JP3250911B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents
原稿搬送装置Info
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- JP3250911B2 JP3250911B2 JP22664194A JP22664194A JP3250911B2 JP 3250911 B2 JP3250911 B2 JP 3250911B2 JP 22664194 A JP22664194 A JP 22664194A JP 22664194 A JP22664194 A JP 22664194A JP 3250911 B2 JP3250911 B2 JP 3250911B2
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- Japan
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- gear
- motor
- transmission system
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿読取装置において
原稿を読取点を通して搬送するための原稿搬送装置に関
する。
原稿を読取点を通して搬送するための原稿搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等の原稿読取装
置において、原稿は3本のローラ、すなわち、給紙ロー
ラ、搬送ローラ、排出ローラの3本のローラによって搬
送されている。ここで、給紙ローラは原稿台にセットさ
れた原稿を1枚ずつ分離して搬送ローラに給紙するもの
であり、搬送ローラは搬送路に給紙された原稿を読取点
へ搬送するものであり、排出ローラは読取点を通過した
原稿を装置の外へ排出するものである。なお、読取点は
搬送ローラと排出ローラとの間に配置されている。
置において、原稿は3本のローラ、すなわち、給紙ロー
ラ、搬送ローラ、排出ローラの3本のローラによって搬
送されている。ここで、給紙ローラは原稿台にセットさ
れた原稿を1枚ずつ分離して搬送ローラに給紙するもの
であり、搬送ローラは搬送路に給紙された原稿を読取点
へ搬送するものであり、排出ローラは読取点を通過した
原稿を装置の外へ排出するものである。なお、読取点は
搬送ローラと排出ローラとの間に配置されている。
【0003】上記3本のローラは、通常、共通のモータ
で駆動される構成となっている。そして、給紙ローラは
スプリングクラッチを介して前記モータに駆動連結さ
れ、且つその周速は搬送ローラ及び排出ローラよりも若
干低く設定されており、給紙ローラが原稿を繰り出し
て、その原稿先端が搬送ローラに噛み込まれた後は、原
稿は搬送ローラによって給紙ローラによる搬送速度より
も高速で搬送され、給紙ローラはその原稿によって回転
させられる状態となっていた。
で駆動される構成となっている。そして、給紙ローラは
スプリングクラッチを介して前記モータに駆動連結さ
れ、且つその周速は搬送ローラ及び排出ローラよりも若
干低く設定されており、給紙ローラが原稿を繰り出し
て、その原稿先端が搬送ローラに噛み込まれた後は、原
稿は搬送ローラによって給紙ローラによる搬送速度より
も高速で搬送され、給紙ローラはその原稿によって回転
させられる状態となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構成で
は、原稿搬送にモータで駆動されるローラを最低3本必
要とするので、その分、部品点数が多くなり、コストが
高くなるという問題があった。
は、原稿搬送にモータで駆動されるローラを最低3本必
要とするので、その分、部品点数が多くなり、コストが
高くなるという問題があった。
【0005】そこで、使用するローラ本数を削減するこ
とが考えられるが、その際、給紙ローラは省略できない
ので、搬送ローラと排出ローラとを同一ローラとし(以
下このローラを搬送ローラとする)、読取点をこの搬送
ローラと給紙ローラの間に配置することが考えられる。
ところが、従来の給紙ローラは上記したように、スプリ
ングクラッチを介してモータに連結されており、原稿先
端を搬送ローラに渡した後は、給紙ローラ自体がスプリ
ングクラッチの滑りを利用して原稿で回転させられる構
成であるので、原稿にはスプリングクラッチの滑りトル
クに応じた大きい張力が作用しており、このため、読取
点を通過する原稿の走行が不安定となることがあり、読
取品質の低下の恐れがあった。また、原稿に大きい張力
を作用させた状態で搬送することとなるため、モータへ
の負荷が大きくなり、大きい容量のモータを使用しなけ
ればならないとか、スプリングクラッチを用いたために
部品点数が増えると共に信頼性にも欠けるという問題も
あった。
とが考えられるが、その際、給紙ローラは省略できない
ので、搬送ローラと排出ローラとを同一ローラとし(以
下このローラを搬送ローラとする)、読取点をこの搬送
ローラと給紙ローラの間に配置することが考えられる。
ところが、従来の給紙ローラは上記したように、スプリ
ングクラッチを介してモータに連結されており、原稿先
端を搬送ローラに渡した後は、給紙ローラ自体がスプリ
ングクラッチの滑りを利用して原稿で回転させられる構
成であるので、原稿にはスプリングクラッチの滑りトル
クに応じた大きい張力が作用しており、このため、読取
点を通過する原稿の走行が不安定となることがあり、読
取品質の低下の恐れがあった。また、原稿に大きい張力
を作用させた状態で搬送することとなるため、モータへ
の負荷が大きくなり、大きい容量のモータを使用しなけ
ればならないとか、スプリングクラッチを用いたために
部品点数が増えると共に信頼性にも欠けるという問題も
あった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、給紙ローラと搬送ローラの2本のみで原稿を読
取点を通って精度良く搬送することができ、且つ駆動用
のモータの容量を小さくすることの可能な、構造簡単な
原稿搬送装置を提供することを目的とする。
もので、給紙ローラと搬送ローラの2本のみで原稿を読
取点を通って精度良く搬送することができ、且つ駆動用
のモータの容量を小さくすることの可能な、構造簡単な
原稿搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するため、読取点の上流、下流にそれぞれ給紙ロー
ラと搬送ローラを配置し、両ローラを駆動するために共
通の正逆回転可能なモータを設け、そのモータと給紙ロ
ーラとの間には、前記モータの正回転で前記給紙ローラ
が正回転するよう前記モータの回転を前記給紙ローラに
伝達する第一伝達系と、前記モータの逆回転で前記給紙
ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記給紙ロ
ーラに伝達する第二伝達系と、前記モータから前記給紙
ローラへの伝達系を、前記第一伝達系と第二伝達系との
いずれか一方に切り換える第一切り換え手段を設けると
共に、その第二伝達系を、前記モータの逆回転で前記給
紙ローラを一定量だけ正回転させ、その後は給紙ローラ
を回転自在とする構成とし、更に、前記モータと搬送ロ
ーラとの間には、前記モータの正回転で前記搬送ローラ
が正回転するよう前記モータの回転を前記搬送ローラに
伝達する第三伝達系と、前記モータの逆回転で前記搬送
ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記搬送ロ
ーラに伝達する第四伝達系と、前記モータから前記搬送
ローラへの伝達系を、前記第三伝達系と第四伝達系との
いずれか一方に切り換える第二切り換え手段を設けると
いう構成をそなえたものである。
解決するため、読取点の上流、下流にそれぞれ給紙ロー
ラと搬送ローラを配置し、両ローラを駆動するために共
通の正逆回転可能なモータを設け、そのモータと給紙ロ
ーラとの間には、前記モータの正回転で前記給紙ローラ
が正回転するよう前記モータの回転を前記給紙ローラに
伝達する第一伝達系と、前記モータの逆回転で前記給紙
ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記給紙ロ
ーラに伝達する第二伝達系と、前記モータから前記給紙
ローラへの伝達系を、前記第一伝達系と第二伝達系との
いずれか一方に切り換える第一切り換え手段を設けると
共に、その第二伝達系を、前記モータの逆回転で前記給
紙ローラを一定量だけ正回転させ、その後は給紙ローラ
を回転自在とする構成とし、更に、前記モータと搬送ロ
ーラとの間には、前記モータの正回転で前記搬送ローラ
が正回転するよう前記モータの回転を前記搬送ローラに
伝達する第三伝達系と、前記モータの逆回転で前記搬送
ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記搬送ロ
ーラに伝達する第四伝達系と、前記モータから前記搬送
ローラへの伝達系を、前記第三伝達系と第四伝達系との
いずれか一方に切り換える第二切り換え手段を設けると
いう構成をそなえたものである。
【0008】ここで、第一切り換え手段を、モータで駆
動される太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛み合いながら移
動可能な第一遊星ギヤであって、前記モータが正回転す
る時に第一伝達系のギヤに噛み合い、前記モータが逆回
転する時に第二伝達系のギヤに噛み合うように配置され
た第一遊星ギヤを有する構成とし、第二切り換え手段
を、モータで駆動される太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛
み合いながら移動可能な第二遊星ギヤであって、前記モ
ータが正回転する時に第三伝達系のギヤに噛み合い、前
記モータが逆回転する時に第四伝達系のギヤに噛み合う
ように配置された第二遊星ギヤを有する構成とすること
が好ましい。
動される太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛み合いながら移
動可能な第一遊星ギヤであって、前記モータが正回転す
る時に第一伝達系のギヤに噛み合い、前記モータが逆回
転する時に第二伝達系のギヤに噛み合うように配置され
た第一遊星ギヤを有する構成とし、第二切り換え手段
を、モータで駆動される太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛
み合いながら移動可能な第二遊星ギヤであって、前記モ
ータが正回転する時に第三伝達系のギヤに噛み合い、前
記モータが逆回転する時に第四伝達系のギヤに噛み合う
ように配置された第二遊星ギヤを有する構成とすること
が好ましい。
【0009】また、前記第二伝達系は、第一切り換え手
段から給紙ローラに到る伝達径路に、モータで駆動され
る第一のギヤと、給紙ローラに回転を伝達するよう連結
された第二のギヤと、前記第一のギヤの回転を前記第二
のギヤに伝達するよう両ギヤに噛み合う駆動用円弧ギヤ
であって、前記第一のギヤ及び第二のギヤに同時に噛み
合い不能となる凹部を備えた駆動用円弧ギヤを配置し、
且つその駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決めし
て待機させる円弧ギヤ位置決め手段を備えた構成とする
ことが好ましい。
段から給紙ローラに到る伝達径路に、モータで駆動され
る第一のギヤと、給紙ローラに回転を伝達するよう連結
された第二のギヤと、前記第一のギヤの回転を前記第二
のギヤに伝達するよう両ギヤに噛み合う駆動用円弧ギヤ
であって、前記第一のギヤ及び第二のギヤに同時に噛み
合い不能となる凹部を備えた駆動用円弧ギヤを配置し、
且つその駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決めし
て待機させる円弧ギヤ位置決め手段を備えた構成とする
ことが好ましい。
【0010】その場合、第一切り換え手段の第一遊星ギ
ヤを前記第一のギヤとし、給紙ローラの軸に設けられた
給紙ローラギヤを前記第二のギヤとすることが好まし
い。
ヤを前記第一のギヤとし、給紙ローラの軸に設けられた
給紙ローラギヤを前記第二のギヤとすることが好まし
い。
【0011】更に、その円弧ギヤ位置決め手段を、駆動
用円弧ギヤと一緒に回転するように設けられ、円周の一
部に凹部を備えた位置決め用円弧ギヤと、モータで駆動
される太陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用
遊星ギヤであって、前記モータが正回転する時に前記位
置決め用円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤ
を有する構成とすることが好ましい。
用円弧ギヤと一緒に回転するように設けられ、円周の一
部に凹部を備えた位置決め用円弧ギヤと、モータで駆動
される太陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用
遊星ギヤであって、前記モータが正回転する時に前記位
置決め用円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤ
を有する構成とすることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明は上述の構成により、モータを正回転さ
せると、第一伝達系を介して給紙ローラが正回転し、原
稿を読取点に向かって送り込むので、その先端が読取点
に達した時点で、モータを逆回転させ、第一切り換え手
段及び第二切り換え手段によって第二伝達系、第四伝達
系に切り換えると、第二伝達系を介して給紙ローラが再
び正方向に回転して原稿を搬送ローラに送り込み、同時
に第四伝達系を介して搬送ローラが正方向に回転し、そ
の原稿を搬送する。この際、第二伝達系は給紙ローラを
一定量だけ回転させ、その後は回転自在とするので、こ
の一定量を原稿先端が読取点から搬送ローラに噛み込ま
れるまでの距離に設定しておくことにより、原稿が搬送
ローラで搬送される状態となった以後は、原稿は搬送ロ
ーラのみによって搬送力を与えられ、給紙ローラは単に
原稿によって回転させられるのみである。しかも、この
給紙ローラには従来のようにスプリングクラッチを設け
ていないので、軽く回転可能であり、読取点を通過する
原稿にさほど大きい張力を加えることがなく、このため
原稿が安定して走行し、良好な読取が可能となり、且つ
モータに対する負荷も小さくなる。
せると、第一伝達系を介して給紙ローラが正回転し、原
稿を読取点に向かって送り込むので、その先端が読取点
に達した時点で、モータを逆回転させ、第一切り換え手
段及び第二切り換え手段によって第二伝達系、第四伝達
系に切り換えると、第二伝達系を介して給紙ローラが再
び正方向に回転して原稿を搬送ローラに送り込み、同時
に第四伝達系を介して搬送ローラが正方向に回転し、そ
の原稿を搬送する。この際、第二伝達系は給紙ローラを
一定量だけ回転させ、その後は回転自在とするので、こ
の一定量を原稿先端が読取点から搬送ローラに噛み込ま
れるまでの距離に設定しておくことにより、原稿が搬送
ローラで搬送される状態となった以後は、原稿は搬送ロ
ーラのみによって搬送力を与えられ、給紙ローラは単に
原稿によって回転させられるのみである。しかも、この
給紙ローラには従来のようにスプリングクラッチを設け
ていないので、軽く回転可能であり、読取点を通過する
原稿にさほど大きい張力を加えることがなく、このため
原稿が安定して走行し、良好な読取が可能となり、且つ
モータに対する負荷も小さくなる。
【0013】原稿後端が給紙ローラを通り過ぎた後は、
給紙ローラは原稿が回転させられることがなくなるので
回転を停止し、次の原稿が繰り込まれることはない。次
に、原稿の後端が読取点に達して読取を終わった時点
で、モータを再び正回転させ、第一伝達系、第三伝達系
に切り換えると、第三伝達系を介して搬送ローラが再び
正方向に回転して読み終った原稿を排出し、同時に第一
伝達系を介して給紙ローラが再び正方向に回転して次の
原稿を読取点に向かって送り込む。以下同様の動作を繰
り返すことにより、原稿を次々と搬送して読取を行うこ
とができる。
給紙ローラは原稿が回転させられることがなくなるので
回転を停止し、次の原稿が繰り込まれることはない。次
に、原稿の後端が読取点に達して読取を終わった時点
で、モータを再び正回転させ、第一伝達系、第三伝達系
に切り換えると、第三伝達系を介して搬送ローラが再び
正方向に回転して読み終った原稿を排出し、同時に第一
伝達系を介して給紙ローラが再び正方向に回転して次の
原稿を読取点に向かって送り込む。以下同様の動作を繰
り返すことにより、原稿を次々と搬送して読取を行うこ
とができる。
【0014】ここで、第一切り換え手段及び第二切り換
え手段を上述のように太陽ギヤと遊星ギヤを用いた構成
としておくと、モータが正方向に回転し、太陽ギヤがそ
れに応じて正方向に回転した時、それに噛み合う第一遊
星ギヤ及び第二遊星ギヤが太陽ギヤの正方向の回転に応
じて正回転方向に移動し、それぞれ第一伝達系のギヤ及
び第三伝達系のギヤに噛み合い、また、モータが逆方向
に回転した時には、太陽ギヤに噛み合う第一遊星ギヤ及
び第二遊星ギヤが太陽ギヤの逆方向の回転に応じて逆回
転方向に移動し、それぞれ第二伝達系のギヤ及び第四伝
達系のギヤに噛み合うこととなり、従って、ローラ駆動
用のモータ以外の駆動源を用いることなく、単にモータ
を正回転、逆回転させるのみで、自動的に伝達系を切り
換えることができる。
え手段を上述のように太陽ギヤと遊星ギヤを用いた構成
としておくと、モータが正方向に回転し、太陽ギヤがそ
れに応じて正方向に回転した時、それに噛み合う第一遊
星ギヤ及び第二遊星ギヤが太陽ギヤの正方向の回転に応
じて正回転方向に移動し、それぞれ第一伝達系のギヤ及
び第三伝達系のギヤに噛み合い、また、モータが逆方向
に回転した時には、太陽ギヤに噛み合う第一遊星ギヤ及
び第二遊星ギヤが太陽ギヤの逆方向の回転に応じて逆回
転方向に移動し、それぞれ第二伝達系のギヤ及び第四伝
達系のギヤに噛み合うこととなり、従って、ローラ駆動
用のモータ以外の駆動源を用いることなく、単にモータ
を正回転、逆回転させるのみで、自動的に伝達系を切り
換えることができる。
【0015】また、前記第二伝達系を、上記したように
第一切り換え手段から給紙ローラに到る伝達径路に、互
いに噛み合うように第一のギヤ、駆動用円弧ギヤ、第二
のギヤを配置し、且つその駆動用円弧ギヤを所定の角度
位置に位置決めして待機させる円弧ギヤ位置決め手段を
備えた構成としておくと、前記第一切り換え手段によっ
てモータの逆回転を第二伝達系に伝える状態となった時
に、前記第一のギヤがモータで駆動され、所定の角度位
置に待機している駆動用円弧ギヤを回転させ、その駆動
用円弧ギヤの凹部が前記第一のギヤに対向する位置に達
するまで、前記第二のギヤを回転させる。かくして、第
一のギヤ、駆動用円弧ギヤ及びそれに噛み合う第二のギ
ヤを介して給紙ローラを一定量だけ回転させることがで
き、その後は凹部が第一のギヤに向かい合うため駆動が
切られ、給紙ローラは回転自在となる。なお、給紙ロー
ラが原稿に引かれて回転した際、前記第二のギヤに噛み
合う駆動用円弧ギヤも回転するが、その回転によって凹
部が前記第二のギヤに向かい合う位置となった時点で駆
動用円弧ギヤと前記第二のギヤとの駆動も切られ、駆動
円弧ギヤは停止した状態となり、給紙ローラに連結され
た第二のギヤやモータで駆動される第一のギヤの回転に
干渉することはない。その後、第一切り換え手段によっ
て第二伝達系がモータから切り離された後、円弧ギヤ位
置決め手段が駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決
めして次の動作のために待機させることができる。この
ように、モータが連続的に逆回転する時に、円弧ギヤを
用いた簡単な構成によって、給紙ローラを一定量だけ回
転させ、その後は回転自在とすることができる。
第一切り換え手段から給紙ローラに到る伝達径路に、互
いに噛み合うように第一のギヤ、駆動用円弧ギヤ、第二
のギヤを配置し、且つその駆動用円弧ギヤを所定の角度
位置に位置決めして待機させる円弧ギヤ位置決め手段を
備えた構成としておくと、前記第一切り換え手段によっ
てモータの逆回転を第二伝達系に伝える状態となった時
に、前記第一のギヤがモータで駆動され、所定の角度位
置に待機している駆動用円弧ギヤを回転させ、その駆動
用円弧ギヤの凹部が前記第一のギヤに対向する位置に達
するまで、前記第二のギヤを回転させる。かくして、第
一のギヤ、駆動用円弧ギヤ及びそれに噛み合う第二のギ
ヤを介して給紙ローラを一定量だけ回転させることがで
き、その後は凹部が第一のギヤに向かい合うため駆動が
切られ、給紙ローラは回転自在となる。なお、給紙ロー
ラが原稿に引かれて回転した際、前記第二のギヤに噛み
合う駆動用円弧ギヤも回転するが、その回転によって凹
部が前記第二のギヤに向かい合う位置となった時点で駆
動用円弧ギヤと前記第二のギヤとの駆動も切られ、駆動
円弧ギヤは停止した状態となり、給紙ローラに連結され
た第二のギヤやモータで駆動される第一のギヤの回転に
干渉することはない。その後、第一切り換え手段によっ
て第二伝達系がモータから切り離された後、円弧ギヤ位
置決め手段が駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決
めして次の動作のために待機させることができる。この
ように、モータが連続的に逆回転する時に、円弧ギヤを
用いた簡単な構成によって、給紙ローラを一定量だけ回
転させ、その後は回転自在とすることができる。
【0016】ここで、駆動用円弧ギヤに噛み合う第一の
ギヤは、第一切り換え手段の一部を構成する第一遊星ギ
ヤとすることができ、また、第二にギヤは、給紙ローラ
の軸に給紙ローラと一体に回転するように設けられた給
紙ローラギヤとすることができ、このような構成を採る
と、使用するギヤ個数を少なくできると共にギヤ配列を
コンパクトとすることができる。
ギヤは、第一切り換え手段の一部を構成する第一遊星ギ
ヤとすることができ、また、第二にギヤは、給紙ローラ
の軸に給紙ローラと一体に回転するように設けられた給
紙ローラギヤとすることができ、このような構成を採る
と、使用するギヤ個数を少なくできると共にギヤ配列を
コンパクトとすることができる。
【0017】更に、その円弧ギヤ位置決め手段を、駆動
用円弧ギヤと一体回転するように設けられ、円周の一部
に凹部を備えた位置決め用円弧ギヤと、モータで駆動さ
れる太陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用遊
星ギヤであって、前記モータが正回転する時に前記位置
決め用円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤを
有する構成としておくと、前記モータが正回転した時に
位置決め用遊星ギヤが自動的に移動して位置決め用円弧
ギヤに駆動連結され、位置決め用円弧ギヤを、その凹部
が噛み合い位置となる位置まで回転させ、その位置に停
止させ、従ってその位置決め用円弧ギヤと一体回転する
駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に停止させることがで
きる。
用円弧ギヤと一体回転するように設けられ、円周の一部
に凹部を備えた位置決め用円弧ギヤと、モータで駆動さ
れる太陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用遊
星ギヤであって、前記モータが正回転する時に前記位置
決め用円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤを
有する構成としておくと、前記モータが正回転した時に
位置決め用遊星ギヤが自動的に移動して位置決め用円弧
ギヤに駆動連結され、位置決め用円弧ギヤを、その凹部
が噛み合い位置となる位置まで回転させ、その位置に停
止させ、従ってその位置決め用円弧ギヤと一体回転する
駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に停止させることがで
きる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例による原稿搬送装置
の駆動系の概略構成を示す側面図であり、1は原稿、2
はその原稿1を読取点Pに向かって給紙する給紙ロー
ラ、3は原稿の重送を防止する分離片、4は読取点Pを
通過した原稿を搬送する搬送ローラ、5はピンチロー
ラ、Qは原稿の先端、後端の通過を検出するセンサー
(図示せず)を配置した原稿検出点である。10は、給
紙ローラ2及び搬送ローラ4を回転駆動するための正逆
回転可能なモータ、11はモータ軸に取り付けられたモ
ータギヤ、12はモータギヤ11に噛み合う太陽ギヤで
ある。ここで、モータ10及び太陽ギヤ12の回転方向
としては、矢印A、C方向を正方向、矢印B、D方向を
逆方向とする。
の駆動系の概略構成を示す側面図であり、1は原稿、2
はその原稿1を読取点Pに向かって給紙する給紙ロー
ラ、3は原稿の重送を防止する分離片、4は読取点Pを
通過した原稿を搬送する搬送ローラ、5はピンチロー
ラ、Qは原稿の先端、後端の通過を検出するセンサー
(図示せず)を配置した原稿検出点である。10は、給
紙ローラ2及び搬送ローラ4を回転駆動するための正逆
回転可能なモータ、11はモータ軸に取り付けられたモ
ータギヤ、12はモータギヤ11に噛み合う太陽ギヤで
ある。ここで、モータ10及び太陽ギヤ12の回転方向
としては、矢印A、C方向を正方向、矢印B、D方向を
逆方向とする。
【0019】14は太陽ギヤ12に噛み合いながら移動
可能な第一遊星ギヤ、15はこの第一遊星ギヤ14に噛
み合い可能な定位置に配置されたギヤ、16はギヤ15
に噛み合い且つ定位置に設けられたギヤ、17は給紙ロ
ーラ2の軸に給紙ローラ2と一体回転するように、且つ
ギヤ16に噛み合うように取り付けられた給紙ローラギ
ヤである。ここで、第一遊星ギヤ14は、モータ10が
正回転し、太陽ギヤ12が矢印C方向に回転した時、そ
の太陽ギヤ12によって矢印C方向に移動させられ、定
位置に設けられたギヤ15に噛み合うように設けられて
おり、この第一遊星ギヤ14が図示のようにギヤ15に
噛み合った状態では、モータ10が矢印Aで示す正方向
に回転すると、その回転が各ギヤを介して給紙ローラ2
に伝達され、給紙ローラ2を矢印Eで示す正方向に回転
させる。従って、これらのモータギヤ11、太陽ギヤ1
2、第一遊星ギヤ14、ギヤ15、16、給紙ローラギ
ヤ17は、前記モータの正回転で前記給紙ローラが正回
転するよう前記モータの回転を前記給紙ローラに伝達す
る第一伝達系を構成する。なお、第一遊星ギヤ14に
は、太陽ギヤ12の回転力を受けてその第一遊星ギヤ1
4が確実に移動するように、適当な回転抵抗を付与する
構成とすることが好ましい。
可能な第一遊星ギヤ、15はこの第一遊星ギヤ14に噛
み合い可能な定位置に配置されたギヤ、16はギヤ15
に噛み合い且つ定位置に設けられたギヤ、17は給紙ロ
ーラ2の軸に給紙ローラ2と一体回転するように、且つ
ギヤ16に噛み合うように取り付けられた給紙ローラギ
ヤである。ここで、第一遊星ギヤ14は、モータ10が
正回転し、太陽ギヤ12が矢印C方向に回転した時、そ
の太陽ギヤ12によって矢印C方向に移動させられ、定
位置に設けられたギヤ15に噛み合うように設けられて
おり、この第一遊星ギヤ14が図示のようにギヤ15に
噛み合った状態では、モータ10が矢印Aで示す正方向
に回転すると、その回転が各ギヤを介して給紙ローラ2
に伝達され、給紙ローラ2を矢印Eで示す正方向に回転
させる。従って、これらのモータギヤ11、太陽ギヤ1
2、第一遊星ギヤ14、ギヤ15、16、給紙ローラギ
ヤ17は、前記モータの正回転で前記給紙ローラが正回
転するよう前記モータの回転を前記給紙ローラに伝達す
る第一伝達系を構成する。なお、第一遊星ギヤ14に
は、太陽ギヤ12の回転力を受けてその第一遊星ギヤ1
4が確実に移動するように、適当な回転抵抗を付与する
構成とすることが好ましい。
【0020】19は、給紙ローラギヤ17に噛み合うと
共に第一遊星ギヤ14に噛み合い可能な位置に配置され
た駆動用円弧ギヤであり、円周上に歯を有しない大きい
凹部20を備えている。この駆動用円弧ギヤ19は、第
一遊星ギヤ14に関してギヤ15とは反対側に配置され
ており、従って、モータ10が逆回転し、太陽ギヤ12
が矢印Dで示す逆方向に回転した時に、第一遊星ギヤ1
4が矢印D方向に移動して、図3(a)に示すように駆
動用円弧ギヤ19に噛み合うことができる。また、凹部
20の大きさは、図3(c)に示すように、第一遊星ギ
ヤ14と給紙ローラギヤ17の両方に同時に向かい合う
ことができるように定められており、従って、駆動用円
弧ギヤ19が図3(c)に示す位置となると、第一遊星
ギヤ14及び給紙ローラギヤ17の双方に対する駆動連
結が切られることとなり、第一遊星ギヤ14及び給紙ロ
ーラギヤ17の一方若しくは双方が回転していても駆動
用円弧ギヤ19は停止した状態に保たれる。
共に第一遊星ギヤ14に噛み合い可能な位置に配置され
た駆動用円弧ギヤであり、円周上に歯を有しない大きい
凹部20を備えている。この駆動用円弧ギヤ19は、第
一遊星ギヤ14に関してギヤ15とは反対側に配置され
ており、従って、モータ10が逆回転し、太陽ギヤ12
が矢印Dで示す逆方向に回転した時に、第一遊星ギヤ1
4が矢印D方向に移動して、図3(a)に示すように駆
動用円弧ギヤ19に噛み合うことができる。また、凹部
20の大きさは、図3(c)に示すように、第一遊星ギ
ヤ14と給紙ローラギヤ17の両方に同時に向かい合う
ことができるように定められており、従って、駆動用円
弧ギヤ19が図3(c)に示す位置となると、第一遊星
ギヤ14及び給紙ローラギヤ17の双方に対する駆動連
結が切られることとなり、第一遊星ギヤ14及び給紙ロ
ーラギヤ17の一方若しくは双方が回転していても駆動
用円弧ギヤ19は停止した状態に保たれる。
【0021】駆動用円弧ギヤ19は、後述するように、
円弧ギヤ位置決め手段によって第一遊星ギヤ14が噛み
合う前には所定の角度位置で待機する構成となってい
る。ここで、この所定の角度位置は図3(a)に示すよ
うに、凹部20が給紙ローラギヤ17に向かい合った位
置で且つ第一遊星ギヤ14が駆動用円弧ギヤ19の歯の
部分に噛み合うことができる位置である。かくして、モ
ータ10が逆回転し、太陽ギヤ12が矢印D方向に回転
すると、第一遊星ギヤ14が矢印D方向に移動して駆動
用円弧ギヤ19に噛み合い、その駆動用円弧ギヤ19を
矢印F方向に、凹部20が第一遊星ギヤ14に面する位
置となるまで、従って一定の角度αだけ回転させ、それ
に応じて給紙ローラギヤ17を一定量だけ回転させ、そ
れに連結されている給紙ローラ2を矢印Eで示す正方向
に一定量だけ回転させ、その後は給紙ローラ2を回転可
能とすることができる。従って、モータギヤ11、太陽
ギヤ12、第一遊星ギヤ14、駆動用円弧ギヤ19、そ
の駆動用円弧ギヤ19を所定の角度位置に位置決めして
待機させる円弧ギヤ位置決め手段(詳細は後述)、給紙
ローラギヤ17は、モータの逆回転で給紙ローラが正回
転するよう前記モータの回転を前記給紙ローラに伝達す
る第二伝達系を構成しており、且つその第二伝達系は、
モータ10の逆回転で給紙ローラ2を一定量だけ正回転
させ、その後は給紙ローラ2を回転自在とする構成とな
っている。本実施例において、駆動用円弧ギヤ19が回
転する角度αは、その回転によって給紙ローラ2が一定
量回転した時に、原稿1の先端を読取点Pから搬送ロー
ラ4とピンチローラ5とに噛み込ませることができる位
置まで搬送することができるように、すなわち、原稿を
図3(b)に示す移動量dだけ移動させることができる
ように定められている。
円弧ギヤ位置決め手段によって第一遊星ギヤ14が噛み
合う前には所定の角度位置で待機する構成となってい
る。ここで、この所定の角度位置は図3(a)に示すよ
うに、凹部20が給紙ローラギヤ17に向かい合った位
置で且つ第一遊星ギヤ14が駆動用円弧ギヤ19の歯の
部分に噛み合うことができる位置である。かくして、モ
ータ10が逆回転し、太陽ギヤ12が矢印D方向に回転
すると、第一遊星ギヤ14が矢印D方向に移動して駆動
用円弧ギヤ19に噛み合い、その駆動用円弧ギヤ19を
矢印F方向に、凹部20が第一遊星ギヤ14に面する位
置となるまで、従って一定の角度αだけ回転させ、それ
に応じて給紙ローラギヤ17を一定量だけ回転させ、そ
れに連結されている給紙ローラ2を矢印Eで示す正方向
に一定量だけ回転させ、その後は給紙ローラ2を回転可
能とすることができる。従って、モータギヤ11、太陽
ギヤ12、第一遊星ギヤ14、駆動用円弧ギヤ19、そ
の駆動用円弧ギヤ19を所定の角度位置に位置決めして
待機させる円弧ギヤ位置決め手段(詳細は後述)、給紙
ローラギヤ17は、モータの逆回転で給紙ローラが正回
転するよう前記モータの回転を前記給紙ローラに伝達す
る第二伝達系を構成しており、且つその第二伝達系は、
モータ10の逆回転で給紙ローラ2を一定量だけ正回転
させ、その後は給紙ローラ2を回転自在とする構成とな
っている。本実施例において、駆動用円弧ギヤ19が回
転する角度αは、その回転によって給紙ローラ2が一定
量回転した時に、原稿1の先端を読取点Pから搬送ロー
ラ4とピンチローラ5とに噛み込ませることができる位
置まで搬送することができるように、すなわち、原稿を
図3(b)に示す移動量dだけ移動させることができる
ように定められている。
【0022】なお、本実施例では、第一遊星ギヤ14を
駆動用円弧ギヤ19に直接かみ合わせる構成としてお
り、従って第一遊星ギヤ14が請求項3における第一の
ギヤを兼ねているが、本発明はこの構成に限らず、駆動
用円弧ギヤ19に噛み合う別のギヤ(第一のギヤ)を定
位置に設けておき、第一遊星ギヤ14をそのギヤに噛み
合わせるとか、第一遊星ギヤ14と噛み合いながら一緒
に移動可能なギヤ(第一のギヤ)を設け、そのギヤを駆
動用円弧ギヤ19に噛み合わせる構成としてもよい。ま
た、上記実施例では、駆動用円弧ギヤ19を直接給紙ロ
ーラギヤ17に噛み合わせる構成としており、従って給
紙ローラギヤ17が請求項3における第二のギヤとなっ
ているが、本発明はこの構成に限らず、給紙ローラギヤ
17に噛み合う別のギヤ(第二のギヤ)を設け、そのギ
ヤに対して駆動用円弧ギヤ19を噛み合わせる構成とし
てもよい。
駆動用円弧ギヤ19に直接かみ合わせる構成としてお
り、従って第一遊星ギヤ14が請求項3における第一の
ギヤを兼ねているが、本発明はこの構成に限らず、駆動
用円弧ギヤ19に噛み合う別のギヤ(第一のギヤ)を定
位置に設けておき、第一遊星ギヤ14をそのギヤに噛み
合わせるとか、第一遊星ギヤ14と噛み合いながら一緒
に移動可能なギヤ(第一のギヤ)を設け、そのギヤを駆
動用円弧ギヤ19に噛み合わせる構成としてもよい。ま
た、上記実施例では、駆動用円弧ギヤ19を直接給紙ロ
ーラギヤ17に噛み合わせる構成としており、従って給
紙ローラギヤ17が請求項3における第二のギヤとなっ
ているが、本発明はこの構成に限らず、給紙ローラギヤ
17に噛み合う別のギヤ(第二のギヤ)を設け、そのギ
ヤに対して駆動用円弧ギヤ19を噛み合わせる構成とし
てもよい。
【0023】図1において、22は駆動用円弧ギヤ19
と同一軸上に一体回転するように設けられた位置決め用
円弧ギヤであり、円周上に狭い凹部23を備えている。
25は太陽ギヤ12に噛み合いながら移動可能な位置決
め用遊星ギヤ、26はその遊星ギヤ25を保持して旋回
するアーム、27は、位置決め用遊星ギヤ25に噛み合
う状態でアーム26に保持されたアイドルギヤである。
この位置決め用遊星ギヤ25は、モータ10が正回転
し、太陽ギヤ12が矢印C方向に回転した時、その太陽
ギヤ12によって矢印C方向に移動させられ、位置決め
用円弧ギヤ22にアイドルギヤ27を介して駆動連結さ
れるように設けられている。従って、モータ10が正回
転し、太陽ギヤ12が矢印C方向に回転すると、位置決
め用遊星ギヤ25及びアイドルギヤ27がその太陽ギヤ
12によって矢印C方向に移動させられて位置決め用円
弧ギヤ22に噛み合い、位置決め用円弧ぎや22を矢印
F方向に、その凹部23がアイドルギヤ27に向かい合
う位置まで回転させてその位置に停止させ、従って、そ
の位置決め用円弧ギヤ22と一体に回転する駆動用円弧
ギヤ19を凹部23の位置で決まる所定の角度位置に位
置決めして停止させることとなる。従って、位置決め用
円弧ギヤ22、位置決め用遊星ギヤ25等は、駆動用円
弧ギヤ19を所定の角度位置に位置決めして待機させる
円弧ギヤ位置決め手段を構成する。なお、凹部23の形
成位置は、駆動用円弧ギヤ19を上記した所定の角度位
置に停止させることができるように定められていること
は言うまでもない。なお、位置決め用円弧ギヤ22は、
駆動用円弧ギヤ19と同一軸上に設ける場合に限定され
ず、駆動用円弧ギヤ19とは別の軸上に設け、ギヤ等に
よって駆動用円弧ギヤ19と一緒に回転するように連結
してもよい。
と同一軸上に一体回転するように設けられた位置決め用
円弧ギヤであり、円周上に狭い凹部23を備えている。
25は太陽ギヤ12に噛み合いながら移動可能な位置決
め用遊星ギヤ、26はその遊星ギヤ25を保持して旋回
するアーム、27は、位置決め用遊星ギヤ25に噛み合
う状態でアーム26に保持されたアイドルギヤである。
この位置決め用遊星ギヤ25は、モータ10が正回転
し、太陽ギヤ12が矢印C方向に回転した時、その太陽
ギヤ12によって矢印C方向に移動させられ、位置決め
用円弧ギヤ22にアイドルギヤ27を介して駆動連結さ
れるように設けられている。従って、モータ10が正回
転し、太陽ギヤ12が矢印C方向に回転すると、位置決
め用遊星ギヤ25及びアイドルギヤ27がその太陽ギヤ
12によって矢印C方向に移動させられて位置決め用円
弧ギヤ22に噛み合い、位置決め用円弧ぎや22を矢印
F方向に、その凹部23がアイドルギヤ27に向かい合
う位置まで回転させてその位置に停止させ、従って、そ
の位置決め用円弧ギヤ22と一体に回転する駆動用円弧
ギヤ19を凹部23の位置で決まる所定の角度位置に位
置決めして停止させることとなる。従って、位置決め用
円弧ギヤ22、位置決め用遊星ギヤ25等は、駆動用円
弧ギヤ19を所定の角度位置に位置決めして待機させる
円弧ギヤ位置決め手段を構成する。なお、凹部23の形
成位置は、駆動用円弧ギヤ19を上記した所定の角度位
置に停止させることができるように定められていること
は言うまでもない。なお、位置決め用円弧ギヤ22は、
駆動用円弧ギヤ19と同一軸上に設ける場合に限定され
ず、駆動用円弧ギヤ19とは別の軸上に設け、ギヤ等に
よって駆動用円弧ギヤ19と一緒に回転するように連結
してもよい。
【0024】上記したように、第一遊星ギヤ14は第一
伝達系のギヤ15に噛み合う位置と、第二伝達系の駆動
用円弧ギヤ19のいずれか一方に噛み合う位置に移動可
能であり、その第一遊星ギヤ14が噛み合った方が、モ
ータ10から給紙ローラ2への伝達系となる。従って、
太陽ギヤ12及び第一遊星ギヤ14は、モータから給紙
ローラへの伝達系を、前記第一伝達系と第二伝達系との
いずれか一方に切り換える第一切り換え手段を構成す
る。
伝達系のギヤ15に噛み合う位置と、第二伝達系の駆動
用円弧ギヤ19のいずれか一方に噛み合う位置に移動可
能であり、その第一遊星ギヤ14が噛み合った方が、モ
ータ10から給紙ローラ2への伝達系となる。従って、
太陽ギヤ12及び第一遊星ギヤ14は、モータから給紙
ローラへの伝達系を、前記第一伝達系と第二伝達系との
いずれか一方に切り換える第一切り換え手段を構成す
る。
【0025】図1において、30は太陽ギヤ12に噛み
合いながら移動可能な第二遊星ギヤ、31はこの第二遊
星ギヤ30に噛み合い可能な定位置に配置されたギヤ、
32はギヤ31に噛み合い且つ定位置に設けられたギ
ヤ、33は搬送ローラ4と同一軸上に搬送ローラ4と一
体回転するように、且つギヤ32に噛み合うように取り
付けられた搬送ローラギヤである。ここで、第二遊星ギ
ヤ30は、モータ10が正回転し、太陽ギヤ12が矢印
C方向に回転した時、その太陽ギヤ12によって矢印C
方向に移動させられ、定位置に設けられたギヤ31に噛
み合うように設けられており、この第二遊星ギヤ30が
図示のようにギヤ31に噛み合った状態では、モータ1
0が矢印Aで示す正方向に回転すると、その回転が各ギ
ヤを介して搬送ローラ4に伝達され、搬送ローラ4を矢
印Gで示す正方向に回転させる。従って、これらのモー
タギヤ11、太陽ギヤ12、第二遊星ギヤ30、ギヤ3
1、32、搬送ローラギヤ33は、モータの正回転で搬
送ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記搬送
ローラに伝達する第三伝達系を構成する。なお、位置決
め用遊星ギヤ25や第二遊星ギヤ30にも、太陽ギヤ1
2の回転力を受けて確実に移動するように、適当な回転
抵抗を付与する構成とすることが好ましい。
合いながら移動可能な第二遊星ギヤ、31はこの第二遊
星ギヤ30に噛み合い可能な定位置に配置されたギヤ、
32はギヤ31に噛み合い且つ定位置に設けられたギ
ヤ、33は搬送ローラ4と同一軸上に搬送ローラ4と一
体回転するように、且つギヤ32に噛み合うように取り
付けられた搬送ローラギヤである。ここで、第二遊星ギ
ヤ30は、モータ10が正回転し、太陽ギヤ12が矢印
C方向に回転した時、その太陽ギヤ12によって矢印C
方向に移動させられ、定位置に設けられたギヤ31に噛
み合うように設けられており、この第二遊星ギヤ30が
図示のようにギヤ31に噛み合った状態では、モータ1
0が矢印Aで示す正方向に回転すると、その回転が各ギ
ヤを介して搬送ローラ4に伝達され、搬送ローラ4を矢
印Gで示す正方向に回転させる。従って、これらのモー
タギヤ11、太陽ギヤ12、第二遊星ギヤ30、ギヤ3
1、32、搬送ローラギヤ33は、モータの正回転で搬
送ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記搬送
ローラに伝達する第三伝達系を構成する。なお、位置決
め用遊星ギヤ25や第二遊星ギヤ30にも、太陽ギヤ1
2の回転力を受けて確実に移動するように、適当な回転
抵抗を付与する構成とすることが好ましい。
【0026】35は、搬送ローラギヤ33に噛み合うと
共に第二遊星ギヤ30に噛み合い可能な位置に配置され
たギヤである。このギヤ35は、第二遊星ギヤ30に関
してギヤ31とは反対側に配置されており、従って、モ
ータ10が逆回転し、太陽ギヤ12が矢印Dで示す逆方
向に回転した時に、第二遊星ギヤ30が矢印D方向に移
動して、図3(a)に示すようにギヤ35に噛み合うこ
とができる。そして、その状態では、矢印D方向に回転
する太陽ギヤ12で駆動される第二遊星ギヤ30がギヤ
35を介して搬送ローラギヤ33を矢印G方向に回転さ
せ、搬送ローラ4を正方向に回転させる。従って、これ
らのモータギヤ11、太陽ギヤ12、第二遊星ギヤ3
0、ギヤ35、給紙ローラギヤ33は、モータの逆回転
で搬送ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記
搬送ローラに伝達する第四伝達系を構成する。
共に第二遊星ギヤ30に噛み合い可能な位置に配置され
たギヤである。このギヤ35は、第二遊星ギヤ30に関
してギヤ31とは反対側に配置されており、従って、モ
ータ10が逆回転し、太陽ギヤ12が矢印Dで示す逆方
向に回転した時に、第二遊星ギヤ30が矢印D方向に移
動して、図3(a)に示すようにギヤ35に噛み合うこ
とができる。そして、その状態では、矢印D方向に回転
する太陽ギヤ12で駆動される第二遊星ギヤ30がギヤ
35を介して搬送ローラギヤ33を矢印G方向に回転さ
せ、搬送ローラ4を正方向に回転させる。従って、これ
らのモータギヤ11、太陽ギヤ12、第二遊星ギヤ3
0、ギヤ35、給紙ローラギヤ33は、モータの逆回転
で搬送ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記
搬送ローラに伝達する第四伝達系を構成する。
【0027】また、第二遊星ギヤ30も第三伝達系のギ
ヤ31に噛み合う位置と、第四伝達系のギヤ35のいず
れか一方に噛み合う位置に移動可能であり、その第二遊
星ギヤ30が噛み合った方が、モータ10から搬送ロー
ラ4への伝達系となる。従って、太陽ギヤ12及び第二
遊星ギヤ30は、モータから搬送ローラへの伝達系を、
前記第三伝達系と第四伝達系とのいずれか一方に切り換
える第二切り換え手段を構成する。
ヤ31に噛み合う位置と、第四伝達系のギヤ35のいず
れか一方に噛み合う位置に移動可能であり、その第二遊
星ギヤ30が噛み合った方が、モータ10から搬送ロー
ラ4への伝達系となる。従って、太陽ギヤ12及び第二
遊星ギヤ30は、モータから搬送ローラへの伝達系を、
前記第三伝達系と第四伝達系とのいずれか一方に切り換
える第二切り換え手段を構成する。
【0028】モータ10の回転を給紙ローラ2及び搬送
ローラ4にそれぞれ伝達する第一伝達系、第二伝達系、
第三伝達系、第四伝達系は、それぞれ給紙ローラ2及び
搬送ローラ4による原稿搬送速度が同一となるようにギ
ヤ比が設定されている。
ローラ4にそれぞれ伝達する第一伝達系、第二伝達系、
第三伝達系、第四伝達系は、それぞれ給紙ローラ2及び
搬送ローラ4による原稿搬送速度が同一となるようにギ
ヤ比が設定されている。
【0029】以上の構成になる原稿搬送装置について、
以下その動作を説明する。まず、図2(a)で示すよう
に、給紙ローラ2と分離片3の間の複数の原稿1がセッ
トされている状態において、モータ10が正方向に回転
を開始する。このモータ10の正回転により、太陽ギヤ
12が矢印Cで示す正方向に回転し、その周囲に配置さ
れている第一遊星ギヤ14、第二遊星ギヤ30及び位置
決め用遊星ギヤ25を矢印C方向に移動させ、図示のよ
うに第一遊星ギヤ14を第一伝達系のギヤ15に、第二
遊星ギヤ30を第三伝達系のギヤ31に、位置決め用遊
星ギヤ25に連結されたアイドルギヤ27を位置決め用
円弧ギヤ22に噛み合わせる。その後、モータ10が正
回転を続けることにより、その回転が第一伝達系を介し
て給紙ローラ2に伝達され、給紙ローラ2は矢印Eで示
す正方向に回転し、原稿1を給紙する。図2(b)に示
すように、原稿1の先端が原稿検出点Qに達すると、そ
れをセンサー(図示せず)で検出し、その原稿1の先端
が読取点Pに達するまでモータ10の回転を続ける。そ
して、図2(c)に示すように、原稿1の先端が読取点
Pに達した時点でモータ10は停止する。なお、この動
作の間、搬送ローラ4は第三伝達系を介して矢印Gで示
す正方向に駆動されている。また、位置決め用遊星ギヤ
25及びアイドルギヤ27は位置決め用円弧ギヤ22に
噛み合い、その位置決め用円弧ギヤ22を、その凹部2
3がアイドルギヤ27に向かい合う位置となるまで回転
させており、従って、これと一体回転する駆動用円弧ギ
ヤ19は図2(c)に示す所定の角度位置に位置決めさ
れ、その状態で待機している。
以下その動作を説明する。まず、図2(a)で示すよう
に、給紙ローラ2と分離片3の間の複数の原稿1がセッ
トされている状態において、モータ10が正方向に回転
を開始する。このモータ10の正回転により、太陽ギヤ
12が矢印Cで示す正方向に回転し、その周囲に配置さ
れている第一遊星ギヤ14、第二遊星ギヤ30及び位置
決め用遊星ギヤ25を矢印C方向に移動させ、図示のよ
うに第一遊星ギヤ14を第一伝達系のギヤ15に、第二
遊星ギヤ30を第三伝達系のギヤ31に、位置決め用遊
星ギヤ25に連結されたアイドルギヤ27を位置決め用
円弧ギヤ22に噛み合わせる。その後、モータ10が正
回転を続けることにより、その回転が第一伝達系を介し
て給紙ローラ2に伝達され、給紙ローラ2は矢印Eで示
す正方向に回転し、原稿1を給紙する。図2(b)に示
すように、原稿1の先端が原稿検出点Qに達すると、そ
れをセンサー(図示せず)で検出し、その原稿1の先端
が読取点Pに達するまでモータ10の回転を続ける。そ
して、図2(c)に示すように、原稿1の先端が読取点
Pに達した時点でモータ10は停止する。なお、この動
作の間、搬送ローラ4は第三伝達系を介して矢印Gで示
す正方向に駆動されている。また、位置決め用遊星ギヤ
25及びアイドルギヤ27は位置決め用円弧ギヤ22に
噛み合い、その位置決め用円弧ギヤ22を、その凹部2
3がアイドルギヤ27に向かい合う位置となるまで回転
させており、従って、これと一体回転する駆動用円弧ギ
ヤ19は図2(c)に示す所定の角度位置に位置決めさ
れ、その状態で待機している。
【0030】次に、図3(a)に示すように、モータ1
0が逆方向に回転を開始する。このモータ10の逆回転
により、太陽ギヤ12が矢印Dで示す逆方向に回転し、
その周囲に配置されている第一遊星ギヤ14、第二遊星
ギヤ30及び位置決め用遊星ギヤ25を矢印D方向に移
動させ、図示のように第一遊星ギヤ14を第二伝達系の
駆動用ギヤ19に、第二遊星ギヤ30を第四伝達系のギ
ヤ35に噛み合わせ、位置決め用遊星ギヤ25に連結さ
れたアイドルギヤ27を位置決め用円弧ギヤ22に干渉
しない位置に退避させる。その後、モータ10が逆回転
を続けることにより、その回転が第二伝達系を介して給
紙ローラ2に伝達され、給紙ローラ2は矢印Eで示す正
方向に回転し、原稿1を読取点Pを通って送り、原稿読
取を行う。また、同時にモータ10の回転が第四伝達系
を介して搬送ローラ4に伝達され、搬送ローラ4は矢印
Gで示す正方向に回転する。そして、図3(b)に示す
ように、搬送ローラ2で送られた原稿1の先端が搬送ロ
ーラ4とピンチローラ5の間に噛み込まれた時には、駆
動用円弧ギヤ19の凹部20が第二遊星ギヤ14に向か
い合う位置に達しており、第二遊星ギヤ14と駆動用円
弧ギヤ19との駆動連結が解除される。このため供給ロ
ーラ2は回転可能となり、原稿1は搬送ローラ4の搬送
力のみによって搬送され、読取が継続される。
0が逆方向に回転を開始する。このモータ10の逆回転
により、太陽ギヤ12が矢印Dで示す逆方向に回転し、
その周囲に配置されている第一遊星ギヤ14、第二遊星
ギヤ30及び位置決め用遊星ギヤ25を矢印D方向に移
動させ、図示のように第一遊星ギヤ14を第二伝達系の
駆動用ギヤ19に、第二遊星ギヤ30を第四伝達系のギ
ヤ35に噛み合わせ、位置決め用遊星ギヤ25に連結さ
れたアイドルギヤ27を位置決め用円弧ギヤ22に干渉
しない位置に退避させる。その後、モータ10が逆回転
を続けることにより、その回転が第二伝達系を介して給
紙ローラ2に伝達され、給紙ローラ2は矢印Eで示す正
方向に回転し、原稿1を読取点Pを通って送り、原稿読
取を行う。また、同時にモータ10の回転が第四伝達系
を介して搬送ローラ4に伝達され、搬送ローラ4は矢印
Gで示す正方向に回転する。そして、図3(b)に示す
ように、搬送ローラ2で送られた原稿1の先端が搬送ロ
ーラ4とピンチローラ5の間に噛み込まれた時には、駆
動用円弧ギヤ19の凹部20が第二遊星ギヤ14に向か
い合う位置に達しており、第二遊星ギヤ14と駆動用円
弧ギヤ19との駆動連結が解除される。このため供給ロ
ーラ2は回転可能となり、原稿1は搬送ローラ4の搬送
力のみによって搬送され、読取が継続される。
【0031】原稿1が搬送ローラ4によって搬送される
時、給紙ローラ2はその原稿に引っ張られて回転を継続
し、その給紙ローラギヤ17に噛み合う駆動用円弧ギヤ
19も回転を継続するが、図3(c)に示すように、駆
動用円弧ギヤ19の凹部20が給紙ローラギヤ17に向
かい合う位置に達すると、駆動用円弧ギヤ19と給紙ロ
ーラギヤ17との噛み合いも解除され、駆動用円弧ギヤ
19はその位置に停止し、給紙ローラ2のみが原稿1に
引っ張られて回転する。このように、搬送ローラ4によ
って原稿1が搬送される時、給紙ローラ2はその原稿1
によって回転させられるが、この給紙ローラ2には従来
のようにスプリングクラッチを設けていないので、きわ
めて軽く回転可能であり、従って原稿1に大きい張力を
与えることはない。このため、原稿1に張力によるゆが
み等が生じて読取画像が乱れるとか、原稿1の後端が給
紙ローラ2を離れた時に原稿1が跳ねて読取画像が乱れ
るということがなく、良好の読取が可能である。また、
原稿搬送に要する力が小さくて良いので、モータ10の
動力は小さくてよい。
時、給紙ローラ2はその原稿に引っ張られて回転を継続
し、その給紙ローラギヤ17に噛み合う駆動用円弧ギヤ
19も回転を継続するが、図3(c)に示すように、駆
動用円弧ギヤ19の凹部20が給紙ローラギヤ17に向
かい合う位置に達すると、駆動用円弧ギヤ19と給紙ロ
ーラギヤ17との噛み合いも解除され、駆動用円弧ギヤ
19はその位置に停止し、給紙ローラ2のみが原稿1に
引っ張られて回転する。このように、搬送ローラ4によ
って原稿1が搬送される時、給紙ローラ2はその原稿1
によって回転させられるが、この給紙ローラ2には従来
のようにスプリングクラッチを設けていないので、きわ
めて軽く回転可能であり、従って原稿1に大きい張力を
与えることはない。このため、原稿1に張力によるゆが
み等が生じて読取画像が乱れるとか、原稿1の後端が給
紙ローラ2を離れた時に原稿1が跳ねて読取画像が乱れ
るということがなく、良好の読取が可能である。また、
原稿搬送に要する力が小さくて良いので、モータ10の
動力は小さくてよい。
【0032】その後、図4(a)に示すように、搬送ロ
ーラ4で搬送される原稿1の後端が給紙ローラ2を離れ
ると、給紙ローラ2は回転を停止する。このため、後読
の原稿を送り込むことはない。一方、搬送ローラ4で搬
送されている原稿1の後端が原稿検出点Qを通過する
と、それをセンサー(図示せず)が検出し、その原稿1
の後端が読取点Pに達するまでモータ10の回転を続け
る。そして、図4(b)に示すように、原稿1の後端が
読取点Pに達した時点でモータ10が停止し、原稿読取
が終了する。
ーラ4で搬送される原稿1の後端が給紙ローラ2を離れ
ると、給紙ローラ2は回転を停止する。このため、後読
の原稿を送り込むことはない。一方、搬送ローラ4で搬
送されている原稿1の後端が原稿検出点Qを通過する
と、それをセンサー(図示せず)が検出し、その原稿1
の後端が読取点Pに達するまでモータ10の回転を続け
る。そして、図4(b)に示すように、原稿1の後端が
読取点Pに達した時点でモータ10が停止し、原稿読取
が終了する。
【0033】次に、図4(c)に示すように、モータ1
0が再び正方向に回転して太陽ギヤ12を矢印Cで示す
正方向に回転させ、その周囲に配置されている第一遊星
ギヤ14、第二遊星ギヤ30及び位置決め用遊星ギヤ2
5を矢印C方向に移動させ、図示のように第一遊星ギヤ
14を第一伝達系のギヤ15に、第二遊星ギヤ30を第
三伝達系のギヤ31に、位置決め用遊星ギヤ25に連結
されたアイドルギヤ27を位置決め用円弧ギヤ22に噛
み合わせ、給紙ローラ2と搬送ローラ4をそれぞれ正方
向に回転させる。これにより、先に読み取られた原稿1
が搬送ローラ4によって排出され、次の原稿1が給紙ロ
ーラ2によって給紙される。また、この動作と並行し
て、位置決め用遊星ギヤ25がアイドルギヤ27を介し
て位置決め用円弧ギヤ22を矢印F方向に、凹部23が
アイドルギヤ27に面する位置まで回転させ、その位置
決め用円弧ギヤ22と一体に回転する駆動用円弧ギヤ1
9を所定の角度位置に位置決めし、次の動作のために待
機させる。なお、駆動用円弧ギヤ19が回転する時、第
二遊星ギヤ14は駆動用円弧ギヤ19から離れているの
で、駆動用円弧ギヤ19に干渉することはない。
0が再び正方向に回転して太陽ギヤ12を矢印Cで示す
正方向に回転させ、その周囲に配置されている第一遊星
ギヤ14、第二遊星ギヤ30及び位置決め用遊星ギヤ2
5を矢印C方向に移動させ、図示のように第一遊星ギヤ
14を第一伝達系のギヤ15に、第二遊星ギヤ30を第
三伝達系のギヤ31に、位置決め用遊星ギヤ25に連結
されたアイドルギヤ27を位置決め用円弧ギヤ22に噛
み合わせ、給紙ローラ2と搬送ローラ4をそれぞれ正方
向に回転させる。これにより、先に読み取られた原稿1
が搬送ローラ4によって排出され、次の原稿1が給紙ロ
ーラ2によって給紙される。また、この動作と並行し
て、位置決め用遊星ギヤ25がアイドルギヤ27を介し
て位置決め用円弧ギヤ22を矢印F方向に、凹部23が
アイドルギヤ27に面する位置まで回転させ、その位置
決め用円弧ギヤ22と一体に回転する駆動用円弧ギヤ1
9を所定の角度位置に位置決めし、次の動作のために待
機させる。なお、駆動用円弧ギヤ19が回転する時、第
二遊星ギヤ14は駆動用円弧ギヤ19から離れているの
で、駆動用円弧ギヤ19に干渉することはない。
【0034】その後は、図2(b)の状態に戻り、以下
同様の動作によって原稿読取が行われる。このように、
上記構成の装置では、給紙ローラ2と搬送ローラ4の2
本のローラのみを用いて、原稿を1枚ずつ適当な間隔を
開けて良好に搬送することができ、高品質の原稿読取を
行うことができる。
同様の動作によって原稿読取が行われる。このように、
上記構成の装置では、給紙ローラ2と搬送ローラ4の2
本のローラのみを用いて、原稿を1枚ずつ適当な間隔を
開けて良好に搬送することができ、高品質の原稿読取を
行うことができる。
【0035】なお、上記実施例では、1個の太陽ギヤ1
2の周囲に第一遊星ギヤ14、第二遊星ギヤ30、位置
決め用遊星ギヤ25を配置しており、これによって極め
てコンパクトなギヤ配列を達成している。しかしなが
ら、本発明はこの構成に限らず、必要に応じ、モータで
駆動される太陽ギヤを複数個設け、それらに適宜第一遊
星ギヤ14、第二遊星ギヤ30、位置決め用遊星ギヤ2
5を組み合わせる構成としてもよい。
2の周囲に第一遊星ギヤ14、第二遊星ギヤ30、位置
決め用遊星ギヤ25を配置しており、これによって極め
てコンパクトなギヤ配列を達成している。しかしなが
ら、本発明はこの構成に限らず、必要に応じ、モータで
駆動される太陽ギヤを複数個設け、それらに適宜第一遊
星ギヤ14、第二遊星ギヤ30、位置決め用遊星ギヤ2
5を組み合わせる構成としてもよい。
【0036】更に、上記実施例では第一伝達系、第二伝
達系の切り換え、及び第三伝達系、第四伝達系の切り換
えに、太陽ギヤと遊星ギヤの組み合わせを利用してお
り、太陽ギヤの回転によって自動的に遊星ギヤを移動さ
せて切り換えを行う構成としている。この構成は遊星ギ
ヤの移動のための別の駆動源を必要としない利点を有す
るものであるが、本発明は必ずしもこの構成に限らず、
遊星ギヤをソレノイド等を利用して移動させる構成とし
てもよい。更には、伝達系の切り換えは必ずしも、太陽
ギヤと遊星ギヤを用いる場合に限らず、適当なギヤの切
り換え機構を利用してもよい。
達系の切り換え、及び第三伝達系、第四伝達系の切り換
えに、太陽ギヤと遊星ギヤの組み合わせを利用してお
り、太陽ギヤの回転によって自動的に遊星ギヤを移動さ
せて切り換えを行う構成としている。この構成は遊星ギ
ヤの移動のための別の駆動源を必要としない利点を有す
るものであるが、本発明は必ずしもこの構成に限らず、
遊星ギヤをソレノイド等を利用して移動させる構成とし
てもよい。更には、伝達系の切り換えは必ずしも、太陽
ギヤと遊星ギヤを用いる場合に限らず、適当なギヤの切
り換え機構を利用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、読取点をはさんで給紙ローラと搬送ローラを配置す
ると共に正逆回転可能なモータを設け、そのモータと給
紙ローラとの間には、前記モータの正回転で前記給紙ロ
ーラを正回転させる第一伝達系と、前記モータの逆回転
で前記給紙ローラを一定量のみ正回転させ、その後は回
転自在とする第二伝達系と、その伝達系を切り換える第
一切り換え手段を設け、更に、前記モータと搬送ローラ
との間には、前記モータの正回転で前記搬送ローラを正
回転させる第三伝達系と、前記モータの逆回転で前記搬
送ローラを正回転させる第四伝達系と、その伝達系を切
り換える第二切り換え手段を設けるという構成としてい
るので、前記モータを正回転させ、第一伝達系を介して
給紙ローラを正回転させて、原稿を読取点に送り込み、
その先端が読取点に達した時点で、モータを逆回転さ
せ、第一切り換え手段及び第二切り換え手段によって第
二伝達系、第四伝達系に切り換えることで、給紙ローラ
を一定量だけ回転させて原稿先端を搬送ローラに送り込
み、その後は給紙ローラを回転自在とし、搬送ローラの
搬送力のみによって原稿を搬送することができ、読取点
を通過する原稿にさほど大きい張力を加えることなく、
安定して走行させ良好な読取を行うことができ、且つモ
ータに対する負荷も小さくでき、しかも、給紙ローラと
搬送ローラの2本のローラのみで原稿を読取点を通って
搬送し、排出できるので従来の3本のローラを使用した
場合に比べて部品点数を削減できると共に装置の小型化
を図ることができる等の効果を有している。
は、読取点をはさんで給紙ローラと搬送ローラを配置す
ると共に正逆回転可能なモータを設け、そのモータと給
紙ローラとの間には、前記モータの正回転で前記給紙ロ
ーラを正回転させる第一伝達系と、前記モータの逆回転
で前記給紙ローラを一定量のみ正回転させ、その後は回
転自在とする第二伝達系と、その伝達系を切り換える第
一切り換え手段を設け、更に、前記モータと搬送ローラ
との間には、前記モータの正回転で前記搬送ローラを正
回転させる第三伝達系と、前記モータの逆回転で前記搬
送ローラを正回転させる第四伝達系と、その伝達系を切
り換える第二切り換え手段を設けるという構成としてい
るので、前記モータを正回転させ、第一伝達系を介して
給紙ローラを正回転させて、原稿を読取点に送り込み、
その先端が読取点に達した時点で、モータを逆回転さ
せ、第一切り換え手段及び第二切り換え手段によって第
二伝達系、第四伝達系に切り換えることで、給紙ローラ
を一定量だけ回転させて原稿先端を搬送ローラに送り込
み、その後は給紙ローラを回転自在とし、搬送ローラの
搬送力のみによって原稿を搬送することができ、読取点
を通過する原稿にさほど大きい張力を加えることなく、
安定して走行させ良好な読取を行うことができ、且つモ
ータに対する負荷も小さくでき、しかも、給紙ローラと
搬送ローラの2本のローラのみで原稿を読取点を通って
搬送し、排出できるので従来の3本のローラを使用した
場合に比べて部品点数を削減できると共に装置の小型化
を図ることができる等の効果を有している。
【0038】ここで、伝達系を切り換えるための第一切
り換え手段及び第二切り換え手段を、モータで駆動され
る太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛み合いながら移動可能
な遊星ギヤで構成すると、モータを正方向或いは逆方向
に回転させた時に、自動的に遊星ギヤが移動してモータ
の回転方向に対応した伝達系に噛み合って伝達系の切り
換えを行うことができ、伝達系切換のための別の駆動源
を必要とせず、装置構成を簡略化することができるとい
う効果が得られる。
り換え手段及び第二切り換え手段を、モータで駆動され
る太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛み合いながら移動可能
な遊星ギヤで構成すると、モータを正方向或いは逆方向
に回転させた時に、自動的に遊星ギヤが移動してモータ
の回転方向に対応した伝達系に噛み合って伝達系の切り
換えを行うことができ、伝達系切換のための別の駆動源
を必要とせず、装置構成を簡略化することができるとい
う効果が得られる。
【0039】また、前記第二伝達系を、第一切り換え手
段から給紙ローラに到る伝達径路に、互いに噛み合うよ
うに第一のギヤ、駆動用円弧ギヤ、第二のギヤを配置
し、且つその駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決
めして待機させる円弧ぎや位置決め手段を備えた構成と
しておくと、前記第一切り換え手段によってモータの逆
回転を第二伝達系に伝える状態となった時に、前記第一
のギヤがモータで駆動され、所定の角度位置に待機して
いる駆動用円弧ギヤを回転させ、その駆動用円弧ギヤの
凹部が前記第一のギヤに対向する位置に達するまで、前
記第二のギヤを回転させ、従って、第一のギヤ、駆動用
円弧ギヤ、第二のギヤを介して給紙ローラを一定量だけ
回転させ、その後は給紙ローラを回転自在とすることが
でき、円弧ギヤを用いた簡単な構成によって、給紙ロー
ラを一定量だけ回転させ、その後は回転自在とする機構
を実現できるという効果が得られる。
段から給紙ローラに到る伝達径路に、互いに噛み合うよ
うに第一のギヤ、駆動用円弧ギヤ、第二のギヤを配置
し、且つその駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決
めして待機させる円弧ぎや位置決め手段を備えた構成と
しておくと、前記第一切り換え手段によってモータの逆
回転を第二伝達系に伝える状態となった時に、前記第一
のギヤがモータで駆動され、所定の角度位置に待機して
いる駆動用円弧ギヤを回転させ、その駆動用円弧ギヤの
凹部が前記第一のギヤに対向する位置に達するまで、前
記第二のギヤを回転させ、従って、第一のギヤ、駆動用
円弧ギヤ、第二のギヤを介して給紙ローラを一定量だけ
回転させ、その後は給紙ローラを回転自在とすることが
でき、円弧ギヤを用いた簡単な構成によって、給紙ロー
ラを一定量だけ回転させ、その後は回転自在とする機構
を実現できるという効果が得られる。
【0040】ここで、駆動用円弧ギヤに噛み合う第一の
ギヤを、第一切り換え手段の一部を構成する第一遊星ギ
ヤとし、且つ第二のギヤを、給紙ローラの軸に給紙ロー
ラと一体に回転するように設けられた給紙ローラギヤと
しておくと、使用するギヤ個数を少なくできると共にギ
ヤ配列をコンパクトとすることができるという効果が得
られる。
ギヤを、第一切り換え手段の一部を構成する第一遊星ギ
ヤとし、且つ第二のギヤを、給紙ローラの軸に給紙ロー
ラと一体に回転するように設けられた給紙ローラギヤと
しておくと、使用するギヤ個数を少なくできると共にギ
ヤ配列をコンパクトとすることができるという効果が得
られる。
【0041】更に、その円弧ギヤ位置決め手段を、駆動
用円弧ギヤと一体回転するように設けられ、円弧の一部
に凹部を備えた位置決め用円弧ぎやと、モータで駆動さ
れる太陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用遊
星ギヤであって、前記モータが正回転する時に前記位置
決め用円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤを
有する構成としておくと、前記モータが正回転した時に
位置決め用遊星ギヤが自動的に移動して位置決め用円弧
ギヤに駆動連結され、位置決め用円弧ギヤを、その凹部
が噛み合い位置となる位置まで回転させ、その位置に停
止させ、従ってその位置決め用円弧ギヤと一体回転する
駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に停止させることがで
き、円弧ギヤを用いた簡単な構成によって、円弧ギヤ位
置決め手段を実現できるという効果を有している。
用円弧ギヤと一体回転するように設けられ、円弧の一部
に凹部を備えた位置決め用円弧ぎやと、モータで駆動さ
れる太陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用遊
星ギヤであって、前記モータが正回転する時に前記位置
決め用円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤを
有する構成としておくと、前記モータが正回転した時に
位置決め用遊星ギヤが自動的に移動して位置決め用円弧
ギヤに駆動連結され、位置決め用円弧ギヤを、その凹部
が噛み合い位置となる位置まで回転させ、その位置に停
止させ、従ってその位置決め用円弧ギヤと一体回転する
駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に停止させることがで
き、円弧ギヤを用いた簡単な構成によって、円弧ギヤ位
置決め手段を実現できるという効果を有している。
【図1】本発明の一実施例による原稿搬送装置の駆動系
の概略構成を示す側面図
の概略構成を示す側面図
【図2】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1に示す
実施例における動作を説明する駆動系の概略側面図
実施例における動作を説明する駆動系の概略側面図
【図3】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1に示す
実施例における動作を説明する駆動系の概略側面図
実施例における動作を説明する駆動系の概略側面図
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1に示す
実施例における動作を説明する駆動系の概略側面図
実施例における動作を説明する駆動系の概略側面図
P 読取点 Q 原稿検出点 1 原稿 2 給紙ローラ 3 分離片 4 搬送ローラ 5 ピンチローラ 10 モータ 12 太陽ギヤ 14 第一遊星ギヤ 15、16 ギヤ 17 給紙ローラギヤ 19 駆動用円弧ギヤ 20 凹部 22 位置決め用円弧ギヤ 23 凹部 25 位置決め用遊星ギヤ 27 アイドルギヤ 30 第二遊星ギヤ 31、32 ギヤ 33 搬送ローラギヤ 35 ギヤ
Claims (7)
- 【請求項1】 給紙ローラと搬送ローラとの間に配置さ
れた原稿の読取点と、モータの正転時に前記給紙ローラ
を正回転させる第一伝達系と、前記モータの逆転時に前
記給紙ローラを正回転させる第二伝達系と、前記モータ
の回転方向に応じて移動して前記第一伝達系若しくは前
記第二伝達系に連結して前記モータの回転を伝達する遊
星ギヤと、前記第二伝達系を構成し前記給紙ローラと直
接かみ合い且つその外周に前記読取点から前記搬送ロー
ラとの間の長さに対応した角度以上に前記給紙ローラを
回転させない凹部を設けたギヤと、を具備し、前記第一
伝達系により前記給紙ローラを正回転させて原稿の先端
を前記読取点まで搬送し、次に前記第二伝達系により前
記給紙ローラを正回転させて前記読取点から前記搬送ロ
ーラとの間の長さに対応する距離原稿を搬送させその後
前記給紙ローラを回転自在とすることを特徴とする原稿
搬送装置。 - 【請求項2】 給紙ローラと搬送ローラとの間に配置さ
れた原稿の読取点と、モータの正転時に前記給紙ローラ
を正回転させる第一伝達系と、前記モータの逆転時に前
記給紙ローラを正回転させる第二伝達系と、前記モータ
の正転時に前記第一伝達系にまた逆転時に前記第二伝達
系に連結して前記モータの回転を伝達する第一遊星ギヤ
と、前記モータの正転時に前記第二伝達系に連結して前
記モータの回転を伝達しまた逆転時に離間する第二遊星
ギヤと、前記第二伝達系を構成し前記給紙ローラと直接
かみ合う外周歯と前記第二遊星ギヤとかみ合う内周歯と
を有し且つ前記外周歯は前記読取点から前記搬送ローラ
との間の長さに対応した角度以上に前記給紙ローラを回
転させない凹部をまた前記内周歯に前記外周歯の凹部を
所定の状態で停止させる凹部を設けたギヤと、を具備
し、前記第一遊星ギアを移動させて前記第一伝達系によ
り前記給紙ローラを正回転させ原稿の先端を前記読取点
まで搬送し、次に前記第一遊星ギアを前記第二伝達系に
移動させると共に前記第二遊星ギアを前記ギヤから離間
して前記第二伝達系により前記給紙ローラを正回転させ
前記読取点から前記搬送ローラとの間の長さに対応する
距離原稿を搬送させ、原稿の読取が終了すると前記第二
遊星ギアを前記ギヤにかみ合わせ前記外周歯の凹部を所
定の状態で停止させることを特徴とする原稿搬送装置。 - 【請求項3】 原稿を読取点に向かって給紙する給紙ロ
ーラと、その読取点を通過した原稿を搬送する搬送ロー
ラと、前記給紙ローラ及び搬送ローラを回転駆動するた
めの正逆回転可能なモータと、前記モータの正回転で前
記給紙ローラが正回転するよう前記モータの回転を前記
給紙ローラに伝達する第一伝達系と、前記モータの逆回
転で前記給紙ローラが正回転するよう前記モータの回転
を前記給紙ローラに伝達する第二伝達系と、前記モータ
から前記給紙ローラへの伝達系を、前記第一伝達系と第
二伝達系とのいずれか一方に切り換える第一切り換え手
段と、前記モータの正回転で前記搬送ローラが正回転す
るよう前記モータの回転を前記搬送ローラに伝達する第
三伝達系と、前記モータの逆回転で前記搬送ローラが正
回転するよう前記モータの回転を前記搬送ローラに伝達
する第四伝達系と、前記モータから前記搬送ローラへの
伝達系を、前記第三伝達系と第四伝達系とのいずれか一
方に切り換える第二切り換え手段とを具備し、前記第二
伝達系を、前記モータの逆回転で前記給紙ローラを前記
読取点から前記搬送ローラとの間の距離に対応した一定
量だけ正回転させ、その後は給紙ローラを回転自在とす
る構成としたことを特徴とする原稿搬送装置。 - 【請求項4】 第一切り換え手段が、モータで駆動され
る太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛み合いながら移動可能
な第一遊星ギヤであって、前記モータが正回転する時に
第一伝達系のギヤに噛み合い、前記モータが逆回転する
時に第二伝達系のギヤに噛み合うように配置された第一
遊星ギヤを有しており、第二切り換え手段が、モータで
駆動される太陽ギヤと、その太陽ギヤに噛み合いながら
移動可能な第二遊星ギヤであって、前記モータが正回転
する時に第三伝達系のギヤに噛み合い、前記モータが逆
回転する時に第四伝達系のギヤに噛み合うように配置さ
れた第二遊星ギヤを有することを特徴とする請求項3に
記載の原稿搬送装置。 - 【請求項5】 第二伝達系が、第一切り換え手段から給
紙ローラに到る伝達径路に配置された、モータで駆動さ
れる第一のギヤと、給紙ローラに回転を伝達するよう連
結された第二のギヤと、前記第一のギヤの回転を前記第
二のギヤに伝達するよう両ギヤに噛み合う駆動用円弧ギ
ヤであって、前記第一のギヤ及び第二のギヤに同時に噛
み合い不能となる凹部を備えた駆動用円弧ギヤを備えて
おり、更に、その駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位
置決めして待機させる円弧ギヤ位置決め手段を有するこ
とを特徴とする請求項3又は4記載の原稿搬送装置。 - 【請求項6】 第二伝達系が、第一切り換え手段から給
紙ローラに到る伝達径路に配置された、モータで駆動さ
れる第一遊星ギヤと、給紙ローラに軸に給紙ローラと一
体回転するように取り付けられた給紙ローラギヤと、前
記第一遊星ギヤの回転を前記給紙ローラギヤに伝達する
よう両ギヤに噛み合う駆動用円弧ギヤであって、前記第
一遊星ギヤ及び給紙ローラギヤに同時に噛み合い不能と
なる凹部を備えた駆動用円弧ギヤを備えており、更に、
その駆動用円弧ギヤを所定の角度位置に位置決めして待
機させる円弧ギヤ位置決め手段を有することを特徴とす
る請求項4に記載の原稿搬送装置。 - 【請求項7】 円弧ギヤ位置決め手段が、駆動用円弧ギ
ヤと一緒に回転するように設けられ、円周の一部に凹部
を備えた位置決め用円弧ギヤと、モータで駆動される太
陽ギヤに噛み合いながら移動可能な位置決め用遊星ギヤ
であって、前記モータが正回転する時に前記位置決め用
円弧ギヤに駆動連結される位置決め用遊星ギヤを有して
いることを特徴とする請求項5又は6記載の原稿搬送装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22664194A JP3250911B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 原稿搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22664194A JP3250911B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 原稿搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0897963A JPH0897963A (ja) | 1996-04-12 |
JP3250911B2 true JP3250911B2 (ja) | 2002-01-28 |
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