JP4168248B2 - 電子写真現像剤用磁性キャリア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、電子写真現像剤用磁性キャリアに関するものであり、カブリや画像ムラの生じない画像を形成することができる電子写真現像剤用磁性キャリアを提供する。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、電子写真法においては、セレン、OPC(有機半導体)、α−Si等の光導電性物質を感光体として用い、種々の手段により静電気的潜像を形成し、この潜像に磁気ブラシ現像法等を用いて、潜像の極性と逆に帯電させたトナーを静電気力により付着させ、顕像化する方式が一般に採用されている。
【0003】
この現像工程においては、トナーとキャリアとからなる現像剤が使用され、キャリアと呼ばれる担体粒子が摩擦帯電により適量の正又は負の電気量をトナーに付与し、且つ、磁気力を利用し磁石を内蔵する現像スリーブを介して、潜像を形成した感光体表面付近の現像領域にトナーを搬送している。
【0004】
近年、前記電子写真法は複写機又はプリンターに広く多用化されており、細線や小文字、写真及びカラー原稿等様々な文書に対応できることが望まれている。複写機及びプリンターの高機能化、高画質化及び高速化に伴って使用される現像剤としての諸特性の向上が要求されている。
【0005】
特に、キャリアについては、高画像化及び高速化に伴って高信頼性が必要となるため、キャリアの帯電性能が長期に亘って維持できる高寿命化が必要とされている。
【0006】
従来、前記電子写真法に用いるキャリアとしては、フェライトキャリア及び鉄粉キャリア、バインダ樹脂中に磁性粒子粉末を分散させたバインダ型キャリアが知られている。
【0007】
フェライトキャリア及び鉄粉キャリアは、通常、粒子表面を樹脂で被覆して使用されるが、粒子表面と被覆樹脂との接着性が良好とは言い難く、使用中に次第に被覆樹脂が剥離して、帯電性の変化を起こし、結果として画像の乱れやキャリア付着等の問題を引き起こしてしまう。
【0008】
一方、バインダ型キャリアは、磁性粒子とバインダ樹脂とを混練粉砕して得る方法及び磁性粒子と樹脂とを重合させて得る方法が知られている。混練粉砕法で得られた磁性キャリアは、特開平10−232512号公報には「[0005]しかし、バインダー型キャリアを上述した負荷電性トナーと組み合わせて使用する場合以下のような問題が生じる。・・・十分な表面磁性粉存在量が確認されているにもかかわらず、十分な負荷電性トナーに対する荷電性が得られないという問題が生じる。これはバインダー樹脂に対する磁性粉の分散性が不均一になって、製造時に遊離した磁性粉が混入したり、磁性粉が凝集してキャリアに含有されていることに起因していると考えられる。この問題はキャリアの負荷電性トナーに対する荷電性を上げるために磁性粉の含有量を増加させるとより顕著に生じてしまう。遊離磁性粉はキャリア粒子との粒径差が大きいためキャリア粒子に付着しやすく簡単に分級で除去することは難しいが、分級回数を増加させる等によって分級工程の精度を上げて除去すれば微粉成分の含有による問題は解消する。しかし、このような方法によれば直行収率が低下し、また分級工程が繁雑になることから生産効率が低下してしまう。また、このようなキャリアを用いて高温高湿(H/H)環境下で画像を形成した場合、画像に濃度ムラが生じるという問題も生じる。」(第2頁第2欄第15〜40行)なる記載の通り、磁性粉の含有量が高く出来なかったり、磁性粉が遊離する等の問題がある。
【0009】
もっとも、磁性粒子と樹脂とを重合させて得る方法(例えば、特開平2−220068号公報)によって得られた磁性粒子とフェノール樹脂とからなる球状複合体粒子からなるバインダ型キャリアは、前記フェライトキャリアや鉄粉キャリアに比べ、被覆樹脂との接着性に数段優れており、使用中に被覆樹脂が剥離する問題はほとんど起こらないものである。
【0010】
近年要求されている環境負荷低減のために、トナーについても低温定着の傾向にある。低温定着トナーは、従来のトナーに比べてより容易に定着することができる反面、複数枚を複写することによってスリーブ上の凹凸にトナーが融着するスリーブ汚染が生じ、搬送性が悪化するために画像濃度の低下、カブリの原因となる。この問題は、スリーブ上に適度の凹凸をつけることで解決を図っている。前記スリーブを用いた場合、前記球状複合体粒子のバインダ型キャリアは粒子表面が滑らかであるため、滑らかな表面を有するスリーブ上では磁性キャリアがスリップして搬送性が十分とは言い難いものであり、現像剤を均一に付着させることができなかった。よって、カブリや画像ムラが生じやすくなっている。
【0011】
そこで、滑らかな表面を有するスリーブ上においてもカブリや画像ムラが生じにくい良好な画像を得ることができるバインダ型磁性キャリアが強く望まれている。
【0012】
バインダ型磁性キャリアにおいて、磁性粒子粉末として保磁力が23.8kA/m(300Oe)未満の磁性粒子と保磁力が23.8kA/m(300Oe)以上の磁性粒子とを用いた磁性キャリア(特許文献1)、磁性粒子粉末としてスピネル型構造の磁性体粒子とマグネトプランバイト型構造の磁性体粒子とを用いた磁性キャリア(特許文献2)、磁性粒子粉末として硬磁性粒子粉末と軟磁性粒子粉末とを用いた磁性キャリア(特許文献3)及び磁性粒子粉末としてマグネタイト又はソフトフェライトとバリウムフェライト又はストロンチウムフェライトとを含む磁性キャリア(特許文献4)等が知られている。
【0013】
【特許文献1】
特開平6−11906号公報
【特許文献2】
特開平6−35231号公報
【特許文献3】
特開平10−268575号公報
【特許文献4】
特開2000−137352号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前出特許文献1には磁性粒子粉末として保磁力が23.8kA/m(300Oe)未満の磁性粒子と保磁力が23.8kA/m(300Oe)以上の磁性粒子とを用いたバインダ型磁性キャリアが記載されているが、磁性キャリアの粒子形状については考慮されておらず、搬送性が十分とは言い難いものである。
【0015】
また、前出特許文献2にはスピネル型構造の磁性体粒子として球状Cu−Znフェライトとマグネトプランバイト型構造の磁性体粒子として板状ストロンチウムフェライト粒子粉末とを用いたバインダ型磁性キャリアが記載されているが、磁性キャリアの粒子形状については考慮されておらず、搬送性が十分とは言い難いものである。
【0016】
また、前出特許文献3には硬磁性粒子粉末と軟磁性粒子粉末とを用いたバインダ型磁性キャリアが記載されているが、磁性キャリアの形状は球状であるため、スパチュラ角が低く搬送性が十分とは言い難いものである。
【0017】
また、前出特許文献4にはCu−Znフェライトとストロンチウムフェライト粒子粉末とを用いたバインダ型磁性キャリアが記載されているが、磁性キャリアの粒子形状については考慮されておらず、搬送性が十分とは言い難いものである。
【0018】
そこで、本発明は、磁性キャリアの形状を不定形にすることによって、滑らかな表面を有するスリーブ上における磁性キャリアのスリップを防止し、均一な現像剤層を形成させることによりカブリや画像ムラが生じにくい良好な画像を得ることを技術的課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
【0020】
即ち、本発明は、磁性粒子と樹脂とを重合させて得られる電子写真現像剤用磁性キャリアであり、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末とフェノール樹脂とからなる平均粒子径10〜100μmの不定形複合体粒子からなる電子写真現像剤用磁性キャリアであって、該複合体粒子に含まれる板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末との総量が80〜99重量%であり、且つ、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の平均粒子径が1.0〜3.0μmであり、前記板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の平均粒子径(ra)と前記粒状強磁性鉄化合物粒子粉末の平均粒子径(rb)との粒径比(ra/rb)が3.0〜10.0であり、該電子写真現像剤用磁性キャリアのスパチュラ角と平均粒子径との関係が下記式を満足することを特徴とする電子写真現像剤用磁性キャリアである。
【0022】
また、本発明は、前記電子写真現像剤用磁性キャリアの粒子表面がシリコーン樹脂又はフッ素系樹脂で被覆されていることを特徴とする電子写真現像剤用磁性キャリアである。
【0023】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0024】
まず、本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアについて述べる。
【0025】
本発明における板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末は、ストロンチウムフェライト粒子粉末、バリウムフェライト粒子粉末であり、好ましくはストロンチウムフェライト粒子粉末である。
【0026】
本発明における板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の平均粒子径(平均板面径:ra)は1.0〜3.0μmである。平均粒子径が1.0μm未満の場合には、複合体粒子に対して相対的に板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末が小さくなり、不定形の複合体粒子が得られない。3.0μmを越える場合には、100μm以上の複合体粒子となり磁性キャリアとして好ましくない。より好ましくは1.0〜2.0μmである。
【0027】
本発明における板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の板状比(平均粒子径/平均厚み)は1.3以上が好ましい。板状比が1.3未満の場合は粒状粒子と相似する形状となり、不定形の複合体粒子が得られない。
【0028】
本発明における粒状強磁性鉄化合物粒子粉末としては、マグネタイト粒子粉末、マグヘマイト粒子粉末等である。粒子形状は、球状、六面体、八面体などの粒状であり、好ましくは球状である。
【0029】
本発明における粒状強磁性鉄化合物粒子粉末の平均粒子径(rb)は0.1〜1.0μmが好ましく、より好ましくは0.1〜0.7μmである。
【0030】
本発明における前記板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の平均粒子径(ra)と前記粒状強磁性鉄化合物粒子粉末の平均粒子径(rb)との粒径比(ra/rb)は3.0〜10.0である。粒径比が3.0未満の場合には不定形の複合体粒子が得られない。粒径比が10.0を越える場合には粒度によって組成が不均一な複合体粒子となり好ましくない。より好ましくは3.0〜8.0である。
【0031】
本発明における板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末との割合は、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末との総量に対して30〜90%の粒状強磁性鉄化合物粒子粉末を含有することが好ましい。30%未満の場合には磁性キャリアとしての磁気特性上好ましくない。90%を越える場合には不定形の複合体粒子が得られない。より好ましくは50〜90%である。
【0032】
磁性キャリア中の板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末との全含有量は磁性キャリアに対して80〜99重量%である。80重量%未満の場合には樹脂分が多くなり、大粒子が出来やすくなる。99重量%を越える場合には樹脂分が不足して十分な強度が得られない。より好ましくは85〜99重量%である。
【0033】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアは不定形である。当該構造を有することによって流動率が高くなり、磁性キャリアの搬送性が改善される。
【0034】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアの平均粒子径は10〜100μmであり、平均粒子径が10μm未満の場合には二次凝集しやすく、100μmを越える場合には機械的強度が弱く、また、鮮明な画像を得ることができなくなる。より好ましくは20〜70μmである。
【0035】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアは、スパチュラ角yと平均粒子径xとの関係が下記式を満たすことが好ましい。下記関係式を満たすことによって、スリーブ上でスリップしにくくなり磁性キャリアの搬送性が良好となる。
【0036】
y≧−0.33x+48
y:磁性キャリアのスパチュラ角(°)
x:磁性キャリアの平均粒子径(μm)
【0037】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアの嵩密度は2.5g/cm以下が好ましく、より好ましくは1.0〜2.0g/cmである。比重は2.5〜5.2が好ましく、より好ましくは2.5〜4.5である。
【0038】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアは、電気抵抗が1×10〜1×1015Ωcm、好ましくは1×10〜1×1015Ωcmである。
【0039】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアの飽和磁化値は20〜80Am/kg(20〜80emu/g)が好ましく、より好ましくは40〜80Am/kg(40〜80emu/g)である。
【0040】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアは、複合体粒子の粒子表面をシリコーン樹脂又はフッ素系樹脂で被覆することが好ましい。粒子表面を低い表面エネルギーを有する前記樹脂で被覆することによって、トナーのスペント化を抑制することができる。
【0041】
用いる被覆樹脂は特に限定されないが、シリコーン樹脂としては縮合反応型シリコーン樹脂が好適であり、フッ素系樹脂としてはポリフッ素化アクリレート樹脂、ポリフッ素化メタクリレート樹脂、ポリフッ素化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂及び前記樹脂の組み合わせによる共重合体が好適である。
【0042】
本発明におけるキャリアの樹脂による被覆量は、複合体粒子100重量%に対して0.1〜5.0重量%である。被覆量が0.1重量%未満の場合には、十分に被覆することが困難となり、コートむらが生じる。また、5.0重量%を越える場合には、表面が平滑になるため搬送性が改善されない。好ましくは0.5〜3.0重量%である。
【0043】
次に、本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアの製造法について述べる。
【0044】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアは、水性媒体中でフェノール類とアルデヒド類を塩基性触媒の存在下、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末とを共存させて該フェノール類とアルデヒド類とを反応させて得ることができる。
【0045】
本発明に用いるフェノール類としては、フェノールのほか、m−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、o−プロピルフェノール、レゾルシノール、ビスフェノールA等のアルキルフェノール類やベンゼン核又はアルキル基の一部又は全部が塩素原子、臭素原子で置換されたハロゲン化フェノール類等のフェノール性水酸基を有する化合物が挙げられるが、形状性を考慮すれば、フェノールが最も好ましい。
【0046】
本発明に用いるアルデヒド類としては、ホルマリン又はパラアルデヒドのいずれかの形態のホルムアルデヒド及びフルフラール等が挙げられるが、ホルムアルデヒドが最も好ましい。
【0047】
アルデヒド類はフェノール類に対してモル比で1.0〜4.0が好ましく、アルデヒド類のフェノール類に対するモル比が1未満の場合には、粒子の生成が困難であったり、樹脂の硬化が進行し難いために、得られる粒子の強度が弱くなる傾向がある。4.0を超える場合には、反応後に水性媒体中に残留する未反応のアルデヒド類が増加する傾向がある。より好ましくは1.2〜3.0である。
【0048】
本発明に用いる塩基性触媒としては、通常のレゾール樹脂製造に使用されている塩基性触媒が使用できる。例えば、アンモニア水、ヘキサメチレンテトラミン及びジメチルアミン、ジエチルトリアミン、ポリエチレンイミン等のアルキルアミンが挙げられ、特にアンモニア水が好ましい。塩基性触媒はフェノール類に対してモル比で0.05〜0.7が好ましい。0.05未満の場合には、硬化が十分に進行せず造粒が困難となる。0.7を越える場合には、フェノール樹脂の構造に影響するため造粒性が悪くなり、粒子径の大きな粒子を得ることが困難となる。
【0049】
本発明に用いる板状マグネトプランバイト型フェライト粒子及び粒状強磁性鉄化合物粒子は、あらかじめ粒子表面を親油化処理しておくことが望ましい。
【0050】
親油化処理は、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末又は粒状強磁性鉄化合物粒子をシランカップリング剤やチタネートカップリング剤等のカップリング剤で処理する方法や界面活性剤を含む水性溶媒中に板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末又は粒状強磁性鉄化合物粒子を分散させて、粒子表面に界面活性剤を吸着させる方法が好適である。
【0051】
シランカップリング剤としては、疎水性基、アミノ基、エポキシ基を有するものが挙げられ、疎水性基を有するシランカップリング剤としては、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル・トリス(β−メトキシ)シラン等がある。アミノ基、エポキシ基を有するシランカップリング剤としては前記アミノ基を有するシランカップリング剤、前記エポキシ基を有するシランカップリング剤を用いればよい。
【0052】
チタネートカップリング剤としては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルピロホスフェート)チタネート等を用いればよい。
【0053】
界面活性剤としては、市販の界面活性剤を使用することができ、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子及び粒状強磁性鉄化合物粒子や該粒子表面に有する水酸基と結合が可能な官能基を有するものが望ましく、イオン性はカチオン性又はアニオン性のものが好ましい。
【0054】
前記いずれの処理方法によっても本発明の目的を達成することができるが、フェノール樹脂との接着性を考慮するとアミノ基あるいはエポキシ基を有するシランカップリング剤による処理が好ましい。
【0055】
前記カップリング剤又は界面活性剤の処理量は板状マグネトプランバイト型フェライト粒子又は粒状強磁性鉄化合物粒子に対して0.1〜10重量%が好ましい。
【0056】
前記フェノール類とアルデヒド類を塩基性触媒の存在下で反応させるに際し、共存させる板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末及び粒状強磁性鉄化合物粒子の量は、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子、粒状強磁性鉄化合物粒子、フェノール類及びアルデヒド類の総量に対して75〜99重量%が好ましく、生成する磁性キャリアの強度を考慮すると、78〜99重量%であることがより好ましい。
【0057】
本発明における反応は水性媒体中で行われるが、水性媒体中の固形分濃度が30〜95重量%になるようにすることが好ましく、特に、60〜90重量%となるようにすることが好ましい。
【0058】
塩基性触媒を添加した反応溶液は60〜95℃の温度範囲まで昇温し、この温度で30〜300分間、好ましくは60〜240分間反応させ、フェノール樹脂の重縮合反応を行って硬化させる。
【0059】
このとき、球形度の高い球状複合体粒子を得るために、ゆるやかに昇温させることが望ましい。昇温速度は0.5〜1.5℃/minが好ましく、より好ましくは0.8〜1.2℃/minである。
【0060】
硬化させた後、反応物を40℃以下に冷却すると、硬化したフェノール樹脂バインダ中に板状マグネトプランバイト型フェライト粒子及び粒状強磁性鉄化合物粒子が分散し、且つ、不定形を呈した複合体粒子の水分散液が得られる。
【0061】
前記複合体粒子を含む水分散液を濾過、遠心分離の常法に従って固・液を分離した後、洗浄して乾燥すれば目的とする電子写真現像剤磁性キャリアが得られる。
【0062】
また、複合体粒子の粒子表面に樹脂を被覆する場合には、周知のスプレードライヤーを用いて複合体粒子に樹脂を吹き付ける方法、ヘンシェルミキサー、ハイスピードミキサー等を用いて複合体粒子と樹脂とを乾式混合する方法、樹脂を含む溶剤中に複合体粒子を含浸する方法等によって行えばよい。
【0063】
本発明のキャリアと組み合わせて使用するトナーとしては、公知のトナーを使用することができる。具体的には、結着樹脂、着色剤を主構成物とし、必要に応じて離型剤、磁性体、流動化剤などを添加したものを使用できる。又、トナーの製造方法は公知の方法を使用できる。
【0064】
【発明の実施の形態】
本発明の代表的な実施の形態は次の通りである。
【0065】
粒子粉末の平均粒子径はレーザー回折式粒度分布計 LA500((株)堀場製作所製)により計測して体積基準による値で示した。また、粒子の粒子形態は、走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製(S−800))で観察したものである。
【0066】
飽和磁化は、振動試料型磁力計VSM−3S−15(東英工業(株)製)を用いて外部磁場795.8kA/m(10kOe)のもとで測定した値で示した。
【0067】
スパチュラ角は、パウダテスタPT−N型(ホソカワミクロン(株)製)で測定した値で示した。
【0068】
真比重はマルチボリウム密度計(マイクロメリティクス製)で測定した値で示した。
【0069】
電気抵抗値(体積固有抵抗値)は、ハイレジスタンスメーター4329A(横河ヒューレットパッカード製)で測定した値で示した。
【0070】
画像評価はDocuPrint C2220を改造して用いた。キャリアを本発明のキャリアに変えて画出しを行い、1万枚の耐刷試験を行った。
【0071】
印刷画像のカブリを、次の4段階で評価した。
◎:非常によい。
○:良好。
△:許容レベル。
×:悪い。
【0072】
印刷画像の濃度ムラは、次の4段階で評価した。
◎:非常によい。
○:良好。
△:許容レベル。
×:悪い。
【0073】
<球状複合体粒子の製造>
500mlフラスコに板状ストロンチウムフェライト粒子粉末(平均粒子径1.5μm)240gを仕込み十分に良く攪拌した後、シラン系カップリング剤(商品名:KBM−403 信越化学製)2.4gを添加し、約100℃まで昇温し30分間良く混合攪拌することによりカップリング剤で被覆されている板状ストロンチウムフェライト粒子粉末を得た。
【0074】
別に用意した500mlフラスコに球状マグネタイト粒子粉末(平均粒子径0.3μm)400gを仕込み十分に良く攪拌した後、シラン系カップリング剤(商品名:KBM−403 信越化学製)6.0gを添加し、約100℃まで昇温し30分間良く混合攪拌することによりカップリング剤で被覆されている球状マグネタイト粒子粉末を得た。
【0075】
次に、1lの四つ口フラスコに、フェノール45g、37%ホルマリン62g、前記親油化された板状ストロンチウムフェライト粒子粉末80g、前記親油化処理された球状マグネタイト粒子粉末320g、28%アンモニア水13g、水50gを投入し、攪拌しながら40分間で85℃に上昇させ、同温度で180分間反応・硬化させた。板状ストロンチウムフェライト粒子粉末と球状マグネタイト粒子粉末との粒径比は5.0であった。
【0076】
次に、フラスコ内の内容物を30℃まで冷却後、上澄み液を除去し、さらに下層の沈殿物を水洗した後、風乾した。次いで、これを減圧下(5mmHg以下)に150〜180℃で乾燥して、球状マグネタイト粒子と板状ストロンチウムフェライトとをフェノール樹脂をバインダとして結合した球状複合体粒子からなる電子写真現像剤用磁性キャリア330gを得た。
【0077】
ここに得られた電子写真現像剤用磁性キャリアは、図1に示す通り、不定形を呈していた。
【0078】
ここに得られた電子写真現像剤用磁性キャリアは、平均粒子径が35μmであり、スパチュラ角50°、嵩密度1.89g/cm、比重3.85、飽和磁化値70.1Am/kg、電気抵抗値3.2×10Ω・cmであった。
【0079】
ここに得られた電子写真現像剤用磁性キャリアとトナーとの耐刷試験は、カブリが◎、濃度ムラが◎であった。
【0080】
【作用】
本発明において重要な点は、バインダ型磁性キャリアにおいて、平均粒子径が大きな板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末を用いるとともに、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子と粒状強磁性鉄化合物粒子との粒径比を特定したことによって、磁性キャリアの粒子形状が不定形であるという点である。
【0081】
滑らかな粒子表面を有する球状のバインダ型キャリアは、低温定着トナーに対応した滑らかなスリーブ上でのスリップに起因して搬送性が十分とは言い難いものであった。本発明においては、磁性キャリアの粒子形状を不定形にすることによって、スパチュラ角を高くし、スリップを抑制することが可能となった。その結果、カブリ、濃度ムラのない画像を得ることができたものと考えている。
【0082】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を示す。
【0083】
実施例1〜4及び比較例1〜5
板状マグネトプランバイト型フェライト粒子及び粒状強磁性鉄化合物粒子の種類、量、親油化処理剤の種類、量、フェノールの量、ホルマリンの量、塩基性触媒であるアンモニア水の量及び水の量を種々変化させた以外は、前記発明の実施の形態と同様にして、磁性キャリアを得た。
【0084】
このときの製造条件を表1に、得られた磁性キャリアの諸特性及び耐刷評価結果を表2に示す。
【0085】
<樹脂被覆した磁性キャリアの製造>
実施例5
板状マグネトプランバイト型フェライト粒子及び粒状強磁性鉄化合物粒子の種類、量、親油化処理剤の種類、量、フェノールの量、ホルマリンの量、塩基性触媒であるアンモニア水の量及び水の量を種々変化させた以外は、前記発明の実施の形態と同様にして、球状複合体粒子を得た。
【0086】
次に、窒素気流下、ヘンシェルミキサー内に前記球状複合体粒子300g及びシリコーン樹脂(KR−251:信越化学製)を固形分として4.8g添加し、攪拌しながら120℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌してシリコーン樹脂からなる樹脂被覆層の形成を行った。
【0087】
得られた樹脂被覆層を有する磁性キャリアの製造法を表1に、得られた磁性キャリアの諸特性及び耐刷評価結果を表2に示す。なお、粒子表面のシリコーン樹脂による被覆は均一なものであった。
【0088】
実施例6
板状マグネトプランバイト型フェライト粒子及び粒状強磁性鉄化合物粒子の種類、量、親油化処理剤の種類、量、フェノールの量、ホルマリンの量、塩基性触媒としてのアンモニア水の量、水の量及び樹脂被覆量を種々変化させた以外は、実施例5と同様にして樹脂被覆球状複合体粒子を得た。このときの製造条件を表1に、得られた樹脂被覆球状複合体粒子諸特性及び耐刷評価結果を表2に示す。
【0089】
【表1】
Figure 0004168248
【0090】
【表2】
Figure 0004168248
【0091】
各実施例で得られた電子写真現像剤用磁性キャリアの粒子形状はいずれも、不定形であった。また、1万枚後の耐刷評価においても、良好な画像結果が得られた。比較例1で得られた電子写真現像剤用磁性キャリアは、図3に示す通り、球状の滑らかな表面を呈していた。
【0092】
【発明の効果】
本発明に係る電子写真現像剤用磁性キャリアは、粒子形状が不定形であるので、滑らかなスリーブ上でのスリップが抑制され搬送性に優れているから、低温定着化に対応した良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態で得られた電子写真現像剤用磁性キャリアである。(2000倍)
【図2】 発明の実施の形態で得られた電子写真現像剤用磁性キャリアである。(500倍)
【図3】 比較例1で得られた電子写真現像剤用磁性キャリアである(2000倍)。
【図4】 電子写真現像剤用磁性キャリアのスパチュラ角と平均粒子径との関係を示すグラフである(●:実施の形態及び実施例、□:比較例)。

Claims (2)

  1. 磁性粒子と樹脂とを重合させて得られる電子写真現像剤用磁性キャリアであり、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末とフェノール樹脂とからなる平均粒子径10〜100μmの不定形複合体粒子からなる電子写真現像剤用磁性キャリアであって、該複合体粒子に含まれる板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末と粒状強磁性鉄化合物粒子粉末との総量が80〜99重量%であり、且つ、板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の平均粒子径が1.0〜3.0μmであり、前記板状マグネトプランバイト型フェライト粒子粉末の平均粒子径(ra)と前記粒状強磁性鉄化合物粒子粉末の平均粒子径(rb)との粒径比(ra/rb)が3.0〜10.0であり、該電子写真現像剤用磁性キャリアのスパチュラ角と平均粒子径との関係が下記式を満足することを特徴とする電子写真現像剤用磁性キャリア。
    y≧−0.33x+48
    y:磁性キャリアのスパチュラ角(°)
    x:磁性キャリアの平均粒子径(μm)
  2. 請求項1記載の電子写真現像剤用磁性キャリアの粒子表面がシリコーン樹脂又はフッ素系樹脂で被覆されていることを特徴とする電子写真現像剤用磁性キャリア。
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