JP2004079399A - 電池の安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池の落下時にクラックが生じず、信頼性の高い電池の安全装置を提供する。
【解決手段】本発明の電池の安全装置において、安全弁部6は、蓋体3の一部に設けられた弁部7と、この弁部7の全外周部に形成され、蓋体3に弁部7を連結するための薄肉からなる連結部8とを有し、連結部8は、蓋体3と弁部7との間で弛みを持たせるように屈曲して形成されたため、電池が落下した場合、蓋体3に衝撃を受けるが、この時、その衝撃は、弛みのある連結部8が変形する等して吸収されるため、連結部8にクラック(割れやひび)が生じることのないものが得られると共に、信頼性の高いものが提供できる。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の電池の安全装置において、安全弁部6は、蓋体3の一部に設けられた弁部7と、この弁部7の全外周部に形成され、蓋体3に弁部7を連結するための薄肉からなる連結部8とを有し、連結部8は、蓋体3と弁部7との間で弛みを持たせるように屈曲して形成されたため、電池が落下した場合、蓋体3に衝撃を受けるが、この時、その衝撃は、弛みのある連結部8が変形する等して吸収されるため、連結部8にクラック(割れやひび)が生じることのないものが得られると共に、信頼性の高いものが提供できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は繰り返しの再充電が可能な二次電池に使用して好適な電池の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電池の安全装置の図面を説明すると、図5は従来の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図、図6は従来の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図である。
【0003】
従来の電池の安全装置の構成を図5,図6に基づいて説明すると、電池(二次電池)51は、内部に電解液(図示せず)が満たされた箱形のケース52と、このケース52の内部を気密に遮蔽する蓋体53と、蓋体53から突出する外部負極54とから構成されている。
【0004】
アルミニウムからなるケース52は、上部が開口した有底の角筒状で形成され、このケース52が外部正極となっている。
蓋体53は、矩形状のアルミニウム製の金属板で形成され、その中央部に設けた貫通孔(図示せず)に外部負極54が差し込まれてカシメ固定されている。
【0005】
蓋体53の片側には、外部負極54と隣接位置に電解液の注入口53aが形成され、安全弁部56は、外部負極54を挟んで注入口53aと反対側に設けられている。
そして、蓋体53は、ケース52の上部の開口部を塞ぐように配置され、溶接等によってケース52に固着されている。
【0006】
なお、電池51の内部は、電解液で満たされており、この電解液は蓋体53の注入口53aからケース52内に注入され、注入後の注入口53aは、カバー55によって塞がれている。
【0007】
そして、前記の安全弁部56は、蓋体53の一部に設けられた円形状の弁部57と、この弁部57の全外周部に形成され、蓋体53と弁部57とを連結するための薄肉からなる連結部58と、弁部57の全外周部の位置で、弁部57と連結部58との間に設けられた薄肉からなる破断誘発部59とで構成されており、この安全弁部56は、蓋体53に設けられた凹部53b内に配置されて状態となっている。
【0008】
また、連結部58は、蓋体53に板厚よりも薄肉で形成されて、更に、破断誘発部59は、連結部58よりも薄肉で形成されていると共に、蓋体53と弁部57との間に位置する連結部58と破断誘発部59は、ゆとりが無く、直線状で蓋体53と弁部57とを結合した状態となっている。
【0009】
このような構成を有する電池の安全装置は、過充電や短絡等により、ケース52内の圧力が所定値以上になると、破断誘発部59が破断して、ケース52の内部のガスを外部に放出することで電池51の安全性を確保するようになっている。
【0010】
また、電池51が落下した場合、蓋体53に衝撃を受けるが、この時、その衝撃がゆとりのない破断誘発部59や連結部58にかかって、破断誘発部59や連結部58にクラック(割れやひび)が生じるものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電池の安全装置は、蓋体53と弁部57とが連結部58と破断誘発部59によって直線状に連結されているため、電池51が落下した場合、その衝撃がゆとりのない破断誘発部59や連結部58に伝わって、破断誘発部59や連結部58にクラック(割れやひび)が生じるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は電池の落下時にクラックが生じ難く、信頼性の高い電池の安全装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、電池のケースの内部を気密に遮蔽する蓋体と、この蓋体の一部に形成されて、前記ケース内の圧力が所定値以上に上昇すると破壊する安全弁部とを備え、前記安全弁部は、前記蓋体の一部に設けられた弁部と、この弁部の全外周部に形成され、前記蓋体に前記弁部を連結するための薄肉からなる連結部とを有し、前記連結部は、前記蓋体と前記弁部との間で弛みを持たせるように屈曲して形成された構成とした。
【0014】
また、第2の解決手段として、前記連結部がU字状に形成された構成とした。また、第3の解決手段として、U字状の前記連結部の底部側が電池の内部側に向けて突出した構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記連結部の一部には、前記連結部の他の部分よりも薄肉の破断誘発部が形成された構成とした。
また、第5の解決手段として、前記破断誘発部は、前記弁部の外周部寄りの前記連結部に設けられた構成とした。
【0016】
また、第6の解決手段として、前記連結部が曲げ加工によって形成された構成とした。
また、第7の解決手段として、前記蓋体には凹部が設けられ、前記安全弁部が前記凹部内に配置された構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の電池の安全装置の図面を説明すると、図1は本発明の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図、図2は本発明の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図、図3は本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第1工程を示す説明図、図4は本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第2工程を示す説明図である。
【0018】
次に、本発明の電池の安全装置の構成を図1、図2に基づいて説明すると、電池(二次電池)1は、内部に電解液(図示せず)が満たされた箱形のケース2と、このケース2の内部を気密に遮蔽する蓋体3と、蓋体3から突出する外部負極4とから構成されている。
【0019】
ケース2は、アルミニウムからなり、上部が開口した有底の角筒状で形成され、このケース2が外部正極となっている。
蓋体3は、矩形状のアルミニウム製の金属板で形成され、その中央部に設けた貫通孔(図示せず)に外部負極4が差し込まれてカシメ固定されている。
【0020】
蓋体3の片側には、外部負極4と隣接位置に電解液の注入口3aが形成され、安全弁部6は、外部負極4を挟んで注入口3aと反対側に設けられている。
そして、蓋体3は、ケース2の上部の開口部を塞ぐように配置され、溶接等によってケース2に固着されている。
【0021】
なお、電池1の内部は、電解液で満たされており、この電解液は蓋体3の注入口3aからケース2内に注入され、注入後の注入口3aは、カバー5によって塞がれている。
【0022】
そして、前記の安全弁部6は、蓋体3の一部に設けられた円形状の弁部7と、この弁部7の全外周部に形成され、蓋体3と弁部7とを連結するための薄肉からなる連結部8と、弁部7の全外周部の位置で、弁部7と連結部8との間に設けられた薄肉からなる破断誘発部9とで構成されており、この安全弁部6は、蓋体3に設けられた凹部3b内に配置された状態となっている。
なお、破断誘発部9も連結部8の一部を構成している。
【0023】
また、連結部8は、蓋体3にその板厚よりも薄肉で形成されて、蓋体3と弁部7との間で弛みを持たせるように、断面U字状に屈曲して形成されると共に、連結部8の一部である破断誘発部9は、弁部7の根本部で、連結部8の他の部分よりも薄肉で形成されたものとなっている。
この時、U字状の連結部8の底部側は、電池1の内部側に向けて突出した状態となっている。
【0024】
なお、連結部8の破断誘発部9が形成されていない側の一端は、凹部3bの内壁面に繋がっており、内壁面と連結部とが直結していない場合に比べて、破断誘発部9が開裂した際の開口面積を大きくとれるようになっている。
【0025】
このような構成を有する電池の安全装置は、過充電や短絡等により、ケース2内の圧力が所定値以上になると、破断誘発部9が破断して、ケース2の内部のガスを外部に放出することで電池1の安全性を確保するようになっている。
【0026】
また、電池1が落下した場合、蓋体3に衝撃を受けるが、この時、その衝撃は、弛みのある連結部8が変形する等して吸収されるため、破断誘発部9や連結部8にクラック(割れやひび)が生じることがない。
【0027】
次に、本発明の電池の安全装置における安全弁部6の製造方法を図3,図4に基づいて説明すると、先ず、図3に示すように第1工程で、蓋体3には、プレス加工等によって、凹部3bを設けて、薄肉部3cを形成する。
【0028】
そして、図3に示すように、下面に環状の凸部10aを有する第1治具10が蓋体3の上部に配置されると共に、上部に環状の凹部11aを有する第2治具11が蓋体3の下部に配置される。
【0029】
次に、図4に示すように第2工程で、第1,第2の治具10,11によって、薄肉部3cが加工される。
この加工時、薄肉部3cで形成される連結部8は、第1治具10の断面略半円状をなした凸部10aで、断面U字状に曲げ伸ばされて形成されると共に、破断誘発部9は、凸部10aの一部10bと凹部11aの曲面状をなした一部11bとで、薄肉部3cが潰されると共に、潰された肉が連結部8側に引き伸ばされて形成された薄肉で構成されている。
【0030】
この加工時、破断誘発部9は、薄肉部3cが潰されて薄肉となるため、加工硬化を生じるが、連結部8は、薄肉部3cが曲げ伸ばされて形成されるため、加工硬化が極めて少なく、バネ性があって、粘りのあるものが得られる。
そして、加工後、第1,第2の治具10,11を取り去ると、安全弁部6の製造が完了する。
【0031】
なお、本実施例では、連結部8を断面U字状のもので説明したが、連結部はこれに限らず、断面S字状やW字状等の他の形状であっても良く、要するに、山部、或いは谷部を有する形状であれば良い。
また、実施例では、弁部7寄りの連結部8に破断誘発部9を設けたもので説明したが、連結部8の中間部を破断誘発部としても良く、また、弁部7は、円形状の他に楕円形状や瓢箪型等の形状としても良い。
【0032】
【発明の効果】
本発明の電池の安全装置は、電池のケースの内部を気密に遮蔽する蓋体と、この蓋体の一部に形成されて、ケース内の圧力が所定値以上に上昇すると破壊する安全弁部とを備え、安全弁部は、蓋体の一部に設けられた弁部と、この弁部の全外周部に形成され、蓋体に弁部を連結するための薄肉からなる連結部とを有し、連結部は、蓋体と弁部との間で弛みを持たせるように屈曲して形成された構成とした。
このような構成によって、電池が落下した場合、蓋体が衝撃を受けるが、この時、その衝撃は、弛みのある連結部が変形する等して吸収されるため、連結部にクラック(割れやひび)が生じ難いものが得られると共に、信頼性の高いものが提供できる。
【0033】
また、連結部がU字状に形成されたため、製造が容易であると共に、衝撃の吸収が良好なものが得られる。
【0034】
また、U字状の連結部の底部側が電池の内部側に向けて突出したため、ケース内部の圧力が上昇して、安全弁部が動作する際、連結部が反転するような動きを伴わないため、安全弁部の破断する動作圧力のバラツキを小さくすることができる。
【0035】
また、連結部の一部には、連結部の他の部分よりも薄肉の破断誘発部が設けられたため、安全弁部の破壊位置が定まり、動作圧力のバラツキの小さい安全弁を提供できる。
【0036】
また、破断誘発部は、前記弁部の外周部寄りの前記連結部に設けられたため、電池を落下させた場合に、蓋体が受ける衝撃は連結部により吸収されて、破断誘発部に伝わりにくくなり、破断誘発部を設けたものにおいても、耐衝撃性に優れたものが得られる。
【0037】
また、連結部が曲げ加工によって形成されたため、バネ性があって、粘りのある連結部が得られ、衝撃吸収の良好なものが得られる。
【0038】
また、蓋体には凹部が設けられ、安全弁部が凹部内に配置されたため、安全弁部が蓋体外部に突出せず、外力が不用意に安全弁部にかからず、組立時の取り扱いが容易で、信頼性の高い安全弁が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図。
【図2】本発明の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図。
【図3】本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第1工程を示す説明図。
【図4】本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第2工程を示す説明図。
【図5】従来の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図。
【図6】従来の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 電池
2 ケース
3 蓋体
3a 注入口
3b 凹部
3c 薄肉部
4 外部負極
5 カバー
6 安全弁部
7 弁部
8 連結部
9 破断誘発部
10 第1の冶具
10a 凸部
10b 一部
11 第2の冶具
11a 凹部
11b 一部
【発明の属する技術分野】
本発明は繰り返しの再充電が可能な二次電池に使用して好適な電池の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電池の安全装置の図面を説明すると、図5は従来の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図、図6は従来の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図である。
【0003】
従来の電池の安全装置の構成を図5,図6に基づいて説明すると、電池(二次電池)51は、内部に電解液(図示せず)が満たされた箱形のケース52と、このケース52の内部を気密に遮蔽する蓋体53と、蓋体53から突出する外部負極54とから構成されている。
【0004】
アルミニウムからなるケース52は、上部が開口した有底の角筒状で形成され、このケース52が外部正極となっている。
蓋体53は、矩形状のアルミニウム製の金属板で形成され、その中央部に設けた貫通孔(図示せず)に外部負極54が差し込まれてカシメ固定されている。
【0005】
蓋体53の片側には、外部負極54と隣接位置に電解液の注入口53aが形成され、安全弁部56は、外部負極54を挟んで注入口53aと反対側に設けられている。
そして、蓋体53は、ケース52の上部の開口部を塞ぐように配置され、溶接等によってケース52に固着されている。
【0006】
なお、電池51の内部は、電解液で満たされており、この電解液は蓋体53の注入口53aからケース52内に注入され、注入後の注入口53aは、カバー55によって塞がれている。
【0007】
そして、前記の安全弁部56は、蓋体53の一部に設けられた円形状の弁部57と、この弁部57の全外周部に形成され、蓋体53と弁部57とを連結するための薄肉からなる連結部58と、弁部57の全外周部の位置で、弁部57と連結部58との間に設けられた薄肉からなる破断誘発部59とで構成されており、この安全弁部56は、蓋体53に設けられた凹部53b内に配置されて状態となっている。
【0008】
また、連結部58は、蓋体53に板厚よりも薄肉で形成されて、更に、破断誘発部59は、連結部58よりも薄肉で形成されていると共に、蓋体53と弁部57との間に位置する連結部58と破断誘発部59は、ゆとりが無く、直線状で蓋体53と弁部57とを結合した状態となっている。
【0009】
このような構成を有する電池の安全装置は、過充電や短絡等により、ケース52内の圧力が所定値以上になると、破断誘発部59が破断して、ケース52の内部のガスを外部に放出することで電池51の安全性を確保するようになっている。
【0010】
また、電池51が落下した場合、蓋体53に衝撃を受けるが、この時、その衝撃がゆとりのない破断誘発部59や連結部58にかかって、破断誘発部59や連結部58にクラック(割れやひび)が生じるものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電池の安全装置は、蓋体53と弁部57とが連結部58と破断誘発部59によって直線状に連結されているため、電池51が落下した場合、その衝撃がゆとりのない破断誘発部59や連結部58に伝わって、破断誘発部59や連結部58にクラック(割れやひび)が生じるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は電池の落下時にクラックが生じ難く、信頼性の高い電池の安全装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、電池のケースの内部を気密に遮蔽する蓋体と、この蓋体の一部に形成されて、前記ケース内の圧力が所定値以上に上昇すると破壊する安全弁部とを備え、前記安全弁部は、前記蓋体の一部に設けられた弁部と、この弁部の全外周部に形成され、前記蓋体に前記弁部を連結するための薄肉からなる連結部とを有し、前記連結部は、前記蓋体と前記弁部との間で弛みを持たせるように屈曲して形成された構成とした。
【0014】
また、第2の解決手段として、前記連結部がU字状に形成された構成とした。また、第3の解決手段として、U字状の前記連結部の底部側が電池の内部側に向けて突出した構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記連結部の一部には、前記連結部の他の部分よりも薄肉の破断誘発部が形成された構成とした。
また、第5の解決手段として、前記破断誘発部は、前記弁部の外周部寄りの前記連結部に設けられた構成とした。
【0016】
また、第6の解決手段として、前記連結部が曲げ加工によって形成された構成とした。
また、第7の解決手段として、前記蓋体には凹部が設けられ、前記安全弁部が前記凹部内に配置された構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の電池の安全装置の図面を説明すると、図1は本発明の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図、図2は本発明の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図、図3は本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第1工程を示す説明図、図4は本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第2工程を示す説明図である。
【0018】
次に、本発明の電池の安全装置の構成を図1、図2に基づいて説明すると、電池(二次電池)1は、内部に電解液(図示せず)が満たされた箱形のケース2と、このケース2の内部を気密に遮蔽する蓋体3と、蓋体3から突出する外部負極4とから構成されている。
【0019】
ケース2は、アルミニウムからなり、上部が開口した有底の角筒状で形成され、このケース2が外部正極となっている。
蓋体3は、矩形状のアルミニウム製の金属板で形成され、その中央部に設けた貫通孔(図示せず)に外部負極4が差し込まれてカシメ固定されている。
【0020】
蓋体3の片側には、外部負極4と隣接位置に電解液の注入口3aが形成され、安全弁部6は、外部負極4を挟んで注入口3aと反対側に設けられている。
そして、蓋体3は、ケース2の上部の開口部を塞ぐように配置され、溶接等によってケース2に固着されている。
【0021】
なお、電池1の内部は、電解液で満たされており、この電解液は蓋体3の注入口3aからケース2内に注入され、注入後の注入口3aは、カバー5によって塞がれている。
【0022】
そして、前記の安全弁部6は、蓋体3の一部に設けられた円形状の弁部7と、この弁部7の全外周部に形成され、蓋体3と弁部7とを連結するための薄肉からなる連結部8と、弁部7の全外周部の位置で、弁部7と連結部8との間に設けられた薄肉からなる破断誘発部9とで構成されており、この安全弁部6は、蓋体3に設けられた凹部3b内に配置された状態となっている。
なお、破断誘発部9も連結部8の一部を構成している。
【0023】
また、連結部8は、蓋体3にその板厚よりも薄肉で形成されて、蓋体3と弁部7との間で弛みを持たせるように、断面U字状に屈曲して形成されると共に、連結部8の一部である破断誘発部9は、弁部7の根本部で、連結部8の他の部分よりも薄肉で形成されたものとなっている。
この時、U字状の連結部8の底部側は、電池1の内部側に向けて突出した状態となっている。
【0024】
なお、連結部8の破断誘発部9が形成されていない側の一端は、凹部3bの内壁面に繋がっており、内壁面と連結部とが直結していない場合に比べて、破断誘発部9が開裂した際の開口面積を大きくとれるようになっている。
【0025】
このような構成を有する電池の安全装置は、過充電や短絡等により、ケース2内の圧力が所定値以上になると、破断誘発部9が破断して、ケース2の内部のガスを外部に放出することで電池1の安全性を確保するようになっている。
【0026】
また、電池1が落下した場合、蓋体3に衝撃を受けるが、この時、その衝撃は、弛みのある連結部8が変形する等して吸収されるため、破断誘発部9や連結部8にクラック(割れやひび)が生じることがない。
【0027】
次に、本発明の電池の安全装置における安全弁部6の製造方法を図3,図4に基づいて説明すると、先ず、図3に示すように第1工程で、蓋体3には、プレス加工等によって、凹部3bを設けて、薄肉部3cを形成する。
【0028】
そして、図3に示すように、下面に環状の凸部10aを有する第1治具10が蓋体3の上部に配置されると共に、上部に環状の凹部11aを有する第2治具11が蓋体3の下部に配置される。
【0029】
次に、図4に示すように第2工程で、第1,第2の治具10,11によって、薄肉部3cが加工される。
この加工時、薄肉部3cで形成される連結部8は、第1治具10の断面略半円状をなした凸部10aで、断面U字状に曲げ伸ばされて形成されると共に、破断誘発部9は、凸部10aの一部10bと凹部11aの曲面状をなした一部11bとで、薄肉部3cが潰されると共に、潰された肉が連結部8側に引き伸ばされて形成された薄肉で構成されている。
【0030】
この加工時、破断誘発部9は、薄肉部3cが潰されて薄肉となるため、加工硬化を生じるが、連結部8は、薄肉部3cが曲げ伸ばされて形成されるため、加工硬化が極めて少なく、バネ性があって、粘りのあるものが得られる。
そして、加工後、第1,第2の治具10,11を取り去ると、安全弁部6の製造が完了する。
【0031】
なお、本実施例では、連結部8を断面U字状のもので説明したが、連結部はこれに限らず、断面S字状やW字状等の他の形状であっても良く、要するに、山部、或いは谷部を有する形状であれば良い。
また、実施例では、弁部7寄りの連結部8に破断誘発部9を設けたもので説明したが、連結部8の中間部を破断誘発部としても良く、また、弁部7は、円形状の他に楕円形状や瓢箪型等の形状としても良い。
【0032】
【発明の効果】
本発明の電池の安全装置は、電池のケースの内部を気密に遮蔽する蓋体と、この蓋体の一部に形成されて、ケース内の圧力が所定値以上に上昇すると破壊する安全弁部とを備え、安全弁部は、蓋体の一部に設けられた弁部と、この弁部の全外周部に形成され、蓋体に弁部を連結するための薄肉からなる連結部とを有し、連結部は、蓋体と弁部との間で弛みを持たせるように屈曲して形成された構成とした。
このような構成によって、電池が落下した場合、蓋体が衝撃を受けるが、この時、その衝撃は、弛みのある連結部が変形する等して吸収されるため、連結部にクラック(割れやひび)が生じ難いものが得られると共に、信頼性の高いものが提供できる。
【0033】
また、連結部がU字状に形成されたため、製造が容易であると共に、衝撃の吸収が良好なものが得られる。
【0034】
また、U字状の連結部の底部側が電池の内部側に向けて突出したため、ケース内部の圧力が上昇して、安全弁部が動作する際、連結部が反転するような動きを伴わないため、安全弁部の破断する動作圧力のバラツキを小さくすることができる。
【0035】
また、連結部の一部には、連結部の他の部分よりも薄肉の破断誘発部が設けられたため、安全弁部の破壊位置が定まり、動作圧力のバラツキの小さい安全弁を提供できる。
【0036】
また、破断誘発部は、前記弁部の外周部寄りの前記連結部に設けられたため、電池を落下させた場合に、蓋体が受ける衝撃は連結部により吸収されて、破断誘発部に伝わりにくくなり、破断誘発部を設けたものにおいても、耐衝撃性に優れたものが得られる。
【0037】
また、連結部が曲げ加工によって形成されたため、バネ性があって、粘りのある連結部が得られ、衝撃吸収の良好なものが得られる。
【0038】
また、蓋体には凹部が設けられ、安全弁部が凹部内に配置されたため、安全弁部が蓋体外部に突出せず、外力が不用意に安全弁部にかからず、組立時の取り扱いが容易で、信頼性の高い安全弁が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図。
【図2】本発明の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図。
【図3】本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第1工程を示す説明図。
【図4】本発明の電池の安全装置に係り、その製造方法の第2工程を示す説明図。
【図5】従来の電池の安全装置を示す電池の要部の斜視図。
【図6】従来の電池の安全装置を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 電池
2 ケース
3 蓋体
3a 注入口
3b 凹部
3c 薄肉部
4 外部負極
5 カバー
6 安全弁部
7 弁部
8 連結部
9 破断誘発部
10 第1の冶具
10a 凸部
10b 一部
11 第2の冶具
11a 凹部
11b 一部
Claims (7)
- 電池のケースの内部を気密に遮蔽する蓋体と、この蓋体の一部に形成されて、前記ケース内の圧力が所定値以上に上昇すると破壊する安全弁部とを備え、前記安全弁部は、前記蓋体の一部に設けられた弁部と、この弁部の全外周部に形成され、前記蓋体に前記弁部を連結するための薄肉からなる連結部とを有し、前記連結部は、前記蓋体と前記弁部との間で弛みを持たせるように屈曲して形成されたことを特徴とする電池の安全装置。
- 前記連結部がU字状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の電池の安全装置。
- U字状の前記連結部の底部側が電池の内部側に向けて突出したことを特徴とする請求項2記載の電池の安全装置。
- 前記連結部の一部には、前記連結部の他の部分よりも薄肉の破断誘発部が形成されたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電池の安全装置。
- 前記破断誘発部は、前記弁部の外周部寄りの前記連結部に設けられたことを特徴とする請求項4記載の電池の安全装置。
- 前記連結部が曲げ加工によって形成されたことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の電池の安全装置。
- 前記蓋体には凹部が設けられ、前記安全弁部が前記凹部内に配置されたことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の電池の安全装置。
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