JP4167333B2 - 振替データレコード作成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータ装置を利用した会計処理技術分野における伝票入力処理技術に関し、特に入力した振替伝票から振替伝票データを作成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置による会計処理を行なう会計処理装置や会計伝票入力装置で会計伝票形式の入力画面を表示してデータを入力するように構成したものがある。
【0003】
このような会計処理装置(または、会計伝票入力装置)では、会計伝票を入力しデータレコードを作成するがこのうち振替伝票は、取引月日欄および部門や事業所等を示す区分コード欄と、借方金額および借方科目(コードからなる借方欄、摘要欄、貸方科目(コード)および貸方金額からなる貸方欄からなる複数の入力行を備えている。
【0004】
図15は、一般的な伝票入力処理〜元帳記帳の概略プロセスを示す図であり、図14に示すような振替伝票形式の入力画面が表示され、入力項目の順に移動する入力カーソルに追従してユーザが振替データを入力し(P1)、伝票1枚分の入力が終るとデータチェックや図16に示すような振替データレコード作成等の入力処理が行なわれ(P2)、振替伝票の入力行中実際に入力された入力行数分の数の振替データレコード130(図14の例では3行分入力されているので3個の振替えデータレコード)が作成されて磁気ディスク等に格納される(P3)。
【0005】
そして、上記入力処理により磁気ディスク等に格納された振替データレコード130はその後の修正過程(図示略)等を経てから、後日、仕訳帳作成処理によって仕訳帳(又は、仕訳ファイル)に記帳(転記)され、元帳作成/更新処理等によって元帳(仕訳帳、総勘定元帳や補助元帳等の元帳ファイル(又は、マスターファイル)への記帳処理が行なわれる(P4)。また、作成/更新された仕訳帳や各元帳は磁気ディスク等に格納される(P5)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の振替データレコードの作成方法では上述したように、データ項目(取引月日131、区分コード132、借方科目コード133、借方金額134、貸方科目コード135、貸方金額136、摘要137)を含む振替伝票130(図16)が作成されるが、摘要137は借方、貸方に共通なものとなっている。また、従来の振替伝票入力画面の形式(図14)および入力方法においても振替伝票入力画面110での入力時には入力行には借方金額、借方科目、摘要、貸方科目、貸方金額の順に入力されるが入力される摘要が借方に属するか、貸方に属するかの区別はされていない。
【0007】
このように、従来の振替データ入力および振替データレコードの作成方法では振替データの摘要項目が借方および貸方に共通なものとして作成されているので、作成された仕訳帳や元帳の摘要欄に転記された摘要が取引内容を反映していないものとなる場合があったり、摘要が転記されなかったりする場合があるといった問題点があった。
【0008】
例えば、図17(a)に示す振替データを入力し、振替データレコードを作成して仕訳帳に記帳(実際には仕訳データレコードを作成して仕訳ファイルに書込む)すると図17(b)に示すようになるが、このうち、No3の仕訳(仕訳データ)の摘要は取引内容を正確には反映せず、また、No4の仕訳(仕訳データ)の摘要は取引内容とは意味の異なるものとなっている。
【0009】
具体的には、No3の仕訳の摘要は経理上は「ハイエース購入金一部現金払」が正しく、No4の仕訳の摘要は経理上は「ハイエース購入未払い分」が正しいが、図17(b)ではNo3の仕訳の摘要はNo1の仕訳の摘要と同じ「ハイエース購入」、No4の仕訳の摘要はNo2の仕訳の摘要と同じ「ハイエース分任意保険」となっており、いずれも実際の取引を反映していない。
【0010】
すなわち、この例では、No1〜No4の仕訳では振替データから正確に記帳されているが、図14(a)の入力時に摘要が借方、貸方共に共通なものとして入力されるので、これを貸借勘定に振分けるとNo3、No4のような矛盾が生じることなる。
【0011】
また、図18(a),(a’)に示すデータを入力し、振替データを作成して仕訳帳に記帳すると図18(b)に示すようになるが、このうち、No2とNo5の仕訳の摘要欄に摘要が転記されない。また、保険料の補助元帳を見ると図18(c)に示すように相手科目が諸口の場合に摘要欄が空白となり、元の取引データの取引内容確認が困難である。
【0012】
すなわち、この例では図18(a),(a’)の振替伝票の2行目(保険料)の摘要欄が入力されていない(空白)が、振替データ作成時にこれをそのまま転記した結果、図18(b),(c)のように保険料に係わる摘要欄に空白が転記されて、元の取引データの取引内容(ハイエース購入、工作機械購入)確認が困難となる。
【0013】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、振替伝票形式で入力された取引データの内容を仕訳帳や元帳上で容易に確認できるように摘要項目を転記し得る振替データレコード作成方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の振替データレコード作成方法は、データを入力するためのキー入力部、一時記憶メモリ、制御部、および表示部を備え、前記キー入力部から入力された振替伝票形式の振替データに基づいて振替データレコードを作成する会計伝票入力装置の振替データレコード作成方法であって、制御部が、伝票番号や取引日等の振替データ識別情報を含む見出し項目データを入力するための見出し項目データ入力欄と、借方科目、借方金額、および借方摘要を入力するための借方取引データ入力欄、貸方科目、貸方金額、および貸方摘要を入力するための貸方取引データ入力欄からなるn行の取引データ入力行欄とを配設した入力画面を表示部に表示し、キー入力部が、該入力画面の各入力欄への振替データの入力を受け付ける振替データ入力処理ステップ、振替伝票一枚分の振替データの入力画面の各入力欄への入力が終了すると、制御部が、見出し項目データ入力欄に入力された見出しデータから振替データ識別情報を取り出して一時記憶メモリに設けた振替データレコードバッファの振替データ識別情報記憶領域に記憶させる振替データ識別情報記憶ステップ、制御部が、振替伝票一枚分の振替データの行数をiとするとき、入力画面の1からi行の借方取引データ入力欄に入力された、借方科目、借方金額、および借方摘要を、振替データレコードバッファの1からi番目の借方取引データ記憶領域の借方科目記憶領域、借方金額記憶領域、および借方摘要記憶領域にそれぞれ記憶させる借方取引データ記憶ステップ、制御部が、入力画面の1からi行の貸方取引データ入力欄に入力された、貸方科目、貸方金額、および貸方摘要を振替データレコードバッファの1からi番目の貸方取引データ憶領域の貸方科目記憶領域、貸方金額記憶領域、および貸方摘要記憶領域にそれぞれ記憶させる貸方取引データ記憶ステップ、からなり、借方取引データ記憶ステップでは、制御部が、振替データレコードバッファの2番目以降の借方摘要記憶領域を調べ、摘要が記憶されていない借方摘要記憶領域がある場合はその借方摘要記憶領域に該1番目の借方摘要記憶領域に記憶されている摘要を記憶させ、貸方取引データ記憶ステップでは、制御部が、振替データレコードバッファの2番目以降の貸方摘要記憶領域を調べ、摘要が記憶されていない貸方摘要記憶領域がある場合は、さらに、該振替データレコードバッファの1番目の貸方摘要記憶領域を調べ、該1番目の貸方摘要記憶領域に摘要が記憶されている場合は摘要が記憶されていない2番目以降の貸方摘要記憶領域に該1番目の貸方摘要記憶領域に記憶されている摘要を記憶し、該1番目の貸方摘要記憶領域に摘要が記憶されていない場合は摘要が記憶されていない2番目以降の貸方摘要記憶領域に該1番目の借方摘要記憶領域に記憶されている摘要を記憶させる、ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の振替データレコード作成方法を適用し得る会計処理装置の一実施例としてのまたは会計伝票入力装置のハードウエア構成例を示すブロック図であり、会計伝票入力装置100は、入力部1、制御部2、表示部3および格納部4を備えたコンピュータ装置からなる。なお、出力部5を備えるようにしてもよい。
【0021】
入力部1は、キーボードやマウス等の入力装置やポインティングデバイスからなり、データの入力やメニューの選択、借方或いは貸方の入力禁止指示の入力等を行なう。また、入力部1から指示入力(キーボードの特定のキーの押し下げ、ファンクションキーの押し下げ、或いはマウスやタッチペン等による画面上の特定のシンボルのタッチ等)があると、状態信号が制御部2のCPUに送出される。
【0022】
制御部2は、CPU、RAM、プログラム格納用ROM(図示せず)を有しており、CPUは、上述の各構成部分等にバスラインを介して接続し、ROMに格納されている制御プログラムにより会計伝票入力装置100全体の制御を行なうと共に、入力部1からの状態信号に対応して会計伝票入力装置100の各機能の実行制御、例えば、ROM内に格納された会計伝票入力プログラムの実行による振替伝票入力を始めとする各伝票データの入力処理や振替データレコード作成処理、、自動仕訳プログラムによる仕訳データの生成や会計業務処理用応用プログラムの実行制御を行なう。また。RAMはデータ或いは処理結果の一時記憶および中間作業領域等に用いられる。また、プログラム格納用ROMは上述の制御プログラムおよび会計伝票入力プログラムや自動仕訳プログラムや会計業務処理用応用プログラムの他、入力画面等のフォーマットデータを記録する記録媒体であり、PROM、FROM(フラッシュROM)等が用いられる。なお、制御プログラムおよび会計伝票入力プログラムや自動仕訳プログラムや会計業務処理用応用プログラムの他、入力画面等のフォーマットデータはROMに限られず、格納部4(FD、磁気ディスク或いは光ディスク、メモリーカード等の記録媒体)に記録するようにしてもよい。
【0023】
表示部3はディスプレイ等の表示装置から構成されており処理選択用メニュー画面や、振替伝票入力画面等のデータ用入力画面、および編集された仕訳帳、総勘定元帳、各種補助元帳、管理資料等を所定のフォーマットで画面に表示する他、カーソルや指示入力用のシンボル等を表示する。
【0024】
格納部4は、ハードディスク、フロッピーディスク、光ディスク等のリムーバブルな記録媒体のデータやプログラムの読み出し/書込装置、すなわち、磁気ディスク装置,フロッピーディスク装置,光ディスク装置等のいずれかからなっている。
また、格納部4に装着される記録媒体には、応用プログラムやユティリティプログラムを含むプログラムファイルや,取引データファイルおよびこれらファイルを管理するファイル管理リスト(ディクトリ)等が格納されている。また、制御部2のプログラム格納用ROMの代りに制御プログラム会計伝票入力プログラムや自動仕訳プログラムや会計業務処理用応用プログラムの他、入力画面等のフォーマットデータ等を格納する記録媒体としてもよい。
【0025】
出力部5はプリンタ等の印刷装置からなり、会計業務処理用応用プログラムのうちの帳票出力プログラム等により、仕訳帳、総勘定元帳、各種補助元帳、管理資料等を印刷出力する。
【0026】
<振替伝票入力画面>
図2は本発明の振替伝票入力画面の一実施例を示す図であり、振替伝票入力画面20は取引日(年・月・日)を入力する取引日入力欄21と、部門や事業所、プロジェクト単位で会計管理を行なうための管理区分を入力する管理区分入力欄22とを設けた見出項目欄と、借方金額を入力する借方金額入力欄23、借方科目を入力する借方科目入力欄24、借方摘要入力欄25、貸方摘要入力欄26、貸方科目を入力する貸方科目入力欄27および借方金額を入力する貸方金額入力欄28からなる入力行を所定行数設けた入力行欄と、借方金額および貸方金額の合計を表示する合計欄29とを備えている。
【0027】
管理区分は本社、支店、工場、部門、プロジェクト、受注工事等会計管理上設けられた区分であり、予め分類され、コード化されている。
また、管理区分入力欄22、借方科目入力欄23、貸方科目入力欄27には入力時に、それぞれ、管理区分、借方科目、貸方科目をコード化したコードを入力すると、会計伝票入力装置100に予め備えられた変換テーブルにより文字に変換されて、図14の例に示すように夫々の入力欄に文字表示される。なお、入力時に管理区分入力欄22、借方科目入力欄23、貸方科目入力欄27に管理区分名、借方科目、貸方科目に直接文字入力するようにしてもよい(但し、この場合には、会計伝票入力装置100に入力された名称をコードに変換する変換テーブルを備えるようにする)。
【0028】
また、借方摘要入力欄25は借方金額入力欄23および借方科目入力欄24からなる借方の取引内容を示す摘要を入力する入力欄であり、貸方摘要入力欄26は貸方金額入力欄27および貸方科目入力欄28からなる貸方の取引内容を示す摘要を入力する入力欄であり、摘要が文字入力される。なお、標準的な摘要についてはコード化しておき、コード入力すると摘要が文字表示されるようにしてもよい(この場合は、予め会計伝票入力装置100に摘要変換テーブルを設けるようにする)。
【0029】
また、本実施例では各入力行で借方摘要入力欄25を上段とし、貸方摘要入力欄26を下段として配置したが、借方摘要入力欄25および貸方摘要入力欄26の配置はこれに限定されず表示部3の画面サイズによって設計上の制約を受けるのみであり、例えば、借方摘要入力欄25と貸方摘要入力欄26を隣り合うように一列に配置してもよく、また、貸方摘要入力欄26を貸方金額入力欄28の次に配置してもよい。
【0030】
また、本実施例では借方金額入力欄23の次に借方科目入力欄24を配置したが、借方科目入力欄24の次に借方金額入力欄を配置するようにしてもよい。また、入力行の数は図2の例では8行としたが、これに限定されず、設計上可能な数だけ設ければよい。
【0031】
また、振替伝票入力画面20に伝票番号を入力(或いは、自動表示)する伝票番号入力(表示)欄を設けてもよい(図2の例では右上隅に設けられている)。また、管理区分入力欄22は管理区分に応じて複数個設けてもよい。また、借方科目入力欄24および貸方入力欄25に補助コード入力欄を設けるようにしてもよい。
【0032】
また、入力時には、入力箇所を案内するカーソルが表示される。入力案内用カーソルは図2の例では、取引日入力欄21、管理区分入力欄22、借方金額入力欄23、借方科目入力欄24、借方摘要入力欄25、貸方摘要入力欄26、貸方科目入力欄27および貸方金額入力欄28の順に、ある入力欄にデータが入力されると次の入力欄を案内するように表示される。また、入力行では貸方科目入力欄27の入力が終ると、次の行の借方金額入力欄23に表示される。
【0033】
<振替データレコード>
図3は本発明の振替データレコードの一実施例の構成を示す図であり、(a)は全体構成図、(b)は借方取引データ記録欄33を構成するそれぞれの借方取引データ記録欄の構成を示す図、(c)は貸方取引データ記録欄34を構成するそれぞれの貸方取引記録欄の構成を示す図である。
【0034】
図3(a)で、振替データレコード30は、入力された取引日(取引年月日、または取引月日)を記録する取引日記録欄31と、入力(或いは変換された)された管理コードを記録する管理コード記録欄32と、振替伝票入力画面の入力行数分だけ設けられた借方取引データ記録欄からなる借方取引データ記録欄33と、振替伝票入力画面に設定された入力行数と同じ数の貸方取引記録欄からなる貸方取引データ記録欄34を有している。なお、振替データレコード30の先頭に伝票番号を記録する伝票番号記録欄を設けるようにしてもよい。
【0035】
また、借方取引データ記録欄33ー(1)〜33ー(n)はそれぞれ、図3(b)に示すように、入力(或いは変換された)された借方科目コードを記録する借方科目コード記録欄41と、入力された借方金額を記録する借方金額記録欄42と、借方摘要を記録する借方摘要欄43と、管理コード記録欄32と同じ管理コードを記録する管理コード記録欄44を備えている。なお、借方取引データ記録欄33ー(1)〜33ー(n)に課税区分や消費税額等を記録する特殊記録欄を設けるようにしてもよい。
【0036】
同様に、貸方取引データ記録欄34ー(1)〜34ー(n)はそれぞれ、図3(c)に示すように、入力(或いは変換された)された貸方科目コードを記録する貸方科目コード記録欄41’と、入力された貸方金額を記録する貸方金額記録欄42’と、貸方摘要を記録する貸方摘要欄43’と、管理コード記録欄32と同じ管理コードを記録する管理コード記録欄44’を備えている。なお、貸方取引データ記録欄34ー(1)〜34ー(n)に課税区分や消費税額等を記録する特殊データ記録欄を設けるようにしてもよい。
【0037】
<振替データレコードの作成>
図4は、本発明に基づく会計伝票入力装置の振替データレコード作成の基本動作を示すフローチャートである。
ステップS0:(振替伝票入力処理)
ユーザが会計伝票入力装置100を起動して振替伝票入力処理を選択すると、図2に示したような振替伝票入力画面が表示される。ユーザが振替伝票1枚分の入力を終了し、トータルチェック等の入力修正処理後、S1に遷移して振替データレコードの作成を開始する。
【0038】
ステップS1:(見出項目の記録)
制御部2は、RAM上に振替データレコードバッファを設けると共に、RAMに展開され、記憶された各入力(または変換後の)データ(取引日、管理区分コード、借方金額、借方科目コード、借方摘要、貸方摘要、貸方科目、借方金額等)のなかから見出項目データ(取引日、管理区分コード、伝票番号画入力される場合には伝票番号)を取り出し、取引日を振替データレコードバッファ上の取引日記録欄31に、管理区分コードを管理コード記録欄32に、(また、伝票番号を記録するように構成した場合には伝票番号を伝票番号記録欄に)記憶する。
【0039】
ステップS2:(行番号等の初期設定)
行数カウンタを1、取引記録フラグを借方を意味する値(実施例では取引フラグ=1なら借方、0なら借方)に設定する。
【0040】
ステップS3:(取引記録欄の判定)
制御部2は取引フラグの値を調べて、取引記録フラグが借方を意味する値の場合にはS4に遷移し、貸方を意味する値の場合にはS11に遷移する。
【0041】
ステップS4:(借方科目コードの記録)
制御部2は、RAM上の振替データレコードバッファに記憶されたi行目の借方科目コードをi番目の借方取引データ記録欄(図3の例では借方科目コード記録欄33ー(i)ー41)に記憶する。なお、iは行数カウンタの値が示す行数であり、振替伝票入力画面に設定された入力行数nとすると、行数カウンタの値に従いiは1から最大nまでの値をとる。
【0042】
ステップS5:(借方金額の記録)
制御部2は、RAM上の振替データレコードバッファに記憶されたi行目の借方金額をi番目の借方金額記録欄(図3の例では借方金額記録欄33ー(i)ー42)に記憶する。
【0043】
ステップS6:(管理コードの記録)
制御部2は、上記ステップS1で管理コード記録欄32に記録したと同じ管理区分コードをi番目の管理コード記録欄(図3の例では管理コード記録欄33ー(i)ー44)に記憶する。なお、振替伝票入力画面20に課税区分や消費税額等を入力する特殊データ入力欄を設けてそれらを入力するようにした場合には、RAMに記憶されたそれら特殊データをi番目の特殊データ記録欄(図3の例では管理コード記録欄33ー(i)ー44の後に特殊データ入力欄が設けられるので、対応する記録欄)に記憶する。
【0044】
ステップS7:(摘要記録のための行数判定)
制御部2は行数カウンタの値を調べて、それが1の場合にはS10に遷移し、1を越える場合にはS8に遷移する。
【0045】
ステップS8:(i行目の借方摘要データの有無判定)
制御部2は、RAM上の振替データレコードバッファにi行目の借方摘要データが入力(記憶)されているか否か(借方摘要データスペースの場合には入力無し)を判定し、摘要データが入力されている場合にはS9に遷移し、入力されていない場合にはS10に遷移する。
【0046】
ステップS9:(i行目の借方摘要データのコピー)
上記ステップS8でRAM上の振替データレコードバッファにi行目の借方摘要データが入力(記憶)されている場合には、制御部2はその摘要データをi行目の借方摘要記録欄(図3の例では借方摘要記録欄33ー(i)ー43)に記憶してS20に遷移する。
【0047】
ステップS10:(1行目の借方摘要データのコピー)
上記ステップS8でRAM上の振替データレコードバッファにi行目の借方摘要データが入力(記憶)されていなかった場合には、制御部2は1行目の借方摘要欄に入力(記憶)されている摘要データをi行目の借方摘要としてi行目の借方摘要欄(図3の例では借方摘要記録欄33ー(i)ー43)に記憶してS20に遷移する。
【0048】
ステップS11:(貸方科目コードの記録)
制御部2は、RAM上の振替データレコードバッファに記憶されたi行目の貸方科目コードをi番目の貸方取引データ記録欄(図3の例では貸方科目コード記録欄34ー(i)ー41’)に記憶する。
【0049】
ステップS12:(貸方金額の記録)
制御部2は、RAM上の振替データレコードバッファi行目の貸方金額をi番目の貸方金額記録欄(図3の例では貸方金額記録欄34ー(i)ー42’)に記憶する。
【0050】
ステップS13:(管理コードの記録)
制御部2は、上記ステップS1で管理コード記録欄32に記録したと同じ管理区分コードをi番目の管理コード記録欄(図3の例では管理コード記録欄34ー(i)ー44’)に記憶する。なお、振替伝票入力画面20に課税区分や消費税額等を入力する特殊データ入力欄を設けてそれらを入力するようにした場合には、RAMに記憶されたそれら特殊データをi番目の特殊データ記録欄(図3の例では管理コード記録欄34ー(i)ー44’の後に特殊データ入力欄が設けられるので、対応する記録欄)に記憶する。
【0051】
ステップS14:(摘要記録のための行数判定)
制御部2は行数カウンタの値を調べて、それが1の場合にはS17に遷移し、1を越える場合にはS15に遷移する。
【0052】
ステップS15:(i行目の貸方摘要データの有無判定)
制御部2は、RAM上の振替データレコードバッファにi行目の貸方摘要データが入力(記憶)されているか否か(貸方摘要データスペースの場合には入力無し)を判定し、摘要データが入力(記憶)されている場合にはS16に遷移し、入力されていない場合にはS17に遷移する。
【0053】
ステップS16:(i行目の貸方摘要データのコピー)
上記ステップS15でRAM上の振替データレコードバッファにi行目の貸方摘要データが入力(記憶)されている場合には、制御部2はその摘要データをi行目の貸方摘要記録欄(図3の例では貸方摘要記録欄34ー(i)ー43’)に記憶してS20に遷移する。
【0054】
ステップS17:(1行目の貸方摘要データの有無判定)
上記ステップS15でRAM上の振替データレコードバッファのi行目に貸方摘要データが入力(記憶)されていなかった場合には、制御部2は、更に、1行目に貸方摘要データが入力(記録)されているか否かを調べ、入力(記録)されている場合にはS18に遷移し、入力(記録)されていない場合にはS19に遷移する。
【0055】
ステップS18:(1行目の貸方摘要データのコピー)
上記ステップS17でRAM上の振替データレコードバッファに1行目の貸方摘要欄に摘要データが入力(記録)されている場合には、制御部2は1行目の貸方摘要欄に入力(記憶)されている摘要データをi行目の貸方摘要としてi行目の貸方摘要欄(図3の例では貸方摘要記録欄34ー(i)ー43’)に記憶してS20に遷移する。
【0056】
ステップS19:(1行目の借方摘要データのコピー)
上記ステップS17でRAM上の振替データレコードバッファに1行目の貸方摘要欄に摘要データが入力(記録)されていない場合には、制御部2は1行目の借方摘要欄に入力(記憶)されている摘要データをi行目の貸方摘要としてi行目の貸方摘要欄(図3の例では貸方摘要記録欄34ー(i)ー43’)に記憶してS20に遷移する。
【0057】
ステップS20:(取引記録欄の判定)
制御部2は取引フラグの値を調べて、取引記録フラグが借方を意味する値の場合にはS21に遷移し、貸方を意味する値の場合にはS22に遷移する。
【0058】
ステップS21:(取引フラグの値の切替)
取引記録フラグが借方を意味する値の場合には、制御部2はi行目の貸方取引記録欄への記憶を行なうために取引記録フラグの値を貸方を意味する値に替えてS1に戻る。
【0059】
ステップS22:(取引フラグの値の切替等)
取引記録フラグが貸方を意味する値の場合には、制御部2は取引記録フラグの値を借方を意味する値に変えると共に、行数カウンタに1を加えてS23に遷移する。
【0060】
ステップS23:(伝票1枚分の処理の終了判定)
制御部2は行数カウンタの値が最大行数を越えたか否か、およびi+1行目にデータが入力されているかを調べて、行数カウンタの値が最大行数を越えたか、或いは、i+1行目にデータが入力されていない場合のいずれかの場合には伝票1枚分のデータが終了したものとして、RAMに確保された振替データレコードの内容を格納部に保存記録して伝票1枚分の振替データレコードデータ作成処理を終了する。また、行数カウンタの値が最大行数を越えておらず、且つi+1行目にデータが入力されている場合には、S3に戻って次の行の(i+1行目)の借方取引データ記録欄への記憶以降の処理を行なう。
【0061】
なお、上記ステップS10で1行目の借方摘要欄に入力(記憶)されている摘要データをi行目の借方摘要データとしてi行目の借方摘要欄(図3の例では借方摘要記録欄33ー(i)ー43)に記憶するようにしたが、2行目〜iー1行の前の借方摘要欄に摘要データが入力(記憶)されている場合にはその摘要データをi行目の借方摘要としてi行目の借方摘要欄(図3の例では借方摘要記録欄33ー(i)ー43)に記憶するようにしてもよい。
【0062】
同様に、上記ステップS18で1行目の貸方摘要欄に入力(記憶)されている摘要データをi行目の貸方摘要としてi行目の貸方摘要欄(図3の例では貸方摘要記録欄34ー(i)ー44’)に記憶するようにしたが、2行目〜iー1行の前の貸方摘要欄に摘要データが入力(記憶)されている場合にはその摘要データをi行目の貸方摘要としてi行目の貸方摘要欄(図3の例では貸方摘要記録欄34ー(i)ー43’)に記憶するようにしてもよい。
【0063】
同様に、上記ステップS19で1行目の借方摘要欄に入力(記憶)されている摘要データをi行目の借方摘要としてi行目の貸方摘要欄(図3の例では貸方摘要記録欄34ー(i)ー43’)に記憶するようにしたが、2行目〜iー1行の前の貸方摘要欄に摘要データが入力(記憶)されていなくて、2行目〜iー1行の前の借方摘要欄に摘要データが入力(記憶)されている場合にはその直前の摘要データをi行目の貸方摘要としてi行目の貸方摘要記録欄(図3の例では貸方摘要記録欄33ー(i)ー44’)に記憶するようにしてもよい。
【0064】
(具体例1)
図5は借方摘要および貸方摘要を入力した振替伝票入力の説明図であり、図6は図5の振替伝票入力を基に作成される振替データレコードを示す図、図7は図6の振替データレコードを基に作成した仕訳帳の例を示す図である。なお、図6の例では、説明上入力行を2行としているが、入力行の数は実際にはn行、例えば、十数行ある。また、説明上、図6にあわせて図7の振替データレコード30’の借方取引データ記録欄33および貸方取引データ記録欄34の数を2としているが実際には振替入力画面の入力行欄に設定された入力行数(n)と同じ個数(n個)ある。例えば、振替伝票入力画面に10行の入力行が設けられている場合には同様に10個の借方取引データ記録欄33および貸方取引データ記録欄34が確保されている。
【0065】
図5に示すように2つの入力行にデータが入力され終ると、図4に示したステップS1以降の振替データレコード作成処理に移行し、図6(a)に示す振替データレコード30’が作成される。この場合、振替データレコード30’の借方取引データ欄33の借方取引データ記録欄33ー(1),(2)には図6(b),(b’)に示すように借方科目コード、借方取引金額、借方摘要および管理コードが記憶される。また、振替データレコード30’の貸方取引データ欄34ー(1),(2)には図6(c),(c’)に示すように貸方科目コード、貸方取引金額、貸方摘要および管理コードが記憶される。
【0066】
上記例では、借方摘要データと貸方摘要データが各行に入力されているので、1行目の借方摘要欄25に入力された摘要データが図4ではステップS10で借方取引データ記録欄33ー(1)ー43に、ステップS9で2行目の借方摘要欄25に入力された摘要データが借方取引データ記録欄33ー(2)ー43に記録される。また、ステップS16で1行目の貸方摘要欄26に入力された摘要データが貸方取引記録欄34ー(1)ー43’に、2行目の貸方摘要欄26に入力された摘要データが貸方取引記録欄34ー(2)ー43’に記録される。
【0067】
これにより、仕訳帳の作成を行なうと図7の例に示すように振替データレコード30’の各摘要記録欄に記憶されたそれぞれの摘要データが転記されることから各取引の内容が明確になり、従来のように摘要内容と取引が矛盾するような現象が生じない。また、元帳についても同様に振替データレコードの摘要記録欄に記録された適当データが転記されることから各取引の内容が明確になり、従来のように摘要内容と取引が矛盾するような現象が生じない。
【0068】
(具体例2)
図8,図10は1行目の借方摘要のみが入力された振替伝票入力の説明図であり、図9は、図8の振替伝票入力を基に作成される振替データレコードを示す図、図11は、図10の振替伝票入力を基に作成される振替データレコードを示す図、図12は、図9および図10の振替データレコードを基に作成した仕訳帳および補助元帳の例を示す図である。なお、図8,図10の例では、説明上入力行を2行としているが、入力行の数は実際にはn行、例えば、十数行ある。また、説明上、図8,図10にあわせて図9,図11の振替データレコード30’の借方データ取引記録欄33および貸方データ取引記録欄34の借方取引記録欄および貸方取引記録欄の数を2としているが実際には振替入力画面の入力行欄に設定された入力行数(n)と同じ個数(n個)ある。例えば、振替伝票入力画面に10行の入力行が設けられている場合には同様に10個の借方取引データ記録欄33および貸方取引データ記録欄34が確保されている。
【0069】
図8に示すように2つの入力行にデータが入力され終ると、図4に示したステップS1以降の振替データレコード作成処理に移行し、図9(a)に示す振替データレコード30’が作成される。
この場合、振替データレコード30’の借方取引データ欄33の借方取引データ記録欄33ー(1)には図9(b)に示すように借方科目コード、借方取引金額、借方摘要および管理コードが記憶される。しかし、振替データレコード30’の借方取引データ欄33ー(2)には図9(b’)に示すように借方科目コード、借方取引金額、管理コードが記憶されるが、2行目の借方摘要データは入力されていない(図10)ので、借方取引データ記録欄33ー(1)の借方摘要と同じ内容が借方取引データ記録欄33ー(2)の借方摘要としてコピーされる。
【0070】
また、振替データレコード30’の貸方取引データ欄34ー(1)には図9(c)に示すように貸方科目コード、貸方取引金額、管理コードが記憶されるが、2行目の貸方摘要データは入力されていない(図8)ので、借方取引データ記録欄33ー(1)の借方摘要と同じ内容が貸方取引データ記録欄34ー(1)の貸方摘要としてコピーされる。
【0071】
上記例では振替伝票の1行目の借方摘要データだけが入力され、1行目の貸方摘要データは入力されていないので、1行目の借方摘要入力欄25に入力された摘要データが図4ではステップS18で貸方摘要記録欄33ー(1)ー43’にコピーされる。また、1行目の借方摘要入力欄25に入力された摘要データがステップS18で借方摘要記録欄33ー(2)ー43にコピーされる。
【0072】
また、図10に示すように2つの入力行にデータが入力され終ると、図4に示したステップS1以降の振替データレコード作成処理に移行し、図11(a)に示す振替データレコード30’が作成される。
この場合、振替データレコード30’の借方取引データ欄33の借方取引データ記録欄33ー(1)には図10(b)に示すように借方科目コード、借方取引金額、借方摘要および管理コードが記憶される。しかし、振替データレコード30’の借方取引データ欄33ー(2)には図10(b’)に示すように借方科目コード、借方取引金額、管理コードが記憶されるが、2行目の借方摘要データは入力されていない(図10)ので、借方取引データ記録欄33ー(1)の借方摘要と同じ内容が借方取引データ記録欄33ー(2)の借方摘要としてコピーされる。
【0073】
また、振替データレコード30’の貸方取引データ欄34ー(1)には図10(c)に示すように貸方科目コード、貸方取引金額、管理コードが記憶されるが、2行目の貸方摘要データは入力されていない(図10)ので、借方取引データ記録欄33ー(1)の借方摘要と同じ内容が貸方取引データ記録欄34ー(1)の貸方摘要としてコピーされる。
【0074】
上記例では振替伝票の1行目の借方摘要データだけが入力され、1行目の貸方摘要データは入力されていないので、1行目の借方摘要入力欄25に入力された摘要データが図4ではステップS18で貸方摘要記録欄33ー(1)ー43’にコピーされる。また、1行目の借方摘要入力欄25に入力された摘要データがステップS18で借方摘要記録欄33ー(2)ー43にコピーされる。
【0075】
これにより、仕訳帳の作成を行なうと図12(a)の例に示すように振替データレコード30’の各摘要記録欄に記録された摘要データが転記されることから各取引に摘要が記入され、従来のように仕訳の摘要欄が空白になることがないので元帳に記帳した際に、図12の保険料の補助元帳の例に示すように相手科目が諸口の場合にも各取引に摘要が記入され、従来のように相手科目が諸口の場合に摘要欄が空白になって元の取引取引データの取引内容確認ができなかったりするようなことがない。
【0076】
(応用例3)
図13(a)は本発明に基づく振替伝票入力画面、(b)は振替データレコード、(c)は仕訳規則の一実施例を示す図である。
【0077】
図13(a)の振替伝票入力画面は、見出項目欄に伝票入力欄(丸1数字)、取引日入力欄として月(丸2数字)、日(丸3数字)、管理コード入力欄として部門(丸4数字)、工事(丸5数字)、の各入力欄を設け、入力行欄の各行に、借方入力欄(丸6数字)として借方金額III、部門II、工事VI、借方科目I、科目補助コードII、課区VII、税区VIIIの入力欄と、借方摘要IVと、貸方摘要IVと、貸方入力欄(丸7数字)、として貸方金額III、部門II、工事VI、貸方科目I、科目補助コードII、課区VII、税区VIIIの入力欄とを設けた例である。なお、この例では、説明上入力行数を3行として示したが、実際にはn行設けられている。
【0078】
図13(b)は、図13(a)の振替伝票入力画面130で入力された振替伝票入力後、作成されるデータ振替データレコードである。
振替データレコード135は伝票番号記録欄、月、日記録欄、部門コード記録欄、工事番号記録欄、入力欄の行数と同じ数だけ設定された借方取引データ記録欄および貸方取引データ記録欄からなり、振替伝票1枚分のデータが振替伝票入力画面130から入力され終ると、対応する各データが記憶される。
また、借方取引データ記録欄および貸方取引データ記録欄は円内に示されるように科目コード記録欄、補助コード記録欄、取引金額記録欄、摘要記録欄、部門コード記録欄、工事番号記録欄、課区記録欄、税区記録欄、消費税額記録欄からなっており、対応するデータが記録される。なお、摘要欄には借方摘要データ入力の有無及び貸方摘要入力の有無に応じて図4のステップS7〜S9またはステップS14からS19に従って摘要データがそのまま或いはコピーされて記録される。
【0079】
図13(c)は、図13(a)の形式の振替伝票から作成される振替伝票データレコード135を用いて仕訳帳を作成する場合の仕訳規則の一実施例を示す図であり、振替伝票入力画面130で入力された各データは図示のように仕訳けられる。
【0080】
すなわち、1番目の仕訳レコードの摘要欄には1行目の借方摘要(AーIV)が転記され、2番目の仕訳レコードの摘要欄には2行目の借方摘要(BーIV)または1行目の借方摘要(AーIV)が転記され、3番目の仕訳レコードの摘要欄には3行目の貸方摘要(CーIV)または1行目の借方摘要(AーIV)が転記され、4番目の仕訳レコードの摘要欄には1行目の貸方摘要(aーIV)または1行目の借方摘要(AーIV)が転記され、5番目の仕訳レコードの摘要欄には2行目の貸方摘要(bーIV),1行目の貸方摘要(aーIV)または1行目の借方摘要(AーIV)が転記され、6番目の仕訳レコードの摘要欄には3行目の貸方摘要(cーIV),1行目の貸方摘要(cーIV)または1行目の借方摘要(AーIV)が転記される。
【0081】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明によれば振替伝票の入力時に摘要データを借方の取引内容を示す借方摘要と貸方摘要に分けて入力し、振替データレコードの借方記録欄に借方科目、借方取引金額、借方摘要を記録し、貸方記録欄に貸方科目、貸方取引金額、貸方摘要を記録するようにしたので、振替伝票の入力時に借方摘要と貸方摘要が入力されている場合には、仕訳帳、元帳等の記帳時に各摘要が転記されることから各取引の内容が明確になり、従来のように摘要内容と取引が矛盾るような現象が生じない。
【0082】
また、振替伝票の入力時に2行目以降の借方摘要の入力や貸方摘要の入力を省略した場合でも、iー1行目に入力された借方摘要データ或いは貸方摘要データが転記されるので、仕訳帳、元帳等の記帳を行なうと摘要欄が記入されることから各取引の内容を確認できる。すなわち、従来のように相手科目が諸口の場合に摘要欄が空白となって元の取引データの取引内容確認が困難となるようなことが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の会計伝票入力装置の一実施例のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の振替伝票入力画面の一実施例を示す図である。
【図3】本発明の振替データレコードの一実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明に基づく会計伝票入力装置の振替データレコード作成の基本動作を示すフローチャートである。
【図5】借方摘要および貸方摘要を入力した振替伝票入力の説明図である。
【図6】図5の振替伝票入力を基に作成される振替データレコードを示す図である。
【図7】図6の振替データレコードを基に作成した仕訳帳の例を示すである。
【図8】1行目の借方摘要のみが入力された振替伝票入力の説明図である。
【図9】図8の振替伝票入力を基に作成される振替データレコードを示す図である。
【図10】1行目の借方摘要のみが入力された振替伝票入力の説明図である。
【図11】図10の振替伝票入力を基に作成される振替データレコードを示す図である。
【図12】図9および図10の振替データレコードを基に作成した仕訳帳および補助元帳の例を示すである。
【図13】本発明の振替伝票入力画面、振替データレコード、および仕訳規則の一実施例を示す図である。
【図14】従来形式の振替伝票入力画面の一例を示す図である。
【図15】伝票入力処理〜元帳記帳の概略プロセスを示す図である。
【図16】従来の振替伝票入力および振替データ作成方法で作成される振替データの構造を示す図である。
【図17】従来の方法で作成された振替データから元帳に転記された摘要が取引内容を反映していない場合の一例の説明図である。
【図18】従来の方法で作成された振替データの摘要が元帳に転記されない場合の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 入力部(データ入力手段)
2 制御部(入力制御手段)
20 振替伝票入力画面
25 借方摘要欄
26 貸方摘要欄
30 振替データレコード
100 会計伝票入力装置(会計処理装置)
Claims (1)
- データを入力するためのキー入力部、一時記憶メモリ、制御部、および表示部を備え、前記キー入力部から入力された振替伝票形式の振替データに基づいて振替データレコードを作成する会計伝票入力装置の振替データレコード作成方法であって、
前記制御部が、伝票番号や取引日等の振替データ識別情報を含む見出し項目データを入力するための見出し項目データ入力欄と、借方科目、借方金額、および借方摘要を入力するための借方取引データ入力欄、貸方科目、貸方金額、および貸方摘要を入力するための貸方取引データ入力欄からなるn行の取引データ入力行欄とを配設した入力画面を前記表示部に表示し、前記キー入力部が、該入力画面の各入力欄への振替データの入力を受け付ける振替データ入力処理ステップ、
振替伝票一枚分の振替データの前記入力画面の各入力欄への入力が終了すると、前記制御部が、前記見出し項目データ入力欄に入力された見出しデータから振替データ識別情報を取り出して前記一時記憶メモリに設けた振替データレコードバッファの振替データ識別情報記憶領域に記憶させる振替データ識別情報記憶ステップ、
前記制御部が、振替伝票一枚分の振替データの行数をiとするとき、前記入力画面の1からi行の借方取引データ入力欄に入力された、借方科目、借方金額、および借方摘要を、前記振替データレコードバッファの1からi番目の借方取引データ記憶領域の借方科目記憶領域、借方金額記憶領域、および借方摘要記憶領域にそれぞれ記憶させる借方取引データ記憶ステップ、
前記制御部が、前記入力画面の1からi行の貸方取引データ入力欄に入力された、貸方科目、貸方金額、および貸方摘要を前記振替データレコードバッファの1からi番目の貸方取引データ憶領域の貸方科目記憶領域、貸方金額記憶領域、および貸方摘要記憶領域にそれぞれ記憶させる貸方取引データ記憶ステップ、
からなり、
前記借方取引データ記憶ステップでは、前記制御部が、前記振替データレコードバッファの2番目以降の借方摘要記憶領域を調べ、摘要が記憶されていない借方摘要記憶領域がある場合はその借方摘要記憶領域に該1番目の借方摘要記憶領域に記憶されている摘要を記憶させ、
前記貸方取引データ記憶ステップでは、前記制御部が、前記振替データレコードバッファの2番目以降の貸方摘要記憶領域を調べ、摘要が記憶されていない貸方摘要記憶領域がある場合は、さらに、該振替データレコードバッファの1番目の貸方摘要記憶領域を調べ、該1番目の貸方摘要記憶領域に摘要が記憶されている場合は前記摘要が記憶されていない2番目以降の貸方摘要記憶領域に該1番目の貸方摘要記憶領域に記憶されている摘要を記憶し、該1番目の貸方摘要記憶領域に摘要が記憶されていない場合は前記摘要が記憶されていない2番目以降の貸方摘要記憶領域に該1番目の借方摘要記憶領域に記憶されている摘要を記憶させる、
ことを特徴とする振替データレコード作成方法。
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