JP4176321B2 - 給紙装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙処理装置、特に、プリンタ装置、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置の用紙送給部に装着されて、該装置に用紙を供給する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
用紙処理装置の用紙送給部に給紙装置を装着して、該給紙装置から用紙処理装置に用紙を送給する方法は、従来より知られている。このような給紙装置は、例えば、手差し原稿を供給する場合のように、用紙処理装置内部に収容されている用紙と同じ大きさ(例えば、A4版、B5版等)の用紙の場合の他、はがき(略A5版)、秤量200gを超える厚紙、あるいは、OHP用紙などの多種多様な用紙を供給するために使用される。
【0003】
この場合において、給紙装置としては、各種の用紙にそれぞれ対応し、用紙処理装置の用紙送給部に着脱自在に構成した複数種の用紙カセットを用意することが行われている。したがって、用紙処理装置の使用者は、処理したい用紙の種類に合わせて、用紙送給部に装着される用紙カセットを交換していた。
【0004】
各用紙カセットには、該用紙カセット内に収容されている用紙に送りをかける給紙ローラが設けられている。しかし、上述したように、用紙の種類ごとに個別に構成された複数の用紙カセットからなる給紙装置の場合には、各用紙カセットごとに給紙ローラを駆動するための駆動装置を設けることは、製品コストを増大させるとともに、構造を複雑にすることになる。
このため、給紙装置の給紙ローラは、用紙処理装置本体側の駆動装置によって駆動されることが好ましい。
【0005】
用紙処理装置本体側の駆動装置によって、給紙装置の給紙ローラを駆動するには、例えば、用紙処理装置本体側に駆動ギヤを設ける一方、給紙装置の給紙ローラには従動ギヤを固定する。そして、給紙装置を用紙処理装置の用紙送給部に装着するときに、従動ギヤが駆動ギヤに噛合するように構成すればよい。これにより、駆動ギヤを作動させれば、これに噛合する従動ギヤが回転駆動され、給紙ローラによる用紙の送りが行われることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにギヤの噛合によって給紙ローラを駆動しようとする場合には、駆動力を伝達するために、駆動ギヤと従動ギヤとの位置関係を非常に正確に設定しておかなければならない。すなわち、これらのギヤの位置関係が精度良く設定されない場合、例えば、駆動ギヤと従動ギヤとの距離が設定値より離れている場合には、噛み合い深さが不十分となって歯飛びが生じ、給紙ローラが空回りして用紙の送給が行われないことがある一方、駆動ギヤと従動ギヤとの距離が設定値よりも近接している場合には、歯面や給紙ローラの軸に無理な力がかかったり、歯面が摩耗するなどの不都合が考えられる。
【0007】
このため、駆動ギヤと従動ギヤとの位置関係を精度良く設定する必要があるが、上述したように、複数の用紙カセットごとに従動ギヤが存在し、これら全ての従動ギヤと、用紙処理装置本体側の駆動ギヤとの位置関係を精度良く設定することは、従動ギヤの精度のばらつき、用紙カセットを構成する部品の寸法精度のばらつき等から困難であった。
【0008】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、用紙処理装置の用紙送給部に着脱される給紙装置の給紙ローラを、用紙処理装置本体に設けた駆動ギヤに精度良く接続することができる簡易な構成の給紙装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、以下の手段を提案している。
この発明は、用紙処理装置の用紙送給部に着脱可能に構成され、用紙を載置する載置台と、該載置台との間に用紙を挟む給紙ローラと、前記載置台を前記用紙送給部に装着したときに、該用紙送給部に設けられた駆動ギヤに噛合して給紙ローラに駆動力を伝達する駆動力伝達手段とを具備する給紙装置であって、前記駆動力伝達手段が、前記駆動ギヤに噛合するアイドルギヤと、該アイドルギヤに噛合し前記給紙ローラに取り付けられた被動ギヤと、前記アイドルギヤを回転自在に支持しかつ被動ギヤの軸心回りに回転可能に支持されたホルダとを具備し、前記駆動ギヤの軸心と前記アイドルギヤの軸心とを結ぶ第1の直線が、前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心とを結ぶ第2の直線に対して、駆動ギヤの軸心周りに該駆動ギヤの回転方向後方に所定の角度をなして配置され、該所定の角度が、前記駆動ギヤの基礎円と前記アイドルギヤの基礎円との共通接線上に前記被動ギヤの軸心が配置される場合に前記2つの直線がなす角度より小さい角度である給紙装置を提案している。
また本発明は、用紙処理装置の用紙送給部に着脱可能に構成され、用紙を載置する載置台と、該載置台との間に用紙を挟む給紙ローラと、前記載置台を前記用紙送給部に装着したときに、該用紙送給部に設けられた駆動ギヤに噛合して給紙ローラに駆動力を伝達する駆動力伝達手段とを具備する給紙装置であって、前記駆動力伝達手段が、前記駆動ギヤに噛合するアイドルギヤと、該アイドルギヤに噛合し前記給紙ローラに取り付けられた被動ギヤと、前記アイドルギヤを回転自在に支持しかつ被動ギヤの軸心回りに回転可能に支持されたホルダとを具備し、前記被動ギヤの軸心が、前記駆動ギヤの軸心よりも鉛直方向上側に配置されており、前記アイドルギヤの軸心が、水平方向及び鉛直方向の双方において前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心との中間に配置され、かつ前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心とを結ぶ直線よりも上方に配置されている給紙装置である。
【0010】
この発明に係る給紙装置によれば、用紙処理装置の用紙送給部に装着することにより、用紙送給部に設けられた駆動ギヤに駆動力伝達手段が噛合するので、駆動ギヤの作動により発生した駆動力が、駆動力伝達手段を介して給紙ローラに伝達され、給紙ローラが回転駆動されることにより、給紙ローラと載置台との間に挟まれた用紙が用紙送給部に向けて送給されることになる。
駆動力伝達手段は、駆動ギヤに噛合するアイドルギヤと、該アイドルギヤに噛合する被動ギヤとを具備するので、駆動ギヤから受ける駆動力は、アイドルギヤを介して被動ギヤに伝達され、該被動ギヤに固定された給紙ローラが回転駆動されることになる。
【0011】
アイドルギヤは、ホルダによって回転自在に支持されるとともに被動ギヤの軸心回りに回転可能に支持されているので、駆動ギヤから駆動力を受けると、それ自体の軸心回りに回転させられるとともに、被動ギヤの軸心回りにホルダごと回転するようなモーメントが発生することになる。
【0012】
この場合において、本発明の給紙装置では、駆動ギヤの軸心とアイドルギヤの軸心とを結ぶ直線が、駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心とを結ぶ直線に対して、駆動ギヤの軸心周りに該駆動ギヤの回転方向後方に所定の角度をなして配置され、該所定の角度は前記駆動ギヤの基礎円と前記アイドルギヤの基礎円との共通接線上に前記被動ギヤの軸心が配置される場合に前記2つの直線がなす角度より小さい角度に設定されているので、駆動ギヤの回転によって、アイドルギヤに作用する前記共通接線方向の押圧力により、ホルダには、該ホルダを、常に、駆動ギヤの軸心とアイドルギヤの軸心との距離を縮める方向に回転させるモーメントが作用することになる。
【0013】
すなわち、仮に、部品の寸法のばらつきによって、駆動ギヤとアイドルギヤとの位置関係が厳密に設計通りに設定されず、設計値より若干離れて配置されたとしても、駆動ギヤとアイドルギヤとが接触することによって、駆動ギヤの回転によりホルダにモーメントが生じるので、該モーメントによってホルダを回転させて、駆動ギヤとアイドルギヤとが所望の距離に配置されることになる。
【0014】
また、この発明は、上記給紙装置において、アイドルギヤが、駆動ギヤの軸心と被動ギヤの軸心とを結ぶ直線よりも上方に、その軸心を配置している給紙装置を提案している。
この発明に係る給紙装置によれば、アイドルギヤが駆動ギヤの軸心と被動ギヤの軸心とを結ぶ直線よりも上方に配置されているので、駆動ギヤが作動せず、駆動力が発生していない場合であっても、アイドルギヤは、その自重によって、ホルダを被動ギヤの軸心回りに回転させて、駆動ギヤとの噛合状態を深くする方向に移動させられる。したがって、駆動ギヤの作動時から駆動ギヤとアイドルギヤとを適正な噛合状態に配することができる。
【0015】
さらに、この発明は、上記給紙装置において、ホルダに、駆動ギヤが回転させられたときに用紙送給部に設けた固定ストッパに当接して、アイドルギヤの軸心の移動を制限する可動ストッパが設けられている給紙装置を提案している。
この発明に係る給紙装置によれば、駆動ギヤの作動により、ホルダに発生するモーメントにより、アイドルギヤが駆動ギヤに過度に近接させられると、両ギヤの食い込みが生じ、正常な駆動力の伝達が阻害されるので、固定ストッパにホルダの可動ストッパを当接させることによって、ホルダの過度の回転を防止して、適正な噛合状態を保持することが可能となる。
【0016】
また、この発明は、上記給紙装置において、固定ストッパと可動ストッパとが、駆動ギヤの停止状態では当接していない給紙装置を提案している。
この発明に係る給紙装置によれば、駆動ギヤの停止状態では、可動ストッパに固定ストッパが当接していない。すなわち、駆動ギヤの停止状態で、ストッパがホルダの回転を阻止する状態となっていない。
したがって、給紙装置を用紙処理装置に装着する際に、最初に可動ストッパが固定ストッパを押圧することを防止し、用紙送給部側の部品や、ブラケットに無理な力が加わるような不都合を回避することができる。
【0017】
さらに、この発明は、駆動ギヤが、本体側給紙ローラと一体的に設けられている給紙装置を提案している。
この発明に係る給紙装置によれば、駆動ギヤが給紙装置と一体的に作動させられるので、本体側給紙ローラと給紙装置側の給紙ローラとを同時に同一方向に回転するように連動させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る給紙装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る給紙装置1を、用紙処理装置2、例えば、プリンタ装置に取り付けた状態を示す斜視図である。
【0019】
本実施形態に係る給紙装置1は、用紙を積層状態に積み重ねて載置する載置台3と、該載置台3の上方に配置され、該載置台3上に載置された用紙のうち、最上位の用紙に接触させられる給紙ローラ4と、用紙送給部5に設けられた本体側給紙ローラ6(図2参照)に、給紙ローラ4を接続してこれら給紙ローラ4,6を連動させる駆動力伝達手段7と、載置台3を給紙ローラ4方向に付勢する付勢手段(図示略)とを具備している。図中符号9は、用紙の幅方向両側に配置されて、用紙の送給を案内する用紙ガイドである(図1には、一方の用紙ガイド9のみが示されている。)。
【0020】
前記給紙ローラ4は、載置台3に対して平行間隔をあけ、用紙の幅方向に沿って配されるローラ軸10と、該ローラ軸10に、その長手方向に間隔をあけて固定された3個のローラ11,12,13とを具備している。
前記ローラ軸10は給紙装置1側部のハウジング1aに固定されている。
前記ローラ11,12,13は、例えば、ゴムローラである。3個のローラ11,12,13は同一のものであり、部品を共通化することによってコストの削減を図っている。なお、3個のローラは異なる材質および寸法のものであってもよい。
【0021】
前記ローラ11,12,13は、載置台3の幅方向の中央位置と、その両側に間隔をあけて1個ずつ設けられている。該ローラ11,12,13の長さ寸法は、送給される最小サイズの用紙の幅寸法より小さく設定されている。また、ローラ11,12,13間の間隔寸法は、送給される最大サイズの用紙の幅方向の両側近傍を両側のローラ12,13が押さえることができる程度に設定されている。
【0022】
前記本体側給紙ローラ6は、図2に示されているように、前記給紙装置1の給紙ローラ4の中央に配置されているローラ11と同じ幅方向の位置に配され、該ローラ11とほぼ同じ長さ寸法を有するゴムローラである。本体側給紙ローラ6の一端には、駆動ギヤ14が固定されている。駆動ギヤ14は、例えば、本体側給紙ローラ6と一体的に成形されることにより、部品点数を削減し、コストを低減するように構成されていてもよい。
【0023】
前記駆動力伝達手段7は、図2に示されるように、前記給紙装置1の中央のローラ11と、一側のローラ12との間の間隔位置において、ローラ軸10に固定された被動ギヤ15と、該被動ギヤ15に噛合するアイドルギヤ16とを具備している。
ローラ軸10には、その軸心回りに、ホルダ17が回転自在に支持されている。該ホルダには、ローラ軸の軸心に対して平行間隔を開けて、支持軸18が設けられ、該支持軸19に、前記アイドルギヤ16が回転自在に支持されている。
図1中符号18は、被動ギヤ15とローラ軸10との結合状態を連結・分離するクラッチである。
【0024】
図2は、給紙装置1を用紙処理装置2本体から取り外した状態を示し、図3は、給紙装置1を用紙処理装置2本体に取り付けた状態を示している。
図3に示されるように、給紙装置1を用紙処理装置2本体の用紙送給部5に取り付けると、前記駆動力伝達手段7のアイドルギヤ16が、本体側給紙ローラ6と一体的に構成されている駆動ギヤ14に噛合するようになっている。
【0025】
図4は、図3に示された、給紙装置1の用紙処理装置2への装着状態における、駆動ギヤ14、アイドルギヤ16および被動ギヤ15の位置関係を示す概略図である。
この図4によれば、駆動ギヤ14と被動ギヤ15とは略水平方向に離間した位置に配置され、アイドルギヤ16は、これら駆動ギヤ14と被動ギヤ15との間に配置されている。
【0026】
また、駆動ギヤ14の軸心14aと被動ギヤ15の軸心15aとを結ぶ直線Aに対して、アイドルギヤ16の軸心16aが前記直線Aよりも上方に配置されている。
さらに、駆動ギヤ14の軸心14aとアイドルギヤ16の軸心16aとを結ぶ直線Bは、前記駆動ギヤ14の軸心14aと被動ギヤ15の軸心15aとを結ぶ直線Aに対して、駆動ギヤ14の軸心14a回りに所定の角度βを開けて配置されている。
【0027】
図4において、駆動ギヤ14の回転方向は時計回りであり、アイドルギヤ16は反時計回り、被動ギヤ15は時計回りに回転する。したがって、直線Bは、駆動ギヤ14の回転方向後方に角度βをなして配置されていることになる。この角度βは、駆動ギヤ14の基礎円とアイドルギヤ16の基礎円との共通接線C上に、被動ギヤ15の軸心15aが配された場合における角度より小さい角度に設定されている。
【0028】
また、前記アイドルギヤ16を回転自在に保持しているホルダ17には、図5に示されるように、下向きに突出する第1の突起20(可動ストッパ)が設けられている。一方、用紙送給部5には、上向きに突出する第2の突起21(固定ストッパ)が設けられている。これら突起20,21は、給紙装置1が用紙処理装置2に装着されたときに、図6に示されるように、相互に係合する位置に配置されるようになっている。
【0029】
ここで、第1の突起20と第2の突起21とは、給紙装置1を用紙処理装置2に装着し、駆動ギヤ14が回転駆動されていない図6の状態では、相互に接触しておらず、被動ギヤ15の軸心15a回りにホルダ17が、反時計方向に回転させられると相互に接触して、ホルダ17のそれ以上の回転を阻止するように設定されている。
【0030】
このように構成された本実施形態に係る給紙装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る給紙装置1によれば、積層状態の用紙を載置台3上に配置すると、付勢手段の作動によって、載置台3が給紙ローラ4の方向に付勢され、用紙の内の最上位の用紙に給紙ローラ4が接触させられる。
【0031】
このようにして準備した給紙装置1を用紙処理装置2の用紙送給部5に装着すると、図4に示されるように、給紙装置1に設けたアイドルギヤ16が、用紙処理装置2に設けた駆動ギヤ14に噛合する。また、アイドルギヤ16を支持しているホルダ17に設けた第1の突起20は、給紙装置1を用紙処理装置2に装着するときに、用紙処理装置2に設けられた第2の突起21を乗り越えて、図6に示されるように、相互に係合可能な位置に配される。
【0032】
この場合において、アイドルギヤ16が、被動ギヤ15の軸心15a回りに回転自在に取り付けられているホルダ17に取り付けられているとともに、駆動ギヤ14の軸心14aと被動ギヤ15の軸心15aとを結ぶ直線Aよりも上方にその軸心16aを配しているので、ホルダ17およびアイドルギヤ16の自重により、ホルダ17には、被動ギヤ15の軸心15a回りのモーメントが発生している。したがって、アイドルギヤ16は、このモーメントによって、駆動ギヤ14に噛合する方向にホルダ17を回転させて、駆動ギヤ14の作動前に、駆動ギヤ14との適正な噛合状態を達成している。
【0033】
次に、駆動ギヤ14を作動させると、該駆動ギヤ14に噛合しているアイドルギヤ16が回転駆動され、該アイドルギヤ16に噛合している被動ギヤ15が回転駆動される。被動ギヤ15には給紙ローラ4がクラッチ18を介して取り付けられているので、クラッチ18が作動して被動ギヤ15と給紙ローラ4とを結合すると、被動ギヤ15に伝達された駆動力によって給紙ローラ4が回転駆動され、該給紙ローラ4に接触している用紙が用紙処理装置2の方向に送られることになる。
【0034】
駆動ギヤ14は本体側給紙ローラ6に固定されているので、駆動ギヤ14の作動は本体側給紙ローラ6の作動を意味し、該本体側給紙ローラ6と給紙装置1の給紙ローラ4とは、それぞれに固定された駆動ギヤ14および被動ギヤ15の両者に噛合するアイドルギヤ16を挟んで配置されているので、同一方向に同期して回転駆動させられることになる。すなわち、給紙装置1側の給紙ローラ4によって送りをかけられた用紙は、用紙送給部5の本体側給紙ローラ6に供給されると、同一方向に回転駆動させられている本体側給紙ローラ6によって、用紙処理装置2のさらに奥部に送られ、画像形成等の処理を施されることになる。
【0035】
この場合において、図4に示されるように、駆動ギヤ14が回転させられると、該駆動ギヤ14に噛合しているアイドルギヤ16には、駆動ギヤ14のピッチ円およびアイドルギヤ16のピッチ円の共通接線Dに対して、駆動ギヤ14の基礎円およびアイドルギヤ16の基礎円の共通接線Cのなす角、すなわち、圧力角αだけ回転した方向に駆動ギヤ14から押圧力Fを受けることになる。そして、この押圧力Fの作用線である上記共通接線C上に前記被動ギヤ15の軸心15aが配されていないので、この押圧力Fにより、アイドルギヤ16が回転させられる一方、該アイドルギヤ16を支持しているホルダ17には、その分力成分F1によって、矢印Eで示す方向にモーメントが作用する。
【0036】
このモーメントは、上述したアイドルギヤ16等の自重によるモーメントの方向と同一方向である。
また、上述したように、アイドルギヤ16の軸心16aと駆動ギヤ14の軸心14aとを結ぶ直線Bが、駆動ギヤ14の軸心14aと被動ギヤ15の軸心15aとを結ぶ直線Aに対して、駆動ギヤ14の回転方向後方に所定の角度βをなす位置に配置されているので、上記モーメントによってホルダ17が回転させられると、駆動ギヤ14とアイドルギヤ16の軸心間距離は短くなる。その結果、アイドルギヤ16は、駆動ギヤ14との噛合状態を深める方向、すなわち、より深く噛み合う方向に移動させられることになる。
【0037】
したがって、駆動ギヤ14が回転させられることにより、アイドルギヤ16は駆動ギヤ14と、より確実に噛合させられるので、駆動ギヤ14の回転中はアイドルギヤ16が駆動ギヤ14から外れることがなく、安定した駆動力の伝達が行われる。
【0038】
また、本実施形態に係る給紙装置1では、駆動ギヤ14の回転駆動によるモーメントによってアイドルギヤ16を支持するホルダ17が、被動ギヤ15の軸心15a回りに回転させられると、ホルダ17に設けた第1の突起20が、用紙処理装置1に設けた第2の突起21に当接して、ホルダ17が、それ以上に回転することを阻止する。
その結果、アイドルギヤ16と駆動ギヤ14とが過度に深く噛み合うことが防止され、駆動ギヤ14を支持している部材や、ホルダ17の支持軸19並びにホルダ17を支持しているローラ軸10に過大な外力が作用することが防止されるとともに、適正な駆動力の伝達を行うことができる。
【0039】
また、固定ストッパ20と可動ストッパ21とは、給紙装置1を用紙処理装置2に装着して、駆動ギヤ14を作動させていない状態では、相互に当接しないように配されているので、装着に際して、固定ストッパ20と可動ストッパ21とが相互に当接して装着が困難になったり、両ストッパ20,21間に相互に無理な押圧力が発生して、構成部品の健全性が損なわれたりする不都合の発生が回避されることになる。
【0040】
なお、本実施形態に係る給紙装置では、給紙ローラ4として、3個の同一形状のゴムローラ11,12,13を有する場合について説明したが、これらの材質、形状は任意であり、また、3個のみならず、2個以上または1個のみであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、用紙処理装置側に設けた駆動ギヤが作動したときに、該駆動ギヤから受ける押圧力によって、常に、駆動ギヤに噛合する給紙装置側のアイドルギヤを、該アイドルギヤを支持するホルダを回転させるモーメントを生じさせ、駆動ギヤにアイドルギヤを近接させるので、駆動ギヤの作動中に、駆動ギヤからアイドルギヤが離間してしまったり、浅い噛合状態によって歯飛びが生じたりする不都合を防止し、安定した駆動力の伝達を行うことができるという効果がある。
【0042】
したがって、給紙装置側のアイドルギヤを用紙処理装置側の駆動ギヤに噛合させるという簡易な構造によって、用紙処理装置に着脱される給紙装置への駆動力の伝達を簡易かつ確実に行うことができ、給紙ローラを駆動して載置台上の用紙を用紙処理装置に確実に送給することができる。
【0043】
また、本発明に係る給紙装置によれば、アイドルギヤの軸心を、駆動ギヤの軸心と被動ギヤの軸心とを結ぶ直線よりも上方に配置しているので、アイドルギヤおよびホルダの自重によっても、アイドルギヤを駆動ギヤに近接させることができる。すなわち、給紙装置を用紙処理装置の用紙送給部に装着したときに、アイドルギヤを駆動ギヤに噛合させるだけで、アイドルギヤが自然に駆動ギヤに近接する方向に移動させられ、その噛合状態を深めることができる。
【0044】
さらに、本発明に係る給紙装置によれば、駆動ギヤの作動による押圧力およびアイドルギヤ等の自重によりホルダに発生するモーメントによって、アイドルギヤと駆動ギヤとの噛合状態が深まっていくと、ホルダに設けた可動ストッパを用紙送給部に設けた固定ストッパに当接させ、それ以上のホルダの回転を防止するので、アイドルギヤの駆動ギヤへの過度の食い込みを確実に防止することができる。その結果、アイドルギヤや駆動ギヤはもちろん、被動ギヤやホルダその他の構成部品に無理な力が作用することを防止することができるという効果がある。
【0045】
さらに、本発明に係る給紙装置によれば、駆動ギヤの停止状態で固定ストッパと可動ストッパとが当接しないように設定することにより、給紙装置を用紙処理装置に着脱する際に各部品に無理な押圧力を生じさせず、着脱を容易にすることができるという効果がある。
【0046】
また、駆動ギヤを本体側給紙ローラと一体的に設けることにより、部品点数の削減を図り、本体側給紙ローラと給紙装置側の給紙ローラとを、同一方向に同一速度で連動して回転駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る給紙装置を用紙処理装置に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】 図1の給紙装置が用紙処理装置から分離されている状態を示す縦断面図である。
【図3】 図1の給紙装置が用紙処理装置に連結されている状態を示す縦断面図である。
【図4】 図3の状態におけるギヤの位置関係と作用するモーメントを示す模式図である。
【図5】 図1の給紙装置の可動ストッパを示す図2と同様の縦断面図である。
【図6】 図1の給紙装置の可動ストッパが用紙処理装置の固定ストッパに係合している状態を示す図3と同様の縦断面図である。
【符号の説明】
A,B 直線
β 角度
C 共通接線
1 給紙装置
2 用紙処理装置
3 載置台
4 給紙ローラ
5 用紙送給部
7 駆動力伝達手段
14 駆動ギヤ
14a,15a,16a 軸心
15 被動ギヤ
16 アイドルギヤ
17 ホルダ
20 固定ストッパ
21 可動ストッパ

Claims (6)

  1. 用紙処理装置の用紙送給部に着脱可能に構成され、用紙を載置する載置台と、該載置台との間に用紙を挟む給紙ローラと、前記載置台を前記用紙送給部に装着したときに、該用紙送給部に設けられた駆動ギヤに噛合して給紙ローラに駆動力を伝達する駆動力伝達手段とを具備する給紙装置であって、
    前記駆動力伝達手段が、前記駆動ギヤに噛合するアイドルギヤと、該アイドルギヤに噛合し前記給紙ローラに取り付けられた被動ギヤと、前記アイドルギヤを回転自在に支持しかつ被動ギヤの軸心回りに回転可能に支持されたホルダとを具備し、
    前記駆動ギヤの軸心と前記アイドルギヤの軸心とを結ぶ第1の直線が、前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心とを結ぶ第2の直線に対して、駆動ギヤの軸心周りに該駆動ギヤの回転方向後方に所定の角度をなして配置され、
    該所定の角度が、前記駆動ギヤの基礎円と前記アイドルギヤの基礎円との共通接線上に前記被動ギヤの軸心が配置される場合に前記2つの直線がなす角度より小さい角度である給紙装置。
  2. 用紙処理装置の用紙送給部に着脱可能に構成され、用紙を載置する載置台と、該載置台との間に用紙を挟む給紙ローラと、前記載置台を前記用紙送給部に装着したときに、該用紙送給部に設けられた駆動ギヤに噛合して給紙ローラに駆動力を伝達する駆動力伝達手段とを具備する給紙装置であって、
    前記駆動力伝達手段が、前記駆動ギヤに噛合するアイドルギヤと、該アイドルギヤに噛合し前記給紙ローラに取り付けられた被動ギヤと、前記アイドルギヤを回転自在に支持しかつ被動ギヤの軸心回りに回転可能に支持されたホルダとを具備し、
    前記被動ギヤの軸心が、前記駆動ギヤの軸心よりも鉛直方向上側に配置されており、
    前記アイドルギヤの軸心が、水平方向及び鉛直方向の双方において前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心との中間に配置され、かつ前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心とを結ぶ直線よりも上方に配置されている給紙装置。
  3. 前記アイドルギヤが、前記駆動ギヤの軸心と前記被動ギヤの軸心とを結ぶ直線よりも上方に、その軸心を配置している請求項1記載の給紙装置。
  4. 前記ホルダに、前記駆動ギヤが回転させられたときに前記用紙送給部に設けた固定ストッパに当接して、前記アイドルギヤの軸心の移動を制限する可動ストッパが設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記固定ストッパと前記可動ストッパとが、前記駆動ギヤの停止状態では当接していない請求項4記載の給紙装置。
  6. 前記駆動ギヤが、本体側給紙ローラと一体的に設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の給紙装置。
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