JP2008013376A - 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法 - Google Patents

固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008013376A
JP2008013376A JP2006183044A JP2006183044A JP2008013376A JP 2008013376 A JP2008013376 A JP 2008013376A JP 2006183044 A JP2006183044 A JP 2006183044A JP 2006183044 A JP2006183044 A JP 2006183044A JP 2008013376 A JP2008013376 A JP 2008013376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recharge
wire
recharging
tube
single crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006183044A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiwa Sakuma
喜和 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Covalent Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Covalent Materials Corp filed Critical Covalent Materials Corp
Priority to JP2006183044A priority Critical patent/JP2008013376A/ja
Publication of JP2008013376A publication Critical patent/JP2008013376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

【課題】 リチャージ管や底蓋の破損を防止し、かつ、万一破損した場合でも破片が飛散しないようにすることによって、単結晶の生産性を向上させ、製造コストを低減することを可能とするリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法を提供する。
【解決手段】 結晶融液を貯留するルツボを有する単結晶製造装置に設けられ、ルツボに固形状原料を充填するための固形状原料のリチャージ装置200であって、リチャージ装置200を構成するリチャージ管201及びまたはリチャージ装置200を構成しリチャージ管201の下方に設けられた底蓋203に、ワイヤ300が封入されていることを特徴とする固形状原料のリチャージ装置200およびこれを用いたリチャージ方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、チョクラルスキー(CZ)法による単結晶製造装置における、固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法に関する。
単結晶、例えばシリコン単結晶の製造方法として、いわゆるチョクラルスキー法(CZ法)が知られている。この方法では、育成炉内に設置されたルツボに原料塊を収容し、ヒータを高温加熱してルツボ内の原料を融液とする。そして、原料融液面に種結晶を着液させ、種結晶の下方に所望の直径と品質とを有する単結晶を育成する。1回の操業で1本の単結晶を引上げる1本引き操業が広く用いられているが、複数の単結晶を引上げるマルチ引き操業も、リチャージ技術の普及により次第に増える傾向にある。
このようなマルチ引き操業は、一度しか使用できないルツボから複数本の単結晶を製造し、単結晶の生産性を向上させるとともに、高価なルツボを有効に活用して、単結晶製造コストの低減を図ることを目的としている。
上記のマルチ引き操業の際に用いられるリチャージ法の一つとして、リチャージ管リチャージ法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。このリチャージ管リチャージ法では、例えばシリコン単結晶を引上げた後、例えば石英からなる円筒状のリチャージ管に引上げ重量分のナゲット状及びまたは粒状の固形状多結晶シリコン原料を充填し保有させる。そして、融液面に近づけたリチャージ管下端から、この固形状多結晶シリコン原料を、予め融液表面を固化した固化面へ落下させ原料のリチャージを行なう。
近年、単結晶の大口径化が進み、特にシリコン単結晶では、Φ300mm(12インチ)結晶製造が主流になりつつある。そして、このような大口径シリコン単結晶において高歩留まり、高生産性を実現するためには、リチャージ管に充填する固形状原料の重量を増やしリチャージ回数をできるだけ少なくする必要がある。このため、リチャージ管の口径も大口径化することが図られている。
もっとも、引上げ単結晶の温度コントロールにより高品質結晶を得るために、引上げ装置内には輻射シールドやパージパイプが、引上げ単結晶周囲を取り巻く形で設置されている。よって、通常、リチャージ管の最大径は引上げ結晶径程度以上に大きくすることが困難である。したがって、さらに、リチャージ管に充填する固形状原料の重量を増やすためには、リチャージ管の長さを長くせざるを得ないという状況にある。
特再2002−068732号公報 特開昭62−260791号公報
上記のような、単結晶の大口径化に伴うリチャージ管の長大化により、リチャージ管、あるいは、リチャージ管の下方に設けられた底蓋にクラック、カケ等の破損が生ずるという問題が顕在化してきた。
なぜなら、リチャージ管が長くなることにより、リチャージする固形状原料がリチャージ管下端に対し、高い位置まで充填される。このため、固形状原料をルツボに投入する際に、原料の落下エネルギーが大きくなり勢いを増して落下する。そして、特に、落下エネルギーの大きい固形状原料が衝突するリチャージ管下部や底蓋で破損が生じやすくなるからである。
なお、この破損は、固形状原料の落下の1回の衝撃力によって生ずる場合もあれば、繰り返し使用されるリチャージ管に、度重なる衝突による歪が蓄積することによって生ずる場合もある。
そして、固形状原料投入中にリチャージ管や底蓋が破損し、チャンバ内や融液内に飛散した場合、これらの飛散したリチャージ管や底蓋の破片の回収は極めて困難である。したがって、長時間操業を停止せざるを得ない場合があり単結晶の生産性を大きく阻害する。
また、たとえリチャージ管や底蓋の破片が飛散しなくとも、破損したリチャージ管や底蓋は交換を余儀なくされる。したがって、高価なリチャージ管や底蓋のコストが単結晶製造コストに跳ね返り、結果的に単結晶製造コストが増大するという問題が生ずる。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、リチャージ管や底蓋の破損を防止し、かつ、万一破損した場合でも破片が飛散しないようにすることによって、単結晶の生産性を向上させ、製造コストを低減することを可能とするリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法を提供することにある。
本発明の一態様の固形状原料のリチャージ装置は、
結晶融液を貯留するルツボを有する単結晶製造装置に設けられ、前記ルツボに固形状原料を充填するための固形状原料のリチャージ装置であって、
前記リチャージ装置を構成するリチャージ管と、前記リチャージ装置を構成し前記リチャージ管の下方に設けられた底蓋との少なくとも一方にワイヤが封入されていることを特徴とする。
ここで、前記ワイヤの最下部が前記リチャージ管の下端にあり、かつ、前記ワイヤの最上部が前記リチャージ管の下端より100mm〜250mm上方にあることが望ましい。
また、前記リチャージ管に封入されている前記ワイヤは、網目状に封入され、網目の間隔が20mm〜80mmであることが望ましい。
さらに、前記ワイヤが内部で連結されていることが望ましい。
本発明の一態様の固形状原料のリチャージ装置を用いたリチャージ方法は、
結晶融液を貯留するルツボを有する単結晶製造装置に設けられ、前記ルツボに固形状原料を充填するための固形状原料のリチャージ装置を用いたリチャージ方法であって、
前記リチャージ装置を構成するリチャージ管または前記リチャージ装置の下方に設けられた底蓋にワイヤが封入されていることを特徴とする固形状原料のリチャージ装置を用いたリチャージ方法である。
本発明によれば、リチャージ管や底蓋の破損を防止し、かつ、万一破損した場合でも破片が飛散しないようにすることによって、単結晶の生産性を向上させ、製造コストを低減することを可能とするリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法を提供することが可能になる。
以下、本発明に係る固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法についての実施の形態につき、添付図面に基づき説明する。なお、ここでは単結晶として、シリコン単結晶を製造する場合を例として記載する。
(リチャージ装置)
まず、本発明の実施の形態のリチャージ装置について説明する。本実施の形態のリチャージ装置は、リチャージ装置を構成するリチャージ管の下部及び底蓋に網目状にワイヤが封入されていることを特徴とする。
図1は、本実施の形態のリチャージ装置の説明図である。図1(a)に示すように、本実施の形態のリチャージ装置は、固形状原料を収容する石英からなるリチャージ管201、リチャージ管201の下方に設けられた石英からなる底蓋203、底蓋203を吊り下げる引き上げワイヤ129、引き上げワイヤ129をリチャージ管201の中心にガイドする孔を有するフタ204から構成されている。
そして、図1(b)に示すように、リチャージ管201の下端を含む領域および底蓋203に、例えばタングステン製の網目状のワイヤ300が封入されている。このワイヤ径はφ0.5mm〜φ2.0mmであることが望ましい。
このように、リチャージ管201の下端を含む領域、および、底蓋203に網目状のワイヤ300を封入することにより、リチャージ管201および底蓋203の破壊靭性が大きくなる。したがって、固形状原料をルツボ内に追加充填する際に、落下する固形状原料の衝撃によるリチャージ管201および底蓋203の破損が抑制される。よって、高価なリチャージ管201や底蓋203の交換頻度を小さくすることができ、結果的に単結晶製造コストを低減することができる。
また、仮に破損が生じたとしても、破損した石英の一部が、ワイヤ300に固着されていることにより破損した石英のルツボ等への落下を防止することができる。したがって、結晶育成が困難になるような重大な問題の発生を防ぐことができる。よって、単結晶の生産性を向上させることができる。
なお、リチャージ管201にワイヤ300を封入する領域は、特に限定されるものではなく、リチャージ管下端から上端の全領域に封入されても構わない。しかしながら、上述のように、特に、落下エネルギーの大きい固形状原料が衝突するリチャージ管下部において破損が生じやすい。また、ワイヤ300を封入することによりリチャージ装置200の総重量が増加し、単結晶製造装置外でのリチャージ装置運搬や、固形状原料充填の際のリチャージ装置のハンドリングが困難となり、単結晶の生産性が悪化する要因となりうる。
この双方を勘案すると、ワイヤ300の最下部がリチャージ管の下端にあり、かつ、ワイヤの最上部はリチャージ管の下端より100mm〜250mm上方にあるようにワイヤが封入されていることが望ましい。このような範囲に、ワイヤ300を封入することにより、リチャージ管下部の破損を有効に防止し、かつ、重量増加に伴う生産性の悪化を最小限に抑えることが可能となる。
なお、リチャージ管の下端にあるワイヤ300の最下部は、リチャージ管外に露出していないことが、ワイヤ300から単結晶への金属汚染を避ける等の観点から望ましい。
また、本実施の形態において、網目の間隔は20mm〜80mmであることが望ましい。
網目の間隔がこれより広すぎると、万一、リチャージ管が破損した場合、割れた石英がルツボ等に飛散、落下する危険が高まるからである。また、網目の間隔がこれより狭すぎるとリチャージ管内に充填した固形状原料の視認性が悪くなり、適切な単結晶引き上げ作業ができなくなる恐れが高まるからである。
ワイヤの材質は、耐熱性のある金属製であれば、特に限定されず、上述のようにタングステン(W)の他、例えばSUS、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)等を用いることができる。
また、ワイヤは、数本の素線が束ねられたものでなくとも、1本の金属線からなるものであっても構わない。
そして、封入されるワイヤは、リチャージ管および底蓋それぞれの内部で連結されていることが望ましい。なぜなら、リチャージ管および底蓋が破損した際にワイヤが連結されていることにより破損部位の落下をより効果的に防げるからである。
また、本実施の形態においては、図1(b)に示すように、水平方向と垂直方向のワイヤを組み合わせた網目状の形状をとるようにした。しかしながら、他にも、図2(a)に示すような螺旋形状であっても、図2(b)のようにリング状であっても、図2(c)のように下端フリーのすだれ形状であっても、図2(d)のように上端フリーのすだれ形状であっても構わない。また、図2(e)に示すように、斜め格子状であっても構わない。そして、破損した破片の落下防止に重点をおく場合には、図2(f)に示すように、視認性を阻害しないようにできるだけワイヤを細くして、かつ、網目の間隔を狭めることが有効である。
また、底蓋については、図1に示すように円錐形状に限らず、例えば、円盤形状、半球形状あるいはリチャージ管をその内側に挿入するスリーブ形状等であっても本発明を適用することは可能である。また、図1に示すような引き上げワイヤで底蓋の中心部を保持するような形態でなくとも、例えば石英管で支持する形態、あるいは、リチャージ管の外側で、底蓋外周をワイヤで指示するような形態等であっても構わない。
また、ワイヤの封入は必ずしも、リチャージ管および底蓋の両方に行なわれなくとも、どちらか一方について行なわれる場合でも本発明の効果を得ることが可能である。
このような、ワイヤが封入された石英製のリチャージ管は、例えば、2枚の石英板にワイヤを挟み込み高熱下で2枚の石英板を圧着させた後、円筒形状に加工することによって製造することが可能である。
また、あらかじめ径の異なる石英管を準備し、その間にワイヤを位置させそれらの石英管を高熱下で溶着させることによりワイヤを封入して、リチャージ管を製造することも可能である。
(単結晶製造装置)
次に、本実施の形態で用いられうるシリコン単結晶製造装置の構成の一態様について簡単に説明する。
図3は、本実施の形態で用いられうるシリコン単結晶製造装置の模式的縦断面図である。
図3に示すシリコン単結晶製造装置100は、原料となる多結晶シリコンが充填されるルツボ101、103、多結晶シリコンを加熱、溶融しシリコン融液105とするための主ヒータ107および、下部ヒータ109がチャンバ111内に格納され、チャンバ111上部には、育成されたシリコン単結晶(図示せず)を引き上げる引き上げ機構(図示せず)が設けられている。
チャンバ111の上部に取り付けられた引き上げ機構からは引き上げワイヤ129が巻き出されており、その先端には、種結晶131を取り付けるための種ホルダ(図示せず)が接続されている。
なお、上記ルツボ101、103は、内側にシリコン融液105を直接収容する石英ルツボ101と、石英ルツボ101を外側で支持するためのカーボンルツボ103とから構成されている。ルツボ101、103は、シリコン単結晶製造装置の下部に取り付けられた回転駆動機能(図示せず)によって回転昇降自在なルツボシャフト113によって支持されている。
ルツボ101、103を取り囲むように主ヒータ107および、下部ヒータ109が配置されており、主ヒータ107の外側には、主ヒータ107からの熱がチャンバ111に直接輻射されるのを防止するための第1の保温材115、第2の保温材117が主ヒータ107の周囲を取り囲むように設けられている。加えて、シリコン融液105やルツボ101、103からの熱がチャンバ111に直接輻射されるのを防止するための第3の保温材119、第4の保温材121が設けられている。そして、シリコン融液105やルツボ101、103からの熱が引き上げシリコン単結晶123(図4)の冷却を阻害しないように輻射シールド125が、シリコン融液105、ルツボ101、103とシリコン単結晶123間に設けられている。なお、保温材115、117の材質については、特に保温性に優れているものを使用することが望ましく、通常成形断熱材が用いられている。保温材119、121の材質については、例えば、成形断熱材、カーボン、あるいはカーボンの表面を炭化ケイ素で被覆したものが用いられている。輻射シールド125については、輻射熱を調整する役目を果たしているので、例えば、モリブデン、タングステン、タンタル等の金属や、カーボン、カーボンの表面を炭化ケイ素で被覆したもの及びこれらの内側に成形断熱材を設置したものが用いられる。
このような輻射シールド125が、ルツボ101、103内側に設けられていることが、上述したように、リチャージ管(図示せず)の最大径を制限し、リチャージ管の長大化を招く要因となっている。
なお、チャンバ111は、ステンレス等の耐熱性、熱伝導性に優れた金属により形成されており、冷却管(図示せず)を通して水冷されている。
さらに、チャンバ111上部にはゲートバルブ(図示せず)を介して、シリコン融液105から引上げられたシリコン単結晶123を保持して取り出すためのサブチャンバ127が設けられている。そして、サブチャンバ127の内周面には、後述するリチャージ管を掛け止めするための、フランジ128が設けられている。また、図示しないが、サブチャンバ上端は天板により封鎖されており、引上げられたシリコン単結晶123の取り出しや後述するリチャージ装置を取り出し可能にするサブチャンバの蓋がサブチャンバ上方側面に設けられている。
そして、サブチャンバ127上部には、図示しないワイヤ引上げ装置を設けている。ワイヤ引上げ装置は、引上げワイヤ129を上下動自在に保持しており、引き上げワイヤ129は天板を通して、サブチャンバ127の中心軸に沿って吊り下げられている。引き上げワイヤ129の下端には、シリコン単結晶引上げ工程の際には図3に示すように種結晶131が吊り下げられ、リチャージ工程の際には図6に示すように、リチャージ装置200が吊り下げられる。
リチャージ装置200は、図6に示すように、リチャージ管201と底蓋203およびリチャージ管201をサブチャンバ127の中心軸に安定させるために引き上げワイヤ129を通すフタ204から構成されている。引き上げワイヤ129は底蓋203の中心部に固定されており、リチャージ管201は、底蓋203によって保持されている。また、リチャージ管201上部外周には、リチャージ管201をサブチャンバ127に設けられたフランジ128で掛け止めするためのストッパ205が設けられている。
ここで、リチャージ管201は、シリコン融液105と接近するため、耐熱性に優れるほか、ウェーハを汚染しないものとすることが好ましく、加工性に優れ、比較的安価な点から石英が好ましいが、炭化ケイ素、窒化ケイ素、または酸化アルミニウム等を用いることが出来る。
(リチャージ方法)
次に、上記のように構成されたリチャージ装置およびシリコン単結晶製造装置を用いたリチャージ方法の一態様について図3乃至図9を用いて説明する。
まず、シリコン単結晶製造装置100は、ゲートバルブ135を開き、サブチャンバ127の上方側面に設けられた蓋(図示せず)を閉じた状態にしておく。
次に、チャンバ111およびサブチャンバ127の内部を不活性ガスで置換した後、Ar等の不活性ガスを流した状態で低圧に保つ。その後、ヒータ107,109を加熱することにより、予め石英ルツボ101の内部に投入されている固形状多結晶シリコン原料(図示せず)を溶融し、シリコン融液105とする。
次に、図3に示すように、ゲートバルブ135を閉め、チャンバ111とサブチャンバ127と遮断する。これにより、チャンバ111内を不活性雰囲気に保持しシリコン融液105の酸化を防止した状態で、サブチャンバ127を常圧に戻す。その後、サブチャンバ127の蓋(図示せず)を開き、引き上げワイヤ129の下端に種結晶131を吊り下げる。
引き上げワイヤ129の下端に種結晶131を吊り下げた後、サブチャンバ127の蓋(図示せず)を閉じ、サブチャンバ127を密閉する。
その後、サブチャンバ127を減圧し、サブチャンバ127内部をAr等の不活性雰囲気で満たす。次に、ゲートバルブ135を開き、チャンバ111とサブチャンバ127を連通する。この状態で、種結晶131はシリコン融液105の真上に位置するため、シリコン融液105の輻射熱により予熱される。
次に、引上げ装置を駆動し、引き上げワイヤ129下端に吊り下げられた種結晶131を降下させ、種結晶131の少なくとも一部をシリコン融液105に浸す。種結晶131がシリコン融液105に浸されると、図4に示すように種結晶131下方に徐々にシリコン単結晶123が成長する。そして、シリコン単結晶123が成長するに従い、所定速度で種結晶131を引上げることにより、所望の直径および長さを有するシリコン単結晶インゴット150(図5)を引上げることが可能となる。
その後、成長したシリコン単結晶インゴット150を、図5に示すようにサブチャンバ127まで上昇させる。そして、ゲートバルブ135を閉じ、チャンバ111とサブチャンバ127とを遮断する。これにより、チャンバ111内を不活性雰囲気に保持し、シリコン融液105の酸化を防止した状態で、サブチャンバ127を常圧に戻す。その後、サブチャンバ127の蓋を開き、シリコン単結晶インゴット150を取り出す。このようにして、1本目のシリコン単結晶インゴット150の製造工程が終了する。
次に、単結晶製造装置外で、リチャージする原料となる固形状多結晶シリコン原料155をリチャージ装置200に充填した後に、サブチャンバ127の蓋を開き、図6に示すようにリチャージ装置200を引き上げワイヤ129に吊り下げる。
次に、サブチャンバ127の蓋を閉じサブチャンバ127を密閉する。その後、サブチャンバ127を減圧し、サブチャンバ127内部を不活性雰囲気で満たす。
次に、ゲートバルブ135を開き、チャンバ111とサブチャンバ127内を連通させる。この状態でワイヤ129と共にリチャージ装置200を下降させる。
リチャージ装置200が下降していくと、図7に示すように、ストッパ205がフランジ128に接触する。これから更にワイヤ129を下降させると、フランジ128によりリチャージ管201の下降が阻止され、図8に示すように、底蓋203のみが更に下降する。そうすると、リチャージ管201と底蓋203の間に、隙間210が生じ、この隙間210から、固形状多結晶シリコン原料155が、自重により石英ルツボ101内に落下する。
この時、リチャージ管201が長大であると、リチャージ管201上部に充填されていた固形状多結晶シリコン原料155の落下エネルギーが大きくなる。そのため、この固形状多結晶シリコン原料155が、リチャージ管201内壁や底蓋203に衝突することにより、リチャージ管201や底蓋203の破損が生ずる恐れが増大する。
なお、固形状多結晶シリコン原料155を石英ルツボ101内に落下は、ヒータ107,109を制御してチャンバ内温度を低下させ、石英ルツボ内の残余シリコン融液105の表面が固化した状態で行なわれることが望ましい。なぜなら、表面を固化させることにより、シリコン融液105の飛沫がチャンバ内の部品に付着し部品寿命を短くするという問題を回避できるからである。
リチャージ管201内部に装填されたすべての固形状多結晶シリコン原料155が、石英ルツボ101内に投入された後、引き上げワイヤ129を上昇させる。すると、引き上げワイヤ127と底蓋203が上昇する。そして、更に引き上げワイヤ129を上昇させることにより、底蓋203に保持されたリチャージ管201が、底蓋203と一体となって上昇する。
なお、リチャージ管201内部に装填されたすべての固形状多結晶シリコン原料155が、石英ルツボ101内に投入された後、シリコン融液105の表面固化のために、下げていたチャンバ111内温度を、ヒータ107,109を制御することによって上昇させ、石英ルツボ101内に投入した固形状多結晶シリコン原料155を溶融する。
そして、図9に示すようにリチャージ装置200が、サブチャンバ127まで完全に上昇した後に、ゲートバルブ135を閉め、チャンバ111とサブチャンバ127を遮断する。これにより、チャンバ111内を不活性雰囲気に保持し、シリコン融液105の酸化を防止した状態で、サブチャンバ127の蓋を開き、サブチャンバ127内を常圧に戻す。その後、リチャージ装置200を単結晶製造装置100外部に取り出しリチャージ工程が完了する。
上記のシリコン単結晶インゴット150の製造工程とリチャージ工程を繰り返すことにより、石英ルツボ101を交換することなく2本目以降のシリコン単結晶インゴットを連続して製造することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。実施の形態の説明においては、単結晶製造装置、リチャージ装置、リチャージ管、底蓋、リチャージ方法等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる単結晶製造装置、リチャージ装置、リチャージ管、底蓋、リチャージ方法等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法は、本発明の範囲に包含される。
以下、本発明の実施例および比較例について、図面を参照しつつ説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
(実施例)
材質が石英からなる内径270mm、長さ1400mm、厚さ4mmのリチャージ管を準備した。
図1に示すように、リチャージ管201の下端から、下端より上方へ200mmの位置までワイヤ300を網目状に配置させ封入した。また、それにあわせて円錐状の底蓋203にもワイヤ300を網目状に封入した。封入したワイヤ300はタングステン製で、網目の間隔は50mmとした、また、ワイヤ径はφ1mmとし、ワイヤが封入された部分の厚さは6〜8mmとした。
このリチャージ管201と底蓋203を構成要素とするリチャージ装置200を用いて、固形状多結晶シリコン原料を60kg充填し、32インチ石英ルツボ中に残余した150kg〜300kgのシリコン融液中にリチャージした。この条件でリチャージを20回行なった。
その結果、ひび割れが1回確認されたが封入されたワイヤ300の効果により落下することはなかった。それ以外の場合では、ひび割れ、破損は確認されなかった。
(比較例1)
実施例同様、材質が石英からなる内径270mm、長さ1400mm、厚さ4mmのリチャージ管を準備した。
ワイヤの封入されていないこのリチャージ管および底蓋を備えたリチャージ装置を使用して、実施例と同一の条件で、リチャージを20回行なった。
その結果、リチャージ管および底蓋あわせてひび割れが3回、割れに伴う石英破片の落下が1回確認された。
(比較例2)
実施例同様、材質が石英からなる内径270mm、長さ1400mm、厚さ4mmのリチャージ管を準備した。また、実施例でワイヤを封入した部分は、ワイヤを封入しない状態で、肉厚を実施例と同じ6〜8mmとした。
このリチャージ管および底蓋を備えたリチャージ装置を使用して、実施例と同一の条件で、リチャージを20回行なった。
その結果、リチャージ管および底蓋あわせてひび割れが1回発生し、そのひび割れに伴う石英破片の落下が1回確認された。
このように、実施例において、本発明を適用することで、リチャージ管および底蓋の破壊靭性が大きくなり、リチャージ管のクラック、カケ、破損を効果的に抑制できることが判明した。また、万一、リチャージ管や底蓋に破損が生じても、破片の一部がワイヤに固着されていることにより、ルツボ内への落下を効果的に抑制できることが判明した。
実施の形態および実施例のリチャージ装置の説明図である。 実施の形態の封入されるワイヤの形状の説明図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。 本発明で用いられうるシリコン単結晶製造装置およびリチャージ方法を説明する模式的縦断面図である。
符号の説明
101 石英ルツボ
105 シリコン融液
111 チャンバ
127 サブチャンバ
129 引き上げワイヤ
135 ゲートバルブ
155 固形状多結晶シリコン原料
200 リチャージ装置
201 リチャージ管
203 底蓋
204 フタ
210 隙間
300 ワイヤ

Claims (5)

  1. 結晶融液を貯留するルツボを有する単結晶製造装置に設けられ、前記ルツボに固形状原料を充填するための固形状原料のリチャージ装置であって、
    前記リチャージ装置を構成するリチャージ管と、前記リチャージ装置を構成し前記リチャージ管の下方に設けられた底蓋との少なくとも一方にワイヤが封入されていることを特徴とする固形状原料のリチャージ装置。
  2. 前記ワイヤの最下部が前記リチャージ管の下端にあり、かつ、前記ワイヤの最上部が前記リチャージ管の下端より100mm〜250mm上方にあることを特徴とする請求項1記載の固形状原料のリチャージ装置。
  3. 前記リチャージ管に封入されている前記ワイヤは、網目状に封入され、網目の間隔が20mm〜80mmであることを特徴とする請求項1または2記載の固形状原料のリチャージ装置。
  4. 前記ワイヤが内部で連結されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の固形状原料のリチャージ装置。
  5. 結晶融液を貯留するルツボを有する単結晶製造装置に設けられ、前記ルツボに固形状原料を充填するための固形状原料のリチャージ装置を用いたリチャージ方法であって、
    前記リチャージ装置を構成するリチャージ管と、前記リチャージ管の下方に設けられた底蓋の少なくとも一方にワイヤが封入されていることを特徴とする固形状原料のリチャージ装置を用いたリチャージ方法。





JP2006183044A 2006-07-03 2006-07-03 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法 Pending JP2008013376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006183044A JP2008013376A (ja) 2006-07-03 2006-07-03 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006183044A JP2008013376A (ja) 2006-07-03 2006-07-03 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008013376A true JP2008013376A (ja) 2008-01-24

Family

ID=39070775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006183044A Pending JP2008013376A (ja) 2006-07-03 2006-07-03 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008013376A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256406A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Shin Etsu Handotai Co Ltd 原料充填方法及び単結晶の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256406A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Shin Etsu Handotai Co Ltd 原料充填方法及び単結晶の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4959456B2 (ja) 単結晶成長装置に固体原料を供給する装置及び方法
US9217208B2 (en) Apparatus for producing single crystal
JP5413354B2 (ja) シリコン単結晶引き上げ装置及びシリコン単結晶の製造方法
WO2001057293A9 (fr) Dispositif et procede de production de monocristal et monocristal
KR101105950B1 (ko) 단결정 잉곳 제조장치
WO2002053811A1 (fr) Procédé et un appareil pour faire croître un monocristal
JP2013532111A (ja) 多結晶シリコンインゴットの製造方法及び装置
JP2010083685A (ja) 原料供給装置、単結晶製造装置および単結晶の製造方法
JP6028128B1 (ja) 投入装置、塊状シリコン原料の供給方法、シリコン単結晶製造装置およびシリコン単結晶の製造方法
JP5213356B2 (ja) シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法
JP6471700B2 (ja) リチャージ装置を用いたシリコン原料の融解方法
JP2003020295A (ja) Cz原料供給方法及び供給用治具
JP2005053722A (ja) 単結晶製造装置及び単結晶の製造方法
JP4672579B2 (ja) 固形状原料のリチャージ方法
JP4253841B2 (ja) シリコン単結晶の育成装置
JP2008013376A (ja) 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法
JP5392040B2 (ja) 単結晶製造装置及び単結晶製造方法
JP6708173B2 (ja) リチャージ管及び単結晶の製造方法
JP4203647B2 (ja) 単結晶の製造装置、及びその製造方法
JP2008063205A (ja) 固形状原料のリチャージ装置およびこれを用いたリチャージ方法
JP2007254162A (ja) 単結晶製造装置およびリチャージ方法
TW201300584A (zh) 用於屏蔽拉晶裝置之一部分之進料工具
JP2007182355A (ja) シリコン単結晶引上げ装置の熱遮蔽部材
JP4668100B2 (ja) 固形状原料のリチャージ管およびこれを用いたリチャージ方法
JP4563951B2 (ja) 固形状原料のリチャージ装置