JP4171541B2 - 高所作業車の安全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高所作業車の作業台のレベリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2および図3に示す如く、高所作業車は、車両1上に旋回駆動自在に搭載した旋回台2に、起伏駆動自在にブーム3を取り付け、このブーム3の先端部にブーム3の起伏方向に揺動可能に作業台4を取り付けている。前記作業台4は、後述するレベリング装置5の機能により、その対地姿勢がブーム3の起伏動に関わらず一定に維持されるようになっている。
【0003】
前記レベリング装置5は、ブーム3の先端部と作業台4の適所間に介装されブーム3先端部に対して作業台4を揺動させるレベリングアクチュエータ6と、このレベリングアクチュエータ6の駆動を制御するコントローラ7とで構成されている。そして、コントローラ7は、作業台4の傾きを検出する傾き角検出手段8と、ブーム3が起伏駆動されているか否かを検出する起伏駆動状態検出手段10と、制御信号出力部9とで構成されている。
【0004】
前記制御信号出力部9は、傾き角検出手段8からの検出傾き角を受け取ってレベリングアクチュエータ6へ駆動指示用の制御信号を生成出力するものであって、作業台4の傾きの目標角を記憶した目標角記憶部9aと、比較部9b,9cを備えている。そして、一対の比較部9bおよび9cは、目標角記憶部9 a が記憶した目標角に対する傾き角検出手段8からの傾き角の正および逆方向の偏差が所定値以上になると、レベリングアクチュエータ6の駆動を通じて当該偏差を解消させるに必要な制御信号を出力するようになっている。すなわち、制御信号出力部9は、傾き角検出手段8からの検出傾き角と目標角記憶部9 a が記憶した目標角との偏差を解消させるために要するレベリングアクチュエータ駆動用制御信号を生成出力するものである。
【0005】
前記起伏駆動状態検出手段10は、ブーム3の起伏駆動用アクチュエータ3aの起伏駆動および停止を指示する操作装置3a1に関連配置され、操作装置3a1が起伏駆動状態に操作された時と起伏停止状態に操作された時を判別可能に検出する検出手段で構成されている。
【0006】
起伏駆動状態検出手段10の検出信号は、制御信号出力部9からレベリングアクチュエータ6へ出力される制御信号の伝達系に介装したレベリング機能停止手段11に入力されるようになっている。このレベリング機能停止手段11は、起伏駆動状態検出手段10から起伏駆動を示す信号が入力された時には、上記制御信号の伝達を許容し、起伏駆動を示す信号の入力が停止した時には、上記制御信号伝達を遮断するものである。このため、このレベリング装置5は、起伏駆動状態検出手段10がブーム3の起伏駆動を検出した時に機能するようになっている。これは、ブーム3の起伏駆動が停止している状態でレベリング装置5を機能させておくと、ブーム3の弾性に伴うブーム3先端部の揺動を傾斜検出手段8が検出して不必要に作業台4を揺動させる結果となるのを回避するためである。
【0007】
このように構成したレベリング装置5によれば、作業台4がブーム3の起伏動に伴って傾斜すると、傾き角検出手段8の検出傾き角と目標角記憶部9 a が記憶した目標角との間に偏差が生じるので、制御信号出力部9から、レベリングアクチュエータ6の駆動を通してこの偏差を解消させるに要するレベリングアクチュエータ駆動用制御信号が出力される。そして、この制御信号によりレベリングアクチュエータ6が駆動されるので、作業台4の傾き角は、制御信号出力部9内に記憶した目標角に維持されるのである。なお、目標角は通常、作業台4を水平(作業台4の床面を水平)にした時の傾斜角検出手段8の検出傾き角を記憶しているので、作業台4はブーム3の起伏動に関わらず常に一定の対置姿勢(水平姿勢)に維持されるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成した高所作業車の作業台のレベリング装置は、レベリング装置5によるレベリング機能を必要としないブーム3の起伏停止状態では、レベリング装置5の機能が停止しており、このためブーム3の起伏停止状態で不必要に作業台4が揺動することがないという効果を持つものである。しかしながら、このようなレベリング装置は、ブーム3の起伏停止状態で、何らかの原因(レベリングアクチュエータ6の油漏れ等の原因)で作業台4の対地傾斜角が変動した場合、ブーム3を起伏駆動操作すると、当該操作に関連して機能するレベリング装置5が、この変動した傾き角を解消するように作業台4を急激に揺動させる結果となり危険であった。この発明は、上記従来のレベリング装置の構成を一部変更した簡単な構成でありながら、ブーム3起伏駆動時の作業台4の上記した急激な揺動を防止できる新規なレベリング装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る高所作業車の作業台のレベリング装置は、上記従来のレベリング装置5において、ブーム3が起伏駆動されているか否かを検出する起伏駆動状態検出手段10からの信号を、制御信号出力部9に入力するようになし、且つ、制御信号出力部9の目標角記憶部9 aは、目標角を更新できるようになっていると共に、起伏駆動状態検出手段10からブーム3が起伏駆動されていることを示す検出信号を受け取ったときには、この受け取り時点における前記傾き角検出手段8からの検出傾き角を、新たな目標角として更新記憶するよう構成したのである。
【0010】
【作用】
このように構成した本発明の高所作業車の作業台のレベリング装置は、ブーム3の起伏駆動を停止している状態で、何らかの原因(レベリングアクチュエータ6の油漏れ等の原因)で作業台4の対地傾斜角が変動した場合、ブーム起伏駆動用の操作装置3a1を操作してブーム3を起伏駆動させようとすると、起伏駆動状態検出手段10からブーム3か起伏駆動されていることを示す信号が制御信号出力部9へ入力される。すると、制御信号主力部9では、この信号の受け取り時点(ブーム3の起伏駆動の起動時点)で傾き角検出手段8から現に入力されている傾き角を、その記憶部に目標角として更新記憶するのである。このため、レベリング装置は、作業台4の傾き角がこの更新記憶された目標角となるよう、作業台4をレベリグ制御するのである。従って、この発明に係るレベリング装置は、ブーム3の起伏駆動操作に関連して機能するレベリング装置が、作業台を急激に揺動させることがないのである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1に基づいて本発明に係る高所作業車の作業台のレベリング装置の実施例を説明する。本発明のレベリング装置は、上述した従来のレベリング装置におけるコントローラ7の構成を一部変更したものであるから、以下、この変更部分に関する説明にとどめ、その他の構成ならびに作用については上述した従来技術の説明を援用するものとする。
【0012】
図1において、コントローラ7における制御信号出力部9には、ブーム3が起伏駆動されているか否かを検出する起伏駆動状態検出手段10からの信号を入力している。制御信号出力部9の目標角記憶部9aは、記憶した目標角を更新できるようになっている。目標角記憶部9aには、傾き角検出手段8からの傾き角と、ブーム3が起伏駆動されているか否かを検出する起伏駆動状態検出手段10の検出信号が入力されており、起伏駆動状態検出手段10からブーム3が起伏駆動されていることを示す検出信号を受け取ったときには、この受け取り時点における前記傾き角検出手段8からの検出傾き角を、目標角として更新記憶するよう構成している。
【0013】
このように構成したレベリング装置は、ブーム3の起伏駆動を停止している状態で、何らかの原因(レベリングアクチュエータ6の油漏れ等の原因)で作業台4の対地傾斜角が変動した場合、ブーム起伏駆動用の操作装置3a1を操作してブーム3を起伏駆動させようとすると、起伏駆動状態検出手段10からブーム3か起伏駆動されていることを示す信号が制御信号出力部9へ入力される。すると、制御信号主力部9の目標角記憶部9aに記憶した目標角は、この信号の受け取り時点(ブーム3の起伏駆動の起動時点)で傾き角検出手段8から現に入力されている傾き角に更新記憶されるのである。このため、レベリング装置は、作業台4の傾き角がこの更新記憶された目標角となるよう、作業台4をレベリグ制御するのである。従って、ブーム3の起伏駆動の起動時点で、レベリング装置により作業台5が急激に揺動駆動されることがなくなるのである。
【0014】
なお、ブーム3の起伏停止状態において、作業台4の実際の傾き角が、当初の目標角から高所作業に支障を来す程ズレている場合には、ブーム3の起伏駆動に先立って、このズレを解消しておけば良い。このズレの解消は、レベリング装置5におけるレベリングアクチュエータ6の駆動制御するための手動制御手段12を、コントローラ7とは別に設けておき、この手動制御手段12の操作により行うようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高所作業車の作業台のレベリング装置の説明図。
【図2】 高所作業車の説明図。
【図3】 従来の高所作業車の作業台の説明図。
【符号の説明】
1;車両、2;旋回台、3;ブーム、3a;起伏駆動用アクチュエータ、3a1;(起伏)操作装置、4;作業台、5;レベリング装置、6;レベリングアクチュエータ、7;コントローラ、8;傾き角検出手段、9;制御信号出力部、9a;目標角記憶部、9b,9c;比較部、10;起伏駆動状態検出手段、11;レベリング機能停止手段、12;手動制御手段、
Claims (1)
- 起伏駆動自在なブーム3の先端部に、ブームの起伏軌跡面に沿って揺動可能に作業台を取り付けてなる高所作業車に用いられ、前記作業台の対地姿勢を、前記ブーム3の起伏姿勢の変化に関わらず一定に維持させるべく機能するレベリング装置5であって、
前記ブーム3の先端部と作業台4の適所間に介装されブーム3先端部に対して作業台4を揺動させるレベリングアクチュエータ6と、このレベリングアクチュエータ6の駆動を制御するコントローラ7とからなり、コントローラ7が、前記作業台4の傾きを検出する傾き角検出手段8と、前記作業台4の傾きの目標角を記憶した目標角記憶部9 a と、ブーム3が起伏駆動されているか否かを検出する起伏駆動状態検出手段10と、傾き角検出手段8からの検出傾き角と前記目標角記憶部9 a が記憶した目標角との偏差を解消させるために要するレベリングアクチュエータ6駆動用制御信号を生成出力する制御信号出力部9とで構成されており、且つ、このレベリング装置5は、前記起伏駆動状態検出手段10がブーム3の起伏駆動を検出した時に機能するよう構成したものにおいて、
ブーム3が起伏駆動されているか否かを検出する起伏駆動状態検出手段10からの信号を、前記制御信号出力部9に入力するようになし、且つ、前記制御信号出力部9の前記目標角記憶部9 aは、前記目標角を更新できるようになっていると共に、前記起伏駆動状態検出手段10からブーム3が起伏駆動されていることを示す検出信号を受け取ったときには、この受け取り時点における前記傾き角検出手段8からの検出傾き角を、目標角として更新記憶するよう構成してあることを特徴とする高所作業車の作業台のレベリング装置。
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JP21173298A Expired - Fee Related JP4171541B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 高所作業車の安全装置 |
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JP2004152916A (ja) | 2002-10-29 | 2004-05-27 | Nec Corp | 半導体デバイス検査装置及び検査方法 |
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1998
- 1998-07-09 JP JP21173298A patent/JP4171541B2/ja not_active Expired - Fee Related
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