JP3295830B2 - 印刷装置の自動用紙搬送機構 - Google Patents

印刷装置の自動用紙搬送機構

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JP3295830B2
JP3295830B2 JP03802895A JP3802895A JP3295830B2 JP 3295830 B2 JP3295830 B2 JP 3295830B2 JP 03802895 A JP03802895 A JP 03802895A JP 3802895 A JP3802895 A JP 3802895A JP 3295830 B2 JP3295830 B2 JP 3295830B2
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慶介 篠田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プリンタ等の
印刷装置に関し、特に給紙ローラにより給紙された用紙
が、180°回転して搬送ローラに至る用紙通路を持つ
電子写真プリンタ等の自動用紙搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷装置の自動用紙搬送機構の一
例では、用紙反転時の摩擦抵抗軽減のため、図5に示す
ように、積載用紙9を給紙するとき、給紙ローラ駆動シ
ャフト1に固定された円弧状の給紙ローラを使用してい
た。なお、積載用紙9は、スプリング11により押し上
げられ、最上の用紙は、給紙ローラ4が回転したとき、
その円弧状部に接触する。
【0003】次に、従来の印刷装置の自動用紙搬送機構
の他の一例では、図6に示すように、給紙ローラ4と斜
行補正ローラ10との間の用紙通路における用紙反転部
に搬送ローラ13を設置していた。
【0004】また、従来の印刷装置の自動用紙搬送機構
の更に他の一例では、図7に示すように、給紙ローラ4
と斜行補正ローラ10との間の用紙通路における用紙反
転部に、強制駆動されない補助ローラ14を設置してい
た。
【0005】なお、等倍センサーとサーマルヘッドでの
用紙搬送を共通のプラテンローラで行い、駆動系を一系
統で賄い、コストの低減と省スペース化を図るファクシ
ミリ装置の入出力搬送機構は、特開昭62−12676
5号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動用紙搬送機
構では、2通りの給紙ローラの形状が考えられ、まず円
弧状の給紙ローラを持つ場合には、給紙ローラ下流部に
設けられた用紙搬送ローラの用紙の引き抜き時には、給
紙ローラと用紙が接触していないため、用紙反転時の摩
擦負荷は発生しない。但し、通常給紙ローラの一回転で
用紙を搬送するために、用紙を搬送できる距離が給紙ロ
ーラの円周長さに限られるため、給紙ローラ円周長以内
に別の搬送ローラを設けなければならず、空間及び原価
において不利であった。用紙搬送ローラの中心と積載用
紙の先端との間の距離をLとすれば、給紙ローラ円周長
>L(図5参照) また、複数回転で搬送する自動用紙搬送機構もあるが、
用紙の搬送が断続的になりマルチフィード等が発生しや
すかった。
【0007】次に給紙ローラが円筒状で常時積載用紙と
接触している自動用紙搬送機構は、給紙動作が終わった
状態で用紙は用紙搬送ローラによって斜行補正ローラま
で搬送されるが、積載用紙と給紙ローラが接触している
ため、用紙反転部摩擦抵抗が斜行補正ローラ引き抜き負
荷となってしまう。
【0008】そこで、本発明は、前記従来の印刷装置の
自動用紙搬送機構の欠点を改良し、用紙反転時の摩擦負
荷を軽減し、また、ローラの部品点数を削減して省スペ
ース化を図るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の手段を採用する。
【0010】(1)印刷装置において、その給紙ローラ
部が、給紙ローラ駆動シャフトに配置されたローラ駆動
ギヤと、前記ローラ駆動ギヤにかみ合う内歯遊星ギヤを
持つ給紙ローラと、前記ローラ駆動ギヤと内歯遊星ギヤ
のかみ合いに対応した偏心量を持つ給紙ローラガイドか
ら構成され、前記給紙ローラガイドを給紙ローラ駆動シ
ャフトを中心として回転位置制御を行うことにより、前
記給紙ローラを用紙反転経路部に回動することによって
用紙搬送ローラとしても利用する自動用紙搬送機構。
【0011】(2)前記給紙ローラガイドの側面に前記
給紙ローラ駆動シャフトを中心とするガイドギヤを配置
し、これをローラ位置制御ギヤとかみ合うようにする前
記(1)記載の自動用紙搬送機構。
【0012】
【実施例】次に本発明の一実施例について図を参照して
説明する。
【0013】図1、2は本発明の機構概略図、図3は給
紙ローラ機構部概略図、図4は給紙ローラ機構部断面図
を示す。
【0014】図3において、ローラ駆動ギヤ2は給紙ロ
ーラ駆動シャフト1から駆動力を与えられ、内歯遊星ギ
ヤ3を駆動する。内歯遊星ギヤ3の外周部に給紙ローラ
(ゴム)4が固定されている。給紙ローラ駆動シャフト
1と給紙ローラ4の中心軸は、ローラ駆動ギヤ2と内歯
遊星ギヤ3をかみ合わせる関係上、偏心して配置されて
いる。また、給紙ローラ駆動シャフト1を回転すること
により給紙ローラ4は回転する。
【0015】図4において、給紙ローラガイド5,6
は、ローラ駆動ギヤ2と内歯遊星ギヤ3のかみ合いに対
応する偏心量を持ち、給紙ローラ駆動シャフト1と給紙
ローラ4との位置決めを行なう。また、給紙ローラガイ
ド5の側面にローラ位置制御ギヤ8とかみ合うように給
紙ローラ駆動シャフト1を中心とするガイドギヤ7を配
置する。
【0016】図1の装置に組み込んだ状態では、給紙ロ
ーラ駆動シャフト1及び制御ギヤシャフト12の軸は、
装置上で位置決めされ、ローラ位置制御ギヤ8を回転す
ることにより、給紙ローラ4の絶対位置は、給紙ローラ
駆動シャフト1を中心として偏心量に対応して変更され
る。この状態で給紙ローラ駆動シャフト1を回転すれ
ば、給紙ローラ4の絶対位置に関係なく、給紙ローラ4
は回転可能である。なお、積載用紙9は、スプリング1
1により押し上げられ、最上の用紙は、給紙ローラ4に
常に接触している。
【0017】図1において給紙ローラ4は、積載用紙9
に接触した状態にて停止している。給紙ローラ駆動シャ
フト1を回転させることにより、給紙ローラ4に回転を
与え積載用紙9を給紙し、テンションローラ15まで用
紙を搬送する。テンションローラ15に用紙が到達する
と同時に、ローラ位置制御ギヤ8を反時計方向に回転さ
せる。すると、給紙ローラ4は給紙ローラ駆動シャフト
1を中心軸として偏心運動を起こし時計方向(用紙進行
方向)に回転する。その際、給紙ローラ駆動シャフト1
によりローラ駆動ギヤ2と内歯遊星ギヤ3を介して給紙
ローラ4にも回転運動を与える。給紙ローラ4がテンシ
ョンローラ15と圧接して用紙引き抜き力を発生できる
位置(図2)まで到達したとき、ローラ位置制御ギヤ8
の回転のみを停止させる。以後は給紙ローラ4を回転さ
せるべく給紙ローラ駆動シャフト1を回転させ、用紙を
斜行補正ローラ10まで搬送し、斜行補正ローラ10及
び給紙ローラ4により用紙搬送を行う。給紙ローラ4が
用紙搬送を終えたとき、給紙ローラ駆動シャフト1を停
止させ、再びローラ位置制御ギヤ8を回転させ、図1の
位置まで給紙ローラ4を移動させることにより次の過程
の開始を準備する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、ローラ位置制御ギ
ヤ8を回転制御することによって給紙ローラ4の絶対位
置を可変させ、給紙ローラ4を搬送ローラとしても使用
することにより、用紙反転時の摩擦負荷を無くすことが
できる。また、別部品として他のローラを取り付ける必
要性が無いため、省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の給紙前の状態を示す概略図
である。
【図2】本発明の一実施例の給紙後の状態を示す概略図
である。
【図3】本発明の一実施例における給紙ローラ部の概略
図である。
【図4】本発明の一実施例における給紙ローラ部の断面
図である。
【図5】従来の印刷装置の自動用紙搬送機構の一例の概
略図である。
【図6】従来の印刷装置の自動用紙搬送機構の他の一例
の概略図である。
【図7】従来の印刷装置の自動用紙搬送機構の更に他の
一例の概略図である。
【符号の説明】
1 給紙ローラ駆動シャフト 2 ローラ駆動ギヤ 3 内歯遊星ギヤ 4 給紙ローラ 5 給紙ローラガイド 6 給紙ローラガイド 7 ガイドギヤ 8 ローラ位置制御ギヤ 9 積載用紙 10 斜行補正ローラ 11 スプリング 12 制御ギヤシャフト 15 テンションローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/06 350 B41J 13/02 B65H 5/06 B65H 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置において、その給紙ローラ部
    が、給紙ローラ駆動シャフトに配置されたローラ駆動ギ
    ヤと、前記ローラ駆動ギヤにかみ合う内歯遊星ギヤを持
    つ給紙ローラと、前記ローラ駆動ギヤと内歯遊星ギヤの
    かみ合いに対応した偏心量を持つ給紙ローラガイドから
    構成され、前記給紙ローラガイドを給紙ローラ駆動シャ
    フトを中心として回転位置制御を行うことにより、前記
    給紙ローラを用紙反転経路部に回動することによって用
    紙搬送ローラとしても利用することを特徴とする自動用
    紙搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記給紙ローラガイドの側面に前記給紙
    ローラ駆動シャフトを中心とするガイドギヤを配置し、
    これをローラ位置制御ギヤとかみ合うようにすることを
    特徴とする請求項1記載の自動用紙搬送機構。
JP03802895A 1995-02-27 1995-02-27 印刷装置の自動用紙搬送機構 Expired - Fee Related JP3295830B2 (ja)

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