JP4177773B2 - 足場用筋交 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体から構成された足場を補強するための足場用筋交を同足場にセットする連結具及びそのような連結具を装着した足場用筋交に関するものである。
従来から、建築足場等ではパイプ材を枠状にくみ上げて作業用の足場が組まれている。このような足場は横あるいは斜め方向の荷重に耐え得るように筋交が設けられている(例えば特許文献1)。
特開平11−22186号公報
以下、特許文献1の要点を説明する。図9に示すように、この従来の筋交51では筋交51の両端に固着された連結具52を支柱53側に形成された連結枠54に対して連結することで筋交51を装着するようにしている。より詳しくこの従来の連結手段を説明する。図10に示すように、連結具52は、連結ピン55とくさび片56を有している。まずくさび片56をテーブル57の上に載置する。そして、連結ピン55を連結枠54に挿入する。この状態では連結具52は連結枠54に固定されておらず、仮止めの状態である。次いで、くさび片56をテーブル57の上から降ろすと同くさび片56は自重で落下するとともに、先細りとなるように形成されたくさび片56の傾斜面56aと当接板58との当接によって連結枠54方向に移動していく。そして、くさび片56は図11の位置に配置される。
次いで、くさび片56をハンマー等で打ち込む。当接板58からの反力が傾斜面56aからくさび片56に加わり、さらにくさび片56と連結枠54の側板54aとの接触面Sに反力に基づく押圧力が加わる。その結果、くさび片56がしっかりと側板54a(連結枠54)に密着して緩むことはない。次に今とは逆に、足場から足場用筋交51を取り外す場合には、まずハンマー等でくさび片56の下端部を叩き、これを緩めてくさび片56を一旦テーブルの上に載置する。そして、足場用筋交51を持って連結ピン13を連結枠54から抜くようにする。
ここで、上記従来の連結具52では、くさび片56がしっかりと側板54a(連結枠54)に密着して緩むことはないため、通常の作業においては問題はない。
しかしながら、仮に強風や振動等により建築足場が歪んでしまいくさび片56を上方側へ引き抜くような力が働いた場合、くさび片56は先細りとなるように形成されていることから、この上方へ引き抜くような力によって、押圧力により密着していたくさび片56が当接板58と連結枠54の側板54aとの接触面Sから徐々に離間し、くさび片56が緩んだり抜けていくようなことも考えられる。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、くさび部材を引き抜くような力が働いた場合でもくさび片が緩んだり抜けていくようなことがない足場用筋交を提供することにある。
そのため請求項1に記載の発明では、枠体から構成された足場を補強するための足場用筋交であって、同足場用筋交の両端に装着された連結具を同足場側の連結枠に係合することで足場に対し同足場用筋交を連結し、くさび部材を打ち込んでこの連結具を連結枠に固定するようにした足場用筋交において、同連結具は、少なくとも連結具本体と、同本体に固着されて前記連結枠に挿入される挿入片と、打ち込まれた前記くさび部材に当接して同くさび部材を前記連結枠方向に移動させる同連結具本体に形成されたガイド部とを有し、同連結具が前記足場側に固定された状態では、少なくとも前記ガイド部と同くさび部材と前記連結枠とが重複状態に配置されるとともに、同連結具は、同くさび部材に回動可能に係合されたロック部材を備え、同ロック部材は同連結具が前記足場側に固定された状態で同くさび部材に上方への引き抜き力が加わった場合に前記連結枠の一部と係合して同くさび部材の上動を阻止するロック部を備えるとともに、同ロック部材の回動基点を同ロック部材の重心の位置よりも前記連結枠側から離間した位置に配設するようにしたことを要旨とする。
このような構成では、まず連結枠に挿入片を挿入した後、くさび部材をハンマー等で打ち込む。打ち込まれたくさび部材は連結具本体に形成されたガイド部に当接して連結枠方向に移動させられ、挿入片と協働して連結枠を挟み込む。この時、ガイド部とくさび部材と連結枠とが重複した位置関係にあるためくさび部材はガイド部からの反力を均等に連結枠に伝達されることとなる。その結果、くさび部材がしっかりと連結枠に密着して緩むことがなく固定されることとなる。
さらに、くさび部材に回動可能に係合されたロック部材が、連結枠の一部に係合するようなロック部を備えたことによって、連結具が足場側に固定されている状態において足場が歪んでくさび部材が抜けようとする力が加わった場合には、ロック部が連結枠の一部に係合してくさび部材の上動が阻止されることとなる。これによって、ロック部材が抜け止めの役割を果たしていることとなり、くさび部材が簡単に抜けることがない。
さらに、前記ロック部材の回動基点は、同ロック部材の重心の位置より前記連結枠側から離間した位置に配設されていることを要旨とする。これによって、足場から足場用筋交を取り外す場合のくさび片を抜く際には、ハンマー等で叩かれることによってロック部材の回動が付勢されるとともに、この回動基点と重心とのずれによってロック部材が連結枠から離間する方向へ傾くこととなり、ロック部材の当接部が連結枠に引っ掛かることはない。したがって、くさび部材及びロック部材を連結枠から離間するように上方へ引き上げることとなる
また、請求項2の発明では、請求項1発明の構成に加え、前記連結具本体は、前記足場側に固定された状態では、前記ロック部材に当接して同ロック部材の回動を規制するとともに、前記くさび部材を前記連結枠方向に移動させる第2のガイド部を備えていることを要旨とする。これによって、連結具を連結枠に固定する場合には、打ち込まれたくさび部材は連結具本体に形成されたガイド部に当接して連結枠方向に移動させられ、挿入片と協働して連結枠を挟み込む。この際に、連結具本体に形成された第2のガイド部がロック部材に当接してロック部材の回動を規制するとともに、くさび部材を前記連結枠方向に移動させることとなる。
また、請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の構成に加え、前記連結具本体には挿通孔が形成され、前記くさび部材は同連結具本体に形成された挿通孔に脱落不能に遊嵌されていることを要旨とする。このように構成することで、請求項2の発明の作用に加え、くさび部材は挿通孔から抜け落ちることなく且つ遊嵌されていることによって、連結具を固定するためのくさびとしても機能する。
また、請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか発明の構成に加え、前記連結具本体は前記くさび部材が保持される保持部材を備えていることを要旨とする。これによって、連結具を連結枠に固定する場合には、くさび部材を保持部に保持させて、その保持状態で挿入片を連結枠に挿入して連結枠を仮止めする。
また、請求項の発明では、請求項1〜のいずれかの発明の構成に加え、前記ロック部材は前記足場側に固定された状態で同ロック部材の一部が前記連結具本体及び前記挿入片よりも突出した状態となるように構成されていることを要旨とする。これによって、足場から足場用筋交を取り外す場合にハンマー等で叩く際の叩きしろを十分にとることができる。
上記請求項1の発明によって、くさび部材がしっかりと連結枠に密着して緩むことがなく固定されるとともに、くさび部材に回動可能に係合されたロック部材が、連結枠の一部に当接するようなロック部を備えたことによって、連結具が足場側に固定された状態から同くさび部材が抜けようとする力が加わった場合には、ロック部が連結枠の一部に当接しくさび部材の引き抜きを規制することとなる。これによって、ロック部材が抜け止めの役割を果たしていることとなり、くさび部材が簡単に抜けることがない。結果として、従来にも増して更なる安全性の向上、作業性の向上が図られることとなる。また、足場から足場用筋交を取り外す場合に、ロック部材の回動基点が、ロック部材の重心の位置より連結枠側から離間した位置に配設されていることによって、くさび部材及びロック部材を連結枠から離間するように上方へ引き上げることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、連結具を連結枠に固定する場合には、連結具本体に形成された当接部材がロック部材に当接してロック部材の回動を規制するとともに、くさび部材を前記連結枠方向に移動させることとなる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、くさび部材は挿通孔から抜け落ちることなく且つ遊嵌されていることによって、連結具を固定するためのくさびとしても機能する。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかの発明の効果に加え、連結枠に挿入片を挿入して連結具を仮止めする際には、くさび部材を保持部にて保持させることが可能となるため作業性が向上する。
また、請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかの発明の効果に加え、足場から足場用筋交を取り外す場合にハンマー等で叩く際の叩きしろを十分にとることができるため作業性が向上する。
以下、本発明の足場用筋交の連結具を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6に示すように、連結具10の連結具本体11は鉤状に湾曲した2枚の同形状の板体12より構成されている。一対の板体12は所定の間隔を有して配置されている。両板体12の基部には連結ピン13が固着されている。
連結ピン13は一枚の厚手の板体から構成されている。連結ピン13の上端部には両板体12方向(図2の右方)に若干突出した突出部16が形成されている。連結ピン13は両板体12にて狭持されている。すなわち、連結ピン13の肉厚がちょうど両板体12の間隔に相当する。尚、図4に示すように上側に配置される連結具10の連結ピン13のほうが若干長く構成されている。
両板体12は連結ピン13とほぼ直交する方向に張り出された一対の湾曲部17と、両湾曲部17から下方側へ連結ピン13の延出方向と略平行に張り出された一対の張出し部18と、両張出し部18の先端部が圧着され若干連結ピン13方向へ湾曲して形成された第2のガイド部としての先端部19とから構成されている。
両湾曲部17の下方側基部寄りには一対の突起部20が形成されている。特に、両突起部20の基部から連結ピン13と直交する方向に張り出した両湾曲部17の下方側端部は正面視略半円形状に形成されており一対の湾曲部21とされている。
両張出し部18の上方中央寄りには支えピン22が配設されている。図3に示すように、支えピン22は両張出し部18の面方向と直交する方向に両張出し部18間を渡すように埋設されている。両張出し部18の中央寄り連結ピン13側の端部にはガイド部としてのガイドピン23が配設されている。図3に示すように、ガイドピン23は両張出し部18の面方向と直交する方向に両張出し部18間を渡すように埋設されているとともに、ガイドピン23の一部を連結ピン13側に露出した状態で埋設されている。
尚、両板体12と連結ピン13、両板体12と支えピン22及び両板体12とガイドピン23はガス溶接にて接合されているが、図上溶接のビードは省略されている。
前記両板体12の湾曲部17間に形成される挿通孔24にはくさび片25が遊嵌されている。くさび片25は板状に形成されており、基部側には張出し部を有する頭部26が形成されている。頭部26はハンマー等でくさび片25を打ち込む際の打点となるとともに、この頭部26によって連結具本体11から下方への脱落が防止されている。図2に示すように、くさび片25の中央部の両張出し部18側と面する側面には先端側へいくほど先細りとなるように傾斜面27が形成されている。傾斜面27の先端部から連結ピン13方向へ直交するように屈曲して形成された側面は屈曲部28とされており、屈曲部28から先端へ連結ピン13と略平行に延びた側面は側面29とされている。側面29の先端部から連結ピン側へくさび片25が先細りとなるように傾斜した側面は先端傾斜面30とされている。くさび片25の連結ピン13側の側面13は先細りとはなっておらず、くさび片25挿入状態においては連結ピン13と略並行となっている。また、くさび片25の先端部はくさび先端部32とされている。くさび先端部32の先端面は先端面33とされている。
くさび片25のくさび先端部32にはロック部材34が配設されている。ロック部材34はロック部材本体35と、ロック部材本体35の基部側からくさび先端部32を狭持するように上方側へ張り出した一対の張出し体36とを有している。両張出し体36の上側約半分は正面視略半円形状とされている。
両張出し体36の中央部にはくさび先端部32を貫通するようにスプリングピン37が配設されている。スプリングピン37は両張出し体36、両板体12及びくさび片25の面方向と直交する方向に貫装されている。図2に示すように、ロック部材34はスプリングピン37を回動基点として、先端傾斜面30と直交する方向(図の(a)線)から先端面33と直交する方向(図の(b)線)の範囲でくさび片25に回動可能に係合されていることとなる。
特に図2において、この回動基点としてのスプリングピン37の配設位置はロック部材34の重心の位置より両板体12の両張出し部18寄りに(右方に)配設されている。また、ロック部材本体35の左右の幅はくさび先端部32の幅よりも大きくなっており、ロック部材本体35は連結ピン13側へ若干張り出されたロック部としての張出し部38を備えている。さらにロック部材34はくさび片25よりも厚みがあることから、くさび片25はロック部材34によって連結具本体11の挿通孔24から抜き取ることができなくなっている。ロック部材34の先端部は略角錐状をした先端部39とされている。先端部39はくさび片25を上方側へ抜く時にハンマー等で打つ際の打点となる。尚、図2に示すように同先端部39は連結具本体11の先端部19及び連結ピン13の下端部よりも下方側へ突出した状態となるように構成されている。
このように構成された連結具10は足場用筋交(以下、筋交という)40の両端に固着される。筋交40はパイプ材の両端をつぶして板状部41を形成した棒状体である。図3に示すように、筋交40に固着された連結具10は同筋交40の板状部41が張出し部18において両板体12間に狭持される。尚、連結具10と筋交40とはガス溶接にて接合されているが、図上溶接のビードは省略されている。
このようにして構成された筋交40は連結具10によって足場の支柱42に形成された連結枠43に連結される。図4に示すように断面チャンネル状の連結枠43がパイプ材より構成された足場の支柱42の外周に形成されている。連結枠43は支柱42の外周面に突設された一対の側板44と両側板44間に懸架された前板45とにより構成されている。一対の連結枠43は180度対向する位置に配置されており、この一対の連結枠43に対して上下方向にずれ、かつ90度変異した位置に他の一対の連結枠43が配置されている。すなわち四方に向いた連結枠43が形成された連結ポイント46が構成されている。このような連結ポイント46が足場の支柱42には所定間隔で配置されている。
次に、このような連結具10を備えた足場用筋交40を足場に取り付ける際の作用について説明する。図6に示すように、まずくさび片25の屈曲部28が支えピン22上に載置された状態となるようにくさび片25を斜め上方(図の右上方)に引き上げておく。この時、連結具本体11に両突起部20が形成されていることと、ロック部材34の両張出し体36の上側と両板体12の湾曲部21の形状がともに略半円形状であることとによって、両張出し体36の上方側が両湾曲部21に包まれるような状態となる。また、くさび片25はスプリングピン37を回動基点として回動し、図の右方向へ傾けた状態とされている。そして、連結具10の連結ピン13を連結枠43に挿入する。この状態では連結具10は連結枠43に固定されておらず仮止め状態である。
次いで、くさび片25を真直ぐ起こし挿通孔24内を降ろすと同くさび片25は自重で落下するとともに、傾斜面27が連結ピン側に一部を露出したガイドピン23に当接することと、ロック部材本体35が両板体12の先端部19に当接しロック部材34の回動を規制することとによって、連結枠43方向に移動していく。そしてくさび片25は図7の位置に配置される。この時、くさび片25の側面31は連結ピン13の突出部16と当接するとともに、連結枠43の側板44と当接した状態となる。
次いで、くさび片25の頭部26を上方からハンマー等で打ち込む。するとガイドピン23と両板体12の先端部19からの反力がくさび片25に加わる。そしてくさび片25の側面31と連結ピン13の突出部16との接触面S1及びくさび片19の側面31と連結枠43の側板44との接触面S2に反力に基づく押圧力が伝達される。ここで、ガイドピン23とくさび片25の傾斜面27と、くさび片25の側面31及び連結枠43の側板44との接触面S2とは、反力及び押圧力が加わる位置が重複した位置関係となっている。このためくさび片25を打ち込んでもガイドピン23からの反力によってくさび片25にモーメントが生じることがなく、ガイドピン23からの反力均等に連結枠43に伝達されることとなる。その結果、くさび片25がしっかりと側板44(つまり連結枠43)に密着して緩むことがない。
この密着した状態では、従来技術同様通常の作業において問題はないが、仮に強風や振動等の外的要因が足場に加わり足場が歪んでくさび片25を上方側へ引き抜くような力が働いた場合には、くさび片25は先細りとなるように形成されていることから、この上方へ引き抜くような力によって、押圧力により密着していたくさび片25がガイドピン23と連結枠43の側板44との接触面S2から徐々に離間し、くさび片25が緩んだり抜けていくようなことも考えられる。
つまり図8の(i)に示すように、くさび片25に対して同くさび片25を上方側へ引き抜く力Fが働くとする。すると、図の仮想線で示すように、ロック部材本体35の連結ピン13側へ若干張り出された張出し部38が、連結枠43の下端部(図のPの位置)に当接する(つまり引っ掛かる)。そして、図8の(ii)に示すように、張出し部38が連結枠43の下端部(図のPの位置)に当接することによって、くさび片25の上方への引き抜きを規制することから、くさび片25が簡単に抜けることはない。したがって、ロック部材34自体が抜け止めの役割を果たしていることとなる。
次に今とは逆に、足場から足場用筋交40を取り外す場合には、図7に示すように、まずハンマー等でロック部材34の先端部39を叩きくさび片25を上方側へ抜けるようにする。この時、同先端部39は連結具本体11の先端部19及び連結ピン13の下端部よりも下方側へ突出した状態となるように構成されているため、叩きしろを十分にとることができる。ロック部材34だけではなく併せてくさび片25の片25の頭部26の張り出し部分を下方から叩くことも可能である。
このようにして連結具10が緩んだところで(くさび片25と連結枠43の側板44との密着状態が解除された状態)と作業者はくさび片25を持ち上げていく。
ロック部材34の回動基点としてのスプリングピン37の配設位置がロック部材34の重心の位置より両板体12の両張出し部18寄りに(右方に)配設されていることによって、図7の仮想線で示す通り、ロック部材34は先端部39が連結ピン13(つまり連結枠43)から離間する方向へ傾くこととなり、通常の持ち上げ動作においては張出し部38が連結枠43に引っ掛かることはない。
そして、くさび片25の屈曲部28が支えピン22上に載置された状態(図6の状態)となるようにした後、足場用筋交40を持って連結ピン13を連結枠43から抜くようにする。
このように構成することで、上記実施の形態では次のような効果が奏される。
(1)くさび片25を打ち込んだ状態では、くさび片25の側面31と連結ピン13の突出部16との接触面S1及びくさび片19の側面31と連結枠43の側板44との接触面S2に反力に基づく押圧力が伝達されるとともに、ロック部材本体35が両板体12の先端部19に当接することによってロック部材34の回動が規制される。さらに、ガイドピン23とくさび片25の傾斜面27とくさび片25の側面31と接触面S2とは、反力及び押圧力加わる位置が重複した位置関係となっている。その結果、くさび片25がしっかりと側板44(つまり連結枠43)に密着して緩むことがなく固定されることとなる。
(2)さらに、仮に強風や振動等によりくさび片25を上方側へ引き抜くような力が働いたとしても、張出し部38が連結枠43の下端部(図のPの位置)に当接することによって、くさび片25の上方への引き抜きを規制することから、くさび片25が簡単に抜けることはない。したがって、ロック部材34自体が抜け止めの役割を果たしていることとなる。
(3)足場から足場用筋交40を取り外す場合には、ロック部材34の先端部39は連結具本体11の先端部19及び連結ピン13の下端部よりも下方側へ突出した状態となるように構成されているため、ハンマー等で叩く際の叩きしろを十分にとることができ作業効率が上がる。
(4)さらに、くさび片25を抜く際には、ハンマー等で叩かれることによってロック部材34の回動が付勢されるとともに、ロック部材34の回動基点としてのスプリングピン37の配設位置がロック部材34の重心の位置より両板体12の両張出し部18寄りに配設されていることによって、ロック部材34は先端部39が連結ピン13(つまり連結枠43)から離間する方向へ傾くこととなり、張出し部38が連結枠43に引っ掛かることはない。したがって、くさび片25及びロック部材34を連結枠43から離間するように上方へ引き上げることとなり、簡単に固定状態から解放することが可能となる。その結果、手間がかからず作業効率が上がる。
なお、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、次のように変更して具体化することも可能である。
・連結具10の各部材の材質は自由とする。ただし、くさび片25はハンマー等で叩いても著しい塑性変形等しない材質が好ましい。また、連結具本体11や連結ピン13も連結枠43にしっかりと固定される強度を具備していることが望ましい。
・連結具本体11は一対の板体12でなくてもよい。例えば、1枚の板体であっても打ち込んだくさび25が脱落せず、かつガイドピン23と先端部19の代わりに連結部43に固定するための部材があれば足りる。また、形態としても板体である必要はない。
・連結ピン13も上記実施の形態に限らず、要は足場の連結部に連結できる態様であれば自由とする。ただし、連結ピン13の突出部16のようにくさび片の側面(上記実施の形態では側面31)に当接するような態様が望ましい。
・連結具10を足場の連結枠43に取り付ける際のくさび片25を保持する保持手段としては、上記実施の形態のようにくさび片25の屈曲部28が支えピン22上に載置された状態となるようにする必要は無い。必ずしも屈曲部でなくてもよく例えばフック等によって掛止するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、連結具10を足場の連結枠43に取り付け固定する際、
くさび片25の傾斜面27が両板体12のガイドピン23に当接し、ロック部材本体35が両板体12の先端部19に当接する。そして、くさび片25の側面31は連結ピン13の突出部16と当接するとともに、連結枠43の側板44と当接した状態となるとしたが、要はくさび片25がしっかりと固定されれていれば良く、くさび片25の形状等は本発明の趣旨を逸脱しない態様であれば自由とする。
・ロック部材34の材質は自由とする。ただし、ハンマー等で叩いても著しい塑性変形等しない材質が好ましい。
・ロック部材34の形状は上記実施の形態に限らないが、強風や振動等によりくさび片25を上方側へ引き抜くような力が働いた場合、張出し部38のように連結枠43に引っ掛かるような態様を備えていることが望ましい。
・スプリングピン37は上記実施の形態に限らない。要は、ロック部材34がくさび片25に回動可能に係合されていれば良い。
・スプリングピン37の配設位置は自由とするが、上記実施の形態のように、足場の連結枠43から連結具10を取り外す場合に、ハンマー等でロック部材34を叩いてロック部材の回動を付勢するとともに、ロック部材34の張出し部38が連結枠43に引っ掛かることがなく、くさび片25及びロック部材34を連結枠43から離間するように上方へ引き上げることが可能な態様であることが望ましい。
・ロック部材34の先端部39の形状、大きさは自由とするが、上記実施の形態のように、同先端部39は連結具本体11の先端部19及び連結ピン13の下方側先端部よりも下方側へ突出した状態となるように構成され、ハンマー等で叩く際の叩きしろを十分にとることができる態様であることが望ましい。
・連結枠43の形状も上記実施の形態に限られない。その他、材質も不問であり接合手段も自由とする。
・その他本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
本発明の実施の形態の連結具の斜視図。 本発明の実施の形態の連結具の正面図。 本発明の実施の形態の連結具の側面図。 本発明の実施の形態の連結具を足場用筋交に装着して足場に固定した状態を示す部分拡大正面図。 本発明の実施の形態の連結具を足場用筋交に装着して足場に固定した状態を示す平断面図。 本発明の実施の形態の連結具を足場用筋交に装着して足場の連結枠に仮止めした状態を示す概念正面図。 本発明の実施の形態の連結具を足場用筋交に装着して足場の連結枠に固定した状態を示すとともに、くさび部材を抜く際の状態を説明した概念正面図。 本発明の実施の形態の連結具を足場用筋交に装着して足場の連結枠に固定した状態において、強風や振動等によりくさび部材を引き抜くような力が働いた場合、ロック部材の作用を説明した要部拡大正面図。 建築足場に従来の連結具を取り付けた状態の概略斜視図。 従来の連結具を足場用筋交に装着して足場の連結枠に仮止めした状態を示す概略正面図。 従来の連結具を足場用筋交に装着して足場の連結枠に固定した状態を示す概略正面図。
符号の説明
10…連結具、11…連結具本体、12…板体、13・・・連結ピン、22…支えピン、23…ガイド部としてのガイドピン、24・・・挿通孔、25…くさび片、34…ロック部材、37…スプリングピン、38…ロック部としての張り出し部、40・・・足場用筋交、42…支柱、43…連結枠

Claims (5)

  1. 枠体から構成された足場を補強するための足場用筋交であって、同足場用筋交の両端に装着された連結具を同足場側の連結枠に係合することで足場に対し同足場用筋交を連結し、くさび部材を打ち込んでこの連結具を連結枠に固定するようにした足場用筋交において、
    同連結具は、少なくとも連結具本体と、同本体に固着されて前記連結枠に挿入される挿入片と、打ち込まれた前記くさび部材に当接して同くさび部材を前記連結枠方向に移動させる同連結具本体に形成されたガイド部とを有し、
    同連結具が前記足場側に固定された状態では、少なくとも前記ガイド部と同くさび部材と前記連結枠とが重複状態に配置されるとともに、
    同連結具は、同くさび部材に回動可能に係合されたロック部材を備え、同ロック部材は同連結具が前記足場側に固定された状態で同くさび部材に上方への引き抜き力が加わった場合に前記連結枠の一部と係合して同くさび部材の上動を阻止するロック部を備えるとともに、同ロック部材の回動基点を同ロック部材の重心の位置よりも前記連結枠側から離間した位置に配設するようにしたことを特徴とする足場用筋交。
  2. 前記連結具本体は、前記足場側に固定された状態では、前記ロック部材に当接して同ロック部材の回動を規制するとともに、前記くさび部材を前記連結枠方向に移動させる第2のガイド部を備えていることを特徴とする請求項1に記載された足場用筋交。
  3. 前記連結具本体には挿通孔が形成され、前記くさび部材は同連結具本体に形成された挿通孔に脱落不能に遊嵌されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された足場用筋交。
  4. 前記連結具本体は前記くさび部材が保持される保持部材を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載された足場用筋交。
  5. 前記ロック部材は前記足場側に固定された状態で同ロック部材の一部が前記連結具本体及び前記挿入片よりも突出した状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載された足場用筋交。
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