
(4)式中のfは1〜5、好ましくは1〜3の整数であり、Zf −は炭素数2以上のf価の有機酸アニオンである。アニオンZf −を構成するf価の有機酸としては、下記一般式(5)または(6)で表される有機酸の他、芳香環含有有機酸、脂環基含有有機酸、ヘテロ環含有有機酸、エステル基含有有機酸、アミド基含有有機酸、水酸基含有有機酸、および有機酸基含有ビニル単量体のオリゴマー(2〜10量体)などが挙げられる。
また、これらには、1価または2価〜5価のカルボン酸類、スルホン酸類、硫酸エステル類、リン酸エステル類およびフェノール類などが含まれる。
【0032】
一般式(5)または(6)で表される有機酸は以下のものである。
【0033】
【化4】
【0034】
式(5)および(6)中、R13及びR14は炭素数1〜18(好ましくは4〜18、さらに好ましくは6〜12)の脂肪族炭化水素基(アルカジエニル基も含む)、A3及びA4は炭素数1〜4(好ましくは1〜3)のアルキレン基、Qは−COOH、−SO3Hもしくは−OSO3H、p及びrは0または1〜10(好ましくは0〜5)の整数、qは1または2、hは1〜5の整数であり、Qが−SO3Hの場合はpは0であり、p又はrが2以上の場合のA3及びA4は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。
【0035】
R13及びR14の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、前記の炭素数4〜18アルキル基およびアルケニル基と同様の基、並びにアルカジエニル基(例えばリノレイル基など)が挙げられる。
【0036】
A3及びA4としては、メチレン基および前述のA1と同様の基が挙げられる。
【0037】
式(5)で表される有機酸のうち、好ましいものは、Qが−COOHでpが0の化合物(炭素数8〜18の高級脂肪酸、たとえばオクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ステアリン酸およびオレイン酸等)、Qが−COOHでpが1以上でかつQと結合するA3がメチレン基で残りの(p−1)個のA3が炭素数2〜3のアルキレン基の化合物(アルキルもしくはアルケニルエーテルカルボン酸、たとえばポリオキシエチレンオクチルエーテルカルボキシメチルエーテルなど)、Qが−OSO3Hでpが0〜5でA3が炭素数2〜3のアルキレン基の化合物(アルキルもしくはアルケニル硫酸エステル、たとえばオクチル硫酸エステル、2−エチルヘキシル硫酸エステル、デシル硫酸エステル、ドデシル硫酸エステル、テトラデシル硫酸エステル、ステアリル硫酸エステルおよびオレイル硫酸エステル等;並びに(ポリ)オキシアルキレンアルキルもしくはアルケニルエーテル硫酸エステル、たとえばポリオキシエチレンオクチルエーテル硫酸エステル等)である。
【0038】
式(6)で表される有機酸のうち、好ましいものは、A4が炭素数2もしくは3のアルキレン基、rが0〜5の整数、qが1で表されるものである。qが1の場合、(C)はモノ4級アンモニウム塩でもジ4級アンモニウム塩でもよい。具体例としては、アルキルもしくはアルケニル燐酸エステル、たとえばオクチル燐酸エステル、2−エチルヘキシル燐酸エステル、デシル燐酸エステル、ドデシル燐酸エステル、ステアリル燐酸エステルおよびオレイル燐酸エステル等;並びに(ポリ)オキシアルキレンアルキルもしくはアルケニルエーテル燐酸エステル、たとえばポリオキシエチレンオクチルエーテル燐酸エステル等が挙げられる。
【0039】
有機酸のうち、芳香環含有有機酸としては、芳香族カルボン酸(安息香酸、エチル安息香酸、桂皮酸およびt−ブチル安息香酸などのo,p,m−各異性体を含む芳香族モノカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸およびピロメリット酸などの芳香族多価カルボン酸)、芳香族スルホン酸(p−トルエンスルホン酸およびドデシルベンゼンスルホン酸などの炭素数1〜18のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸およびp−フェノールスルホン酸など)およびフェノール類(フェノール、p−クロロフェノール、β−ナフトール、o−およびp−ニトロフェノール、p−アミノフェノール、カテコールおよびレゾルシンなど)が挙げられる。
脂環基含有有機酸としては、シクロヘキサンモノおよびジカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸などが挙げられる。
エステル基含有有機酸としては、ジカルボン酸のモノアルキル(アルキル基の炭素数1〜8)エステル(シュウ酸モノメチルエステル、コハク酸モノエチルエステル、マレイン酸モノメチルエステル、アジピン酸モノメチルエステルおよびフタル酸モノメチルエステルなど)、トリカルボン酸のモノもしくはジアルキル(炭素数1〜6)エステル(トリメリット酸モノメチルエステルおよびトリメリット酸モノブチルエステルなど)、およびスルホコハク酸モノもしくはジアルキル(アルキル基の炭素数1〜24)エステル(スルホコハク酸ジ2−エチルヘキシルエステルなど)が挙げられる。
【0040】
アミド基含有有機酸としては、ジカルボン酸のモノアルキル(アルキル基の炭素数1〜8)アミド(コハク酸モノエチルアミド、マレイン酸モノメチルアミド、アジピン酸モノメチルアミドおよびフタル酸モノメチルアミドなど)、トリカルボン酸のモノもしくはジアルキル(炭素数1〜6)アミド(トリメリット酸モノメチルアミドおよびトリメリット酸モノブチルアミドなど)、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物(オレイルザルコシンなど)、高級脂肪酸アミドのアルキル化スルホン酸(ラウリン酸メチルタウライドおよびオレイン酸N−メチルタウライドなど)および高級脂肪酸アミドのアルキロール化硫酸エステル(ラウリルエタノールアミド硫酸エステルなど)が挙げられる。
水酸基含有有機酸としては、ヒドロキシカルボン酸(乳酸、クエン酸、リンゴ酸、グルタル酸およびp−ヒドロキシ安息香酸など)が挙げられる。
有機酸基含有ビニル単量体のオリゴマー(2〜10量体)を構成する単量体としては、(メタ)アクリル酸およびマレイン酸などのカルボキシル基含有ビニル単量体、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸およびアルキル(炭素数1〜18)アリルスルホコハク酸エステルなどのスルホン酸基含有ビニル単量体などが挙げられる。
これらの有機酸の当量(酸基当たりの分子量)は、好ましくは58〜600、特に58〜300である。
【0041】
これらの 有機酸のうち、樹脂内部への漂白力などの点で好ましいものは式(5)または(6)で表されるものであり、さらに好ましいのは炭素数6〜18のアルキルまたはアルケニル基を有するカルボン酸またはリン酸である。
【0042】
なお、f価の有機酸アニオンには、f価の有機酸のf価のアニオン、およびf価より高い[(f+α)価の]有機酸のf価のアニオン(部分塩)が含まれる。例えば、有機酸が2塩基酸の場合、(B)にはモノ塩およびジ塩が含まれる。
【0043】
式(4)で示される第4級アンモニウム・有機酸塩型界面活性剤(C)の例としては、R9がn−オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、オレイル基、オレアミドエチル基もしくはステアラミドエチル基で、R10、R11、R12がいずれもメチル基、ヒドロキシエチル基、n−ブチルもしくはポリオキシエチレン基、またはR10、R11、R12のうちの2つがメチル基で1つがエチル基、2つがメチル基で1つがプロピル基、2つがエチル基で1つがメチル基、2つがメチル基で1つがヒドロキシエチル基であり、Zf −が炭素数6〜18のアルキルまたはアルケニル基を有するカルボン酸またはリン酸のもの、並びに米国特許第4,331,447号およびフランス特許第1,427,133号明細書に記載の第4級アンモニウムとの有機酸塩が挙げられる。
【0044】
(C)は、通常、3級アミンを4級化剤と反応させて4級アンモニウム塩とし、有機酸とアニオン交換することにより製造することができる。4級化剤としては、ジアルキルカーボネート(アルキル基は炭素数1〜4、たとえばメチル基、エチル基など)、ハロゲン化アルキルもしくはハロゲン化アルケニル等の前記R10〜R12で表される基のハロゲン化物(ハロゲンとしては、塩素、臭素、ヨウ素もしくはフッ素)、ジアルキル硫酸(アルキル基は炭素数1〜4、たとえばメチル基、エチル基など)が挙げられる。
【0045】
R10〜R12が低級アルキル基の場合は、以下の合成方法に従い製造することができる。有機溶媒(メタノール、エタノールなど)中、3級アミン(たとえば、ジメチルオクチルアミンなど)とジアルキルカーボネート(ジメチルカーボネートなど;3級アミンに対して通常1.05〜2当量)をオートクレーブ中にて加圧下、加熱(110〜120℃)して2〜3時間反応させることにより、4級アンモニウムカーボネートの有機溶媒溶液を得る。これに前記式(5)または(6)で表される有機酸(オクタン酸、オクチル硫酸エステル、モノオクチルリン酸エステルなど;4級アンモニウム塩に対して通常0.9〜1.2当量、好ましくは0.99〜1.02当量)を30〜60℃で徐々に滴下して加え、その後、加熱下(40〜100℃)で二酸化炭素、有機溶媒および未反応のジアルキルカーボネートを留去しながらアニオン交換反応を行い、水で希釈することで、目的物(例えばオクチルトリメチルアンモニウム・オクタン酸塩、オクチルトリメチルアンモニウム・オクチル硫酸エステル塩など)の水性液を得る。
【0046】
本発明における有機溶媒(D)の溶解度パラメーター(以下、SP値と略記)は、樹脂部分への浸透性向上の観点から通常、7.5〜11、好ましくは7.8〜10.5、さらに好ましくは8〜10である。尚、本発明におけるSP値は、Fedors法[Poym.Eng.Sci.14(2)147−154,(1974)]における下記式(13)によって算出される値である。
一般式 δ=(ΔH/V)1/2 (13)
{式中、δは溶解度パラメーター、ΔHはモル蒸発熱(cal)、Vはモル体積(cm3)である。}
(D)の常圧における沸点は、安全性および浸透性の観点から、通常120〜300℃、好ましくは130〜250℃、さらに好ましくは150〜220℃である。また、25℃における(D)の粘度は、浸透性の観点から、通常50mPa・s以下、好ましくは1〜30mPa・s、さらに好ましくは1〜20mPa・sである。
【0047】
(D)としては、上記のSP値、沸点および粘度の範囲に入るものであれば特に限定されないが、(D)の例としては、グリコール系溶媒、例えばアルキレン基の炭素数2〜6、アルキレン基の重合度1〜10およびアルキル基の炭素数1〜18のグリコールエーテル系溶媒[(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルおよび(ポリ)アルキレングリコールジアルキルエーテル]、アルキレン基の炭素数2〜6、アルキレン基の重合度1〜10およびアシル基の総炭素数1〜4のグリコールエステル系溶媒[(ポリ)アルキレングリコールモノアセテートなど]、並びにアルキレン基の炭素数2〜6、アルキレン基の重合度1〜10およびアルキル基の炭素数1〜18のエーテル基と総炭素数1〜4のアシル基を有するグリコールエーテルエステル系溶媒[(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルモノアセテートなど]が挙げられ、その他には、炭素数9〜14のテルペン系溶媒(D−リモネンおよびターピネオールなど)、炭素数6〜10の脂肪族アルコール溶媒(n−ヘキサノール、n−オクタノールおよび2−エチルヘキサノールなど)、および総炭素数5〜8のケトン系溶媒(メチルブチルケトン、エチルブチルケトンおよびシクロヘキサノンなど)等があげられる。
これらのうち好ましいのは、樹脂への浸透性の観点からグリコール系溶媒であり、さらに好ましいのは下記一般式(7)で示される化合物である。
R15O(CnH2nO)mR16 (7)
式中、R15は炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数7〜24のアルキルフェニル基またはフェニル基、R16は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基もしくは総炭素数1〜4のアシル基、mは1〜10の整数、nは2〜4の整数である。
【0048】
(7)式におけるCnH2nOは、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレンを表し、式中のmが2以上の場合は、単独、ランダムまたはブロックのいずれでもよい。
【0049】
R15のうち、アルキル基またはアルケニル基としては、前述のR9およびR10で例示した基、アルキルフェニル基としては、オクチルフェニル基およびノニルフェニル基などが挙げられる。R16としては前述のR3で例示した炭素数1〜4のアルキル基、並びにホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基およびイソブチリル基が挙げられる。
【0050】
一般式(7)で示されるグリコール系溶媒の具体例としては、グリコールエーテル系溶媒[モノアルキルエーテル{ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ヘキシルエーテルおよびジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル(以下、2−HCEと略記)など}、ジアルキルエーテル{エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル(以下、DEDEと略記)、ジエチレングリコールジn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル(以下、DEIMと略記)、ジエチレングリコールn−ブチルメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルメチルエーテルおよびジプロピレングリコールn−ブチルメチルエーテルなど}、並びにアルキルフェニルアルキルエーテル{ジエチレングリコールn−オクチルフェニルメチルエーテルおよびジエチレングリコールノニルフェニルメチルエーテルなど}が挙げられる。
【0051】
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、(A)+(C)、(A)+(D)、(A)+(C)+(D)、(A)+(B)+(C)、(A)+(B)+(D)、(A)+(B)+(C)+(D)、(B)+(C)、(B)+(D)、および(B)+(C)+(D)を含む組み合わせがあるが、これらのうち好ましいのは、樹脂部分への漂白効果および起泡性の観点から、(A)+(C)、(A)+(D)、(A)+(C)+(D)、(B)+(C)、(B)+(D)および(B)+(C)+(D)であり、さらに好ましいのは(A)+(C)、(A)+(C)+(D)、(B)+(C)、および(B)+(C)+(D)である。
【0052】
本発明の組成物中の各成分の含量は、組成物の重量に基づいて、
(A)は、好ましくは0.05〜5%、さらに好ましくは0.1〜3%である。0.05%以上であれば漂白力の観点から好ましく、5%以下であれば経済性および配合安定性(均一溶解のし易さ)の観点から好ましい。
組成物の重量に基づく(B)の含量は、好ましくは0.1〜5%、さらに好ましくは0.3〜3%である。経済性および配合安定性の観点から5%以下であることが好ましい。
組成物の重量に基づく(C)の含量は、好ましくは0.1〜5%、さらに好ましくは0.3〜3%である。経済性および配合安定性の観点から5%以下であることが好ましい。
組成物の重量に基づく(D)の含量は、好ましくは0〜10%、さらに好ましくは0.5〜5%である。配合安定性の観点から10%以下であることが好ましい。
(A)および(B)の合計は漂白力の点から好ましくは0.15〜10%、さらに好ましくは0.5〜5%である。配合安定性の観点から10%以下であることが好ましい。
(C)および(D)の合計は漂白力の点から好ましくは0.1〜10%、さらに好ましくは0.5〜5%である。配合安定性の観点から10%以下であることが好ましい。
【0053】
また、本発明の組成物において、(A)/(C)/(D)の重量割合は、好ましくは10〜98/1〜60/0〜80、さらに好ましくは10〜90/5〜60/5〜80である。この範囲の重量割合であると配合安定性においてさらに良好になる。
また、(B)/(C)/(D)の重量割合は、好ましくは0.1〜60/10〜99.9/0〜80、さらに好ましくは5〜60/10〜90/5〜80である。
この範囲の重量割合であると配合安定性においてさらに良好になる。
【0054】
本発明における液体漂白洗浄剤組成物の他の実施態様においては、該組成物が界面活性剤を有し、該界面活性剤を構成するカチオン成分が前記一般式(8)、(9)または(10)で示されるカチオン(A+)の1種または2種以上並びに前記一般式(11)で示されるカチオン(C+)の1種以上からなり、アニオン成分がハロゲンアニオン(A−)の1種以上並びに炭素数1以上(好ましくは1〜8)の1〜5価の有機酸アニオン(C−)からなる群から選ばれる1種以上からなることを特徴とする液体漂白洗浄剤組成物である。
【0055】
これらの式(8)〜(11)におけるR1〜R12は、前記式(1)〜(4)におけるものと同様のものが例示され、好ましいものも同様である。また、有機酸アニオン(C−)は、メチル硫酸およびエチル硫酸などの他に、前記式(4)におけるアニオンZf −を構成するf価の有機酸として挙げられたものと同様のものが挙げられ、好ましいものも同様である。
【0056】
カチオン(A+)およびアニオン(A−)の合計と、カチオン(C+)およびアニオン(C−)の合計の重量割合は、好ましくは10〜98/2〜90、さらに好ましくは20〜90/10〜80である。
【0057】
本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに漂白力を高めるために、必要により、下記一般式(12)で示されるアミンオキサイド(E)を含有してもよい。
【0058】
【化5】
【0059】
式中、R17は炭素数6〜20のアルキル基またはアルケニル基、R18およびR19は炭素数1〜3のアルキル基である。
【0060】
式(12)において、R17の炭素数6〜20のアルキル基またはアルケニル基としては、前述のR9で例示した基およびエイコシル基などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数8〜16の分岐または直鎖のアルキル基であるが、天然物(ヤシ油など)から誘導された炭素数の異なるアルキル基の混合物でもかまわない。R18およびR19の炭素数1〜3のアルキル基としては、前述のJ1で例示した基のうち炭素数1〜3のアルキル基が挙げられ、好ましくはメチル基である。一般式(12)で示される具体的な化合物としては、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイドおよびヤシジメチルアミンオキサイドがあげられる。
【0061】
本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに漂白力を高めるために、必要により、他の界面活性剤(F)の1種または2種以上を含有してもよい。
【0062】
他の界面活性剤(F)としては以下のものが挙げられる。
【0063】
(F1)ノニオン性界面活性剤[脂肪族アルコール(炭素数8〜24)AO(炭素数2〜8)付加物、多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素数8〜24)エステル、脂肪酸(炭素数8〜24)アルカノールアミド、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8)アルキル(炭素数1〜22)フェニルエーテル、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8)アルキル(炭素数8〜24)アミン、並びにアルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)アミンオキシド];
【0064】
(F2)アニオン性界面活性剤[炭素数8〜24の炭化水素基を有する、エーテルカルボン酸またはその塩、硫酸エステルもしくはエーテル硫酸エステルおよびそれらの塩、スルホン酸塩、スルホコハク酸塩、リン酸エステルもしくはエーテルリン酸エステルおよびそれらの塩、脂肪酸塩、並びにアシル化アミノ酸塩など]。
より具体的には、例えば、下記一般式(13)、(14)または(15)で示されるアニオン性界面活性剤の1種または2種以上の組み合わせを挙げることができる。特に、本発明の組成物が、(A)を含まず、(B)+(C)、(B)+(D)、または(B)+(C)+(D)の場合には、下記一般式(13)、(14)または(15)で示されるアニオン性界面活性剤の1種または2種以上を含むことが好ましい。
【0065】
【化6】
【0066】
式中R20およびR21は炭素数1〜14のアルキル基であり、R20とR21のアルキル基の合計炭素数が8〜16;M1はアルカリ金属、R22は炭素数6〜20の分岐または直鎖のアルキル基;M2はアルカリ金属;tは0または1〜20の整数、R23およびR24は炭素数6〜16のアルキル基;M3およびM4はアルカリ金属;m、n、xおよびyは各々0または1〜5の整数(但し、mとn、xとyは同時に0になることはない)である。
【0067】
式(13)〜(15)において、R20およびR21は前述のR1で例示した基のうち炭素数1〜14のアルキル基が挙げられる。R23およびR24は前述のR1で例示した基のうち炭素数6〜16のアルキル基が挙げられ、好ましくはノニル基、ラウリル基またはミリスチル基である。M1〜M4はアルカリ金属で、好ましくはナトリウムまたはカリウムである。
式(13)〜(15)で示される化合物のうち好ましいのは式(13)、(13)のうちの2種以上、並びに(13)の1種以上と(14)の1種以上の併用である。
(13)と(14)の併用の重量比率は95/5〜50/50であることが好ましい。
【0068】
(F3)カチオン性界面活性剤[(A)および(C)以外の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤およびアミン塩型カチオン性界面活性剤]、(F4)両性界面活性剤[ベタイン型両性界面活性剤およびアミノ酸型両性界面活性剤]、並びに(F5)高分子型界面活性剤[ポリビニルアルコール、デンプンおよびその誘導体、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダなどのカルボキシル基含有(共)重合体でMn=1,000〜50,000のもの、特開平11−193305号公報記載のもの、並びに特開平7−133423号公報および特開平8−120041号公報に記載のウレタン結合もしくはエステル結合を有する高分子型分散剤など]が挙げられる。
【0069】
これらの界面活性剤のうちで、本発明の組成物が(A)を含む場合に好ましいものは、ノニオン性界面活性剤および両性界面活性剤であり、さらに好ましいものはノニオン性界面活性剤である。
【0070】
本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに漂白力を高めるために、必要により、アルカリ性を呈する無機化合物および/または有機弱酸塩(G)の1種または2種以上を含有してもよい。
(G)としては、25℃で、その1.0重量%水溶液のpHが9以上である化合物が挙げられる。(G)としては、例えば、アルカリ金属(Na、K、Liなど)の水酸化物(NaOH、KOH、LiOHなど)並びにアルカリ金属の塩が挙げられ、塩としては、炭酸塩(Na2CO3、K2CO3、KHCO3、LiCO3など)、リン酸塩(Na2HPO4、K2HPO4、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなど)、ケイ酸塩(Na2SiO3など)、有機弱酸塩(炭素数2〜8の脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩:例えばクエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムなど)およびこれらの二種類以上の混合物があげられる。これらのうち好ましいものはアルカリ金属の水酸化物であり、特に好ましいものは水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムである。
【0071】
本発明の液体漂白洗浄剤組成物において、(A)〜(G)以外の成分は、水のみ、または水と(D)以外の親水性有機溶媒の混合溶媒であり、好ましいのは水のみの場合である。
混合溶媒の場合の、(D)以外の親水性有機溶媒としては、炭素数1〜4の低級アルコ−ル(メタノール、エタノール、n−およびiso−プロパノール、n−、iso−、sec−およびt−ブタノール)、総炭素数3〜6の脂肪族カルボン酸アルキルエステル(酢酸メチル、酢酸エチルなど)および総炭素数3〜4のケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)が挙げられ、水と親水性有機溶媒の重量比率は好ましくは70/30〜99.9/0.1である。
【0072】
また、必要により添加される(E)、(F)および(G)の各成分の含量は、組成物の重量に基づいて(E)は通常0〜7%、好ましくは0.1〜5%である。(F)は通常0〜5%で好ましくは0.1〜3%である。(G)は通常0〜10%、好ましくは0.5〜5%である。
【0073】
本発明の組成物の有効成分濃度[組成物の全重量に対する、(A)〜(G)の合計の重量割合]は好ましくは0.15〜60%、さらに好ましくは0.9〜20%である。この範囲であれば、漂白力および保存安定性の点で好ましい。
【0074】
本発明の組成物には上記成分のほか、さらに本発明の効果を妨げない量の香料(例えば、メチルイオノン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、リナロールなど)、着色料(例えば、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ウルトラマリンブルーなど)、キレート剤(例えば、ポリアクリル酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ヒドロキシイミノ二酢酸塩、アスパラギン酸二酢酸塩など)、可溶化剤(例えば、p−トルエンスルホン酸塩、m−キシレンスルホン酸塩など)および(F)以外のアルカリ性を呈する化合物[例えばアミン類:一級、二級および三級の脂肪族アミン(炭素数1〜20のアルキル基およびこれらのアルキル基とヒドロキシル基を有するアミン:ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミンなど)、脂環族アミン(シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンなど)、芳香族アミン(ピリジン、キノリンなど)およびこれらの一級もしくは二級アミンのAO付加物(モルホリンのEO1モル付加物など)]の成分を、組成物の重量に基づいて、それぞれ0〜5%配合することができる。
【0075】
本発明の組成物は、各成分を、水または前述の混合溶媒と配合することによって製造することができる。
配合の順序は特に限定されないが、水または前述の混合溶媒の中に各成分を配合する方法が溶解しやすいので好ましい。また、常温で配合できるが、溶解しにくい場合は40℃まで加熱して溶解・配合してもよい。
【0076】
本発明の組成物は、浴室、台所、洗面所およびトイレ等の床、壁、排水パイプなどに付着した汚れに対して直接塗布するかあるいは、スプレーにより泡状にして吹き付けるなどの方法により使用することができる。
【0077】
【実施例】
以下に実施例および比較例をあげ本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0078】
製造例1
温度計、加熱冷却装置、撹拌機、滴下ロートおよびストリッピング装置を備えたステンレス製耐圧容器にメタノール191部とジメチルカーボネート350部を仕込み、窒素置換後密閉し、120℃に昇温した。撹拌下、ジメチルオクチルアミン470部を滴下し、120℃で3時間撹拌し、オクチルトリメチルアンモニウム・メチルカーボネート塩のメタノール溶液(逆エプトン法によるカチオン含量:70%)を得た。次に40℃に冷却した後、オクタン酸431部を発泡に注意しながら徐々に滴下した。その後、徐々に昇温してメタノールおよびジメチルカーボネートを常圧下100℃になるまで留去しながらアニオン交換反応して、固体状のオクチルトリメチルアンモニウム・オクタン酸塩(C1)を得た。
【0079】
製造例2
製造例1と同様にして得られたオクチルトリメチルアンモニウム・メチルカーボネート塩のメタノール溶液919部にモノオクチルリン酸628部を40℃で発泡に注意しながら徐々に滴下した。その後、徐々に昇温してメタノールおよびジメチルカーボネートを常圧下100℃になるまで留去しながらアニオン交換して、固体状のオクチルトリメチルアンモニウム・オクチルリン酸塩(C2)を得た。
【0080】
実施例1〜13、比較例1〜11
(A)として前述の(A1−1)、(A2−1)および(A3−1)、
(B)として次亜塩素酸ナトリウム(SHCと略記)、
(C)として上記(C1)および(C2)、
(D)として下記表1記載の(D1)〜(D3)、
(E)としてヤシジメチルアミンオキサイド(DAOと略記)、
(F2)として下記表2記載の(F2−1)〜(F2−3)、
(G)として水酸化ナトリウム(NaOH)、
セチルトリメチルアンモニウムクロライド(CTMと略記)、
ドデシル硫酸エステルナトリウム(SDSと略記)、
および水を使用して、表3〜表5に記載の部数を配合して実施例並びに比較例の液体漂白洗浄剤組成物を作製した。
【0081】
これらの組成物の起泡性、保存安定性および漂白力を次の測定条件で試験した結果を表3〜表5に示す。
【0082】
<測定条件>
起泡性:垂直に設置したガラス板から30cm離れた位置からスプレー式霧吹き器にて試験液を吹き付け起泡性を観察した。表3〜表5の記号は以下の評価基準を示す。
◎;極めて良好
○;良好
△;やや不良
×;不良
××;極めて不良
保存安定性:組成物を40℃で2週間静置した後、有効塩素含量を測定し、配合直後の有効塩素含量に対する百分率で表す。有効塩素含量は、漂白剤組成物にヨウ素カリウムと酢酸を反応させてチオ硫酸ナトリウムで滴定する方法(JIS L 0844−1986 有効塩素測定方法)で測定した。
漂白力:縦40mm×横40mm×厚さ5mmのシリコーン樹脂板に黒カビを塗布し、30℃で2週間培養し、試験板とした。これに漂白剤組成物0.5gを滴下し、10分間放置し、水洗、風乾した後、多光源測色計(スガ試験機製)を使用してL値を測定し、以下の式にて漂白力を求めた。
漂白力(%)={(RW−RS)/(RI−RS)}×100
なお、RIは清浄試験板のL値、RWは漂白後のL値、RSは漂白前の試験板の反射率を示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
表3〜表5の結果から本発明の組成物は起泡性、保存安定性および漂白力がともに良好であることがわかる。
【0089】
また、実施例1〜13の組成物を浴室壁面のカビ汚れに直接塗布し、10分間放置した後、水で洗い流した。その結果、本発明の組成物は起泡性、カビ汚れの除去効果とも良好であった。また水の流れが悪い排水口に、上記組成物を流し込み、20分間放置した後、水を流したところ、水の流れは良好になった。
【0090】
【発明の効果】
本発明の組成物は次のような効果を奏する。すなわち、起泡性が良いため噴射時の洗浄液の飛散が少なく呼吸による人体への吸入量が少ない。また、比較的次亜塩素酸アルカリ金属塩の安定性を損なわないため、長期の貯蔵も可能である。
浴室、台所、洗面所およびトイレなどの壁面、傾斜面のシリコーンシーラントやゴムパッキンなどの樹脂表面のカビ除去性の向上とともに、樹脂内部に発生したカビに対しても除去が十分に発揮できる。さらに、排水パイプの洗浄にも有効であり、水の流れを改善することもできる。
Claims (7)
- 塩素系漂白剤(B2)、および下記一般式(4)で示される界面活性剤(C)を含有する液体漂白洗浄剤組成物。
- さらに溶解度パラメーターが7.5〜11、常圧での沸点が120〜300℃、かつ25℃における粘度が50mPa・s以下である有機溶剤(D)を含有する請求項1記載の液体漂白洗浄剤組成物。
- さらにアルカリ性を呈する無機化合物および/または有機弱酸塩(G)を含有し、且つ塩素系漂白剤(B2)が次亜塩素酸アルカリ金属塩である請求項1〜5のいずれか記載の液体漂白洗浄剤組成物。
- さらに下記一般式(1)、(2)または(3)で示される界面活性剤(A)の1種もしくは2種以上を含有する請求項1〜6のいずれか記載の液体漂白洗浄剤組成物。
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