JPH0973238A - 画像の転写装置 - Google Patents

画像の転写装置

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JPH0973238A
JPH0973238A JP7229054A JP22905495A JPH0973238A JP H0973238 A JPH0973238 A JP H0973238A JP 7229054 A JP7229054 A JP 7229054A JP 22905495 A JP22905495 A JP 22905495A JP H0973238 A JPH0973238 A JP H0973238A
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transfer belt
sheet
roller
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俊英 森本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に形成せれたトナー像を転写する場
合に、転写領域が狭いためトナー像を効率よくシート用
紙に転写できない。 【構成】 感光体1に接触するように転写ベルト30を
従動ローラ32と駆動ローラ32を介して従動ローラ3
4間に張架させ、その転写ベルト30の裏面に接触する
ように導電性の電圧供給ベルト31を従動ローラ32と
駆動ローラ33との間に張架して転写装置3を構成す
る。転写ベルト30は感光体1と駆動ローラ33と従動
ローラ32との間の広範囲で接触するように配置されて
おり、転写領域を広く設定している。これにより、従動
ローラ32に電源4からの所定の電圧を印加すること
で、電圧供給ベルト31を介して転写ベルト30に転写
領域の範囲に電圧供給を行い、送られてくるシート用紙
P上に感光体1に形成されたトナー像2を転写してい
る。よって、転写領域を広く設定できるため、比較的小
さな電圧でトナーをシート用紙Pに効率よく転写でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
いて、特に記録媒体に形成された画像を静電的に転移さ
せシート上に転写してなる画像の転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用してなる画像形成装
置においては、記録媒体である光導電層を導電性基体
(ドラム)に形成してなる感光体に、光学的な画像を照
射することで、その画像に応じた静電潜像を形成してい
る。その潜像を可視像化するために、着色顔料であるト
ナーを付着させて現像し、該現像されたトナー像を適宜
搬送されてくるシート状の転写材に静電的に転写した
後、該シートを加熱定着装置を通過させた後、画像形成
装置本体より排出するようにしている。
【0003】上記感光体に形成されたトナー像を転写す
るための装置としては、コロナ放電装置が一般的に広く
利用されており、搬送されてくるシート用紙の背面をト
ナーの帯電極性と逆極性に荷電し、トナー像を静電的に
シート用紙に転写している。また、コロナ放電装置でな
く、感光体へとシート用紙を押圧させる転写ローラを設
け、該転写ローラに、上記トナーと逆極性の電圧を印加
することで静電的にトナーをシート用紙上に転写してい
る。
【0004】上述のように感光体に形成されたトナー画
像を転写することなく、感光体に形成された静電潜像
を、表面が誘電体層等の絶縁処理されたシート用紙を感
光体に転写ローラ等を用いて密着させて、静電潜像を転
写することもある。このように構成すれば、感光体に形
成された転写後に残留するトナーをクリーニングする必
要がなくなる。
【0005】そこで、従来のコロナ放電装置及び転写ロ
ーラを用いるものに対し、転写と同時に転写後のシート
を搬送するために、転写ベルトを設け、該転写ベルトを
一対のローラ間に張架させて、感光体とは一方のローラ
にて転写ベルトを介して当接させており、該ローラに転
写するための電圧を供給する転写装置が特開平3−13
1273号公報に開示されている。その一例を図9に示
す。
【0006】図9に示すように、シート用紙Pは、感光
体10と転写ベルト11との間に送り込まれ、転写ベル
ト11張架する一方のローラ12、特に感光体10と対
向する位置のローラ12に電源14からの電圧を印加す
ることで、それによって発生する電界の作用にて、感光
体10に形成されたトナー像を静電的にシート用紙P側
へと転写している。上記転写ベルト11は、感光体10
の回転と同期して駆動ローラ12にて走行されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように図9に示
す転写装置によれば、転写ベルト11を走行させるため
の一方のローラ12に、転写のための電圧を印加し、ト
ナー像をシート用紙Pに転写している。そのため、転写
後のシート用紙Pを走行されるベルト11上に沿って次
の工程である定着部位へと搬送できるため、転写装置と
シートの搬送装置を兼用させて装置の小型化が可能にな
る。
【0008】その反面、転写ベルト11の転写部位で
は、感光体10とローラ12の円弧部分どうしで当接し
ているため、当接範囲が狭くなる。つまり、転写領域と
なる感光体10と転写ベルト11との接触領域が非常に
狭く、よってシート用紙Pと感光体10と接する部分も
狭くなる。そこで、画像形成装置の画像形成速度が高速
化すると、転写部位を通過する時間は、接触時間が短い
ため短時間となる。そのため、転写を確実に行えるだけ
の電荷量をシート用紙に与えることができず、転写不良
等が生じる。
【0009】これを無くすためには、ローラ12に印加
する電圧を高くすれば、転写効率が向上するため、転写
不良を抑制できる。しかし、高電圧の印加は、転写ベル
ト11の抵抗値のバラツキによって、シート用紙Pに付
与される電荷量が大きく変化して、転写効率のバラツキ
となって表れる。つまり、ベタ黒のトナー像をシート用
紙Pに転写する場合に、部分的に斑の濃度で転写される
ため、均一な濃度で転写できなくなり、一層転写不良を
助長することにもなる。
【0010】そこで、転写ベルトの抵抗値を全域で均一
に設定すれば、上述のような転写不良は解消できる。し
かしながら、転写ベルトの抵抗値を均一にすることは、
製造上非常に困難であり、製造できたとしても非常にコ
ストが高くなる。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑み、記録媒体
である感光体と転写ベルトとの当接範囲を広げ、シート
用紙に付与する電荷量の安定化を図り、転写の確実性を
高めることを目的とする。
【0012】また、本発明は転写ベルトへのシートの静
電吸着力を利用して転写後のシートの搬送手段を構成
し、装置の小型化を可能にすることを目的とする。
【0013】さらに本発明は、転写電圧の印加を転写ベ
ルトの一部の範囲に限定することで、シートの転写ベル
トへの静電的な吸着を抑制し、次の工程へと搬送する際
のシートと転写ベルトとの分離を容易に行うことを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の画像の転写装置は、ローラ間に張架した無
端状の転写ベルトを記録媒体に当接して転写部位を形成
し、該転写部位において記録媒体に形成された画像をシ
ートに転写させてなる画像の転写装置において、上記張
架される転写ベルトを記録媒体に接触させるために上記
ローラを適宜配置すると共に、該転写ベルトの内部に無
端状の導電部材にて形成された電圧供給ベルトを同様に
張架してなり、該電圧供給ベルトに所定の電圧を供給す
ることを特徴とする。
【0015】このような構成よれば、転写ベルトと記録
媒体である感光体との接触領域を広範囲に設定でき、転
写領域を広くできることから、転写効率を向上できる。
【0016】そこで、上記本発明の転写装置において、
上記電圧供給ベルトを高抵抗部材にて形成し、該電圧供
給ベルトを張架してなる各ローラに所定の電圧を印加す
る。これにより、転写ベルトの特に転写領域において
は、ほぼ均等な電圧を供給できる。
【0017】上記電圧供給ベルトが転写領域を離れた位
置においても上記転写ベルトに接触するように設けるこ
とで、シートと転写ベルトとの密着を保持できるため、
転写後のシート搬送を確実に行える。
【0018】また、本発明の画像の転写装置は、導電性
の部材で形成される無端状の電圧供給ベルトを第1及び
第2の一対のローラ間に張架し、該電圧供給ベルトの上
面に上記第1ローラと、他の第2ローラよりさらにシー
ト搬送方向の次工程へと続く搬送経路に位置した第3ロ
ーラ間に張架された転写ベルトを設け、該転写ベルトの
上記一対の第1及び第2ローラ間の転写ベルトを記録媒
体に接触させるように第1および第2ローラを配置して
なり、上記第1又は第2のローラを介して所定の電圧を
供給することを特徴とする。
【0019】これにより、転写領域を広範囲に設定でき
ると同時に、転写後のシートを記録媒体より分離し、次
の工程へとシートを搬送する搬送手段を転写ベルトにて
兼用できる。
【0020】そこで、第2と第3ローラ間の転写ベルト
に、接地された除電電極板を接触させることで、帯電電
荷を接地部へと逃し、転写ベルトに静電的に吸着してる
シートと転写ベルトとの吸着力を弱め、シートを転写ベ
ルトより簡単に分離するようにしている。
【0021】さらに第2と第3ローラ間の転写ベルトを
接地位置に接続してなる導電性ベルトを上記転写ベルト
の裏面に接触するように張架するように配置すれば、転
写ベルトとシートとの静電的な吸着力を弱める作用が助
長できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づ
いて以下に説明する。該図は、画像形成装置における特
に画像の転写部位を示したものである。
【0023】図において、記録媒体である感光体1は、
例えばアルミ等のシリンダ形状のドラム表面に光導電層
が形成されている。また必要に応じて光透過性の絶縁性
部材等が表面に光導電層を保護するために形成されてい
る場合がある。
【0024】該感光体1は図において時計方向に画像形
成の開始指令により決められた速度で回転駆動される。
この回転周囲には、まず図示していない帯電手段が配置
されており、感光体表面を均一に特定の極性に帯電させ
る。この帯電後には、画像に応じた光像を照射するため
の光学手段が配置されている。この光学手段による光像
の照射により、感光体表面には画像に応じた静電潜像が
形成される。
【0025】上記感光体1に形成された静電潜像を可視
像化するために、次の工程として現像装置が配置されて
いる。現像装置は、トナーを特定の極性に帯電させ、こ
れを感光体1表面上の静電潜像に付着させる。その現像
装置によって形成されたトナー像2は、次に本発明によ
る転写装置3の位置へと送られることで、適宜搬送され
てくるシート用紙Pに転写されることになる。
【0026】また、この転写後には、感光体1の表面に
は転写されたなかった一部のトナーが残留するため、こ
の残留トナーを除去するクリーニング装置が配置されて
いる。そのクリーニング後、あるいはその前に感光体に
残留する電荷を除去し、次の画像形成に備えるための電
荷除去装置が配置されている。
【0027】以上のように、画像形成装置における画像
形成部が構成されており、さらに転写後のシート用紙上
のトナー像は未定着あるため、従来より周知である加熱
定着装置を通過させることでシート用紙上に熱融着させ
ている。この定着後に、その上面に形成されたトナー像
を担持したシート用紙Pは、画像形成装置外部に排出さ
れる。
【0028】本発明における転写装置3は、感光体1に
形成されたトナー像、つまり画像をシート用紙Pに静電
的に転写するためのものであって、以下に転写のための
実施の形態を説明する。
【0029】(第1の実施形態)上記転写装置3は、図
に示すように感光体1の表面と当接する転写ベルト30
に対し、転写ベルトの内部にさらに転写ベルト30に転
写電圧を付与し、搬送されてくるシート用紙Pに、トナ
ー像2を転写させる電圧供給ベルト31を備えている。
特に電圧供給ベルト31は、無端状の金属等の低い体積
抵抗を示す導電性ベルトであり、第1のローラである従
動ローラ32と第2のローラである駆動ローラ33との
間に張架されている。
【0030】また、転写ベルト30は、例えばポリイミ
ドやカーボンを配合したゴム等で形成された非常に高い
体積抵抗を示す無端状のベルトであり、第3のローラで
ある従動ローラ34と上記従動ローラ32との間に駆動
ローラ33を介して張架されている。特に従動ローラ3
2は電圧供給ベルト31及び転写ベルト30にテンショ
ンを付与するために、図中左右方向、つまりシート用紙
Pの搬送方向に移動可能であって、スプリング等の付勢
力を利用して駆動ローラ33との間を広げる方向に付勢
されている。これにより両ベルト30及び31が駆動ロ
ーラ33又は従動ローラ34間に適当なテンションにて
張架される。
【0031】なお、従動ローラ34側においても、従動
ローラ32同様に移動可能に設け、駆動ローラ33との
間を広げる方向にスプリング等の付勢力を付与させ、よ
って適当なテンションを与えることもできる。この場
合、転写ベルト30は、電圧供給ベルト30に対し、共
通の従動ローラ32と、他の従動34間に張架されてい
るため、両方が移動すると不安定になることも考えら
る。そのため、少なくとも両ベルト30及び31が共通
に架設されている従動ローラ32を、両ベルト30,3
1にテンション付与のために移動可能に設けることが最
適である。
【0032】一方、転写ベルト30は、感光体1とシー
ト用紙Pを介して接触する領域を広くするためにも、従
動ローラ32と駆動ローラ33間に位置する領域が、感
光体1と接触するように両ローラ32,33が配置され
ている。また駆動ローラ33は、両ベルト30及び31
を駆動させるため、及び感光体1との接触を良好にする
たにも従動ローラ32と34の直系よりも大きく、電圧
供給ベルト30が駆動ローラ33の周囲に密着するよう
にしている。
【0033】これにより、駆動ローラ33が回転すれ
ば、電圧供給ベルト31は、その駆動に従って回転(走
行)されると同時に、この駆動ローラ33と従動ローラ
32間の転写ベルト30が、電圧供給ベルト31に密着
するようにテンションが付与されており、また十分に大
きな駆動ローラ33を設けることで、同時にスリップす
ることなく回転させることができる。
【0034】上述のような駆動構成とすることで、電圧
供給ベルト31と、転写ベルト30とを別の駆動系を設
ける必要がなく、また両ベルト30,31の走行速度を
同一にできるため、その構成が非常に簡単になる。この
転写ベルト30の走行速度と、感光体1の回転する周面
の周速度とは一致するように駆動されてる。
【0035】そこで、転写ベルト30は、搬送されてく
るシート用紙Pにトナー像2を転写するために、従動ロ
ーラ32に転写するための電源4の電圧が供給されてい
る。この電圧としては、例えば約−2KV程度に設定し
ている。特に、感光体1の帯電手段による帯電電位が、
例えば−800である。
【0036】また、従動ローラ34は、転写後のシート
用紙を転写ベルト30に載置した状態で搬送し、図示し
ない加熱定着装置へと送り込むために、転写ベルト30
との分離を容易にするためにも、接地されている。しか
も、従動ローラ34は、シート用紙Pの搬送経路におい
て、図示していない定着装置へと延長された位置に配置
されており、その従動ローラ34に転写ベルト30を張
架することで、搬送手段を兼用するようにしている。
【0037】上述のように電圧供給ベルト31には、従
動ローラ32を介して高電圧が供給するため、図2に示
すように転写ベルト30の幅(従動ローラの軸方向)を
大きくしている。この図において、シート用紙Pは画像
形成できる最大サイズの幅を示しており、その幅までが
感光体1の有効画像領域である。そして、転写ベルト3
0は、感光体1の幅より十分に広く設定されており、電
圧供給ベルト31より感光体1のアルミ等のドラムにリ
ークするのを阻止する。また、従動ローラ32は、少な
くとも感光体1の幅と同等の幅であり、電圧供給ベルト
30より突出することがない幅に設定されている。特
に、電圧供給ベルト30は、転写ローラ30のシート用
紙P全域に対応する部分に電圧を供給できる大きさに設
定されている。
【0038】以上のように構成されたものにおいて、画
像形成が開始すれば図3のフローチャートに従って画像
形成が実行され、同時に本発明に転写装置が動作する。
【0039】まず、画像形成装置の電源スイットが投入
されると、画像形成装置の初期設定と共にウォーミング
アップが実行(ステップS1)される。これは、感光体
1表面のクリーニングと表面電位の初期化、現像装置に
おける現像剤の撹拌、加熱定着装置の温度調節等、画像
形成部を構成する各部の準備や調整が行われる。この作
業が完了すると同時に、加熱定着装置の温度制御が設定
された温度に達すると、「レディーランプ」が点灯して
コピー可能な状態となる待機状態となる。
【0040】そこで、画像形成装置が複写装置であると
すると、原稿をセットし、各種コピー条件、例えばコピ
ー枚数、倍率、濃度設定等の条件入力を完了した後、
「コピーボタン」が操作(S2)されると、コピー動作
が実行される。
【0041】そこで、感光体1が回転され、帯電装置が
動作することにより感光体1の表面は順次、例えば約−
800Vに均一に帯電(S3)される。そして、光学手
段を介して原稿からの反射光像が露光(S4)される。
これにより原稿像の明部では、電荷が接地(アース)部
に流れ、原稿像の暗部では、電荷がそのまま表面に留ま
ることで、原稿の画像に応じた静電潜像が形成される。
更に感光体1が回転して現像装置に達すると、例えば約
+300Vに帯電したトナーが感光体表面の電荷部分
(原稿像の暗部)に静電吸着し、現像(S5)される。
この現像された像がトナー像2である。
【0042】一方、画像形成の開始により感光体1の回
転と同期して、シート用紙Pは給紙部より給紙され、図
示しない搬送ローラ(レジストローラ)を介して感光体
1上の原稿像に対応するトナー像の先端が、転写部分に
達する時期に合わせて搬送されてくる。このタイミング
は、予め判っているため、搬送ローラの搬送開始時期を
タイマーで調節(S3−1)し、シート用紙Pの転写部
位への搬送を開始(S4−1)する。そして、シート用
紙P先端が転写部位へと達する直前に、転写電源4の電
圧を従動ローラ32へと供給(S5−1)するために、
図示しない制御用スイットをONする。これにより、従
動ローラ32に約−2KVの高電圧が供給される。
【0043】なお、転写ベルト30及び電圧供給ベルト
31は、上述のように電源の供給が行われる前に、感光
体1の回転に合わせて、同速度で回転駆動されている。
そして、シート用紙Pが送り込まれる直前に上述したよ
うに電源4からの上述した所定の電圧の供給が行われ
る。
【0044】続いて、感光体1の回転に合わせて、シー
ト用紙Pが、感光体1と転写ベルト30との当接位置で
ある転写部位へと送り込まれると、約+300Vに帯電
たトナーが約−800Vに帯電している感光体1の表面
から、約−1000Vに帯電される転写ベルト30側、
つまりシート用紙Pへと引き寄せられる。しかも、シー
ト用紙Pは、転写ベルト30によって約−1000Vの
電位を持つことになり、トナー像2はシート用紙P側に
静電的に転移され、転写(S6)されることになる。
【0045】また、シート用紙Pは、感光体1より転写
ベルト30への静電吸着力が強いため、転写ベルト30
に静電吸着したまま感光体1と、転写領域において接触
した状態で搬送され、この感光体1より分離されて転写
ベルト30上に静電的に吸着された状態で転写ベルト3
0の走行により搬送される。そして、加熱定着装置と対
向するように配置されている従動ローラ34側が、接地
されているため、その位置でシート用紙P及び転写ベル
ト30の帯電電荷が除電され、シート用紙Pは転写ベル
ト30から容易に剥離(S7)される。特に、従動ロー
ラ34の曲率を大きく設定すれば、シート用紙Pの腰の
強さにより自然剥離されることが助長されることにもな
る。
【0046】上記転写ベルト30から剥離したシート用
紙Pは、加熱定着装置において、トナーが加熱され融着
(S8)されて定着が完了した後、さらに搬送され、画
像形成装置本体から排紙(S9)されてコピーが完了す
る。ここで、定着装置において、シート用紙Pのトナー
像が定着されている時に、転写ベルト30によるシート
用紙Pへの転写動作が完了すれば、電源4からの電圧供
給が遮断(S8−1)される。特に、シート用紙Pの後
端が、転写領域を通過した状態で、電圧供給が遮断され
る。
【0047】以上のように、シート用紙Pは、図示され
ていないペーパーガイドと搬送ローラにより、感光体1
と転写ベルト30との当接部である転写部位に搬送され
タイミングに合わせて、従動ローラ32に転写電圧が印
加される。この供給される電圧は、導電ベルトである電
圧供給ベルト31に伝わり、該電圧供給ベルト31に当
接している部分の転写ベルト30に転写電界が発生し
て、感光体1の上に形成されたトナー像2をシート用紙
Pに転移し、転写させることになる。
【0048】特に、従動ローラ32に供給される電圧に
よって、転写ベルト30には誘電効果によって電位が発
生する。この場合、上述したように、電源4から従動ロ
ーラ32に供給される電圧として、約−2KVの電圧を
供給すれば、電圧供給ベルト31に伝わり、転写ベルト
30の誘電効果によって転写ベルト30の表面に約−1
000Vの電位が生じる。一方、感光体は約−800V
の電位に帯電されているため、上述のように転写ベルト
30に発生した電位は、感光体1の帯電電位よりも高
い。よって、シート用紙Pは電位の高い転写ベルト30
側に静電吸着したままとなり、感光体1に静電的に密着
されることなく、感光体1より分離される。
【0049】そして、シート用紙Pは、転写ベルト30
に静電吸着したまま、更に搬送されて従動ローラ24の
位置へと達する。この従動ローラ34は、該転写ベルト
30の除電を行うために、接地されているためシート用
紙P及び転写ベルト30の電荷は、アース側に流れその
電位が低下する。これにより、シート用紙Pと転写ベル
ト30との静電吸引力は弱くなり、転写ベルト30が従
動ローラ34に沿って走行方向が反転するが、シート用
紙Pは自身の腰によって転写ベルト30から容易に分離
し、次工程である定着装置へと搬送される。
【0050】ここで、電源4からの電圧を従動ローラ3
2に電圧を供給している。従って導電性の電圧供給ベル
ト31全域には同等の電圧が供給され、該ベルト31と
密着する領域の転写ベルト30に電圧が供給されること
になる。特に導電性である電圧供給ベルト31に電圧供
給する場合には、上述のように従動ローラ32に電圧を
印加するように構成すれば、感光体1と接触する転写ベ
ルト30と転写領域において、同等の電圧が転写ベルト
30に供給されることになる。そのため、上述したよう
に転写ベルト30には、誘電効果により感光体1の帯電
電位より大きな電位が発生し、シート用紙Pをベルト3
0側に吸着した状態でトナー像を該シート用紙Pに転写
できる。
【0051】これに対し、図1に示すように駆動ローラ
33側にも、電源4から従動ローラ32と同等の電圧を
印加すれば、上述の効果が助長される。また、電圧供給
ベルト31を転写ベルト30と同等の部材にて構成した
場合には、リーク等の問題を解消できる点で有利とな
る。しかし、電源4からの電圧を従動ローラ32に印加
するだけでは、感光体1と接触する転写ベルト30の転
写領域には所定の電圧が供給されなくなる。
【0052】これは、電圧供給ベルト31の抵抗が非常
に高いため、従動ローラ32に近い側に対し、遠い側で
は供給される電圧が抵抗により徐々に低下する。つま
り、シート用紙Pが感光体1と転写ベルト30との間の
転写領域当初においては、供給される電圧が高いため、
転写ベルト30側にシート用紙Pを吸着させる作用が非
常に強くなる。しかしながら、徐々にシート用紙Pが搬
送され、転写領域を搬送されその出口(転写ベルト30
と感光体1との接触状態が終了する位置)を通過する直
前になれば、転写ベルト30に供給される電圧が低くな
るため、シート用紙Pが感光体1側に静電的に吸着され
ることにもなる。そのため、転写ベルト30の走行に沿
って搬送されることなく、感光体1側に密着して搬送さ
れる。
【0053】また、転写ベルト30に供給される電圧が
転写領域を徐々に進行していく間に低くなるため、転写
効率が低下し、十分にトナー像をシート用紙P側へと転
写することができなくなる。
【0054】これを阻止するためには、図1に示すよう
に従動ローラ32だけでなく、駆動ローラ33側にも同
等の電圧を従動ローラ32同様に供給することで、転写
領域を通過する直前においても転写領域に進入してくる
状態と同等の電圧が転写ベルト30に供給できる。その
ため、シート用紙Pを転写ベルト30に吸着した状態で
転写領域を搬送し、通過させることができる。
【0055】特に、電圧供給ベルト31が転写ベルト3
0と同等の高抵抗部材にて形成されている場合、転写領
域において転写ベルト30と密着してる電圧供給ベルト
31との見かけ上の抵抗は、両ベルトによる厚さが増す
分だけ、低くなる。さらに、従動ローラ32及び駆動ロ
ーラ33に同等の電圧が供給されることから、両ローラ
32、33からは離れるほど、その電圧が低下して電圧
勾配を生じる。しかし、その電圧勾配は、電圧供給ベル
ト31を設けることなく、転写ベルト30のみにて、電
圧供給を行う場合に比べて抵抗が小さくなった分だけ小
さいため、また両ローラ32、33に電圧が供給されて
いることから、転写ベルト30と感光体1との当接領域
である転写領域での電圧勾配は小さく、転写ベルト30
に供給される電圧は供給電圧に近いものとなる。そのた
め、転写ベルト30の感光体1との接触領域面に生じる
電位が、全域においてほぼ均一になる。その結果、シー
ト用紙Pのトナー像の転写を効果的に行えると同時に、
転写ベルト30にシート用紙Pを吸着した状態で、転写
領域を通過させることができる。
【0056】以上のように、この実施形態による転写装
置3によれば、十分な転写領域を確保でき、よって十分
なトナー像の転写時間を確保できる。そのため、転写ベ
ルト30に供給する電圧を、より高く設定する必要もな
く、また画像速度が高速化しても安定した転写を行え
る。また、転写ベルト30を転写後のシート用紙Pの感
光体との分離と、シート用紙Pの搬送を行うことができ
るため、装置の小型化に貢献できる。
【0057】(第2の実施形態)本発明の上述した転写
装置3において、以下に説明する実施形態は、特に転写
後において、転写ベルト30に吸着されるシート用紙P
を、転写ベルト30から容易に分離(剥離)する効果を
高めるものである。つまり、上述において説明したよう
に、シート用紙Pは、転写領域において転写ベルト30
と感光体1とで挟持された状態で搬送され、この時にト
ナー像2がシート用紙Pに静電的に転写されることにな
る。そして、転写ベルト30側にシート用紙Pが静電的
に密着される。この密着状態で、転写領域を通過すれ
ば、該シート用紙Pは、そのまま転写ベルト30の回転
(移送)方向にそのまま搬送されることになる。
【0058】そこで、第1の実施形態によれば、転写ベ
ルト30を張架するもう一方の従動ローラ34側を接地
位置に接続している。これにより、転写ベルト30の帯
電電荷を除電、つまり除去することで、転写ベルト30
とシート用紙Pとの間の静電的な吸着力を弱め、シート
用紙Pの腰の強さによりシート用紙Pを転写ベルト30
より分離している。
【0059】しかし、従動ローラ34の一部、特に分離
位置で転写ベルト30の帯電電荷を十分に除電すること
はできず、残留する電荷にてシート用紙Pが転写ベルト
30に吸着することも考えされる。そのため、この静電
的な吸着力をより効果的に除去する実施形態の実例を以
下に説明する。
【0060】図4に示すように、転写ベルト30の裏面
に接触する除電電極板5を設けている。この除電電極板
5は、例えば金属板等からなる導電部材であり、接地位
置に接続されている。
【0061】上記除電電極板5は、図に示すように転写
領域を外れた駆動ローラ33と従動ローラ34との間
で、シート用紙Pが転写ベルト30に吸着している面と
反対面に、シート用紙Pの搬送方向に相当の区間におい
て接触するように配置されている。このように配置する
ことで、転写ベルト30の帯電電荷が接地位置へと逃げ
除去されることになる。
【0062】以上の構成において、転写領域を通過して
くる転写ベルト30は、接地された除電電極板5に達し
た時、シート用紙Pに保持されている電荷は、転写ベル
ト30を介して除電電極部板5を介して流れる。また、
転写ベルト30の電位は除電電極板5の電位に応じて減
少する。
【0063】従って、シート用紙Pと転写ベルト20の
電位が共に低くなり、静電的な吸着力は小さくなる。こ
のシート用紙Pが、転写ベルト30に静電的に吸着した
まま、さらに搬送され、従動ローラ34に達っした時点
で、転写ベルト30は従動ローラ34に沿って反転走行
されるが、シート用紙Pは自身の腰によって転写ベルト
30から容易く剥離することができる。
【0064】図5は、シート用紙Pの搬送方向とは直角
方向の除電電極板5と接する転写ベルト及びシート用紙
Pの断面で、除電中のシート用紙P、転写ベルト30及
び除電電電極板5の断面図である。特に除電電極板5
は、転写ベルト30の幅より小さく、最大サイズのシー
ト用紙Pの幅よりも大きく形成されている。これによ
り、少なくともシート用紙Pが転写ベルト30に静電的
な吸着する領域の電荷を効果的に除去できる。
【0065】なお、図4においては、従動ローラ34を
接地位置に接続していないが、シート用紙Pの静電的な
吸着力をさらに弱めるためにも、接地位置に接続されて
おれば、除電効果がさらに助長できる。また、従動ロー
ラ34の曲率を大きくすれば、シートPの腰の強さによ
り自然に分離する効果も高くなる。
【0066】また、図6は金属等の除電電極板5に代え
て、導電性ベルト6を転写ベルト30に裏面に配置させ
たものである。この導電性ベルト6は、金属等から構成
される体積抵抗の非常に小さいもので、駆動ローラ33
と従動ローラ34との間に張架される。特に導電性ベル
ト6は、従動ローラ34と別に配置される従動ローラ7
との間に張架されており、転写ベルト30との接触状態
を良好するにするためにも、従動ローラ7は駆動ローラ
33と同等の径、又はそれ以上の径の大きなに形成され
ている。また従動ローラ34または従動ローラ7、ある
いは両ローラ34、7が接地されている。また、導電性
ベルト6は、転写ベルト20に摩擦抵抗を与えないの
で、転写ベルト30は導電性ベルト6と共に同期してス
ムーズに回転(移送)される。
【0067】以上のように構成されていることから、導
電性ベルト6が転写ベルト30に当接している範囲で、
シート用紙Pと転写ベルト30に蓄積された電荷が、導
電性ベルト60を介して従動ローラ34の接地位置へと
流れ、除電を確実に行うことができる。そのため、シー
ト用紙Pと転写ベルト30の電位が共に低くなり、静電
吸着力は小さくなる。
【0068】図6に示す例では、図4のものに比べて、
転写ベルト30の裏面と接触する範囲が非常に広域にな
るため、除電効果が高まる。よって、シート用紙Pと転
写ベルト30との静電的な吸着力をさらに弱める効果が
高い。そのため、転写ベルト30が従動ローラ34にて
方向が反転する時に、シート用紙Pは自身の腰の強さを
含めて、転写ベルト30から分離する作用が高まる。
【0069】この導電性ベルト6におていも。図2に示
す電圧供給ベルト31と同等に、転写ベルト30の幅よ
り小さく、使用される最大サイズのシート用紙Pの幅よ
り大きく設定されている。これにより、シート用紙Pが
転写ベルト30に吸着する領域を少なくとも効果的に除
去できる。
【0070】(他の実施形態)本発明のさらに他の実施
形態を以下に説明する。以上の第2の実施形態において
は、転写終了後のシート用紙Pと転写ベルト30との分
離を効果的に行う事例を説明したが、シート用紙Pを転
写ベルト30にて分離位置まで搬送させる場合、この転
写ベルト30の搬送能力を利用し、確実に搬送できる事
例について以下に説明する。つまり、図1における電圧
供給ベルト31と転写ベルト30との密着する区間を転
写領域に限ることなく、例えば転写ベルト30の全域に
おいて、電圧供給ベルト31が密着するように設ける。
このようにすることで、転写後のシート用紙Pが、転写
ベルト30との静電的な吸着状態が維持された状態で確
実に搬送えきる。
【0071】図7は、その一例であり、図1との相違は
上述にて説明したように、導電性である電圧供給ベルト
31aを転写ベルト30の裏面全域に対応して設けてい
る。また、中間のローラ33aは駆動ローラでなく従動
ローラである。そして、図中左端のローラ34aが駆動
ローラとして構成されている。
【0072】そして、駆動ローラ34aの位置は、シー
ト用紙Pの分離位置であり、特に駆動ローラ34aの回
転部位には、シート用紙Pを転写ベルト30より分離す
る分離爪8が設けられている。該分離爪8は、回転可能
に設けられており、図示しないスプリング等の付勢手段
にて、図中時計方向に付勢され、その先端を転写ベルト
30に適当な圧接力より当接されている。また、分離爪
8は接地位置に接続されている。
【0073】以上の構成において、従動ローラ32は電
源4からの電圧が印加されており、よって導電性ベルト
31aを介して転写ベルト30に電圧を供給している。
この場合、転写ベルト30における転写領域において
は、図1で説明したように、感光体1に形成されたトナ
ー像2がシート用紙P側に静電的に転写される。
【0074】この転写工程を終了した転写ベルト30
は、大きな径の従動ローラ33aを通過しても、導電性
ベルト31aを介して電圧が供給されているため、シー
ト用紙Pは転写ベルト30に静電的に吸着される力が、
そのまま維持された状態で搬送が継続される。
【0075】そして、駆動ローラ34aの位置へとシー
ト用紙Pは転写ベルト30に静電的に確実に吸着された
状態で送り込まれ、分離爪8にて強制的に転写ベルト3
0より分離される。この分離されたシート用紙Pの裏面
は、接地位置に接続された分離爪8の一部に当接するた
め、その位置を通過するシート用紙Pは除電される。こ
の分離爪8の転写ベルト30と接触する先端は、絶縁さ
れたいるため転写ベルト30の電荷は除去されることは
なく、次のシート用紙Pの搬送及び転写を効果的に行う
ことができる。
【0076】また、図8は図7に示したように電圧供給
ベルト31aを、転写ベルト30の裏面全域に対応して
設けることなく、少なくとも駆動ローラ34a付近にお
ける分離領域において、転写ベルト30と当接すること
のないよに電圧供給ベルト31bを配置した例である。
このような構成においても、転写後のシート用紙Pを搬
送する転写ベルト30にて静電的に吸着させ、確実なる
搬送を可能にするものである。
【0077】図8において、電圧供給ベルト31bは、
駆動ローラ34aの位置において転写ベルト30と裏面
に接触することがないように、径の小さい小径従動ロー
ラ35、36、37を設け、大径従動ローラ33aを介
して従動ローラ32との間に張架されている。この電圧
供給ベルト31bも図1で説明した電圧供給ベルト31
と同等の部材にて形成されており、従動ローラ32を介
して電源4からの電圧が供給される。
【0078】そこで、シート用紙Pは、転写領域へと送
り込まれることで、転写ベルト30に生じる電位にてよ
り帯電され、トナー像2が転写されることは図1におい
て説明した通りである。この転写を終了したシート用紙
Pは、電圧供給ベルト31bが転写ベルト30と接触す
る領域まで、転写ベルト30との静電的な吸着力が弱ま
ることなく、確実に搬送される。
【0079】そして、駆動ローラ34aの位置まで搬送
されてくることで、シート用紙Pが駆動ローラ34aの
曲げ部で転写紙自身の腰で剥離しようとする時、転写ベ
ルト30への電圧供給を無くすことによって、転写ベル
ト30へのシート用紙Pの静電吸着力を低下させてい
る。これにより分離爪8の作用によりシート用紙Pを容
易転写ベルト30を分離することができる。
【0080】この場合、図7に比べれば、シート用紙P
を分離する時に、シート用紙Pが転写ベルト30に強く
吸着されることがないため、分離爪8に加わる力が小さ
くなるため、シート用紙Pの分離時に、シート用紙自身
が破れる心配がなく、容易に分離することができる。
【0081】
【発明の効果】本発明による転写装置によれば、転写領
域を広げることができるため、転写効率を容易に高める
ことができる。そのため、転写するための電圧を高くす
ることなく、十分な転写時間と転写効率を得ることがで
き、高速画像においても対応できる。
【0082】また転写装置により転写後のシートを記録
媒体よりそのまま分離して搬送できるため、シートを記
録媒体より分離する特別な分離手段を必要とせず、また
転写後の次工程へとそのまま搬送できるため画像形成装
置を小型化できる。
【0083】また、転写装置によるシートの搬送後の剥
離においては静電的な吸着力を弱めることで分離を容易
に行え、特別な分離手段を設けることなく分離すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形成を説明する転写装置の
一具体例を示す正面図である。
【図2】図2における転写装置のシート用紙の搬送方向
から見た状態を示す断面図である。
【図3】本発明の転写装置における画像形成動作及び転
写動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明する転写装置の
具体例を示す正面図である。
【図5】図4における転写装置のシート用紙の搬送方向
から見た状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の状態形態に事例における転写装
置の他の具体例を示す正面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を説明する転写装置の具
体例を示す正面図である。
【図8】本発明の他の実施形態の事例における転写装置
の他の具体例を示す正面図である。
【図9】従来の転写装置を示す概略の正面図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 トナー像 3 転写装置 30 転写ベルト 31(31a,31b) 電圧供給ベルト 32 電圧供給用の従動ローラ 33(33a) ベルト駆動用のローラ又は従動ローラ 34(34a) 分離部分の従動ローラ又は駆動ローラ 4 電源 5 除電電極板 6 導電性ベルト 7 従動ローラ 8 分離爪 P シート用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ間に張架した無端状の転写ベルト
    を記録媒体に当接して転写部位を形成し、該転写部位に
    おいて記録媒体に形成された画像をシートに転写させて
    なる画像の転写装置において、 上記張架される転写ベルトを記録媒体に接触させるため
    に上記ローラを適宜配置すると共に、該転写ベルトの内
    部に無端状の導電部材にて形成された電圧供給ベルトを
    同様に張架して設け、該電圧供給ベルトに所定の電圧を
    供給することを特徴とする画像の転写装置。
  2. 【請求項2】 上記電圧供給ベルトは高抵抗部材からな
    り、該電圧供給ベルトを張架してなる各ローラを介して
    所定の電圧を印加してなることを特徴とする請求項1記
    載の画像の転写装置。
  3. 【請求項3】 上記電圧供給ベルトは、上記転写ベルト
    の裏面で全域に密着するように配置されており、上記転
    写ベルトを張架するシート搬送方向側のローラに対向さ
    せてシート分離用の爪を対向配置してなる請求項1記載
    の画像の転写装置。
  4. 【請求項4】 導電性の部材で形成される無端状の電圧
    供給ベルトを第1及び第2の一対のローラ間に張架し、
    該電圧供給ベルトの上面に上記一対の第1ローラと、他
    の第2ローラよりさらにシート搬送方向の次工程へと続
    く搬送経路に位置した第3ローラ間に張架された転写ベ
    ルトを設け、上記一対の第1及び第2ローラ間の転写ベ
    ルトを記録媒体に接触させるように第1および第2ロー
    ラを配置してなり、上記第1又は第2のローラを介して
    所定の電圧を供給することを特徴とする画像の転写装
    置。
  5. 【請求項5】 第2と第3ローラ間の転写ベルトに、接
    地位置に接続された除電電極板を当接させたことを特徴
    とする請求項3記載の画像の転写装置。
  6. 【請求項6】 第2と第3ローラ間の転写ベルトを接地
    位置に接続してなる導電性ベルトを上記転写ベルトの裏
    面に接触するように張架するように配置したことを特徴
    とする請求項3記載の画像の転写装置。
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