JP4178512B2 - 電動車両の排熱構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電動車両の排熱構造に係り、特に、専用の排熱穴を設けることなく、電装部品の排熱を行うことができる電動車両の排熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、推進装置の動力源として走行用のモータを搭載し、このモータにバッテリから電力を供給して走行する電動車両がある。電動車両は、モータに供給する電力を制御するために、電装部品を搭載している。電装部品は、通電により発熱するため、電装部品の排熱を行う必要がある。電装部品としては、インバータ、コントローラ、バッテリ、モータ等が考えられる。
【0003】
従来の電動車両の排熱構造としては、図7に示すものがある。図7において、102は電動車両、104は車体、106はフロアパネル、108は車室、110は電装部品である。この電動車両102の排熱構造は、車体104を構成するフロアパネル106の車室内108に図示しない走行用モータの電装部品110を搭載し、この電装部品110の排熱を行う排熱穴112をフロアパネル106に設け、電装部品110の排熱を排熱穴112に導く電動ファン114を設け、排熱穴112からの雨水の浸入を防止する雨よけ部材116を設けている。
【0004】
従来の排熱構造には、フロントフェンダの孔部板面に、周囲に内方に斜面を有する孔を穿設し、エンジンルーム内に流入した空気を、このフロントフェンダの孔部板面に穿設した孔を介して車体側部に排出するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来の排熱構造には、走行用のモータの排熱を室外熱交換器に導き、モータの冷却を可能としながら排熱を回収して有効利用を図るものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−127277号公報(第2頁、図3)
【特許文献2】
特開平5−162536号公報(第3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の図7に示す電動車両102の排熱構造においては、車体104を構成するフロアパネル106に搭載した電装部品110の排熱を行うために、フロアパネル106に排熱穴112を設け、この排熱穴112からの雨水の浸入を防止する雨よけ部材116を設けている。
【0008】
このため、従来の電動車両102の排熱構造は、専用の排熱穴112を形成する必要があるとともに、雨よけ部材116等の別部品を設ける必要があり、加工工数や部品点数の増加を招き、大きな車体変更をしなければならない不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車体に車室外と連通する換気穴を設けるとともにモータ等の電装部品を搭載した電動車両の排熱構造において、前記換気穴をナンバープレートと重なるように前記車体のパネルに形成して設け、この換気穴の車室内側にカバー部材を設けるとともに車室外側に雨よけ部材を設け、前記電装部品を前記換気穴の前方に配置し、前記換気穴の近傍に電動ファンを設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の電動車両の排熱構造は、ナンバープレートと重なるように車体のパネルに形成されている車室外と連通する換気穴の車室内側にカバー部材を設けるとともに車室外側に雨よけ部材を設け、電装部品を換気穴の前方に配置し、換気穴の近傍に電動ファンを設けたことにより、電装部品の排熱を電動ファンによって車体のパネルに既設の換気穴に導き、車室外に放出することができる。
【0011】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1・図2は、この発明の第1実施例を示すものである。図1・図2において、2は電動車両、4は車体、6はフロアパネル、8はバックパネル、10は車室、12は電装部品である。電動車両2は、車体4のフロアパネル6に電装部品12を搭載し、図示しない走行用のモータに供給される電力を制御して走行する。電装部品12としては、インバータ、コントローラ、バッテリ、モータ等が考えられる。
【0012】
この電動車両2は、電装部品12よりも後方の車体4を構成するバックパネル8の中央に、車室10外と連通する換気穴14を設けている。この換気穴14は、ドア(図示せず)の開閉等による車室10内の圧力変動を逃がして、気圧を調整するものである。
【0013】
この電動車両2の排熱構造は、前記換気穴14を車体4のバックパネル8に形成して設けている。バックパネル8には、換気穴14の車室10内側にカバー部材16を設けるとともに、車室10外側に雨よけ部材18を設けている。カバー部材16は、換気穴14の開口部20の前方且つ上方に向かって開口して設けている。雨よけ部材18は、換気穴14の開口部20の上方を支点として下端がバックパネル8に密着・離間して、開口部20を開閉するように設けられている。
【0014】
この電動車両2は、電装部品12を換気穴14の前方に配置し、換気穴14の近傍に排熱用の電動ファン22を設けている。この電動ファン22は、換気穴14の開口部20の上方に換気穴14側に向くように斜めに配設している。また、この電動車両2は、換気穴14をナンバープレート24と重なるようにバックパネル8に形成して設けている。
【0015】
次に作用を説明する。
【0016】
この電動車両2の排熱構造は、車体4を構成するバックパネル8に形成された車室10外と連通する換気穴14の車室10内側にカバー部材16を設けるとともに車室10外側に雨よけ部材を設け、電装部品12を換気穴14の前方に配置し、換気穴14の近傍に電動ファン22を設けている。
【0017】
電装部品12の排熱は、電動ファン22によって車体4のバックパネル8に既設の換気穴14に導かれ、開口部20から雨よけ部材18を抜けて車室10外に放出される。
【0018】
このため、この電動車両2の排熱構造は、専用の排熱穴を設けることなく、電装部品12の排熱を行うことができる。
【0019】
また、この電動車両2の排熱構造は、換気穴14の開口部20の上方に電動ファン22を配設したことにより、開口部20への空気の流れを形成することができ、排熱を効率的に行うことができる。
【0020】
さらに、この電動車両2の排熱構造は、換気穴14をナンバープレート24と重なるように形成したことにより、ナンバープレート24が車体4の幅方向における略中央に配置されることから、換気穴14も車体4の略中央に配置されることになり、車体4の幅方向に長い形状の電装部材12の排熱を車体4の略中央の電動ファン22により効率的に行うことができる。
【0021】
図3・図4は、第2実施例を示すものである。第2実施例の電動車両の排熱構造は、電装部品12と電動ファン22とを連絡する排熱ダクト26を設けている。この排熱ダクト26には、一端側の入口28を電装部品12の後側に向かって拡開して連絡するとともに、他端側の出口30をカバー部材16の上方の電動ファン22に窄めて連絡する排熱通路32を設けている。
【0022】
第2実施例の電動車両2の排熱構造は、電装部品12と電動ファン22とを排熱ダクト26によって連絡したことにより、電装部品12の排熱を拡開する排熱ダクト26の入口28によって効率的に集めて電動ファン22に窄めて連通する出口30によって換気穴14に積極的に導くことができ、効率良く排熱を行うことができる。
【0023】
図5は、第3実施例を示すものである。第3実施例の電動車両2の排熱構造は、電装部品12の前側に空気の取入ダクト34を設けている。この取入ダクト34には、一端側の人口36を車室10の前方に向かって拡開して開放するとともに、他端側の出口38を電装部品12の前側に窄めて連絡する取入通路40を設けている。
【0024】
第3実施例の電動車両2の排熱構造は、電装部品12の前側に車室10の空気を取入れる取入ダクト34を設けたことにより、拡開する入口36によって車室10の空気を効率的に集めて取入通路40により電装部品12に取入れることができ、排熱ダクト26によって電装部品12の排熱を効率的に集めて換気穴14に積極的に導くことができ、電装部品12の排熱をさらに効率良く行うことができる。
【0025】
図6は、第4実施例を示すものである。第4実施例の電動車両2の排熱構造は、電装部品12の上側の外殻線42を前側から後側に向かい水平線Hに対して上昇傾斜するように形成し、電装部品12の後側に排熱ダクト26を設けている。この排熱ダクト26には、一端側の入口28を電装部品12の後側の最上部に向かって拡開して連絡するとともに、他端側の出口30をカバー部材16の上方の電動ファン22に窄めて連絡する排熱通路32を設けている。
【0026】
第4実施例の電動車両2の排熱構造は、電装部品12の上側の外殻線42に沿って上昇傾斜するように流れる排熱を、電装部品12の後側の最上部に拡開する排熱ダクト26の入口28によって効率的に集めて電動ファン22に窄めて連通する出口30によって換気穴14に積極的に導くことができ、さらに効率良く排熱を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
このように、この発明の電動車両の排熱構造は、電装部品の排熱を電動ファンによって車体のパネルに既設の換気穴に導き、車室外に放出することができる。このため、この電動車両の排熱構造は、専用の排熱穴を設けることなく、電装部品の排熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動車両の排熱構造の第1実施例を示す車体後部の断面図である。
【図2】電動車両の排熱構造の第1実施例を示す車体後部の斜視図である。
【図3】電動車両の排熱構造の第2実施例を示す車体後部の断面図である。
【図4】電動車両の排熱構造の第2実施例を示す車体後部の斜視図である。
【図5】電動車両の排熱構造の第3実施例を示す車体後部の断面図である。
【図6】電動車両の排熱構造の第4実施例を示す車体後部の断面図である。
【図7】電動車両の排熱構造の従来例を示す車体後部の断面図である。
【符号の説明】
2 電動車両
4 車体
6 フロアパネル
8 バックパネル
10 車室
12 電装部品
14 換気穴
16 カバー部材
18 雨よけ部材
20 開口部
22 電動ファン
24 ナンバープレート
Claims (1)
- 車体に車室外と連通する換気穴を設けるとともにモータ等の電装部品を搭載した電動車両の排熱構造において、前記換気穴をナンバープレートと重なるように前記車体のパネルに形成して設け、この換気穴の車室内側に力バー部材を設けるとともに車室外側に雨よけ部材を設け、前記電装部品を前記換気穴の前方に配置し、前記換気穴の近傍に電動ファンを設けたことを特徴とする電動車両の排熱構造。
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