JP4157229B2 - シート収納/搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
シート収納/搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート収納/搬送装置及びこれを用いた、たとえば電子複写機である画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内部に画像形成ユニットを有する一般的な電子複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、シートの表面にのみ画像を印刷するばかりでなく、シートの裏面にも画像を印刷する要求が多い。そのため、画像形成ユニットによって表面に画像が印刷されたシートを一時的に収納し、この収納されたシートを再び画像形成ユニットに向けて搬送する、いわゆる自動両面通紙装置が備えられている。
【0003】
この自動両面通紙装置は、表面に画像が印刷されたシートをこの装置内に取り込み、そのシートを反転させてから再度、画像形成ユニットに向けて搬送することにより、シートの両面に印刷することができる。
【0004】
また、複数枚の表面印刷されたシートを順次送り出すことにより、複数枚のシートに対して両面印刷することができる。このように複数枚のシートを順次取出す方式として、従来、2つの方式が採用されている。
【0005】
第1の方式として、自動両面通紙装置の収納部に収納された複数のシートを、その最上位のシートから順次給紙するようになっている。この方式では、はじめにシートの表面に画像を印刷し、この装置内の収納部に一旦収納する。このとき表面に画像が印刷されたシートは順次、前に表面に画像が印刷されたシート上に積み重ねられ、最終のシートの表面への画像印刷を終了して収納したあとで、表面に画像が印刷された最終シートから裏面への画像印刷が開始される。
【0006】
この裏面への画像印刷にあたっては、最上位のシートである最終の表面への画像印刷されたシートから順次給紙され、裏面への画像印刷がなされる。すなわち、はじめに表面に画像が印刷された順序とは全く逆の順序で裏面への画像印刷がなされる。
【0007】
第2の方式は、自動両面通紙装置内の収納部において、表面に画像が印刷されたシートの上に、つぎに表面に画像が印刷されたシートを重ねるまでは同じである。裏面への画像印刷にあたっては、最下位のシートから取出して給紙し、画像の印刷をなす。
【0008】
したがって、この種の方式によれば、はじめに表面へ画像が印刷されたシートが収納部に収納された順序と同じ順序で収納部から取出される。
【0009】
第1の方式の、表面へ画像が印刷されたシートの最上位のシートから取出して裏面への画像印刷をなす方式では、複数のシートを両面印刷するのに全てのシートの表面への画像印刷が終了しないと裏面への画像印刷を開始できないので、両面印刷の生産性が悪い。
【0010】
第2の方式の、表面へ画像が印刷されたシートの最下位のシートを取出して裏面への画像印刷をなす方式では、全てのシートの表面への画像印刷終了を待たずに、収納部からシートを裏面への画像印刷のために取出すことが可能で、第1の方式のものよりも生産性を上げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、第2の方式の自動両面通紙装置では、上述の高い生産性を保持するために表面への画像印刷したシートを両面通紙装置に収納する動作と、この装置からシートを取出して裏面への画像印刷をなすよう給紙する動作を同時に、かつ円滑に行わなくてはならない。
【0012】
そこで従来、自動両面通紙装置に収納されたシートを、下面側からピックアップローラによって直ちに裏面への画像印刷のため送り出し可能としたものがある。しかしながら、このような構成とした場合、ピックアップローラで取り出しをなしている間にも表面への画像印刷されたシートが順次シート収納部に搬送される。そのため、ピックアップローラに搬送に必要な押圧力を掛けることができなかった。
【0013】
ピックアップローラに必要な押圧力が掛からない場合は、シートを確実に搬送することができず、給紙不良などの問題が発生してしまう。その対策として従来の装置においては、シート収納部を傾斜させ、収納されるシートが自重で給紙ローラ部に達する構成を採用している。
【0014】
この場合、上記ピックアップローラの搬送力が少なくても、シートを給紙ローラ部までは確実に搬送することが可能である。その一方で、シート収納部を傾斜させるために自動両面通紙装置が大型化し、画像形成装置全体の大型化に繋がっている。
【0015】
本発明の目的は、両面印刷をなすため表面に画像が印刷されたシートのうち最下位のシートを取出すことを前提として、両面印刷の生産性が向上するとともに分離性能の向上と、確実なシート搬送による安定した給紙をなし、装置の小型化に寄与するシート収納/搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を満足するため本発明は、第1の端部及び第2の端部を有するシートを収納及び搬送する装置において、第1の方向に搬送されてきたシートを順次収納する収納部と、前記収納部に設けられ収納されたシートの最下位シートの下面に接触してこのシートを前記第1の方向とは逆方向の第2の方向へ搬送する搬送部と、前記収納部に収納されたシートの上面に当接しシートを介して前記搬送部に対して所定の加圧力を加えるシート押さえ部材と、前記押さえ部材に設けられ次に前記収納部に搬入されるシートの第1の端部を受ける受け部と、前記シート押さえ部材を回転駆動し前記受け部で受けたシートを搬送部上に落として搬送部とシート押さえ部材との間に挟持させるとともにつぎに収納部に搬入されるシートを前記受け部で受けさせる駆動機構とを具備し、前記シート押さえ部材は、回転自在に保持された一端部と、前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された他端部とを含むことを特徴とする。
【0017】
上述の目的を満足するため本発明は、シートの第1の面及び第2の面に画像を印刷するための両面通紙手段及び画像形成手段を有する画像形成装置において、前記両面通紙手段は前記画像形成手段によって第1の面に画像が印刷され順次搬入されるシートを収納するシート収納手段と、前記シート収納手段に設けられ収納されたシートの最下位シートの下面に接触してこのシートの第2の面に画像を印刷するために前記画像形成手段に向けてこのシートを供給する給紙手段と、前記シート収納手段に収納されるシートの上面に当接しシートを介して前記給紙手段に対し所定の加圧力を加えるシート押さえ手段と、前記シート押さえ手段に設けられつぎにシート収納手段に搬入されるシートを受ける受け部と、前記シート押さえ手段を回転駆動し前記受け部で受けたシートを給紙手段上に落として給紙手段とシート押さえ手段との間に挟持させるとともにつぎにシート収納手段に搬入されるシートを前記受け部で受けさせる駆動手段とを具備し、前記シート押さえ手段は、回転自在に保持された一端部と、前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された他端部とを含むことを特徴とする。
【0018】
このように、両面印刷をなすため表面に画像が印刷されたシートのうち最下位のシートを取出すことを前提として、両面印刷の生産性が向上するとともに分離性能の向上と、確実なシート搬送による安定した給紙をなし、装置の小型化に寄与する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明のシート収納/搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の実施の形態を説明する。
【0020】
図1に示すように、デジタル複写機は装置本体10を備え、本体10内には、読取装置として機能するスキャナ部4、およびプリンタ部6が設けられている。本体10の上面には、原稿Dが載置される透明なガラスからなる原稿載置台12が設けられている。また、本体10の上面には、原稿載置台12上に原稿Dを自動的に送る自動原稿送り装置7(以下、ADFと称する)が配置されている。ADF7は、原稿載置台12に対して開閉可能に配置され、原稿載置台12上に載置された原稿Dを原稿載置台12に密着させる原稿押さえとしても機能する。
【0021】
ADF7は、原稿Dがセットされる原稿トレイ8、原稿Dの有無を検出するエンプティセンサ9、原稿トレイ8から原稿Dを1枚づつ取り出すピックアップローラ14、取り出された原稿Dを搬送する給紙ローラ15、原稿Dの先端を整位するアライニングローラ対16、原稿載置台12のほぼ全体を覆うように設けられた搬送ベルト18を備えている。原稿トレイ8に上向きにセットされた複数枚の原稿Dは、その最下の頁、すなわち、最終頁から順に取り出され、アライニングローラ対16により整位された後、搬送ベルト18によって原稿載置台12上の所定位置へ搬送される。
【0022】
ADF7において、搬送ベルト18を挟んでアライニングローラ対16と反対側の端部には、反転ローラ20、非反転センサ21、フラッパ22及び排紙ローラ23が配置されている。スキャナ部4により画像情報の読取られた原稿Dは、搬送ベルト18により原稿載置台12上から送り出され、反転ローラ20、フラッパ22および排紙ローラ23を介してADF7上面の原稿排紙部24上に排出される。原稿Dの裏面を読取る場合、フラッパ22を切換えることにより、搬送ベルト18によって搬送されてきた原稿Dは、反転ローラ20によって反転された後、再度搬送ベルト18により原稿載置台12上の所定位置に送られる。
【0023】
本体10内に配置されたスキャナ部4は、原稿載置台12に載置された原稿Dを照明する光源としての露光ランプ25、および原稿Dからの反射光を所定の方向に偏向する第1のミラー26を有している。露光ランプ25および第1のミラー26は、原稿載置台12の下方に配設された第1のキャリッジ27に取り付けられている。
【0024】
第1のキャリッジ27は、原稿載置台12と平行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト等を介して駆動モータにより、原稿載置台12の下方を往復移動される。
【0025】
原稿載置台12の下方には、原稿載置台12と平行に移動可能な第2のキャリ ッジ28が配設されている。第2のキャリッジ28には、第1のミラー26により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向する第2および第3のミラー30及び31が互いに直角に取り付けられている。第2のキャリッジ28は、第1のキャリッジ27を駆動する歯付きベルト等により、第1のキャリッジ27に対して従動されるとともに、第1のキャリッジ27に対して、1/2の速度で原稿載置台12に沿って平行に移動される。
【0026】
また、原稿載置台12の下方には、第2のキャリッジ28上の第3のミラー31からの反射光を集束する結像レンズ32と、結像レンズ32により集束された反射光を受光して光電変換するCCDセンサ34とが配設されている。結像レンズ32は、第3のミラー31により偏向された光の光軸を含む面内に、移動機構を介して移動可能に配設され、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像する。そして、CCDセンサ34は、入射した反射光を光電変換し、読取った原稿Dに対応する電気信号を出力する。原稿Dに対応する電気信号は画像データとして図示しない画像保存部に格納される。
【0027】
プリンタ部6は、露光走査装置として作用するレーザ露光装置40を備えている。レーザ露光装置40は、光源としての半導体レーザ41と、半導体レーザ41から出射されたレーザ光を連続的に偏向する走査部材としてのポリゴンミラー36と、ポリゴンミラー36を所定の回転数で回転駆動するポリゴンモータ37と、ポリゴンミラー36からのレーザ光を偏向して感光体ドラム44へ導くレーザ光学系42とを備えている。このような構成のレーザ露光装置40は、装置本体10の図示しない支持フレームに固定支持されている。
【0028】
半導体レーザ41は、スキャナ部4により読取られた原稿Dの画像情報等に応じてオン・オフ制御され、レーザ露光装置40内で、レーザ光がポリゴンミラー36およびレーザ光学系42を介して感光体ドラム44へ向けられ、感光体ドラム44周面を走査することにより感光体ドラム44周面上に静電潜像を形成する。
【0029】
プリンタ部6は、本体10のほぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体ドラム44を有している。感光体ドラム44は、副走査方向へ回転されながら、レーザ露光装置40からのレーザ光により露光され、所望の静電潜像が形成される。感光体ドラム44の周囲には、感光体ドラム44の周面を所定の電位に帯電させる帯電チャージャ45と、感光体ドラム44周面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して現像する現像器46と、後述する用紙カセットから給紙された被転写材上に感光体ドラム44上に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写チャージャ47とが順に配置されている。
【0030】
更に、感光体ドラム44の周囲には、転写チャージャ47と一体に設けられ、シートPを感光体ドラム44から分離させるための剥離チャージャ48と、感光体ドラム44周面からシートPを剥離する剥離爪49と、感光体ドラム44上に残留したトナーを清掃する清掃装置50と、感光体ドラム44上に残された電荷を取り除く除電器51とが順に配置されている。
【0031】
本体10内の下部には、それぞれ本体10から引出し可能な上段カセット52、中段カセット53及び下段カセット54が互いに積層状態に配設されている。各カセット内にはサイズの異なるシートPが装填されている。これらのカセットの側方には大容量フィーダ55が設けられている。大容量フィーダ55には、使用頻度の高いサイズのシートP、例えば、A4サイズのシートPが約3000枚収納されている。大容量フィーダ55の上方には、手差しトレイ56を兼ねた給紙カセット57が脱着自在に装着されている。
【0032】
本体10内には、各カセットおよび大容量フィーダ55から感光体ドラム44と転写チャージャ47との間に位置した転写部を通って延びる搬送路58が形成されている。搬送路58の終端には、定着ランプが内蔵されたヒートローラ60aと、このヒートローラ60aに圧接する圧力ローラ60bとからなる定着装置60が設けられている。定着装置60に対向した本体10の側壁には排出口61が形成され、この排出口61にはシングルトレイのフィニッシャ78が装着されている。
【0033】
上段カセット52、中段カセット53、下段カセット54及び給紙カセット57の近傍および大容量フィーダ55の近傍には、カセットあるいは大容量フィーダから用紙Pを一枚づつ取り出すピックアップローラ63がそれぞれ設けられている。搬送路58には、ピックアップローラ63により取り出されたシートPを搬送路58に沿って搬送する多数の給紙ローラ対64が設けられている。
【0034】
搬送路58において感光体ドラム44の上流側にはレジストローラ対65が設けられている。レジストローラ対65は、取り出されたシートPの傾きを補正するとともに、感光体ドラム44上のトナー像の先端とシートPの先端とを整合させ、感光体ドラム44周面の移動速度と同じ速度でシートPを転写部へ搬送する。レジストローラ対65の手前、すなわち、給紙ローラ64側には、シートPの到達を検出するセンサ66が設けられている。
【0035】
ピックアップローラ63により各カセットあるいは大容量フィーダ55から1枚づつ取り出されたシートPは、給紙ローラ対64によりレジストローラ対65へ送られる。そして、シートPは、レジストローラ対65により先端が整位された後、転写部に送られる。
【0036】
転写部において、感光体ドラム44上に形成された現像剤像、すなわち、トナー像が、転写チャージャ47により用紙P上に転写される。トナー像の転写されたシートPは、剥離チャージャ48および剥離爪49の作用により感光体ドラム44周面から剥離され、搬送路58の一部を構成する搬送ベルト67を介して定着装置60に搬送される。そして、定着装置60によって現像剤像がシートPに溶融定着された後、シートPは、給紙ローラ対68および排紙ローラ対69により排出口61を通してフィニッシャ78上へ排出される。
【0037】
搬送路58の下方には、定着装置60を通過したシートPを反転して再びレジストローラ対65へ送る自動両面装置(以下、ADUと称する)70が設けられている。
【0038】
前記ADU70は、シートPを一時的に集積するシート収納部71と、搬送路58から分岐し、定着装置60を通過したシートPを反転してシート収納部71に導く反転路72と、シート収納部71に集積されたシートPを一枚づつ取り出すピックアップローラ73と、取り出された用紙Pを両面印刷用搬送路74及び搬送案内路75に沿ってレジストローラ対65へ搬送する搬送ローラ77とを備えている。また、搬送路58と反転路72との分岐部には、シートPを排出口61あるいは反転路72に選択的に振り分ける振り分けゲート76が設けられている。
【0039】
両面コピーを行う場合、表面上に画像が形成されて定着装置60を通過したシートPは、振り分けゲート76により反転路72に導かれ、ADU70に搬送される。
【0040】
ADU70は、反転路72に導かれたシートPが順に積み重ねられてシート収納部71に格納され、このシート収納部71に格納されたシートPが格納された順、すなわち、シート収納部71に積み重ねられている用紙の一番下にある用紙からピックアップローラ73により取出される。取り出されたシートPは、両面印刷用搬送路74および搬送案内路75を通してレジストローラ対65へ送られる。そして、シートPはレジストローラ対65により整位された後、再び転写部に送られ、シートPの裏面にトナー像が転写される。その後、シートPは、搬送路58、定着装置60および排紙ローラ69を介してフィニッシャ78に排紙される。
【0041】
次に、シート収納/搬送装置としてのADU70について図2を参照して詳細に説明する。ADU70は反転路72と、この反転路72の他端部に対向して正逆回転自在な反転ローラ対81を備えている。この反転ローラ対81の正転方向側にはシート収納部71が設けられる。反転路72からシート収納部71へは、表面に画像が印刷されかつ定着された用紙が搬送されてくる。
【0042】
シート収納部71の一側端に、搬送されるシートPの大きさに応じて、その長さ方向に移動するエンドガイド82と、搬送されるシートPの大きさに応じて、その幅方向に移動してシートPの両側端に接する一対のサイドガイド83を備えている。これらエンドガイド82及び一対のサイドガイド83によって、シート収納部71に収納されるシートPを整位する。すなわち、エンドガイド82及び一対のサイドガイド83は、印刷されるシートPのサイズに応じて、自動的に移動されるように配置されている。
【0043】
ここで、便宜上、シートPの進行方向の後端を第1の端部、先端を第2の端部、そして両端を第3及び第4の端部と呼ぶ。すなわち、エンドガイド82にはシートPの第2の端部が当接し、第1の端部は後述する押えゲート86の受け部86aに受けられ、第3及び第4の端部は一対のサイド83によって整位されてシート収納部71に収納される。
【0044】
シート収納部71の下面には、ここに収納されるシートPのうち、最下位のシートPの下面に転接してシート収納部71から搬送、すなわち給紙するピックアップローラ73が配置される。このピックアップローラ73の給紙方向には給紙ローラ84と分離ベルト85が互いに転接した状態で配置される。
【0045】
給紙ローラ84と分離ベルト85との給紙方向には、ここからシートPをUターンさせてシート収納部71の下面に沿って並行して搬送案内する両面印刷用搬送路74が設けられる。
【0046】
ピックアップローラ73と対向して、シート押さえ手段を構成する後述する押さえゲート86が設けられている。
【0047】
図3及び図4に示すように、押さえゲート86は、その一端部に回転シャフト87が嵌着され、回転シャフト87の回転によって回動される。押さえゲート86の他端部にはフック状に形成された受け部86aが設けられている。
【0048】
図3に示すように、回転シャフト87の両端部は回動レバー88の一端に回転自在に枢支される。回動レバー88の他端部には駆動シャフト89が貫通し一体化される。したがって、押さえゲート86は回転シャフト87とともに回動レバー88の自由端部に取付けられていて、駆動シャフト89を中心に回動自在である。
【0049】
駆動シャフト89の両側部には駆動ギヤ90が取付けられている。駆動ギヤ90は、回動レバー88の中間部に取付けられるアイドルギヤ91を介して回転シャフト87の両側部に取付けられた従動ギヤ92に噛合している。
【0050】
すなわち、駆動ギヤ90の回転にともなってアイドルギヤ91を介して従動ギヤ92が回転し、この従動ギヤ92と一体の回転シャフト87および押さえゲート86が矢印Raで示されるように回転される。
【0051】
駆動シャフト89には回転クラッチ93が設けられていて、回転クラッチ93はソレノイド94によって押さえゲート86の回転制御をする。さらに、駆動シャフト89のほぼ中央部には図示しない駆動源の回転軸に嵌着されるメーン駆動ギヤ95に噛合するサブ駆動ギヤ96が嵌着される。
【0052】
このようにして、各ギヤとソレノイドなどで、押さえゲート86の駆動機構Kが構成される。
【0053】
なお、後述するようにシートPを介してピックアップローラ73に対する押さえゲート86の加圧力が不足する場合は、回動レバー88に弾性体であるたとえば加圧ばね97を設けるとよい。あるいは、重りを取付けても良い。
【0054】
次に、シートに両面印刷を行う場合の動作を説明する。
【0055】
まず、表面に印刷が行われたシートPは、定着装置により定着された後、反転路72に導かれる。反転路72に導かれたシートPは、反転ローラ対81によってシート収納部71に搬送され、このシート収納部71に収納される。
【0056】
なお、定着装置60から出たシートPがADU70のシート収納部71に収納されるまでの搬送経路がUターン状に形成されている。これによって、感光体ドラム44と対向するシートPの上面側に形成された画像がシート収納部71では下面側に変わる。
【0057】
ピックアップローラ73はシート収納部71の最下位のシート下面に転接して、そのシートPをシート収納部71から取出して給紙ローラ84と分離ベルト85の方向へ搬送する。シートPは1枚ごとに分離され、両面印刷用搬送路74に導かれる。
【0058】
シートPの搬送経路は、シート収納部71から両面印刷用搬送路74に亘ってUターン状に形成されているので、シート収納部71ではシート下面側にあった画像面が両面印刷用搬送路74では再びシートPの上面側に変わる。
【0059】
シートPは両面印刷用搬送路74から搬送案内路75を通って、レジストローラ対65を介して再度感光体ドラム44に導かれる。搬送案内路75が垂直方向に向いているので、両面印刷用搬送路74ではシートPの上面側であった画像面が搬送案内路75において左側面に変わる。
【0060】
そして、レジストローラ対65の手前側で搬送案内路75が左側方向に屈曲してからほぼ水平方向になってシートPは感光体ドラム44に導かれる。それによって、シートPは感光体ドラム44に対向した状態でその画像面は下面側に変わる。
【0061】
したがって、画像が形成されていないシートPの上面側が感光体ドラム44に対向して、ここに新たな画像印刷がなされる。
【0062】
つぎに、片面のみに原稿面のある原稿が偶数枚、たとえば6枚あって、両面印刷のコピーを1部要求された場合の作用を説明する。
【0063】
1枚目原稿を最上位にして順に重ね6枚目原稿を最下位にして、全ての原稿をADF7セットして両面コピーボタンを押す。
【0064】
このADF7では最下位の6枚目原稿から順に送り出し、スキャナ部4によって最終枚目原稿から最初枚目原稿に亘って、すなわち6枚目原稿、5枚目原稿、4枚目原稿、3枚目原稿、2枚目原稿、及び1枚目原稿の順で読取られ、読み取られた画像データは図示しない画像保存部に保存される。
【0065】
原稿は最下位の6枚目原稿からスキャンされるのに対して、保存された画像データは最終枚目原稿から最初枚目原稿に亘って順に1枚おきに、すなわち6枚目原稿、4枚目原稿、及び2枚目原稿の順で読み出され、これら画像データに対応する画像が、3枚のシートの表面にそれぞれ印刷される。
【0066】
これら表面に画像が印刷されたシートは、反転路72を介してADU70に搬送され、6枚目原稿画像シート、4枚目原稿画像シート、及び2枚目原稿画像シートの順でシート収納部71に収納される。したがって、6枚目原稿画像シートが最下位に、2枚目原稿画像シートが最上位になる。
【0067】
スキャナ部4が全ての原稿を読み終えた時点で、その原稿が偶数枚であることが判断され、保存された画像データを読み出して、今度は最終枚目原稿の1枚前の原稿から順に1枚おきに、すなわち5枚目原稿、3枚目原稿、及び1枚目原稿の順で画像データに対応した画像が感光体ドラム上に順次画像を形成する。
【0068】
このとき、ADU70からすでに表面に画像が印刷されたシートPが感光体ドラム44へ供給される。先に説明したようにシート収納部71に収納されるシートPは、その最下位のものから搬出されるようになっているので、6枚目原稿画像シートを先頭に、以下、4枚目原稿画像シート、及び2枚目原稿画像シートの順に感光体ドラム44へ供給される。
【0069】
したがって、6枚目原稿画像シートの裏面に5枚目原稿画像が感光体ドラム44から転写されて画像が印刷され、両面印刷になった状態でフィニッシャ78に搬出される。つぎに、4枚目原稿画像シートの裏面に3枚目原稿画像が感光体ドラム44から転写されて印刷され、両面印刷になった状態でフィニッシャ78に搬出されて、先に搬送されたシート上に重ねられる。
【0070】
最後に、2枚目原稿画像シートの裏面に1枚目原稿画像が感光体ドラム44から転写されて印刷され、両面印刷になった状態でフィニッシャ78に搬出されて、先に搬送されたシート上に重ねられる。
【0071】
全てのシートPはフィニッシャ78に排紙された状態で、最上位シートの上面に1枚面原稿画像が形成され、この裏面に2枚目原稿の画像が形成される。次のシートPの上面に3枚目原稿の画像が形成され、この裏面に4枚目原稿の画像が形成される。そして、最下位シートPの上面に5枚目原稿の画像が形成され、この裏面に6枚目原稿の画像が形成されることになる。
【0072】
図5(A)のタイミングチャートで示すように、この電子複写機においては、表面目の6枚目、4枚目及び2枚目原稿は読取りと同時にシートP上に画像の印刷を行い、ADU70にその印刷されたシートを収納する。
【0073】
全ての原稿を読取った時点で、直ちにADU70から裏面への画像印刷のためにシートPを感光体ドラム44へ向けて供給して5枚目、3枚目及び1枚目の原稿の画像印刷を行う。これら表面への画像印刷の終了から裏面への画像印刷の開始までは、ADU70内でのスタック時間もないので両面印刷時の生産性が飛躍的に増大する。
【0074】
これに対して、図5(B)に示すように、従来の電子複写機において同条件でコピータイミングチャートでは、全ての原稿を読取ってから表面目の2枚目、4枚目及び6枚目原稿の順にシート上に画像の印刷を行い、ADUにそのシートを収納する。
【0075】
ADUでは、必要な全てのシートが収納されるまで待機する。そして、ADUから裏面への画像印刷のためにシートを感光体ドラムへ向けて供給して5枚目、3枚目及び1枚目原稿の画像印刷を行う。
【0076】
したがって、従来の電子複写機では、原稿読取り時間にプラスして両面印刷に必要な時間がかかり、しかもシートの表面への画像印刷を終えてシートの裏面への画像印刷を開始する間にスタック待ち時間が必要である。全体としてのコピー時間は、本発明のものを採用すれば大幅な短縮化が得られる。
【0077】
つぎに、片面原稿が奇数枚、たとえば5枚あって、両面印刷のコピーを1部要求された場合の作用を説明する。
【0078】
1枚目原稿を最上位にして順に重ね5枚目原稿を最下位にして、全ての原稿をADF7にセットしてスタートボタンを押す。このとき最下位の5枚目原稿から順に送り出し、5枚目原稿、4枚目原稿、3枚目原稿、2枚目原稿及び1枚目原稿の順で読み込まれ、その画像データが画像保存部に保存される。
【0079】
原稿は最下位の5枚目原稿からスキャンされるのに対して、画像データの最終枚目原稿から順に1枚おきに、すなわち5枚目原稿、3枚目原稿及び1枚目原稿の順で画像形成され、3枚のシートの表面に画像が印刷される。
【0080】
これらシートPはADU70に搬送され、5枚目原稿の画像が印刷された画像シートP、3枚目原稿の画像が印刷された画像シートP及び1枚目原稿の画像が印刷された画像シートPの順でシート収納部71に収納される。したがって、表面に画像が印刷された5枚目原稿画像シートPが最下位に、1枚目原稿画像シートPが最上位になる。
【0081】
全ての原稿を読み終えた時点で、その全原稿が奇数枚であると判断される。従って、保存された画像データからレーザ光学系42は最終枚目原稿の1枚前の原加工から順に1枚おきに、すなわち4枚目原稿及び2枚目原稿の順で画像形成を行う。
【0082】
このとき、ADU70のシート収納部71に収納されるシートPの最下位のものから、すなわち5枚目原稿画像シートPを先頭に、3枚目原稿画像シートP及び1枚目原稿画像シートPの順に搬出される。
【0083】
最初に画像形成部の感光体ドラム44に供給されるシートPは、その下面側に5枚目原稿の画像が形成されていて、このシートPは転写部をそのまま通過して画像の印刷はされない。つぎに搬送される3枚目原稿画像シートに対して、この上面側である裏面に4枚目原稿の画像が印刷され、同様に1枚目原稿画像シートの裏面に2枚目原稿の画像が印刷される。
【0084】
先頭の5枚目原稿の画像が印刷されたシートPが再びADU70内に導かれる。このADU70の反転ローラ対81の回転方向も変化せず、シートPはシート収納部71に送り込まれて行く。シートの後端部を検知すると、制御部では、振分けゲート76を回動させてフィニッシャ78方向への搬送路を開放するよう制御するとともに、反転ローラ対81を逆転するよう制御する。
【0085】
反転ローラ対81の作用によって上記シートPは、その後端部を先端部に換えて、すなわち逆転搬送される。このシートPの新たな先端部は振分けゲート76に案内されて排出口61を介してフィニッシャ78上に排紙される。
【0086】
したがって、反転路72に導かれるまではシートの下面側に5枚目原稿の画像があるが、この反転路72で反転されることにより5枚目原稿画像は上面側に変わる。
【0087】
このようにして、4枚目原稿画像と3枚目原稿画像が両面印刷されたシートが反転路72を介してADU70に導かれ、シート後端部が検知されたところで振分けゲート76が変位する。同時に反転ローラ対81が逆転して搬送排紙することにより、3枚目原稿画像が上面側で4枚目原稿画像が下面側となって先に搬送されたシート上に重ねられる。
【0088】
同様に、2枚目原稿の画像と1枚目原稿の画像が両面印刷されたシートPが反転路72を介してADU70に導かれ、図示しないセンサがシート後端部を検知して振分けゲート76が変位する。同時に反転ローラ対81が逆転して1枚目原稿画像が上面側で2枚目原稿画像が下面側となった状態で先に搬送されたシートP上に重ねられる。
【0089】
特に図示しないが、この場合のタイミングチャートも、表面目の5枚目、3枚目及び1枚目原稿は読取りと同時にシートP上に画像の印刷を行い、ADU70にそのシートPを収納する。
【0090】
したがって、全ての原稿を読取った時点で直ちにADU70から裏面への画像印刷のためのシートPを供給できることになる。そのため、両面印刷時の生産性が飛躍的に増大する。
【0091】
このように、原稿枚数が確定できれば、そのあとコピーに関しては、偶数枚と同じ制御が可能となるため、反転排紙の動作が不要となる。
【0092】
なお、ADU70に一旦収納したシートを裏面への画像印刷のために最下位のシートPから取出すようにしたので、必要な全てのシートPの収納を待たずに、収納済みのシートを画像形成部の感光体ドラム44へ向けて供給できる。また、全ての原稿の読取り終了を待たずに、読取りとADU70への収納が可能となる。
【0093】
そこで、ADU70においてシートPの収納と搬出とを同時に行う必要がある。すなわち、収納されるべきシートPと、再度画像形成部の感光体ドラム44へ向けて供給されるべきシートPとを、完全に分離する必要がある。
【0094】
先に図2および図3で説明した、ADU70における押さえゲート86と、その駆動機構がシートPの分離を現実に行う。
【0095】
押さえゲート86はピックアップローラ73と対向した位置にあり、シート搬送に必要な押圧力を確保している。すなわち、駆動シャフト89を回動中心とした押さえゲート86と回動レバー88などの重量からなる自重と、回動レバー88に掛止される加圧ばね97の加圧力とによって押圧力を得ている。
【0096】
反転ローラ対81によって搬送されるシートPがシート収納部71に収納される際に、エンドガイド82とサイドガイド83とによって、この搬送先端と両側端が予め設定された位置にガイドされる。
【0097】
図4(A)に示すように、このとき押さえゲート86の端部がピックアップローラ73に転接しており、シートPの後端部は押さえゲート86の下端に突出する受け部86a上に載置される。シートPの先端部がエンドガイド82に当接することによって、シートPの後端部が位置決めされて正確に受け部86a上に載置される。
【0098】
図4(B)に示すように、押さえゲート86の駆動機構Kを駆動して、押さえゲート86を時計回り方向に1回転する。押さえゲート86がわずかの角度でも回動すれば、受け部86a上の収納シートが受け部86aからずり落ちてピックアップローラ73上に載る。
【0099】
図4(B)に示されるように押さえゲート86が1回転して再び受け部86aが下部側に位置すれば、シートPに対する押さえゲート86の位置が入れ替わって、この下端部がシートP上に載る。
【0100】
すなわち、押さえゲート86とピックアップローラ73とでシート端部を挟持することになる。しかも、挟持したシートPには押さえゲート86の自重及び加圧ばね97の加圧力が加わる。
【0101】
図4(C)に示されるように、シート裏面への画像印刷のためピックアップローラ73を回転してシートPを搬出するのにあたって、押さえゲート86とピックアツプローラ73との間に挟持されるシートPには所定の加圧力が加わっているので、ピックアップローラ73は最下位のシートPを確実に搬出する。
【0102】
そして、新たなシートが反転路72を介してADU70に導かれると、このシートの先端部はエンドガイド82に当接すると同時に、後端部が押さえゲート86の受け部86a上に載る。従って、ピックアップローラ73によって搬出されるシートPとは何らの干渉も起こさない。
【0103】
なお、シート収納部71に複数枚のシートPを収納して押さえゲート86の受け部86a上に載置したあと、押さえゲート86を1回転してピックアップローラ73との間にその複数枚のシートP全てを挟持することがある。
【0104】
このように、シートの収納枚数が増加すると押さえゲート86とピックアップローラ73との間のシート全体の厚みが増える。このような状況を予測して、押さえゲート86は回転シャフト87と回動レバー88を介して駆動シャフト89を支点として回動自在に支持する構成とした。
【0105】
すなわち、シート収納枚数が増加して押さえゲート86とピックアップローラ73との間が開いても、ここに挟持されるシートPには所定の加圧力が変動することなく加わる。従って、シート取出しの信頼性が損なわれずにすむ。
【0106】
また、押さえゲート86の断面形状として、一端に受け部86aを有し、他端の支点を中心に時計回り方向に1回転するものとして説明したが、これに限定されるものではない。図7に示すように、回転シャフト87を挟んで、両端に同様形状の受け部86a及び86bを備え回転中心を中間部に設けた押さえゲート86Aであってもよい。
【0107】
すなわち、互いの受け部86a及び86bの突出方向は逆方向とし、押さえゲート86Aを半回転づつ駆動することにより、先に述べた作用と同一の作用をなす。
【0108】
先に説明したように、従来の電子複写機のADUに収納された複数のシートを、その上面側から順次給紙する方式では、全てのシートをADUの収納部に収納しないと次の裏面印刷を始めることができないため、両面印刷の生産性が悪かった。
【0109】
これに対して本発明の画像形成装置では、ADUにおいて複数のシートの収納を待つことなく、収納済みのシートから順次裏面の印刷が可能となり、両面印刷の生産性が向上する。
【0110】
さらにまた、本発明の画像形成装置においては、自動原稿送り装置との組み合わせにより、原稿読取り終了を待たずに原稿の読取りと、ADU70への収納を同時に行えるため、より生産性が向上する。
【0111】
従来の電子複写機における両面印刷と本発明のADUを用いた画像形成装置における両面印刷の生産性の比較について、図6(A)及び図6(B)を参照して説明する。
【0112】
図6(A)は、片面原稿から両面コピーを得る場合の生産性の比較を示すグラフである。図6(A)に示すように、原稿10枚について1部コピーを得る場合には、従来方式では30%そこそこの生産性である。これに対して、本発明のシート収納/搬送装置である自動両面通紙装置を用いれば生産性が50%程度に改善される。原稿10枚について3部コピーを得る場合には、従来方式では60%程度の生産性である。これに対して、本発明の自動両面通紙装置を用いれば、生産性が70%程度に改善される。原稿10枚について5部コピーを得る場合には、従来方式では70%程度の生産性である。これに対して、本発明の自動両面通紙装置を用いれば、生産性が80%程度に改善される。
【0113】
図6(B)は両面原稿から両面コピーを得る場合の生産性の比較を示すグラフである。図6(B)に示すように、原稿10枚について1部コピーを得る場合には、従来方式では30%そこそこの生産性である。これに対して、本発明のシート収納及び搬送装置である自動両面通紙装置を用いれば、生産性が50%程度に改善される。原稿10枚について3部コピーを得る場合には、従来方式では50%程度の生産性である。これに対して、本発明の自動両面通紙装置を用いれば、生産性が70%程度に改善される。原稿10枚について5部コピーを得る場合には、従来方式では70%程度の生産性である。これに対して、本発明の自動両面通紙装置を用いれば、生産性が80%程度に改善される。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、両面印刷をなすため表面に画像が印刷されたシートのうち最下位のシートを取出す両面通紙装置を備えることを前提として、両面印刷の生産性が向上するとともに分離性能が向上した。更に、確実なシート搬送による安定した給紙を行ない、装置の小型化とコストダウンに寄与するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、自動両面通紙装置が適用される画像形成装置を示す概略断面図。
【図2】図1に示された画像形成装置に組み込まれる自動両面通紙装置の正面図。
【図3】図2に示された自動両面通紙装置の押さえゲートと、その駆動機構を示す斜視図。
【図4】図3に示された押さえゲートの作用を順に示す模式図。
【図5】本発明の画像形成装置と、従来の画像形成装置とにおける、両面コピー時のタイミングを比較するためのチャート図。
【図6】本発明の画像形成装置と、従来の画像形成装置における、両面コピー時の生産性を比較するグラフ。
【図7】本発明の他の実施例における押さえゲートを示す正面図。
【符号の説明】
70…自動両面装置、
71…シート収納部、
72…反転路、
73…ピックアップローラ、
74…両面印刷用搬送路、
75…搬送案内路、
81…反転ローラ対
84…給紙ローラ
85…分離ベルト
86…押さえゲート
86a…受け部
K…駆動機構。
Claims (8)
- 第1の端部及び第2の端部を有するシートを収納及び搬送する装置において、
第1の方向に搬送されてきたシートを順次収納する収納部と、
前記収納部に設けられ、収納されたシートの最下位シートの下面に接触して、このシートを前記第1の方向とは逆方向の第2の方向へ搬送する搬送部と、
前記収納部に収納されたシートの上面に当接し、シートを介して前記搬送部に対して所定の加圧力を加えるシート押さえ部材と、
前記押さえ部材に設けられ、次に前記収納部に搬入されるシートの第1の端部を受ける受け部と、
前記シート押さえ部材を回転駆動し、前記受け部で受けたシートを搬送部上に落として搬送部とシート押さえ部材との間に挟持させるとともに、つぎに収納部に搬入されるシートを前記受け部で受けさせる駆動機構とを具備し、
前記シート押さえ部材は、回転自在に保持された一端部と、前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された他端部とを含むことを特徴とするシート収納及び搬送装置。 - 第1の端部及び第2の端部を有するシートを収納及び搬送する装置において、
第1の方向に搬送されてきたシートを順次収納する収納部と、
前記収納部に設けられ、収納されたシートの最下位シートの下面に接触して、このシートを前記第1の方向とは逆方向の第2の方向へ搬送する搬送部と、
前記収納部に収納されたシートの上面に当接し、シートを介して前記搬送部に対して所定の加圧力を加えるシート押さえ部材と、
前記押さえ部材に設けられ、次に前記収納部に搬入されるシートの第1の端部を受ける受け部と、
前記シート押さえ部材を回転駆動し、前記受け部で受けたシートを搬送部上に落として搬送部とシート押さえ部材との間に挟持させるとともに、つぎに収納部に搬入されるシートを前記受け部で受けさせる駆動機構とを具備し、
前記シート押さえ部材は、
前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された一端部と、前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された他端部と、前記一端部と他端部との間に設けられた回転軸とを含むことを特徴とするシート収納及び搬送装置。 - 請求項2の装置において、前記シート押さえ部材の一端部は第1の方向に突出し、前記シート押さえ部材の他端部は第1の方向と逆の第2の方向に突出していることを特徴とする。
- 請求項1の装置において、前記駆動機構は、
前記シート押さえ部材を回転自在に保持する回動シャフトと、
前記回動シャフトの一端を保持し、かつ前記回動シャフトの他端を保持する一対の回動レバーと、
前記一対の回動レバーを回転自在に保持する駆動シャフトと、
前記駆動シャフトを回転させる駆動源と、
前記シート押さえ部材を前記搬送部の方向へ付勢するばねとを含むことを特徴とする。 - シートの第1の面及び第2の面に画像を印刷するための両面通紙手段及び画像形成手段を有する画像形成装置において、
前記両面通紙手段は、
前記画像形成手段によって第1の面に画像が印刷され、順次搬入されるシートを収納するシート収納手段と、
前記シート収納手段に設けられ、収納されたシートの最下位シートの下面に接触して、このシートの第2の面に画像を印刷するために前記画像形成手段に向けてこのシートを供給する給紙手段と、
前記シート収納手段に収納されるシートの上面に当接し、シートを介して前記給紙手段に対し所定の加圧力を加えるシート押さえ手段と、
前記シート押さえ手段に設けられ、つぎにシート収納手段に搬入されるシートを受ける受け部と、
前記シート押さえ手段を回転駆動し、前記受け部で受けたシートを給紙手段上に落として給紙手段とシート押さえ手段との間に挟持させるとともに、つぎにシート収納手段に搬入されるシートを前記受け部で受けさせる駆動手段とを具備し、
前記シート押さえ手段は、
回転自在に保持された一端部と、前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された他端部とを含むことを特徴とする画像形成装置。 - シートの第1の面及び第2の面に画像を印刷するための両面通紙手段及び画像形成手段を有する画像形成装置において、
前記両面通紙手段は、
前記画像形成手段によって第1の面に画像が印刷され、順次搬入されるシートを収納するシート収納手段と、
前記シート収納手段に設けられ、収納されたシートの最下位シートの下面に接触して、このシートの第2の面に画像を印刷するために前記画像形成手段に向けてこのシートを供給する給紙手段と、
前記シート収納手段に収納されるシートの上面に当接し、シートを介して前記給紙手段に対し所定の加圧力を加えるシート押さえ手段と、
前記シート押さえ手段に設けられ、つぎにシート収納手段に搬入されるシートを受ける受け部と、
前記シート押さえ手段を回転駆動し、前記受け部で受けたシートを給紙手段上に落として給紙手段とシート押さえ手段との間に挟持させるとともに、つぎにシート収納手段に搬入されるシートを前記受け部で受けさせる駆動手段とを具備し、
前記シート押さえ手段は、
前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された一端部と、前記シートの第1の端部が載せられるようにフック状に形成された他端部と、前記一端部と他端部との間に設けられた回転軸とを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6の装置において、前記シート押さえ手段の一端部は第1の方向に突出し、前記シート押さえ手段の他端部は第1の方向と逆の第2の方向に突出していることを特徴とする。
- 請求項5の装置において、前記駆動手段は、
前記シート押さえ手段を回転自在に保持する回動シャフトと、
前記回動シャフトの一端を保持し、かつ前記回動シャフトの他端を保持する一対の回動レバーと、
前記一対の回動レバーを回転自在に保持する駆動シャフトと、
前記駆動シャフトを回転させる駆動源と、
前記シート押さえ手段を前記給紙手段の方向へ付勢するばねとを含むことを特徴とする。
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