JP4160686B2 - 建物の気密施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の気密性を向上させる気密施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の気密性を高めるには、天井面に気密シートを設ける必要がある。しかし、居住部を区画する壁パネルにより天井面が分断されるので、天井面全面に渡って気密性を確保することができなかった。
天井面全面に渡って気密性を確保した従来の建物としては、特開平8−128111号公報に記載されているユニット建物が知られている。上記公報記載のユニット建物は、複数の下階建物ユニット、およびその上に配置される複数の上階建物ユニット等で構成され、下階建物ユニットと上階建物ユニットの間、および上階建物ユニットと屋根との間に、各建物ユニットの上下の面全面にわたる遮音や防音のために敷きつめた気密シートを配置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報記載のユニット建物のように、柱と梁とから箱型に骨組みされた軸組式の建物ユニットで構築されている場合には、天井梁等で天井面が予め形成されているので、気密シートを天井面全面に敷きつめることは容易であるが、床パネルの上に壁パネルを立設した天井なしの壁式建物ユニットからなるユニット建物や、壁式工法の建物では、天井施工が現地で行われるので、天井なしの状態で気密シートを天井面全面に敷きつめることは、気密シートを支えるものがなく困難である。
また、気密シートを天井面全面に敷きつめるので、気密シートが広幅で長尺となり、敷設時に気密シートが風等で煽られる危険や、2〜3人作業となり作業性が悪いという問題がある。
【0004】
そこで本発明の目的は、天井施工が現地で行われる建物の天井面全面に気密シートを敷きつめることが容易な建物の気密施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、床部の上に立設した複数の壁パネルで区画された居住部と、この居住部の上に設けられた上階の床部または屋根部を備えた建物の天井面全面に気密シートを敷きつめて気密にする建物の気密施工方法であって、前記気密シートが、短幅気密シートと天井面材に貼設される面材気密シートとを有して構成され、前記壁パネル上に上階の床部または屋根部を設ける前に、壁パネル上面に前記短幅気密シートを先付けし、上階の床部または屋根部を設けた後、天井施工時に先付けした前記短幅気密シートを前記壁パネルの上端側面に挟み付けるようにして野縁を取付け、該野縁の下面で前記天井面材に貼設された前記面材気密シートと先付けした前記短幅気密シートとを重ね合わせて連続させることを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の建物の気密施工方法において、前記建物が、居住部を形成する複数の建物ユニットと、屋根部を形成する屋根ユニットとを備えたユニット建物であり、前記建物ユニットが、床パネルと床パネルの周縁に立設された壁パネルとを備え、前記短幅気密シートを建物ユニットの壁パネル上面に先付けしておくことを特徴としている。
【0007】
(作 用)
請求項1記載の発明は、前記壁パネル上に上階の床部または屋根部を設ける前に、壁パネル上面に短幅気密シートを先付けし、上階の床部または屋根部を設けた後、天井施工時に先付けした短幅気密シートを壁パネルの上端側面に挟み付けるようにして野縁を取付け、野縁の下面で天井面材に貼設され面材気密シートと先付けした短幅気密シートとを重ね合わせて連続させるものであるから、気密シートを支えるものがなくても、天井施工が現地で行われる建物の天井面全面に気密シートを敷きつめることが容易となる。また、気密シートが、短幅気密シートと天井面材に貼設される面材気密シートとを有して構成されているので、敷設時に気密シートが風等で煽られる危険を少なくでき、作業性もよい。
【0008】
請求項2記載の発明は、さらに、前記短幅気密シートを建物ユニットの壁パネル上面に先付けしておくので、天井なしの壁式建物ユニットであっても、天井面全面に気密シートを敷きつめることが容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の一実施例であって、図1(イ)図は屋根部を除いたユニット建物の斜視図、(ロ)図は短幅気密シートの斜視図、(ハ)図は短幅気密シートの貼設部を示した最上階建物ユニット群の平面図である。図2(イ)図は図1に示すユニット建物の側面図、(ロ)図は建物ユニットの斜視図である。図3(イ)、(ロ)図は気密施工方法の手順を追って示す図1(イ)図のA部における断面図であり、図4(イ)、(ロ)図は気密施工方法の手順を追って示す図1(イ)図のB部における断面図である。
【0010】
図2において、1はユニット建物、2、3は建物ユニットである。
上記ユニット建物1は、図2(イ)図に示すように、下階居住部11(1階部分)と、上階居住部12(2階部分)と、屋根部13とから構成されている。
上記下階居住部11は、建物ユニット2、3を基礎4の上に隣接配置して構築され、上階居住部12は、下階居住部11の上に建物ユニット2、3を設置して構築され、屋根部13は、上階居住部12の上に屋根ユニット5、5Aを搭載して構築されている。
図2(ロ)図に示すように、上記建物ユニット2は、矩形状床パネル21の長辺側に壁パネル22が立設され、短辺側に壁パネル23が立設され、平面視コ字形状になされている。また、建物ユニット3は、矩形状床パネル21の両短辺側に壁パネル23が立設され、平面視ニ字形状になされている。
【0011】
本実施例は、上記ユニット建物1の気密施工方法であって、図1(イ)図に示すように、このユニット建物1の最上階天井面全面に気密シート6を敷きつめて気密にするものである。
上記気密シート6は、短幅気密シート7と、天井面材9全面を覆って貼設される面材気密シート8とから構成されている。
短幅気密シート7と面材気密シート8は、いずれも、厚さ0.2mmのポリエチレンで形成されている。
また、短幅気密シート7は、図1(ロ)図に示すように、幅が700mmの長尺品である。
【0012】
そして、建築施工現場で、前記最上階建物ユニット2、3の壁パネル22、23上に屋根ユニット5、5Aを搭載して屋根部13を設ける前に、壁パネル22、23上面に短幅気密シート7を先付けしておき、その後屋根部13を設けてから、天井面材9を貼り渡して天井施工する時に、天井面材9に貼設した面材気密シート8と先付けした短幅気密シート7とを連続させる。
【0013】
具体的には、図1(ハ)図に示すように、紙面上左側に配置された最上階の3つの建物ユニット2、3、2と、右側に配置された最上階の4つの建物ユニット2、2、3、2において、隣接する短辺側の二枚の壁パネル23、23上面に沿うa部に短幅気密シート7を先付けしておく(図3(イ)図参照)。
そして、上記と同様、b部に示す長辺側の壁パネル22上面にも短幅気密シート7を先付けしておき(図4(イ)図参照)、a部の短幅気密シート7と重なって交叉するようにしておく。
【0014】
その後の天井施工時に、図3(ロ)図に示すように、a部で先付けした短幅気密シート7を壁パネル23、23の上端側面に野縁91で挟み付けるようにして野縁91を取り付け、この野縁91の上に直交して野縁受92を設ける。
そして、上記野縁91の下面に天井面材9を貼り渡していくが、この天井面材9と野縁91の下面との間に面材気密シート8と先付けした短幅気密シート7とを重ね合わせて連続させる。
【0015】
また、図4(ロ)図に示すように、b部でも上記a部と同様、先付けした短幅気密シート7を壁パネル22の上端両側面に野縁91で挟み付けるようにして野縁91を取り付け、この野縁91の上に直交して野縁受92を設ける。
そして、上記野縁91の下面に天井面材9を貼り渡していくが、この天井面材9と野縁91の下面との間に面材気密シート8と先付けした短幅気密シート7とを重ね合わせて連続させる。
【0016】
なお、ユニット建物1の屋外側に面する壁パネル22、23(外壁面)においては、これら壁パネル22、23の内部に設けられている気密シート(不図示)を上面から引き出しておき、前記天井面材の面材気密シート8と連続させるようにする。
【0017】
上述してきたように、本実施例のユニット建物1の気密施工方法によると、壁パネル22、23上に屋根部13を設ける前に、壁パネル22、23上面に短幅気密シート7を先付けし、天井施工時に天井面材9に貼設される面材気密シート8と先付けした短幅気密シート7とを連続させるものであるから、天井なしの壁式建物ユニット2、3のため気密シート6を支えるものがなくても、天井施工が現地で行われるユニット建物1の天井面全面に気密シートを敷きつめることが容易となる。
また、気密シート6が、短幅気密シート7と天井面材9に貼設される面材気密シート8とを有して構成されているので、敷設時に短幅気密シート7が風等で煽られる危険を少なくでき、作業性もよい。
【0018】
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例に示した壁パネル22、23が遮音間仕切りの場合、遮音シートを前記短尺気密シート7と重ねて張り付けるようにしてもよい。
また、天井内に設けられる電線等が前記短尺気密シート7と干渉する場合、短尺気密シート7を切り込んで通し、その後切り込み部を粘着テープで補修すればよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の建物の気密施工方法によると、気密シートを支えるものがなくても、天井施工が現地で行われる建物の天井面全面に気密シートを敷きつめることが容易となる。
また、気密シートが敷設時に風等で煽られる危険を少なくでき、作業性もよい。
【0020】
請求項2記載の発明は、さらに、前記短幅気密シートを最上階建物ユニットの壁パネル上面に先付けしておくので、天井なしの壁式建物ユニットであっても、天井面全面に気密シートを敷きつめることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、(イ)図は屋根部を除いたユニット建物の斜視図、(ロ)図は短幅気密シートの斜視図、(ハ)図は短幅気密シートの貼設部を示した最上階建物ユニット群の平面図である。
【図2】(イ)図は図1に示すユニット建物の側面図、(ロ)図は建物ユニットの斜視図である。
【図3】(イ)、(ロ)図は気密施工方法の手順を追って示す図1(イ)図のA部における断面図である。
【図4】(イ)、(ロ)図は気密施工方法の手順を追って示す図1(イ)図のB部における断面図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物
11 下階居住部
12 上階居住部
13 屋根部
2、3 建物ユニット
21 床パネル
22、23 壁パネル
5、5A 屋根ユニット
6 気密シート
7 短幅気密シート
8 面材気密シート
9 天井面材

Claims (2)

  1. 床部の上に立設した複数の壁パネルで区画された居住部と、この居住部の上に設けられた上階の床部または屋根部を備えた建物の天井面全面に気密シートを敷きつめて気密にする建物の気密施工方法であって、
    前記気密シートが、短幅気密シートと天井面材に貼設される面材気密シートとを有して構成され、前記壁パネル上に上階の床部または屋根部を設ける前に、壁パネル上面に前記短幅気密シートを先付けし、上階の床部または屋根部を設けた後、天井施工時に先付けした前記短幅気密シートを前記壁パネルの上端側面に挟み付けるようにして野縁を取付け、該野縁の下面で前記天井面材に貼設された前記面材気密シートと先付けした前記短幅気密シートとを重ね合わせて連続させることを特徴とする建物の気密施工方法。
  2. 前記建物が、居住部を形成する複数の建物ユニットと、屋根部を形成する屋根ユニットとを備えたユニット建物であり、前記建物ユニットが、床パネルと床パネルの周縁に立設された壁パネルとを備え、前記短幅気密シートを建物ユニットの壁パネル上面に先付けしておくことを特徴とする請求項1記載の建物の気密施工方法。
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