JP4253841B2 - シリコン単結晶の育成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、坩堝内のシリコン融液からチョクラルスキー法(以下、CZ法という)によりシリコン単結晶を引上げて育成する装置に関するものである。
従来、この種の育成装置として、チャンバ内の坩堝に入れた多結晶シリコンをヒータにより融解することにより坩堝内にシリコン融液を貯留し、引上げ軸の下端に固定した種結晶をシリコン融液中に浸漬した状態で坩堝及び引上げ軸を回転させながら引上げ軸を上昇させることにより、種結晶にシリコン単結晶を育成する方法が知られている。
このシリコン単結晶の育成方法では、その生産性がシリコン単結晶の引上げ速度に依存する。このため上記引上げ速度を大きくする試みが種々行われているけれども、シリコン単結晶中の点欠陥の析出挙動はV/G(V:シリコン単結晶の引上げ速度、G:シリコン単結晶とシリコン融液の固液界面におけるシリコン単結晶の引上げ方向の温度勾配)に支配されるため、シリコン単結晶の引上げ速度を大きくするには、大きな凝固潜熱を固液界面からシリコン単結晶中を伝わって上方に逃がす、即ち上記引上げ方向の温度勾配Gを増大させる必要がある。その一つの方法として、シリコン融液から引上げられるシリコン単結晶を包囲するように筒状の熱遮蔽体を設置し、更にこのシリコン単結晶を冷却するための冷却体を設置することが有効とされている(例えば、特許文献1、2及び3参照)。
しかし、上記従来の特許文献1、2又は3に記載された単結晶製造装置では、引上げ中のシリコン単結晶を冷却体により強制冷却した場合、シリコン単結晶内部の熱応力が増加することにより、シリコン融液からの引上げ中にシリコン単結晶にクラックが発生する場合があった。具体的には、シリコン単結晶の直径が100mm程度の小径である場合には、シリコン単結晶の半径方向の温度がほぼ均一であるため、クラックは発生しないけれども、シリコン単結晶の直径が300mm以上の大径になると、シリコン単結晶の半径方向の温度差が大きくなって、シリコン単結晶内部の熱応力が増大するため、クラックが発生するという問題点があった。
この点を解消するために、坩堝内のシリコン融液からCZ法により引上げられるシリコン単結晶が冷却体により強制冷却され、この冷却体の下方に位置する加熱体又は保温体がシリコン単結晶の下部を強制加熱又は保温するように構成されたシリコン単結晶製造装置(例えば、特許文献4参照。)が開示されている。このシリコン単結晶製造装置では、冷却体と加熱体又は保温体がシリコン単結晶を包囲する熱遮蔽部体の内側に配置される。
このように構成されたシリコン単結晶製造装置では、坩堝内のシリコン融液からCZ法によりシリコン単結晶を引上げる際に、この引上げ中のシリコン単結晶を強制冷却するとともに、その冷却部下方の結晶下部を加熱体又は保温体により強制加熱又は保温しているので、シリコン単結晶の高速育成時におけるシリコン単結晶の変形を抑制できるとともに、シリコン融液との固液界面での熱応力の増大に起因するシリコン単結晶の割れを防止できるようになっている。
特開昭63−256593号公報(請求項1、第1図) 特開平08−081294号公報(請求項1、図1) 特許第2811633号公報(請求項1、図1) 特開2003−165791号公報(請求項6、7、9及び10、段落[0056]、図2〜図5)
確かに、上記従来の特許文献4に示されたシリコン単結晶製造装置では、シリコン融液からの引上げ中におけるシリコン単結晶の変形や割れを防止することができる。しかしながら、シリコン単結晶のチャンバからの取出し作業時や、シリコン単結晶の運搬時、円周研削時或いはブロック化切断時にシリコン単結晶にクラックが発生する場合があった。この理由としては、引上げ中のシリコン単結晶内部の熱応力が大きく、シリコン単結晶内部に有転位化した部分が存在する場合に、当該有転位化部位に歪みが残留することにより残留応力が発生し、当該部位を起点に残留応力が集中し割れやクラックが発生するものと考えられる。
本発明の目的は、シリコン融液からの引上げ時におけるシリコン単結晶の割れ及びクラックの発生を防止することにより、シリコン単結晶を高速で引上げることができる、シリコン単結晶の育成装置を提供することにある。
本発明者らは、シリコン融液とシリコン単結晶との固液界面において熱応力を低減させるのではなく、引上げ中のシリコン単結晶のうち固液界面より上方の低温側(1100〜900℃)におけるシリコン単結晶の熱応力を低減させることにより、シリコン単結晶の割れやクラックの発生を回避できることを知見し、本発明をなすに至った。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、チャンバ11内に設けられシリコン融液13が貯留される坩堝12と、シリコン融液13から引上げられるシリコン単結晶24の外周面を包囲しかつシリコン単結晶24を強制冷却する冷却用筒体31とを備えたシリコン単結晶の育成装置の改良である。
その特徴ある構成は、強制冷却する冷却用筒体31の内部には冷却流体が通る冷却通路が形成され、冷却用筒体31の内周面とシリコン単結晶24の外周面とにより区画される空間領域に冷却用筒体31のシリコン単結晶24への冷却能を遮蔽するための冷却遮蔽用筒体33が設けられたところにある。
この請求項1に記載されたシリコン単結晶の育成装置では、シリコン単結晶24を高速で引上げるときに、冷却遮蔽用筒体33にて冷却用筒体31の下部又は下部及び中央部をシリコン単結晶24から遮蔽することにより、シリコン融液13とシリコン単結晶24の固液界面より上方の低温側であってシリコン単結晶24の塑性領域と弾性領域との遷移点(約1100〜900℃)におけるシリコン単結晶24の熱応力が低減する。この結果、シリコン単結晶24が上記遷移点以下の温度になっても、シリコン単結晶24内の応力が極めて小さいため、この応力を緩和するための歪みが殆ど発生しない。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1に示すように、冷却遮蔽用筒体が少なくとも冷却用筒体の下部内周面をシリコン単結晶から遮蔽するように設けられたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたシリコン単結晶の育成装置では、冷却遮蔽用筒体33により冷却用筒体31の下部内周面がシリコン単結晶24から遮蔽されるので、シリコン融液13から引上げられた直後のシリコン単結晶24の外周面が急激に冷却されない。この結果、シリコン単結晶24が上記遷移点以下の温度になっても、シリコン単結晶24内の応力が極めて小さいため、この応力を緩和するための歪みが殆ど発生しない。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、更に図1に示すように、冷却遮蔽用筒体33がチャンバ11内に昇降可能に設けられたことを特徴とする。
この請求項3に記載されたシリコン単結晶の育成装置では、引上げられるシリコン単結晶24の特性を顧客の要求に応じて変えるため、シリコン単結晶24毎にシリコン単結晶24の引上げ速度を変化させる場合があり、この場合、シリコン単結晶24を引上げる前に冷却遮蔽用筒体33を昇降させてその高さを、これから引上げるシリコン単結晶24の特性に最適な高さに変更することにより、冷却遮蔽用筒体33を交換することなく、シリコン単結晶24の遷移点におけるシリコン単結晶24の熱応力を低減することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれか1項に係る発明であって、更に図11に示すように、冷却遮蔽用筒体93にその円周方向に所定の間隔をあけて開口部93aが設けられたことを特徴とする。
この請求項4に記載されたシリコン単結晶の育成装置では、引上げられるシリコン単結晶の特性によってはシリコン単結晶を比較的低速で引上げる場合があり、この場合、上記開口部93aから冷却用筒体の冷却効果をシリコン単結晶に付与できるので、開口部を有しない冷却遮蔽用筒体を用いた場合よりシリコン単結晶の引上げ速度を大きくしても所定の特性が得られ、シリコン単結晶の生産性を向上できる。なお、このとき熱応力低減効果は低下するけれども、引上げ速度が比較的低速であるため、熱応力低減量を大きくしなくても、凝固潜熱を固液界面からシリコン単結晶中を伝わって上方に逃がすことができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれか1項に係る発明であって、冷却用筒体の下端はシリコン融液表面から上方に100〜300mmの範囲に位置するように設置され、冷却遮蔽用筒体の下端はシリコン融液表面から上方に20〜250mmの範囲に位置するように設置されたシリコン単結晶の育成装置である。
以上述べたように、本発明によれば、強制冷却する冷却用筒体の内部には冷却流体が通る冷却通路が形成され、冷却用筒体の内周面とシリコン単結晶の外周面とにより区画される空間領域に冷却用筒体のシリコン単結晶への冷却能を遮蔽するための冷却遮蔽用筒体を設けたので、シリコン単結晶を高速で引上げるときに、冷却遮蔽用筒体にて冷却用筒体の下部又は下部及び中央部をシリコン単結晶から遮蔽することにより、シリコン融液とシリコン単結晶の固液界面より上方の低温側の遷移点におけるシリコン単結晶の熱応力を低減することができる。この結果、シリコン単結晶が上記遷移点以下の温度になっても、シリコン単結晶内の応力が極めて小さいため、この応力を緩和するための歪みが殆ど発生しない。従って、シリコン単結晶に割れやクラックを発生させずに、シリコン単結晶を高速で引上げることができる。
また冷却遮蔽用筒体を、少なくとも冷却用筒体の下部内周面をシリコン単結晶から遮蔽するように設ければ、冷却遮蔽用筒体により冷却用筒体の下部内周面がシリコン単結晶から遮蔽されるので、シリコン融液から引上げられた直後のシリコン単結晶の外周面が急激に冷却されない。この結果、上記と同様の効果が得られる。
また冷却遮蔽用筒体をチャンバ内に昇降可能に設ければ、引上げられるシリコン単結晶の特性の相違によりシリコン単結晶毎にその引上げ速度を変化させる場合、特性の異なるシリコン単結晶を引上げる前に冷却遮蔽用筒体を昇降させてその高さを、これから引上げるシリコン単結晶の特性に最適な高さに変更する。この結果、冷却遮蔽用筒体を交換することなく、シリコン単結晶の遷移点におけるシリコン単結晶の熱応力を低減することができる。
更に冷却遮蔽用筒体にその円周方向に所定の間隔をあけて開口部を設ければ、引上げられるシリコン単結晶の特性に応じてシリコン単結晶を比較的低速で引上げる場合、上記開口部から冷却用筒体の冷却効果をシリコン単結晶に付与できる。この結果、開口部を有しない冷却遮蔽用筒体を用いた場合よりシリコン単結晶の引上げ速度を大きくしても所定の特性が得られるので、シリコン単結晶の生産性を向上できる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1及び図2に示すように、シリコン単結晶の引上げ装置10は、内部を真空可能に構成されたメインチャンバ11と、このチャンバ11内の中央に設けられた坩堝12とを備える。メインチャンバ11は円筒状の真空容器である。また坩堝12は、石英により形成されシリコン融液13が貯留される有底円筒状の内層容器12aと、黒鉛により形成され上記内層容器12aの外側に嵌合された有底円筒状の外層容器12bとからなる。外層容器12bの底面にはシャフト14の上端が接続され、このシャフト14の下部にはシャフトを介して坩堝12を回転させかつ昇降させる坩堝駆動手段16が設けられる。更に坩堝12の外周面は円筒状のヒータ17により所定の間隔をあけて包囲され、このヒータ17の外周面は円筒状の保温筒18により所定の間隔をあけて包囲される。
一方、メインチャンバ11の上端には、メインチャンバより小径の円筒状のプルチャンバ19が接続される。このプルチャンバの上端にはシード引上げ手段(図示せず)が設けられ、このシード引上げ手段は下端がメインチャンバ11内のシリコン融液13表面に達する引上げ軸21を回転させかつ昇降させるように構成される。この引上げ軸21の下端にはシードチャック23が設けられ、このチャックは種結晶22を把持するように構成される。この種結晶22の下端をシリコン融液13中に浸漬した後、シード引上げ手段により種結晶22及び坩堝12をそれぞれ回転させかつ上昇させることにより、種結晶22の下端からシリコン単結晶24を引上げて成長させるように構成される。
メインチャンバ11内にはアルゴンガス等の不活性ガスが流通するように構成される。不活性ガスはプルチャンバ19の側壁に接続されたガス供給パイプ26を通ってプルチャンバ19内に導入され、メインチャンバ11の下壁に接続されたガス排出パイプ27を通ってメインチャンバ11外に排出されるように構成される。またメインチャンバ11内には、上記不活性ガスを整流するとともに、引上げられたシリコン単結晶24へのヒータ17からの熱を遮蔽するために、シリコン単結晶24の外周面を所定の間隔をあけて包囲する熱遮蔽用筒体28が設けられる。この熱遮蔽用筒体28は下方に向かうに従って細くなるコーン状に形成されヒータ17からの輻射熱を遮るアッパコーン部28aと、このアッパコーン部28aの上縁に連設され外方に略水平方向に張り出すフランジ部28bと、アッパコーン部28aの下縁に連設され下方に向かうに急激に細くなる扁平のコーン状に形成されたロアコーン部28cとを有する。上記フランジ部28bを保温筒18上にリング板29を介して載置することにより、ロアコーン部29cの下縁がシリコン融液13表面から所定の距離だけ上方に位置するように熱遮蔽用筒体28はメインチャンバ11内に固定される。
一方、熱遮蔽用筒体28とシリコン単結晶24との間には、下方に向かうに従って細くなるコーン状に形成された冷却用筒体31が設けられる(図1、図2及び図4)。冷却用筒体31は、シリコン融液13から引上げられるシリコン単結晶24の外周面を所定の間隔をあけて包囲し、かつシリコン単結晶24を強制冷却するように構成される。冷却用筒体31の内部(冷却用筒体の壁内)には、水等の冷却流体が通る冷却通路31aが形成される。冷却用筒体31の上端には略逆L字状の4本のステー32の下端が固着され、これらのステー32の水平片32a(図4)の先端部はフランジ部28bに載るように構成される。冷却用筒体31は、シリコン単結晶24に所定の間隔をあけて対向する金属製内筒31bと、この内筒31bに嵌入されて溶接により接合された金属製外筒31cとを有する。内筒31bの外周面には、蛇行しつつ内筒31bのほぼ全周に連続する凹溝31dが形成され、この凹溝31dを蓋31eにて塞ぐことにより冷却通路31aが形成される。更に冷却用筒体31の内周面とシリコン単結晶24の外周面とにより区画される空間領域には、冷却用筒体31のシリコン単結晶24への冷却能を遮蔽するための冷却遮蔽用筒体33が設けられる(図1〜図3)。この冷却遮蔽用筒体33は全長にわたって同一径を有する円筒状に形成され、冷却遮蔽用筒体33の上端には略逆L字状の4本のアッパステー34の下端が固着され、これらのアッパステー34の水平片34aの先端部はフランジ部28bに載るように構成される。上記冷却遮蔽用筒体33は、少なくとも冷却用筒体31の下部内周面をシリコン単結晶24から遮蔽するように設けられる。
熱遮蔽用筒体28の下端はシリコン融液13表面から上方に20〜100mmの範囲に位置するように設置され、冷却用筒体31の下端はシリコン融液13表面から上方に100〜300mmの範囲に位置するように設置され、冷却遮蔽用筒体33の下端はシリコン融液13表面から上方に20〜250mmの範囲に位置するように設置される。また冷却遮蔽用筒体33は冷却用筒体31の下部0〜25%を遮蔽し、アッパコーン部28aの下部0〜15%を遮蔽するように構成することが好ましい。冷却遮蔽用筒体33としては、断熱性が高いか或いは輻射率の低い材料を使用することが好ましいが、材質によってはシリコン単結晶に不純物が混入するおそれがあるため、チャンバ内部品として通常用いられるカーボン単体又はカーボン繊維により形成した断熱材を使用することが更に好ましい。
ここで、熱遮蔽用筒体28の下端をシリコン融液13表面から上方に20〜100mmの範囲に限定したのは、20mm未満では熱遮蔽用筒体28とシリコン融液13が接触するおそれがあり、100mmを越えるとヒータ17及びシリコン融液13からシリコン単結晶24への輻射熱を十分に遮蔽することができないからである。冷却用筒体31の下端をシリコン融液13表面から上方に100〜300mmの範囲に限定したのは、冷却用筒体31とシリコン融液13が接触してしまうと、冷却用筒体31が破損するおそれがあることから、この破損防止を考慮してその下限を100mmとし、シリコン単結晶24への冷却能確保の観点からその上限を300mmとした。また冷却遮蔽用筒体33の下端をシリコン融液13表面から上方に20〜250mmの範囲に限定したのは、20mm未満では冷却遮蔽用筒体33とシリコン融液13が接触するおそれがあり、250mmを越えると熱応力低減効果そのものを達成することができないからである。なお、本実施の形態では、カメラ視野確保の観点から、冷却用筒体31をコーン状とし、冷却遮蔽用筒体33を円筒状に形成したが、何らこの形態に限定されるものではなく、どちらもコーン状或いは円筒状に形成してもよく、チャンバの大きさに応じて適宜選択すればよい。
このように構成されたシリコン単結晶の育成装置10の動作を説明する。
シリコン単結晶24の塑性領域と弾性領域との遷移点(明確な点はない。)は、約1100〜900℃の範囲内に存在すると考えられる。このため、シリコン単結晶24の融点(約1420℃)から上記遷移点までは、シリコン単結晶24内の応力を緩和するために生じた歪みがシリコン単結晶24の塑性変形により緩和されてシリコン単結晶24内の応力が増大することはないけれども、上記遷移点以下の温度になると、シリコン単結晶24内の応力を緩和するために生じた歪みがシリコン単結晶24の弾性変形により更に大きな応力が発生してシリコン単結晶24に割れやクラックが発生する。
そこで、シリコン単結晶24の引上げ方向の冷却用筒体31の長さを、シリコン単結晶24を最も低速で引上げたときのシリコン単結晶24内の熱応力を一定に保てる最適な長さに設定した後に、シリコン単結晶24を高速で引上げるときに、冷却遮蔽用筒体33の長さ及び位置を調整して、冷却遮蔽用筒体33にて冷却用筒体31の一部をシリコン単結晶24から遮蔽することにより、シリコン融液13とシリコン単結晶24の固液界面より上方の低温側であって上記シリコン単結晶24の遷移点(約1100〜900℃)におけるシリコン単結晶24の熱応力が低減する。この結果、シリコン単結晶24が上記遷移点以下の温度になっても、シリコン単結晶24内の応力が極めて小さいため、この応力を緩和するための歪みが殆ど発生しない。従って、シリコン単結晶24に割れやクラックを発生させずに、シリコン単結晶24を高速で引上げることができる。
<第2の実施の形態>
図5〜図7は本発明の第2の実施の形態を示す。図5〜図7において図1〜図3と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、冷却遮蔽用筒体33が熱遮蔽用筒体28のロアコーン部28c上に載るように構成される。円筒状の冷却遮蔽用筒体33の下端にはフラットバー状の4本のロアステー54の上端が固着され、これらのロアステー54の下端に対向するロアコーン部28c上には4つの突起58がそれぞれ設けられる。4本のロアステー54の下端は4つの突起58によりロアコーン部28c上に載った状態で所定の位置に固定される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたシリコン単結晶の育成装置では、冷却遮蔽用筒体33の鉛直方向(シリコン単結晶24の引上げ方向)の位置を低くするとき、ロアステー54を切断して短くするだけで済むことを除いて、動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第3の実施の形態>
図8〜図10は本発明の第3の実施の形態を示す。図8〜図10において図1〜図3と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、冷却遮蔽用筒体33がメインチャンバ11内に昇降可能に設けられる。円筒状に形成された冷却遮蔽用筒体33の上端には、フラットバー状の4本のアッパステー74の下端が固着される。これらのアッパステー74の上端は昇降手段76に接続される。昇降手段76は、プルチャンバ19の下部外周面に回転可能に取付けられた4つのドラム76aと、これらのドラム76aに巻回され定滑車76bを介して配索されかつ下端がアッパステー74の上端に取付けられた4本のワイヤケーブル76cと、4つのドラム76aを駆動する4つの回転モータ(図示せず)とを有する。これらの回転モータを正転又は逆転することにより、冷却遮蔽葉筒体33を上下動させてその高さを調整できるようになっている。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたシリコン単結晶の育成装置の動作を説明する。
通常、シリコン単結晶24の引上げ速度によって引上げられるシリコン単結晶24の特性が変化することから、顧客の要求に応じて引上げ速度を種々変更したシリコン単結晶24の引上げ操業が行われる。このため、引上げ速度によってシリコン単結晶24の遷移点に発生する熱応力が異なることから、各種引上げ速度に応じて冷却遮蔽用筒体33及び冷却用筒体31の鉛直方向(シリコン単結晶24の引上げ方向)の位置を最適位置に調整する必要がある。この実施の形態では、引上げ速度(単結晶特性)に応じて、冷却遮蔽用筒体33の鉛直方向の位置を回転モータにより速やかに調整して、冷却遮蔽用筒体33を設置高さを、これから引上げるシリコン単結晶24の特性に最適な高さに変更する。この結果、各種引上げ速度に応じたそれ専用の冷却遮蔽用筒体或いは冷却用筒体をそれぞれ用意する必要はなく、これらの部材の交換作業も行うことなく、シリコン単結晶24の遷移点におけるシリコン単結晶24の熱応力を低減することができる。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第4の実施の形態>
図11は本発明の第4の実施の形態を示す。図11において図3と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、冷却遮蔽用筒体93にその円周方向に所定の間隔をあけて複数の開口部93aが設けられる。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたシリコン単結晶の育成装置の動作を説明する。
、引上げられるシリコン単結晶の特性によってはシリコン単結晶を比較的低速で引上げる場合がある(例えば、グローイン欠陥(grown-in欠陥)を全く含まない無欠陥シリコン単結晶を製造する場合など)。この場合、上記開口部93aから冷却用筒体の冷却効果をシリコン単結晶に付与できる。この結果、開口部を有しない冷却遮蔽用筒体を用いた場合よりシリコン単結晶の引上げ速度を大きくしても所定の特性が得られるので、シリコン単結晶の生産性を向上できる。なお、このとき熱応力低減効果は低下するけれども、引上げ速度が比較的低速であるため、熱応力低減量を大きくしなくても、大きな凝固潜熱を固液界面からシリコン単結晶中を伝わって上方に逃がすことができる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1〜図4に示すように、シリコン単結晶の育成装置10は、メインチャンバ11内の中央に設けられシリコン融液13を貯留する坩堝12と、坩堝12をシャフト14を介して回転させかつ昇降させる坩堝駆動手段16と、坩堝12の外周面を所定の間隔をあけて包囲するヒータ17とを備える。またメインチャンバ11内には、シリコン単結晶24の外周面を所定の間隔をあけて包囲する熱遮蔽用筒体28を設け、熱遮蔽用筒体28とシリコン単結晶24との間には、下方に向かうに従って細くなるコーン状に形成された冷却用筒体31を設け、更に冷却用筒体31の内周面とシリコン単結晶24の外周面とにより区画される空間領域には、冷却用筒体31のシリコン単結晶24への冷却能を遮蔽するための冷却遮蔽用筒体33を設けた。熱遮蔽用筒体28をその下端がシリコン融液13表面から上方に40mmに位置するように設置し、冷却用筒体31をその下端がシリコン融液13表面から上方に200mmに位置するように設置した。また冷却遮蔽用筒体33をカーボン単体からなる断熱材により高さ×厚さがそれぞれ10mm×10mmの円筒状に形成し、この冷却遮蔽用筒体33をその下端がシリコン融液13表面から上方に220mmに位置するように設置した。この装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶24を0.6mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶24を実施例1とした。
<実施例2>
カーボン単体からなる断熱材に代えてカーボン単体及びカーボン繊維の複合材により冷却遮蔽用筒体を形成したことを除き、実施例1と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を0.6mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を実施例2とした。
<実施例3>
冷却遮蔽用筒体を高さ×厚さがそれぞれ130mm×45mmの円筒状に形成し(カーボン単体からなる断熱材の高さを60mmとした。)、この冷却遮蔽用筒体をその下端がシリコン融液表面から上方に180mmに位置するように設置したことを除き、実施例1と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を0.8mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を実施例3とした。
<実施例4>
カーボン単体からなる断熱材に代えてカーボン単体及びカーボン繊維の複合材により冷却遮蔽用筒体を形成したことを除き、実施例3と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を0.8mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を実施例4とした。
<実施例5>
冷却遮蔽用筒体を高さ×厚さがそれぞれ250mm×80mmの円筒状に形成し(カーボン単体からなる断熱材の高さを80mmとした。)、この冷却遮蔽用筒体をその下端がシリコン融液表面から上方に150mmに位置するように設置したことを除き、実施例1と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を1.0mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を実施例5とした。
<実施例6>
カーボン単体からなる断熱材に代えてカーボン単体及びカーボン繊維の複合材により冷却遮蔽用筒体を形成したことを除き、実施例5と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を1.0mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を実施例6とした。
<比較例1>
冷却遮蔽用筒体を用いなかったことを除き、実施例1と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を0.6mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を比較例1とした。
<比較例2>
冷却遮蔽用筒体を用いなかったことを除き、実施例1と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を0.8mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を比較例2とした。
<比較例3>
冷却遮蔽用筒体を用いなかったことを除き、実施例1と同一の装置を用いて直径200mmの5本のシリコン単結晶を1.0mm/分の引上げ速度でそれぞれ引上げた。これらのシリコン単結晶を比較例3とした。
<比較試験及び評価>
実施例1〜6及び比較例1〜3の5本ずつのシリコン単結晶にクラックが発生したか否かを調べた。その結果を表1に示す。
Figure 0004253841
表1から明らかなように、比較例2のシリコン単結晶では5本中1本、比較例3のシリコン単結晶では5本中3本にクラックが発生していたのに対し、実施例1〜6のシリコン単結晶にはクラックが全く発生しなかった。
本発明第1実施形態のシリコン単結晶の育成装置を示す縦断面構成図である。 図1のA部拡大図である。 その育成装置の冷却遮蔽用筒体の斜視図である。 その育成装置の冷却用筒体の斜視図である。 本発明第2実施形態のシリコン単結晶の育成装置を示す縦断面構成図である。 図5のB部拡大図である。 その育成装置の冷却遮蔽用筒体の斜視図である。 本発明第3実施形態のシリコン単結晶の育成装置を示す縦断面構成図である。 図8のC部拡大図である。 その育成装置の冷却遮蔽用筒体の斜視図である。 本発明第4実施形態の冷却遮蔽用筒体の斜視図である。
符号の説明
10 シリコン単結晶の育成装置
11 メインチャンバ
12 坩堝
13 シリコン融液
24 シリコン単結晶
31 冷却用筒体
33,93 冷却遮蔽用筒体
93a 開口部

Claims (5)

  1. チャンバ内に設けられシリコン融液が貯留される坩堝と、前記シリコン融液から引上げられるシリコン単結晶の外周面を包囲しかつ前記シリコン単結晶を強制冷却する冷却用筒体とを備えたシリコン単結晶の育成装置において、
    前記強制冷却する冷却用筒体の内部には冷却流体が通る冷却通路が形成され、
    前記冷却用筒体の内周面と前記シリコン単結晶の外周面とにより区画される空間領域に前記冷却用筒体の前記シリコン単結晶への冷却能を遮蔽するための冷却遮蔽用筒体が設けられたことを特徴とするシリコン単結晶の育成装置。
  2. 冷却遮蔽用筒体が少なくとも冷却用筒体の下部内周面をシリコン単結晶から遮蔽するように設けられた請求項1記載のシリコン単結晶の育成装置。
  3. 冷却遮蔽用筒体がチャンバ内に昇降可能に設けられた請求項1記載のシリコン単結晶の育成装置。
  4. 冷却遮蔽用筒体にその円周方向に所定の間隔をあけて開口部が設けられた請求項1ないし3いずれか1項に記載のシリコン単結晶の育成装置。
  5. 冷却用筒体の下端はシリコン融液表面から上方に100〜300mmの範囲に位置するように設置され、
    冷却遮蔽用筒体の下端はシリコン融液表面から上方に20〜250mmの範囲に位置するように設置された請求項1ないし4いずれか1項に記載のシリコン単結晶の育成装置。
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