JP2001325933A - 電池用安全弁 - Google Patents
電池用安全弁Info
- Publication number
- JP2001325933A JP2001325933A JP2000148639A JP2000148639A JP2001325933A JP 2001325933 A JP2001325933 A JP 2001325933A JP 2000148639 A JP2000148639 A JP 2000148639A JP 2000148639 A JP2000148639 A JP 2000148639A JP 2001325933 A JP2001325933 A JP 2001325933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- safety valve
- battery
- lid
- center line
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、安全弁の薄肉部を極端に薄くしな
くても、電池内圧が上昇すると薄肉部から容易に破断さ
せることができる電池用安全弁を提供すること。 【解決手段】 本発明の電池用安全弁は、外形を円環状
に形成し、この円環状の外周部に薄肉部４ａを設け、安
全弁４の中心Ｂを蓋体３の長手方向に延びる中心線Ａか
ら蓋体３の短手方向に位置ズレさせて形成したので、電
池の内部圧力が上昇して、蓋体３が変形することによ
り、中心線Ａに近い側の薄肉部４ａから先に破断させる
ことができる。
くても、電池内圧が上昇すると薄肉部から容易に破断さ
せることができる電池用安全弁を提供すること。 【解決手段】 本発明の電池用安全弁は、外形を円環状
に形成し、この円環状の外周部に薄肉部４ａを設け、安
全弁４の中心Ｂを蓋体３の長手方向に延びる中心線Ａか
ら蓋体３の短手方向に位置ズレさせて形成したので、電
池の内部圧力が上昇して、蓋体３が変形することによ
り、中心線Ａに近い側の薄肉部４ａから先に破断させる
ことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電池用安全弁に係わ
り、特に内部が気密に遮蔽された電池内部の圧力が上昇
したときに、この圧力上昇した基体を迅速に外部に排出
して電池の安全性を確保することができる電池用安全弁
に関する。
り、特に内部が気密に遮蔽された電池内部の圧力が上昇
したときに、この圧力上昇した基体を迅速に外部に排出
して電池の安全性を確保することができる電池用安全弁
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電池ケースの内部に、例えば有機
溶媒系電解液を注入して密閉したリチウムイオン二次電
池などが、電話機やカメラ等の携帯用機器に充電可能な
電源として広く使用されている。ところが、このような
電池に再充電するときに過充電を行ったり、規定された
電流よりも大きな電流で充電を行ったりすると、電池に
異常が生じて電池内に気体が発生し、電池内の圧力が上
昇して、電池の膨張、さらには電池ケースに亀裂等が発
生し、内部の電解液が外部ににじみ出して、電池を組み
込んだ機器に悪影響を与えることがあった。また、これ
に至らなくてとも、前述したような異常状態のままで、
電池の使用を継続すると、電池の膨張が進行し、電池ケ
ースが破裂したりする危険性があり、異常が生じた電池
は速やかに使用を中止する必要があった。
溶媒系電解液を注入して密閉したリチウムイオン二次電
池などが、電話機やカメラ等の携帯用機器に充電可能な
電源として広く使用されている。ところが、このような
電池に再充電するときに過充電を行ったり、規定された
電流よりも大きな電流で充電を行ったりすると、電池に
異常が生じて電池内に気体が発生し、電池内の圧力が上
昇して、電池の膨張、さらには電池ケースに亀裂等が発
生し、内部の電解液が外部ににじみ出して、電池を組み
込んだ機器に悪影響を与えることがあった。また、これ
に至らなくてとも、前述したような異常状態のままで、
電池の使用を継続すると、電池の膨張が進行し、電池ケ
ースが破裂したりする危険性があり、異常が生じた電池
は速やかに使用を中止する必要があった。
【０００３】そのために、従来の電池用安全弁は、電池
ケースの内部を気密に遮蔽する蓋体の一部に外形が円環
状の安全弁を形成し、円環状の外周部を薄肉にした薄肉
部を設けていた。前記電池内部の圧力が上昇すると、こ
の上昇した内部圧力が蓋体に加わり、蓋体を上方に持ち
上げ用とする力が働き蓋体が変形する。すると、安全弁
部も変形して薄肉部に破断応力が加わる。そして、電池
の内部圧力が所定値以上に上昇すると、安全弁は薄肉部
から破断し、この破断部分から電池内部の圧力上昇した
気体を電池外部に排出させることができ、電池の破裂を
事前に防止することができるようになっている。
ケースの内部を気密に遮蔽する蓋体の一部に外形が円環
状の安全弁を形成し、円環状の外周部を薄肉にした薄肉
部を設けていた。前記電池内部の圧力が上昇すると、こ
の上昇した内部圧力が蓋体に加わり、蓋体を上方に持ち
上げ用とする力が働き蓋体が変形する。すると、安全弁
部も変形して薄肉部に破断応力が加わる。そして、電池
の内部圧力が所定値以上に上昇すると、安全弁は薄肉部
から破断し、この破断部分から電池内部の圧力上昇した
気体を電池外部に排出させることができ、電池の破裂を
事前に防止することができるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし最近の電池は、
内部圧力の上昇が低圧でも破断可能で、且つ、常に内部
圧力の上昇が所定の圧力になると安全弁を破断可能な安
定性とが求められている。 そのために従来の電池用安
全弁は、薄肉部の厚さを更に薄くして、電池の内部圧力
が低圧でも破断するようにしていたが、このような薄肉
部の厚さを更に薄くする加工時に、薄肉部にクラック等
が発生して歩留まりが悪くなる問題があった。また、薄
肉部の厚さを薄くしすぎると、電池を誤って落下させた
場合に、この落下時の衝撃で薄肉部が開裂したりする危
険性があった。本発明は前述したような問題点に鑑みて
なされたもので、安全弁の薄肉部を極端に薄くしなくて
も、電池内圧が上昇すると薄肉部から容易に破断させる
ことができる電池用安全弁を提供することを目的とす
る。
内部圧力の上昇が低圧でも破断可能で、且つ、常に内部
圧力の上昇が所定の圧力になると安全弁を破断可能な安
定性とが求められている。 そのために従来の電池用安
全弁は、薄肉部の厚さを更に薄くして、電池の内部圧力
が低圧でも破断するようにしていたが、このような薄肉
部の厚さを更に薄くする加工時に、薄肉部にクラック等
が発生して歩留まりが悪くなる問題があった。また、薄
肉部の厚さを薄くしすぎると、電池を誤って落下させた
場合に、この落下時の衝撃で薄肉部が開裂したりする危
険性があった。本発明は前述したような問題点に鑑みて
なされたもので、安全弁の薄肉部を極端に薄くしなくて
も、電池内圧が上昇すると薄肉部から容易に破断させる
ことができる電池用安全弁を提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の解決手段として本発明の電池用安全弁は、外形
が略矩形で横長の蓋体と、この蓋体により内部が密閉さ
れた電池と、この電池の内圧が所定値以上に上昇すると
破断する前記蓋体の一部に形成した安全弁とを備え、こ
の安全弁は、前記蓋体の長手方向に延びる中心線から前
記蓋体の短手方向に位置ズレさせて形成した構成とし
た。
の第１の解決手段として本発明の電池用安全弁は、外形
が略矩形で横長の蓋体と、この蓋体により内部が密閉さ
れた電池と、この電池の内圧が所定値以上に上昇すると
破断する前記蓋体の一部に形成した安全弁とを備え、こ
の安全弁は、前記蓋体の長手方向に延びる中心線から前
記蓋体の短手方向に位置ズレさせて形成した構成とし
た。
【０００６】また、前記課題を解決するための第２の解
決手段として、前記安全弁は、外形を円環状に形成し、
この円環状の外周部に薄肉部を設け、前記安全弁の中心
を前記中心線から前記位置ズレさせた構成とした。ま
た、前記課題を解決するための第３の解決手段として、
前記安全弁は、外形を２つの対角線を有する矩形状に形
成し、この矩形状の外周部に薄肉部を設け、一方の前記
対角線を前記中心線と平行に位置させた構成とした。
決手段として、前記安全弁は、外形を円環状に形成し、
この円環状の外周部に薄肉部を設け、前記安全弁の中心
を前記中心線から前記位置ズレさせた構成とした。ま
た、前記課題を解決するための第３の解決手段として、
前記安全弁は、外形を２つの対角線を有する矩形状に形
成し、この矩形状の外周部に薄肉部を設け、一方の前記
対角線を前記中心線と平行に位置させた構成とした。
【０００７】また、前記課題を解決するための第４の解
決手段として、前記蓋体は、前記安全弁近傍に前記中心
線と平行な凹状の溝から成る破断誘発部を形成し、前記
電池の内圧上昇により、前記破断誘発部から前記蓋体が
変形して、前記安全弁の破断を誘発するような構成とし
た。
決手段として、前記蓋体は、前記安全弁近傍に前記中心
線と平行な凹状の溝から成る破断誘発部を形成し、前記
電池の内圧上昇により、前記破断誘発部から前記蓋体が
変形して、前記安全弁の破断を誘発するような構成とし
た。
【０００８】また、前記課題を解決するための第５の解
決手段として、外形が略矩形で横長の蓋体と、この蓋体
により内部が密閉された電池と、この電池の内圧が所定
値以上に上昇すると破断する前記蓋体の一部に形成した
安全弁とを備え、この安全弁は、外形を２つの対角線を
有する矩形状に形成し、前記蓋体の長手方向に延びる中
心線上に前記対角線の一方を位置させ、前記矩形状の外
周部に薄肉部を設けたことを特徴とする電池用安全弁。
決手段として、外形が略矩形で横長の蓋体と、この蓋体
により内部が密閉された電池と、この電池の内圧が所定
値以上に上昇すると破断する前記蓋体の一部に形成した
安全弁とを備え、この安全弁は、外形を２つの対角線を
有する矩形状に形成し、前記蓋体の長手方向に延びる中
心線上に前記対角線の一方を位置させ、前記矩形状の外
周部に薄肉部を設けたことを特徴とする電池用安全弁。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電池ケースの実
施の形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明に係
わる蓋体の上面図であり、図２はその要部断面図であ
り、図３、４は本発明の電池ケースの動作を説明する要
部断面図であり、図５、６、７は本発明に係わる安全弁
の変形例を示す要部平面図であり、図８は本発明のその
他の実施の形態に係わる安全弁の要部平面図である。
施の形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明に係
わる蓋体の上面図であり、図２はその要部断面図であ
り、図３、４は本発明の電池ケースの動作を説明する要
部断面図であり、図５、６、７は本発明に係わる安全弁
の変形例を示す要部平面図であり、図８は本発明のその
他の実施の形態に係わる安全弁の要部平面図である。
【００１０】本発明の電池用安全弁を、例えば角形電池
に用いたもので図１、２に基づいて説明すると、外周部
が立方体状で金属製の電池ケース１で覆われて、この電
池ケース１の内部２に電池の発電素子（図示せず）等が
収納されている。前記ケース１は上方を蓋閉する蓋体３
が配設されている。この蓋体３は、ケース１の上部に溶
接等により取り付けられて、蓋体３によりケース１の内
部の電池が密閉されている。前記蓋体３はステンレス材
のような導電性部材から成り、外形が横長で略矩形状に
形成され、外周部に鍔部３ａと、この鍔部３ａの内側を
絞り加工等により下方に突出させた平坦状の凹部３ｂが
形成されている。
に用いたもので図１、２に基づいて説明すると、外周部
が立方体状で金属製の電池ケース１で覆われて、この電
池ケース１の内部２に電池の発電素子（図示せず）等が
収納されている。前記ケース１は上方を蓋閉する蓋体３
が配設されている。この蓋体３は、ケース１の上部に溶
接等により取り付けられて、蓋体３によりケース１の内
部の電池が密閉されている。前記蓋体３はステンレス材
のような導電性部材から成り、外形が横長で略矩形状に
形成され、外周部に鍔部３ａと、この鍔部３ａの内側を
絞り加工等により下方に突出させた平坦状の凹部３ｂが
形成されている。
【００１１】前記凹部３ｂの上面には、例えば外形を円
環状に形成した安全弁４が設けられている。この安全弁
４は、蓋体３の長手方向に延びる中心線Ａから蓋体３の
短手方向（図示下方）に位置ズレして形成されている。
また、安全弁４は、円環状の外周部の蓋体３を薄肉にし
た薄肉部４ａが設けられ、何らかの異常で電池の内圧が
所定値以上に上昇すると、蓋体３が変形し、この蓋体３
の変形で、薄肉部４ａの一部が破断して、電池内部２の
圧力上昇した気体が外部に放出されるようになってい
る。前記薄肉部４ａは、切削加工等によりＶ字状の溝が
形成されて、蓋体３の一部が薄肉に形成されている。ま
た、安全弁４は、円環状の中心Ｂを、蓋体３の長手方向
に延びる中心線Ａから蓋体３の短手方向である図示下方
に位置ズレさせて形成されている。
環状に形成した安全弁４が設けられている。この安全弁
４は、蓋体３の長手方向に延びる中心線Ａから蓋体３の
短手方向（図示下方）に位置ズレして形成されている。
また、安全弁４は、円環状の外周部の蓋体３を薄肉にし
た薄肉部４ａが設けられ、何らかの異常で電池の内圧が
所定値以上に上昇すると、蓋体３が変形し、この蓋体３
の変形で、薄肉部４ａの一部が破断して、電池内部２の
圧力上昇した気体が外部に放出されるようになってい
る。前記薄肉部４ａは、切削加工等によりＶ字状の溝が
形成されて、蓋体３の一部が薄肉に形成されている。ま
た、安全弁４は、円環状の中心Ｂを、蓋体３の長手方向
に延びる中心線Ａから蓋体３の短手方向である図示下方
に位置ズレさせて形成されている。
【００１２】また、蓋体３は安全弁部４近傍に、蓋体３
の中心線Ｂと平行な、例えば２本の凹状の溝５ａから成
る破断誘発部５を形成し、電池の内圧が上昇すると、蓋
体３は破断誘発部５から先に変形して、安全弁４の破断
を誘発するようになっている。 前記破断誘発部５の凹
状の溝５ａは、所定の深さで研削加工等により形成され
て、蓋体３の一部が薄肉になっているので、蓋体３は、
破断誘発部５が形成された部分の強度が弱くなってい
る。そのために、破断誘発部５によって、電池の内圧上
昇が低圧でも蓋体３を変形させて、安全弁４の破断を誘
発するようになっている。
の中心線Ｂと平行な、例えば２本の凹状の溝５ａから成
る破断誘発部５を形成し、電池の内圧が上昇すると、蓋
体３は破断誘発部５から先に変形して、安全弁４の破断
を誘発するようになっている。 前記破断誘発部５の凹
状の溝５ａは、所定の深さで研削加工等により形成され
て、蓋体３の一部が薄肉になっているので、蓋体３は、
破断誘発部５が形成された部分の強度が弱くなってい
る。そのために、破断誘発部５によって、電池の内圧上
昇が低圧でも蓋体３を変形させて、安全弁４の破断を誘
発するようになっている。
【００１３】また、図１に示す凹部３ｂの図示右側の鍔
部３ａには、所定の孔径からなる端子取付孔６が形成さ
れ、この端子取付孔６には絶縁部材から成る封止用ガス
ケット（図示せず）が挿入され、この封止用ガスケット
により蓋体３と絶縁された陽極端子（図示せず）がカシ
メ等で取り付けられている。このような安全弁４が形成
された蓋体３は、内部に発電素子（図示せず）等を収納
する電池ケース１に鍔部３ａの外周部が溶接等により取
り付けられて、電池ケース１の内部が密閉されている。
部３ａには、所定の孔径からなる端子取付孔６が形成さ
れ、この端子取付孔６には絶縁部材から成る封止用ガス
ケット（図示せず）が挿入され、この封止用ガスケット
により蓋体３と絶縁された陽極端子（図示せず）がカシ
メ等で取り付けられている。このような安全弁４が形成
された蓋体３は、内部に発電素子（図示せず）等を収納
する電池ケース１に鍔部３ａの外周部が溶接等により取
り付けられて、電池ケース１の内部が密閉されている。
【００１４】前述したような蓋体３に形成された安全弁
部４と破断誘発部５の動作を、図３、４に基づいて説明
する。前記蓋体３により電池ケース１の内部２が密閉さ
れた電池に何らかの異常が発生し、電池ケース１の内部
２に発生する気体によって電池の内圧Ｃが上昇すると、
蓋体３を上方に押し上げようとする力が働く。そして、
内圧Ｃが所定値より大きくなると、蓋体３は破断誘発部
５の部分から先に図示上方に湾曲変形する。この蓋体３
の湾曲変形は、図３に示すように、中心線Ａの部分が一
番大きく変形し、中心線Ａから離れた図示左右の鍔部３
ａ近傍は変形が小さい。
部４と破断誘発部５の動作を、図３、４に基づいて説明
する。前記蓋体３により電池ケース１の内部２が密閉さ
れた電池に何らかの異常が発生し、電池ケース１の内部
２に発生する気体によって電池の内圧Ｃが上昇すると、
蓋体３を上方に押し上げようとする力が働く。そして、
内圧Ｃが所定値より大きくなると、蓋体３は破断誘発部
５の部分から先に図示上方に湾曲変形する。この蓋体３
の湾曲変形は、図３に示すように、中心線Ａの部分が一
番大きく変形し、中心線Ａから離れた図示左右の鍔部３
ａ近傍は変形が小さい。
【００１５】前記安全弁４は、円環状の中心Ｂを蓋体３
の中心線Ａから位置ズレさせて形成しているので、図３
に示すように、図示左側の鍔部３ａ近傍で、中心線Ａか
ら遠い図示左側の薄肉部４ａに加わる安全弁４を破断さ
せようとする破断応力は小さい。しかし、中心線Ａに近
い側に形成された図示右側の薄肉部４ａ周囲の蓋体３の
変形が大きいので、図示右側の薄肉部４ａに矢印Ｄの上
方に加わる破断応力は大きい。
の中心線Ａから位置ズレさせて形成しているので、図３
に示すように、図示左側の鍔部３ａ近傍で、中心線Ａか
ら遠い図示左側の薄肉部４ａに加わる安全弁４を破断さ
せようとする破断応力は小さい。しかし、中心線Ａに近
い側に形成された図示右側の薄肉部４ａ周囲の蓋体３の
変形が大きいので、図示右側の薄肉部４ａに矢印Ｄの上
方に加わる破断応力は大きい。
【００１６】そのために、円環状の薄肉部４ａの厚さが
均一に形成していても、電池の内圧Ｃが所定値以上に上
昇すると、安全弁４は、図４に示すように、中心線Ａに
近い側の図示右側の薄肉部４ａが先に破断する。そし
て、前記破断部分から内部の圧力上昇した内圧Ｃが電池
外部に放出されて、電池の破裂等を未然に防ぐことがで
きる。
均一に形成していても、電池の内圧Ｃが所定値以上に上
昇すると、安全弁４は、図４に示すように、中心線Ａに
近い側の図示右側の薄肉部４ａが先に破断する。そし
て、前記破断部分から内部の圧力上昇した内圧Ｃが電池
外部に放出されて、電池の破裂等を未然に防ぐことがで
きる。
【００１７】また、本発明の変形例として、図５に示す
ような、安全弁１４は、外形を２つの対角線Ｅ、Ｆを有
する矩形状に形成し、この矩形状の外周部に、前述した
薄肉部４ａと同様に蓋体３の一部を薄くした薄肉部１４
ａを設け、１つの対角線Ｆを蓋体３の中心線Ａと平行に
位置させ、一方の対角線Ｆを中心線Ａから図示下方に位
置ズレさせたものでも良い。また、図６に示すように、
矩形状の安全弁１５は、コーナ部に所定の大きさの円弧
状に形成したものでも良い。また、安全弁４は、外周部
に薄肉部４ａを形成したもので説明したが、図８に示す
ように、安全弁１６は蓋体３を図示上方に突き出し形成
し、この突き出し形成された安全弁１６の外周部に薄肉
部１６ａをコイニング加工により薄肉部１６ａを形成し
たものでも良い。
ような、安全弁１４は、外形を２つの対角線Ｅ、Ｆを有
する矩形状に形成し、この矩形状の外周部に、前述した
薄肉部４ａと同様に蓋体３の一部を薄くした薄肉部１４
ａを設け、１つの対角線Ｆを蓋体３の中心線Ａと平行に
位置させ、一方の対角線Ｆを中心線Ａから図示下方に位
置ズレさせたものでも良い。また、図６に示すように、
矩形状の安全弁１５は、コーナ部に所定の大きさの円弧
状に形成したものでも良い。また、安全弁４は、外周部
に薄肉部４ａを形成したもので説明したが、図８に示す
ように、安全弁１６は蓋体３を図示上方に突き出し形成
し、この突き出し形成された安全弁１６の外周部に薄肉
部１６ａをコイニング加工により薄肉部１６ａを形成し
たものでも良い。
【００１８】また、本発明のその他の実施の形態とし
て、図７に示すように、 安全弁２４は、２つの対角線
を有する矩形状に形成し、蓋体３の長手方向に延びる中
心線Ａ上に安全弁２４の対角線の一方を位置させ、矩形
状の外周部に薄肉部２４ａを設けたものでも良い。
て、図７に示すように、 安全弁２４は、２つの対角線
を有する矩形状に形成し、蓋体３の長手方向に延びる中
心線Ａ上に安全弁２４の対角線の一方を位置させ、矩形
状の外周部に薄肉部２４ａを設けたものでも良い。
【００１９】
【発明の効果】本発明の電池用安全弁は、外形が略矩形
で横長の蓋体と、この蓋体により内部が密閉された電池
と、この電池の内圧が所定値以上に上昇すると破断する
前記蓋体の一部に形成した安全弁とを備え、この安全弁
は、前記蓋体の長手方向に延びる中心線から前記蓋体の
短手方向に位置ズレさせて形成したので、電池の内圧が
上昇して蓋体が変形すると、蓋体の中心線に近い側の安
全弁の外周部から先に破断させることができる。そのた
めに、電池の内圧上昇して蓋体が変形すると、すぐに安
全弁の一部を破断させて、圧力上昇した電池内部の気体
を外部に放出して、電池の破裂を事前に防ぐことができ
る。
で横長の蓋体と、この蓋体により内部が密閉された電池
と、この電池の内圧が所定値以上に上昇すると破断する
前記蓋体の一部に形成した安全弁とを備え、この安全弁
は、前記蓋体の長手方向に延びる中心線から前記蓋体の
短手方向に位置ズレさせて形成したので、電池の内圧が
上昇して蓋体が変形すると、蓋体の中心線に近い側の安
全弁の外周部から先に破断させることができる。そのた
めに、電池の内圧上昇して蓋体が変形すると、すぐに安
全弁の一部を破断させて、圧力上昇した電池内部の気体
を外部に放出して、電池の破裂を事前に防ぐことができ
る。
【００２０】また、前記安全弁は、外形を円環状に形成
し、この円環状の外周部に薄肉部を設け、前記安全弁の
中心を前記中心線から前記位置ズレさせたので、安全弁
は蓋体が変形すると、蓋体の中心線から近い側の薄肉部
から先に破断させることができる。そのために、安全弁
は電池の内圧上昇が低圧でも破断させることができる。
また、薄肉部の厚さを極端に薄くしなくても、安全弁を
低圧で破断させることができ、薄肉部を加工するときの
歩留まりを向上できる。
し、この円環状の外周部に薄肉部を設け、前記安全弁の
中心を前記中心線から前記位置ズレさせたので、安全弁
は蓋体が変形すると、蓋体の中心線から近い側の薄肉部
から先に破断させることができる。そのために、安全弁
は電池の内圧上昇が低圧でも破断させることができる。
また、薄肉部の厚さを極端に薄くしなくても、安全弁を
低圧で破断させることができ、薄肉部を加工するときの
歩留まりを向上できる。
【００２１】また、前記安全弁は、外形を２つの対角線
を有する矩形状に形成し、この矩形状の外周部に薄肉部
を設け、一方の前記対角線を前記中心線と平行に位置さ
せ、前記対角線を前記中心線から前記位置ズレさせたの
で、電池の内圧上昇が低圧でも破断容易な電池用安全弁
を提供できる。
を有する矩形状に形成し、この矩形状の外周部に薄肉部
を設け、一方の前記対角線を前記中心線と平行に位置さ
せ、前記対角線を前記中心線から前記位置ズレさせたの
で、電池の内圧上昇が低圧でも破断容易な電池用安全弁
を提供できる。
【００２２】また、前記蓋体は、前記安全弁近傍に前記
中心線と平行な凹状の溝から成る破断誘発部を形成し、
前記電池の内圧上昇により、前記破断誘発部から前記蓋
体が変形して、前記安全弁の破断を誘発するようにした
ので、電池の内圧上昇が更に低圧でも蓋体を変形させ
て、安全弁を破断させることができる電池用安全弁を提
供できる。
中心線と平行な凹状の溝から成る破断誘発部を形成し、
前記電池の内圧上昇により、前記破断誘発部から前記蓋
体が変形して、前記安全弁の破断を誘発するようにした
ので、電池の内圧上昇が更に低圧でも蓋体を変形させ
て、安全弁を破断させることができる電池用安全弁を提
供できる。
【００２３】また、安全弁は、外形を２つの対角線を有
する矩形状に形成し、蓋体の長手方向に延びる中心線上
に対角線の一方を位置させ、前記矩形状の外周部に薄肉
部を設けたので、電池の内圧上昇が低圧でも破断容易な
電池用安全弁を提供できる。
する矩形状に形成し、蓋体の長手方向に延びる中心線上
に対角線の一方を位置させ、前記矩形状の外周部に薄肉
部を設けたので、電池の内圧上昇が低圧でも破断容易な
電池用安全弁を提供できる。
【図１】本発明に係わる蓋体の上面図である。
【図２】本発明に係わる電池ケースと蓋体の要部断面図
である。
である。
【図３】本発明の電池ケースの動作を説明する要部断面
図である。
図である。
【図４】本発明の電池ケースの動作を説明する要部断面
図である。
図である。
【図５】本発明に係わる安全弁の変形例を示す要部平面
図である。
図である。
【図６】本発明に係わる安全弁の変形例を示す要部平面
図である。
図である。
【図７】本発明に係わる安全弁の変形例を示す図であ
る。
る。
【図８】本発明のその他の実施の形態を説明する要部平
面図である。
面図である。
１ 電池ケース ２ 内部 ３ 蓋体 ３ａ 鍔部 ３ｂ 凹部 ４ 安全弁 ４ａ 薄肉部 ５ 破断誘発部 ６ 端子取付孔
Claims (5)
- 【請求項１】 外形が略矩形で横長の蓋体と、この蓋体
により内部が密閉された電池と、この電池の内圧が所定
値以上に上昇すると破断する前記蓋体の一部に形成した
安全弁とを備え、この安全弁は、前記蓋体の長手方向に
延びる中心線から前記蓋体の短手方向に位置ズレさせて
形成したことを特徴とする電池用安全弁。 - 【請求項２】 前記安全弁は、外形を円環状に形成し、
この円環状の外周部に薄肉部を設け、前記安全弁の中心
を前記中心線から前記位置ズレさせたことを特徴とする
請求項１記載の電池用安全弁。 - 【請求項３】 前記安全弁は、外形を２つの対角線を有
する矩形状に形成し、この矩形状の外周部に薄肉部を設
け、一方の前記対角線を前記中心線と平行に位置させた
ことを特徴とする請求項１記載の電池用安全弁。 - 【請求項４】 前記蓋体は、前記安全弁近傍に前記中心
線と平行な凹状の溝から成る破断誘発部を形成し、前記
電池の内圧上昇により、前記破断誘発部から前記蓋体が
変形して、前記安全弁の破断を誘発するようにしたこと
を特徴とする請求項１、２、又は３記載の電池用安全
弁。 - 【請求項５】 外形が略矩形で横長の蓋体と、この蓋体
により内部が密閉された電池と、この電池の内圧が所定
値以上に上昇すると破断する前記蓋体の一部に形成した
安全弁とを備え、この安全弁は、外形を２つの対角線を
有する矩形状に形成し、前記蓋体の長手方向に延びる中
心線上に前記対角線の一方を位置させ、前記矩形状の外
周部に薄肉部を設けたことを特徴とする電池用安全弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000148639A JP2001325933A (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 電池用安全弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000148639A JP2001325933A (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 電池用安全弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001325933A true JP2001325933A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18654637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000148639A Withdrawn JP2001325933A (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 電池用安全弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001325933A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005346966A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 電池 |
| KR100635716B1 (ko) | 2005-01-24 | 2006-10-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지 |
| WO2011118359A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 密閉型電池 |
| KR101074024B1 (ko) | 2005-11-24 | 2011-10-17 | 주식회사 엘지화학 | 개선된 형태의 각형 전지 |
| JP2012252809A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 角形蓄電池 |
| WO2014091773A1 (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-19 | 日新製鋼株式会社 | 電池ケース用の蓋体 |
-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000148639A patent/JP2001325933A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005346966A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 電池 |
| JP4624004B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2011-02-02 | 三洋電機株式会社 | 電池 |
| KR100635716B1 (ko) | 2005-01-24 | 2006-10-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지 |
| KR101074024B1 (ko) | 2005-11-24 | 2011-10-17 | 주식회사 엘지화학 | 개선된 형태의 각형 전지 |
| WO2011118359A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 密閉型電池 |
| JP2012252809A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 角形蓄電池 |
| CN103597630A (zh) * | 2011-05-31 | 2014-02-19 | 日立车辆能源株式会社 | 方形蓄电池 |
| WO2014091773A1 (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-19 | 日新製鋼株式会社 | 電池ケース用の蓋体 |
| JP2014116220A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-26 | Nisshin Steel Co Ltd | 電池ケース用の蓋体 |
| CN104871340A (zh) * | 2012-12-11 | 2015-08-26 | 日新制钢株式会社 | 电池壳用的盖体 |
| KR101861907B1 (ko) | 2012-12-11 | 2018-05-28 | 닛신 세이코 가부시키가이샤 | 전지 케이스용의 덮개체 |
| US10008703B2 (en) | 2012-12-11 | 2018-06-26 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Lid for battery case with a safety valve |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5399990B2 (ja) | 二次電池 | |
| KR100324863B1 (ko) | 밀폐형전지용방폭실링판및그제조방법 | |
| US6376120B1 (en) | Current cutoff mechanism for cell | |
| JP2009110808A (ja) | 密閉型電池 | |
| JPH0945304A (ja) | 密閉電池の安全装置 | |
| JP2000090911A (ja) | 電池の電路遮断機構 | |
| JPH07169452A (ja) | 防爆容器 | |
| JP5673195B2 (ja) | 電池 | |
| JP2000077058A (ja) | 電池の電路遮断機構 | |
| JP2008251438A (ja) | 電池 | |
| KR101678727B1 (ko) | 캡 어셈블리 및 이를 포함하는 원형전지 | |
| JP2014197463A (ja) | 電池 | |
| JPH11307080A (ja) | 電池の電路遮断部品 | |
| JPH11297292A (ja) | 安全弁付密閉装置 | |
| JP2001325933A (ja) | 電池用安全弁 | |
| JP2000113873A (ja) | 電池の電路遮断機構 | |
| JP2001023596A (ja) | 二次電池の防爆構造 | |
| JP2005235531A (ja) | 密閉型電池 | |
| JP3682390B2 (ja) | 安全弁付密閉部品 | |
| JP2002063888A (ja) | 安全弁付密閉部品とその製造方法 | |
| WO2011118359A1 (ja) | 密閉型電池 | |
| JP2004079399A (ja) | 電池の安全装置 | |
| WO2015068353A1 (ja) | 密閉型電池用封口体及び密閉型電池 | |
| JP2008262744A (ja) | 密閉型電池 | |
| JP2002175789A (ja) | 偏平形電池とその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070807 |