JP2007015742A - ディスペンサー付包装容器及び包装体 - Google Patents

ディスペンサー付包装容器及び包装体 Download PDF

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孝司 山口
Takao Okada
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Abstract

【課題】 容器洗浄を必要とせず、煩瑣な詰替作業を不要としたディスペンサー付包装容器及び包装体を得ることを課題とする。
【解決手段】 ディスペンサーを装着する包装容器であって、容器本体、該容器本体に螺着する蓋体、該容器本体に係止される嵌合蓋および該嵌合蓋で支持する挟持体とを有し、該挟持体は、該容器本体の内部に収容され、かつ前記ディスペンサーの吸上管が挿入される袋体を挟持可能に構成されている。これにより、従来のポンプ付き液体容器と同様に使用することができ、かつ中身を詰め替える作業性が向上し、使用後は空になった袋体のみを廃棄し、容器は何度でも再度利用可能であるため、ゴミの減量化や資源の有効活用が図れる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ディスペンサーが装着可能な包装容器と包装体に関するものであり、更に詳しくは、内容液の詰め替えが楽なディスペンサー付包装容器と包装体に関するものである。
容器内部にポンプ式ノズルが装着されたプラスチック容器が多用されている。このような容器として、例えば長期に亘って使用しても不衛生にならず、ポンプヘッドの押さえ方に影響されることなく円滑に液体を汲み出すことができるポンプ付き液体容器がある(特許文献1)。従来より、洗剤、シャンプー、リンスなどの容器として多用され、一般に図5に示すように、ポンプ式ノズル、すなわちディスペンサー(1)であって蓋部(50)と一体化したものが容器本体(21)に装着されたプラスチック容器(20)が多く使われている。このような容器は再利用可能であることから、ゴミの減量化のために、洗剤、シャンプー、リンスなどの内容液の詰替用として、内容物のみが充填された詰替用パウチが販売に供されている。
特開平5−085560号公報
しかしながら、このような詰替用パウチから容器に内容液を移し替える際、容器の洗浄や不安定な詰替作業を必要とするものが多く、大変不便で面倒である。また、最後まで使い切らないで移し替えると雑菌が繁殖する場合があり、更には、詰替前の容器洗浄においても逆に雑菌の繁殖を招く結果となる場合もある。
そこで、本発明は、容器洗浄を必要とせず、煩雑な詰替作業を不要としたディスペンサー付包装容器及び包装体を得ることを目的とするものである。
本発明は、以上のような目的を達成するために、次のようなディスペンサー付包装容器及び包装体を提供するものである。
すなわち、本発明にかかる包装容器は、ディスペンサーを装着する包装容器であって、この容器は、容器本体と、容器本体に螺着する蓋体と、容器本体に係止される嵌合蓋と、嵌合蓋で支持する挟持体とで構成されるとともに、その挟持体は、容器内に収容されてディスペンサーの吸上管が挿入される袋体を挟持可能に構成されている。
そして、本発明にかかる包装体は、ディスペンサーが装着された包装体であって、この包装体は、容器本体と、容器本体に螺着する蓋体と、容器本体に係止される嵌合蓋と、嵌合蓋で支持する挟持体とで構成された容器内に、ディスペンサーの吸上管を挿入する袋体を収容し、前記挟持体でその袋体を挟持している。
本発明によれば、ディスペンサーを装着する包装容器を、容器本体と容器本体に螺着する蓋体と容器本体に係止される嵌合蓋と嵌合蓋で支持する挟持体とで構成するとともに、その挟持体で、容器内に収容されてディスペンサーの吸上管が挿入される袋体を挟持するように構成したので、内容液の詰め替えは袋体ごと交換するだけでよくなり、従来のように容器に内容液を注ぎ込んで移し替える煩瑣な作業が不要となる。このような包装容器は、詰替用パウチなどの袋体を前記挟持体で挟持させることで従来のポンプ付き液体容器と同様に使用することができ、中身を詰め替える作業性が著しく向上し、使用後は空になった袋体のみを廃棄し、容器は何度でも再度利用可能であるため、ゴミの減量化や資源の有効活用が図れる。
また、このような包装体は、中身の入ってる袋体をそのまま本発明の包装容器内に収容したものであり、従来と遜色なく充分使用に耐えうるものであり、袋体内から直接内容液を吸い上げて使用するものであるため、袋体内の残液が微々たるものになるまで完全に使い切ることができる。また、容器に直接内容液が入るものではないため、容器を洗浄する必要性がなく、雑菌が繁殖するような不具合を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態の好適な一例を図面で説明する。
図1は詰替用パウチの正面図であり、図2は容器本体の斜視図である。また、図3は詰替用パウチを挟持する挟持体及びその挟持体を支持する嵌合蓋の説明図であり、図4は詰替用パウチが包装容器内に収容されてなる包装体の説明図である。
本発明は、ディスペンサーを装着して使用する、洗剤、シャンプー、リンスなどを収納するための包装容器及び包装体であって、洗剤、シャンプー、リンスなどの内容液を詰め替えるとき、開封した詰替用パウチをそのまま包装容器の容器本体内に収容して使用できるようにしたものであり、包装容器の本体内に詰替用パウチ内の内容液を注ぎ込んで移し替えるという煩瑣な詰替作業を不要にしたものである。
包装容器(20)に収容する袋体としての詰替用パウチ(10)は、内容液を充填することによって自立性を持たせることができるものであれば従来公知を使用することができるが、その詰替用パウチ(10)の上縁部(11)は、図1で示すように、該上縁部(11)中央に所定幅(W)及び所定長(L)の未シール部(12a)が存在するように上縁部(11)全体がヒートシールされていることが好ましい。また、開封した場合に、その未シール部(12a)を含んで切断する(例えば図1の1点鎖線で示す箇所を切断する)ことにより、ディスペンサー(1)を挿入するための差込口(12)が形成されるようになっていることが好ましい。また、詰替用パウチ(10)には予め切断する箇所にミシン目等の開封手段を設けておくことが好ましく、また、開封後、中身がこぼれないようにするチャック(13)が設けられていてもよい。このような詰替用パウチ(10)の素材としては限定はないが、例えばONy15/LLDPE40で構成されるものが例示できる。
包装容器(20)は、図2、図3で示すように、略円柱状に形成された容器本体(21)と、容器本体(21)に螺着する蓋体(22)と、容器本体(21)の上部内周面に略環状に形設された係合部(23)に係止される嵌合蓋(30)と、嵌合蓋(30)で支持される挟持体(40)とで構成されており、この挟持体(40)で詰替用パウチ(10)の開封された上縁部(11)を挟持し、包装容器(20)内において詰替用パウチ(10)を固定するようになっている。なお、挟持体(40)で固定するのは詰替用パウチ(10)の上縁部(11)であって、詰替用パウチ(10)自体は容器全体(21)で支持される。
挟持体(40)は、図3、図4で示すように、正面視略土字状に形成されるとともに、縦に2つに分割可能に構成され、水平方向に延設された下側の挟持部(41)で詰替用パウチ(10)の開封された上縁部(11)を挟持するとともに、その挟持部(41)と平行に延設された上側の嵌合部(42)で合体するように構成されている。なお、この嵌合部(42)における嵌合手段は任意の手段を採用することができるため、特に図示しないが、例えば一方の嵌合面に凸部を、他方の嵌合面に凹部を形設し、両者の凹凸嵌合によって合体するように構成されるものである。
また、合体した挟持体(40)の中央には、ディスペンサー(1)の吸上管(2)や基部(3)を挿通可能とする平面視円弧状の貫通孔(45)が形成されるようになっており、挟持部(41)と嵌合部(42)の間を連結する連結部(43)やディスペンサー(1)が螺着される開口部(44)も平面視円弧状に形成されている。
嵌合蓋(30)は、図3、図4で示すように、包装容器(20)の容器本体(21)の内径とほぼ同じ径を有する平面視略円弧状に形成されるとともに、2つに分割可能に構成とされ、その分割された嵌合蓋(31)、(32)をそれぞれ挟持体(40)の嵌合部(42)と挟持部(41)の間に差し込んで、挟持体(40)を容器本体(21)内で支持するようになっている。なお、嵌合蓋(31)、(32)を挟持体(40)に差し込むとき、挟持体(40)の側方、即ち挟持体(40)が分離される方向と略直交する方向から差し込む方が、挟持体(40)を更に固定できて好ましい。また、その嵌合蓋(31)、(32)を挟持体(40)に差し込んだとき、嵌合蓋(31)、(32)の上面にそれぞれ立設された矩形状の係合枠(33)、(34)が挟持体(40)の嵌合部(42)に係合するようになっており、更に、その嵌合蓋(31)、(32)にそれぞれ形設された平面視半円弧状の切欠部(35)、(36)が挟持体(40)の連結部(43)に係合するようになっている。
また、嵌合蓋(30)の下部外周面には、環状に係止段部(37)が形設されており、図4で示すように、この係止段部(37)が、上記した係合部(23)に嵌合係止されることによって、嵌合蓋(30)が容器本体(21)内にセットされるようになっている。
なお、容器本体(21)と蓋体(22)の材質としてはHDPEなどが好ましく例示でき、嵌合蓋(30)と挟持体(40)の材質はPPなどが好ましい。
また、詰替用パウチ(10)の開封された上縁部(11)を挟持する挟持部(41)の挟持面には、詰替用パウチ(10)の開封された上縁部(11)が容易にずれないようにする任意のズレ防止手段(図示しない)を設けてもよい。
また、詰替用パウチ(10)の開封された上縁部(11)と挟持体(40)の挟持部(41)を次のようにしてもよい。すなわち、挟持部(41)の挟持面に凹凸嵌合によって嵌合するような嵌合手段(図示しない)を設け、詰替用パウチ(10)の上縁部(11)に、その挟持面における凸部が嵌入できる係止部(図示しない)を穿設し、詰替用パウチ(10)の上縁部(11)における係止孔をその凸部に嵌入係止させてから、嵌合部(42)とその凸部と凹部とで挟持体(40)を合体させるようにしてもよく、これによれば、詰替用パウチ(10)のずれを確実に防止することができる。
何れにしても嵌合蓋(30)及び挟持体(40)の構造は図示のものに限定されるものではなく、詰替用パウチ(10)を挟持して固定できるようになっていれば、どのような構造にしてもよい。また、上記したように挟持体(40)における嵌合手段は特に限定されるものではなく、挟持体(40)を好適に合体させられるものであれば、どのようなものでもよい。また、挟持体(40)は嵌合蓋(30)によってある程度固定できるものであるため、嵌合手段を特に設けなくてもよい。
以上のような詰替用パウチ(10)と包装容器(20)からなるディスペンサー付包装体(A)は、次のようにして組み立てられる。
まず、詰替用パウチ(10)の上縁部(11)を未シール部(12a)を含むように切断して開封する。そして、開封して差込口(12)が形成された詰替用パウチ(10)の上縁部(11)を挟持体(40)の挟持部(41)で挟持するとともに、嵌合部(42)に設けた嵌合手段によってその挟持体(40)を合体させる。このとき、詰替用パウチ(10)の差込口(12)は、挟持体(40)に形成された貫通孔(45)に位置する。次いで、挟持体(40)の嵌合部(42)と挟持部(41)の間に、分割された嵌合蓋(31)(32)を差し込み、嵌合部(42)に係合枠(33)(34)を、連結部(43)に切欠部(35)(36)をそれぞれ係合させ、挟持体(40)で挟持した詰替用パウチ(10)を包装容器(20)の容器本体(21)に収容するが、このとき、嵌合蓋(30)の下部外周面に形設された係止段部(37)が、容器本体(21)の上部内周面に形設された係合部(23)に係止される。そして、その後、蓋体(22)を容器本体(21)に螺着するとともに、挟持体(40)の開口部(44)を蓋体(22)に穿設されている開孔部(24)より突出させ、ディスペンサー(1)の吸上管(2)をその開口部(44)より挿入して挟持体(40)に形成された貫通孔(45)に挿通し、続いて詰替用パウチ(10)の差込口(12)に挿通するとともに、ディスペンサー(1)を開口部(44)に螺合して装着する。
こうして、ディスペンサー(1)の吸上管(2)が詰替用パウチ(10)内に挿入されて使用可能となった包装体(A)ができあがるが、ディスペンサー(1)の吸上管(2)は、上記したように挟持体(40)の貫通孔(45)及び詰替用パウチ(10)の差込口(12)に挿通される。したがって、貫通孔(45)の径はディスペンサー(1)の吸上管(2)、場合によってはその基部(3)の径よりも大きく、また、差込口(12)、即ち未シール部(12a)もディスペンサー(1)の吸上管(2)、場合によってはその基部(3)の径よりも大きくなるように形成されることが好ましい。なお、詰替用パウチ(10)の開封された上縁部(11)を挟持体(40)で挟持したときに、多少位置がずれても支障がないように、貫通孔(45)の径は差込口(12)の径よりも少し大きくした方が好ましい。また、詰替用パウチ(10)の差込口(12)は、内容液が充填されている場合、外部から力を加えなくても自然に開口するようになっているため、ディスペンサー(1)の吸上管(2)は支障なく詰替用パウチ(10)内に挿入される。
詰替用パウチの正面図である。 本発明の包装容器に使用する容器本体の斜視図である。 詰替用パウチを挟持する挟持体及びその挟持体を支持する嵌合蓋の説明図である。 詰替用パウチが包装容器内に収容されてなる本発明の包装体の説明図である。 従来のポンプ式液体容器の説明図である。
符号の説明
A 包装体
1 ディスペンサー
2 吸上管
3 基部
10 詰替用パウチ
11 上縁部
12 差込ロ
12a 未シール部
13 チャック
20 包装容器
21 容器本体
22 蓋体
23 係合部
24 開孔部
30 嵌合蓋
31 分割された嵌合蓋
32 分割された嵌合蓋
33 係合枠
34 係合枠
35 切欠部
36 切欠部
37 係止段部
40 挟持体
41 挟持部
42 嵌合部
43 連結部
44 開口部
45 貫通孔
50 従来容器の蓋体

Claims (2)

  1. ディスペンサーを装着する包装容器であって、容器本体、該容器本体に螺着する蓋体、該容器本体に係止される嵌合蓋および該嵌合蓋で支持する挟持体とを有し、該挟持体は、該容器本体の内部に収容され、かつ前記ディスペンサーの吸上管が挿入される袋体を挟持可能に構成されていることを特徴とするディスペンサー付包装容器。
  2. ディスペンサーが装着された包装体であって、容器本体、該容器本体に螺着する蓋体、該容器本体に係止される嵌合蓋および該嵌合蓋で支持する挟持体とを有し、該容器本体の内部に、ディスペンサーの吸上管を挿入した袋体を収容し、かつ該挟持体で該袋体を挟持していることを特徴とするディスペンサー付包装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10294009B2 (en) 2015-01-16 2019-05-21 Conopco, Inc. Cleaning liquid dispensing system
US10370167B2 (en) 2015-01-06 2019-08-06 Conopco, Inc. Cleaning liquid dispensing system
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