JP4157189B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、電気的書き込み可能なEEPROM、フラッシュメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュメモリのメモリセルの1つとして、半導体基板上に電荷蓄積層(浮遊ゲート)と制御ゲートが積層形成されたMOSFET構造を有するものが知られている。通常、浮遊ゲートに蓄えられた電荷量によって、データ“0”または“1”を記憶し1つのセルに1ビットのデータを記憶する。
【0003】
これに対して、より高密度なフラッシュメモリを実現させるため、1つのセルに多ビット分のデータを記憶させる多値記憶方式も知られている。例えば、4値記憶方式では、データ“0”、“1”、“2”、“3”を1つのセルに記憶させるため、データに対応した4つの電荷量を浮遊ゲートに蓄える。
【0004】
4値方式を例にデータの記憶状態の一例を説明する。
【0005】
浮遊ゲートの電荷量が零の状態を中性状態とし、中性状態より正の電荷を蓄えた状態を消去状態とする。また、消去状態をデータ“0”に対応させる。例えば、基板に高電圧(〜20V)を印加し、制御ゲートを0Vとすることで消去が行われる。しかし、セルのしきい値のバラツキ等により、印加電圧が高すぎて浮遊ゲートの電荷量が高か過ぎる正レベルの電荷量になることがある(これを、過消去と称する)。この過消去状態のセルは、通常の書き込みパルス電圧を印加しても、浮遊ゲートの電荷が所定の負のレベルにならず、書き込み、特に“0”データの書き込みが失敗するおそれがある。
【0006】
中性状態より負の電荷を蓄えた状態をデータ“1”の状態とする。データ“2”の状態も中性状態より負の電荷を蓄えた状態であるが、負の電荷量がデータ“1”の状態の負の電荷量より多くされる。データ“3”の状態はさらに負の電荷量が多くされる。
【0007】
例えば、書き込み動作中、基板、ソース、ドレインを0V、制御ゲートを高電圧(〜20V)として、負の電荷を浮遊ゲートに蓄え、データ“1”、“2”、“3”を書き込む。また、書き込み動作中、制御ゲートを高電圧(〜20V)、基板を0V、ソース、ドレイン、チャネルを正の電位として、浮遊ゲート中の電荷を保持し、データ“0”をメモリセルに記憶する。
【0008】
これによって、4つの書き込み状態(“0”、“1”、“2”、“3”)がメモリセルにおいて実現される。
【0009】
フラッシュメモリの中で、高集積度を実現するために、複数のメモリセルが直列に接続され、一端が第1の選択トランジスタを介してビット線に接続され、他端がもう1つの選択トランジスタを介して共通ソース線に接続されて、NAND型メモリセルユニットを構成するものが知られている。
【0010】
このNAND型セルユニットでは、“0”書き込み時に、ビット線を電源電圧VCC(例えば3V)、第1の選択トランジスタのゲートをVCC、選択メモリセルの制御ゲートを20V、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルの制御ゲートを0V、残りの非選択メモリセルの制御ゲートを11Vとする。
【0011】
第1の選択トランジスタを介してNAND型メモリセルユニット内のメモリセルのチャネルに転送される電圧はVCC以下である。しかし、第1の選択トランジスタが非導通となって以降、メモリセルの制御ゲートとメモリセルのチャネルの静電容量結合によってチャネル電圧は上昇する。
【0012】
これによって、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルも非導通になる。例えば、結合比が50%であれば、選択されたメモリセルのチャネル電位は、単純計算で10Vとなる。また、非選択メモリセルのチャネル電位は、5.5Vになる。
【0013】
非選択メモリセルのチャネル電位が5.5Vになれば、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのしきい値が−5.5V以上の場合、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルは非導通になる。逆にいえば、−5.5V以上にデータ“0”の状態を制御しなければならない。
【0014】
“1”、“2”、“3”書き込み時は、ビット線を0Vとする。書き込み後、メモリセルの状態を確認(書き込みベリファイ)するが、もし、書き込みが完全に行われてないメモリセルがあれば、その書き込み不完全のメモリセルについてのみ再書き込みを行う。
【0015】
これによって、メモリセルのしきい値が精度よく制御される。全ての選択されたメモリセルがベリファイされれば、書き込みを終了する。1回の“1”、“2”、“3”書き込み時間は同じに設定される。このため、書き込み時間を浮遊ゲートに貯める電荷が最も少ない“1”書き込みに合せ、書き込み回数により全てのデータ“1”、“2”、“3”の書き込みを可能にする。
【0016】
このような場合、先ず、“1”書き込みするメモリセルに“1”が書けて、次に、“2”書き込みするメモリセルに“2”が書けて、最後に、“3”書き込みするメモリセルに“3”が書ける。
【0017】
また、フラッシュメモリの書き込み方法として、“1”、“2”、“3”書き込み時間を同じに、つまり、書き込み速度を等しくするように、ビット線電圧を書き込みデータに応じて変える方法がある。
【0018】
しかし、この方法の場合、上述のようなNAND型メモリセルユニットでは、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのしきい値が0Vに近いため、制御ゲートが0Vであると、ビット線の0Vより大きい電圧を、選択されたメモリセルに転送することができない。
【0019】
また、多値記憶するためには、2値記憶に比べ、より多くの量の電荷を浮遊ゲートに蓄える必要がある。しかし、浮遊ゲートに蓄えた電荷量が多いほど、浮遊ゲートから自己電界によって単位時間当たりに浮遊ゲートから抜ける電荷の量は増加する。よって、多値記憶システムでは、データ保持時間が2値記憶システムに比べて短くなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の多値記憶システムの不揮発性半導体記憶装置においては、“0”データ書き込み時の選択メモリセルのチャネル電位が、他のメモリセルのチャネル電圧と分離されているので、選択メモリセルのチャネル電圧は十分に上昇する。ところが、過消去などでメモリセルのしきい値が負の方向へ深くなりすぎると、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルが非導通にならず、選択されたメモリセルのチャネル電位が十分に上昇せず、“0”データを正しく書き込めないという問題がある。過消去は、何回も消去を実行したり、消去電圧が高すぎると起こる。
【0021】
また、“1”、“2”、“3”書き込み時に、1回の書き込み時間を示す書き込みパルスの長さが“1”、“2”、“3”書き込みにかかわらず全て等しいため、“1”、“2”、“3”書き込みの書き込み速度が等しくならない。即ち、1回の書き込み時間を“1”書き込みに合せ、“1”、“2”、“3”書き込みは、書き込み回数により制御しているため、小刻みに書き込みパルスを印加しなければならず、データ書き換えが遅くなるという問題がある。
【0022】
また、データ保持時間が2値記憶システムに比べて短くなるという問題があった。
【0023】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、“0”データ書き込み時において、選択されたメモリセルに印加される電圧を十分に低くし、過消去があったとしても確実に“0”書き込みができる不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0024】
本発明の他の目的は、高速にメモリセルに多値レベルのデータを書き込むことができる不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0025】
本発明の別の目的は、データ保持時間が短くなることを補償し、高信頼性を実現できる多値記憶の不揮発性半導体メモリシステムを提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いている。
【0027】
(1)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、n値(nは、3以上の自然数)のデータを記憶できる複数の不揮発性半導体メモリセルと、前記複数の不揮発性半導体メモリセルに対して書き込み電圧を同時に印加する書き込み動作と前記書き込み動作後に十分に書き込みが行われたか否かを確認する書き込みベリファイ動作を繰り返し行うデータ書き込み手段と、1回の書き込み動作時に前記書き込み電圧を各不揮発性半導体メモリセルに与える時間を、各不揮発性半導体メモリセルに書き込むデータの値によって異ならしめる時間設定手段と、を具備するものである。
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
(2)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(1)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、前記複数の不揮発性半導体メモリセルのうち前記書き込みベリファイ動作で十分に書き込みが行われたことが確認されたメモリセルについては、前記確認が行われた後の前記書き込み動作で前記書き込み電圧が印加されないものである。
(3)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(1)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、前記複数の不揮発性半導体メモリセルの全てに対して、前記書き込みベリファイ動作で十分に書き込みが行われたことが確認された場合には、前記複数の不揮発性半導体メモリセルに対する前記書き込み動作を終了させるものである。
(4)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(1)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、前記書き込み動作と前記書き込みベリファイ動作の繰り返し回数が所定の回数に達したときに、前記複数の不揮発性半導体メモリセルのうち十分に書き込みが行われていないメモリセルが1つでも存在する場合には、前記書き込み動作を終了させる制御回路をさらに具備するものである。
(5)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(1)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、前記複数の不揮発性半導体メモリセルは、同一のワード線に接続されるものである。
(6)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(1)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、直列接続された複数の不揮発性半導体メモリから構成されるNANDセルユニットを具備し、前記データ書き込み手段は、前記NANDセルユニット内の選択された不揮発性半導体メモリセルに前記書き込み電圧を印加し、前記選択された不揮発性半導体メモリセルの隣に存在する不揮発性半導体メモリセルに第1の電圧を印加し、残りの不揮発性半導体メモリセルの制御ゲートに第2の電圧を印加するものである。
(7)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(6)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、前記書き込み電圧は、第1及び第2の電圧よりも高く、前記第2の電圧は、前記第1の電圧よりも高いものである。
(8)本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、上記(7)に記載した不揮発性半導体記憶装置であって、前記第1の電圧は、0Vであるものである。
【0043】
上記構成の不揮発性半導体記憶装置では、書き込みデータが“1”か“2”か“3”かによって、1回の書き込みパルス長を制御する。これによって、“1”、“2”、“3”書き込みそれぞれの書き込み速度の差を補償でき、“1”書き込みにあわせて、小刻みに書き込みパルスを印加しなければならないということがなくなり、データの書き換えが高速に行える。
【0056】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明による不揮発性半導体記憶装置の第1の実施形態を説明する。
【0057】
図1は、本発明の第1実施形態に関わる不揮発性半導体記憶装置、具体的には、4値記憶式NANDフラッシュメモリの構成を示している。
【0058】
複数のビット線と複数のワード線と共通ソース線を含み、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイ1に対して、ビット線を制御するためのビット線制御回路2とワード線制御回路6が設けられる。
【0059】
ビット線制御回路2は、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルのデータを読み出したり、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルの状態を検出したり、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルに書き込み制御電圧を印加して、メモリセルに対し書き込みを行う。
【0060】
ビット線制御回路2は、複数のデータ記憶回路を含み、カラムデコーダ3によって選択されたデータ記憶回路によって読み出されたメモリセルのデータは、データ入出力バッファ4を介してデータ入出力端子5から外部へ出力される。また、外部からデータ入出力端子5に入力された書き込みデータは、データ入出力バッファ4を介して、カラムデコーダ3によって選択されたデータ記憶回路に初期的な制御データとして入力される。
【0061】
ワード線制御回路6は、メモリセルアレイ1中のワード線を選択し、読み出しあるいは書き込みあるいは消去に必要な電圧を与える。
【0062】
メモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、およびワード線制御回路6は、制御信号および制御電圧発生回路7によって制御される。制御信号および制御電圧発生回路7は、外部から制御信号入力端子8に入力される制御信号によって制御される。
【0063】
図2は、図1のメモリセルアレイ1及びビット線制御回路2の構成を示している。
【0064】
メモリセルMが4個直列接続されたNAND型セルユニットの一端が選択トランジスタSを介してビット線BLに接続され、他端が選択トランジスタSを介して共通ソース線SRCに接続される。メモリセルMの制御ゲート電極はワード線WLに接続され、2つの選択トランジスタSはそれぞれ選択ゲート線SG1,SG2に接続される。
【0065】
1本のワード線WLを共有するメモリセルMはページと言う単位を形成し、4ページで1ブロックを構成する。ここでは、2ブロック分が示されているが、任意の整数、例えば1024ブロックなどでもよい。ビット線BLはBL0〜BL4223の4,224本が示されているが、任意の整数、例えば2112本などでもよい。
【0066】
ビット線制御回路2は、複数のデータ記憶回路10を含む。ここでは、2本のビット線BLに対して1つ設けられているが、任意の整数本、例えば1本や4本や6本や9本などでもよい。
【0067】
カラム選択信号CSLは、カラムデコーダ3の出力信号であり、例えば、ビット線BL0とBL1に接続されるデータ記憶回路10は、カラム選択信号CSL0,CSL1によって選択され、メモリセルのデータはデータ入出力バッファ4に出力される。
【0068】
また、例えば、カラム選択信号CSL2,CLS3によって選択されたビット線BL2,BL3に接続されるデータ記憶回路10には、データ入出力バッファ4から制御データが初期的に転送される。
【0069】
データ記憶回路10は、読み出し時、2本のビット線のうちいずれか一方のビット線に接続されるメモリセルのデータを読み出す。また、データ記憶回路10は、書き込み時も、2本のビット線のうちいずれか一方のビット線に接続されるメモリセルに対し、制御データに従って書き込み制御電圧を印加する。
【0070】
また、データ記憶回路10は、書き込み状態を検出(ベリファイ)する際にも、2本のビット線のうちいずれか一方のビット線に接続されるメモリセルの書き込み状態を検出する。
【0071】
図3は、図2に示されたメモリセルMと選択トランジスタSの構造を示している。
【0072】
p型の半導体基板11(あるいはp型ウェル)の表面にn型の拡散層12が形成され、1方がドレイン、もう1方がソースとなる。
【0073】
メモリセルMでは、半導体基板11(あるいはp型ウェル)上に絶縁膜13を介して浮遊ゲート14が形成され、さらにその上に絶縁膜15を介してワード線WLとなる制御ゲート16が形成される。
【0074】
選択トランジスタSでは、半導体基板11(あるいはp型ウェル)上に絶縁膜17を介して選択ゲート線SGとなる選択ゲート18が形成される。
【0075】
メモリセルMの制御ゲート16にしきい値以上の電圧を印加すると、浮遊ゲート14下にチャネルが形成される。
【0076】
例えば、制御ゲート16と浮遊ゲート14間の容量が1fF、浮遊ゲート14とチャネルの容量が1fF、チャネルと基板11間の容量が0.25fF、n型拡散層12と基板11間の容量が計0.25fFとすると、制御ゲート16とチャネル(またはn型拡散層12)との容量結合比は、50%である。チャネルおよびn型拡散層12が浮遊状態の時、制御ゲート16が1V上昇すると、チャネルあるいはn型拡散層12の電位は、0.5V上昇する。
【0077】
図4は、図2に示されるNAND型セルユニットと2つの選択トランジスタの構造を示している。
【0078】
メモリセルMは、4つが直列接続され、NANDセル列を構成する。NANDセル列の一端は、選択トランジスタSを介して共通ソース線SRCに接続され、その他端は、選択トランジスタSを介してビット線BLに接続される。
【0079】
消去は、基板の電圧Vsubを消去電圧20Vにする。また、選択ゲート線SG1,SG2、ソース線SRC、ビット線BLも20Vにする。消去するブロックのワード線WL1〜WL4を0Vにすると、電子が浮遊ゲートから基板へ放出され、しきい値が負になる(データ“0”の状態)。消去しないブロックのワード線WL1〜WL4を20Vにすると、そのブロックのメモリセルでは、電子が浮遊ゲートから基板へ放出されない。
【0080】
選択されたブロックの選択されたワード線を例えばWL2とすると、書き込み時は、選択されたワード線WL2に書き込み電圧20Vが印加される。選択されたワード線WL2の両隣の非選択ワード線WL1、WL3には、0Vが与えられる。残りの非選択ワード線WL4には11Vが与えられる。
【0081】
また、選択ゲート線SG1には、電源電圧VCCが与えられる。選択ゲート線SG2は0Vである。非選択ブロックの全ワード線WLと全選択ゲート線SGは、0Vである。書き込みを行うメモリセルは、ワード線WL4に繋がるメモリセルからワード線WL1に繋がるメモリセルへ向かって順番に選択される。
【0082】
図4の例では、4つのメモリセルでNAND型メモリセルユニットを構成しているが、例えば、8個や16個のメモリセルから構成してもよい。16個のメモリセルにより1つのユニットを構成する場合、書き込み時に、例えば、ビット線側から4つ目のメモリセルが選択されると、その制御ゲートに繋がるワード線には、書き込み電圧20Vが与えられる。
【0083】
選択されたメモリセルの両隣に存在するビット線側から3番目と5番目のメモリセルの制御ゲートに繋がる2本のワード線には、0Vが与えられる。残りの13個のメモリセルの制御ゲートに繋がる13本のワード線には、11Vが与えられる。
【0084】
また、書き込み時に、ビット線側から2つ目のメモリセルが選択されると、その制御ゲートに繋がるワード線に書き込み電圧20Vが与えられる。選択されたメモリセルの両隣に存在するビット線側から1番目と3番目のメモリセルの制御ゲートに繋がる2本のワード線には、0Vが与えられる。残りの13個のメモリセルの制御ゲートに繋がる13本のワード線には、11Vが与えられる。
【0085】
また、書き込み時に、ビット線側から1つ目のメモリセルが選択されると、その制御ゲートに繋がるワード線に書き込み電圧20Vが与えられる。選択されたメモリセルの隣に存在するビット線側から2番目のメモリセルの制御ゲートに繋がるワード線には、0Vが与えられる。残りの14個のメモリセルの制御ゲートに繋がる14本のワード線には、11Vが与えられる。
【0086】
書き込みは、選択ブロックについてメモリセルのデータの一括消去を行い、各メモリセルがデータ“0”を記憶している状態に揃えた後に例えばページ単位で行われる。
【0087】
例えば、4値記憶の場合、データ“1”、“2”、“3”を書き込むときは、ビット線BLを0Vの書き込み制御電圧にする。メモリセルは、ワード線WL4に繋がるものからワード線WL1に繋がるものへ順番に選択されるため、選択されたメモリセルよりもビット線側に存在するメモリセルは、常に消去状態にあることになる。
【0088】
よって、選択されたメモリセルよりもビット線側に存在するメモリセルのワード線が0Vに設定されていても、ビット線の書き込み制御電圧(0V)は、選択されたメモリセルに転送される。
【0089】
これによって、選択メモリセルでは、基板から浮遊ゲートへ電子が移動し、選択メモリセルのしきい値が正になる。
【0090】
また、データ“0”を書き込む場合は、ビット線BLを電源電圧VCCの書き込み制御電圧にする。選択ゲートSG1が電源電圧VCCであるため、“0”書き込み時はビット線側の選択ゲートSが非導通になり、各メモリセルのチャネルとn型拡散層12は浮遊状態となる。
【0091】
その結果、ワード線に書き込み電圧20Vが与えられた選択メモリセルのチャネルの電位及びワード線に11Vが与えられた非選択メモリセルのチャネルの電位は、それぞれ上昇する。そして、選択されたメモリセルの両隣に存在するメモリセルは、ワード線に0Vが与えられているため、チャネルの電位が所定値になると、非導通となる。
【0092】
選択されたメモリセルのチャネル電位は、容量結合比が50%の場合、書き込み電圧20Vによって約10Vまで上昇する。この場合、選択されたメモリセルの制御ゲートとチャネルの電位差が小さいため、選択メモリセルの浮遊ゲートには電子が注入されず、データ“0”書き込みが行える。
【0093】
但し、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのしきい値が過度に負の方に深いと、書き込み時に、その制御ゲートに0Vを与えても非導通にならない。このため、後に詳しく説明するように、メモリセルのデータを一括消去(選択ブロックのみ)した後、いわゆる事前書き込みを行って、各メモリセルのしきい値を制御している。
【0094】
また、データ“1”、“2”、“3”を書くときのビット線BLの書き込み制御電圧は0Vであるが、後に詳しく説明するように、その0Vの書き込み制御電圧が印加される時間をデータに応じて調整する。
【0095】
例えば、データ“1”書き込み時は、データ、“2”、“3”書き込み時よりも0Vの書き込み制御電圧がビット線に印加される時間を短くする。これは、データ“1”を記憶させるためにメモリセルMの浮遊ゲートに注入する電子量は、データ、“2”、“3”を記憶させるために注入する電子より少なくてよいためである。
【0096】
さらに、データ“1”、“2”、“3”をそれぞれ書き込むために、書き込みデータに応じてビット線に0Vの書き込み制御電圧を印加する時間を異ならしめてもよい。具体的には、データ“1”、“2”、“3”書き込みのための書き込み制御電圧の印加時間は、それぞれ1μsec、5μsec、25μsecとなる。
【0097】
例えば、4値記憶の場合、データ“0”に対応するメモリセルのしきい値は、0V以下に、データ“1”に対応するメモリセルのしきい値は、0.3V〜0.7Vの範囲に、データ“2”に対応するメモリセルのしきい値は、1.5V〜1.9Vの範囲に、データ“3”に対応するメモリセルのしきい値は、2.7V〜3.1Vの範囲に設定される。
【0098】
読み出し時は、例えば、ワード線WL2に繋がるメモリセルが選択されているとすると、選択されたブロックの選択ワード線WL2をVcgにする。選択されたブロックの非選択ワード線WL1、WL3とWL4は、例えば、Vread=4.5Vにする。選択されたブロックの選択ゲート線SG1とSG2も、Vread=4.5Vにする。非選択ブロックの全ワード線WL及び選択ゲート線SG1は、0Vである。ソース線SRCは、寄生抵抗を介して0Vに接地される。
【0099】
共通ソース線の電位が寄生抵抗によって上昇しなければ、
(1) Vcgを0Vにして、選択メモリセルがデータ“1”か“2”か“3”を記憶していれば、1Vに充電された浮遊状態のビット線の電圧は、1Vのままである。一方、選択メモリセルがデータ“0”を記憶していれば、1Vに充電された浮遊状態のビット線の電圧は、0.5Vに下がる。
【0100】
(2) Vcgを1.1Vにして、選択メモリセルがデータ“2”か“3”を記憶していれば、1Vに充電された浮遊状態のビット線の電圧は、1Vのままである。選択メモリセルがデータ“0”か“1”を記憶していれば、1Vに充電された浮遊状態のビット線の電圧は、0.5Vに下がる。
【0101】
(3) Vcgを2.3Vにして、選択メモリセルがデータ“3”を記憶していれば、1Vに充電された浮遊状態のビット線の電圧は、1Vのままである。選択メモリセルがデータ“0”か“1”か“2”を記憶していれば、1Vに充電された浮遊状態のビット線の電圧は、0.5Vに下がる。
【0102】
以上の(1)〜(3)より、メモリセルMに記憶されているデータを判定することができる。
【0103】
図5は、図2のデータ記憶回路10の具体的な構成例を示している。
【0104】
クロック同期式インバータCI1,CI2及びnチャネルMOSトランジスタQn3,Qn4,Qn5で第1のサブデータ回路を構成する。また、クロック同期式インバータCI3,CI4及びnチャネルMOSトランジスタのQn10,Qn11,Qn12で第2のサブデータ回路を構成する。
【0105】
第1及び第2のサブデータ回路は、それぞれ書き込み時に、第1及び第2のサブデータを記憶する。第1及び第2のサブデータ回路は、それぞれ読み出し時に、第1及び第2の読み出しサブデータを記憶する。
【0106】
第1のサブデータ回路内のノードNaiが“H”レベルである状態は、第1のサブデータ回路が“1”の第1の読み出しサブデータあるいは“1”の第1のサブデータを記憶している状態である。また、第2のサブデータ回路内のノードNai+1が“H”レベルである状態は、第2のサブデータ回路が“1”の第2の読み出しサブデータあるいは“1”の第2のサブデータを記憶している状態である。
【0107】
第1のサブデータ回路内のノードNaiが“L”レベルの状態は、第1のサブデータ回路が“0”の第1の読み出しサブデータあるいは“0”の第1のサブデータを記憶している状態である。第2のサブデータ回路内のノードNai+1が“L”レベルの状態は、第2のサブデータ回路が“0”の第2の読み出しサブデータあるいは“0”の第2のサブデータを記憶している状態である。
【0108】
pチャネルMOSトランジスタQp1及びQp2は、信号PRSTB1及びPRSTB2が“L”となって第1及び第2のサブデータ回路に“0”のサブデータを設定するものである。
【0109】
nチャネルMOSトランジスタQn1,Qn8は、第1及び第2のサブデータ回路とそれぞれ入出力線IOL、IOUを電気的に接続するためのものである。それぞれのゲート電極には、カラムデコーダ3からの出力CSLi及びCSLi+1がそれぞれ与えられる。
【0110】
例えば、CSLiが“H”になると、ビット線BLiとBLi+1に設けられたデータ記憶回路10の第1のサブデータ回路とデータ入出力線IOLが電気的に接続される。データ入出力線IOL、IOUは、データ入出力バッファ4に接続されていて、この第1あるいは第2のサブデータ回路にサブデータを設定することができる。あるいは、この第1あるいは第2のサブデータ回路の読み出しサブデータをデータ入出力バッファ4に出力することができる。
【0111】
nチャネルMOSトランジスタQn2及びQn9は、第1のサブデータ回路及び第2のサブデータ回路のサブデータが全て“0”か否かを検出する。データ記憶回路10は、この例では2112個あるので、2112個の第1のサブデータと2112個の第2のサブデータが全て“0”であれば、共通信号線PTと接地線が非導通となって検出される。
【0112】
nチャネルMOSトランジスタQn6,Qn7は、第1のサブデータ回路に記憶されているサブデータに応じて、ビット線BLの電圧を下げるためのものである。また、nチャネルMOSトランジスタQn13,Qn14は、第2のサブデータ回路に記憶されているサブデータに応じて、ビット線BLの電圧を下げるためのものである。nチャネルMOSトランジスタQn15は、ビット線BLを充電するためのものである。
【0113】
nチャネルMOSトランジスタQn16,Qn18は、第1及び第2のサブデータ回路とビット線BLiあるいはBLi+1の電気的接続を制御する。信号BLC1が“H”でBLC2が“L”であれば、第1及び第2のサブデータ回路とビット線BLiが電気的に接続される。
【0114】
信号BLC1が“L”でBLC2が“H”であれば、第1及び第2のサブデータ回路とビット線BLi+1が電気的に接続される。nチャネルMOSトランジスタQn17及びQn19は、ビット線BLiと電圧VBL1の電気的接続、ビット線BLi+1と電圧BL2の電気的接続を制御する。
【0115】
信号PRE1が“H”であれば、ビット線BLiと電圧VBL1が電気的に接続される。信号PRE2が“H”であれば、ビット線BLi+1と電圧VBL2が電気的に接続される。
【0116】
ビット線BLiあるいはビット線BLi+1を介してメモリセルMのデータあるいは書き込み状態を示す信号が転送される。第1のサブデータ回路ではクロック同期式インバータCI1が、第2のサブデータ回路ではクロック同期式インバータCI3が、ビット線BLの信号の論理レベルをセンスするセンスアンプとしても働く。
【0117】
クロック同期式インバータCIの具体的な構成は、図6に示されている。
【0118】
nチャネルMOSトランジスタQn20とpチャネルMOSトランジスタQp4で構成されるインバータ回路の入力端子がINで出力端子OUTである。このインバータ回路を信号CLOCKとその反転信号CLOCKBによって活性化したり非活性化するためnチャネルMOSトランジスタQn21とpチャネルMOSトランジスタQp3が設けられている。信号CLOCKが“H”、CLOCKBが“L”で活性化され、信号CLOCKが“L”、CLOCKBが“H”で非活性化される。
【0119】
信号SEN1、LAT1、SEN2、LAT2、PRO1、PRO2、BLC1、BLC2、PRE1、PRE2、VRFY1、VRFY2、VRFY3、PRO10、PRSTB1、PRSTB2、BIAS、VBL1、VBL2、VREGは、制御信号及び制御電圧発生回路7の出力信号で、図2にみられるデータ記憶回路10の全てに共通である。信号PTも制御信号及び制御電圧発生回路7に入力される。電圧VCCは電源電圧で例えば3Vである。
【0120】
第1及び第2のサブデータ回路は、“0”あるいは“1”のサブデータを記憶し、各々、ビット線信号の“H”レベルに応答して記憶されている“1”のサブデータを“0”のサブデータに変更し、“0”のサブデータを保持するよう構成されている。
【0121】
図5の回路の動作を説明する。信号PRO1あるいはPRO2が“H”となってビット線BLの電圧レベルがクロック同期式インバータCI1あるいはCI3でセンスされる前に、第1あるいは第2のサブデータに応じて、ビット線BLの電圧レベルがnチャネルMOSトランジスタQn4、5あるいはQn11、12によって調整される。
【0122】
第1あるいは第2のサブデータが“0”の場合のみ、ビット線BLの電圧レベルは“H”にされる。信号PRO1あるいはPRO2が“H”となって、このときビット線の“H”レベルがクロック同期式インバータCI1あるいはCI3の入力端子に転送されると、ノードNaiあるいはNai+1が“L”レベルにされる。
【0123】
さらに、クロック同期式インバータCI2あるいはCI4によって、“0”のサブデータが記憶される。よって、もともと記憶されている“0”のサブデータは変更されない。もともと記憶されているサブデータが“1”の場合は、ビット線BLのレベルが“H”の時“0”のサブデータに変更され記憶され、ビット線BLのレベルが“L”の時“1”のサブデータを保持する。
【0124】
なお、データ記憶回路10の具体的な構成は図5に示した例に限定されず、種々様々な構成により実現できる。
【0125】
図7は、ワード線制御回路6の具体的な構成の一例を示している。なお、図2に示されるブロックごとに、図7に示される回路が設けられることになる。
【0126】
信号Pi(i=0〜Np)、Qi(i=0〜Nq)、Ri(i=0〜Nr)は、ブロックアドレス信号である。Piのうち選択された1つだけがVCCとなる。Qiのうち選択された1つだけがVCCとなる。Riのうち選択された1つだけがVCCとなる。Np=7、Nq=7、Nr=15で、Np×Nq×Nr=1024ブロックが選択可能である。
【0127】
ブロックに対応する信号Pi、Qi、Riの組み合わせが全て“H”になると、そのブロックは選択される。信号Piは、nチャネルMOSトランジスタQn25とpチャネルMOSトランジスタQp5に入力される。信号Qiは、nチャネルMOSトランジスタQn26とpチャネルMOSトランジスタQp6に入力される。
【0128】
信号Riは、nチャネルMOSトランジスタQn27とpチャネルMOSトランジスタQp7に入力される。信号Pi、Qi、Riの組み合わせが全て“H”になると、インバータI2の入力が“L”となってこのブロックは選択される。このブロックが不良の場合、フューズF1は切断される。
【0129】
フューズF1が切断されると、信号Pi、Qi、Riの組み合わせが全て“H”になっても、インバータI2の入力は“H”のままである。インバータI2とpチャネルMOSトランジスタQp8で、インバータI2の入力は“H”に固定されている。
【0130】
このブロックが選択されると、ディプレッションタイプnチャネルMOSトランジスタQnd1を介して、nチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートが“H”になる。また、信号SGD1、WLD1〜4、SGD2がそれぞれ選択ゲート線SG1、ワード線WL1〜WL4、選択ゲート線SG2に転送される。
【0131】
このブロックが選択されてない場合、信号WLGNDBが“L”であれば、NOR論理回路G2の出力が“H”となり、nチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34が導通して、選択ゲート線SG1とワード線WL1〜WL4は接地される。
【0132】
nチャネルMOSトランジスタQn22〜24、キャパシタC1、C2、インバータI1、NAND論理回路G1は、電源電圧VCCより高い電圧VPPRWを、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートに転送するための回路である。
【0133】
信号OSCは、一定の周期で“L”と“H”となる信号である。電圧VPPRWを転送する場合、信号BWLHBを0Vにする。なぜなら、ディプレッションタイプnチャネルMOSトランジスタQnd1は、そのゲートが電源電圧VCCのとき、ドレインからソースへ電源電圧VCCを転送できるようにされていて、そのゲートが0Vのとき、ドレインからソースへ電源電圧VCCを転送できないようにされているからである。
【0134】
信号OSC、BWLHB、WLGNDB、SGD1、WLD1〜4、SGD2、VPPRWは、制御信号及び制御電圧発生回路7の出力信号で、各ブロックのワード線制御回路6全てに共通である。
【0135】
図8は、メモリセルに記憶されている4値データの読み出し動作を示す。
【0136】
ここでは、ビット線BL0、BL2、…、BLi、…、BL4222が選択され(代表としてBLiを示す)、ワード線WL2が選択されている場合を示す。また、信号VBL1,VBL2の電圧は0V、信号BLC2の電圧は0V、信号PRE2の電圧はVCC、ビット線BLi+1の電圧は0V、信号VRFY1の電圧は0V、信号VRFY3の電圧は0V、信号PRO10の電圧は0V、信号CSLi,CSLi+1の電圧は0V、信号VREGの電圧は0Vのままなので、図8への表示を省略している。
【0137】
まず、選択されたブロックの選択ゲート線SG1が4.5Vになる。同時に、信号PRE1がVCCから0V、BLC1が0Vから7Vとなってビット線BLiが選択される。信号BIASが0Vから1.8Vとなってビット線BLiが0.8Vに充電される。
【0138】
nチャネルMOSトランジスタQnのしきい値は、断らない限り1Vとする。信号BIASが0Vとなってビット線BLiの充電は終了する。続いて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2及び非選択ワード線WL1、WL3、WL4が0Vから4.5Vにされ、選択ワード線WL2が0Vから2.3Vにされる。
【0139】
なお、表1は、メモリセルMに記憶されているデータと、そのメモリセルのしきい値の関係を示している。
【0140】
【表1】
Figure 0004157189
【0141】
選択ワード線WL2が2.3Vになると、メモリセルが“3”データを記憶している場合のみビット線BLiは、0.8Vのままである。それ以外の場合は、ビット線BLiは、0.5V以下となる。一定期間経った後、選択ゲート線SG2及び非選択ワード線WL1〜WL4が0.0Vにされる。
【0142】
選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号SEN2、LAT2をVCCから0Vにする。信号PRSTB2をVCCから0Vにすると、ノードNbi+1がVCCとなる。信号PRSTB2をVCCに戻した後、信号PRO2を0Vから1.6Vにする。
【0143】
メモリセルが“3”データを記憶している場合、ビット線BLiは0.8Vをを維持しているので、nチャネルMOSトランジスタQn10は、非導通で、ノードNbi+1は、VCCを維持する。
【0144】
メモリセルが“3”以外のデータを記憶している場合、ビット線BLiは、0.5V以下で、nチャネルMOSトランジスタQn10は、導通し、ノードNbi+1の電位は、電源電圧VCCから下がる。
【0145】
例えば、1本のビット線BLの容量が5pFで、ノードNbi+1の寄生容量が0.1pFとすると、VCC=3Vのとき、ノードNbi+1は、約0.55V以下に下がる。
【0146】
信号SEN2がVCCに戻りクロック同期式インバータCI3が活性化され、ノードNbi+1の電圧がセンスされる。信号LAT2がVCCに戻ると、クロック同期式インバータCI4が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第2のサブデータ回路にラッチされる。
【0147】
再び、信号PRO2が0Vとなって、ビット線BLiとノードNbi+1が切り離された後、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは、0Vにリセットされ、メモリセルMのしきい値が2.3V以上かどうかを検出する動作が終わる。
【0148】
メモリセルが“3”データを記憶している場合のみ、第2のサブデータ回路の第2の読み出しサブデータは“0”となる。それ以外の場合は、第2の読み出しサブデータは“1”である。
【0149】
次に、メモリセルMのしきい値が0.0V以上かどうかを検出する動作に入る。信号PRE1がVCCから0Vにされ、信号BIASが0Vから1.8Vとなってビット線BLiが0.8Vに充電される。信号BIASが0Vとなってビット線BLiの充電は終了する。
【0150】
続いて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2及び非選択ワード線WL1,WL3,WL4が、0Vから4.5Vにされる。同時に、信号VRFY2が0VからVCCにされ、第2のサブデータ回路の読み出しサブデータが“0”の場合(すなわちメモリセルMが“3”のデータを記憶しているとき)、nチャネルMOSトランジスタQn12が導通し、ビット線BLiの電位は0Vに下がる。
【0151】
選択ワード線WL2が0.0Vのままなので、メモリセルが“1”あるいは“2”のデータを記憶している場合は、ビット線BLiは、0.8Vのままである。メモリセルが“0”あるいは“3”のデータを記憶している場合は、ビット線BLiは、0.5V以下となる。
【0152】
一定期間経った後、選択ゲート線SG2及び非選択ワード線WL1,WL3,WL4が0.0Vにされる。また、信号VRFY2も、0Vに戻される。
【0153】
選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号SEN1、LAT1をVCCから0Vにする。信号PRSTB1をVCCから0Vにすると、ノードNbiがVCCとなる。信号PRSTB1をVCCに戻した後、信号PRO1が0Vから1.6Vにする。
【0154】
メモリセルが“1”あるいは“2”データを記憶している場合、ビット線BLiは、0.8Vを維持しているので、nチャネルMOSトランジスタQn3は非導通で、ノードNbiはVCCを維持する。
【0155】
メモリセルが“0”あるいは“3”のデータを記憶している場合、ビット線BLiは、0.5V以下で、nチャネルMOSトランジスタQn3は、導通し、ノードNbiの電位は、電源電圧VCCから下がる。
【0156】
例えば、1本のビット線BLの容量が5pFで、ノードNbiの寄生容量が0.1pFとすると、VCC=3Vのとき、ノードNbiは、約0.55V以下に下がる。
【0157】
信号SEN1がVCCに戻りクロック同期式インバータCI1が活性化され、ノードNbiの電圧がセンスされる。信号LAT1がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI2が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第1のサブデータ回路にラッチされる。
【0158】
再び、信号PRO1が0Vとなってビット線BLiとNbiが切り離された後、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは0Vにリセットされ、メモリセルMのしきい値が0.0V以上かどうかを検出する動作が終わる。
【0159】
メモリセルが“1”あるいは“2”データを記憶している場合、第1のサブデータ回路の第1の読み出しサブデータは“0”となる。メモリセルが“0”あるいは“3”データを記憶している場合は、第1の読み出しサブデータは“1”である。
【0160】
次に、メモリセルMのしきい値が1.1V以上かどうかを検出する動作に入る。信号PRE1がVCCから0Vにされ、信号BIASが0Vから1.8Vとなってビット線BLiが0.8Vに充電される。信号BIASが0Vとなってビット線BLiの充電は終了する。
【0161】
続いて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2及び非選択ワード線WL1,WL3,WL4が0Vから4.5Vにされ、選択ワード線WL2が0Vから1.1Vにされる。
【0162】
選択ワード線WL2が1.1Vになると、メモリセルが“2”あるいは“3”データを記憶している場合、ビット線BLiは0.8Vのままである。メモリセルが“0”あるいは“1”データを記憶している場合、ビット線BLiは0.5V以下となる。一定期間経った後、選択ゲート線SG2及び非選択ワード線WL1〜WL4が0.0Vにされる。
【0163】
選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号SEN2、LAT2をVCCから0Vにすると、信号PRSTB2をVCCから0Vにすると、ノードNbi+1がVCCとなる。信号PRSTB2をVCCに戻した後、信号PRO2を0Vから1.6Vにする。
【0164】
メモリセルが“2”あるいは“3”データを記憶している場合、ビット線BLiは0.8Vを維持しているので、nチャネルMOSトランジスタQn10は、非導通で、ノードNbi+1は、VCCを維持する。
【0165】
メモリセルが“0”あるいは“1”のデータを記憶している場合、ビット線BLiは、0.5V以下で、nチャネルMOSトランジスタQn10は、導通し、ノードNbi+1の電位は、VCCから約0.55V以下に下がる。信号SEN2がVCCに戻りクロック同期式インバータCI3が活性化され、ノードNbi+1の電圧がセンスされる。
【0166】
信号LAT2がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI4が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第2のサブデータ回路にラッチされる。再び、信号PRO2が0Vとなってビット線BLiとNbi+1が切り離された後、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは0Vにリセットされ、メモリセルMのしきい値が1.1V以上かどうかを検出する動作が終わる。
【0167】
メモリセルが“2”あるいは“3”データを記憶している場合、第2のサブデータ回路の第2の読み出しデータは“0”となる。メモリセルが“0”あるいは“1”データを記憶している場合、第2の読み出しサブデータは“1”である。最後に、選択ゲート線SG1が0Vに、信号BLC1が0Vに戻り、読み出し動作が終了する。
【0168】
このように図8に示すように、メモリセルMのデータが読み出しデータとしてデータ記憶回路10へ記憶される動作が終わる。この後、信号CSLi、CSLi+1が0VからVCCになると、第1の読み出しサブデータは、データ入出力線IOLに出力され、第2の読み出しサブデータは、データ入出力線IOUに出力され、これらのデータは、データ出力バッファ4を介してデータ入出力端子5からLSI外部へ出力される。
【0169】
表2は、メモリセルの4値データと第1及び第2の読み出しサブデータの関係を示している。
【0170】
【表2】
Figure 0004157189
【0171】
図9は、図8に示した読み出し時におけるワード線制御回路6の動作を示す。
【0172】
選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが0VからVCCとなって、信号BWLHBがVCCから0Vに、信号VPPRWがVCCから4.5Vとなり、信号OSCが0VとVCCの間で振動し始めると、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートが5.5Vになる。
【0173】
nチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は、信号VPPRWにnチャネルMOSトランジスタQn24のしきい値を加えたものになる。また、信号WLGNDBは0Vのままなので、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは0Vで非導通である。
【0174】
逆に、非選択ブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は0Vで、非導通である。また、非選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCで導通する。
【0175】
信号SGD1がVCCから4.5Vに、WLD2が0Vから2.3Vに、WLD1,WLD3,WLD4が0Vから4.5Vに、SGD2が0Vから4.5Vになって、選択されたブロックの選択ゲート線SG1が0Vから4.5Vに、ワード線WL2が0Vから2.3Vに、ワード線WL1、WL3、WL4が0Vから4.5Vに、SG2が0Vから4.5Vになる。
【0176】
一定期間経った後、信号WLD2が2.3Vから0Vに、信号WLD1,WLD3,WLD4が4.5Vから0Vに、SGD2が4.5Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が2.3Vから0Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が4.5Vから0に、SG2が4.5Vから0Vにりセットされる。
【0177】
同様に、信号WLD1,WLD3,WLD4が0Vから4.5Vに、SGD2が0Vから4.5Vになって、選択されたブロックのワード線WL1,WL3,WL4が0Vから4.5Vに、SG2が0Vから4.5Vになる。
【0178】
一定期間経った後、信号WLD1,WLD3,WLD4が4.5Vから0Vに、SGD2が4.5Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL1,WL3,WL4が4.5Vから0に、SG2が4.5Vから0Vにリセットされる。
【0179】
再度、同様に、信号WLD2が0Vから1.1Vに、信号WLD1,WLD3,WLD4が0Vから4.5Vに、SGD2が0Vから4.5Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が0Vから1.1Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が0Vから4.5Vに、SG2が0Vから4.5Vになる。
【0180】
一定期間経った後、信号WLD2が1.1Vから0Vに、信号WLD1,WLD3,WLD4が4.5Vから0Vに、SGD2が4.5Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が1.1Vから0Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が4.5Vから0に、SG2が4.5Vから0Vにリセットされる。
【0181】
非選択ブロックの選択ゲート線SG1とワード線WL1〜WL4は、nチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34によって0Vである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、PiがVCCから0Vとなって、信号BWLHBが0VからVCCに、信号VPPRWが4.5VからVCCとなり、信号OSCが0Vとなって、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートは、0Vにリセットされる。
【0182】
また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは、VCCにもどされ、導通する。これで非選択状態に戻り、選択ゲート線SG1が0Vに戻る。
【0183】
図10は、書き込み(ページ書き込み)動作を示している。
【0184】
ここでは、ビット線BL0、BL2、…、BLi、…、BL4222が選択され(代表としてBLiを示す)、ワード線WL2が選択されている場合を示す。
【0185】
書き込みに先だって、データ記憶回路10への制御データの初期設定が行われる。ビット線BLiに備えられたデータ記憶回路10への制御データの初期設定は次のように行われる。
【0186】
第1のサブデータ回路の初期サブデータが入出力線IOL、第2のサブデータ回路の初期サブデータが入出力線IOUに転送され、信号CSLiとCSLi+1が0VからVCCになって、第1及び第2のサブデータ回路に初期サブデータが記憶される。信号CSLの選択を変えて、任意の数の任意データ記憶回路10に初期制御データは設定される。
【0187】
このとき、初期制御データと初期サブデータの関係は、以下の表3に示すようになる。
【0188】
【表3】
Figure 0004157189
【0189】
ここで、全ての初期制御データ設定以前に、信号PRSTB1とPRSTB2をVCCから0Vにし、再度VCCに戻して、全てのデータ記憶回路10の制御データを“0”にリセットしておくことが望ましい。
【0190】
後で説明するように、制御データ“0”によってメモリセルMの状態は変化させられないので、2112個のデータ記憶回路10の内、所望のデータ記憶回路10のみに外部から初期制御データを設定すればよい。もちろん2112個全部のデータ記憶回路10の初期制御データを外部から設定してもよい。
【0191】
信号BLC2は0V、BIASは0V、VRFY1〜3は0V、PRO1は0V、SEN1はVCC、LAT1はVCC、SEN2はVCC、LAT2はVCC、PRSTB1とPRSTB2はVCC、CSLiとCSLi+1は0V、信号VBL1とVREGは0Vのままなので図10への表示は省略してある。
【0192】
書き込み動作では、先ず、選択されたブロックの選択ゲート線SG1がVCCになる。同時に、信号PRE1がVCCから0V、BLC1が0Vから7Vとなってビット線BLiが選択される。信号PRO2が7Vとなって、第2のサブデータが“0”の場合、ビット線BLiはVCCの書き込み制御電圧にされる。
【0193】
第2のサブデータが“1”の場合、ビット線BLiは0Vのままで、0Vの書き込み制御電圧にされる。信号PRE2がVCCから7Vとなり、信号VBL2が0VからVCCになって、非選択のビット線BLi+1はVCCの書き込み制御電圧にされる。共通ソース線SRCもVCCにされる。これは、選択されたブロックの選択ゲート線SG2のパンチスル−を防ぐためである。
【0194】
その後、選択されたブロックのワード線WL2が書き込み電圧Vpgm(16V〜20V)となる。両隣のワード線WL1,WL3は0Vである。残りのワード線WL4は11Vにされる。これで、“2”あるいは“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルMでは、そのしきい値が上昇していく。“0”あるいは“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルMでは、その状態は保持される。非選択ビット線BLi+1に繋がるメモリセルMの状態も保持される。
【0195】
例えば、8μsec後に選択されたワード線WL2がVpgmから0Vに、ワード線WL4が11Vから0Vにリセットされる。同時に、信号PRO2が7Vから0Vにリセットされる。
【0196】
この時点では、ビット線上の書き込み制御電圧は変化しない。信号PRO10が0VからVCCとなって、第1のサブデータ回路のサブデータが“1”の場合、ビット線BLiは0Vの書き込み制御電圧となる。この時点で、ビット線BLiの書き込み制御電圧は、対応するデータ記憶回路10に記憶されている制御データが“0”の場合にVCC、制御データが“1”あるいは“2”あるいは“3”の場合に0Vである。
【0197】
再度、選択されたブロックのワード線WL2が書き込み電圧Vpgm(16V〜20V)となり、ワード線WL4は11Vにされる。
【0198】
例えば、2μsec後に、再度、選択されたワード線WL2がVpgmから0Vに、ワード線WL4が11Vから0Vにリセットされる。その後、信号PRO10はVCCから0Vに、BLC1は7Vから0Vに、PRE1は0VからVCCにリセットされ、ビット線BLiは0Vにリセットされる。
【0199】
また、信号VBL2がVCCから0Vとなって、ビット線BLi+1も0Vにリセットされる。信号PRE2は7VからVCCに、共通ソース線SRCはVCCから0Vに、選択ゲート線SG1はVCCから0Vにリセットされて、書き込みが終了する。
【0200】
書き込み後、データがメモリセルに書き込めているか否かを確認する書き込みベリファイが後述のように行われる。全ての選択されたメモリセルに書き込めていると確認されるまで、書き込みと書き込みベリファイは繰り返される。
【0201】
図10に示したように、“1”書き込み時のビット線上に0Vの書き込み制御電圧が与えられている時間は、“2”あるいは“3”書き込み時のビット線上に0Vの書き込み制御電圧が与えられている時間より短くされる。これによって、例えば、メモリセルに“1”を書き込むのに必要な書き込み回数と、“2”を書き込むのに必要な回数をほぼ等しくできる。1回の書き込み動作でメモリセルの浮遊ゲートに注入される電荷量が、“1”、“2”、“3”の順に少ないからである。
【0202】
例えば、一定の書き込み電圧を制御ゲートに印加して、ソースとドレインを0Vに固定する。メモリセルのしきい値の変化分ΔVtは書き込み時間をtpとすると、
ΔVt log(tp)
なので、書き込み時間をα倍にしたメモリセルとのしきい値差DVtは、
DVt log(α×tp)−log(tp)=log(α)
となり、常に一定である。
【0203】
“1”書き込み状態にメモリセルが到達するまでの書き込み動作回数と、“2”書き込み状態にメモリセルが到達するまでの書き込み動作回数は、“1”書き込み時の一回の書き込み時間を“2”書き込み時の一回の書き込み時間より短くすることで、等しくできる。書き込み動作回数が等しければ、“1”書き込み終了時点で、“2”書き込みも同時に終了する。
【0204】
もし、1回の書き込み動作で注入される電荷量が等しいと、“1”書き込みが終了した時点で“2”書き込みや“3”書き込みはまだ終わってない。よって、複数のNAND型セルユニットに対して同時に書き込む場合は、書き込み時間が長くなる。
【0205】
図11は、図10に示した書き込み時におけるワード線制御回路6の動作を示す。
【0206】
選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが0VからVCCとなって、信号BWLHBがVCCから0Vに、信号VPPRWがVCCからVpgmとなり、信号OSCが0VとVCCの間で振動し始めると、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートがVpgm+1Vになる。
【0207】
nチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は、信号VPPRWにnチャネルMOSトランジスタQn24のしきい値を加えたものになる。また、信号WLGNDBは0Vのままなので、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは0Vで非導通である。
【0208】
よって、選択ブロックの選択ゲート線SG1はVCCとなる。逆に、非選択ブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は0Vで、非導通である。また、非選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCで導通する。
【0209】
信号WLD2が0VからVpgmに、WLD4が0Vから11Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が0VからVpgmに、WL4が0Vから11Vになる。
【0210】
続いて、信号WLD2がVpgmから0Vに、WLD4が11Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2がVpgmから0Vに、WL4が11Vから0にリセットされる。
【0211】
再度、信号WLD2が0VからVpgmに、WLD2が0Vから11Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が0VからVpgmに、WL4が0Vから11Vになる。
【0212】
続いて、信号WLD2がVpgmから0Vに、WLD4が11Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2がVpgmから0Vに、WL4が11Vから0にリセットされる。
【0213】
非選択ブロックの選択ゲート線SG1とワード線WL1〜WL4はnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34によって0Vである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCから0Vとなって、信号BWLHBが0VからVCCに、信号VPPRWがVpgmからVCCとなり、信号OSCが0Vとなって、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートは0Vにリセットされる。
【0214】
また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCにもどされ、導通する。これで非選択状態に戻り、選択ゲート線SG1が0Vに戻る。
【0215】
図12は、図10あるいは図11の書き込み動作後におけるメモリセルの書き込み状態を検出する書き込みベリファイ動作を示す。
【0216】
ここでは、ビット線BL0、BL2、…、BLi、…、BL4222が選択され(代表としてBLiを示す)、ワード線WL2が選択されている場合を示す。また、ここでは、信号VBL1、VBL2は0V、信号BLC2は0V、PRE2はVCCのままで、ビット線BLi+1が0Vのままなので、図12への表示を省略している。また、信号PRO10が0V、CSLiが0V、CSLi+1が0Vのままなので、図12への表示を省略している。
【0217】
まず、選択されたブロックの選択ゲート線SG1が4.5Vになる。同時に、信号PRE1がVCCから0V、BLC1が0Vから7Vとなってビット線BLiが選択される。信号BIASが0Vから1.8Vとなってビット線BLiが0.8Vに充電される。信号BIASが0Vとなってビット線BLiの充電は終了する。つづいて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2、及び非選択ワード線WL1、WL3、WL4が0Vから4.5Vにされ、選択ワード線WL2が0Vから2.7Vにされる。
【0218】
選択ワード線WL2が2.7Vになると、“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していればビット線BLiは0.8Vのままである。“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していなければビット線BLiは0.5V以下になる。“2”あるいは“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルは、“3”データを記憶している状態に達しないのでビット線BLiは0.5V以下になる。
【0219】
一定期間経った後、選択ゲート線SG2、及び非選択ワード線WL1〜WL4が0.0Vにされる。選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号VREGを0VからVCCに、信号VRFY2を0Vから2.5Vにする。第2のサブデータ回路に“0”の第2のサブデータが記憶されていれば、ビット線BLiは1.5Vにされる。信号VRFY2が2.5Vから0Vに戻って、次に信号VREGが0Vに戻る。
【0220】
信号SEN2、LAT2をVCCから0Vにする。信号PRSTB2をVCCから0Vにすると、ノードNbi+1がVCCとなる。信号PRSTB2をVCCに戻した後、信号PRO2を0Vから1.6Vにする。
【0221】
“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していれば、ビット線BLiは0.8Vを維持しているので、nチャネルMOSトランジスタQn10は非導通で、ノードNbi+1はVCCを維持する。
【0222】
“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していなければ、ビット線BLiは0.5V以下なので、nチャネルMOSトランジスタQn10は導通で、ノードNbi+1はVCCから下がる。
【0223】
“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルは“3”データを記憶している状態に達しないのでビット線BLiは0.5V以下である。よって、nチャネルMOSトランジスタQn10は導通し、ノードNbi+1の電位はVCCから下がる。
【0224】
データ記憶回路が“0”あるいは“1”の制御データを記憶している場合、第2のサブデータ回路の第2のサブデータは“0”なので、ビット線BLiの電圧は、1.5Vである。よって、nチャネルMOSトランジスタQn10は非導通で、ノードNbi+1はVCCを維持する。
【0225】
信号SEN2がVCCに戻りクロック同期式インバータCI3が活性化され、ノードNbi+1の電圧がセンスされる。信号LAT2がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI4が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第2のサブデータ回路にラッチされる。再び、信号PRO2が0Vとなってビット線BLiとNbi+1が切り離された後、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは0Vにリセットされる。
【0226】
これで、“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達しているか否かの検出(データ“3”のベリファイ読み出し)が終了する。
【0227】
この時点で、“3”の制御データを記憶していたデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していると検出された場合のみ、“3”の制御データを記憶していたデータ記憶回路の制御データは“0”データに変更され、そのほかの場合、制御データは保持される(変更されない)。
【0228】
次に、“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達しているか否かの検出(データ“2”のベリファイ読み出し)に入る。信号PRE1がVCCから0V、BLC1が0Vから7Vとなってビット線BLiが選択される。信号BIASが0Vから1.8Vとなってビット線BLiが0.8Vに充電される。信号BIASが0Vとなってビット線BLiの充電は終了する。
【0229】
続いて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2、及び非選択ワード線WL1、WL3、WL4が0Vから4.5Vにされ、選択ワード線WL2が0Vから1.5Vにされる。同時に信号VRFY1が0VからVCCにされ、第1のサブデータ回路の第1のサブデータが“0”の場合、nチャネルMOSトランジスタQn5が導通し、ビット線BLiの電位は0Vに下がる。
【0230】
選択ワード線WL2が1.5Vになると、“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達していればビット線BLiは0.8Vのままである。“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達していなければビット線BLiは0.5V以下になる。
【0231】
“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルは“2”データを記憶している状態に達しないのでビット線BLiは0.5V以下になる。“3”あるいは“0”を記憶しているデータ記憶回路に対応するビット線BLiは0Vである。
【0232】
一定期間経った後、選択ゲート線SG2、及び非選択ワード線WL1〜WL4が0.0Vにされる。信号VRFY1も0Vに戻される。選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号VREGを0VからVCCに、信号VRFY2を0Vから2.5Vにする。第2のサブデータ回路に“0”の第2のサブデータが記憶されていれば、ビット線BLiは1.5Vにされる。信号VRFY2が2.5Vから0Vに戻って、次に信号VREGが0Vに戻る。
【0233】
信号SEN2、LAT2をVCCから0Vにする。信号PRSTB2をVCCから0Vにすると、ノードNbi+1がVCCとなる。信号PRSTB2をVCCに戻した後、信号PRO2を0Vから1.6Vにする。“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達していれば、ビット線BLiは0.8Vを維持しているので、nチャネルMOSトランジスタQn10は非導通で、ノードNbi+1はVCCを維持する。
【0234】
“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達していなければ、ビット線BLiは0.5V以下なので、nチャネルMOSトランジスタQn10は導通で、ノードNbi+1はVCCから下がる。
【0235】
“3”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するビット線BLiは0.5V以下である。よって、nチャネルMOSトランジスタQn10は導通し、ノードNbi+1の電位はVCCから下がる。データ記憶回路が“0”あるいは“1”の制御データを記憶している場合、第2のサブデータ回路の第2のサブデータは“0”なので、ビット線BLiの電圧は、1.5Vである。よって、nチャネルMOSトランジスタQn10は非導通で、ノードNbi+1はVCCを維持する。
【0236】
信号SEN2がVCCに戻りクロック同期式インバータCI3が活性化され、ノードNbi+1の電圧がセンスされる。信号LAT2がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI4が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第2のサブデータ回路にラッチされる。
【0237】
再び、信号PRO2が0Vとなってビット線BLiとNbi+1が切り離された後、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは0Vにリセットされる。これで、“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達しているか否かの検出(データ“2”のベリファイ読み出し)が終了する。
【0238】
この時点で、“3”の制御データを記憶していたデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していると検出された場合、“3”の制御データを記憶していたデータ記憶回路の制御データは“0”データに変更されている。
【0239】
“2”の制御データを記憶していたデータ記憶回路に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達していると検出された場合、“2”の制御データを記憶していたデータ記憶回路の制御データは“1”データに変更されている。そのほかの場合は、制御データは保持される(変更されない)。
【0240】
次に、“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達しているか否かの検出(データ“1”のベリファイ読み出し)に入る。信号PRE1がVCCから0V、BLC1が0Vから7Vとなってビット線BLiが選択される。信号BIASが0Vから1.8Vとなってビット線BLiが0.8Vに充電される。信号BIASが0Vとなってビット線BLiの充電は終了する。
【0241】
続いて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2、及び非選択ワード線WL1、WL3、WL4が0Vから4.5Vにされ、選択ワード線WL2が0Vから0.3Vにされる。同時に信号VRFY3が0VからVCCにされ、第2のサブデータ回路の第2のサブデータが“1”の場合、nチャネルMOSトランジスタQn13が導通し、ビット線BLiの電位は0Vに下がる。
【0242】
選択ワード線WL2が0.3Vになると、“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達していれば、ビット線BLiは0.8Vのままである。“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達していなければ、ビット線BLiは0.5V以下になる。“3”あるいは“2”を記憶しているデータ記憶回路に対応するビット線BLiは、0Vである。
【0243】
一定期間経った後、選択ゲート線SG2、および非選択ワード線WL1〜WL4が0.0Vにされる。信号VRFY3も0Vに戻される。選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号VREGが0VからVCCに、信号VRFY1を0Vから2.5Vにする。第1のサブデータ回路に“0”の第1のサブデータが記憶されていれば、ビット線BLiは1.5Vにされる。信号VRFY1が2.5Vから0Vに戻って、次に信号VREGが0Vに戻る。
【0244】
信号SEN1、LAT1をVCCから0Vにする。信号PRSTB1をVCCから0Vにすると、ノードNbiがVCCとなる。信号PRSTB1をVCCに戻した後、信号PRO1を0Vから1.6Vにする。“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達していれば、ビット線BLiは0.8Vを維持しているので、nチャネルMOSトランジスタQn3は、非導通で、ノードNbiは、VCCを維持する。
【0245】
“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達していなければ、ビット線BLiは0.5V以下なので、nチャネルMOSトランジスタQn3は導通で、ノードNbiはVCCから下がる。“2”の制御データを記憶しているデータ記憶回路に対応するビット線BLiは、0.5V以下である。よって、nチャネルMOSトランジスタQn3は、導通し、ノードNbiの電位はVCCから下がる。
【0246】
データ記憶回路が“0”あるいは“3”の制御データを記憶している場合、第1のサブデータ回路の第1のサブデータは“0”なので、ビット線BLiの電圧は、1.5Vである。よって、nチャネルMOSトランジスタQn3は非導通で、ノードNbiはVCCを維持する。
【0247】
信号SEN1がVCCに戻りクロック同期式インバータCI1が活性化され、ノードNbiの電圧がセンスされる。信号LAT1がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI2が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第1のサブデータ回路のラッチされる。
【0248】
再び、信号PRO1が0Vとなってビット線BLiとノードNbiが切り離された後、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは、0Vにリセットされる。ここで、“1”の制御データを記憶しているデータ記憶回路10に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達しているか否かの検出(データ“1”のベリファイ読み出し)が終了する。
【0249】
この時点で、“3”の制御データを記憶していたデータ記憶回路に対応するメモリセルが“3”データを記憶している状態に達していると検出された場合、“3”の制御データを記憶していたデータ記憶回路の制御データは“0”データに変更されている。
【0250】
“2”の制御データを記憶していたデータ記憶回路に対応するメモリセルが“2”データを記憶している状態に達していると検出された場合、“2”の制御データを記憶していたデータ記憶回路の制御データは“0”データに変更されている。
【0251】
“1”の制御データを記憶していたデータ記憶回路に対応するメモリセルが“1”データを記憶している状態に達していると検出された場合、“1”の制御データを記憶していたデータ記憶回路の制御データは“0”データに変更されている。そのほかの場合は、制御データは保持される(変更されない)。
【0252】
最後に、選択ゲート線SG1が0Vに、信号BLC1が0Vに戻り、読み出し動作が終了する。
【0253】
図13は、図12の書き込みベリファイ時におけるワード線制御回路6の動作を示す。
【0254】
選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが0VからVCCとなって、信号BWLHBがVCCから0Vに、VPPRWがVCCから4.5Vとなり、信号OSCが0VとVCCの間で振動し始めると、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートが5.5Vになる。
【0255】
nチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は、信号VPPRWにnチャネルMOSトランジスタQn24のしきい値を加えたものになる。また、信号WLGNDBは0Vのままなので、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは0Vで非導通である。
【0256】
逆に、非選択のブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は0Vで、非導通である。また、非選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCで導通する。
【0257】
信号SGD1がVCCから4.5Vに、WLD2が0Vから2.7Vに、WLD1,WLD3,WLD4が0Vから4.5Vに、SGD2が0Vから4.5Vになって、選択されたブロックの選択ゲート線SG1が0Vから4.5Vに、ワード線WL2が0Vから2.7Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が0Vから4.5Vに、選択ゲート線SG2が0Vから4.5Vになる。
【0258】
一定期間経った後、信号WLD2が2.7Vから0Vに、信号WLD1,WLD3,WLD4が4.5Vから0Vに、信号SGD2が4.5Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が2.7Vから0Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が4.5Vから0に、選択ゲート線SG2が4.5Vから0Vにリセットされる。
【0259】
同様に、信号WLD2が0Vから1.5Vに、信号WLD1,WLD3,WLD4が0Vから4.5Vに、信号SGD2が0Vから4.5Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が0Vから1.5Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が0Vから4.5Vに、信号SG2が0Vから4.5Vになる。
【0260】
一定期間経った後、信号WLD2が1.5Vから0Vに、ワード線WLD1,WLD3,WLD4が4.5Vから0Vに、信号SGD2が4.5Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が1.5Vから0Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が4.5Vから0に、信号SG2が4.5vから0Vにリセットされる。
【0261】
再度、同様に、信号WLD2が0Vから0.3Vに、信号WLD1,WLD3,WLD4が0Vから4.5Vに、SGD2が0Vから4.5Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が0Vから0.3Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が0Vから4.5Vに、SG2が0Vから4.5Vになる。
【0262】
一定期間経った後、信号WLD2が0.3Vから0Vに、WLD1,WLD3,WLD4が4.5Vから0Vに、SGD2が4.5Vから0Vになって、選択されたブロックのワード線WL2が0.3Vから0Vに、ワード線WL1,WL3,WL4が4.5Vから0に、SG2が4.5Vから0Vにリセットされる。
【0263】
非選択ブロックの選択ゲート線SG1とワード線WL1〜WL4は、nチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34によって0Vである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCから0Vとなって、信号BWLHBが0VからVCCに、信号VPPRWが4.5VからVCCとなり、信号OSCが0Vとなって、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートは0Vにリセットされる。
【0264】
また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは、VCCにもどされ、導通する。これで非選択状態に戻り、選択ゲート線SG1が0Vに戻る。
【0265】
書き込みベリファイ動作でメモリセルの書き込み状態に応じてデータ記憶回路10に記憶されている制御データが表4のように変更される。
【0266】
【表4】
Figure 0004157189
【0267】
図10及び図11に示される書き込み動作と、図12及び図13に示される書き込みベリファイ動作を、全ての制御データが“0”になるまで繰り返し、メモリセルMへのデータ書き込みは行われる。
【0268】
全ての制御データが“0”になったか否かは、信号PTが接地レベルと導通しているか否かを検出すればわかる。接地されていれば、信号PTは“L”となり、接地されてなければPTは“H”となるように、制御信号及び制御電圧発生回路7で制御されている。
【0269】
図14は、この書き込みと書き込みベリファイを繰り返しながらデータ書き込みを行うアルゴリズムを示している。
【0270】
このアルゴリズムは、制御信号及び制御電圧発生回路7で制御されている。データ書き込み開始の命令が入って(ステップS1)、変数IWTが1にされる(ステップS2)。例えば、4,224ビット分のデータが入力され(ステップS3)、書き込み電圧Vpgmの用意ができるまで、10μsec待機する(ステップS4)。
【0271】
図10及び図11に示すように、書き込みが行われ(ステップS5)、その後図12、図13に示したように書き込みベリファイが行われる(ステップS6)。信号PTが“H”なら(ステップS7)、データ書き込みは正常に終了する(ステップS11)。信号PTが“L”なら(ステップS7)、IWTが20か否かが調べられる(ステップS8)。
【0272】
また、IWTが20より少なければ、IWTに1を加え(ステップS9)、書き込み電圧Vpgmを0.2V増加させて(ステップS10)、再度書き込みを行う(ステップS5)。このようにして、信号PTが“H”になるまで、書き込みと書き込みベリファイを繰り返す。
【0273】
ステップS8において、IWTが20となったら、データ書き込みが失敗したとして、データ書き込み異常であり、動作が終了となる(ステップS12)。
【0274】
図15は、消去動作を示している。
【0275】
消去は、選択されたブロックの全てのメモリセルに対して同時に行われる(ブロック消去)。信号BLC1とBLC2は0Vのままで、信号VBL1とVBL2は0Vのままである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが0VからVCCとなって、信号WLGNDBが0VからVCCとなる。信号BWLHBは、VCC、VPPRWはVCC、信号OSCは0Vである。選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートはVCCになる。
【0276】
また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは0Vで非導通である。非選択ブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は0Vで、非導通である。また、信号WLGNDBはVCCなので、非選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートも0Vで非導通である。
【0277】
信号SGD1はVCC、WLD1〜4は0Vである。信号SGD2が0VからVCCとなる。共通ソース線SRCは浮遊状態にされる。信号PRE1とPRE2がVCCから0Vにされて、全ビット線BLも浮遊状態にされる。ここでは、メモリセルアレイ1はp型ウェル11上に形成されているとしている。p型ウェル11の電位でもある信号Cell Wellが0Vから消去電圧Veraとなる。
【0278】
共通ソース線SRCとビット線BLの電位は、p型ウェル11とn型拡散層12の順方向電流で、0Vからほぼ消去電圧Veraとなる。メモリセルアレイ1中の全選択ゲート線SG1とSG2は、p型ウェル11との容量結合によって消去電圧Veraとなる。
【0279】
また、非選択のブロックのワード線WL1〜WL4も、p型ウェル11との容量結合によって消去電圧Veraとなる。選択されたブロックのワード線WL1〜WL4は、0Vのままである。
【0280】
よって、選択されたメモリセルでは、p型ウェル11と制御データ16間に印加される消去電圧によって、消去される。非選択のメモリセルでは、p型ウェル11も制御データ16も消去電圧となり、消去されない。
【0281】
共通ソース線SRCが浮遊状態から0Vに、信号PRE1とPRE2が0VからVCCとなってビット線BLが0Vに、信号Cell Wellが消去電圧Veraから0Vになる。このため、全ワード線WLは0Vに戻り、非選択のブロックの選択ゲート線SG1とSG2も0Vに戻る。選択されたブロックの選択ゲート線SG1とSG2はVCCとなる。信号WLGNDBがVCCから0Vに戻り、信号SGD2がVCCから0Vに戻って、選択されたブロックのSG2は0Vにリセットされる。
【0282】
最後に、選択されていたブロックアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCから0Vとなって、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートは0Vにリセットされる。また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCにもどされ、導通する。これで非選択状態に戻り、選択ゲート線SG1が0Vに戻る。
【0283】
図16は、消去後に行われる事前書き込み動作を示している。
【0284】
事前書き込みは選択されたブロックの全てのメモリセルに対して同時に行われる。信号BLC1とBLC2、信号VBL1とVBL2は0Vのままで、信号PRE1とPRE2はVCCのままである。よって、全ビット線BLは0Vのままである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが0VからVCCとなって、信号BWLHBがVCCから0Vに、VPPRWがVCCから事前書き込み電圧Vspgmとなり、信号OSCが0VとVCCの間で振動し始めると、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートがVspgm+1Vになる。
【0285】
nチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は、信号VPPRWにnチャネルMOSトランジスタQn24のしきい値を加えたものになる。また、信号WLGNDBは0Vのままなので、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは0Vで非導通である。よって、選択ブロックの選択ゲート線SG1は、VCCとなる。
【0286】
逆に、非選択ブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は0Vで、非導通である。また、非選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCで導通する。
【0287】
信号WLD1〜WLD4が0Vから事前書き込み電圧Vspgmになって、選択されたブロックのワード線WL1〜WL4が0VからVspgmになる。一定期間の後、信号WLD1〜WLD4がVspgmから0V戻って、選択されたブロックのワード線WL1〜WL4がVspgmから0Vにリセットされる。
【0288】
非選択ブロックの選択ゲート線SG1とワード線WL1〜WL4は、nチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34によって0Vである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCから0Vとなって、信号BWLHBが0VからVCCに、VPPRWがVpgmからVCCとなり、信号OSCが0Vとなって、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートは0Vにリセットされる。
【0289】
また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCにもどされ、導通する。これで非選択状態に戻り、選択ゲート線SG1が0Vに戻る。
【0290】
図17は、図16の事前書き込み動作後におけるメモリセルの消去状態を検出する消去ベリファイ動作を示している。
【0291】
ここでは、信号VREGは0V、信号VRFY1、VRFY2、VRFY3、PRO10、BIASは0Vのままなので図17への表示を省略している。また、CSLiが0V、CSLi+1が0Vのままなので、図17への表示を省略している。
【0292】
まず、選択されたブロックの選択ゲート線SG1が4.5Vになる。同時に、信号PRE2がVCCから7V、信号VBL2が0VからVCCとなってビッド線BLi+1がVCCに充電される。このとき共通ソース線SRCも0VからVCCとなる。信号PRE1がVCCから0Vとなってビット線BLiは浮遊状態にされる。つづいて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2が0Vから4.5Vにされ、ワード線WL1〜WL4は0Vのままである。
【0293】
選択ゲート線SG2が4.5Vになると、メモリセルのしきい値が−0.7V以上であればビット線BLiは0.7V以下である。一定期間経った後、選択ゲート線SG2が0.0Vにされる。選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号SEN1、LAT1をVCCから0Vにする。信号PRSTB1をVCCから0Vにすると、ノードNbiがVCCとなる。
【0294】
信号PRSTB1をVCCに戻した後、信号PRO1を0Vから1.8Vにする。メモリセルのしきい値が−0.7V以上であればビット線BLiは0.7V以下であるので、nチャネルMOSトランジスタQn3は、導通で、ノードNbiはVCCから下がる。ビット線BLiの電圧が0.8V以上であれば、nチャネルMOSトランジスタQn3は非導通で、ノードNbiはVCCを維持する。信号SEN1がVCCに戻りクロック同期式インバータCI1が活性化され、ノードNbiの電圧がセンスされる。
【0295】
信号LAT1がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI2が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第1のサブデータ回路にラッチされる。再び、信号PRO1が0Vとなってビット線BLiとNbiが切り離された後、信号BLC1がVCCから0Vに、信号PRE1がVCCに戻って、ビット線BLiは0Vにリセットされる。
【0296】
また、信号PRE2が7VからVCCへ、信号VBL2がVCCから0Vへ戻って、ビット線BLi+1は0Vにリセットされる。共通ソース線SRCもVCCから0Vに戻る。これで、ビット線BLiに繋がる選択されたブロックの4つのメモリセルのうち、1つでもそのしきい値が−0.7V以上であれば、第1のサブデータ回路に“1”の読み出しサブデータが記憶される。
【0297】
続いて、信号PRE1がVCCから7V、信号VBL1が0VからVCCとなってビット線BLiがVCCに充電される。このとき共通ソース線SRCも0VからVCCとなる。信号PRE2がVCCから0Vとなってビット線BLi+1は浮遊状態にされる。つづいて、選択されたブロックの選択ゲート線SG2が0Vから4.5Vにされ、ワード線WL1〜WL4は0Vのままである。
【0298】
選択ゲート線SG2が4.5Vになると、メモリセルのしきい値が−0.7V以上であればビット線BLi+1は0.7V以下である。一定期間経った後、選択ゲート線SG2が0.0Vにされる。選択ゲート線SG2が0Vにリセットされた後、信号SEN2、LAT2をVCCから0Vにする。
【0299】
信号PRSTB2をVCCから0Vにすると、ノードNbi+1がVCCとなる。信号PRSTB2をVCCに戻した後、信号PRO2を0Vから1.8Vにする。メモリセルのしきい値が−0.7V以上であればビット線BLi+1は0.7V以下であるので、nチャネルMOSトランジスタQn10は、導通で、ノードNbi+1はVCCから下がる。ビット線BLi+1の電圧が0.8V以上であれば、nチャネルMOSトランジスタQn10は非導通で、ノードNbi+1はVCCを維持する。
【0300】
信号SEN2がVCCに戻りクロック同期式インバータCI3が活性化され、ノードNbi+1の電圧がセンスされる。信号LAT2がVCCに戻るとクロック同期式インバータCI4が活性化され、センスされた信号の論理レベルが第2のサブデータ回路にラッチされる。
【0301】
再び、信号PRO2が0Vとなってビット線BLi+1とNbi+1が切り離された後、信号BLC2がVCCから0Vに、信号PRE2がVCCに戻って、ビット線BLi+1は0Vにリセットされる。また、信号PRE1が7VからVCCへ、信号VBL1がVCCから0Vへ戻って、ビット線BLiは0Vにリセットされる。
【0302】
共通ソース線SRCも、VCCから0Vに戻る。これで、ビット線BLi+1に繋がる選択されたブロックの4つのメモリセルのうち、1つでもそのしきい値が−0.7V以上であれば、第2のサブデータ回路に“1”の読み出しサブデータが記憶される。選択ゲート線SG1が4.5Vから0Vに戻って、消去ベリファイは終了する。
【0303】
図18は、図17の消去ベリファイ時におけるワード線制御回路6の動作を示している。
【0304】
選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが0VからVCCになって、信号BWLHBがVCCから0Vに、VPPRWがVCCから4.5Vとなり、信号OSCが0VとVCCの間で振動し始めると、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートが5.5Vになる。
【0305】
nチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は、信号VPPRWにnチャネルMOSトランジスタQn24のしきい値を加えたものになる。また、信号WLGNDBは0Vのままなので、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートは0Vで非導通である。逆に、非選択ブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートの電圧は0Vで、非導通である。また、非選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCで導通する。
【0306】
信号SGD1がVCCから4.5Vになって、選択されたブロックの選択ゲート線SG1が0Vから4.5Vになる。また、信号SGD2が0Vから4.5Vとなって、選択ゲート線SG2が0Vから4.5Vになる。一定期間経った後、信号SGD2は4.5Vから0Vに戻り、選択ゲート線SG2も4.5Vから0Vに戻る。再度、信号SGD2が0Vから4.5Vとなって、選択ゲート線SG2が0Vから4.5Vになる。一定期間経った後、信号SGD2は4.5Vから0Vに戻り、選択ゲート線SG2も4.5Vから0Vに戻る。
【0307】
非選択ブロックの選択ゲート線SG1とワード線WL1〜WL4はnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34によって0Vである。選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCから0Vとなって、信号BWLHBが0VからVCCに、VPPRWが4.5VからVCCとなり、信号OSCが0Vとなって、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn28〜Qn31のゲートは0Vにリセットされる。また、選択されたブロックのnチャネルMOSトランジスタQn32〜Qn34のゲートはVCCにもどされ、導通する。これで非導通状態に戻り、選択ゲート線SG1が0Vに戻る。
【0308】
図19は、図15の消去と、図16の事前書き込みと、図17及び図18の消去ベリファイとを用いて行われるデータ消去のアルゴリズムを示している。
【0309】
このアルゴリズムは、制御信号及び制御電圧発生回路7で制御されている。データ消去の命令が入って(ステップS1)、先ず、変数jが1にされる(ステップS2)。図15に示した消去が行われ(ステップS3)、変数iが1にされる(ステップS4)。図16に示した事前書き込みが行われ(ステップS5)、その後、図17及び図18に示した消去ベリファイが行われる(ステップS6)。選択されたブロックの全てのメモリセルのしきい値が−0.7V以下であるか判断される(ステップS7)。
【0310】
もし、選択されたブロックの全てのメモリセルのしきい値が−0.7V以下であれば、変数iが16以下か否かが判断される(ステップS8)。変数iが16以下であれば、iに1を加えて(ステップS9)、事前書き込み電圧Vspgmを0.2V増加させ(ステップS10)、再度事前書き込みする(ステップS5)。変数iが16を越えると、データ消去が失敗したとして、データ消去異常終了となる(ステップS17)。
【0311】
消去ベリファイ(ステップS6)後、選択されたブロックのメモリセルのうち1つでもそのしきい値が−0.7V以上であると判断されると、変数iが5以上か否かが判断される(ステップS11)。変数iが5以上であると、データ消去終了となる(ステップS15)。変数iが4以下であり、変数jが2以下であると判断されると(ステップS12)、変数jに1を加え(ステップS13)、消去電圧Veraを1V増加させて(ステップS14)、前回の消去が十分でなかったとして再度消去(ステップS3)が行われる。変数jが3以上になると、データ消去が失敗したとして、データ消去以上終了となる(ステップS16)。
【0312】
この図19に示されるデータ消去によって、過消去されたメモリセルを無くすことができる。よって、書き込みが正常に行える。
【0313】
以上説明したように、第1実施形態に関わる不揮発性半導体記憶装置によれば、消去後に少しだけ書き込みを進める(事前書込み)ことによって、過消去したとしても、この事前書込みにより正常なメモリセルの“0”状態に戻すことができ、“0”書き込み時に選択されたメモリセルの隣のメモリセルを確実に非導通とし、確実に“0”データを書き込むことができる。
【0314】
また、書き込みデータが“1”か“2”か“3”かによって、1回の書き込みパルス長を制御することによって、“1”、“2”、“3”書き込みそれぞれの書き込み速度の差を補償でき、“1”書き込みにあわせて、小刻みに書き込みパルスを印加しなければならないということがなくなり、データの書き換えが高速に行える。
【0315】
以下、本発明による不揮発性半導体記憶装置の他の実施形態を説明する。他の実施形態の説明において第1の実施形態と同一部分は同一参照数字を付してその詳細な説明は省略する。
【0316】
(第2実施形態)
図20は、第2実施形態に係る4値記憶式NANDフラッシュメモリの構成を示す。カラムデコーダ3は、カラム選択信号CSLを順に自動的に発生するためのCSL初期値記憶及ぴCSL自動発生回路31と、カラム選択信号CSLを出力するCSL出力回路32を備えている。データ入出力バッファ4は、データ入出力端子51に入力されたアドレスデータを取り込むためのアドレスデータバッファ41、ビット線制御回路2から出力される読み出しデータをデータ入出力端子5やデータ検出回路43に転送するための読み出しデータバッファ42、読み出しデータのデータに応じてフラグ信号を出力するデータ検出回路43、データ入出力端子5に入力された書き込みデータを取り込むための書き込みデータバッファ44、データ入出力端子5に入力されフラッシュメモリヘの命令であるコマンドデータを取り込むためのコマンドデータバッファ45、データ入出力端子5に入力され内部で発生される電圧を制御するための電圧トリミングデータを取り込むための電圧トリミングデータバッファ46を備えている。
【0317】
制御信号および制御電圧発生回路7は、消去電圧Vera、書き込み電圧Vpgm、事前書き込み電圧Vspgmの電圧値を制御するためのVera設定回路71,Vpgm設定回路72,Vspgm設定回路73を備えている。これらは、図14、図19のアルゴリズムに見られるVera,Vpgm、Vspgmの段階的な印加を制御する。Vera,Vpgm、Vspgmの初期値を電圧トリミングデータとして電圧トリミングデータバッファ46から受け取り、自動的にアルゴリズムに従って電圧トリミングデータを変化させ、Vera、Vpgm、Vspgmの電圧を増加させる。また、消去や書き込み終了後のVera、Vpgm、Vspgmの電圧値を電圧トリミングデータとして電圧トリミングデータバッファ46に転送することができる。この電圧トリミングデータバッファ46に転送された電圧トリミングデータは、データ入出力端子5から外部へ出力することができる。
【0318】
図21は、段階的に印加される消去電圧Veraの初期値を決めるためのテストのアルゴリズムを示している。テストが開始され(ステップS1)、先ず、消去電圧Veraの初期値として十分低い電圧Vera−initをセットする(ステップS2)。これは、電圧Vera−initに対応する電圧トリミングデータをVera設定回路71に入力することで行われる。また、事前書込み電圧Vspgmとして十分高い電圧Vspgm−testをセットする(ステップS3)。これは、Vspgm−testに対応する電圧トリミングデータをVspgm設定回路73に入力することで行われる。変数IPASSに0をセットし(ステップS4)、先頭のブロックを選択する(ステップS5)。事前書込み電圧Vspgm−testで事前書き込みを行う(ステップS6)。これは、消去前に一定の書き込み状態にセルをしておくことで、消去後のセルのしきい値を安定させるためである。その後、消去し(ステップS7)、続いて消去ベリファイを行う(ステップS8)。
【0319】
カラムデコーダ3で、カラム選択信号CSLを順に自動的に発生し、ビット線制御回路2から出力される読み出しデータをデータ検出回路43で検出する。16,896(=4,224×4(図2参照))個のセルが消去され、消去ベリファイで4,224ビットのデータに圧縮されて読み出される。セルのしきい値が−0.7V以上であることを示すデータが、この4,224ビットのデータの中で複数ビット(例えば5ビット)以上あるか否かをデータ検出回路43が判定する(ステップS9)。1ビットでもセルのしきい値が−0.7V以上であれば、消去電圧Veraが不足であるが、これでは、消去できない不良セルが1つでもあると常にセルのしきい値が−0.7V以上となる場合があり、正しく消去電圧Veraを求めることができな<なる。このため、複数ビット分のデータを監視する。
【0320】
もし、5ビット以上であればlPASSを1だけ増加させる(ステップS10)。ブロックアドレスが最終番地か否かを判定して(ステップS11)、ブロックアドレスが最終番地でなければ次のブロックを選択して(ステップS12)、ステップS6〜ステップS12を繰り返す。
【0321】
全てのブロックに対してステップS6〜ステップS12が実行されたら、lPASSがNpassより大きいか否かを判定する(ステップS13)。Npassはほぼ0に近い値、例えばブロックの数の1割程度にする。全ブロックが正常なブロックならlPASSが0か否かを判定すればよいが、ほぼ0に近い値にしているのは、不良ブロックがあると正しく消去電圧Veraを求めることができなくなるからである。つまり、平均的なブロックで消去できたか否かをステップS13で判定するのである。もし、lPASSがNpassより小ざければ、現在の消去電圧Veraで消去できることになり、マージンを例えば0.5V程度高めにとって、消去電圧の最適値として記憶し(ステップS16)、テスト終了となる(ステップS18)。もし、lPASSがNpassよリ大きければ、現在の消去電圧Veraでは消去不足であることになる。よって、電圧Veraが限界値Vera−maxに達したか否かを判定し(ステップS14)、達していなければ、Veraを例えぱ0.5V増加させ(ステップS15)、ステップS4〜ステップS15を繰り返す。電圧Veraが限界値Vera−maxに達していれば、消去電圧Veraの最適値が見つからなかったとして、不良品の判定が行われ(ステップS17)、テスト終了となる(ステップS18)。
【0322】
同様に、図22は、事前書き込み電圧Vspgmの初期値を決めるためのテストのアルゴリズムを示している。テストが開始され(ステップS1)、先ず、事前書込み電圧Vspgmの初期値として十分高い電圧Vspgm−testをセットする(ステップS2)。これは、電圧Vspgm−testに対応する電圧トリミングデータをVspgm設定回路73に入力することで行われる。先頭のブロックを選択する(ステップS3)。事前書込み電圧Vspgm−testで事前書き込みを行う(ステップS4)。これは、消去前に一定の書き込み状態にセルをしておくことで、消去後のセルのしきい値を安定させるためである。ブロックアドレスが最終番地か否かを判定して(ステップS5)、ブロックアドレスが最終番地でなければ次のブロックを選択して(ステップS6)、ステップS3〜ステップS6を繰り返す。
【0323】
次に、消去電圧Veraとして、図21に示したテストで求められた電圧Veraをセットし、事前書込み電圧Vspgmの初期値として十分低い電圧Vspgm−initをセットする(ステップS7)。これは、電圧Veraと電圧Vspgm−initに対応する電圧トリミングデータをVera設定回路71、Vspgm設定回路73に入力することで行われる。変数Loop−sumとkを0にセットして(ステップS8)、先頭のブロックを選択する(ステップS9)。消去電圧Veraで消去し(ステップS10)、変数Loopに1をセットし(ステップS11)、続いて、事前書き込み電圧Vspgmで事前書き込みし(ステップS12)、消去ベリファイを行う(ステップS13)。
【0324】
カラムデコーダ3で、カラム選択信号CSLを順に自動的に発生し、ビット線制御回路2から出力される読み出しデータをデータ検出回路43で検出する。16,896個のセルが消去され、消去ベリファイで4,224ビットのデータに圧縮されて読み出される。セルのしきい値が−0.7V以上であることを示すデータが、この4,224ビットのデータの中で複数ビット(例えば5ビット)以上あるか否かをデータ検出回路43が判定する(ステップS14)。1ビットでもセルのしきい値が−0.7V以上であれば、事前書き込み終了であるが、これでは、不良セルが1つでもあると常にセルのしきい値が−0.7V以上となる場合があり、正しく事前書き込み電圧Vspgmを求めることができな<なる。このため、複数ビット分のデータを監視する。
【0325】
もし、5ビットより少なければ、変数Loopが最大値Loop−maxに達しているか否かを判定し(ステップS15)、達していなけれぱLoopを1だけ増加させ(ステップS16)、事前書込み電圧Vspgmを例えば0.2Vだけ高めて(ステップS17)、再度事前書き込みする(ステップS12)。LoopがLoop−maxに達していれば、次のブロックを選択する(ステップS20)。
【0326】
もし、5ビット以上であれば、変数Loop−sumにLoopを加え(ステップS18)、kを1だけ増加させ(ステップS19)、次のブロックを選択する(ステップS20)。
【0327】
ブロックアドレスが最終番地でなければ次のブロックを選択して(ステップS21)、ステップS10〜ステップS21を繰り返す。
【0328】
ブロックアドレスが最終番地であれば、平均ループ回数を求める(ステップS22)。ループ回数は、ステップS12〜ステップS17で構成されるループを繰り返した数である。図19に示したように、例えばループの数を5以上、かつ16以下となるように、事前書込み電圧Vspgmを算出し(ステップS23)、テスト終了となる。平均ループ数が5より小さければ、事前書き込み電圧Vspgmの初期値を低<する。平均ループ数が16より大きければ、事前書き込み電圧Vspgmの初期値を高くする。
【0329】
さらに、図23は、書き込み電圧Vpgmの初期値を決めるためのテストのアルゴリズムを示している。テストが開始され(ステップS1)、先ず、事前書き込み電圧Vspgmの初期値として十分高い電圧Vspgm−testをセットする(ステップS2)。これは、電圧Vspgm−testに対応する電圧トリミングデータをVspgm設定回路73に入力することで行われる。先頭のブロックを選択する(ステップS3)。事前書込み電圧Vspgm−testで事前書き込みを行う(ステップS4)。これは、消去前に一定の書き込み状態にセルをしてお<ことで、消去後のセルのしきい値を安定させるためである。ブロックアドレスが最終番地か否かを判定して(ステップS5)、ブロックアドレスが最終番地でなければ次のブロックを選択して(ステップS6)、ステップS3〜ステップS6を繰り返す。
【0330】
次に、消去電圧Veraとして、図21に示したテストで求められた電圧Veraをセットし、また、事前書込み電圧Vspgm−initの初期値として図22に示したテストで求められた電圧Vspgmをセットする(ステップS7)。これは、電圧Veraと電圧Vspgmに対応する電圧トリミングデータをVera設定回路71、Vspgm設定回路73に入力することで行われる。変数Loop−sumとkを0にセットして(ステップS8)、先頭のブロックを選択する(ステップS9)。消去電圧Veraで消去し(ステップS10)、変数Loopに1をセットし(ステップS11)、続いて、事前書き込み電圧Vspgmで事前書き込みし(ステップS12)、外部電圧制御消去ベリファイを行う(ステップS13)。
【0331】
事前書込み動作後におけるメモリセルの消去状態を検出する外部電圧制御消去ベリファイ動作を図24に、このベリファイ時におけるワード線制御回路6の動作を図25に示す。この外部電圧制御消去ベリファイは、図17、図18を参照して説明した第1実施形態の消去ベリファイとよく似ているが、違いは、図24、図25に示したように、ワード線WL1〜WL4の電圧が制御信号入力端子8から入力されたVextとされることである。そのため、ここでは、セルのしきい値がVext−0.7V(=Vt−ref)であるか否かが検出される。例えば、Vext=1Vとすると、セルのしきい値が0.3Vであるか否かが検出される。
【0332】
カラムデコーダ3で、カラム選択信号CSLを順に自動的に発生し、ビット線制御回路2から出力される読み出しデータをデータ検出回路43で検出する。16,896個のセルが消去され、消去ベリファイで4,224ビットのデータに圧縮されて読み出される。セルのしきい値がVt−ref以上であることを示すデータが、この4,224ビットのデータの中で複数ビット(例えば5ビット)以上あるか否かをデータ検出回路43が判定する(ステップS14)。1ビットでもセルのしきい値がVt−ref以上であれば、事前書き込み終了であるが、これでは、不良セルが1つでもあると常にセルのしきい値がVt−ref以上となる場合があり、正しく書き込み電圧Vpgmを求めることができな<なる。このため、複数ビット分のテータを監視する。
【0333】
もし、5ビットより少なければ、変改Loopが最大値Loop−maxに達しているか否かを判定して(ステップS15)、達していなけれぱLoopを1だけ増加させ(ステップS16)、事前書込み電圧Vspgmを例えば0.2Vだけ高めて(ステップS17)、再度事前書き込みする(ステップS12)。Loopが最大値Loop−maxに達していれば、次のブロックを選択する(ステップS20)。
【0334】
もし、5ビット以上であれば、変数Loop−sumにLoopを加え(ステップS18)、kを1だけ増加させ(ステップS19)、次のブロックを選択する(ステップS20)。
【0335】
ブロックアドレスが最終番地でなければ次のブロックを選択して(ステップS21)、ステップS10〜ステップS21を繰り返す。
【0336】
ブロックアドレスが最終番地であれば、平均ループ回数を求める(ステップS22)。ループ回数は、ステップS12〜ステップS17で構成されるループを繰り返した数である。図14に示したように、書き込み時にループの数が20以下となるように、書き込み電圧Vpgmを算出し(ステップS23)、テスト終了となる。
【0337】
このように、事前書き込み動作を用いて書き込み電圧Vpgmを算出するのは、テスト時間が短いからである。事前書き込み動作と消去ベリファイ動作はブロック一括で行われるので、書き込み動作や書き込みベリファイ動作のように1ぺージの半分づつ行うのに比べ、図2に示したアレイの場合、8分の1で済む。
【0338】
第2実施形態によれば、段階的に印加される消去電圧、事前書込み電圧、書き込み電圧の適切な初期値を求めることができ、消去、事前書込み、書き込みを短時間に終わらせることができる。
【0339】
(第3実施形態)
図26は、第3実施形態に係る4値記憶式NANDフラッシュメモリの構成を示す。第3実施形態は第2実施形態の改良に関するものであり、消去電圧Vera、書き込み電圧Vpgm、事前書き込み電圧Vspgmの初期値を記憶するためのROM19をさらに備えている。そして、外部より電圧トリミングデータが入力されない場合は、ROM19に記憶されている電圧トリミングデータが自動的にVera設定回路71,Vpgm設定回路72,Vspgm設定回路73に転送される。
【0340】
第3実施形態によれば、一度、消去電圧Vera、書き込み電圧Vpgm、事前書き込み電圧Vspgmの初期値を求めて、それを記憶しておくことができるので、毎回、初期値を求め直さなくても済む。
【0341】
(第4実施形態)
図27は本発明の第4実施形態としてのフラッシュメモリシステムの構成図である。ここでは、フラッシュメモリ20としては、図20に示した第2実施形態の4値記憶式NANDフラッシュメモリでもよいし、図26に示した第3実施形態の4値記憶式NANDフラッシュメモリでもよい。
【0342】
本メモリシステムでは、例えば図20に示す4個のフラッシュメモリ20をフラッシュシステムコントローラ21が制御する。フラッシュシステムコントローラ21は電圧トリミングデータROM24を備えていて、各フラッシュメモリ20に最適な電圧トリミングデータを各フラッシュメモリ20に入力する。また、フラッシュシステムコントローラ21はファイル管理用メモリ22を備え、フラッシュメモリ20に書き込まれたデータファイルに関するデータ(書き込みを行った時刻など)を記憶する。ファイル管理用メモリ22は、例えばSRAMである。さらに、フラッシュシステムコントローラ21はタイマー23を備え、各データファイルが書き込まれてからどのくらいの時間が経過したかを監視する。フラッシュシステムコントローラ21はフラッシュメモリシステムインターフェイス25と外部端子26を介して外部と信号のやり取りをする。外部端子26からは、信号のみならず、このフラッシュメモリシステムの電源電圧も供給される。本システムは、外部からの電源供給がない場合に備え、バックアップ用の電池27を備えている。バックアップ電池27はフラッシュシステムコントローラ21の(タイマー23の)電源となる。もし、あるデータファイルを書き込んでから所定の時間が経過したら、データ破壊の危険性があるとして、フラッシュシステムコントローラ21はインジケータ28に警告信号を出す。インジケータ28はフラッシュメモリシステムの外部へこの警告信号を出す。インジケータ28にもバックアップ電池27から電源が供給される。例えば、フラッシュシステムコントローラ21が、あるデータファイルを書き込んでから所定の時間が経過したことを検出し、データ破壊の危険性があると判断した場合は、自動的にそのデータファイルのデータのリフレッシュをする。これにより、より信頼性が向上する。
【0343】
外部からの電源供給がない場合、バックアップ電池27からの電源供給はフラッシュシステムコントローラ21に対して行われるが、フラッシュシステムコントローラ21によってフラッシュメモリ20には供給されず遮断される。データのリフレッシュをする場合のみ、フラッシュシステムコントローラ21はフラッシュメモリ20に電源を供給する。
【0344】
バックアップ電池27は再充電可能で、外部よリ電源供給がある場合に、再充電される。外部よリ電源供給がある場合は、フラッシュシステムコントローラ21は外部から供給される電源を優先的に使う。
【0345】
図28は、図27に示したフラッシュメモリシステムをメモリカード状に構成した例である。インジケータ28は一部が外部に接している。例えば、もし、あるデータファイルを書き込んでから所定の時間が経過したら、データ破壊の危険性があるとして、フラッシュシステムコントローラ21はインジケータ28に警告信号を出す。インジケータはたとえばその色を変えて、外部にデータ破壊の危険性を知らせる。
【0346】
第4実施形態によれば、データ書き換え後、どれだけの時間が経ったかを監視し続け、データ保持が危ういことを検出すると、データリフレッシュなどを行い、データの消失を防ぎ、高信頼性を実現することができる。
【0347】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。メモリセルはNAND型メモリセルについて説明したが、NOR型メモリセル等の他の型のメモリセルにも同様に適用可能である。また、多値記憶は4値記憶に限らず、3値、5値等でもよい。
【0348】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、消去後に少しだけ書き込みを進める。これによって、過消去しても正常なメモリセルの“0”状態に戻すことができ、“0”書き込み時に選択されたメモリセルの隣のメモリセルが非導通となり、メモリセルのデータが書き変わらないようにさせることが実現できる。
【0349】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、書き込みデータが“1”か“2”か“3”かによって、1回の書き込みパルス長を制御する。これによって、“1”、“2”、“3”書き込みそれぞれの書き込み速度の差を補償でき、“1”書き込みにあわせて、小刻みに書き込みパルスを印加しなければならないということがなくなり、データの書き換えが高速に行える。
【0350】
また、本発明による不揮発性半導体メモリシステムによれば、データ書き換え後、どれだけの時間が経ったかを監視し続けるので、データ保持が危うい場合を検出することができる。この検出に応じて、データリフレッシュ等を行い、データの消失を防ぎ、高信頼性を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の構成を示す図。
【図2】メモリセルアレイとデータ記憶回路の構成を示す図。
【図3】メモリセル及び選択トランジスタの構造を示す図。
【図4】NANDセルの構造を示す図。
【図5】図2に示すデータ記憶回路の具体的な構成を示す図。
【図6】図5に示すクロック同期式インバータの具体的な構成を示す図。
【図7】図1に示すワード線制御回路の具体的な構成を示す図。
【図8】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を示す図。
【図9】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し時のワード線制御回路の動作を示す図。
【図10】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作を示す図。
【図11】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の書き込み時のワード線制御回路の動作を示す図。
【図12】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を示す図。
【図13】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ時のワード線制御回路の動作を示す図。
【図14】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の書き込みアルゴリズムを示す図。
【図15】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の消去動作を示す図。
【図16】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の事前書き込み動作を示す図。
【図17】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の消去ベリファイ動作を示す図。
【図18】第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の消去ベリファイ時のワード線制御回路の動作を示す図。
【図19】本発明の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去アルゴリズムを示す図。
【図20】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の構成を示す図。
【図21】第2実施形態の消去電圧テストアルゴリズムを示す図。
【図22】第2実施形態の事前書き込み電圧テストアルゴリズムを示す図。
【図23】第2実施形態の書き込み電圧テストアルゴリズムを示す図。
【図24】第2実施形態の外部電圧制御消去ベリファイ動作を示す図。
【図25】第2実施形態の外部電圧制御消去ベリファイ時のワード線制御回路の動作を示す図。
【図26】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3実施形態の構成を示す図。
【図27】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第4実施形態の構成を示す図。
【図28】第4実施形態の変形例としてのカード状に構成したフラッシュメモリシステムを示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ
2…ビット線制御回路
3…カラムデコーダ
4…データ入出力バッファ
5…データ入出力端子
6…ワード線制御回路
7…制御信号および制御電圧発生回路
8…制御信号入出力端子
10…データ記憶回路
11…p型半導体基板
12…n型の拡散層
13…絶縁膜
14…浮遊ゲート
15…絶縁膜
16…制御ゲート
17…絶縁膜
18…選択ゲート
19…ROM
20…フラッシュメモリ
21…フラッシュメモリコントローラ
22…ファイル管理メモリ
23…タイマー
24…電圧トリミングデータROM
25…フラッシュメモリシステムインターフェース
26…外部端子
27…バックアップ電池
28…インジケータ
29…フラッシュメモリーカード
31…CSL初期値記憶及びCSL自動発生回路発
32…CSL出力回路
41…アドレスデータバッファ
42…読出しデータバッファ
43…データ検出かいろ
44…書き込みデータバッファ
45…コマンドデータバッファ、
46…電圧トリミングデータ
71…Vera設定回路
72…Vpgm設定回路
73…Vspgm設定回路
M…メモリセル
S…選択トランジスタ
WL…ワード線
BL…ビット線
SG…選択ゲート線
SRC…ソース線
Qn…nチャネルMOSトランジスタ
Qnd…ディプレッション型nチャネルMOSトランジスタ
Qp…pチャネルMOSトランジスタ
VCC…電源電圧
CI…クロック同期式インバータ。

Claims (8)

  1. n値(nは、3以上の自然数)のデータを記憶できる複数の不揮発性半導体メモリセルと、
    前記複数の不揮発性半導体メモリセルに対して書き込み電圧を同時に印加する書き込み動作と前記書き込み動作後に十分に書き込みが行われたか否かを確認する書き込みベリファイ動作を繰り返し行うデータ書き込み手段と、
    1回の書き込み動作時に前記書き込み電圧を各不揮発性半導体メモリセルに与える時間を、各不揮発性半導体メモリセルに書き込むデータの値によって異ならしめる時間設定手段と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記複数の不揮発性半導体メモリセルのうち前記書き込みベリファイ動作で十分に書き込みが行われたことが確認されたメモリセルについては、前記確認が行われた後の前記書き込み動作で前記書き込み電圧が印加されないことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記複数の不揮発性半導体メモリセルの全てに対して、前記書き込みベリファイ動作で十分に書き込みが行われたことが確認された場合には、前記複数の不揮発性半導体メモリセルに対する前記書き込み動作を終了させることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記書き込み動作と前記書き込みベリファイ動作の繰り返し回数が所定の回数に達したときに、前記複数の不揮発性半導体メモリセルのうち十分に書き込みが行われていないメモリセルが1つでも存在する場合には、前記書き込み動作を終了させる制御回路をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記複数の不揮発性半導体メモリセルは、同一のワード線に接続されるものであることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 直列接続された複数の不揮発性半導体メモリから構成されるNANDセルユニットを具備し、
    前記データ書き込み手段は、前記NANDセルユニット内の選択された不揮発性半導体メモリセルに前記書き込み電圧を印加し、前記選択された不揮発性半導体メモリセルの隣に存在する不揮発性半導体メモリセルに第1の電圧を印加し、残りの不揮発性半導体メモリセルの制御ゲートに第2の電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記書き込み電圧は、第1及び第2の電圧よりも高く、前記第2の電圧は、前記第1の電圧よりも高いことを特徴とする請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記第1の電圧は、0Vであることを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置。
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