JP4178065B2 - ダストシールの組立装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外向きフランジに凹溝部を外嵌合させて組み立てられるダストシールの組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車におけるダッシュパネルとステアリングシャフトとの間に介装されるようにしたダストシールとして、特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
このものは、図4に示すように、ダッシュパネル15の開口部17に固定される外筒部2と、ステアリングシャフト16に摺接する内筒部1とを、それら筒部1,2の両端側にそれぞれ配置された2つのベローズ4,5を介して接続することで、内部に密閉空間を形成するようになされており、このことで、高い気密性および遮音性が得られるようになっている。
【0004】
また、上記のダストシールWは、製造の上では、外筒部2の外向きフランジ3に、ベローズ5の凹溝部6を外嵌合させて組み立てるようになっており、その凹溝部6が溝底面を軸方向において外向きフランジ3に向けた状態であるので、金型での成形が容易である。
【0005】
ところで、上記ダストシールWの組立てについては、手作業で行われていることから、その組立作業を機械化して作業効率を高めることが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダストシートWの場合には、凹溝部6と外向きフランジ3とを互いに近接するように軸方向に相対移動させるだけでは済まず、凹溝部6を半径方向外方に引っ張るとともに、その向きを略直角に変えた状態で、外向きフランジ3に外嵌合させる必要があり、このことから、手作業で行われている動作をそのまま機械化すると、装置の構造が複雑化するという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、略同軸上に配置された軸シール部および取付部の一端側同士が一端側ベローズを介して接続され、軸シール部に内周縁が接続された他端側ベローズの外周縁の凹溝部を、取付部の外向きフランジに外嵌合させて組み立てるようにしたダストシールに対し、その組立作業を機械化する際に、ダストシールの弾性力を利用することで、装置の複雑化を回避できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明では、凹溝部の溝外周部および溝底部を半径方向外方に移動して該凹溝部の溝幅を拡げ、外向きフランジを凹溝部の溝内周部上に押し当て、この状態で、溝外周部の縁側部位を半径方向内方に弾性復帰させて溝外周部を外向きフランジに被せるようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、略同軸上に配置された内筒部および外筒部の一端側同士が一端側ベローズを介して接続されているとともに、外筒部の他端側に半径方向外方に向かって突出する外向きフランジが設けられている一方、内周縁が内筒部の他端側に接続されかつ外周縁が外向きフランジから軸方向他端側に離れて位置するように設けられた他端側ベローズの外周縁に、凹溝部が外向きフランジに溝底面を向ける状態に設けられたダストシールに対し、外向きフランジに凹溝部を外嵌合して該ダストシールを組み立てるようにしたダストシールの組立装置を前提としている。
【0010】
そして、上記ダストシールが凹溝部を接触させた状態に載置される載置台と、この載置台上のダストシールを外向きフランジが凹溝部に近接する方向に押圧する押圧手段と、凹溝部の溝内周部が溝底部側を拡径させる方向に傾斜ないし平面化して該溝内周部上に外向きフランジが押圧手段により押し付けられる状態に弾性変形しつつ凹溝部の溝幅が拡がるように該凹溝部の溝外周部および溝底部を半径方向外方に移動させる一方、該溝幅の拡げられた凹溝部の溝内周部上に外向きフランジが押し付けられるように上記押圧手段により外筒部が押圧されて該溝内周部が溝底部側を拡径させた状態に拘束されたときに、溝外周部および溝底部が半径方向内方に弾性復帰して溝内周部との間に外向きフランジを挟み込むように該溝外周部および溝底部に対する上記半径方向外方への移動を解除する拡開手段とを備えるようにする。
【0011】
上記の構成において、載置台上のダストシールに対し、先ず、拡開手段により凹溝部の溝外周部および溝底部が半径方向外方に移動して該凹溝部の溝幅が拡がると、これに伴い、凹溝部の溝内周部は、溝底部側が拡径する方向に弾性変形する。次いで、押圧手段により外筒部が押圧されて外向きフランジが凹溝部の溝内周部に押し付けられると、溝内周部は、その溝側面を外向きフランジの他端側表面に密着させる状態に変形する。しかる後、上記溝外周部および溝底部に対する拡開手段による半径方向外方への移動が解除されると、それら溝外周部および溝底部は、半径方向内方の元の位置に弾性復帰しようとする。
【0012】
このとき、溝内周部の上記弾性変形状態が押圧手段により維持されているので、溝底部と、溝外周部の溝底部側部位は、半径方向内方への弾性復帰が規制され、溝外周部の溝底部とは反対側の部位のみが半径方向内方に弾性復帰する。これにより、溝外周部は、その溝側面を外向きフランジの一端側表面に密着させる状態に変形するので、外向きフランジは凹溝部に外嵌合されることとなる。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、拡開手段は、載置台上に載置されたダストシールを取り囲むように配置されていて該ダストシールの凹溝部の外周側溝側面に係合可能な複数の爪部と、これら複数の爪部を半径方向に移動させる第1の移動手段と、複数の爪部と載置台とを該載置台上に載置されたダストシールの軸方向に相対移動させる第2の移動手段とを有するものとする。
【0014】
上記の構成において、載置台上に載置されたダストシールに対し、そのダストシールを取り囲むように位置する複数の爪部は、第1移動手段により半径方向に移動し、一方、第2移動手段により軸方向に移動する。よって、複数の爪部を凹溝部の溝外周部に係合させること,複数の爪部を半径方向外方に移動させること,複数の爪部を溝外周部から離脱するように軸方向に移動させることは、第1および第2移動手段の作動の組合せにより、適正に行われることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
図2は、本発明の実施形態に係るダストシール組立機の全体構成を示しており、この組立機は、図3に示すように、略同軸上に配置された内筒部としての軸シール部1と、外筒部としての取付部2の一端側(同図の上端側)とが、一端側ベローズ4(以下、上側ベローズという)を介して接続されているとともに、取付部2の他端側(同図の下端側)に外向きフランジ3が設けられている一方、内周縁が軸シール部1の他端側に接続されかつ外周縁が外向きフランジ3から軸方向他端側に離れて位置するように設けられた他端側ベローズ5(以下、下側ベロースという)の外周縁には、凹溝部6が外向きフランジ3に溝底面を向ける状態に設けられたダストシールWに対し、図4に示すように、外向きフランジ3に凹溝部6を外嵌合して該ダストシールWを組み立てるために使用される。
【0017】
先ず、ダストシールWについて説明する。このものは、図4に仮想線で示すように、自動車におけるダッシュパネル15とステアリングシャフト16との間に介装されるものであり、取付部2は、その外周面をダッシュパネル15の開口部17内周面に略密着させるとともに、開口部17の車室18とは反対の側の開口縁に外向きフランジ3を係止させた状態にダッシュパネル15に取り付けられる。また、取付部2の上端近傍部位は、僅かに小径となるように絞られている。一方、軸シール部1の内周面には、各々、半径方向内方に向かって隆起するように周設された2つのリップ部7,8が上下2段に配置されている。上段側のリップ部7表面には、ステアリングシャフト16との摺動抵抗が低減するように潤滑剤を保持させるための多数の小さな環状溝が軸方向に並ぶように設けられている。また、この上段側リップ部7には、補強用の環状部材9が埋設されている。
【0018】
上記の上側ベローズ4は、軸シール部1の上端側部位から半径方向外方に向かって拡がるように周設されている。その外周縁には、円筒状の接着部10が形成されており、この接着部10の外周面は、取付部2の内周面上端側部位に接着されている。一方、上記下側ベローズ5は、軸シール部1の下端開口縁から軸方向下端側に離間しつつ半径方向外方に向かって拡がるように形成されていて、その外周縁近傍には、厚肉の補強部11が形成されており、上記の凹溝部6は、この補強部11に連なるように設けられている。この凹溝部6は、補強部11の外周側下端から軸方向下端側に離間する方向に延びるように周設された溝内周部6aと、この溝内周部6aの下端部から半径方向外方に向かって拡がるように摺接された溝底部6bと、この溝底部6bの外周縁から軸方向上端側に向かって延びるように周設された溝外周部6cとからなっている。
【0019】
本ダストシールWでは、軸シール部1,上側ベローズ4および下側ベローズ5は、弾性を有するゴムなどの材料からなっており、取付部2および環状部材9は、金属などの材料からなっている。
【0020】
次に、本ダストシール組立機について説明する。この組立機は、図2に示すように、搬入されたダストシールWを所定の位置まで移送する搬入側コンベヤ20と、外向きフランジ3に凹溝部6を外嵌合してダストシールWを組み立てる組立作業を行う組立機構部40と、組み立てられたダストシールWを所定の搬出位置に移送する搬出用コンベヤ170の他、搬入側コンベヤ20により所定位置に移送されたダストシールWを1つずつ組立機構部40に移載する第1の移載機構部30と、組立機構部40にて組み立てられたダストシールWを、インデックス機構部80に移載する第2の移載機構部70と、インデックス機構部80上のダストシールWに対し、外向きフランジ3と凹溝部6とを接着する接着機構部90と、軸シール部1の内周面にシリコーンを塗布する塗布機構部130と、以上の作業を終えたダストシールWを搬出側コンベヤ170に移送する第3の移載機構部160とを備えている。
【0021】
上記の搬入側コンベヤ20は、図示は省略するが、移送方向(図2の右から左に向かう方向)に直交する水平方向(同図の上下方向)に配置された1対のエンドレスチェーンを有しており、この両エンドレスチェーン間には、複数の桟部材21,21,…が等間隔に横架されている。各桟部材21上には、各々、ダストシールWを凹溝部6が下側に位置させた状態に保持するための複数(図示する例では6つ)の保持部22,22,…が突設されている。
【0022】
上記の第1移載機構部30は、搬入側コンベヤ20の移送方向前方に配置されている。この第1移載機構部30は、搬入側コンベヤ20の移送方向に直交する方向に延びるように配置された上下1対のガイドレール31を有する。これらガイドレール31上には、該ガイドレール31により上記の直交方向に移動可能に案内支持された移動台32が配置されている。この移動台32上には、図外のタイトシリンダがロッドを上向きにして配置されている。ロッドの上端には、ロータリ型アクチュエータ33が回転軸を鉛直にして配置されており、その回転軸には、水平方向に延びるように配置されたアーム34が回転一体に連結されている。アーム34の先端には、蟹型平行ハンド35が取り付けられている。この蟹型平行ハンド35は、アーム34の延びる方向に直交する水平方向に離間および近接するように設けられた1対のハンド部36,36と、この1対のハンド部36,36を離接作動させるアクチュエータ37とを有する。各ハンド部36の対向面には、ダストシールWの外周に接触する1対の突起が突設されている。
【0023】
上記の組立機構部40は、図5および図6に詳しく示すように、水平に配置された板状の下側支持台41を有する。この下側支持台41上には、本発明における第2移動手段としての2つの昇降用シリンダ42,42がロッド42a,42aを上向きにして立設されている。これら昇降用シリンダ42,42のロッド42a,42a上端には、水平に配置された板状の載置台としての昇降台43が取り付けられており、第1移載機構部30により移載されたダストシールWは、この昇降台43上に載置されるようになっている。昇降台43の中央部分には、該昇降台43上に載置されたダストシールWの下端側ベローズ5の外周縁側部位に内周側から周接して該ダストシールWの水平移動を規制する円環状の規制壁44が設けられている。また、規制壁44の半径方向内方には、該昇降台43を上下方向に貫通する円形状の開口孔45が設けられている。開口孔45の径は、ダストシールWの軸シール部1の内径よりも大きくなされている。そして、昇降用シリンダ42,42が伸張作動することにより、昇降台43が上昇移動し、一方、昇降用シリンダ42,42が収縮作動することにより、昇降台43が下降移動するようになっている。尚、これら昇降用シリンダ42,42は、本発明における第2移動手段を構成しており、組立作業開始時には伸張状態にある。
【0024】
上記の下側支持台41上には、2本のコラム46,46が立設されている。これらコラム46,46の上端部には、水平に配置された上側支持板47が取り付けられている。この上側支持板47と下側支持台41との間には、2本のガイド軸48,48が上下方向に延びるように設けられている。これらガイド軸48,48上には、該ガイド軸48,48にスライドブッシュ49,49を介して昇降移動可能に案内支持された昇降板50が配置されている。この昇降板50の下面には、上記の昇降台43上に載置されたダストシールWの上端部分に接触して該ダストシールWを下方に押圧するための押え部材51が取り付けられている。一方、上側支持板47上には、押圧用シリンダ52がロッド52aを下向きにして設置されている。ロッド52aの下端は、昇降板50に連結されている。そして、押圧用シリンダ52が伸張作動することにより、昇降板50が下降移動して、押え部材51が昇降台43上のダストシールWを押圧し、一方、押圧用シリンダ52が収縮作動することにより、昇降板50が上昇移動して、押え部材51が上方に待避するようになっている。上記の押え部材51および押圧用シリンダ52は、本発明における押圧手段を構成している。
【0025】
また、上記の下側支持台41上には、図7に示すように、複数(図示する例では12)の揺動部材53,53,…が下側支持台41の開口孔45周りに周方向に等ピッチに配置されている。各揺動部材53は、各々略上下方向に延びるように設けられている。下側支持台41上には、各揺動部材53をその上端部が半径方向に移動するように水平軸心回りに揺動可能に枢支する支持部材54,54,…が設けられている。揺動部材53の上端部には、ダストシールWの凹溝部6の溝外周部6cに係合可能な爪部材55が取り付けられている。下端部には、レバー56が開口孔45の中心に向かって延びるように取り付けられている。下側支持台41の下面側には、開閉用シリンダ57がロッド57aを上向きにしかつ該ロッド57aを開口孔45の中心に位置付けた状態に設置されている。この開閉用シリンダ57のロッド57a上端には、各揺動部材53のレバー56の内周側端部に上下方向において係合するように該レバー56に連結する連結部58が取り付けられている。そして、開閉用シリンダ57が収縮作動したときには、連結部58が下降移動して各揺動部材53を爪部材55が半径方向内方に移動するように回動させ、一方、開閉用シリンダ57が伸張作動したときには、連結部58が上昇移動して各揺動部材53を爪部材55が半径方向外方に移動するようになっている。ここで、上記の各爪部材55は、本発明における爪部を構成しており、また、開閉用シリンダ57は、本発明における第1移動手段を構成している。
【0026】
さらに、上記の下側支持台41上には、径方向に対向するように1対の支持部材59,59が立設されている。これら支持部材59,59上には、昇降台43上のダストシールWを検知するための発光素子60および受光素子61からなるセンサが配置されている。そして、このセンサがダストシールWを検知することにより、上記の昇降用シリンダ42,42と、押圧用シリンダ52と、開閉用シリンダ57とが、次の順序で作動することで、ダストシールWの組立てを行うようになされている。尚、各組立作業の初期状態では、昇降用シリンダ42,42は伸張状態にあって昇降台43は上昇端に位置しており、開閉用シリンダ57は伸張状態にあって爪部材55,55,…は半径方向外方端に位置しており、押圧用シリンダ52は収縮状態にあって押え部材51は上昇端に位置している。
1〕昇降用シリンダ42,42が収縮作動する。
2〕開閉用シリンダ57が収縮作動する。
3〕昇降用シリンダ42,42が伸張作動する。
4〕開閉用シリンダ57が伸張作動する。
5〕押圧用シリンダ52が伸張作動する。
6〕押圧用シリンダ52の伸張作動の途中から、昇降用シリンダ42,42が収 縮作動する。
7〕押圧用シリンダ52が収縮作動する。
8〕昇降用シリンダ42,42が伸張作動する。
【0027】
上記の第2移載機構部70は、後述するインデックス機構部80の基台81上に配置されたロータリ型アクチュエータ71を有する。このアクチュエータ71は、回転軸を鉛直にした状態に配置されており、その回転軸には、水平方向に延びるように設けられたアーム72が回転一体に連結されている。アーム72の先端には、蟹型平行ハンド73が取り付けられている。この蟹型平行ハンド73は、アーム72の延びる方向に直交する水平方向に離間および近接するように設けられた1対のハンド部74,74と、この1対のハンド部74,74を離接作動させるアクチュエータ75とを有する。各ハンド部74の対向面には、ダストシールWの外周に接触する1対の突起が突設されている。
【0028】
上記のインデックス機構部80は、基台81と、この基台81上に鉛直軸心回りに一方向に回転するターンテーブル82とを有する。ターンテーブル82周縁部上の複数箇所(図示する例では4箇所)には、図8および図10に示すように、各々、該ターンテーブル82を上下方向に貫通する円形状の開口部83が周方向に等ピッチに設けられている。各開口部83上には、ダストシールWを保持する円形状の保持盤84が同軸上に配置されている。各保持盤84は、ターンテーブル82との間に介装されたベアリング85により鉛直軸心回りに回転可能に支持されている。各保持盤84の上面側周縁には、該保持盤84上に載置されたダストシールWの下側ベローズ5に内周側から周接して該ダストシールWの水平移動を規制する環状壁86が設けられている。保持盤84の中心部分には、該保持盤84を上下方向に貫通する開口孔87が設けられている。この開口孔87の径は、ダストシールWの軸シール部1の内径よりも大きくされている。
【0029】
上記の接着機構部90は、インデックス機構部80の基台81側部に配置されている。図8に示すように、基台81の側面には、鉛直に配置された支持板91が上半部を基台81よりも上方に延ばした状態に取り付けられている。この支持板91の基台81とは反対側(同図の右側)の板面上には、上下1対のガイドブロック92,92が水平方向に並ぶように2対配置されている。これら各対のガイドブロック92,92には、各々、延長方向に延びるように配置された昇降バー93,93が上下方向に貫通している。これら昇降バー93,93は、ガイドブロック92,92により昇降移動可能に案内支持されている。各昇降バー93の下端同士は、水平に配置された連結板94により連結されている。連結板94の下方には、昇降用第1シリンダ95がロッド95aを上向きにして設置されている。連結板94は、ロッド95aの上端に駆動連結されている。両昇降バー93,93の上端には、水平に配置された第1昇降板96が基台81側に向かって突出する片持ち状に取り付けられている。第1昇降板96の略中央には、回転軸97が第1昇降板96を上下方向に貫通するように配置されている。この回転軸97は、第1昇降板96との間に介設された軸受部98により鉛直軸心回りに回転可能に保持されている。回転軸97の下端には、ターンテーブル82上のダストシールWの上端部を押圧するための押え部材99が取り付けられている。そして、上記の昇降用第1シリンダ95が収縮作動することにより、第1昇降板96が下降移動して押え部材99がダストシールWを上方から押さえ付け、一方、昇降用第1シリンダ95が伸張作動することにより、第1昇降板96が上昇移動して押え部材99が上方に待避するようになっている。
【0030】
上記回転軸97の上端には、従動プーリ100が回転一体に連結されている。一方、第1昇降板96の基台81とは反対の側には、サーボモータ101が出力軸を上向きにして設置されている。出力軸には、従動プーリ100と同じ水平面上に位置する駆動プーリ102が回転一体に連結されている。これら駆動プーリ102と従動プーリ100との間には、伝動ベルト103が巻き掛けられている。そして、押え部材99がターンテーブル82上のダストシールWを押さえ付けているときに、サーボモータ101の作動により上記押え部材99が鉛直軸心回りに回転し、このことで、ダストシールWを保持盤84と共に鉛直軸心回りに回転させるようになっている。
【0031】
上記第1昇降板96の先端部上には、ロッド104aを上向きにして配置された昇降用第2シリンダ104と、ロッド105aを下向きにして配置された昇降用第3シリンダ105とが併設されている。昇降用第2シリンダ104のロッド104a上端には、上側第2昇降板106が第1昇降板96に直交する方向に水平に取り付けられている。この上側第2昇降板106の両端には、上下方向に延びる1対の連結バー107,107が垂設されている。これら連結バー107,107の下端には、下側第2昇降板108が取り付けられている。さらに、第1昇降板96における昇降用第2および第3シリンダ104,105の両側方の部位には、各々、連結バー107を昇降移動可能に案内支持する1対のガイドブロック109,109が取り付けられている。そして、昇降用第2シリンダ104の伸張作動により、上下第2昇降板106,108が一体となって上昇移動し、一方、昇降用第2シリンダ104の収縮作動により、上下第2昇降板106,108が一体となっ下降移動するようになっている。
【0032】
上記下側第2昇降板108の下面には、ターンテーブル82上のダストシールWに対し、外向きフランジ3に外嵌合した凹溝部6の溝外周部6cに係合可能な引起し部材110が押え部材99の側に向かって延びるように配置されている。また、下側第2昇降板108の下面には、引起し部材110をその長さ方向に往復移動可能に保持する保持部材111が取り付けられている。引起し部材110の先端は、下向きの鈎状に形成されている。一方、上側第2昇降板106上には、引起し用シリンダ112が112aを前方に向けて横設されている。また、第1昇降板96の前方には、揺動バー113が略上下方向に延びるように配置されている。この揺動バー113は、下側第2昇降板108上に取り付けられた支持部材114により、引起し部材110を含む鉛直面内で揺動可能に枢支されている。揺動バー113の上端は、上記引起し用シリンダ112のロッド112a先端に枢着されている。揺動ロッド112の下端は、引起し部材110の後端に枢着されている。そして、引起し用シリンダ112の伸張作動により、引起し部材110がターンテーブル82上のダストシールWに対して前進移動し、一方、引起し用シリンダの112の収縮作動により、引起し部材110がダストシールWに対して後退移動するようになっている。
【0033】
上記昇降用第3シリンダ105のロッド105aは、第1昇降板96を上下方向に貫通して該第1昇降板96の下面側に突出しており、このロッド105a下端には、上下第2昇降板106,108と同じ水平方向に延びるように配置された第3昇降板115が取り付けられている。この第3昇降板115の両端部には、上記1対の昇降バー93,93に上下方向に貫通されたスライドブッシュ116,116が取り付けられており、このことで、第3昇降板115は、1対の昇降バー93,93により昇降移動可能に案内支持されている。第3昇降板115の下面には、接着剤を収容するとともに該接着剤を滴下するように設けられた接着剤容器117がブラケット118を介して取り付けられている。接着剤容器117の滴下口先端は、細管にされている。そして、引起し部材110の作動によりダストシールWの凹溝部6の溝外周部6cが引き起こされたときに、サーボモータ101の作動によりダストシールWが回転するとともに、昇降用第3シリンダ105が伸張作動し、この伸張作動により、接着剤容器117が下降移動してダストシールWの外向きフランジ3の全周に接着剤を滴下した後、昇降用第3シリンダ105の収縮作動,昇降用第2シリンダ104の伸張作動および昇降用第1シリンダ95の伸張作動により、それぞれ、接着剤容器117,引起し部材110および押え部材99が上方に待避するようになされている。
【0034】
また、上記接着機構部90の支持板91における基台81とは反対の側には、ロッド119aを横向けにした回収用シリンダ119が設置されている。一方、支持板91の基台81側には、1本のガイドレール120が水平方向に延びるように配置されている。このガイドレール120上には、該ガイドレール120により水平方向に移動可能に案内支持されたスライドブロック121が配置されている。このスライドブロック121には、断面L字状の支持部材122が移動一体に取り付けられている。支持部材122の水平部位には、接着剤容器117から滴下した接着剤を回収する回収容器123が配置されている。この支持部材122は、連結部材124を介して、回収用シリンダ119のロッド119a先端に連結されている。そして、接着作業が行われていないときには、回収容器123が接着剤容器117の下方に位置付けられて接着剤を回収し、一方、接着作業が行われるときには、回収容器112が側方に待避して該接着作業の邪魔にならないようになっている。
【0035】
上記の塗布機構部130は、図10に示すように、基台81の側面に沿って立設された支柱131を有する。この支柱131の基台81側(同図の右側)の面上には、1対のガイドレール132,132が上下方向に延びるように配置されている。これらのガイドレール132,132上には、スライドブロック133,133,…を介して昇降体134が昇降移動可能に案内支持されている。この昇降体134は、支柱131側の面に上記スライドブロック133,133,…が昇降移動一体に取り付けられた鉛直板135と、この鉛直板135にそれぞれ基台81側に向かって突出するように取り付けられた上下3段の水平板136,137,138とからなっている。下段水平板138の下面には、ターンテーブル82上のダストシールWにおける凹溝部6と外向きフランジ3との接着部分を十分に接着させるとともに、該ダストシールWが鉛直軸心回りに回転しないように、凹溝部6の溝外周部6cを押さえ付けるための押え部材139が取り付けられている。一方、上記支柱131の上端には、水平板140が基台81側に向かって突出するように取り付けられている。この水平板140上には、昇降用第1シリンダ141がロッド141aを下向きにして設置されており、そのロッド141a下端は、昇降体134の上段水平板136に連結されている。そして、ターンテーブル82の回転に伴い、ダストシールWが所定の位置に位置付けられたときには、昇降用第1シリンダ141の伸張作動により、押え部材139が下降移動してダストシールWを回転しないように押さえ付け、一方、塗布作業が終了したときには、昇降用第1シリンダ141の収縮作動により、押え部材139が上方移動して待避するようになっている。
【0036】
上記昇降体134の上段水平板136と下段水平板138との間には、上下方向に延びる1対の連結バー142,142が昇降移動一体に取り付けられている。また、中段水平板137と下段水平盤138との間には、昇降板143が水平に配置されている。この昇降板143には、上記連結バー142,142がそれぞれ上下方向に貫通する1対のスライドブッシュ144,144が一体に取り付けられており、このことで、昇降板143は昇降体134上において昇降移動可能に案内支持されている。この昇降板143には、回転軸145が該昇降板143を上下方向に貫通するように配置されている。この回転軸145の下端部は、シリコーンを含浸するシリコーン含浸部146とされている。また、中段水平板137上には、昇降用第2シリンダ147がロッド147aを下向きにして設置されており、そのロッド147a下端は、昇降板143に連結されている。
【0037】
上記ターンテーブル82の下方には、シリコーンを収容するためのシリコーン容器148が配置されている。シリコーン容器148の上面には、回転軸145のシリコーン含浸部146よりも少しだけ小径に形成された貫通孔149aを有する蓋部材149が配置されている。そして、ターンテーブル82上のダストシールWが押え部材139に押さえ付けられたときに、昇降用第2シリンダ147が伸張作動して回転軸145が下降移動することにより、シリコーン含浸部146がダストシールWの軸シール部1,保持盤84の開口孔87,ターンテーブル82の開口部83,シリコーン容器148の蓋部材149の貫通孔149aを順に通過し、シリコーン容器148内でシリコーンを含浸させた後、今度は、昇降用第2シリンダ147が収縮作動して回転軸145が上昇移動することにより、シリコーン含浸部146がダストシールWの軸シール部1内に位置付けられるようになっている。その際に、シリコーン含浸部146は、蓋部材149の貫通孔149aを通過することにより、余分のシリコーンを絞り取られるようになっている。
【0038】
また、上記の昇降板143上には、回転軸145をその上端部において鉛直軸心回りに回転可能に保持する軸受部150が設けられている。さらに、昇降板143上には、電動モータ151が出力軸を下向きにしかつその下端を昇降板143の下面側に突出させた状態に設置されている。この出力軸には、駆動ギヤ152が回転一体に連結されている。一方、回転軸145の上端近傍部位には、駆動ギヤ152に常時噛合する従動ギヤ153が回転一体に連結されている。そして、シリコーン含浸部146がダストシールWの軸シール部1内に位置付けられたときに、電動モータ151が作動して回転軸145が回転することにより、シリコーン含浸部146がシリコーンを軸シール部1の内壁面に塗布するようになっている。
【0039】
上記支柱131の近傍には、補助支柱154(図2参照)が立設されている。この補助支柱154には、水平方向に延びるように配置されたアーム155が水平面内で旋回移動可能に取り付けられており、図外の駆動手段により、アーム155が旋回するようになされている。また、アーム155の旋回端には、回転軸145のシリコーン含浸部146から滴下したシリコーンを回収するための回収容器156が配置されている。そして、非塗布作業時には、回収容器156がシリコーン含浸部146の下方に位置し、一方、塗布作業時には、回収容器156がシリコーン含浸部146の下方位置から側方に移動して待避するようになっている。
【0040】
上記の第3移載機構部160は、基台81の側方に設置されたシリンダ161を有する。このシリンダ161は、ロッド161aを上向きにして配置されている。ロッド161aの上端には、ロータリ型アクチュエータ162が連結されている。このアクチュエータ162は、回転軸を上向きにした状態に配置されており、その回転軸には、水平方向に延びるように配置されたアーム163が回転一体に連結されている。アーム163の先端には、蟹型平行ハンド164が取り付けられている。この蟹型平行ハンド164は、アーム163の延びる方向に離間および近接するように設けられた1対のハンド部165,165と、この1対のハンド部165,165を離接作動させるアクチュエータ166とを有する。各ハンド部165の対向面には、ダストシールWの外周に接触する2対の突起が突設されている。
【0041】
上記の搬出側コンベヤ170は、エンドレスチェーンを走行させて複数のローラ171,171,…を回転駆動するローラコンベヤであり、第3移載機構部160により移載されたダストシールWを1列に並んだ状態で搬出位置に向かって移送するようになされている。
【0042】
ここで、図1に基づいて、上記のように構成されたダストシール組立機における組立機構部40の作用を順に説明する。
【0043】
第1移載機構部30により、図1(a)に示すように、組立機構部40の昇降台43上にダストシールWが載置される。
【0044】
先ず、昇降用シリンダ42,42が収縮作動すると、図1(b)に矢印で示すように、昇降台43が下降移動するので、各爪部材55は、凹溝部6よりも高い位置に位置付けられる。
【0045】
次いで、開閉用シリンダ57が収縮作動すると、図1(c)に矢印で示すように、各爪部材55が半径方向内方に移動する。これにより、各爪部材55の先端部は、凹溝部6の溝外周部6cよりも半径方向内方に位置付けられる。
【0046】
昇降用シリンダ42,42が伸張作動すると、図1(d)に矢印で示すように、昇降台43が上昇移動する。これにより、各爪部材55の先端部は、凹溝部6内に嵌入する。
【0047】
開閉用シリンダ57が伸張作動すると、図1(e)に矢印で示すように、各爪部材55は、半径方向外方に移動する。これにより、凹溝部6の溝外周部6cがおよび溝底部6bが半径方向外方に移動するとともに、溝内周部6aは溝底部6b側が拡径する方向に傾斜ないし平面化された状態に弾性変形する。
【0048】
この状態で、押圧用シリンダ52が伸張作動すると、図1(f)に矢印で示すように、押え部材51が下降移動してダストシールWの取付部2を押圧し、外向きフランジ3を凹溝部6の溝内周部6aに押し当てる。これにより、溝内周部6aは、その溝側面が外向きフランジ3の下面に重なる状態になる。
【0049】
外向きフランジ3が溝内周部6aに押し当てられたとき、昇降用シリンダ42,42が収縮作動する。また、押圧用シリンダ52の伸張作動も並行して継続される。すると、図1(g)にそれぞれ矢印で示すように、昇降台43と押え部材51とが並行して下降移動する。これにより、溝内周部6aの溝側面と外向きフランジ3の下面との重なり合った状態が維持されつつ、各爪部材55の先端部が凹溝部6内から上方に抜け出るので、溝外周部6cおよび溝底部6bは、半径方向内方に弾性復帰しようとする。
【0050】
このとき、溝内周部6aが溝底部6b側を拡径させた状態に外向きフランジ3により拘束されていて、溝底部6bと、溝外周部6cの溝底部6b側部位とが上記弾性復帰を抑えられているので、溝外周部6cの上縁側部位のみが半径方向内方に弾性復帰し、溝外周部6cは、上縁側を縮径させる方向に変形する。この結果、溝外周部6cの溝側面が外向きフランジ3の上面に重なる状態、つまり、外向きフランジ3に凹溝部6が外嵌合した状態となる。
【0051】
その後、押圧用シリンダ52が収縮作動するとともに昇降用シリンダ42,42が伸張作動することにより、図1(h)に示すように、押え部材51および昇降台43が上昇移動して初期状態に戻り、次のダストシールWの組立作業に備えて待機する。
【0052】
一方、組み立てられたダストシールWは、第2移送機構部70によりインデックス機構部80のターンテーブル82上に移載され、接着機構部90による接着作業および塗布機構部130によるシリコーン塗布作業が順次施された後、第3移送機構部160により搬出側コンベヤ170に移送されて排出される。
【0053】
以上の作動を繰り返すことで、ダストシールWの組立作業が順次行われることとなる。
【0054】
したがって、本実施形態によれば、各々、筒状をなす軸シール部1と取付部2とが上端側ベローズ4を介して接続されているとともに、取付部2下端側の外向きフランジ3に、内周縁において軸シール部1に接続された下端側ベローズ5の外周縁の凹溝部6を外嵌合させて組み立てるようにしたダストシールWに対し、ダストシールWが載置される昇降台43と、この昇降台43上のダストシールWを外向きフランジ3が凹溝部6に近接する方向に押圧する押圧手段と、凹溝部6の溝外周部6cおよび溝底部6bを半径方向外方に移動して該凹溝部6の溝幅を拡げる拡開手段とを備えることで、外向きフランジ3が凹溝部6の溝内周部6aに押し当てられたときに、溝外周部6cの上縁側部位を弾性復帰させて凹溝部6を外向きフランジ3に外嵌合させることができるので、装置の複雑化を招くことなく、ダストシールWの組立作業を機械化して作業効率の向上を図ることができる。
【0055】
また、上記の拡開手段を、昇降台43上に載置されたダストシールWを取り囲むように配置されていて該ダストシールWの溝外周部6cに半径方向において係合可能な複数の爪部材55,55,…と、これら複数の爪部材55,55,…を半径方向に移動させる開閉用シリンダ57段と、複数の爪部材55,55,…に対し昇降台43を上下方向に移動させる昇降用シリンダ42とで構成するようにしたので、上記の効果を適正に得ることができる。
【0056】
尚、上記の実施形態では、爪部材55,55,…に対し、載置台としての昇降台43を昇降移動させるようにしているが、載置台に対し、爪部材55,55,…を昇降移動させるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、各々、筒状をなす軸シール部と取付部とが一端側ベローズを介して接続され、取付部他端側の外向きフランジに、内周縁において軸シール部に接続された他端側ベローズの外周縁の凹溝部を外嵌合させて組み立てるようにしたダストシールに対し、ダストシールが凹溝部を接触させて載置される昇降台と、この昇降台上のダストシールを外向きフランジが凹溝部に近接する方向に押圧する押圧手段と、凹溝部の溝外周部および溝底部を半径方向外方に移動して該凹溝部の溝幅を拡げる拡開手段とを備えることで、外向きフランジが凹溝部の溝内周部に押し当てられたときに、溝外周部を弾性復帰させて外向きフランジに外嵌合させることができるので、装置の複雑化を招くことなく、ダストシールの組立作業を機械化して作業効率の向上を図ることができる。
【0058】
請求項2の発明によれば、載置台上に載置されたダストシールを取り囲むように配置されていて該ダストシールの外周側溝部に半径方向において係合可能な複数の爪部と、該複数の爪部を半径方向に移動させる第1の移動手段と、上記複数の爪部と上記載置台とをダストシールの軸方向に相対移動させる第2の移動手段とで拡開手段を構成するようにしたので、請求項1の発明による効果を適正に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るダストシール組立機の組立機構部における組立作業を段階的に示す工程図である。
【図2】 組立前のダストシールを示す縦断面図である。
【図3】 組立後のダストシールを示す図2相当図である。
【図4】 ダストシール組立機の全体構成を示す平面図である。
【図5】 組立機構部を示す側面図である。
【図6】 組立機構部を示す正面図である。
【図7】 図6のVII−VII線断面図である。
【図8】 接着機構部を示す側面図である。
【図9】 接着作業時の要部を拡大して示す断面図である。
【図10】 塗布機構部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 軸シール部(内筒部)
2 取付部(外筒部)
3 外向きフランジ
4 上側ベローズ(一端側ベローズ)
5 下側ベローズ(他端側ベローズ)
6 凹溝部
6a 溝内周部
6b 溝底部
6c 溝外周部
40 組立機構部(ダストシール組立装置)
42 昇降用シリンダ(第2移動手段)
43 昇降台(載置台)
51 押え部材(押圧手段)
52 押圧用シリンダ(押圧手段)
55 爪部材(爪部)
57 開閉用シリンダ(第1移動手段)

Claims (2)

  1. 略同軸上に配置された内筒部および外筒部が、一端側ベローズを介して接続されているとともに、上記外筒部の他端側に半径方向外方に向かって突出する外向きフランジが設けられている一方、内周縁が上記内筒部の他端側に接続されかつ外周縁が上記外向きフランジから軸方向他端側に離れて位置するように設けられた他端側ベローズの上記外周縁に、凹溝部が上記外向きフランジに溝底面を向ける状態に設けられたダストシールに対し、上記外向きフランジに上記凹溝部を外嵌合して該ダストシールを組み立てるようにしたダストシールの組立装置であって、
    上記ダストシールが凹溝部を接触させた状態に載置される載置台と、
    上記載置台上のダストシールを外向きフランジが凹溝部に近接する方向に押圧する押圧手段と、
    上記凹溝部の溝内周部が溝底部側を拡径させる方向に傾斜ないし平面化して該溝内周部上に外向きフランジが押圧手段により押し付けられる状態に弾性変形しつつ凹溝部の溝幅が拡がるように該凹溝部の溝外周部および溝底部を半径方向外方に移動させる一方、該溝幅の拡げられた凹溝部の溝内周部上に上記外向きフランジが押し付けられるように上記押圧手段によりダストシールが押圧されて該溝内周部が溝底部側を拡径させた状態に拘束されたときに、上記溝外周部および溝底部が半径方向内方に弾性復帰して溝内周部との間に外向きフランジを挟み込むように該溝外周部および溝底部に対する上記半径方向外方への移動を解除する拡開手段とを備えている
    ことを特徴とするダストシールの組立装置。
  2. 請求項1記載のダストシールの組立装置において、
    拡開手段は、載置台上に載置されたダストシールを取り囲むように配置されていて該ダストシールの外周側溝部に半径方向において係合可能な複数の爪部と、上記複数の爪部を半径方向に移動させる第1の移動手段と、上記複数の爪部と上記載置台とを該載置台上に載置されたダストシールの軸方向に相対移動させる第2の移動手段とを有する
    ことを特徴とするダストシールの組立装置。
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