JP4753571B2 - 透析用剤収納容器 - Google Patents
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Description
前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器である。
前記切り離しまでは第1底部と第2底部との間の胴部が両底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切り離し後に溶解装置にセットした状態では前記切り離しで残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器である。
請求項1に記載の発明によれば、可撓性シート材からなる筒状の胴部の上端開口を封止し、下端開口に近い胴部の内部に可撓性シート材からなる底部を設け、該底部と胴部と上記上端の封止部とにより囲まれた空間を透析用剤収納空部とし、底部の下方に位置する胴部の下端開口を封止して底部の外側の面を胴部の下端部分で覆い隠し、この下端の封止部と底部との間で胴部の下端部分を切除可能とし、切除した状態で底部の外側の面が下端開口内に露出するようにした透析用剤収納容器であって、前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたので、溶解装置にセットした場合の接続部分である底部を使用時までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となって確実に清潔に保つことができる。したがって、溶解装置に投入する際に、容器に付着したゴミや菌が溶解装置に混入する不都合を解決することができる。また、溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止することができ、さらに底部を破って透析用剤を落下させた時に胴部の残余部分が底部を壁状に囲んでいるので、壁状胴部の残余部分が透析用剤の発塵を抑制することができる。そして、空になった使用済みの容器は容易に減容でき、廃棄処理の容易化を図ることができる。
図1は袋式透析用剤収納容器の第1の実施形態の正面図、図2は図1に示す袋式透析用剤収納容器の胴部の下端部分を切除している状態の正面図、図3は袋式透析用剤収納容器の斜め下方から見た斜視図である。
本実施形態では、2枚の可撓性シート材を重ね合わせ、その左右側縁を溶着(あるいは融着)して断面略笹葉形或いは略舟形の筒状の胴部2を形成し、両可撓性シート材の上端縁同士を溶着(あるいは融着)することで胴部2の上端開口を封止し、該封止部4のほぼ中央に横長な穴を吊り下げ部5として開設する。また、胴部2の内側の下部に椀状或いはポケット状に彎曲した平面視略紡錘形のシート材を止着して底部3とし、上端の封止部4と底部3と胴部2とによって囲まれた空間を透析用剤収納空部6とし、底部3の下方に位置する胴部2の下端開口を溶着(あるいは融着)するなどして封止し、これにより封止した状態では胴部2の封止下端部分が底部3を覆い隠す被覆防埃部となり、底部3の外側の面を胴部2の下端部分で覆い隠してゴミや雑菌の付着を防止できるように構成している。なお、胴部2の下端開口を封止すると、底部3を構成しているシート材が胴部2を構成している両側のフィルム材に挟み付けられて多少屈曲したり皺になったりするが、この段階では何ら支障がない。
工場を出荷する状態では透析用剤収納空部6内に所定量の透析用剤10が収納され、胴部2の下端開口が封止されて底部3の下面が胴部2の下端部分8によって覆い隠されている。この状態で病院まで搬送され、保管される。そして、使用される時、即ち、溶解装置に透析用剤10を投入する場合には、図2に示すように、先ず、胴部2の下端の封止部7と底部3との間で胴部2の下端部分8を切除する。この時、挟みやカッターなどの工具を使用してもよいが、胴部2の側縁の封止部9に三角形の切り込みノッチ11を形成しておくと、作業者が手作業でこのノッチ11から引き裂いて胴部2の下端部分8を切除することができる。この様にして胴部2の下端部分8を切除すると、胴部2の下端を開いて折れ曲がった底部3を展開してその外側を下端開口内に露出させることができ、また、底部3は充填されている透析用剤の自重により皺などが延ばされて椀形に張る。
この実施形態はA剤を収納した容器1aとB剤を収納した容器1bとを一体化したものである。具体的には、可撓性シート材からなる筒状の胴部2の内部に可撓性シート材からなる第1底部3aと第2底部3bを軸方向に所定の間隔離隔して設ける。なお、本実施形態では、図中左側はA剤を充填し、右側はB剤を充填し、例えばA剤を2682.0g、B剤を661.6g収納できるように設定するので、図4(a)に示すように、横長な胴部2の中央よりも右側寄りに第1底部3aと第2底部3bとの間の離隔部分を配置してある。そして、胴部2の一端開口である左側の開口及び他端開口である右端開口を封止し、第1底部3aと胴部2と上記一端の封止部15とにより囲まれた空間を第1透析用剤収納空間16aとし、第2底部3bと胴部2と上記他端の封止部17とにより囲まれた空間を第2透析用剤収納空間16bとしてある。そして、上記第1底部3aと第2底部3bとの間で胴部2を切り離し可能とし、切り離した状態で第1底部3aと第2底部3bの外側の面がそれぞれ露出するようにしてある。具体的には、胴部2を構成している合成樹脂シート材の伸展方向を胴部2の幅方向に設定し、胴部2を幅方向に裂き易くするとともに、亀裂が入り易いように三角形の切り込みノッチ11を胴部2の側縁(図4中上下)の封止部18に形成してある。
そして、本発明は、上記した透析用剤の容量や割合に限定されず、透析液の調製に必要な透析用剤の使用量に応じて透析用剤収納容器の寸法や収納容量を適宜設定することが好ましい。
2 胴部
3 底部
4 上端の封止部
5 吊り下げ部
6 透析用剤収納空部
7 下端の封止部
8 胴部の下端部分
9 側縁の封止部
10 透析用剤
11 ノッチ
12 カッター
15 一端側の封止部
16a 第1透析用剤収納空間
16b 第2透析用剤収納空間
17 他端側の封止部
18 側縁の封止部
Claims (2)
- 可撓性シート材からなる筒状の胴部の上端開口を封止し、下端開口に近い胴部の内部に可撓性シート材からなる底部を設け、該底部と胴部と上記上端の封止部とにより囲まれた空間を透析用剤収納空部とし、底部の下方に位置する胴部の下端開口を封止して底部の外側の面を胴部の下端部分で覆い隠し、この下端の封止部と底部との間で胴部の下端部分を切除可能とし、切除した状態で底部の外側の面が胴部の下端開口内に露出するようにした透析用剤収納容器であって、
前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器。 - 可撓性シート材からなる筒状の胴部の内部に可撓性シート材からなる第1底部と第2底部を胴部の軸方向に所定の間隔離隔して設けると共に、胴部の一端開口及び他端開口を封止し、第1底部と胴部と上記一端開口の封止部とにより囲まれた空間を第1透析用剤収納空間とし、第2底部と胴部と上記他端開口の封止部とにより囲まれた空間を第2透析用剤収納空間とし、上記第1底部と第2底部との間で胴部を切り離し可能とし、切り離した状態で第1底部と第2底部の外側の面がそれぞれ露出するようにした透析用剤収納容器であって、
前記切り離しまでは第1底部と第2底部との間の胴部が両底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切り離し後に溶解装置にセットした状態では前記切り離しで残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器。
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