JP2003302841A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003302841A
JP2003302841A JP2002105342A JP2002105342A JP2003302841A JP 2003302841 A JP2003302841 A JP 2003302841A JP 2002105342 A JP2002105342 A JP 2002105342A JP 2002105342 A JP2002105342 A JP 2002105342A JP 2003302841 A JP2003302841 A JP 2003302841A
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Yasuo Yoda
寧雄 依田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト状像担持体上画像を転写部材により紙
上に転写する画像形成装置に於て、上記転写工程に伴い
発生する爆発画像及び紙の分離不良を防止する。 【解決手段】 ベルト状像担持体状画像を転写部材によ
り紙上に転写する画像形成装置に於て、紙が転写ニップ
に挿通された時に、紙が接触する前記像担持体の領域内
に、ベルト状像担持体の張架ローラを2本以上備えてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この装置は、特に複写機・プ
リンタ・ファックス等の画像形成装置、即ち電子写真一
静電記録等の適宜の画像形成プロセス手段により形成し
たトナー画像を、記録材面に転写する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の電子写真画像形成装置の
概略断面図である。
【0003】本構成は像担持体として第1色目:イエロ
ー、第2色目:マゼンタ、第3色目:シアン、第4色
目:ブラックの、それぞれの色トナーに対応した感光ド
ラム11a−11dを有しており、中間転写ベルト1は
上記各感光ドラム11a−11dにそれぞれの1次転写
部で接触している。
【0004】中間転写ベルト1としては、体積抵抗率で
1e8−1e12Ω・cmのものが好ましく、ウレタン
系樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリイミド樹
脂のものや、シリコーンゴムやヒドリンゴム等の弾性材
料、またこれらにカーボンや導電粉体を分散させ抵抗調
整を行ったもの等を用いることができる。
【0005】本例ではポリイミドにカーボンを分散させ
て体積抵抗率を1e9Ω・cmに調整した厚み0.1m
mの単層の無端状ベルトを中間転写ベルト1としてい
る。
【0006】中間転写ベルト1は図8にあるように、中
間転写ベルト1に内包される駆動ローラ1a、転写対向
ローラ1b、支持ローラ1cのいずれもφ40の3本の
ローラに懸架されている。
【0007】中間転写ベルト1の張力としては材質にも
よるが、伸び率が1%以内になるように設定して、中間
転写体の破断や永久歪みが発生しないようにするのが望
ましく、本例では150Nの荷重がかかるように設定し
てある。
【0008】各1次転写部には中抵抗(体積抵抗率1e
4−1e7Ω・cm)の弾性材を芯金に被覆した1次転
写ローラ15a−15dが、中間転写ベルト1を挟んで
感光ドラム11a−11dと対向して配置してある。
【0009】2次転写ローラ2は中抵抗(体積抵抗率1
e6−1e9Ω・cm)の抵抗値を有するEPDM発泡
層で芯金を被覆したもので、転写対向ローラ1bに対向
する位置に中間転写ベルト1及び記録材を挟んで当接・
離間可能な状態で配置してある。
【0010】以下本装置の画像形成過程とともに動作を
説明する。
【0011】感光ドラム11aは矢印方向に所定のプロ
セススピード(ここでは0.117m/s)で回転し、
一次帯電器12aにより一様に帯電され、ホストコンピ
ュータより送られた画像情報信号により変調されたスキ
ャナー13aからのレーザー光で、静電潜像を作成され
る。
【0012】レーザ一光の強度及び照射スポット径は画
像形成装置の解像度及び所望の画像濃度によって適正に
設定されており、感光ドラム11a上の静電潜像はレー
ザ一光が照射された部分は明部電位VL(一150V)
に、レーザ一光が未照射の部分は一次帯電器12aで帯
電された暗部電位VD(一550V)に保持されること
によって形成する。
【0013】静電潜像は感光ドラム11aの回転によ
り、現像器14aとの対向部に達し、同一極性(本例で
はマイナス極性)に帯電されたトナーが、不図示の現像
バイアス源による現像電界の作用により、供給されて顕
像化される。
【0014】本件に於ける現像バイアスは、直流成分:
−400V、交流成分:1.5kVpp、3kHz、矩
形波、からなる、直流電圧に交流電圧を重畳したバイア
スである。
【0015】フルカラー画像形成においては各色に対応
した感光ドラム11a〜11dについて同様にトナー像
が形成され、各1次転写ニップにおいて中間転写体であ
る中間転写ベルト1上に順次1次転写され、多色画像を
形成する。
【0016】中間転写ベルト1は、矢印方向に不図示の
駆動装置により、各感光ドラム11a−11dと所定の
プロセススピード(ここでは0.117m/s)で同期
回転している。
【0017】中間転写ベルト1と感光ドラム11a〜1
1dの形成する各1次転写ニップでは、中間転写ベルト
1の背面に接している1次転写ローラ15a〜15dに
印加されるトナーと逆極性のバイアス(ここでは+50
0V)によって、1次転写ニップ域に形成された電界に
よりトナー像は1次転写される。
【0018】中間転写ベルト1が感光ドラム11dとの
1次転写ニップを通過した段階でフルカラー画像が中間
転写ベルト1上に担持され、1次転写工程は完了する。
【0019】一方トナー像の1次転写を終えた感光ドラ
ム11a〜11dの表面は、ドラムクリーニング装置1
6a〜16dにより1次転写残トナーなどを除去される
ことで清浄化され、次の画像形成工程に備える。
【0020】ドラムクリーニング装置16a−16dに
より除去された廃トナーは、各々のドラムクリーニング
装置に近接した廃トナーボックス17a−17dに回収
される。
【0021】次に不図示の給紙手段より記録材Pが1枚
取り出され、2次転写ニップ域に挿通される。この時、
2次転写ローラ2にはトナーと逆極性のバイアス(ここ
では+2kV)が印加され、トナー像は中間転写ベルト
1から記録材Pに転写される。
【0022】2次転写ニップ域を出た未定着カラー像を
載せた記録材Pは、定着装置18に到達し、加熱・加圧
されて永久定着像が得られる。
【0023】トナー像を記録材Pに転写し終えた中間転
写ベルト1の表面は、ウレタンゴムからなる中間転写体
クリーニングブレード19によって2次転写後の残トナ
ーがクリーニングされる。クリーニングされたトナー
は、中間転写体廃トナーボックス20に回収される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述した中間転写ベル
トを用いた画像形成装置では、2次転写行程において以
下のような問題が発生することが知られている。 1)転写材上に転写されたトナーが、トナー同士の反発
カにより転写材上で飛び散ることにより、画像不良(以
下「爆発画像」と呼ぶ)が発生する。図2(a)に「爆
発画像」の発生の様子を図2(b)に「爆発画像」の模
式図を挙げる。転写材P上のトナーTがトナー同士の静
電的な反発カにより、本来トナーがいないはずの転写材
P上の領域にトナーTが移動してしまい、本来の画像
(図2(b)では正方形)の周りにトナーが飛び散った
ような画像不良が発生してしまう。
【0025】2)2次転写転写ニップでの転写材への付
与電荷に起因する、転写材が中間転写ベルトヘ静電吸着
する事で、転写材が定着器に搬送されなくなってしまう
ことの発生(以下、中間転写ベルトからの転写材の「分
離不良」と呼ぶ)。
【0026】そこで、本発明は、「爆発画像」と「分離
不良」の抑制を達成し、さらに不安定な転写材搬送に起
因する画像不良の発生の防止を達成する、画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記問題
に鑑み、複数の張架ローラにより張架されたベルト状の
像担持体上の画像を、転写材上に転写する画像形成装置
において、「爆発画像」と「分離不良」を抑制し、さら
に不安定な転写材搬送に起因する画像不良の発生防止を
達成することである。
【0028】上記目的を達成するために、本発明に於い
ては以下の構成を採る。
【0029】1)前記像担持体を挟んで前記張架ローラ
と当接離間可能に設置された転写部材と、前記像担持体
を挟んで前記張架ローラと前記転写部材が当接すること
により形成される転写ニップに前記転写材が挿通され
て、前記像担持体上から前記転写材上への画像の転写が
行われ、前記転写材が前記転写ニップに挿通された時に
前記転写材が接触する前記像担持体の領域内に、前記張
架ローラを2本以上備えていることを特徴とする。これ
により、「爆発画像」の発生が抑制される。
【0030】2)転写材が前記転写ニップに挿通された
時に前記転写材が接触する前記像担持体の領域に、備わ
っている2本以上の前記張架ローラのうち、前記転写ニ
ップの下流端部に於ける前記像担持体表面の接線と、前
記像担持体の移動方向に沿って最下流に位置する張架ロ
ーラと前記最下流に位置する張架ローラの上流側に隣接
する張架ローラ間に張架される前記像担持体の張架部の
為す角度θが、 0°≦θ≦25°、 であることを特徴とする、これにより、「爆発画像」の
発生が抑制され、さらに不安定な転写材搬送に起因する
画像不良の発生防止が達成される。
【0031】3)転写材が前記転写ニップに挿通された
時に前記転写材が接触する前記像担持体の領域に、備わ
っている2本以上の前記張架ローラのうち、前記像担持
体の移動方向に沿って最下流に位置する張架ローラの外
径Dが、 7mm≦D≦30mm、 であることを特徴とする。
【0032】これにより、「爆発画像」の発生と「分離
不良」の発生が共に抑制される。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は本発明の
特徴を示すフルカラーの電子写真画像形成装置の概略断
面図である。
【0034】図1に於いて、上記従来例で説明した部分
については、その説明を省略する。
【0035】ここで、本実施例に於ける中間転写べルト
の張架ローラ構成について述べる。
【0036】図3に中間転写ベルトと転写ローラ付近の
構成図を挙げる。本実施例においては、転写対向部は、
2本の転写対向ローラにより構成されている。上流側転
写対向ローラ1b1(φ40)と下流側転写対向ローラ
1b2(φ40)である。転写ローラは、上流側転写対
向ローラ1b1に中間転写べルトを挟んで当接してい
る。
【0037】以下に、本実施例の張架ローラ構成の効果
について説明する。
【0038】本発明者は、図8の従来例に挙げた装置
(転写対向ローラ1bが1本の構成)を用いて、「爆発
画像」を防止するための検討を行った。
【0039】本発明者は、従来例に挙げた装置(転写対
向ローラ1bが1本の構成)を用いて、2次転写ニップ
を抜けた転写材を、転写後規制部材211により中間転
写べルトに長く沿うように規制して、2次転写ニップの
下流に於ける転写材の中間転写べルトヘの巻き付き量L
1を増やすことで「爆発画像」が良化する事を確認し
た。
【0040】図4に転写材の上記巻き付き量L1を説明
する図をあげる。
【0041】上記巻き付き量L1は転写後規制部材と2
次転写ローラの相対位置で変わる。図4(a)にあるよ
うに転写後規制部材であるコロの高さが低いと上記巻き
付き量は少なく、図4(b)にあるようにコロの高さを
上げると上記巻き付き量は大きくなる。
【0042】そして、図5に、上記巻き付き量L1と、
「爆発画像」レベルの相関を確認した実験結果をあげ
る。上記巻き付き量は、転写後規制部材211であるコ
ロの高さを変えることで制御した。本実験は、低温低湿
環境(以下LL環境、15℃、10%R.H.)におい
て行い、LL環境に3日間放置することで乾燥させた普
通紙を転写材に用いた。画像パターンとしては、単色及
び2色重ねの20mm×20mmの正方形の画像を用い
た。これは、このような周りが非画像部に囲まれている
画像で、顕著に「爆発画像」が発生するからであり、し
かも2色重ね画像のように単位面積当たりのトナー乗り
量が大きい画像で、顕著に「爆発画像」が発生するから
である。このとき、紙上に於いて、トナートリボがおよ
そ−20uC/g、トナー乗り量が単色:0.6mg/
cm、2次色:1.2mg/cm であった。
【0043】本実験結果から、上記巻き付き量L1を
7.0mm以上確保すれば、「爆発画像」を十分抑制で
きることがわかる。
【0044】以上の実験から、本実施例に於ける張架ロ
ーラ構成は、上流側転写対向ローラ1b1と下流側転写
対向ローラ1b2を備え、上記2本のローラ間に於ける
中間転写ベルトの張架部を、転写ニップ下流側に於ける
中間転写べルトヘ転写材を巻き付ける領域に使うこと
で、必要な上記巻き付け量(本発明に於ける実験では、
7.0mm以上)が容易に確保でき、「爆発画像」の防
止を達成している。
【0045】本実施例の構成が「爆発画像」を抑制する
メカニズムを、本発明者は以下のように考えている。2
本の転写対向ローラ間の中間転写べルト張架部に転写材
を巻き付けることにより、転写ニップ下流側に於いて、
転写材と中間転写べルト間の放電を抑制して転写材と転
写ローラ間の放電を活発にすることで、転写材により多
くの転写するための電荷(トナートリボとは逆極性の電
荷であり、本実施例に於いてはプラス電荷)を付与し、
転写材上のトナーをより強く保持するようになること
で、「爆発画像」の発生を抑制していると考えている。
【0046】また図3(a)にみられるように、転写ニ
ップの下流端部に於ける中間転写べルト表面の接線と、
上流側転写対向ローラ1b1と下流側転写対向ローラ1
b2間の中間転写べルト張架部の為す角度θを小さく設
定できることで、転写材後端に於ける転写材の搬送が不
安定になることで発生する「爆発画像」を防止できる。
【0047】これは、図3(b)にあるように、上記角
度θが大きいと、転写材後端が転写ニップを抜けたとき
に、転写材の弾性カで転写材後端が下に跳ねて、転写材
後端が上流側転写対向ローラ1b1と下流側転写対向ロ
ーラ1b2間の中間転写べルト張架部から離れること
で、転写材後端に於いて転写残搬送を安定化すること
で、「爆発画像」が発生してしまうことを防止するため
である。
【0048】本発明者らの実験によると、上記角度θ
は、25°以下であれば転写材後端が転写ニップを抜け
るときに転写材後端がはねることによる画像こすれなど
の画像不良が発生しないことを確認した。
【0049】また、上記角度θが0°未満では、図3
(c)にあるように、転写ローラが2本の転写対向ロー
ラ間の中間転写ベルト張架部に侵入する構成になり、転
写ローラの当接・離間時に中間転写べルト張架部に掛か
るカが変動するため、中間転写べルト搬送速度が変化し
てしまうことで、転写材の搬送速度と速度差が生じ、画
像ぶれが発生してしまうことが確認された。
【0050】よって、上記角度θは、 0°≦θ≦25°、 でなければいけないことが確認された。
【0051】本実施例に於いては、図1の挙げた画像形
成装置を用いて、上記角度θ=5°に設定することで、
不安定な転写材搬送に起因する画像不良の発生を防止す
ることを達成した。
【0052】本実施例の効果を以下の実験で確認した。
【0053】図1に挙げた画像形成装置を用いて、LL
環境において、LL環境に3日間放置することで乾燥さ
せた普通紙を転写材に用いて、画像パターンとして、単
色及び2色重ねの20mm×20mmの正方形の画像を
プリントすることで「爆発画像」レべルと画像擦れの発
生の有無を判定した。
【0054】本実施例に於ける張架ローラ構成を採るこ
とで、「爆発画像」レべルは2色重ね部の「爆発」発生
はなく良好であることが確認できた。また、不安定な転
写材搬送に起因する画像不良の発生のないことが確認さ
れた。
【0055】上述したように、本実施例における中間転
写べルトの張架ローラ構成を採ることで、「爆発画像」
の制御と、不安定な転写材搬送に起因する画像不良の発
生のないことを達成することができる。
【0056】また、転写ローラの対向付近の中間転写べ
ルト搬送を安定化するために、上記上流側転写対向ロー
ラ1b1の上流や下流に、更に転写対向ローラを設ける
ことで、転写対向ローラが3本以上になっても同じよう
に上記作用効果が得られるのは明白である。
【0057】(第2の実施例)本実施例に於ける中間転
写ベルトの張架ローラ構成について詳述する。
【0058】以下に、本実施例の張架ローラ構成の効果
について説明する。
【0059】本発明者らは、上記実施例1に挙げた装置
を用いて、「分離不良」を防止するための検討を行っ
た。
【0060】2次転写ニップを通過した転写材は、2次
転写行程を通じて付与された電荷により中間転写べルト
に静電吸着する。本発明者は、上記実施例1に挙げた装
置を用いて、この静電吸着力に抗して転写材を中間転写
べルトから分離させるには、最下流側転写対向ローラ1
b2の曲率を大きくすることで、転写材自体の弾性カに
より転写材が分離する事(曲率分離)が有効であること
を、確認できた。
【0061】図6に転写材の中間転写べルトからの曲率
分離の様子を説明する図をあげる。
【0062】図6(a)にあるように下流側転写対向ロ
ーラ1b2の外径Dが大きいと、転写材自体の弾性力が
小さく転写材の吸着カが勝るため、転写材は曲率分離し
ない。一方、図6(b)にあるように下流側転写対向ロ
ーラ1b2の外径が小さいと、転写材自体の弾性カが大
きく転写材の弾性力が勝るため、転写材は曲率分離す
る。
【0063】そして、図7に「分離不良」発生率の最下
流側転写対向ローラ1b2の外径D依存性を確認した実
験結果を挙げる。
【0064】本実験は、上記実施例1に記載の画像形成
装置を用いて、下流側転写対向ローラ1b2の外径を変
えて行った。低温低湿環境(以下LL環境、15℃、1
0%R.H.)において行い、LL環境に3日間放置し
て乾燥させた普通紙を転写材に用いて、20ページ通紙
を行い「分離不良」発生率を確認した。
【0065】本実験結果から、上記外径Dを30mm以
下にすれば、「分離不良」を十分抑制できることがわか
る。
【0066】また、下流側転写対向ローラ外径Dを5m
m以下とした場合には、「分離不良」抑制効果はある
が、ローラ部での中間転写べルトの屈曲が大きくなるた
め、べルトにクラックが入り易くなることで、べルト耐
久性が低下する原因となることが確認された。よって、
上記ローラ外径Dは、 7mm≦D≦30mm、 でなければいけないことが確認された。
【0067】上記実験結果から、本実施例に於ける張架
ローラ構成は、下流側転写対向ローラ1b2外径をφ2
0とすることで、「分離不良」の抑制を達成している。
【0068】本実施例の効果を以下の実験で確認した。
【0069】LL環境において、LL環境に3日間放置
することで乾燥させた普通紙を転写材に用いて、画像パ
ターンとして、単色及び2色重ねの20mm×20mm
の正方形の画像をプリントすることで「爆発画像」レべ
ルを判定し、LL環境に於いて、LL環境に3日間放置
して乾燥させた普通紙を転写材に用いて、20ページ通
紙を行い「分離不良」発生率を判定した。
【0070】本実施例に於ける張架ローラ構成を採るこ
とで、「分離不良」の発生は無く、また上記実施例1と
同様に、「爆発画像」の発生も不安定な転写材搬送に起
因する画像不良の発生もなく、良好であることが確認で
きた。
【0071】上述したように、本実施例における中間転
写べルトの張架ローラ構成を採ることで、「爆発画像」
と「分離不良」の抑制と、不安定な転写材搬送に起因す
る画像不良の発生の防止を達成することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の張架ローラにより張架されたべルト状の像担持体
上の画像を転写材上に一括して転写する画像形成装置に
おいて、「爆発画像」と「分離不良」の抑制と、不安定
な転写材搬送に起因する画像不良の発生の防止を、達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する、画像形成装置の概略
断面図。
【図2】「爆発画像」の発生の様子を説明する図と「爆
発画像」の模式図。
【図3】実施例1の於ける、転写対向ローラと転写ロー
ラ付近の構成。
【図4】転写材の中間転写ベルトヘの巻き付き量L1を
説明する図。
【図5】「爆発画像」レペルの転写材巻き付き量依存性
の実験結果。
【図6】転写材の中間転写ペルトからの「曲率分離」を
説明する図。
【図7】「分離不良」発生率の下流転写対向ローラ外径
依存性の実験結果。
【図8】従来例を説明する、画像形成装置の構成概略
図。
【符号の説明】
1 中間転写べルト 1b 転写対向ローラ 2 2次転写ローラ 211 転写後規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA06 FA17 FA19 GA12 GA14 GA23 GA34 GA47 GA57 GA59 GB12 GB25 GB43 HB12 HB22 HB43 HB45 HB46 HB48 JA02 JA23 JA25 JA26 JA28 JC04 JC07 JC15 JC16 KA21 LA11 LA40 MA04 MA14 MA20 MB04 NA02 NA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の張架ローラにより張架されたベル
    ト状の像担持体上の画像を、転写材上に転写する画像形
    成装置において、 前記像担持体を挟んで前記張架ローラと転写部材が当接
    することにより形成される転写ニップに、前記転写材が
    挿通されて、前記像担持体上から前記転写材上への画像
    の転写が行われ、 前記転写材が前記転写ニップに挿通された時に前記転写
    材が接触する前記像担持体の領域内に、前記張架ローラ
    を2本以上備えていることを特徴とする、 画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材が前記転写ニップに挿通され
    た時に前記転写材が接触する前記像担持体の領域内に、
    備わっている2本以上の前記張架ローラのうち、 前記転写ニップの下流端部に於ける前記像担持体表面の
    接線と、前記像担持体の移動方向に沿って最下流に位置
    する張架ローラと前記最下流に位置する張架ローラの上
    流側に隣接する張架ローラ間に張架される前記像担持体
    の張架部の為す角度θが、 0°≦θ≦25°、 であることを特徴とする前記請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 転写材が前記転写ニップに挿通された時
    に前記転写材が接触する前記像担持体の領域内に、備わ
    っている2本以上の前記張架ローラのうち、 前記像担持体の移動方向に沿って最下流に位置する張架
    ローラの外径Dが、 7mm≦D≦30mm、 であることを特徴とする前記請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
JP2002105342A 2002-04-08 2002-04-08 画像形成装置 Withdrawn JP2003302841A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011158617A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2015148674A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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