JP4157194B2 - バン型車両荷箱の扉構造 - Google Patents

バン型車両荷箱の扉構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4157194B2
JP4157194B2 JP14628098A JP14628098A JP4157194B2 JP 4157194 B2 JP4157194 B2 JP 4157194B2 JP 14628098 A JP14628098 A JP 14628098A JP 14628098 A JP14628098 A JP 14628098A JP 4157194 B2 JP4157194 B2 JP 4157194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
cargo box
lock
doors
van
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14628098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11334377A (ja
Inventor
研二 深島
重雄 内城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fruehauf Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fruehauf Co Ltd filed Critical Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority to JP14628098A priority Critical patent/JP4157194B2/ja
Publication of JPH11334377A publication Critical patent/JPH11334377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4157194B2 publication Critical patent/JP4157194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車等の車両に載置するバン型車両荷箱の扉構造に関し、特に、荷箱後部の門口に設けられる観音開き式扉に併設して好適な車両荷箱の扉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、貨物自動車等の車両後方やトレーラに架装される貨物輸送用荷箱において、貨物搬入用の門口には車両の輸送目的に応じて各種の扉が装着されているが、通常、後部門口には観音開き式扉が使用される。すなわち、図9に示すように、2枚の観音開き式扉101,102が荷箱103の後部門口104両側壁後端縁にヒンジ105,106をもって開閉自在に軸承されている。扉101,102の周囲にはガスケット107が巡らされている。2枚の観音開き式扉101,102の中央側の縁部近くには、それぞれロックロッド108,109が保持具110,111により回転自在に保持されている。ロックロッド108,109にはこれらを回転させるためのハンドル112,113とこれらを掛け止めるためのハンドル掛け金装置114,115に施錠して、ハンドル112,113を施錠することができる。
【0003】
ロックロッド108,109の先端にはカム116,117が設けられていて、扉101,102が閉ざされており、ハンドル112,113がハンドル掛け金装置114,115に掛け止められているとき、これらカム116,117がカムキーパ118,119に食い込んで、梃子作用により、観音開き式扉101,102を荷箱の後部門口104の周囲にガスケット107を介して強く押しつけ、気密性を保持する。ハンドル112,113を扉面に沿って回動させてハンドル掛け金装置114,115から外し、更にハンドルの回動によりロックロッド108,109を回転させると、カム116,117がカムキーパ118,119から外れると共に、開きにくくなっている扉をカムの梃子作用で無理矢理に少し開き、開きやすくなった後はハンドルを操作者が手前に引いて、扉を開く。
【0004】
この貨物自動車の観音開き式扉構造には、荷箱内の貨物に風雨、塵埃等の浸入を防止する気密構造を付与すること、また、貨物輸送中の不慮の荷動きに対し荷重に耐える強度を付与すること、貨物の盗難や紛失を防ぐロック装置を備えること、更に、貨物積み降ろし時の作業効率を改善すること、等々使用上便利となるいくつかの点が要望されていて、これらの要望は上記構造によりほぼ満たされている。しかしながら、観音開き式扉101,102は、荷役時には後部門口104に蝶着された左右の観音開き式扉101,102をヒンジ105,106の軸芯を中心にして270度回転させてから、荷箱の側壁に沿わせてこれらの扉を係止した状態で、貨物の積み降ろしを行っている。このような構造上の理由から、扉の回転軌跡を確保するために、荷役作業を行う場合、荷箱の両側に少なくとも回転する扉の横幅分だけの空間を専有することになり、広い空間を使用する開閉動作には歩行者や走行車に衝突させない注意もさることながら、配送先にこれだけの広い荷役スペースを確保することが困難な場合がある。
【0005】
このような欠陥を補うために、最近、図10に示すような折り畳み式観音扉が使用されている。後部門口を閉じている観音開き式扉は、右扉121、中扉122及び左扉123から構成され、これら3つの扉は荷箱の後部門口104の横幅を3分の1に分割された横幅をもっている。このうち、左扉123と中扉122はヒンジ124、例えば、ラバーヒンジなどで一体に連結されると共に、屏風のように折り畳み可能になっている。扉のロック装置は、中扉122と右扉121の重合端寄りにロックロッド108,109がそれぞれ配設され、これらロックロッドの両端部に形成されたカム116,117と、後部門口104に固定されたカムキーパ118,119の係り合いによってロックされている。
【0006】
しかし、このように構成された観音開き式扉は、各扉の横幅が図9に示されるものと比べて狭いので、上記従来例よりも開閉動作に広いスペースを必要としないという利点は得られるが、ロックロッド108,109のハンドル112,113によって中扉122を開閉するという操作において、ロックロッド109を回転させると中扉122が外方に開かれると同時に、折り畳み操作せねばならず、かつ、中扉122を折り畳むガイドレールが後方に突出することとなるなど、利便性が得られないという問題がある。
【0007】
本出願人は更に改良を重ね、特願平9−343337号において車両荷箱の新規な扉構造を提示した。この扉構造は、図11から明らかなように、荷箱の後部門口に3枚の扉を設けたものであり、門口の左右には、右扉124と左扉125が配置され、これら右扉124と左扉125は後部門口の側縁で回動自在に支持される支持部材126、127にヒンジ128をもって開閉自在に軸承されていて、観音開き式に開閉する。これら2枚の扉の間には中扉129が配置され、この中扉129は、開くときに右扉124に背面にスライドして格納される。このように、方形の後部門口は、中央に位置する中扉124、右側の右扉124、左側の左扉125からなる3枚の扉により閉じられるものであるから、中扉124を引いて右扉124の背面に格納した状態では、門口の中央部の1/3の間口を通して荷物の積み降ろしをすることができる。さらに、右扉124のロック装置130を外して扉を開くと、右側の2/3の広い間口を使用できる。この扉構造によれば、荷役作業の態様に応じて3枚の扉の開閉を選択する自由度が得られると共に、3枚の扉の開閉軌跡が小さいので作業空間が制限される環境での便宜が得られ、物流システムの輸送効率を改善するものである。
【0008】
ところで近年貨物輸送の分野において、市街地でも多様な貨物輸送がなされており、後部門口の扉構造においては、複数のアルミ押出形材を連結して構成した外観の美麗なパネルが多用されている。さらに、施錠装置は安全のため外部から容易解錠できないようにロックロッドのハンドル掛け金装置に2重の施錠装置を使用したものがある。図11から明らかなように、この扉構造におけるロック装置130では、右扉124と左扉125のそれぞれ中側寄りにロックロッド131が図示されていない保持具により回動自在に取り付けられて外部に露出しており、ロックロッド131には従来の施錠装置が設けられている。このように各扉の施錠装置の操作部を表面に設け外部に露出しているのは、外観が損なわれるばかりではなく、各鍵の操作や管理が煩わしく、積み荷の盗難防止の上で、少ない方が望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のごとき従来の問題点を解消しようとしてなされたものであり、その目的は、これらの問題を解決するために案出したものであり、その課題とするところは、貨物車に積載した荷箱の後部門口を3枚以上の扉で閉じるバン型車両荷箱の扉構造において、出来得る限り扉の表面から扉の施錠機構をその内部に移動せしめることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の如き本発明の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明では、貨物車に積載した荷箱の後部門口を3枚以上の扉で閉じるバン型車両荷箱の扉構造において、後部門口の両端に回動自在に螺着された第1と第2の扉、閉じた前記第1と第2の扉間の空間を閉塞するとともに、開時に少なくともいずれか一方の前記扉にスライドして収納される第3の扉、操作部とロック部とこれらの間に介在して操作部の動作をロック部に伝達する接続機構を有し、第1の扉に設けられ、少なくともロック部と接続機構とが車両荷箱の外側の表面から見えない位置に設けられた第1の施錠装置、操作部とロック部とこれらの間に介在して操作部の動作をロック部に伝達する接続機構を有し、第2の扉に設けられ、車両荷箱の外側の表面から見えず表面から操作不可能な位置に設けられた第2の施錠装置、第3の扉における車両荷箱の外側の表面に設けられた操作部と第3の扉の該表面から見えない位置に設けられたロック部とこれらの間に介在する接続機構を有する第3の施錠装置、とを具備してなるバン型車両荷箱の扉構造を提供する。本発明の請求項2に係る発明では、前記第1の扉は後部門口の右端に回動自在に螺着された右扉であり、前記第2の扉は後部門口の左端に回動自在に螺着された左扉であり、第3の扉は第1の扉にスライド自在に設けられていることを特徴とするバン型車両荷箱の扉構造を提供する。本発明の請求項3に係る発明では、記第1の扉は後部門口の左端に回動自在に螺着された左扉であり、前記第2の扉は後部門口の右端に回動自在に螺着された右扉であり、第3の扉は第1の扉にスライド自在に設けられていることを特徴とするバン型車両荷箱の扉構造を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る車両荷箱の後部開閉式構造において、中扉を閉じた状態を示す正面図である。図2は、同じく中扉を開けた状態を示す正面図である。この扉構造の使用の態様を概略説明する。この形態では、車両荷箱の後部門口1に3枚の扉を設けたものであり、該後部門口1の左右には、右扉2と左扉3が配置されている。これら右扉2と左扉3は、後部門口1の側縁で回動自在に支持される支持部材4に、ヒンジ5をもって開閉自在に軸承されており、観音開き式に開閉する。これら2枚の扉の間には中扉6が配置され、この中扉6は、開くときに右扉2の背面に平行にスライドして格納される。すなわち、図1は、方形の後部門口1が右側の右扉2,左側の左扉3,右扉2の背面から引き出された中扉のこれら3枚の扉により閉じられている。
【0012】
施錠装置の配置について説明する。まず、左扉3には、これを構成する扉パネル3’の内側に点線で示すロックロッド7を用いた施錠装置が設けられている。ロックロッド7には、その中央部にロックロッド7の回動を操作する操作部8が扉パネルの表面に設けられ、該ロックロッド7の上下端部に延設されたカム9に係合するカムキーパ10は、後部門口1の上下枠材に取り付けられている。図3は後部門口1が開かれている状態を示す斜視図であり、該ロックロッドのカムキーパ10が後部門口1の下側の枠材11に取り付けられていることが分かる。ロックロッド7は左扉3の表面にある操作部8の操作で回転され、その先端に設けられたカム9とカムキーパ10とを係合させると同時に、ロックロッド7の回動が自動的にロックされるように操作部8にそのロック機構が格納されている。なお、上記操作部8は左扉3の右側縁に設けて、中扉6が開いたときのみ操作できるようにすることもできる。
【0013】
なお、左扉3の施錠装置の別の実施の形態を図4で示す。この実施の形態では、ロックロッドの代わりに扉パネル3’の内側中扉寄りの上端と下端にそれぞれラッチ錠12、13を設け、このラッチ錠12、13がワイヤー14、15を介して中央の操作部16に連結されている。この施錠装置は全体を扉パネルの内側にケース3”を取り付けて収納することができる。後部門口1の上下の枠材11、11にはそれぞれストライカー17が取り付けられている。ラッチ錠12、13は、左扉3を閉じる時、これらのラッチ錠12、13が後部門口1の上下の枠材11、11に重合する位置まで回動すると、枠材側に固着されたストライカー17に衝突し、全閉状態ではラッチ錠12、13とストライカー17とが噛合した状態でロックされる。また、開ける時には、操作部16のレバー18を引くと自動的にこの噛合は解かれ、左扉3を開けることができる。
【0014】
図3に明瞭に示すように、右扉2には、扉パネル2’の内側に抜き差しピンを使用した落とし錠19が設けられている。落とし錠19を構成する抜き差しピン20、21は図3に示すように、右扉2の中央側上端と下端にそれぞれ装着され、これらは点線で示すワイヤー22、23を介して中央部の操作部27のレバー24の作動によって上下方向に出没自在に構成されており、図3において後部門口1の上下の枠材11、11に取り付けられた係止材25、26と枠材11,11の段差11’の間に生じる隙間に係脱自在に構成されている。後述するように施錠装置全体は右扉2の内装板2”によって覆われている。なお、落とし錠の代わりに前記したラッチ式あるいはロッド式施錠装置等を使用することができる。
【0015】
中扉6は、袋状に形成された右扉2の中にスライド自在に収納されているが、この詳細な構造は後に述べる。中扉6の下縁には、それぞれラッチ式施錠装置28、29が設けられ、点線で示すワイヤー30、30によって中扉6の端縁に装着された操作部31に連結される。この操作部31のレバーは、図1及び図2において示されているように、中扉6の表面左縁に設けられた操作部32と連動しており、操作部31のレバーまたはハンドル32を回動することにより、ワイヤー30を介してラッチ式施錠装置28,29を操作でき、また、ラッチ式施錠装置28、29は、後記するストライカー33に衝突すると自動的に施錠され、これを解錠するときは、操作部31または32の操作により解錠することができる。
【0016】
左側のラッチ式施錠装置29は、中扉6を閉じる時に全閉状態(図1)になると、後部門口1側に設けた下側のレール45内のストライカー33に衝突して自動的にロックされ、これを解錠するときは中扉6外面に取り付けた操作部32のハンドル操作により解錠される。また、右側のラッチ式施錠装置28は、中扉6を開く時に、全開状態(図2)になると右扉2の下レールに設けたストライカーに衝突して自動的にロックされ、解錠(中扉を閉じる)するときは中扉6の内面の側端に取り付けた操作部31のレバー操作により解錠する。
【0017】
中扉6の左右両上端において該中扉6の内側に上左走行部34(図1参照)と上右走行部35が設けられ、これら走行部には、垂直方向に回転する走行ローラ40と水平方向に回転する規制ローラ41を併設している。走行ローラはレール上を転動して中扉6の荷重をレールによって支持し、規制ローラはレール内を転動して中扉6の車両前後への揺動を防止する。さらに中扉6の下縁にはそれぞれ水平ローラを軸支する下左走行部36と下右走行部37が設けられている。
【0018】
ついで、上記3つの扉の架装構造を主体にさらなる扉構造の詳細な説明を図5乃至図8により行う。図5は図1のA−A矢視断面、図6は図1のB−B矢視断面、図7は、図2のC−C矢視断面、図8は図2のD−D矢視断面を示す。
図5は、中扉6の中央位置から縦断面を観たもので、扉の平面部分はアルミ押出形材、木製合板、サンドイッチパネル等を使用する。中扉には図1から分かるように、その中央部にラッチ式施錠装置28,29を操作するハンドルを具備した操作部32が装着され、上端と下端に上左右走行部34,35と下左右走行部36,37が取り付けられる。後部門口1の上枠材38の下端面には、中扉6の上端の2つの走行部に軸支された走行ローラ40と規制ローラ41の転動する断面コ字状の上レール39が固着されている。上レール39はコ字状の開口を後方に向けて形成され、底部42を走行ローラ40が転動すると共に、上レール39の天井部に設けたコ字状の小レール43内を規制ローラ41が転動する。46は中扉6の上端から侵入しようとする雨水や塵埃をブロックするガスケットである。
【0019】
後部門口1の下枠材11の上端面に沿って基板44が張設され、その基板44に沿って下側のレール45が固着されている。中扉6にはラッチ式施錠装置29、30が左右下端に配設され、いずれもワイヤー30を介して中扉6の外面に取り付けられた操作部32と中扉6の内面に取り付けられ、扉の側端面のレバーにより操作する操作部31のどちらによっても操作できるようになっている。閉じられた中扉6を開く時には、操作部32で、開かれた中扉6を閉じる時には、操作部31で解錠することができる。中扉6の左のラッチ式施錠装置29は、図3に示すように、前記レール45のレール溝に埋設されたストライカー33に突き当たるとこれを噛合してロックする。右のラッチ式施錠装置28は、図に示していない右扉2の下レールのレール溝に埋設されたストライカーに噛合してこれをロックする。47は中扉6の下端から侵入しようとする雨水や塵埃をブロックするガスケットである。
【0020】
図6は、左扉3の中央から縦断面を観たもので、左扉3は中扉6と同様な素材により構成することができる。左扉3の上側縁と下側縁にはアルミ製や樹脂製の枠材が嵌着されており、図には示されてはいないが、この枠材が後部門口1の上下枠材に当接する部位には気密性を保持するガスケットが貼着されている。図6において、ロッドロック7は左扉3内に収納され、上端と下端に設けたカムは、上枠材と下枠材に固着されたカムキーパー10に挿入されると、左扉3の中央部に装着した操作部8によりロッドロック7は回動して先端のカムがカムキーパー10と噛み合い、左扉3はロックされる。
【0021】
図7は、図2のC−C矢印に沿った断面を示す。右扉2の上枠材48と下枠材19間に外装板50が張設される。この上枠材48の内側に重ね合わせて断面7字型の上レール51が固着される。上レール51の天井部には開口を下方向に向けたコ字型小レール52が固着されるとともに、上レール51の7字型の垂直部中央から外装板方向に受け桟53が突設される。下枠材49の内側にも断面逆7字型の下レール54が下枠材49に固着される。下レール54の底部にはコ字型小レールが固着される。さらに、上レール51の内側下端と下レールの内側上端間には内装板55が張設され、右扉2の背面に戸袋状の空間を形成している。図7において、右扉2の背面の空間には中扉6を格納した状態になっている。このように中扉6は、上レール51の受け桟53上に走行ローラ40を介して支持されている。右扉2の下端には、矯正ローラ56が前後方向に水平に軸着される。通常、右扉2は荷重によりヒンジ側に比べ中扉6側が下方に傾斜しているので、右扉2を閉じるとき、右扉2の下端が後部門口1の下枠材11に干渉したり、右扉2の下部コ字型小レールと後部門口中央部のレール45との位置がずれることがある。矯正ローラ56は、右扉2を上方にガイドし、左右レールの位置合わせを容易にするためのものである。
【0022】
図8は、図2のD−D矢線に沿った断面図であり、中扉6が開けられて右扉2の中に収納され、かつ右扉2が閉じられて落とし錠19がロックされた状態を示す。右扉2の左端の上下部には、落とし錠19が設けられ、また、落とし錠19を構成する抜き差しピン20、21はワイヤー22、23を介して中央部の操作部24のハンドル27の作動によって上下方向に出没自在に構成されており、図8では、係止材25、26と枠材11,11の段差の間に生じる隙間に係合した状態を示している。
【0023】
図1に示す全ての扉が閉じられた状態から、操作部32を動作させて中扉6の施錠を解き、これを右方向へスライドさせると、後部門口1はその中央1/3が開かれる。なお、中扉6は右扉2の中に吸い込まれて、ロックされる。さらに、右扉2を開く場合、中扉6が開けられて初めて操作できる右扉の側縁に形成されたハンドル27を操作して落とし錠19を解除し、右扉2を開く。
【0024】
また、ラッチ錠や落とし錠を設けた左扉を開く場合には、中扉6を開いて、左扉3の内側端部に設けられた操作部8を操作し、ロックロッド7を回転させてこれの上下端で係合しているカムとカムキーパの噛み合いを外し、左扉3を開く。これとは別に、ロックロッドを配設し、操作部を扉表面に取り付けると、左扉を中扉と無関係に開閉することができる。
【0025】
以上、本発明を上述の実施の形態により説明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除するものではない。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の請求項1乃至請求項3に記載の発明では、左右に設けた右扉と左扉に対し、施錠装置を扉パネルの内方に取り付けて外観を美麗な扉形成用板材である扉パネルで覆うことのできる扉構造とする。かかる意匠上の改善に加え、これら左右の扉の施錠装置の操作部をなるべく扉パネルの内方に取り付け、外部からは中扉の操作部を操作して中扉を開けてから開閉することができる扉構造として、外観及び安全上の改善を図った。本発明はこのような車両荷箱の扉構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る車両荷箱の後部開閉式構造において、中扉を閉じた状態を示す正面図である。
【図2】図2は、同じく中扉を開けた状態を示す正面図である。
【図3】図3は、後部門口を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、同じく後部門口を開いた状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、図1におけるAーA線に沿って切断した断面図である。
【図6】図6は、図1のB−B線に沿って切断した断面図である。
【図7】図7は、図2のC−C線に沿って切断した断面図である。
【図8】図8は、図2のD−D線に沿って切断した断面図である。
【図9】図9は、従来の車両荷箱の後部門口を示す正面図である。
【図10】図10は、従来の別の車両荷箱の後部門口を示す正面図である。
【図11】図11は、従来のさらに別の車両荷箱の後部門口を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・後部門口
2・・・・・右扉
2’・・・・扉パネル
2”・・・・内装板
3・・・・・左扉
3’・・・・扉パネル
4・・・・・支持部材
5・・・・・ヒンジ
6・・・・・中扉
7・・・・・ロックロッド
8・・・・・操作部
9・・・・・カム
10・・・・・カムキーパ
11・・・・・下枠材
12・・・・・ラッチ錠
13・・・・・ラッチ錠
14・・・・・ワイヤー
15・・・・・ワイヤー
16・・・・・操作部
17・・・・・ストライカー
18・・・・・レバー
19・・・・・落とし錠
20・・・・・抜き差しピン
21・・・・・抜き差しピン
22・・・・・ワイヤー
23・・・・・ワイヤー
24・・・・・レバー
25・・・・・係止材
26・・・・・係止材
27・・・・・操作部
28・・・・・ラッチ式施錠装置
29・・・・・ラッチ式施錠装置
30・・・・・ワイヤー
31・・・・・操作部
32・・・・・ハンドル
33・・・・・ストライカー
34・・・・・上左走行部
35・・・・・上右走行部
36・・・・・下左走行部
37・・・・・下右走行部
38・・・・・上枠材
39・・・・・上レール
40・・・・・走行ローラ
41・・・・・規制ローラ
42・・・・・底部
43・・・・・小レール
44・・・・・基板
45・・・・・レール
46・・・・・ガスケット
47・・・・・ガスケット
48・・・・・上枠材
49・・・・・下枠材
50・・・・・外装板
51・・・・・上レール
52・・・・・小レール
53・・・・・受け桟
54・・・・・下レール
55・・・・・内装板
56・・・・・矯正ローラ
101・・・・・観音開き式扉
102・・・・・観音開き式扉
103・・・・・荷箱
104・・・・・後部門口
105・・・・・ヒンジ
106・・・・・ヒンジ
107・・・・・ガスケット
108・・・・・ロックロッド
109・・・・・ロックロッド
110・・・・・保持具
111・・・・・保持具
112・・・・・ハンドル
113・・・・・ハンドル
114・・・・・ハンドル掛金装置
115・・・・・ハンドル掛金装置
116・・・・・カム
117・・・・・カム
118・・・・・カムキーパ
119・・・・・カムキーパ
121・・・・・右扉
122・・・・・中扉
123・・・・・左扉
124・・・・・右扉
125・・・・・左扉
126・・・・・支持部材
127・・・・・支持部材
128・・・・・ヒンジ
129・・・・・中扉
130・・・・・ロック装置
131・・・・・ロックロッド
132・・・・・化粧カバー

Claims (3)

  1. 貨物車に積載した荷箱の後部門口を3枚以上の扉で閉じるバン型車両荷箱の扉構造において、後部門口の両端に回動自在に螺着された第1と第2の扉、閉じた前記第1と第2の扉間の空間を閉塞するとともに、開時に少なくともいずれか一方の前記扉にスライドして収納される第3の扉、操作部とロック部とこれらの間に介在して操作部の動作をロック部に伝達する接続機構を有し、第1の扉に設けられ、少なくともロック部と接続機構とが車両荷箱の外側の表面から見えない位置に設けられた第1の施錠装置、操作部とロック部とこれらの間に介在して操作部の動作をロック部に伝達する接続機構を有し、第2の扉に設けられ、車両荷箱の外側の表面から見えず表面から操作不可能な位置に設けられた第2の施錠装置、第3の扉における車両荷箱の外側の表面に設けられた操作部と第3の扉の表面から見えない位置に設けられたロック部とこれらの間に介在する接続機構を有する第3の施錠装置、とを具備してなるバン型車両荷箱の扉構造。
  2. 前記第1の扉は後部門口の右端に回動自在に螺着された右扉であり、前記第2の扉は後部門口の左端に回動自在に螺着された左扉であり、第3の扉は第1の扉にスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバン型車両荷箱の扉構造。
  3. 前記第1の扉は後部門口の左端に回動自在に螺着された左扉であり、前記第2の扉は後部門口の右端に回動自在に螺着された右扉であり、第3の扉は第1の扉にスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバン型車両荷箱の扉構造。
JP14628098A 1998-05-27 1998-05-27 バン型車両荷箱の扉構造 Expired - Fee Related JP4157194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14628098A JP4157194B2 (ja) 1998-05-27 1998-05-27 バン型車両荷箱の扉構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14628098A JP4157194B2 (ja) 1998-05-27 1998-05-27 バン型車両荷箱の扉構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11334377A JPH11334377A (ja) 1999-12-07
JP4157194B2 true JP4157194B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=15404158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14628098A Expired - Fee Related JP4157194B2 (ja) 1998-05-27 1998-05-27 バン型車両荷箱の扉構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4157194B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2818591B1 (fr) * 2000-12-27 2003-10-17 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme d'ouvrants, notamment pour vehicule automobile
US20020163284A1 (en) * 2002-03-01 2002-11-07 Ronny Levy Container with combination slide and pivot door
FR2877899B1 (fr) * 2004-11-15 2008-06-06 Renault Sas Ensemble de structure de caisse de vehicule automobile comportant un ouvrant compact
KR200470342Y1 (ko) * 2011-12-28 2013-12-09 김중기 탑차 적재함용 내장형 도어 개폐 구조물
JP5644879B2 (ja) * 2012-02-17 2014-12-24 株式会社豊田自動織機 車両用ドア構造
CN114789741B (zh) * 2022-04-29 2024-04-02 中车齐齐哈尔车辆有限公司 一种铁路棚车侧门
CN116856809B (zh) * 2023-09-04 2023-11-17 河南新飞电器集团有限公司 一种厢式冷藏车隐藏式门锁后框

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11334377A (ja) 1999-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9555735B2 (en) Molded tonneau cover apparatus
US7290820B1 (en) Vehicle cargo retention system
US9004567B2 (en) Moveable bulkhead system to increase load capacity of a vehicle
US9421851B2 (en) Tonneau cover latch apparatus
US5398988A (en) Vehicle door assembly
US6059341A (en) Quarter side storage compartment
US7651148B2 (en) Passenger vehicle trunk structure
US20090250962A1 (en) Deployable storage system for a vehicle bed
US7794007B2 (en) Passenger vehicle rear end structure
CN207345942U (zh) 中门组件和机动车辆
JP4157194B2 (ja) バン型車両荷箱の扉構造
US20090243342A1 (en) Passenger vehicle rear end structure
JP3985913B2 (ja) 車両荷箱の扉構造
KR100812451B1 (ko) 차량의 보조 테일 게이트구조
JP4193482B2 (ja) 車両の後部荷室構造
JP4053281B2 (ja) 自動車のドアロック装置
JP4544138B2 (ja) スイングスライドドア
JP2002046472A (ja) 2ウェイスライド方式の車両用バックドア装置
CN211685359U (zh) 开放式货厢和车辆
JPS6346618Y2 (ja)
JPH115449A (ja) バン型車両の荷箱の扉の開扉位置保持装置
JP3206349B2 (ja) マルチウエイ開閉式扉
WO2003041979A1 (en) Structure to enlarge trunk floor of cars
JP3089837U (ja) 集中ロック装置
JP4001567B2 (ja) 霊柩車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050707

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140718

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees