JP3764079B2 - 給紙装置 - Google Patents
給紙装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3764079B2 JP3764079B2 JP2001289226A JP2001289226A JP3764079B2 JP 3764079 B2 JP3764079 B2 JP 3764079B2 JP 2001289226 A JP2001289226 A JP 2001289226A JP 2001289226 A JP2001289226 A JP 2001289226A JP 3764079 B2 JP3764079 B2 JP 3764079B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- movable
- sheet
- guide
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置等に適用され、用紙サイズにかかわらず常に安定した給紙が可能な給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給紙装置としては、用紙分離部材を形成した給紙トレイ上に用紙を積載し、最上位に位置する用紙に給紙ローラを接触させ、給紙ローラの回転により、1枚ずつ給紙する方法が知られている。
【0003】
このような給紙装置においては、給紙する用紙サイズが複数ある場合に、給紙ローラ、及び用紙分離部材の摩擦力が用紙に均衡して作用しないときには、給紙される用紙が斜めに傾いた状態であったり、複数の用紙が1度に給紙されるという問題があった。
【0004】
このため、従来の給紙装置のなかには、給紙ローラ及び用紙分離部材を給紙方向に直交する方向の複数箇所に配置する等、用紙サイズにかかわらず、給紙ローラ及び用紙分離部材から用紙に対して均等した力を作用させるべく工夫されたものがあった。
【0005】
ところが、給紙ローラ及び用紙分離部材を複数箇所に配置する等したとしても、給紙される用紙のすべてのサイズにおいて、給紙ローラや用紙分離部材からの力を用紙へと均等に作用させることは困難であり、給紙される用紙に給紙ローラ及び用紙分離部材から偏った力が作用することにより、上述のように給紙される用紙が斜めになって送られたり、複数の用紙が1度に給紙されるという不具合が生じることがあった。
【0006】
また、この構成のように給紙ローラや、用紙分離部材を複数箇所配置することは、部品点数の増加、保守点検個所の増加につながり、好ましいとはいえなかった。
【0007】
そこで、特開昭61−267635号公報や特開昭61−267636号公報には、用紙の給紙方向に平行な両端の位置を規定する固定ガイド及び可動ガイドの間に多節点リンク機構を取り付け、給紙ローラを、給紙方向に直交する方向に設けられた回転軸の軸方向において移動可能にするとともに多節点リンク機構の中点に連結し、可動ガイドの移動に対し、給紙ローラが可動ガイドの移動量の半分の距離だけ移動するようにして、給紙ローラを常に固定ガイドと可動ガイドとの中間に配置する給紙装置が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭61−267635号公報や特開昭61−267636号公報に記載の給紙装置は、例えば、給紙される用紙と積載された最下部の用紙間との摩擦を適度に保つことによって、用紙を分離する用紙分離部材を、給紙ローラにともなって移動させるようには構成されていないことから、給紙される用紙のサイズによっては、用紙分離部材を、固定ガイドと可動ガイドとの中間に配置することができないことがあり、給紙トレイとの摩擦力が用紙に均等に作用せず、適正な給紙に支障を来すことがあった。
【0009】
また、用紙を給紙トレイに積載するとき、固定ガイドと可動ガイドとの間に張り渡されている多節点リンク機構が邪魔になるという問題がある。
【0010】
さらに、この方法では、多節点リンク機構であるため、使用にともなって各節点部の磨耗により該節点における遊びが大きくなり、多節点リンク機構が全体的に撓むことにより、該多節点リンク機構が積載された用紙に接触して、用紙の給紙が適正に行われないという問題もある。
【0011】
この発明の目的は、用紙サイズにかかわらず、用紙の斜め送り等を確実に防止し、適正な給紙を行うことが可能な給紙装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0013】
(1)用紙載置面に載置される用紙の給紙方向に平行な一方の辺縁部の位置を規定する固定ガイドと、該用紙の他方の辺縁部の位置を規定する該固定ガイドに対して接近・離間自在な可動ガイドと、を備えるとともに、給紙方向に直交する方向における該固定ガイドと該可動ガイドとの間に、用紙分離部材及び給紙ローラを用紙の給紙方向に直交する方向に対向して配置した給紙装置であって、
前記可動ガイドの前記固定ガイドに対する接近・離間による変位に対応して、前記給紙ローラ及び前記用紙分離部材を、該可動ガイドの接近・離間方向と同一方向に該可動ガイドの変位量の略半分だけ変位させる変位量調整機構を備えており、かつ
前記変位量調整機構は、給紙方向に直交する方向においてその位置が固定される固定ラックギア及び前記可動ガイドにともなって給紙方向に直交する方向に移動自在な可動ラックギアと、固定ラックギア及び可動ラックギアのそれぞれに噛合するピニオンギアと、該ピニオンギアを軸支するとともに前記用紙分離部材を備え、かつ給紙方向に直交する方向に移動自在にされた可動板と、該可動板の運動を前記給紙ローラに伝達する伝達手段と、を備えており、かつ
前記伝達手段は、前記給紙ローラの回転軸に外嵌する円筒部材と、前記可動板に一体にされた軸保持部と、を備え、円筒部材の一端を給紙ローラの側面に固定又は軸支するとともに、他端を軸保持部に軸支又は固定したことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、給紙されるべき用紙の両端の位置を規定する固定ガイド及び可動ガイドの間に用紙の給紙方向に直交する方向に対向して配置された給紙ローラ及び用紙分離部材により1枚ずつ給紙を行う際に、変位量調整機構が、用紙サイズに応じて可動ガイドが固定ガイドに対して接近又は離間するのにともなって、当該接近又は離間による変位量の略半分だけ給紙ローラ及び用紙分離部材を同方向に変位させる。
【0015】
このため、給紙される用紙の中央に給紙ローラ及び用紙分離部材が配置されている給紙装置等に対して本発明を適用すると、可動ガイドと固定ガイドとの距離にかかわらず、すなわち給紙されるべき用紙のサイズにかかわらず、常に給紙方向に直交する方向における用紙幅の中央に給紙ローラ及び用紙分離部材が配置されるため、用紙の斜め送り等が確実に防止され適正な給紙が行われる。
【0017】
また、前記変位量調整機構により、可動ガイドを固定ガイドに接近・離間させた変位量と同じ量だけ可動ラックギアが給紙方向に変位するのに対して、該可動ラックギア及び給紙方向に直交する方向において固定される固定ラックギアにそれぞれ噛合するピニオンギアは、給紙方向に直交する方向に可動ラックギアの変位量の半分だけ変位する。
【0018】
したがって、該ピニオンギアを軸支する可動板は、該ピニオンギアと一体化して動作し、可動ラックギアにともなって動作する可動ガイドの変位量の半分だけ変位することになる。
【0019】
このため、該可動板に備えられる用紙分離部材、及び伝達手段により該可動板と給紙方向に直交する方向において同一量だけ変位する給紙ローラは、ともに可動ガイドの変位量の半分の距離だけ変位するため、給紙される用紙の中央に給紙ローラ及び用紙分離部材が配置されている給紙装置等に対して本発明を適用すると、簡易な構成により、確実に給紙ローラ及び用紙分離部材が用紙の給紙方向における中心に配置されるため、給紙の際の用紙の斜め送り等が防止され、適正な給紙が行われる。
【0021】
また、前記伝達手段により、可動板が行う運動は、まず、可動板に一体化している軸保持部からこれに軸支又は固定される円筒部材に伝達され、次に、この円筒部材が側面に固定又は軸支されている給紙ローラへと伝達されることから、簡易な構成で確実に可動板の給紙方向に直交する方向の動きが給紙ローラに伝達される。
【0022】
さらに、該円筒部材が該給紙ローラの回転軸に外嵌していることから、円筒部材が給紙ローラに固定され軸保持部に軸支されている場合には給紙ローラの回転にともなって円筒部材が給紙ローラと同一の回転軸を中心に回転し、円筒部材が給紙ローラに軸支され軸保持部に固定されている場合には給紙ローラは円筒部材に無関係に回転し、いずれの場合にも給紙ローラの回転が円筒部材によって妨げられることがなく、簡易な構成で適正な給紙が行われる。
【0023】
(2)前記軸保持部は、給紙方向に直交する方向において、前記可動ガイドを挟んで前記固定ガイドの反対側に設けられるとともに、前記底面に載置される最大サイズの用紙の辺縁部の位置を規定する可動ガイドに当接することを特徴とする。
【0024】
この構成においては、軸保持部と可動ガイドとの距離は、給紙方向に直交する方向において、給紙されるべき用紙のサイズが大きい程接近し、該用紙のサイズが小さい程離間するところ、該軸保持部は、用紙載置面に載置されるべき最大サイズの用紙の端の位置を該可動ガイドが規定するときに、該可動ガイドと当接することから、該可動ガイドの該固定ガイドと反対側に、無駄をスペースが生じることがなく省スペース化が図られるとともに、より多くの用紙サイズに対応して適正な給紙が行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の給紙装置を説明する。
【0026】
図1は、本発明の給紙装置100の要部の構成を示す平面図である。また、図2は、本発明の給紙装置100の斜視図である。
【0027】
図1に示すように、給紙装置100は、給紙トレイ1、固定ガイド2、可動ガイド3、給紙ローラ5、回転軸6、駆動ギア部7、可動板8、用紙分離部材9、円筒部材10、軸保持部11、円周溝12、ピニオンギア13、可動ラックギア14、固定ラックギア15、ピニオンギア軸16、及び凹み部17を備えている。
【0028】
給紙トレイ1は、給紙すべき用紙を上面の用紙載置面4上に積載する。固定ガイド2は、給紙トレイ1上に積載される用紙の給紙方向に平行な辺縁部の一方に当接して用紙の当該辺縁部の位置を揃える。可動ガイド3は、積載される用紙のサイズに応じて給紙方向に直交する方向に移動自在に設けられ、用紙の前記給紙方向に平行する前記辺縁部の他方に当接して当該辺縁部の位置を揃える。
【0029】
給紙ローラ5は、積載された用紙の最上位に位置する用紙の上面に当接し、回転により用紙を1枚ずつ給紙する。回転軸6は、給紙ローラ5の回転軸であり、駆動ギア部7から伝達される回転力によって給紙ローラ5とともに回転する。駆動ギア部7は、回転軸6を駆動する駆動モータ、歯車等を備えている。ここで、回転軸6は、例えばその断面が、円形断面の一部を直線により切り欠いた形状にされている等、給紙ローラ5に回転力を伝達しつつ、軸方向において給紙ローラ5が移動自在になるようにされている。
【0030】
可動板8はその一部にピニオンギア軸16が嵌合する孔を備え、ピニオンギア13を軸支するとともに、その一方の端部に軸保持部を形成している。また、可動板8の上面は、給紙トレイ1の上面の用紙載置面4に面一にされている。
【0031】
用紙分離部材9は、可動板8上において用紙の給紙方向に直交する方向に給紙ローラ5と対向する位置に設けられており,ウレタンゴムや、シリコンゴム等の部材で構成され、用紙載置面4に積載された用紙の最下位置の用紙と当接し、給紙されるべき最上位の用紙以外が給紙されることを防止する。
【0032】
円筒部材10は、回転軸6に外嵌しており、その一端が給紙ローラ5の側面に一体化されている。軸保持部11は、可動板8の一方の端部であって、可動ガイド3を挟んで固定ガイド2と反対側に形成されている。また、軸保持部11は、円筒部材10の他端に、円周方向に沿って形成された円周溝12を、給紙方向に直交する方向(回転軸6の軸方向)においてのみ拘束するように軸支するための切欠き部11aを有している。なお、円筒部材10においてこの円周溝12が設けられている部分のみが軸保持部に形成された切欠き部11aに嵌合するように、円筒部材10の径の大きさ及び円周溝12の深さが設定される。したがって、円筒部材10は、他端において軸保持部11によって軸支されている。
【0033】
ピニオンギア13は、互いに対向する可動ラックギア14と固定ラックギア15との間に配置されており、可動ラックギア14と固定ラックギア15とのそれぞれに噛合している。可動ラックギア14は給紙方向に直交する方向に移動自在にされるとともに、可動ガイド3に連結されており、可動ガイド3の移動にともなって移動する。固定ラックギア15は、可動ラックギア14と平行な状態で、給紙トレイ1の用紙載置面4に固定されている。ピニオンギア軸16はピニオンギア13の回転軸であり、上述にように、その一端が可動板8の底面に設けられた孔に嵌合している。凹み部17は、給紙トレイ1の用紙載置面4に形成されており、可動ラックギア14、固定ラックギア15、ピニオンギア13のそれぞれが凹み部17の内部に配置されている。
【0034】
このため、給紙方向に直交する方向においてピニオン軸16が変位するとき、すなわちピニオンギア13が、可動ラックギア14及び固定ラックギア15に噛合しつつ給紙方向に直交する方向に移動するとき、可動板8は、このピニオンギア13の移動にともなって同一方向に移動する。
【0035】
図3は、本発明の給紙装置1の動作を示している。
【0036】
図3に示すように、可動ガイド3がxの距離だけ給紙方向に直交する方向に移動すると、この可動ガイド3に固定されている可動ラックギア14は同一方向にxの距離だけ移動する。また、このとき、固定ラックギア15は給紙方向に直交する方向において拘束されているため移動しない。
【0037】
このため、給紙方向に直交する方向において拘束されていないピニオンギア13は、可動ラックギア14の移動にともなって、可動ラックギア14と同一方向に移動することになる。そして、ピニオンギア軸16の給紙方向に直交する方向における移動量は、この可動ラックギア14が固定ラックギア15、及びピニオンギア13の両方に噛合している機構上、可動ラックギアの変位量の半分であり、x/2となる。よって、ピニオンギア軸16と一体化している可動板8の移動量もx/2となる。
【0038】
用紙分離部材9は、可動板8上に設けられていることから、上述のように可動ガイドがxの距離だけ移動する場合の用紙分離部材9の移動量は、可動板8の移動量と同様にx/2となる。
【0039】
そして、可動板8の移動は、端部に形成された軸保持部11及び軸保持部11に給紙方向に直交する方向の移動を拘束された状態で軸支されている円筒部材10を介して給紙ローラ5へと伝達される。よって、可動ガイド3が給紙方向に直交する方向にxの距離だけ移動したときに、給紙ローラ5は用紙分離部材9とともに可動ガイド3の移動方向と同一方向にx/2だけ移動することになる。
【0040】
したがって、給紙ローラ5と用紙分離部材9とを、予め、可動ガイド3と固定ガイド2との中央に配置するように初期設定しておくと、たとえ用紙サイズの変化に合わせて可動ガイド3を移動させたときでも、給紙ローラ5及び用紙分離部材9が、常に、固定ガイド2と可動ガイド3との中央、すなわち、給紙されるべき用紙の中央に位置することになる。よって、可動ガイド3を給紙される用紙の幅に合わせて移動させると、給紙ローラ5と用紙分離部材9とは自動的に用紙幅の中央の位置に移動することとなり、給紙ローラ5及び用紙分離部材9からの力を用紙中央に均衡して作用させることができるので、用紙を斜め送り等させることなく適正に給紙を行うことができる。
【0041】
以上のように、本発明では、給紙ローラ5と用紙分離部材9とを一組だけ、給紙トレイ1に形成するだけでよいので、給紙装置100を構成する構成物品の数も少なくなり、構造的に簡易で、かつ耐久性のある給紙装置100を提供することができる。
【0042】
また、端部に円周溝が形成された筒状の円筒部材10が給紙ローラに結合し、可動板8の軸保持部11が円筒部材10の円筒溝に嵌め合うように形成されているので、可動板8の移動に応じて給紙ローラを回転可能な状態で移動させることができる。
【0043】
さらに、可動ガイド3を適用される用紙の最大幅に合わせて移動させたとき、可動板8の端部に形成される軸保持部11が、可動ガイド3を挟んで積載される用紙と反対側に配置される。このため、可動ガイド3を狭める方向に移動させても、円筒部材10の円周溝12と軸保持部11との切欠き部11aが、常に可動ガイド3を挟んで用紙とは反対側に位置することになるので、給紙トレイ1の用紙の積載に使用されない空間を有効に利用できるとともに、給紙トレイ1の幅を、略用紙の最大幅に合わせて設計できるので、用紙の積載に使用されることのない給紙トレイ1上の空間を最小にし、省スペース化を図ることができる。
【0044】
なお、この実施形態においては、円筒部材10を給紙ローラ4に固定し、軸保持部11に軸支する構成により給紙ローラ5の回転及び回転軸の軸方向の移動を可能にしているが、円筒部材10を軸保持部11に固定するとともに、この円筒部材10に給紙ローラ4を軸支する構成によっても給紙ローラ5の回転及び回転軸の軸方向の移動を可能にすることができるため、いずれの構成を本発明に適用する場合においても同様の効果を奏することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0046】
(1)給紙されるべき用紙の両端の位置を規定する固定ガイド及び可動ガイドの間に用紙の給紙方向に直交する方向に対向して配置された給紙ローラ及び用紙分離部材により1枚ずつ給紙を行う際に、変位量調整機構が、用紙サイズに応じて可動ガイドが固定ガイドに対して接近又は離間するのにともなって、当該接近又は離間による変位量の略半分だけ給紙ローラ及び用紙分離部材を同方向に変位させることから、給紙される用紙の中央に給紙ローラ及び用紙分離部材が配置されている給紙装置等に対して本発明を適用すると、可動ガイドと固定ガイドとの距離にかかわらず、すなわち給紙されるべき用紙のサイズにかかわらず、常に給紙方向に直交する方向における用紙幅の中央に給紙ローラ及び用紙分離部材を配置することができるため、用紙の斜め送り等を確実に防止し、適正な給紙を行うことができる。
【0047】
(2)前記変位量調整機構により、可動ガイドを固定ガイドに接近・離間させた変位量と同じ量だけ可動ラックギアが給紙方向に変位するのに対して、該可動ラックギア及び給紙方向に直交する方向において固定される固定ラックギアにそれぞれ噛合するピニオンギアは、給紙方向に直交する方向に可動ラックギアの変位量の半分だけ変位ため、該ピニオンギアを軸支する可動板は、該ピニオンギアと一体化して動作し、可動ラックギアにともなって動作する可動ガイドの変位量の半分だけ変位することになり、該可動板に備えられる用紙分離部材、及び伝達手段により該可動板と給紙方向に直交する方向において同一量だけ変位する給紙ローラは、ともに可動ガイドの変位量の半分の距離だけ変位するため、給紙される用紙の中央に給紙ローラ及び用紙分離部材が配置されている給紙装置等に対して本発明を適用すると、簡易な構成により、確実に給紙ローラ及び用紙分離部材を用紙の給紙方向における中心に配置することができるため、給紙の際の用紙の斜め送り等を防止することができ、適正な給紙を行うことができる。
【0048】
(3)前記伝達手段により、可動板が行う運動は、まず、可動板に一体化している軸保持部からこれに軸支又は固定される円筒部材に伝達され、次に、この円筒部材が側面に固定又は軸支されている給紙ローラへと伝達されることから、簡易な構成で確実に可動板の給紙方向に直交する方向の動きを給紙ローラに伝達することができ、さらに、該円筒部材が該給紙ローラの回転軸に外嵌していることから、円筒部材が給紙ローラに固定され軸保持部に軸支されている場合には給紙ローラの回転にともなって円筒部材が給紙ローラと同一の回転軸を中心に回転し、円筒部材が給紙ローラに軸支され軸保持部に固定されている場合には給紙ローラは円筒部材に無関係に回転し、いずれの場合にも給紙ローラの回転が円筒部材によって妨げられることを防止することができ、簡易な構成で適正な給紙を行うことができる。
【0049】
(4)軸保持部と可動ガイドとの距離は、給紙方向に直交する方向において、給紙されるべき用紙のサイズが大きい程接近し、該用紙のサイズが小さい程離間するところ、該軸保持部は、用紙載置面に載置されるべき最大サイズの用紙の端の位置を該可動ガイドが規定するときに、該可動ガイドと当接することから、該可動ガイドの該固定ガイドと反対側に、無駄をスペースが生じることを防止し、省スペース化を図ることができるとともに、より多くの用紙サイズに対応して適正な給紙を行うことができる。
【0050】
よって、用紙サイズにかかわらず、用紙の斜め送り等を確実に防止し、適正な給紙を行うことが可能な給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の要部の構成を示す図である。
【図2】本発明の給紙装置の斜視図である。
【図3】本発明の給紙装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1−給紙トレイ
2−固定ガイド
3−可動ガイド
4−用紙載置面
5−給紙ローラ
6−回転軸
7−駆動ギア部
8−可動板
9−用紙分離部材
10−円筒部材
11−軸保持部
12−円周溝
13−ピニオンギア
14−可動ラックギア
15−固定ラックギア
16−ピニオンギア軸
17−凹み部
100−給紙装置
Claims (2)
- 用紙載置面に載置される用紙の給紙方向に平行な一方の辺縁部の位置を規定する固定ガイドと、該用紙の他方の辺縁部の位置を規定する該固定ガイドに対して接近・離間自在な可動ガイドと、を備えるとともに、給紙方向に直交する方向における該固定ガイドと該可動ガイドとの間に、用紙分離部材及び給紙ローラを用紙の給紙方向に直交する方向に対向して配置した給紙装置であって、
前記可動ガイドの前記固定ガイドに対する接近・離間による変位に対応して、前記給紙ローラ及び前記用紙分離部材を、該可動ガイドの接近・離間方向と同一方向に該可動ガイドの変位量の略半分だけ変位させる変位量調整機構を備えており、かつ
前記変位量調整機構は、給紙方向に直交する方向においてその位置が固定される固定ラックギア及び前記可動ガイドにともなって給紙方向に直交する方向に移動自在な可動ラックギアと、固定ラックギア及び可動ラックギアのそれぞれに噛合するピニオンギアと、該ピニオンギアを軸支するとともに前記用紙分離部材を備え、かつ給紙方向に直交する方向に移動自在にされた可動板と、該可動板の運動を前記給紙ローラに伝達する伝達手段と、を備えており、かつ
前記伝達手段は、前記給紙ローラの回転軸に外嵌する円筒部材と、前記可動板に一体にされた軸保持部と、を備え、円筒部材の一端を給紙ローラの側面に固定又は軸支するとともに、他端を軸保持部に軸支又は固定したことを特徴とする給紙装置。 - 前記軸保持部は、給紙方向に直交する方向において、前記可動ガイドを挟んで前記固定ガイドの反対側に設けられるとともに、前記底面に載置される最大サイズの用紙の辺縁部の位置を規定する可動ガイドに当接することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001289226A JP3764079B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001289226A JP3764079B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 給紙装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003095458A JP2003095458A (ja) | 2003-04-03 |
JP3764079B2 true JP3764079B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=19111749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001289226A Expired - Fee Related JP3764079B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 給紙装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3764079B2 (ja) |
-
2001
- 2001-09-21 JP JP2001289226A patent/JP3764079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003095458A (ja) | 2003-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6135438A (en) | Apparatus for feeding sheets from two separate sources | |
US6688592B1 (en) | Paper tray for a printing mechanism | |
US5697603A (en) | Sheet-supply device | |
JP2998222B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP3764079B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP5661017B2 (ja) | シート移動装置、後処理装置、画像形成装置 | |
JP4446862B2 (ja) | 画像形成装置用の給紙装置 | |
JPS6056740A (ja) | 手差し給送装置 | |
JPH07133044A (ja) | 給紙装置 | |
JPH0986675A (ja) | 画像形成装置の給紙トレイ | |
JPH0714271Y2 (ja) | 手差しトレイの給紙装置 | |
JP2001031255A (ja) | シート積載トレイ | |
JP4176321B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP2000191157A (ja) | 給紙装置 | |
JP2002284362A (ja) | 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP3733764B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP4327032B2 (ja) | 給紙トレイ、給紙装置、及び画像形成装置 | |
JPH05286597A (ja) | 給紙装置 | |
JP2519877B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP3718163B2 (ja) | 給紙装置 | |
JPH0930673A (ja) | 給紙装置 | |
JPH0967026A (ja) | 自動給紙装置 | |
JPH11222330A (ja) | シート分離装置 | |
JP2001287837A (ja) | 給紙装置における記録紙の自動揃え機構 | |
JP2009173394A (ja) | 給紙装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |