JPH11334377A - バン型車両荷箱の扉構造 - Google Patents

バン型車両荷箱の扉構造

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JPH11334377A
JPH11334377A JP14628098A JP14628098A JPH11334377A JP H11334377 A JPH11334377 A JP H11334377A JP 14628098 A JP14628098 A JP 14628098A JP 14628098 A JP14628098 A JP 14628098A JP H11334377 A JPH11334377 A JP H11334377A
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lock
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locking device
doors
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Kenji Fukajima
研二 深島
Shigeo Uchijo
重雄 内城
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】貨物車に積載した荷箱の後部門口を3枚以上の
扉で閉じるバン型車両荷箱の扉構造において、扉の表面
から扉の施錠機構をその内部に移動せしめる。 【解決手段】後部門口1の両端に回動自在に螺着された
第1と第2の扉2,3、開時に少なくともいずれか一方
の前記扉にスライドして収納される第3の扉6、操作部
24とロック部とこれらの間に介在して操作部24の動
作をロック部に伝達する接続機構22を有し、第1の扉
2に設けられ表面から操作不可能な位置に設けられた第
1の施錠装置、操作部8とロック部9と接続機構7を有
し、第2の扉3に設けられ表面から操作不可能な位置に
設けられた第2の施錠装置、第3の扉6の表面に設けら
れた操作部32と第3の扉6の表面から見えない位置に
設けられたロック部28,29と接続機構30を有する
第3の施錠装置、とを具備してなるバン型車両荷箱の扉
構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物自動車等の車
両に載置するバン型車両荷箱の扉構造に関し、特に、荷
箱後部の門口に設けられる観音開き式扉に併設して好適
な車両荷箱の扉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、貨物自動車等の車両後方やトレー
ラに架装される貨物輸送用荷箱において、貨物搬入用の
門口には車両の輸送目的に応じて各種の扉が装着されて
いるが、通常、後部門口には観音開き式扉が使用され
る。すなわち、図9に示すように、2枚の観音開き式扉
101,102が荷箱103の後部門口104両側壁後
端縁にヒンジ105,106をもって開閉自在に軸承さ
れている。扉101,102の周囲にはガスケット10
7が巡らされている。2枚の観音開き式扉101,10
2の中央側の縁部近くには、それぞれロックロッド10
8,109が保持具110,111により回転自在に保
持されている。ロックロッド108,109にはこれら
を回転させるためのハンドル112,113とこれらを
掛け止めるためのハンドル掛け金装置114,115に
施錠して、ハンドル112,113を施錠することがで
きる。
【0003】ロックロッド108,109の先端にはカ
ム116,117が設けられていて、扉101,102
が閉ざされており、ハンドル112,113がハンドル
掛け金装置114,115に掛け止められているとき、
これらカム116,117がカムキーパ118,119
に食い込んで、梃子作用により、観音開き式扉101,
102を荷箱の後部門口104の周囲にガスケット10
7を介して強く押しつけ、気密性を保持する。ハンドル
112,113を扉面に沿って回動させてハンドル掛け
金装置114,115から外し、更にハンドルの回動に
よりロックロッド108,109を回転させると、カム
116,117がカムキーパ118,119から外れる
と共に、開きにくくなっている扉をカムの梃子作用で無
理矢理に少し開き、開きやすくなった後はハンドルを操
作者が手前に引いて、扉を開く。
【0004】この貨物自動車の観音開き式扉構造には、
荷箱内の貨物に風雨、塵埃等の浸入を防止する気密構造
を付与すること、また、貨物輸送中の不慮の荷動きに対
し荷重に耐える強度を付与すること、貨物の盗難や紛失
を防ぐロック装置を備えること、更に、貨物積み降ろし
時の作業効率を改善すること、等々使用上便利となるい
くつかの点が要望されていて、これらの要望は上記構造
によりほぼ満たされている。しかしながら、観音開き式
扉101,102は、荷役時には後部門口104に蝶着
された左右の観音開き式扉101,102をヒンジ10
5,106の軸芯を中心にして270度回転させてか
ら、荷箱の側壁に沿わせてこれらの扉を係止した状態
で、貨物の積み降ろしを行っている。このような構造上
の理由から、扉の回転軌跡を確保するために、荷役作業
を行う場合、荷箱の両側に少なくとも回転する扉の横幅
分だけの空間を専有することになり、広い空間を使用す
る開閉動作には歩行者や走行車に衝突させない注意もさ
ることながら、配送先にこれだけの広い荷役スペースを
確保することが困難な場合がある。
【0005】このような欠陥を補うために、最近、図1
0に示すような折り畳み式観音扉が使用されている。後
部門口を閉じている観音開き式扉は、右扉121、中扉
122及び左扉123から構成され、これら3つの扉は
荷箱の後部門口104の横幅を3分の1に分割された横
幅をもっている。このうち、左扉123と中扉122は
ヒンジ124、例えば、ラバーヒンジなどで一体に連結
されると共に、屏風のように折り畳み可能になってい
る。扉のロック装置は、中扉122と右扉121の重合
端寄りにロックロッド108,109がそれぞれ配設さ
れ、これらロックロッドの両端部に形成されたカム11
6,117と、後部門口104に固定されたカムキーパ
118,119の係り合いによってロックされている。
【0006】しかし、このように構成された観音開き式
扉は、各扉の横幅が図9に示されるものと比べて狭いの
で、上記従来例よりも開閉動作に広いスペースを必要と
しないという利点は得られるが、ロックロッド108,
109のハンドル112,113によって中扉122を
開閉するという操作において、ロックロッド109を回
転させると中扉122が外方に開かれると同時に、折り
畳み操作せねばならず、かつ、中扉122を折り畳むガ
イドレールが後方に突出することとなるなど、利便性が
得られないという問題がある。
【0007】本出願人は更に改良を重ね、特願平9−3
43337号において車両荷箱の新規な扉構造を提示し
た。この扉構造は、図11から明らかなように、荷箱の
後部門口に3枚の扉を設けたものであり、門口の左右に
は、右扉124と左扉125が配置され、これら右扉1
24と左扉125は後部門口の側縁で回動自在に支持さ
れる支持部材126、127にヒンジ128をもって開
閉自在に軸承されていて、観音開き式に開閉する。これ
ら2枚の扉の間には中扉129が配置され、この中扉1
29は、開くときに右扉124に背面にスライドして格
納される。このように、方形の後部門口は、中央に位置
する中扉124、右側の右扉124、左側の左扉125
からなる3枚の扉により閉じられるものであるから、中
扉124を引いて右扉124の背面に格納した状態で
は、門口の中央部の1/3の間口を通して荷物の積み降
ろしをすることができる。さらに、右扉124のロック
装置130を外して扉を開くと、右側の2/3の広い間
口を使用できる。この扉構造によれば、荷役作業の態様
に応じて3枚の扉の開閉を選択する自由度が得られると
共に、3枚の扉の開閉軌跡が小さいので作業空間が制限
される環境での便宜が得られ、物流システムの輸送効率
を改善するものである。
【0008】ところで近年貨物輸送の分野において、市
街地でも多様な貨物輸送がなされており、後部門口の扉
構造においては、複数のアルミ押出形材を連結して構成
した外観の美麗なパネルが多用されている。さらに、施
錠装置は安全のため外部から容易解錠できないようにロ
ックロッドのハンドル掛け金装置に2重の施錠装置を使
用したものがある。図11から明らかなように、この扉
構造におけるロック装置130では、右扉124と左扉
125のそれぞれ中側寄りにロックロッド131が図示
されていない保持具により回動自在に取り付けられて外
部に露出しており、ロックロッド131には従来の施錠
装置が設けられている。このように各扉の施錠装置の操
作部を表面に設け外部に露出しているのは、外観が損な
われるばかりではなく、各鍵の操作や管理が煩わしく、
積み荷の盗難防止の上で、少ない方が望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き従来の問題点を解消しようとしてなされたものであ
り、その目的は、これらの問題を解決するために案出し
たものであり、その課題とするところは、貨物車に積載
した荷箱の後部門口を3枚以上の扉で閉じるバン型車両
荷箱の扉構造において、出来得る限り扉の表面から扉の
施錠機構をその内部に移動せしめることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き本発明の目的
を達成するために、本発明の請求項1に係る発明では、
貨物車に積載した荷箱の後部門口を3枚以上の扉で閉じ
るバン型車両荷箱の扉構造において、少なくとも後部門
口の両端に回動自在に螺着された第1と第2の扉、閉じ
た前記第1と第2の扉間の空間を閉塞するとともに、開
時に少なくともいずれか一方の前記扉にスライドして収
納される第3の扉、操作部とロック部とこれらの間に介
在して操作部の動作をロック部に伝達する接続機構を有
し、第1の扉に設けられ、少なくともロック部と接続機
構とがこれの表面から見えない位置に設けられた第1の
施錠装置、操作部とロック部とこれらの間に介在して操
作部の動作をロック部に伝達する接続機構を有し、第2
の扉に設けられこれの表面から見えず表面から操作不可
能な位置に設けられた第2の施錠装置、第3の扉の表面
に設けられた操作部と第3の扉の表面から見えない位置
に設けられたロック部とこれらの間に介在する接続機構
を有する第3の施錠装置、とを具備してなるバン型車両
荷箱の扉構造を提供する。本発明の請求項2に係る発明
では、前記第1の扉は後部門口の右端に回動自在に螺着
された右扉であり、前記第2の扉は後部門口の左端に回
動自在に螺着された左扉であり、第3の扉は第1の扉に
スライド自在に設けられていることを特徴とするバン型
車両荷箱の扉構造を提供する。本発明の請求項3に係る
発明では、記第1の扉は後部門口の左端に回動自在に螺
着された左扉であり、前記第2の扉は後部門口の右端に
回動自在に螺着された右扉であり、第3の扉は第1の扉
にスライド自在に設けられていることを特徴とするバン
型車両荷箱の扉構造を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を、
図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る車
両荷箱の後部開閉式構造において、中扉を閉じた状態を
示す正面図である。図2は、同じく中扉を開けた状態を
示す正面図である。この扉構造の使用の態様を概略説明
する。この形態では、車両荷箱の後部門口1に3枚の扉
を設けたものであり、該後部門口1の左右には、右扉2
と左扉3が配置されている。これら右扉2と左扉3は、
後部門口1の側縁で回動自在に支持される支持部材4
に、ヒンジ5をもって開閉自在に軸承されており、観音
開き式に開閉する。これら2枚の扉の間には中扉6が配
置され、この中扉6は、開くときに右扉2の背面に平行
にスライドして格納される。すなわち、図1は、方形の
後部門口1が右側の右扉2,左側の左扉3,右扉2の背
面から引き出された中扉のこれら3枚の扉により閉じら
れている。
【0012】施錠装置の配置について説明する。まず、
左扉3には、これを構成する扉パネル3’の内側に点線
で示すロックロッド7を用いた施錠装置が設けられてい
る。ロックロッド7には、その中央部にロックロッド7
の回動を操作する操作部8が扉パネルの表面に設けら
れ、該ロックロッド7の上下端部に延設されたカム9に
係合するカムキーパ10は、後部門口1の上下枠材に取
り付けられている。図3は後部門口1が開かれている状
態を示す斜視図であり、該ロックロッドのカムキーパ1
0が後部門口1の下側の枠材11に取り付けられている
ことが分かる。ロックロッド7は左扉3の表面にある操
作部8の操作で回転され、その先端に設けられたカム9
とカムキーパ10とを係合させると同時に、ロックロッ
ド7の回動が自動的にロックされるように操作部8にそ
のロック機構が格納されている。なお、上記操作部8は
左扉3の右側縁に設けて、中扉6が開いたときのみ操作
できるようにすることもできる。
【0013】なお、左扉3の施錠装置の別の実施の形態
を図4で示す。この実施の形態では、ロックロッドの代
わりに扉パネル3’の内側中扉寄りの上端と下端にそれ
ぞれラッチ錠12、13を設け、このラッチ錠12、1
3がワイヤー14、15を介して中央の操作部16に連
結されている。この施錠装置は全体を扉パネルの内側に
ケース3”を取り付けて収納することができる。後部門
口1の上下の枠材11、11にはそれぞれストライカー
17が取り付けられている。ラッチ錠12、13は、左
扉3を閉じる時、これらのラッチ錠12、13が後部門
口1の上下の枠材11、11に重合する位置まで回動す
ると、枠材側に固着されたストライカー17に衝突し、
全閉状態ではラッチ錠12、13とストライカー17と
が噛合した状態でロックされる。また、開ける時には、
操作部16のレバー18を引くと自動的にこの噛合は解
かれ、左扉3を開けることができる。
【0014】図3に明瞭に示すように、右扉2には、扉
パネル2’の内側に抜き差しピンを使用した落とし錠1
9が設けられている。落とし錠19を構成する抜き差し
ピン20、21は図3に示すように、右扉2の中央側上
端と下端にそれぞれ装着され、これらは点線で示すワイ
ヤー22、23を介して中央部の操作部27のレバー2
4の作動によって上下方向に出没自在に構成されてお
り、図3において後部門口1の上下の枠材11、11に
取り付けられた係止材25、26と枠材11,11の段
差11’の間に生じる隙間に係脱自在に構成されてい
る。後述するように施錠装置全体は右扉2の内装板2”
によって覆われている。なお、落とし錠の代わりに前記
したらラッチ式あるいはロッド式施錠装置等を使用する
ことができる。
【0015】中扉6は、袋状に形成された右扉2の中に
スライド自在に収納されているが、この詳細な構造は後
に述べる。中扉6の下縁には、それぞれラッチ式施錠装
置28、29が設けられ、点線で示すワイヤー30、3
0によって中扉6の端縁に装着された操作部31に連結
される。この操作部31のレバーは、図1及び図2にお
いて示されているように、中扉6の表面左縁に設けられ
た操作部32と連動しており、操作部31のレバーまた
はハンドル32を回動することにより、ワイヤー30を
介してラッチ式施錠装置28,29を操作でき、また、
ラッチ式施錠装置28、29は、後記するストライカー
33に衝突すると自動的に施錠され、これを解錠すると
きは、操作部31または32の操作により解錠すること
ができる。
【0016】左側のラッチ式施錠装置29は、中扉6を
閉じる時に全閉状態(図1)になると、後部門口1側に
設けた下側のレール45内のストライカー33に衝突し
て自動的にロックされ、これを解錠するときは中扉6外
面に取り付けた操作部32のハンドル操作により解錠さ
れる。また、右側のラッチ式施錠装置28は、中扉6を
開く時に、全開状態(図2)になると右扉2の下レール
に設けたストライカーに衝突して自動的にロックされ、
解錠(中扉を閉じる)するときは中扉6の内面の側端に
取り付けた操作部31のレバー操作により解錠する。
【0017】中扉6の左右両上端において該中扉6の内
側に上左走行部34(図1参照)と上右走行部35が設
けられ、これら走行部には、垂直方向に回転する走行ロ
ーラ40と水平方向に回転する規制ローラ41を併設し
ている。走行ローラはレール上を転動して中扉6の荷重
をレールによって支持し、規制ローラはレール内を転動
して中扉6の車両前後への揺動を防止する。さらに中扉
6の下縁にはそれぞれ水平ローラを軸支する下左走行部
36と下右走行部37が設けられている。
【0018】ついで、上記3つの扉の架装構造を主体に
さらなる扉構造の詳細な説明を図5乃至図8により行
う。図5は図1のA−A矢視断面、図6は図1のB−B
矢視断面、図7は、図2のC−C矢視断面、図8は図2
のD−D矢視断面を示す。図5は、中扉6の中央位置か
ら縦断面を観たもので、扉の平面部分はアルミ押出形
材、木製合板、サンドイッチパネル等を使用する。中扉
には図1から分かるように、その中央部にラッチ式施錠
装置28,29を操作するハンドルを具備した操作部3
2が装着され、上端と下端に上左右走行部34,35と
下左右走行部36,37が取り付けられる。後部門口1
の上枠材38の下端面には、中扉6の上端の2つの走行
部に軸支された走行ローラ40と規制ローラ41の転動
する断面コ字状の上レール39が固着されている。上レ
ール39はコ字状の開口を後方に向けて形成され、底部
42を走行ローラ40が転動すると共に、上レール39
の天井部に設けたコ字状の小レール43内を規制ローラ
41が転動する。46は中扉6の上端から侵入しようと
する雨水や塵埃をブロックするガスケットである。
【0019】後部門口1の下枠材11の上端面に沿って
基板44が張設され、その基板44に沿って下側のレー
ル45が固着されている。中扉6にはラッチ式施錠装置
29、30が左右下端に配設され、いずれもワイヤー3
0を介して中扉6の外面に取り付けられた操作部32と
中扉6の内面に取り付けられ、扉の側端面のレバーによ
り操作する操作部31のどちらによっても操作できるよ
うになっている。閉じられた中扉6を開く時には、操作
部32で、開かれた中扉6を閉じる時には、操作部31
で解錠することができる。中扉6の左のラッチ式施錠装
置29は、図3に示すように、前記レール45のレール
溝に埋設されたストライカー33に突き当たるとこれを
噛合してロックする。右のラッチ式施錠装置28は、図
に示していない右扉2の下レールのレール溝に埋設され
たストライカーに噛合してこれをロックする。47は中
扉6の下端から侵入しようとする雨水や塵埃をブロック
するガスケットである。
【0020】図6は、左扉3の中央から縦断面を観たも
ので、左扉3は中扉6と同様な素材により構成すること
ができる。左扉3の上側縁と下側縁にはアルミ製や樹脂
製の枠材が嵌着されており、図には示されてはいない
が、この枠材が後部門口1の上下枠材に当接する部位に
は気密性を保持するガスケットが貼着されている。図6
において、ロッドロック7は左扉3内に収納され、上端
と下端に設けたカムは、上枠材と下枠材に固着されたカ
ムキーパー10に挿入されると、左扉3の中央部に装着
した操作部8によりロッドロック7は回動して先端のカ
ムがカムキーパー10と噛み合い、左扉3はロックされ
る。
【0021】図7は、図2のC−C矢印に沿った断面を
示す。右扉2の上枠材48と下枠材19間に外装板50
が張設される。この上枠材48の内側に重ね合わせて断
面7字型の上レール51が固着される。上レール51の
天井部には開口を下方向に向けたコ字型小レール52が
固着されるとともに、上レール51の7字型の垂直部中
央から外装板方向に受け桟53が突設される。下枠材4
9の内側にも断面逆7字型の下レール54が下枠材49
に固着される。下レール54の底部にはコ字型小レール
が固着される。さらに、上レール51の内側下端と下レ
ールの内側上端間には内装板55が張設され、右扉2の
背面に戸袋状の空間を形成している。図7において、右
扉2の背面の空間には中扉6を格納した状態になってい
る。このように中扉6は、上レール51の受け桟53上
に走行ローラ40を介して支持されている。右扉2の下
端には、矯正ローラ56が前後方向に水平に軸着され
る。通常、右扉2は荷重によりヒンジ側に比べ中扉6側
が下方に傾斜しているので、右扉2を閉じるとき、右扉
2の下端が後部門口1の下枠材11に干渉したり、右扉
2の下部コ字型小レールと後部門口中央部のレール45
との位置がずれることがある。矯正ローラ56は、右扉
2を上方にガイドし、左右レールの位置合わせを容易に
するためのものである。
【0022】図8は、図2のD−D矢線に沿った断面図
であり、中扉6が開けられて右扉2の中に収納され、か
つ右扉2が閉じられて落とし錠19がロックされた状態
を示す。右扉2の左端の上下部には、落とし錠19が設
けられ、また、落とし錠19を構成する抜き差しピン2
0、21はワイヤー22、23を介して中央部の操作部
24のハンドル27の作動によって上下方向に出没自在
に構成されており、図8では、係止材25、26と枠材
11,11の段差の間に生じる隙間に係合した状態を示
している。
【0023】図1に示す全ての扉が閉じられた状態か
ら、操作部32を動作させて中扉6の施錠を解き、これ
を右方向へスライドさせると、後部門口1はその中央1
/3が開かれる。なお、中扉6は右扉2の中に吸い込ま
れて、ロックされる。さらに、右扉2を開く場合、中扉
6が開けられて初めて操作できる右扉の側縁に形成され
たハンドル27を操作して落とし錠19を解除し、右扉
2を開く。
【0024】また、ラッチ錠や落とし錠を設けた左扉を
開く場合には、中扉6を開いて、左扉3の内側端部に設
けられた操作部8を操作し、ロックロッド7を回転させ
てこれの上下端で係合しているカムとカムキーパの噛み
合いを外し、左扉3を開く。これとは別に、ロックロッ
ドを配設し、操作部を扉表面に取り付けると、左扉を中
扉と無関係に開閉することができる。
【0025】以上、本発明を上述の実施の形態により説
明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が
可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排
除するものではない。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1乃至請求項3に記載の発明では、左右に設けた右
扉と左扉に対し、施錠装置を扉パネルの内方に取り付け
て外観を美麗な扉形成用板材である扉パネルで覆うこと
のできる扉構造とする。かかる意匠上の改善に加え、こ
れら左右の扉の施錠装置の操作部をなるべく扉パネルの
内方に取り付け、外部からは中扉の操作部を操作して中
扉を開けてから開閉することができる扉構造として、外
観及び安全上の改善を図った。本発明はこのような車両
荷箱の扉構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る車両荷箱の後部開閉式構
造において、中扉を閉じた状態を示す正面図である。
【図2】図2は、同じく中扉を開けた状態を示す正面図
である。
【図3】図3は、後部門口を開いた状態を示す斜視図で
ある。
【図4】図4は、同じく後部門口を開いた状態を示す斜
視図である。
【図5】図5は、図1におけるAーA線に沿って切断し
た断面図である。
【図6】図6は、図1のB−B線に沿って切断した断面
図である。
【図7】図7は、図2のC−C線に沿って切断した断面
図である。
【図8】図8は、図2のD−D線に沿って切断した断面
図である。
【図9】図9は、従来の車両荷箱の後部門口を示す正面
図である。
【図10】図10は、従来の別の車両荷箱の後部門口を
示す正面図である。
【図11】図11は、従来のさらに別の車両荷箱の後部
門口を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・後部門口 2・・・・・右扉 2’・・・・扉パネル 2”・・・・内装板 3・・・・・左扉 3’・・・・扉パネル 4・・・・・支持部材 5・・・・・ヒンジ 6・・・・・中扉 7・・・・・ロックロッド 8・・・・・操作部 9・・・・・カム 10・・・・・カムキーパ 11・・・・・下枠材 12・・・・・ラッチ錠 13・・・・・ラッチ錠 14・・・・・ワイヤー 15・・・・・ワイヤー 16・・・・・操作部 17・・・・・ストライカー 18・・・・・レバー 19・・・・・落とし錠 20・・・・・抜き差しピン 21・・・・・抜き差しピン 22・・・・・ワイヤー 23・・・・・ワイヤー 24・・・・・レバー 25・・・・・係止材 26・・・・・係止材 27・・・・・操作部 28・・・・・ラッチ式施錠装置 29・・・・・ラッチ式施錠装置 30・・・・・ワイヤー 31・・・・・操作部 32・・・・・ハンドル 33・・・・・ストライカー 34・・・・・上左走行部 35・・・・・上右走行部 36・・・・・下左走行部 37・・・・・下右走行部 38・・・・・上枠材 39・・・・・上レール 40・・・・・走行ローラ 41・・・・・規制ローラ 42・・・・・底部 43・・・・・小レール 44・・・・・基板 45・・・・・レール 46・・・・・ガスケット 47・・・・・ガスケット 48・・・・・上枠材 49・・・・・下枠材 50・・・・・外装板 51・・・・・上レール 52・・・・・小レール 53・・・・・受け桟 54・・・・・下レール 55・・・・・内装板 56・・・・・矯正ローラ 101・・・・・観音開き式扉 102・・・・・観音開き式扉 103・・・・・荷箱 104・・・・・後部門口 105・・・・・ヒンジ 106・・・・・ヒンジ 107・・・・・ガスケット 108・・・・・ロックロッド 109・・・・・ロックロッド 110・・・・・保持具 111・・・・・保持具 112・・・・・ハンドル 113・・・・・ハンドル 114・・・・・ハンドル掛金装置 115・・・・・ハンドル掛金装置 116・・・・・カム 117・・・・・カム 118・・・・・カムキーパ 119・・・・・カムキーパ 121・・・・・右扉 122・・・・・中扉 123・・・・・左扉 124・・・・・右扉 125・・・・・左扉 126・・・・・支持部材 127・・・・・支持部材 128・・・・・ヒンジ 129・・・・・中扉 130・・・・・ロック装置 131・・・・・ロックロッド 132・・・・・化粧カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物車に積載した荷箱の後部門口を3枚
    以上の扉で閉じるバン型車両荷箱の扉構造において、少
    なくとも後部門口の両端に回動自在に螺着された第1と
    第2の扉、閉じた前記第1と第2の扉間の空間を閉塞す
    るとともに、開時に少なくともいずれか一方の前記扉に
    スライドして収納される第3の扉、操作部とロック部と
    これらの間に介在して操作部の動作をロック部に伝達す
    る接続機構を有し、第1の扉に設けられ、少なくともロ
    ック部と接続機構とがこれの表面から見えない位置に設
    けられた第1の施錠装置、操作部とロック部とこれらの
    間に介在して操作部の動作をロック部に伝達する接続機
    構を有し、第2の扉に設けられこれの表面から見えず表
    面から操作不可能な位置に設けられた第2の施錠装置、
    第3の扉の表面に設けられた操作部と第3の扉の表面か
    ら見えない位置に設けられたロック部とこれらの間に介
    在する接続機構を有する第3の施錠装置、とを具備して
    なるバン型車両荷箱の扉構造。
  2. 【請求項2】 前記第1の扉は後部門口の右端に回動自
    在に螺着された右扉であり、前記第2の扉は後部門口の
    左端に回動自在に螺着された左扉であり、第3の扉は第
    1の扉にスライド自在に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のバン型車両荷箱の扉構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の扉は後部門口の左端に回動自
    在に螺着された左扉であり、前記第2の扉は後部門口の
    右端に回動自在に螺着された右扉であり、第3の扉は第
    1の扉にスライド自在に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のバン型車両荷箱の扉構造。
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