JP4178373B2 - 袋体およびその開口・充填方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、中仕切によって複数室を設けた袋体において、中仕切を突出させた開口袋体、および該袋体への開口・充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
予め混合しておくと、相互に反応したり、影響しあって、混合物の作用、薬効、味覚等が変化したり、劣化したりする場合には、これら2種以上の混合成分を別々に分離した状態で保存し、用時に混合して使用する必要がある。このような場合には、各成分を別々の容器に保存しても良いが、使用時の便のために、中仕切を有する包装袋が提案されている(実開昭53−35711、特開昭60−55948、特開平1−240469、特開平2−311418、特開平4−364851、特開平6−190019など)。
【0003】
これらの包装袋には、当然のことながら、2種以上の成分を充填することになるが、その構造が複雑になればなるほど、各成分の充填に手間取り、機械化が困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術に鑑み、鋭意検討の結果、完成したものであって、中仕切により複数室に分割する袋体において、従来技術の欠点を克服し、充填工程及びシール工程を容易に機械化できる包装体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中仕切を突出させた袋体を用いることを特徴とし、これを利用することで、開口・充填工程及びシ−ル工程を容易に機械化できる。
【0006】
本発明によれば、中仕切により複数室に分割する開口袋体において、中仕切は複数設けられ、中仕切の夫々は複数室への充填時の開口のための保持操作を行うべく上部が突出するようにされ、上部切り込みから袋体内部に向け下方に離間した袋体位置と下部シ−ル部分から袋体内部に向け上方に離間した袋体位置との間の任意の位置にて、前記複数の中仕切の各々が該各々の中仕切に対向する袋体内面に溶着され、これにより袋体は前記各々の中仕切とこれに対向する袋体内面との間の室及び複数の中仕切間の室の複数室に分割されることを特徴とした開口袋体が提供される。
また、本発明によれば、中仕切により複数室に分割する開口袋体において、中仕切は複数設けられ、中仕切の夫々は複数室への充填時の開口のための保持操作を行うべく上部が突出するようにされ、上部切り込みから袋体内部に向け下方に離間した袋体位置と下部切り込みから袋体内部に向け上方に離間した袋体位置との間の任意の位置にて、前記複数の中仕切の各々が該各々の中仕切に対向する袋体内面に溶着され、これにより袋体は前記各々の中仕切とこれに対向する袋体内面との間の室及び複数の中仕切間の室の複数室に分割されることを特徴とした開口袋体が提供される。
複数の中仕切の突出程度は相違していてもよいし、中仕切同士を溶着することができる。また、中仕切を含む袋体が任意の同一箇所で全て溶着することも可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、中仕切により複数室に分割する開口袋体において、中仕切を突出させたことを特徴とする開口袋体である。図1、2に示すように、中仕切2を外袋3や他の外袋4より突出して設ける。突出の程度は、充填工程で中仕切2を保持したり、吸引等により、開口することが出来る程度でよい。2個以上の中仕切を設ける場合には、中仕切を区別して保持ないし開口できるように、突出の程度を変えることも出来る。また、複数の中仕切を設ける場合には、図8のように、中仕切が両端共突出開口するようにしてもよい。
【0008】
図1、2は、2室の大きさの異なる例であるが、同じ大きさの室であっても良く、一方の室が例えばA−A’に対して平行に、縦にシールされたものでもよく、中仕切が円筒形等の任意の形状であっても良い。
【0009】
これらの開口袋体を構成する外袋シートや中仕切シートは、一般的に使用されているフィルムで良く、各室に充填する成分に応じて、適切なものを選択することができる。たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン等やこれらのラミネートフィルム、またはアルミ箔等とのラミネートフィルムであっても良い。また、必要に応じて、アルミ蒸着フィルムやケイ素蒸着フィルム等の防湿性やガスバリアー性を有する材質を選択することもできる。
【0010】
このような開口袋体は、中仕切により複数室に分割する開口袋体において、中仕切を突出させた開口袋体を、中仕切を任意の方向から吸引することにより、吸引しない側の室を開口して複数室に充填する。また、突出した中仕切を保持し、任意の外袋を開口し、各成分を充填することもできる。
【0011】
この際、中仕切を保持する方法は一般的な方法で良く、また開口方法も特に限定しないが、例えば、吸盤やチャック等を使って開口させたり、減圧吸引あるいは粘着作用等により開口することもできる。充填は成分毎に行っても良いし、各成分を同時に充填することも出来る。この際、中仕切が突出していることにより、開口時にチャック等が外袋シートをつかみやすくなり、また、充填時には、中仕切が壁となり、他成分の混入を防止するという利点もある。
【0012】
充填が完了したら、外袋と中仕切を接着・溶着等してシールする。その際、突出した中仕切を切除して、図3、4に示すようにしてもよい。なお、図3、4は充填物を省略して記載したが、実際には、各室は充填成分で膨らんでいる。また、切り込み7、8に続く切取線等を入れておいても良い。
【0013】
本発明では、中仕切により複数室に分割する袋体において、上部切り込みと、下部シ−ル部分あるいは下部の切り込みとの間の任意の位置に、中仕切が溶着されていてもよい。これにより、同時に内容物を取り出すこともできるし、個別に取り出すことも可能となる。例えば、図3、4において、上部切り込み7で開封すれば、2室の内容物を同時に一度で取り出すことができるし、一方、初めに下部切り込み8で開封し、内容物を取り出した後、袋を反対にし、上部切り込み7で開封して、もうひとつの室の内容物を取り出す、というように、個別に取り出すことも可能となる。
【0014】
なお、図3、4は2室の場合の例であるが、複数室の場合でも、中仕切の長さ及び溶着部を切り込みの間で任意にずらしていくことにより、可能となる。この例として、3室の場合を図5、6に示した。この平面図では、突出した中仕切が付いているが、内容物の充填後、外袋シートと中仕切を接着・溶着シールして、袋体となる。この袋体を開封する場合は、上部切り込み7で開封すれば、3室の内容物を同時に一度で取り出すことができる。一方、初めに下部切り込み8で開封し、内容物を取り出し、次に切り込み9で開封し、2つ目の内容物を取り出してから、袋を反対にし、上部切り込み7で開封して、3つ目の内容物を取り出す、というように、個別に取り出すことも可能となる。
【0015】
さらに本発明に含まれる複数室に分割する場合の例として、図7〜9を示す。図7は3室に分けた場合の断面図例、図8は5室に分けた場合の断面図例、図9は6室に分けた場合の断面図例であるが、このシール後の平面図は、図3の袋体と同じ状態になる。このように、袋に収納したいものに応じて、中仕切の長さを変えたり、溶着部位を変えることにより対応できる。
【0016】
なお、この袋体の内容物は、2種以上の混合成分を別々に分離した状態で保存し、用時に混合して使用する必要があるものであればよいが、特に好ましい一例として、人工腎臓透析用粉末製剤をあげることができる。最近の人工腎臓透析では、炭酸水素ナトリウムを用いる重炭酸透析が主流となっているが、重炭酸透析液では、重炭酸イオンがカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンと反応して、不溶性化合物(炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸金属塩)を生成するため、一剤化することが困難である。そこで、一般的な粉末製剤では、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオン等を含む電解質成分、およびpH調整剤からなる「A−1剤」と、ブドウ糖の「A−2剤」、さらに重炭酸イオンの炭酸水素ナトリウムからなる粉末の「B剤」の3剤構成となっており、使用時に、「A−1剤」と「A−2剤」を溶解したA液と、B剤を溶解したB液を希釈混合している。
【0017】
そこで、この発明の複室容器に、この粉末製剤のA−1剤とA−2剤を2室の袋に分別して入れたり、あるいは、A液用の全ての成分を各成分毎、分別して入れることもできる。その他、3室の袋に収納する例として、塩化ナトリウム、ブドウ糖、残りの電解質として入れることもできるし、塩化ナトリウムとブドウ糖、pH調整剤(例えばクエン酸などの固体有機酸)、残りの電解質という分け方もできる。また、A液用の粉末製剤だけでなく、単純に「A−1剤」、「A−2剤」、「B剤」も入れることもできる。また、重曹も含めて、人工腎臓透析用粉末製剤の全ての成分について、各成分毎に分別して入れることもできる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、突出した中仕切部分で保持したり、中仕切や外袋を吸引などして、任意の各室を開口して各成分を充填することが出来、容易かつ安価に機械化できる。用時には、袋体の口部を同時に、または個別にも開封でき、各室の収容物を同時に、または個別にも取り出すことができる。別々の容器に収容する場合のごとく、各成分の取り出し忘れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】開口袋体の平面図である。
【図2】図1のA−A’における断面図である。
【図3】シール後の袋体(充填は省略)である。
【図4】図3のB−B’における断面図である。
【図5】3室の場合の開口袋体の平面図である。
【図6】図5のA−A’における断面図である。
【図7】図3の、3室の場合のA−A’における開口袋体の断面図である。
【図8】図3の、5室の場合のA−A’における開口袋体の断面図である。
【図9】図3の、6室の場合のA−A’における開口袋体の断面図である。
【符号の説明】
1 袋体
2 中仕切シート
3 外袋シート
4 他の外袋シート
5 シール部分
6 中仕切シートのシ−ル部分
7 上部切り込み
8 下部切り込み
9 切り込み
Claims (5)
- 中仕切により複数室に分割する開口袋体において、中仕切は複数設けられ、中仕切の夫々は複数室への充填時の開口のための保持操作を行うべく上部が突出するようにされ、上部切り込みから袋体内部に向け下方に離間した袋体位置と下部シ−ル部分から袋体内部に向け上方に離間した袋体位置との間の任意の位置にて、前記複数の中仕切の各々が該各々の中仕切に対向する袋体内面に溶着され、これにより袋体は前記各々の中仕切とこれに対向する袋体内面との間の室及び複数の中仕切間の室の複数室に分割されることを特徴とした開口袋体。
- 中仕切により複数室に分割する開口袋体において、中仕切は複数設けられ、中仕切の夫々は複数室への充填時の開口のための保持操作を行うべく上部が突出するようにされ、上部切り込みから袋体内部に向け下方に離間した袋体位置と下部切り込みから袋体内部に向け上方に離間した袋体位置との間の任意の位置にて、前記複数の中仕切の各々が該各々の中仕切に対向する袋体内面に溶着され、これにより袋体は前記各々の中仕切とこれに対向する袋体内面との間の室及び複数の中仕切間の室の複数室に分割されることを特徴とした開口袋体。
- 複数の中仕切の突出程度が相違することを特徴とする請求項1若しくは2の開口袋体。
- 一対の中仕切同士は溶着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの開口袋体。
- 中仕切を含む袋体が任意の同一箇所で全て溶着されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかのの開口袋体。
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