JP4170433B2 - 画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は転写ベルトを用いた画像形成装置において、画像形成開始または終了時に発生しやすい感光体ドラムの摩耗や損傷を防ぐ機能を有する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル複写機が一般に普及してきた。このデジタル複写機の現像方式は、反転現像方式が一般的であり、このため感光体上に現像された像を用紙に転写する転写工程では、転写コロナ等の走行部材と感光体ドラムとの極性が逆になる。当然、この走行部材と同じ極性になる用紙も感光体ドラムとの極性は逆になり、両者は引き合い、吸着することになる。このため、用紙を感光体ドラムから分離する必要が生じる。従来のレーザプリンタ等では、印刷プロセス速度が遅いため感光体ドラムは小さくてすむ。この径の小さな感光体ドラムは極率が高いため、紙自身の自重によって紙の腰から分離させることができた。ところが、デジタル複写機の場合、プロセス速度が速いため、感度の比較的低い有機感光体では、感光体ドラムの径が大きくなってしまい、紙の腰による分離は難しい。そこで、感光体を無端上のベルトにし、剥離部での感光体ベルトの極率を大きくすることで用紙を分離する方法や、転写部材にベルトを使用し、紙を静電気力によりベルトに吸着させる方法が提案されている。このベルトによる吸着方法では、特公平7−78666で、印刷動作がない時には転写ベルトを僅かに感光体ドラムより離間させる応用技術が公開されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した転写部材にベルトを使った技術を用いた場合、感光体ドラムと転写部材としてのベルト(以下、転写ベルトという)を接触させる必要がある。ところが、この感光体ドラムと転写ベルトは独自の駆動系を持っており、両者は回転開始時や回転終了時に速度差を持つことになってしまう。したがって、この速度差によって、両者が摩耗したり、傷ついたりして画像の劣化を起こしてしまうという問題が発生する。
そこで、本発明は、上述した摩耗や損傷をさせることの無いシステムを使用した画像形成方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像形成方法は、画像を形成する画像形成手段内の感光体ドラムと、この画像形成手段により前記感光体ドラム上に形成された画像を用紙に転写する無端上のベルトから構成される転写手段が僅かに離間している状態において、前記画像形成手段を移動させ、前記感光体ドラムを前記ベルトに圧接させるステップと、前記転写手段に連結され、前記転写手段を回転させる回転手段を前記転写手段に連結させない状態で駆動させるステップと、前記感光体ドラムを回転させるステップと、前記感光体ドラムを回転することで、前記感光体ドラムに圧接した前記転写手段が負荷なく連れ回りにより回転するステップと、前記感光体ドラムの回転による前記転写手段の連れ回りの回転速度と、前記回転手段の回転速度とが一致した時、前記回転手段と前記転写手段を連結させ、前記転写手段に動力を伝達するステップと、を有している。
【0005】
この発明の画像形成方法は、画像を形成する画像形成手段内の感光体ドラムと、この画像形成手段により前記感光体ドラム上に形成された画像を用紙に転写する無端上のベルトから構成される転写手段が僅かに離間している状態において、前記転写手段を前記感光体ドラムに圧接させるステップと、前記転写手段に連結され、前記転写手段を回転させる回転手段を前記転写手段に連結させない状態で駆動させるステップと、前記感光体ドラムを回転させるステップと、前記感光体ドラムを回転することで、前記感光体ドラムに圧接した前記転写手段が負荷なく連れ回りにより回転するステップと、前記感光体ドラムの回転による前記転写手段の連れ回りの回転速度と、前記回転手段の回転速度とが一致した時、前記回転手段と前記転写手段を連結させ、前記転写手段に動力を伝達するステップと、を有している。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第一の実施例について図1乃至図4を参照して説明する。図1は、この発明の第一の実施例に係る画像形成装置であるデジタル複写機のプリンタ部の要部構成を示した断面図である。デジタル複写機のプリンタ部1は、感光体ユニット2と転写部7が上下に重なるよう設置され、その間を用紙が通過する経路が確保された構成となっている。そして、この用紙が感光体ユニット2と転写部7の間を通過した先には定着部40が配されている。また、これらプリンタ部1に用紙を供給する給紙ユニット10が搬送経路上流に設置されている。
【0007】
感光体ユニット2は、その略中心部に回転自在な像担持体としての感光体ドラム3があり、感光体ドラム回転用モータ16の動力がベルト17によって伝達され、反時計まわり(図のa方向)に回転する。また、この感光体ドラム3の周囲には、回転方向に沿って順に、帯電チャージャ4、露光装置5、現像装置6が並び、転写部7との接触地点にあたる。それに続いてクリーニング装置8、除電装置9が配接される構成となっている。
【0008】
この感光体ユニット2にはシャフト15を支点として感光体ユニット2自体を転写部7から離間させる方向(図のb方向)に昇降させる偏心カム機構11が併設されている。この偏心カム機構11は、感光体ユニット2に固定された偏心カム14と感光体ユニット駆動用モータ13、この両者を繋ぐベルト12から構成されている。
【0009】
転写部7は転写ユニット22と、転写ユニット22に動力を供給する転写ベルト回転用モータ28から構成されており、電磁クラッチ27を介してベルト26,29により動力が伝達される。
【0010】
転写ユニット22は、体積抵抗10e8 〜10e12Ω・cmの弾性を有する走行部材としての転写ベルト24を持ち、この転写ベルト24は前記ベルト26に繋がった駆動ローラ25と従動ローラ23との間に掛け渡され、無端走行するものである。この転写ベルト24にはクリーニング装置31が併設されており、ブレード32が押し当てられ、転写ベルト24をクリーニングしている。また、同時に転写ベルト24には感光体ドラム3との接点に給電ローラ21が設置され、転写ベルト24の裏面から圧接している。この給電ローラ21は体積抵抗10e2 〜10e7 Ω・cm、導電性で弾性を有している。更に、この転写ベルト24にバイアスを印加するための高圧電源20が給電ローラ21には接続されており、転写ベルト24上を搬送される用紙を帯電させ、感光体ベルト3からの剥離を容易にしている。
【0011】
ここで、一連の印刷動作を説明する。感光体ドラム3は帯電チャージャ4により一様に−500〜−800Vに帯電され、露光装置5により光が当てられることで感光体ドラム3上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6のトナー供給により現像され、顕在化する。給紙ユニット10内に収められた用紙18は、ピックアップローラ19により取り出され、転写ベルト24と感光体ドラム3の間に送られる。ここで、用紙18は給電ローラにより+300〜5kVの電圧が印加され、感光体ドラム3上に形成されたトナー像がこの印加電圧により用紙18に転写される。次いで定着部40に送られ、熱プレスされてトナーが用紙18に定着する。その後図示しない排紙部へ送られる。また、転写の終了した感光体ドラム3はクリーニング装置8により残留トナーが取り除かれ、除電装置9により光が照射され除電が完了し、次の印刷動作に移ることができる。
【0012】
図2は第一の実施例でのデジタル複写機の制御系の構成図を示す。デジタル複写機の全体を制御するCPU100には制御用プログラム等を格納したROM101とデータを一時保持するRAM102、画像データを処理する画像処理回路103、ユーザからの入力を受け付けるコントロールパネル104とこれに付属し、印刷を指令するコピースタートキー105が接続されている。また、CPU100は画像形成部106にも繋がっており、この画像形成部106に繋がる感光体ドラム回転用モータ16、転写ベルト回転用モータ28、電磁クラッチ27、感光体ユニット駆動用モータ13の動作制御も行っている。
【0013】
図3は、待機状態にあるデジタル複写機の印刷動作開始時のフローチャートを示している。この待機状態とは、感光体ドラム3と転写部7が離間し、感光体ドラム3を駆動させる感光体ドラム回転用モータ16及び転写ベルト回転用モータは停止していることを指す。また、電磁クラッチ27は、転写ベルト回転用モータ28が回転していても、この待機状態では動力を駆動ローラ25には伝えない状態になっている。
【0014】
以上の待機状態からユーザがスタートキー105を押すと(ST1)、CPU100により印刷動作開始の指令が出され、感光体ユニット駆動用モータ13が回転することで偏心カム機構11が稼動し、感光体ユニット2が転写ベルト24に接触した段階で停止する(ST2)。次に、感光体ドラム回転用モータ16が回転を始め、感光体ドラム3が回転する(ST3)。この感光体ドラム3に接触した転写ベルト24は、負荷がかからないため、そのまま感光体ドラム3と共に連れ回りをする。続いて転写ベルト回転用モータ28が回転を開始する(ST4)。この転写ベルト回転用モータ28と感光体ドラム回転用モータ16の回転速度が等速と判断されると(ST5)、電磁クラッチ27が作動し(ST6)転写ベルト回転用モータ28からの動力が駆動ローラ25に伝えられ、転写ベルト24が自走を始める。これにより前述の印刷動作が可能となる。
【0015】
図4は、通常のコピー動作終了からデジタル複写機が前記待機状態に移るまでのフローチャートを示している。CPU100がコピー終了を判断すると(ST7)、電磁クラッチ27を動作させる(ST8)。これにより転写ベルト回転用モータ28の動力を駆動ローラ25から切り離し、転写ベルト24にかかる負荷をなくした状態で感光体ドラム3の回転による連れ回りをすることになる。次に転写ベルト回転用モータ28を止め(ST9)、感光体ドラム回転用モータ16を止める(ST10)。完全に感光体ドラム3が止まった段階で、偏心カム機構11を動作させ、感光体ユニット3を転写ベルト24から離間させ(ST11)、待機状態となる。
【0016】
以上、第一の実施例では、感光体ドラムを転写部から離間させる構造をとっており、また、転写ベルトを負荷なく回転させる仕組みを提案することで感光体ドラムと転写ベルトの破損を防ぐことができる。
【0017】
次に、本発明の第二の実施例について図5乃至図8を参照して説明する。図5は、この発明の第二の実施例に係る画像形成装置であるデジタル複写機のプリンタ部の要部構成を示した断面図である。尚、この第二の実施例において、先に述べた第一の実施例で説明した部分と同一部分は同一符号を用いて説明も省略する。また、この第二の実施例における一連の印刷動作も第一の実施例と同じものであり省略する。
【0018】
転写ユニット22内にあり、転写ベルト24に併設されているクリーニング装置31は、内部に転写ベルト24に付着したトナー等を除去するブレード35、このブレード35を転写ベルト24に適当な圧力で押し当てるバネ36、このバネ36の圧力からブレード35を解放し、転写ベルト24から離間させるクリーニング装置解除機構33、クリーニング装置解除機構33とブレード35をつなぐ連動部材34から構成されている。これらの構成により、クリーニング装置解除機構33が連動部材34を引くことによって、連動部材34とバネ36の接続部でバネ36を縮める方向に動かすことができる。したがって、連動部材34とバネ36との接続部に取付けられたブレード35は転写ベルト24から離間することになる。
【0019】
図6は、第二の実施例でのデジタル複写機の制御系の構成図を示す。尚、この制御系の構成は、第一の実施例での構成とほぼ同じであり、同一の部分については同一符号を用いて説明も省略する。CPU100は、画像形成部106を制御しており、前述の構成と共に、クリーニング装置解除機構33も制御している。
【0020】
図7は、第二の実施例において待機状態であるデジタル複写機の印刷動作開始時のフローチャートを示している。この待機状態とは、感光体ドラム3と転写部7が離間し、感光体ドラム3を駆動させる感光体ドラム回転用モータ16及び転写ベルト回転用モータは停止していることを指す。また、電磁クラッチ27は、転写ベルト回転用モータ28が回転していても、この待機状態では動力を駆動ローラ25には伝えない状態になっている。更に、クリーニング装置解除機構33によりブレード35が転写ベルト24から離間している状態になっている。
【0021】
以上の待機状態からユーザがスタートキー105を押すと(ST12)、CPU100により印刷動作開始の指令が出され、感光体ユニット駆動用モータ13が回転することで偏心カム機構11が稼動し、感光体ユニット2が転写ベルト24に接触した段階で停止する(ST13)。次に、感光体ドラム回転用モータ16が回転を始め、感光体ドラム3が回転する(ST14)。この感光体ドラム3に接触した転写ベルト24は、負荷がかからないため、そのまま感光体ドラム3と共に連れ回りをする。続いて転写ベルト回転用モータ28が回転を開始する(ST15)。この転写ベルト回転用モータ28と感光体ドラム回転用モータ16の回転速度が等速と判断されると(ST16)、電磁クラッチ27が作動し(ST17)転写ベルト回転用モータ28からの動力が駆動ローラ25に伝えられ、転写ベルト24が自走を始める。この段階で、クリーニング装置解除機構33を動作させ、ブレード35を転写ベルト24に圧接する(ST18)。転写ベルト24は完全に自走しているため、転写ベルト24の速度の変化はない。これにより前述の印刷動作が可能となる。
【0022】
図8は、通常のコピー動作終了からデジタル複写機が前記待機状態に移るまでのフローチャートを示している。CPU100がコピー終了を判断すると(ST19)、クリーニング装置解除機構33が動作し、ブレード35が転写ベルト24から離間する(ST20)。次に、電磁クラッチ27を動作させる(ST21)。これにより転写ベルト回転用モータ28の動力を駆動ローラ25から切り離し、転写ベルト24にかかる負荷をなくした状態で感光体ドラム3の回転による連れ回りをすることになる。次に転写ベルト回転用モータ28を止め(ST22)、感光体ドラム回転用モータ16を止める(ST23)。完全に感光体ドラム3が止まった段階で、偏心カム機構11を動作させ、感光体ユニット3を転写ベルト24から離間させ(ST24)、待機状態となる。
【0023】
以上、第一の実施例では、感光体ドラムを転写部から離間させる構造をとっており、また、転写ベルトを負荷なく回転させる仕組みを提案することで感光体ドラムと転写ベルトの破損を防ぐことができる。更に転写ベルトのクリーニング用ブレードを転写ベルトから接離させる構造を用いることで、より転写ベルト回転時の負荷を軽減することができた。
【0024】
以下、この発明の第三の実施例について図9乃至図12を参照して説明する。図9は、この発明の第三の実施例に係る画像形成装置であるデジタル複写機のプリンタ部の要部構成を示した断面図である。尚、この第三の実施例において、先に述べた第一の実施例で説明した部分と同一部分は同一符号を用いて説明も省略する。また、この第三の実施例における一連の印刷動作も第一の実施例と同じものであり省略する。
【0025】
デジタル複写機のプリンタ部1は、感光体ユニット2と転写部7、定着部40から構成されており、この転写部7は図示しない転写装置駆動機構107により、感光体ユニット2から接離する方向(図のc方向)に移動可能な構成となっている。
【0026】
図10は、第三の実施例でのデジタル複写機の制御系の構成図を示す。尚、この制御系の構成は、第一の実施例での構成とほぼ同じであり、同一の部分については同一符号を用いて説明も省略する。CPU100は、画像形成部106を制御しており、前述の構成と共に、転写装置駆動機構107も制御している。
【0027】
図11は、第二の実施例において待機状態であるデジタル複写機の印刷動作開始時のフローチャートを示している。この待機状態とは、感光体ドラム3と転写部7が離間し、感光体ドラム3を駆動させる感光体ドラム回転用モータ16及び転写ベルト回転用モータは停止していることを指す。また、電磁クラッチ27は、転写ベルト回転用モータ28が回転していても、この待機状態では動力を駆動ローラ25には伝えない状態になっている。
【0028】
以上の待機状態からユーザがスタートキー105を押すと(ST25)、CPU100により印刷動作開始の指令が出され、転写装置駆動機構107が動作し、転写部7が感光体ユニット2に接触する(ST26)。次に、感光体ドラム回転用モータ16が回転を始め、感光体ドラム3が回転する(ST27)。この感光体ドラム3に接触した転写ベルト24は、負荷がかからないため、そのまま感光体ドラム3と共に連れ回りをする。続いて転写ベルト回転用モータ28が回転を開始する(ST28)。この転写ベルト回転用モータ28と感光体ドラム回転用モータ16の回転速度が等速と判断されると(ST29)、電磁クラッチ27が作動し(ST30)、転写ベルト回転用モータ28からの動力が駆動ローラ25に伝えられ、転写ベルト24が自走を始める。これにより前述の印刷動作が可能となる。
【0029】
図12は、通常のコピー動作終了からデジタル複写機が前記待機状態に移るまでのフローチャートを示している。CPU100がコピー終了を判断すると(ST31)、電磁クラッチ27を動作し(ST32)、転写ベルト回転用モータ28の動力を駆動ローラ25から切り離される。これにより、転写ベルト24にかかる負荷はなくなり、感光体ドラム3の回転により転写ベルト24は連れ回りをすることになる。次に転写ベルト回転用モータ28を止め(ST33)、感光体ドラム回転用モータ16を止める(ST34)。完全に感光体ドラム3が止まった段階で、転写装置駆動機構107によって転写部7が感光体ユニット2から離間し(ST35)、待機状態となる。
【0030】
以上、第三の実施例では、転写部を感光体ドラムから離間させる構造をとっており、また、転写ベルトを負荷なく回転させる仕組みを提案することで感光体ドラムと転写ベルトの破損を防ぐことができる。
【0031】
以下、この発明の第四の実施例について図13乃至図16を参照して説明する。図13は、この発明の第四の実施例に係る画像形成装置であるデジタル複写機のプリンタ部の要部構成を示した断面図である。尚、この第四の実施例において、先に述べた第一の実施例で説明した部分と同一部分は同一符号を用いて説明も省略する。また、この第四の実施例における一連の印刷動作も第一の実施例と同じものであり省略する。
【0032】
デジタル複写機のプリンタ部1は、感光体ユニット2と転写部7、定着部40から構成されており、この転写部7は図示しない転写装置駆動機構107により、感光体ユニット2から接離する方向(図のc方向)に移動可能な構成となっている。また、転写ユニット22内にあり、転写ベルト24に併設されているクリーニング装置31は、内部に転写ベルト24に付着したトナー等を除去するブレード35、このブレード35を転写ベルト24に適当な圧力で押し当てるバネ36、このバネ36の圧力からブレード35を解放し、転写ベルト24から離間させるクリーニング装置解除機構33、クリーニング装置解除機構33とブレード35をつなぐ連動部材34から構成されている。これらの構成により、クリーニング装置解除機構33が連動部材34を引くことによって、連動部材34とバネ36の接続部でバネ36を縮める方向に動かすことができる。したがって、連動部材34とバネ36との接続部に取付けられたブレード35は転写ベルト24から離間することになる。
【0033】
図14は、第四の実施例でのデジタル複写機の制御系の構成図を示す。尚、この制御系の構成は、第一の実施例での構成とほぼ同じであり、同一の部分については同一符号を用いて説明も省略する。CPU100は、画像形成部106を制御しており、前述の構成と共に、転写装置駆動機構107、クリーニング装置解除機構33も制御している。
【0034】
図15は、第四の実施例において待機状態であるデジタル複写機の印刷動作開始時のフローチャートを示している。この待機状態とは、感光体ドラム3と転写部7が離間し、感光体ドラム3を駆動させる感光体ドラム回転用モータ16及び転写ベルト回転用モータは停止していることを指す。また、電磁クラッチ27は、転写ベルト回転用モータ28が回転していても、この待機状態では動力を駆動ローラ25には伝えない状態になっている。更に、クリーニング装置解除機構33によりブレード35が転写ベルト24から離間している状態になっている。
【0035】
以上の待機状態からユーザがスタートキー105を押すと(ST36)、CPU100により印刷動作開始の指令が出され、転写装置駆動機構107が動作し、転写部7が感光体ユニット2に接触する(ST37)。次に、感光体ドラム回転用モータ16が回転を始め、感光体ドラム3が回転する(ST38)。この感光体ドラム3に接触した転写ベルト24は、負荷がかからないため、そのまま感光体ドラム3と共に連れ回りをする。続いて転写ベルト回転用モータ28が回転を開始する(ST39)。この転写ベルト回転用モータ28と感光体ドラム回転用モータ16の回転速度が等速と判断されると(ST40)、電磁クラッチ27が作動し(ST41)、転写ベルト回転用モータ28からの動力が駆動ローラ25に伝えられ、転写ベルト24が自走を始める。この段階で、クリーニング装置解除機構33を動作させ、ブレード35を転写ベルト24に圧接する(ST42)。転写ベルト24は完全に自走しているため、転写ベルト24の速度の変化はない。これにより前述の印刷動作が可能となる。
【0036】
図16は、通常のコピー動作終了からデジタル複写機が前記待機状態に移るまでのフローチャートを示している。CPU100がコピー終了を判断すると(ST43)、クリーニング装置解除機構33が動作し、ブレード35が転写ベルト24から離間する(ST44)。次に、電磁クラッチ27を動作させる(ST45)。これにより転写ベルト回転用モータ28の動力を駆動ローラ25から切り離し、転写ベルト24にかかる負荷をなくした状態で感光体ドラム3の回転による連れ回りをすることになる。次に転写ベルト回転用モータ28を止め(ST46)、感光体ドラム回転用モータ16を止める(ST47)。完全に感光体ドラム3が止まった段階で、転写装置駆動機構107によって転写部7が感光体ユニット2から離間し(ST48)、待機状態となる。
【0037】
以上、第四の実施例では、転写部を感光体ドラムから離間させる構造をとっており、また、転写ベルトを負荷なく回転させる仕組みを提案することで感光体ドラムと転写ベルトの破損を防ぐことができる。更に転写ベルトのクリーニング用ブレードを転写ベルトから接離させる構造を用いることで、より転写ベルト回転時の負荷を軽減することができた。
【0038】
以上、上記第一乃至第四の実施例で説明したように、上記発明の実施の形態によれば、転写ベルトの回転時の負荷を一時切り離す仕組みを取り入れることで、感光体ドラムと転写ベルトの連れ回りが可能となり、両者の回転速度の差により両者が傷つくという問題を解決することができた。また、転写ベルトの負荷の一つであるクリーニング用のブレードを、初期回転時に切り離す仕組みも提案し、前述の仕組みと組み合わせることにより、より効果的な問題解決手段を提案することができた。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、感光体ドラムと転写ベルトの回転速度の違いにより両者が傷つく問題を解決することができる。これにより、両者の傷による画像不良を軽減し、感光体ドラム及び転写ベルトの使用寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における画像形成装置の断面図。
【図2】本発明の第一の実施例における画像形成装置の構成図。
【図3】本発明の第一の実施例における印刷動作開始時のフローチャート図。
【図4】本発明の第一の実施例における印刷動作終了時のフローチャート図。
【図5】本発明の第二の実施例における画像形成装置の断面図。
【図6】本発明の第二の実施例における画像形成装置の構成図。
【図7】本発明の第二の実施例における印刷動作開始時のフローチャート図。
【図8】本発明の第二の実施例における印刷動作終了時のフローチャート図。
【図9】本発明の第三の実施例における画像形成装置の断面図。
【図10】本発明の第三の実施例における画像形成装置の構成図。
【図11】本発明の第三の実施例における印刷動作開始時のフローチャート図。
【図12】本発明の第三の実施例における印刷動作終了時のフローチャート図。
【図13】本発明の第四の実施例における画像形成装置の断面図。
【図14】本発明の第四の実施例における画像形成装置の構成図。
【図15】本発明の第四の実施例における印刷動作開始時のフローチャート図。
【図16】本発明の第四の実施例における印刷動作終了時のフローチャート図。
【符号の説明】
1 プリンタ部
2 感光体ユニット
3 感光体ドラム
7 転写部
11 偏心カム機構
22 転写ユニット
23 従動ローラ
24 転写ベルト
25 駆動ローラ
27 電磁クラッチ
31 クリーニング装置
32 ブレード
33 クリーニング装置解除機構
34 連動部材
35 ブレード
36 バネ
107 転写装置駆動機構

Claims (8)

  1. 画像を形成する画像形成手段内の感光体ドラムと、この画像形成手段により前記感光体ドラム上に形成された画像を用紙に転写する無端上のベルトから構成される転写手段が僅かに離間している状態において、
    前記画像形成手段を移動させ、前記感光体ドラムを前記ベルトに圧接させるステップと、
    前記転写手段に連結され、前記転写手段を回転させる回転手段を前記転写手段に連結させない状態で駆動させるステップと、
    前記感光体ドラムを回転させるステップと、
    前記感光体ドラムを回転することで、前記感光体ドラムに圧接した前記転写手段が負荷なく連れ回りにより回転するステップと、
    前記感光体ドラムの回転による前記転写手段の連れ回りの回転速度と、前記回転手段の回転速度とが一致した時、前記回転手段と前記転写手段を連結させ、前記転写手段に動力を伝達するステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1記載の画像形成方法終了後に、前記転写手段上の異物を除去する除去手段を前記転写手段に押し当てるステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  3. 画像を形成する画像形成手段内の感光体ドラムと、この画像形成手段により前記感光体ドラム上に形成された画像を用紙に転写する無端上のベルトから構成される転写手段が僅かに離間している状態において、
    前記転写手段を前記感光体ドラムに圧接させるステップと、
    前記転写手段に連結され、前記転写手段を回転させる回転手段を前記転写手段に連結させない状態で駆動させるステップと、
    前記感光体ドラムを回転させるステップと、
    前記感光体ドラムを回転することで、前記感光体ドラムに圧接した前記転写手段が負荷なく連れ回りにより回転するステップと、
    前記感光体ドラムの回転による前記転写手段の連れ回りの回転速度と、前記回転手段の回転速度とが一致した時、前記回転手段と前記転写手段を連結させ、前記転写手段に動力を伝達するステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  4. 請求項3記載の画像形成方法終了後に、前記転写手段上の異物を除去する除去手段を前記転写手段に押し当てるステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  5. 画像を形成する画像形成手段内の感光体ドラムが第一の回転手段により回転し、前記画像形成手段により前記感光体ドラム上に形成された画像を用紙に転写する無端上のベルトからなる転写手段が第二の回転手段により回転し、前記感光体ドラムと前記転写手段が圧接されている状態において、
    前記転写手段からの切り離しが可能な前記第二の回転手段を前記転写手段から切り離すステップと、
    前記転写手段が圧接された前記感光体ドラムの回転による連れ回りにより、負荷なく継続して回転するステップと、
    前記第一及び第二の回転手段を停止させるステップと、
    前記第一の回転手段が完全に停止した段階で前記画像形成手段を移動させ、前記感光体ドラムを前記転写手段から離間させるステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項5記載の画像形成方法において、前記転写手段からの切り離しが可能な前記第二の回転手段を前記転写手段から切り離すステップの前に、前記転写手段上の異物を除去する除去手段を前記転写手段から離間させるステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  7. 画像を形成する画像形成手段内の感光体ドラムが第一の回転手段により回転し、前記画像形成手段により前記感光体ドラム上に形成された画像を用紙に転写する無端上のベルトからなる転写手段が第二の回転手段により回転し、前記感光体ドラムと前記転写手段が圧接されている状態において、
    前記転写手段からの切り離しが可能な前記第二の回転手段を前記転写手段から切り離すステップと、
    前記転写手段が圧接された前記感光体ドラムの回転による連れ回りにより、負荷なく継続して回転するステップと、
    前記第一及び第二の回転手段を停止させるステップと、
    前記第一の回転手段が完全に停止した段階で前記転写手段を移動させ、前記転写手段を前記感光体ドラムから離間させるステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  8. 請求項7記載の画像形成方法において、前記転写手段からの切り離しが可能な前記第二の回転手段を前記転写手段から切り離すステップの前に、前記転写手段上の異物を除去する除去手段を前記転写手段から離間させるステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
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