JP4158240B2 - リベット型接点の台金への固定方法 - Google Patents
リベット型接点の台金への固定方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種スイッチ等における接点として用いられるリベット型接点の台金への固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、頭部とこの頭部より小径な足部とが一体に形成されたリベット型接点は、台金に固定され、各種スイッチの接点として使用されている。
従来、次のようにしてリベット型接点を台金に固定していた。
まず、図7に示すように、台金1に穿設された円孔からなる孔部1Aに、頭部2とこの頭部2より小径な円柱状の足部3とが一体に形成されたリベット型接点4の足部3を下側から挿通した後、うす5に形成された偏平円柱状でかつ頭部2より少し大きい凹部5Aによって、端部に向かって漸次小径になるように形成された偏平な切頭円錐状の頭部2を拘束した状態で、下端面6Aが平坦なポンチ6により足部3の先端面3A全面を押圧し先端面3A全面を下方に押し潰す一次加締めを行う。これにより、図8に示すように、足部3の先端部が増径しリベット型接点4が台金1から抜け落ちないように仮止めされる。
次いで、図9に示すように、うす7に形成された頭部2の大きさに合致した偏平な切頭円錐状の凹部7Aによって頭部2を拘束した状態で、下端面8Aが平坦なポンチ8により足部3の先端面3A全面を押圧し先端面3A全面を下方に押し潰す本加締めを行う。これにより、図10に示すように、足部3の先端部がさらに増径し台金1の上面と孔部1Aとの角部を包み込むようにして密着するとともに、台金1の孔部1A内の足部3が増径し孔部1Aに密着することにより、リベット型接点4が台金1に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のリベット型接点の台金への固定方法においては、一次加締めにおいて、足部3の先端面3A全面を下方に押し潰した際、潰し応力が頭部2に全面的に作用して頭部2が過剰に増径し、その結果頭部2の外周部に割れ(口開き)が発生してしまうという問題があった。特に、硬くて脆い錫(Sn)を含有するAg−Sn系の合金やAg−Sn−In系の合金において上記割れが発生し易かった。なお、この一次加締めで生じた割れを、後の本加締めにおいて矯正することは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、加締めの際のリベット型接点の頭部の割れを防止することができるリベット型接点の台金への固定方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明に係るリベット型接点の台金への固定方法は、台金に穿設された孔部に、頭部とこの頭部より小径な足部とが一体に形成されたリベット型接点を、上記足部を上記台金の上記孔部に挿通して加締めることにより固定するリベット型接点の台金への固定方法であって、上記リベット型接点は、Ag−Sn系の合金またはAg−Sn−In系の合金からなるとともに、上記リベット型接点の上記足部を上記台金の上記孔部に挿通した後、上記足部の先端面中央部を押し潰して上記リベット型接点を上記台金に仮止めする一次加締め工程と、この仮止めされた上記リベット型接点の上記足部の先端面全面を押し潰して上記リベット型接点を上記台金に固定する本加締め工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項1に記載の発明においては、一次加締め工程において、リベット型接点の足部の先端面の中央部が押し潰され、これにより足部の先端部が増径しリベット型接点が台金から抜け落ちないように仮止めされる。ここで、リベット型接点の足部は中央部のみ部分的に押し潰されるので、頭部への加締め応力が軽減されて頭部の増径が抑制されるため、頭部に割れが発生しない。したがって、特に頭部の割れが発生し易いAg−Sn系の合金あるいはAg−Sn−In系の合金からなるリベット型接点の固定に適用した場合に、顕著な効果を奏する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のリベット型接点の台金への固定方法の一実施態様を図面に基づいて説明する。なお、図7〜10に示した従来のものと同一構成要素には同一符号を付してその説明を簡略化する。
まず、図1に示すように、台金1に穿設された孔部1Aに、リベット型接点4の足部3を下側から挿通した後、うす5に形成された頭部2より少し大きな凹部5Aによって頭部2を拘束した状態で、下端面10Aの中央部に切頭円錐状の突起部10Bが形成されたポンチ10により足部3の先端面3Aの中央部を押圧し、先端面3Aの中央部を下方に押し潰す一次加締めを行う。
これにより、図2に示すように、足部3の先端面3Aの中央部に凹部3Bが形成されるとともに、足部3の先端部が増径しリベット型接点4が台金1から抜け落ちないように仮止めされる。
【0008】
次いで、図3に示すように、うす7に形成された頭部2の大きさに合致した凹部7Aによって頭部2を拘束した状態で、下端面8Aが平坦なポンチ8により足部3の環状の先端面3A全面を押圧し先端面3A全面を下方に押し潰す本加締めを行う。
これにより、図4に示すように、足部3の先端部がさらに増径し台金1の上面と孔部1Aとの角部を包み込むようにして密着するとともに、台金1の孔部1A内の足部3が増径し孔部1Aに密着することにより、リベット型接点4が台金1に固定される。
上記リベット型接点4は、例えば、Ag−Sn系の合金、Ag−Sn−In系の合金などからなり、また台金1は、例えばステンレス鋼などからなるものである。
【0009】
このようなリベット型接点の台金への固定方法においては、リベット型接点4を台金1に仮止めする一次加締めにおいて、リベット型接点4の足部3の先端面3Aの中央部のみ部分的に押し潰すので、頭部2への加締め応力を軽減することができるから頭部2の増径を抑制することができ、そのため頭部の割れの発生を防止することが可能となる。
また、リベット型接点が、錫を含有し頭部の割れが発生し易いAg−Sn系の合金あるいはAg−Sn−In系の合金からなる場合、より効果を発揮する。
【0010】
なお、上記実施態様では、一次加締めにおいて、下端面10Aの中央部に切頭円錐状の突起部10Bが形成されたポンチ10を用いたが、これに代えて、例えば、図5に示すように、下端面11Aの中央部に円錐状の突起部11Bが形成されたポンチ11を用いてもよいし、あるいは図6に示すように、下端面12Aの中央部に半球状の突起部12Bが形成されたポンチ12を用いても良い。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載のリベット型接点の台金への固定方法にあっては、リベット型接点を台金に仮止めする一次加締め工程において、リベット型接点の足部の中央部のみ部分的に押し潰すから、頭部への加締め応力を軽減することができるので頭部の増径を抑制することができる。その結果、頭部の割れの発生を防止することができるという効果を奏する。したがって、特に頭部の割れが発生し易いAg−Sn系の合金あるいはAg−Sn−In系の合金からなるリベット型接点の台金への固定に適用した場合に、顕著な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリベット型接点の台金への固定方法の一実施態様を示す図であって、一次仮締め方法を説明するための縦断面図である。
【図2】本発明に係る一次仮締めを行った後の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係るリベット型接点の台金への固定方法の一実施態様を示す図であって、本加締め方法を説明するための縦断面図である。
【図4】本発明に係る本加締めを行った後の状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る一次仮締め工程で使用するポンチの変形例を示す縦断面図である。
【図6】本発明に係る一次仮締め工程で使用するポンチのさらに他の変形例を示す縦断面図である。
【図7】従来のリベット型接点の台金への固定方法を示す図であって、一次仮締め方法を説明するための縦断面図である。
【図8】従来の一次仮締めを行った後の状態を示す縦断面図である。
【図9】従来のリベット型接点の台金への固定方法を示す図であって、本加締め方法を説明するための縦断面図である。
【図10】従来の本加締めを行った後の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 台金
1A 孔部
2 頭部
3 足部
3A 先端面
3B 凹部
4 リベット型接点
5、7 うす
5A、7A 凹部
8、10、11、12 ポンチ
8A、10A、11A、12A 下端面
10B、11B、12B 突起部
Claims (1)
- 台金に穿設された孔部に、頭部とこの頭部より小径な足部とが一体に形成されたリベット型接点を、上記足部を上記台金の上記孔部に挿通して加締めることにより固定するリベット型接点の台金への固定方法であって、
上記リベット型接点は、Ag−Sn系の合金またはAg−Sn−In系の合金からなるとともに、上記リベット型接点の上記足部を上記台金の上記孔部に挿通した後、上記足部の先端面中央部を押し潰して上記リベット型接点を上記台金に仮止めする一次加締め工程と、この仮止めされた上記リベット型接点の上記足部の先端面全面を押し潰して上記リベット型接点を上記台金に固定する本加締め工程とを備えたことを特徴とするリベット型接点の台金への固定方法。
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