JP4753571B2 - 透析用剤収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、人工透析に用いる透析液の調製に使用される粉末状或いは顆粒状とした固体透析用剤などの透析用剤を収納する袋状の容器に関する。
透析用剤には、液体型と固体型の2種類の型がある。液体型の透析用剤は、その大部分が水で占められており、重量と容量が大きくなるため、透析医療従事者への運搬作業の負荷が大きく、保管スペースも大きくなってしまう。そのため、近年、透析液を使用する際に、自動溶解装置に投入して、水に溶解させて透析液を調製する固体型の透析用剤(以下、固体透析用剤という)が急速に普及している。この固体透析用剤を収納する容器は、現在、袋式とボトル式がある。
特開2001−340447号公報
袋式の透析用剤収納容器は、点滴用液の容器と同様に、可撓性を有するシート材で袋体に構成されているので、使用後の嵩高を減少させることができる利点がある。しかし、透析医療従事者が一袋ずつ手作業で開封し、溶解装置に投入して、透析液の調製をしているので、人為ミスによるA剤とB剤の投入ミス、数量ミスの危険性がある。また、溶解装置投入時に、袋に付着したゴミや雑菌、人間の毛髪等の異物が混入する危険性も高いという問題がある。さらに、投入時の発塵により溶解装置の周辺が汚染したり、誤動作するなどの問題もある。
一方、ボトル式透析用剤収納容器は、自動溶解装置にセットすれば、全自動で透析液の調製が可能となり、数量違いや異物混入の危険性は袋式に比べて低い。しかし、ボトルは、袋式に比べて剛性の高い材料で構成されているので、使用後空になっても、つぶして容量を小さくし難く、ゴミとして処分する際に嵩張るという問題がある。
本発明は上記した事情に鑑みなされたもので、その目的は、溶解装置に接続する部分をセット(使用)直前まで覆い隠して菌や汚れが付着することを確実に防止することができ、使用後の容積を容易に減らすことができる袋式の透析用剤収納容器を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1に記載のものは、可撓性シート材からなる筒状の胴部の上端開口を封止し、下端開口に近い胴部の内部に可撓性シート材からなる底部を設け、該底部と胴部と上記上端の封止部とにより囲まれた空間を透析用剤収納空部とし、底部の下方に位置する胴部の下端開口を封止して底部の外側の面を胴部の下端部分で覆い隠し、この下端の封止部と底部との間で胴部の下端部分を切除可能とし、切除した状態で底部の外側の面が胴部の下端開口内に露出するようにした透析用剤収納容器であって、
前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器である。
請求項2に記載のものは、可撓性シート材からなる筒状の胴部の内部に可撓性シート材からなる第1底部と第2底部を胴部の軸方向に所定の間隔離隔して設けると共に、胴部の一端開口及び他端開口を封止し、第1底部と胴部と上記一端開口の封止部とにより囲まれた空間を第1透析用剤収納空間とし、第2底部と胴部と上記他端開口の封止部とにより囲まれた空間を第2透析用剤収納空間とし、上記第1底部と第2底部との間で胴部を切り離し可能とし、切り離した状態で第1底部と第2底部の外側の面がそれぞれ露出するようにした透析用剤収納容器であって、
前記切り離しまでは第1底部と第2底部との間の胴部が両底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切り離し後に溶解装置にセットした状態では前記切り離しで残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、可撓性シート材からなる筒状の胴部の上端開口を封止し、下端開口に近い胴部の内部に可撓性シート材からなる底部を設け、該底部と胴部と上記上端の封止部とにより囲まれた空間を透析用剤収納空部とし、底部の下方に位置する胴部の下端開口を封止して底部の外側の面を胴部の下端部分で覆い隠し、この下端の封止部と底部との間で胴部の下端部分を切除可能とし、切除した状態で底部の外側の面が下端開口内に露出するようにした透析用剤収納容器であって、前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたので、溶解装置にセットした場合の接続部分である底部を使用時までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となって確実に清潔に保つことができる。したがって、溶解装置に投入する際に、容器に付着したゴミや菌が溶解装置に混入する不都合を解決することができる。また、溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止することができ、さらに底部を破って透析用剤を落下させた時に胴部の残余部分が底部を壁状に囲んでいるので、壁状胴部の残余部分が透析用剤の発塵を抑制することができる。そして、空になった使用済みの容器は容易に減容でき、廃棄処理の容易化を図ることができる。
請求項2に記載のものは、可撓性シート材からなる筒状の胴部の内部に可撓性シート材からなる第1底部と第2底部を軸方向に所定の間隔離隔して設けると共に、胴部の一端開口及び他端開口を封止し、第1底部と胴部と上記一端の封止部とにより囲まれた空間を第1透析用剤収納空間とし、第2底部と胴部と上記他端の封止部とにより囲まれた空間を第2透析用剤収納空間とし、上記第1底部と第2底部との間で胴部を切り離し可能とし、切り離した状態で第1底部と第2底部の外側の面がそれぞれ露出するようにした透析用剤収納容器であって、前記切り離しまでは第1底部と第2底部との間の胴部が両底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切り離し後に溶解装置にセットした状態では前記切り離しで残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたので、A剤とB剤の2種類の透析用剤を一体化した容器に別個に収納した状態で出荷、搬送、保管することができ、各作業を合理的、能率的に行うことができる。そして、胴部を切り離すまでは第1底部と第2底部との間の胴部が両底部を覆い隠す被覆防埃部となって第1底部と第2底部の外面を確実に清潔に保つことができる。したがって、溶解装置に投入する際に、容器に付着したゴミや雑菌が溶解装置に混入する不都合を解決することができる。また、切り離して溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止することができ、さらに底部を破って透析用剤を落下させた時に胴部の残余部分が底部を壁状に囲んでいるので、壁状胴部の残余部分が透析用剤の発塵を抑制することができる。そして、空になった使用済みの容器は容易に潰して容積を減少させることができ、廃棄処理の容易化を図ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は袋式透析用剤収納容器の第1の実施形態の正面図、図2は図1に示す袋式透析用剤収納容器の胴部の下端部分を切除している状態の正面図、図3は袋式透析用剤収納容器の斜め下方から見た斜視図である。
袋式の透析用剤収納容器1は、可撓性シート材からなる筒状の胴部2と、この胴部2内の下部に設けた可撓性シート材製の底部3とから概略構成されている。可撓性シート材としては、例えば、ポリエステルのラミネートフィルム材やポリエチレンフィルムなど可撓性のある合成樹脂シート材(フィルム材)を使用することができ、胴部2には底部3よりも高い強度のものを用い、底部3にはカッターで破断し易いように胴部2よりも弱いものを用いると好適である。なお、図面に示す実施形態では、胴部2には、厚さ10〜50μmのポリエステルフィルムと、厚さ10〜50μmの酸化ケイ素蒸着ポリエステルフィルムと、厚さ50〜100μmのポリエチレンフィルムとを積層したラミネートフィルムを使用し、底部3には、厚さ10〜100μmのポリエチレンフィルムを使用している。
本実施形態では、2枚の可撓性シート材を重ね合わせ、その左右側縁を溶着(あるいは融着)して断面略笹葉形或いは略舟形の筒状の胴部2を形成し、両可撓性シート材の上端縁同士を溶着(あるいは融着)することで胴部2の上端開口を封止し、該封止部4のほぼ中央に横長な穴を吊り下げ部5として開設する。また、胴部2の内側の下部に椀状或いはポケット状に彎曲した平面視略紡錘形のシート材を止着して底部3とし、上端の封止部4と底部3と胴部2とによって囲まれた空間を透析用剤収納空部6とし、底部3の下方に位置する胴部2の下端開口を溶着(あるいは融着)するなどして封止し、これにより封止した状態では胴部2の封止下端部分が底部3を覆い隠す被覆防埃部となり、底部3の外側の面を胴部2の下端部分で覆い隠してゴミや雑菌の付着を防止できるように構成している。なお、胴部2の下端開口を封止すると、底部3を構成しているシート材が胴部2を構成している両側のフィルム材に挟み付けられて多少屈曲したり皺になったりするが、この段階では何ら支障がない。
そして、使用する時、即ち、溶解装置に投入する時に、下端の封止部7と底部3との間で胴部2の下端部分8を切除可能とし、切除した後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部2の残余部分が底部3を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部3を溶解装置のカッターにより破断できるように底部3の外側の面が下端開口内で下向きに露出するように構成されている。なお、胴部2の上端開口を封止する工程は、実際には、透析用剤収納空部6内に透析用剤10を所定量充填した後である。
袋式透析用剤収納容器1内に収納する透析用剤10は、溶解時における化学反応を防止するためにA剤とB剤との2種類に分けて提供される。A剤はブドウ糖、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどの成分を含んだ薬剤であり、B剤は炭酸水素ナトリウムを主成分とする薬剤である。そして、透析液を調製するには、例えばA剤を2682.0g、B剤を661.6g使用する。そこで、本実施例に示す実施形態では、透析用剤収納容器1を、透析液の調整に必要な使用量を収納可能な容量に設定している。例えば、A剤用の透析用剤収納容器1の容量を約3リットル(幅約23cm、高さ約40cm)、B剤用の透析用剤収納容器1の容量を約1リットル(幅約23cm、高さ約13cm)に設定し、透析用剤収納容器1を見ただけで識別できるようにしてある。
次に、使用方法について説明する。
工場を出荷する状態では透析用剤収納空部6内に所定量の透析用剤10が収納され、胴部2の下端開口が封止されて底部3の下面が胴部2の下端部分8によって覆い隠されている。この状態で病院まで搬送され、保管される。そして、使用される時、即ち、溶解装置に透析用剤10を投入する場合には、図2に示すように、先ず、胴部2の下端の封止部7と底部3との間で胴部2の下端部分8を切除する。この時、挟みやカッターなどの工具を使用してもよいが、胴部2の側縁の封止部9に三角形の切り込みノッチ11を形成しておくと、作業者が手作業でこのノッチ11から引き裂いて胴部2の下端部分8を切除することができる。この様にして胴部2の下端部分8を切除すると、胴部2の下端を開いて折れ曲がった底部3を展開してその外側を下端開口内に露出させることができ、また、底部3は充填されている透析用剤の自重により皺などが延ばされて椀形に張る。
底部3を露出させたならば、この透析用剤収納容器1を溶解装置にセットする。本実施形態における透析用剤収納容器1は上端に吊り下げ部5として穴を開設してあるので、この穴内に溶解装置のハンガー(図示せず)を挿通して吊り下げる。そして、吊り下げられた透析用剤収納容器1はハンガーの移動により溶解槽の上方の投入位置まで搬送される。この投入位置では、図3に示すように、溶解装置の溶解槽(図示せず)が上昇し、この溶解槽の上部に設けられているカッター12が底部3の下面に下方から当接して底部3を破断する。なお、底部3は胴部2に比較して強度が低く設定させているために裂け易い。したがって、カッター12を当接して押圧するだけで容易に破断する。そして、底部3が破断したならば、その後カッター12をさらに上昇してから下降する。すると、破断した底部3の破断片が下方に彎曲してカッター12の周囲に口が開く。したがって、透析用剤収納空部6内の透析用剤10が開いた口から落下し、溶解槽内に投入される。
そして、すべての透析用剤が落下して空になると、ハンガーに吊り下げられた空の透析用剤収納容器1が取外し位置に搬送される。この様にして、使用済みとなった透析用剤収納容器1は潰れて扁平な袋体であり、容積が最小限近くまで減容される。したがって、廃棄する場合に搬送などが容易である。
このようにして、A剤をA剤用の溶解槽へ投入して9L(リットル)のA原液を調製し、B剤をB剤用の溶解槽へ投入して11.34LのB原液を調整する。そして、A原液:B原液:水=1:1.26:32.74の比率で混合すれば、315Lの透析液を調製することができる。
次に、図4に示す第2の実施形態について説明する。
この実施形態はA剤を収納した容器1aとB剤を収納した容器1bとを一体化したものである。具体的には、可撓性シート材からなる筒状の胴部2の内部に可撓性シート材からなる第1底部3aと第2底部3bを軸方向に所定の間隔離隔して設ける。なお、本実施形態では、図中左側はA剤を充填し、右側はB剤を充填し、例えばA剤を2682.0g、B剤を661.6g収納できるように設定するので、図4(a)に示すように、横長な胴部2の中央よりも右側寄りに第1底部3aと第2底部3bとの間の離隔部分を配置してある。そして、胴部2の一端開口である左側の開口及び他端開口である右端開口を封止し、第1底部3aと胴部2と上記一端の封止部15とにより囲まれた空間を第1透析用剤収納空間16aとし、第2底部3bと胴部2と上記他端の封止部17とにより囲まれた空間を第2透析用剤収納空間16bとしてある。そして、上記第1底部3aと第2底部3bとの間で胴部2を切り離し可能とし、切り離した状態で第1底部3aと第2底部3bの外側の面がそれぞれ露出するようにしてある。具体的には、胴部2を構成している合成樹脂シート材の伸展方向を胴部2の幅方向に設定し、胴部2を幅方向に裂き易くするとともに、亀裂が入り易いように三角形の切り込みノッチ11を胴部2の側縁(図4中上下)の封止部18に形成してある。
この様な構成からなる透析用剤収納容器1の使用方法について説明すると、工場を出荷する状態では第1透析用剤収納空間16a内のA剤と第2透析用剤収納空間16b内のB剤との割合が溶解する際に定められている所定量(所定割合)で収納され、この状態では第1底部3a及び第2底部3bが胴部2によって覆い隠されている。すなわち、第1底部3aと第2底部3bとの間の胴部2が両底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記した第1の実施例と同様に底部の汚れを防止している。
そして、使用される時、即ち、溶解装置に透析用剤を投入する場合には、図4(b)に示すように、先ず、第1底部3aと第2底部3bとの間で胴部2を切り離す。この場合、挟みやカッター12などの工具を使用してもよいが、切り込みノッチ11から胴部2を幅方向に裂くことによっても容易に切り離すことができる。この様にして胴部2の途中で切り離すと、左側の胴部2の下端を開いて第1底部3aを展開してその外側を下端開口内に露出させることができ、また、右側の胴部2の下端を開いて第2底部3bを展開してその外側を下端開口内に露出させることができ、両底部3a,3bは充填されているそれぞれの透析用剤の自重により皺などが延ばされて椀形に張る。
各底部3a,3bを露出させたならば、各透析用剤収納容器1a,1bを溶解装置にセットし、前記した第1実施形態と同様に、A剤用の溶解槽およびB剤用の溶解槽の上部に設けられたカッター12を底部3a,3bの下面に押し付けて底部3a,3bを破断し、内部の透析用剤をそれぞれ落下させて各溶解槽内に投入する。溶解装置にセットした状態では前記切り離しで残った胴部2の残余部分が底部3を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたので、切り離して溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部2の残余部分が底部3を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止することができ、さらに底部3を破って透析用剤を落下させた時に胴部3の残余部分が底部を壁状に囲んでいるので、壁状胴部の残余部分が透析用剤の発塵を抑制することができる。また、本実施形態では、A剤とB剤との充填割合が混合割合と同じに設定してあるので、混合する割合を間違えることなく投入することができる。そして、空になった各透析用剤収納容器1a,1bは、小さく減容することができるので、廃棄の際に嵩張らない。
このようにして、A剤をA剤用の溶解槽へ投入して9L(リットル)のA原液を調製し、B剤をB剤用の溶解槽へ投入して11.34LのB原液を調整する。そして、A原液:B原液:水=1:1.26:32.74の比率で混合すれば、315Lの透析液を調製することができる。
なお、前記した実施形態における吊り下げ部5は横長な穴としたが、これに限定されるものではなく、透析用剤収納容器1を溶解装置に吊り下げることができればよい。例えば、フック状に形成しても良い。
また、上記実施形態では、A剤をブドウ糖、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどの成分を含んだ薬剤とし、B剤を炭酸水素ナトリウムを主成分とする薬剤としたが、本発明はこの組み合わせに限定されず、水等の液体に溶解したものを混合して所定の透析液を調製でき、運搬・保管時には分けておくことが好ましい薬剤の組み合わせであれば、どのような組み合わせであってもよい。
そして、本発明は、上記した透析用剤の容量や割合に限定されず、透析液の調製に必要な透析用剤の使用量に応じて透析用剤収納容器の寸法や収納容量を適宜設定することが好ましい。
透析用剤収納容器の正面図である。 透析用剤収納容器の下端部分を切り取る状態を示す正面図である。 底部をカッターで破断する状態を示す透析用剤容器の下方から見た斜視図である。 (a)は第1透析用剤収納空間と第2透析用剤収納空間を形成して途中から分離できるようにした第2の実施形態の正面図、(b)は切り離す状態を示す正面図、(c)はA剤を充填した透析用剤収納容器1の切り離した状態における斜め下方から見た斜視図、(d)はB剤を充填した透析用剤収納容器の切り離した状態における斜め下方から見た斜視図である。
符号の説明
1 透析用剤収納容器
2 胴部
3 底部
4 上端の封止部
5 吊り下げ部
6 透析用剤収納空部
7 下端の封止部
8 胴部の下端部分
9 側縁の封止部
10 透析用剤
11 ノッチ
12 カッター
15 一端側の封止部
16a 第1透析用剤収納空間
16b 第2透析用剤収納空間
17 他端側の封止部
18 側縁の封止部

Claims (2)

  1. 可撓性シート材からなる筒状の胴部の上端開口を封止し、下端開口に近い胴部の内部に可撓性シート材からなる底部を設け、該底部と胴部と上記上端の封止部とにより囲まれた空間を透析用剤収納空部とし、底部の下方に位置する胴部の下端開口を封止して底部の外側の面を胴部の下端部分で覆い隠し、この下端の封止部と底部との間で胴部の下端部分を切除可能とし、切除した状態で底部の外側の面が胴部の下端開口内に露出するようにした透析用剤収納容器であって、
    前記切除までは胴部の封止下端部分が底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切除後に溶解装置にセットした状態では前記切除で残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器。
  2. 可撓性シート材からなる筒状の胴部の内部に可撓性シート材からなる第1底部と第2底部を胴部の軸方向に所定の間隔離隔して設けると共に、胴部の一端開口及び他端開口を封止し、第1底部と胴部と上記一端開口の封止部とにより囲まれた空間を第1透析用剤収納空間とし、第2底部と胴部と上記他端開口の封止部とにより囲まれた空間を第2透析用剤収納空間とし、上記第1底部と第2底部との間で胴部を切り離し可能とし、切り離した状態で第1底部と第2底部の外側の面がそれぞれ露出するようにした透析用剤収納容器であって、
    前記切り離しまでは第1底部と第2底部との間の胴部が両底部を覆い隠す被覆防埃部となり、前記切り離し後に溶解装置にセットした状態では前記切り離しで残った胴部の残余部分が底部を壁状に囲んで外部からの異物混入を阻止しつつ、底部を溶解装置のカッターにより破断できるように下方に向けて露出するようにしたことを特徴とする透析用剤収納容器。
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