JP4175008B2 - 単結晶の育成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チョクラルスキー法(以下、CZ法という)によりシリコン単結晶等の単結晶を引上げて育成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にシリコン単結晶の育成方法としては、CZ法が広く用いられている。このCZ法は有底円筒状の石英るつぼにシリコン原料(高純度のシリコン多結晶)を融かしてシリコン融液とし、引上げ軸に固定した種結晶をシリコン融液中に浸して、これを引上げることにより種結晶の下端にシリコン融液を凝固させてシリコン単結晶を得るものである。上記CZ法によるシリコン単結晶の引上げ速度を大きくするために、例えば特開昭63−256593号公報、特開平08−081294号公報、特開平08−239291号公報などが開示されている。
【0003】
上記特開昭63−256593号公報には、上下が開放されかつ下方に向うに従って直径が次第に小さくなる筒状の金属製遮蔽部材に、螺旋状の冷却水管からなる冷却手段を付設してシリコン単結晶を強制冷却することにより、シリコン単結晶の引上げ速度を大きくすることができる単結晶成長装置が示されている。
また上記特開平08−081294号公報には、中間チャンバと加熱チャンバとの間にドーナツ型の水冷チャンバが設けられ、この水冷チャンバに熱伝導率及び熱輻射率の良好な第1スクリーンを単結晶の周囲に配置することにより、単結晶の冷却速度を大きくできるシリコン単結晶の製造装置が示されている。
更に上記特開平08−239291号公報には、2つの冷却手段が上側部分及び下側部分からなり、上側部分が液体冷媒を流通させるダクト系であり、下側部分が熱伝導冷却体であるため、単結晶の冷却速度を大きくすることができる単結晶製造装置が示されている。
【0004】
上記3つの公報に記載された発明は、全て単結晶を単純に冷却するという視点に立った発明であり、単結晶の引上げ速度の高速化には有効である。また上記発明がなされた時期は、直径が高々200mmであるシリコン単緒晶を生産していた時期であり、単結晶と融液の固液界面に生じる熱応力が小さいため、引上げ中の単結晶を単に冷やすだけで、単結晶の歩留まりを低下させずに、単結晶の引上げ速度を大きくすることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の3つの公報に示された装置では、直径が200mm以下と小径の単結晶であっても単結晶の引上げ速度を極めて大きくした場合や、直径を300mm以上と大径にした場合には、単結晶の固液界面に発生する熱応力が大きくなるため、単結晶の有転位化が発生し易くなる。そのため、単純に冷却手段を用いて引上げ速度の高速化を図っても歩留まりが低くなる不具合があった。この結果、生産コストが増大する問題点があった。
本発明の目的は、直径の大きな単結晶を高速で引上げても、単結晶の有転位化が発生せず、これにより単結晶製造の歩留まりの低下を防止できる、単結晶の育成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
単結晶の引上げ速度は単結晶の軸方向の温度勾配と密接な関係がある。単結晶の引上げ中には、単結晶と融液の固液界面に凝固潜熱が発生し、この凝固潜熱を固液界面から単結晶を伝わって上方に放散できなければ、単結晶の育成が不安定になる。上記固液界面に発生する凝固潜熱は単結晶の引上げ速度の高速化とともに増大するけれども、単結晶の軸方向の温度勾配が大きいと、より多くの凝固潜熟を固液界面から単結晶を伝わって上方に放散することができる。即ち、より高速で単結晶を融液から引上げることができる。このため、引上げ中の単結晶を冷却用筒体により強制的に冷却することにより、単結晶の軸方向の温度勾配が大きくなり、単結晶の引上げ速度を大きくすることができる。
【0007】
このことは、大径の単結晶についても当てはまり、直径が300mmの単結晶の引上げ速度は、冷却用筒体を用いて強制的に冷却しない場合には0.5〜0.8mm/分と低速であるけれども、冷却用筒体を用いて強制的に冷却した場合には1.0mm/分を越えることが可能となる。また融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップを小さくすることも、単結晶の側面への加熱が抑制されるため、単結晶の軸方向の温度勾配を向上させることができる。この結果、単結晶を高速で引上げるために、上記ギャップをできるだけ小さくしていた。
【0008】
しかし、上記冷却用筒体を用いて大径の単結晶の引上げ速度の高速化を図ったところ、単結晶の引上げ中に単結晶の有転位化が発生する不具合があった。単結晶の有転位化が発生した場合、1本の単結晶から製品として用いられる部分(単結晶部)が著しく減少して、製造コストが増大する問題点もあった。
これらの点を解消するために、本発明者らは様々な試行錯誤を経て、上記ギャップと有転位化率に大きな負の相関があることを見出した。即ち、ギャップを小さくすると有転位化率が高くなるけれども、逆にギャップを大きくすると有転位化率は低くなって、単結晶の歩留まりが高くなることを見出した。
しかし、単結晶の有転位化を抑制するために、ギャップを更に大きくすると、単結晶の育成が不安定となり、単結晶が螺旋状に変形する、いわゆるツイスト現象が生じる問題点があった。
【0009】
上記単結晶の有転位化に関して、本発明者らは固液界面近傍に発生する熱応力が関与しているのではないかと考えた。即ち、単結晶の有転位化の原因の一つとして、融液の内部或いは融液の表面に存在する異物が単結晶内に取込まれることによって生じる異物周囲の局所応力の発生が考えられる。
また本発明者らの数値解析による検討から、固液界面には単結晶の温度分布に起因する熱応力が発生しており、この熱応力が大きいほど、上記異物による局所応力とこの熱応力とが重畳的に作用して、転位が発生し易くなると考えられる。更にこの熱応力は単結晶の直径が大きくなるほど大きく発生し、直径が300mm以上の大径の単結晶では、上記熱応力の発生が単結晶の歩留まりを低下させる原因の一つと考えられる。
【0010】
上記問題点を考慮して本発明者らが数値解析を行ったところ、上記熱応力を緩和するには、単結晶と融液の固液界面の直上部分を側面から加熱し、単結晶の温度分布を変えることが有効であることが判った。即ち、ギャップを大きくし単結晶の側面を加熱することが単結晶の有転位化の抑制に有効であることが判った。これにより本発明をなすに至った。
【0011】
請求項1に係る発明は、図1に示すように、チョクラルスキー法により融液15から引上げられる単結晶11の周囲を整流用筒体28及び冷却用筒体29にて包囲することにより、単結晶11周囲の不活性ガスを整流しかつ単結晶11を冷却しながら単結晶11を育成する方法の改良である。
その特徴ある構成は、単結晶11の直径が300mm以上であり、単結晶11の直径をAmmとするとき、単結晶11を(270/A)〜(540/A)mm/分の範囲の引上げ速度で育成し、かつ融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGを30〜70mmの範囲に制御することにより、単結晶11の有転位化を抑制するところにある。
この請求項1に記載された単結晶の育成方法では、引上げ中の単結晶11を冷却用筒体29により強制的に冷却して、単結晶11の軸方向の温度勾配を大きくすることにより、単結晶11の直径の大きさに拘らず、単結晶11を上記範囲の高速で引上げることができる。また融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGを比較的大きな上記範囲に設定して、引上げ中の単結晶11の側面を加熱することにより、単結晶11の有転位化を抑制できる。
【0012】
また大径の単結晶11を有転位化することなく引上げることができるので、更に単結晶11製造の歩留まりを向上できる。
【0013】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図4に示すように、融液15に所定の磁場73を印加しながら単結晶11を引上げることを特徴とする。
融液15に磁場73を印加しない状態で単結晶11を引上げる場合、その引上げ速度を次第に大きくし、ある引上げ速度以上になると、単結晶11の育成が不安定となり、ツイスト現象が生じる。この請求項2に記載された単結晶の育成方法では、磁場73を印加しない状態で引上げる場合より高速で引上げても、単結晶11のツイスト現象及び単結晶11の有転位化が発生しないので、単結晶11の製造コストを更に低減できる。
【0014】
また図1に示すように、融液15に磁場を印加せずに直径300〜325mmの単結晶11を0.9〜1.4mm/分の引上げ速度で育成し、かつ融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGを30〜70mmの範囲に制御することが好ましい。
また図4に示すように、融液15に所定の磁場73を印加しながら直径300〜325mmの単結晶11を0.9〜1.8mm/分の引上げ速度で育成し、かつ融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGを30〜70mmの範囲で制御することが好ましい。
更に上記所定の磁場73が融液15に対して水平方向に磁場を印加する横磁場であり、この横磁場73の磁場強度が0.15〜0.7テスラであることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、シリコン単結晶の引上げ装置は、内部を真空可能に構成されたメインチャンバ12と、このチャンバ12内の中央に設けられたるつぼ13とを備える。メインチャンバ12は円筒状の真空容器である。またるつぼ13は、石英により形成されシリコン融液15が貯留される有底円筒状の内層容器13aと、黒鉛により形成され上記内層容器13aの外側に嵌合された有底円筒状の外層容器13bとからなる。外層容器13bの底部にはシャフト14の上端が接続され、このシャフト14の下端にはシャフト14を介してるつぼ13を回転させかつ昇降させるるつぼ駆動手段16が設けられる。更にるつぼ13の外周面は円筒状のヒータ17によりるつぼ13の外周面から所定の間隔をあけて包囲され、このヒータ17の外周面は円筒状の保温筒18によりヒータ17の外周面から所定の間隔をあけて包囲される。
【0016】
一方、メインチャンバ12の上端には、内部が連通するようにメインチャンバ12より小径の円筒状のプルチャンバ19が接続される。またメインチャンバ12にはプルチャンバ19を通して引上げ軸21が回転可能かつ昇降可能に垂設され、この引上げ紬21の下端には種結晶22がシードチャック23に着脱可能に装着される。この種結晶22の下端をシリコン融液15中に浸漬した後、種結晶22及びるつぼ13をそれぞれ回転させかつ上昇させることにより、種結晶22の下端からシリコン単結晶11を引上げて成長させるように構成される。
【0017】
メインチャンバ12内にはアルゴンガス等の不活性ガスを流通される。不活性ガスはプルチャンバ19の側壁に接続されたガス供給パイプ26を通ってプルチャンバ19内に導入され、メインチャンバ12の下壁に接続されたガス排出パイプ27を通ってメインチャンバ12外に排出されるように構成される。またメインチャンバ12内には、上記不活性ガスを整流するための整流用筒体28が設けられる。この整流用筒体28は、下方に向うに従って直径が次第に小さくなりかつシリコン融液15から引上げられるシリコン単結晶11の外周面をこの外周面から所定の間隔をあけて包囲する円錐台状の筒本体28aと、この筒本体28aの上縁に連設され外方に略水平方向に張り出すフランジ部28bとを有する。また整流用筒体28は、フランジ部28bを保温筒18上にリング板28cを介して載置することにより、筒本体28aの下縁がシリコン融液15表面から所定のギャップGをあけて上方に位置するようにメインチャンバ12内に固定される。
【0018】
整流用筒体28の内側には、下方に向うに従って直径が次第に小さくなりかつシリコン融液15から引上げられるシリコン単結晶11の外周面をこの外周面から所定の間隔をあけて包囲しかつ銅により円錐台状に形成された冷却用筒体29が設けられる。この冷却用筒体29の壁内部は冷却水31が通過可能に空洞に形成される。図1の符号32は冷却水供給パイプであり、符号33は冷却水排出パイプである。
【0019】
本実施の形態の特徴ある構成は、シリコン単結晶11の直径をAmmとするとき、シリコン単結晶11を(270/A)〜(540/A)mm/分、好ましくは(300/A)〜(480/A)mm/分の範囲の引上げ速度で育成し、かつシリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGを30〜70mm、好ましくは35〜50mmの範囲に制御するところにある。ここでシリコン単結晶11の引上げ速度を(270/A)〜(540/A)mm/分の範囲に限定したのは、(270/A)mm/分未満では通常のCZ法によるシリコン単結晶の引上げと変らず本発明の効果(メリット)を生かすことができず、(540/A)mm/分を越えると有転位化し易くなったり或いはシリコン単結晶にツイスト現象が発生するからである。また上記ギャップGを30〜70mmの範囲に限定したのは、30mm未満では、シリコン単結晶11の有転位化が発生する不具合があり、70mmを越えると、シリコン単結晶11の育成が不安定となり、引上げ中のシリコン単結晶11にツイスト現象が発生する不具合があるからである。
【0020】
シリコン単結晶11の直径は300mm以上、好ましくは300〜480mmの範囲に設定される。またシリコン融液15に磁場を印加しない場合であって、引上げられるシリコン単結晶11の直径が300〜325mmである場合には、シリコン単結晶11は0.9〜1.4mm/分、好ましくは1.0〜1.3mm/分の引上げ速度で育成され、かつシリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGは30〜70mm、好ましくは35〜50mmの範囲に制御される。一方、シリコン融液15に磁場を印加しない場合であって、引上げられるシリコン単結晶11の直径が450〜480mmである場合には、シリコン単結晶11は0.57〜0.90mm/分、好ましくは0.6〜0.8mm/分の引上げ速度で育成され、かつシリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGは30〜70mm、好ましくは35〜50mmの範囲に制御される。
【0021】
シリコン単結晶11の直径を300〜480mmの範囲に限定したのは、固液界面近傍に発生する熱応力は、シリコン単結晶の直径が大きくなるに従って増加するため、シリコン単結晶の直径が300mm未満であると、通常の引上げ速度では熱応力によるシリコン単結晶の有転位化が発生し難くなるけれども、直径が小さいため生産速度が低下し、480mmを越えると引上げ装置が大型化し設備コストが高くなるからである。
【0022】
このように構成された引上げ装置を用いて上記方法でシリコン単結晶11を引上げるときの動作を説明する。
冷却用筒体29の壁内部に冷却水31を流通させながら、シリコン単結晶11を引上げると、引上げ中のシリコン単結晶11は冷却用筒体29の壁内部を流通する冷却水31により熱が奪われて強制的に冷却される。このためシリコン単結晶11の軸方向の温度勾配が大きくなり、ツイスト現象を生じることなく、シリコン単結晶11を高速で引上げることができる。またシリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGを比較的大きな30〜70mmに設定すると、シリコン融液15から引上げた直後のシリコン単結晶11の側面がヒータ17により加熱される。このためシリコン単結晶11とシリコン融液15との固液界面に発生する熱応力が小さくなり、シリコン単結晶11の有転位化を抑制できる。この結果、直径の大きなシリコン単結晶11を高速で引上げても、シリコン単結晶11の有転位化が発生しないので、シリコン単結晶11の製造における歩留まりの低下を防止できる。
【0023】
図2及び図3は本発明の第2の実施の形態を示す。図2において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、冷却用筒体59の壁内部に螺旋状に形成された冷却パイプ59aが設けられ、この冷却パイプ59aの両端に冷却水供給パイプ32及び冷却水排出パイプ33が接続される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された引上げ装置を用いてシリコン単結晶11を引上げると、冷却水が冷却用筒体59の全体にわたって流れるので、冷却効率が向上することを除いて、動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0024】
図4は本発明の第3の実施の形態を示す。図4において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、シリコン融液15に横磁場73を印加しながらシリコン単結晶11を引上げる。この横磁場73は、同一のコイル直径を有する第1及び第2コイル71,72を、るつぼ13の外周面から水平方向に所定の間隔をあけた外側方に、るつぼ13を中心として互いに対向するように配設し、これらのコイル71,72にそれぞれ同一向きの電流を流すことにより発生する。
【0025】
また上記横磁場の磁場強度はシリコン融液15表面とるつぼ13の中心軸との交点で測定され、その磁場強度が0.15〜0.7テスラ、好ましくは0.2〜0.45テスラとなるように、第1及び第2コイル71,72に流れる電流が制御される。上記磁場強度を0.15〜0.7テスラの範囲に限定したのは、0.15テスラ未満では磁場印加の効果がなく、0.7テスラを越えても磁場印加の効果は殆ど現れずかえって磁場印加装置の設備コストが高くなるという不具合があるからである。
【0026】
一方、シリコン単結晶11の直径は300mm以上、好ましくは300〜480mmの範囲に設定される。またシリコン融液15に磁場を印加する場合であって、引上げられるシリコン単結晶11の直径が300〜325mmである場合には、シリコン単結晶11は0.9〜1.8mm/分、好ましくは1.1〜1.6mm/分の引上げ速度で育成され、かつシリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGは30〜70mm、好ましくは35〜50mmの範囲に制御される。更に、シリコン融液15に磁場を印加しない場合であって、引上げられるシリコン単結晶11の直径が450〜480mmである場合には、シリコン単結晶11は0.57〜1.15mm/分、好ましくは0.65〜1.00mm/分の引上げ速度で育成され、かつシリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGは30〜70mm、好ましくは35〜50mmの範囲に制御される。上記以外は第2の実施の形態と同一に構成される。
【0027】
このようにシリコン融液15に上記磁場を印加しながらシリコン単結晶11を引上げると、引上げ速度を第1の実施の形態の引上げ速度より大きくしても、シリコン単結晶11のツイスト現象が生じず、かつシリコン単結晶11の有転位化を抑制できる。この結果、シリコン単結晶11の製造コストを更に低減できる。上記以外の動作は第2の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0028】
図5及び図6は本発明の第4の実施の形態を示す。図5において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、整流用筒体28とシリコン単結晶11との間に冷却用筒体99が挿入され、この冷却用筒体99の壁内部に冷却水が通る冷却水通路99aが形成される。冷却用筒体99の上部はプルチャンバ19に挿着され、冷却用筒体99の下部には鉛直方向に延びるスリット99bが形成される。また冷却水通路99aはスリット99bの内周縁から露出しないように冷却用筒体99の壁内部に蛇行して形成される(図6)。なお、上記スリット99bはメインチャンバ12外から引上げ中のシリコン単結晶11を視認するために形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された引上げ装置を用いてシリコン単結晶11を引上げると、冷却水が冷却用筒体99の全体にわたって流れるので、冷却効率が向上することを除いて、動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0029】
なお、上記第3の実施の形態では、所定の磁場として横磁場を挙げたが、縦磁場、カスプ磁場等であってもよい。この縦磁場は、るつぼの回転軸をそれぞれコイル中心としかつ鉛直方向に所定の間隔をあけて配設された第1及び第2コイルにそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより、第1及び第2コイルの各コイル中心に沿って縦方向に発生する。またカスプ磁場は、るつぼの回転軸をそれぞれコイル中心としかつ鉛直方向に所定の間隔をあけて配設された第1及び第2コイルに互いに逆向きの電流を流すことにより発生する。
【0030】
【実施例】
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1及び図2に示すように、内径及び高さがそれぞれ650mm及び430mmであるるつぼ13に150kgのシリコン原料(高純度の多結晶シリコン)を投入して、シリコン単結晶11を引上げた。このとき冷却用筒体29をその下端がシリコン融液15表面から150mm上方に位置するように設置し、シリコン融液15の表面と整流用筒体28の下端とのギャップGが35mmとなるように整流用筒体28を設置した。なお、上記冷却用筒体29の上端の内径、下端の内径及び高さはそれぞれ680mm、380mm及び370mmであり、冷却用筒体29の厚さは32mmであった。また整流用筒体28の上端の内径、下端の内径及び高さはそれぞれ720mm、370mm及び425mmであり、整流用筒体28の厚さは30mmであった。
【0031】
一方、上記シリコン単結晶11の引上げ速度は次の通りであった。先ずシリコン単結晶11を引上げ、直胴部の第1の部分(直胴部の引上げ長さが0〜100mmの間)を引上げているときにシリコン単結晶11の直径の調整と引上げ速度の調整を行い、直胴部の第2の部分(直胴部の引上げ長さが100〜500mmの間)を引上げているときに上記引上げ速度を0.9〜1.3mm/分(≧270/A)までゆっくり増加させ、更に直胴部の第3の部分(直胴部の引上げ長さが500〜650mmの間)を引上げているときに上記引上げ速度を1.3mm/分と一定にした状態で引上げた。なお、上記Aはシリコン単結晶11の直径(mm)であった。また引上げられたシリコン単結晶11の直胴部の直径及び長さはそれぞれ306mm及び650mmであった。このシリコン単結晶11を実施例1とした。
【0032】
<実施例2>
実施例1で使用した整流用筒体の下端を10mmカットして、シリコン融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップGが45mmとなるように整流用筒体を設置した。これ以外は、実施例1と同一の条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を実施例2とした。
<実施例3>
実施例2で使用した整流用筒体の下端を更に10mmカットして、シリコン融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップGが55mmとなるように整流用筒体を設置した。これ以外は、実施例1と同一の条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を実施例3とした。
【0033】
<比較例1>
冷却用筒体を用いず、かつシリコン融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップGが15mmとなるように実施例1の整流用筒体の下端を延長した整流用筒体を設置した。これ以外は、実施例1と同一の条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を比較例1とした。
<比較例2>
シリコン融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップGが15mmとなるように実施例1の整流用筒体の下端を延長した整流用筒体を設置した。これ以外は、実施例1と同一の条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を比較例2とした。
<比較例3>
シリコン融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップGが80mmとなるように実施例1の整流用筒体の下端をカットした整流用筒体を設置した。これ以外は、実施例1と同一の条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を比較例3とした。
【0034】
<比較試験1及び評価>
実施例1〜3及び比較例1〜3のシリコン単結晶をそれぞれ5本ずつ引上げ、これらのシリコン単結晶における変形の有無、割れ又は落下の有無、及び無転位シリコン単結晶の引上げ率(直胴部が有転位化せずに引上げることができた本数の割合)をそれぞれ調べた。その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
表1から明らかなように、比較例1では結晶変形がひどく引上げが困難であり、比較例2では引上げ中に結晶が割れ又は落下が発生するとともに、無転位シリコン単結晶の引上げ率が1/5と低かった。また比較例3ではギャップGを広げ過ぎたため、結晶が変形して引上げが困難となった。一方、実施例1〜3では結晶の変形や、割れ又は落下がなく、しかも無転位シリコン単結晶の引上げ率が4/5以上と高かった。
【0037】
<実施例4>
磁場強度が0.2テスラの横磁場を印加し、シリコン単結晶の直胴部の第2の部分(直胴部の引上げ長さが100〜500mmの間)を引上げているときに上記引上げ速度を1.2〜1.6mm/分(≧270/A)までゆっくり増加させ、更に直胴部の第3の部分(直胴部の引上げ長さが500〜650mmの間)を引上げているときに上記引上げ速度を1.6mm/分と一定にした状態で引上げたことを除いて、実施例2と同一条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を実施例4とした。なお、上記横磁場を発生させる第1及び第2コイルのコイル中心軸がシリコン融液から100mm下方に位置するように、第1及第2コイルの位置をそれぞれ調整した。また上記横磁場の磁場強度はシリコン融液表面と石英るつぼの中心軸との交点で測定した値である。
【0038】
<実施例5>
磁場強度が0.4テスラの横磁場を印加したことを除いて、実施例4と同一条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を実施例5とした。
<比較例5>
磁場を印加しなかったことを除いて、実施例4と同一条件でシリコン単結晶を引上げた。このシリコン単結晶を比較例5とした。
【0039】
<比較試験2及び評価>
実施例4、実施例5及び比較例5のシリコン単結晶をそれぞれ5本ずつ引上げ、これらのシリコン単結晶における変形の有無、割れ又は落下の有無、及び無転位シリコン単結晶の引上げ率(直胴部が有転位化せずに引上げることができた本数の割合)をそれぞれ調べた。その結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
表2から明らかなように、比較例5では結晶変形が生じ、結晶の引上げが困難であった。なお、比較例5では引上げ速度が1.4mm/分を越えるところから結晶変形が生じた。一方、実施例4及び5では、結晶変形が生じることなく、結晶を引上げることができ、しかも無転位シリコン単結晶の引上げ率が4/5以上と高かった。従って、本発明において磁場を印加することにより、更に大きな速度でシリコン単結晶を引上げ可能であることが判った。但し、1.8mm/分を越える引上げ速度でシリコン単結晶を引上げると、その他の条件が実施例5と同一であっても、結晶が大きく変形して引上げが困難であった。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、単結晶の直径をAmmとするとき、単結晶を(270/A)〜(540/A)mm/分の範囲の引上げ速度で育成し、かつ融液の表面と整流用筒体の下端とのギャップを30〜70mmの範囲に制御するので、単結晶の直径の大きさに拘らず、単結晶を上記範囲の高速で引上げることができるとともに、単結晶の有転位化を抑制できる。この結果、直径の大きな単結晶を高速で引上げても、単結晶の有転位化が発生しないので、単結晶製造の歩留まりの低下を防止でき、単結晶の製造コストを低減できる。
【0043】
また直径が300mm以上と大径の単結晶を高速で引上げても、単結晶の有転位化が発生しないので、単結晶の製造コストを更に低減できる。
また融液に所定の磁場を印加しながら単結晶を引上げると、磁場を印加しない状態で引上げる場合より高速で引上げても、単結晶のツイスト現象及び単結晶の有転位化が発生しないので、単結晶の製造コストを更に低減できる。
更に上記所定の磁場が融液に対して水平方向に磁場を印加する横磁場であり、この横磁場の磁場強度が0.15〜0.7テスラであれば、上記効果を顕著に奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のシリコン単結晶の育成装置の断面図。
【図2】本発明第2実施形態のシリコン単結晶の育成装置の断面図。
【図3】その装置の冷却用筒体の要部斜視図。
【図4】本発明第3実施形態のシリコン単結晶の育成装置の断面図。
【図5】本発明第4実施形態のシリコン単結晶の育成装置の断面図。
【図6】その装置の冷却用筒体を含む要部斜視図。
【符号の説明】
11 シリコン単結晶
15 シリコン融液
28 整流用筒体
29,59,99 冷却用筒体
73 横磁場
Claims (5)
- チョクラルスキー法により融液(15)から引上げられる単結晶(11)の周囲を整流用筒体(28)及び冷却用筒体(29,59,99)にて包囲することにより、前記単結晶(11)周囲の不活性ガスを整流しかつ前記単結晶(11)を冷却しながら単結晶(11)を育成する方法において、
前記単結晶 (11) の直径が300mm以上であり、
前記単結晶(11)の直径をAmmとするとき、前記単結晶(11)を(270/A)〜(540/A)mm/分の範囲の引上げ速度で育成し、かつ前記融液(15)の表面と前記整流用筒体(28)の下端とのギャップ(G)を30〜70mmの範囲に制御することにより、前記単結晶(11)の有転位化を抑制する単結晶の育成方法。 - 融液(15)に所定の磁場(73)を印加しながら単結晶(11)を引上げる請求項1記載の単結晶の育成方法。
- 融液(15)に磁場を印加せずに直径300〜325mmの単結晶(11)を0.9〜1.4mm/分の引上げ速度で育成し、かつ前記融液(15)の表面と整流用筒体(28)の下端とのギャップ(G)を30〜70mmの範囲に制御する請求項1記載の単結晶の育成方法。
- 融液(15)に所定の磁場(73)を印加しながら直径300〜325mmの単結晶(11)を0.9〜1.8mm/分の引上げ速度で育成し、かつ前記融液(15)の表面と整流用筒体(28)の下端とのギャップ(G)を30〜70mmの範囲で制御する請求項2記載の単結晶の育成方法。
- 所定の磁場(73)が融液(15)に対して水平方向に磁場を印加する横磁場であり、この横磁場(73)の磁場強度が0.15〜0.7テスラである請求項2又は4記載の単結晶の育成方法。
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