JPH11176175A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH11176175A
JPH11176175A JP34097197A JP34097197A JPH11176175A JP H11176175 A JPH11176175 A JP H11176175A JP 34097197 A JP34097197 A JP 34097197A JP 34097197 A JP34097197 A JP 34097197A JP H11176175 A JPH11176175 A JP H11176175A
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    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一括消去後に過消去状態を残さず、メモリセ
ルを所望のしきい値範囲の消去状態に追い込んで誤動作
を防止するようにした不揮発性半導体記憶装置を提供す
る。 【解決手段】 電気的書き換え可能なNAND型セルを
用いたメモリセルアレイ1、カラムデコーダ4、ビット
線制御回路2、ワード線制御回路6、データ入出力バッ
ファ4を有し、データの一括消去後に事前書き込みと確
認読み出しを行って消去されたメモリセルを、所望のし
きい値範囲に追い込むようにした。確認読み出しの出力
による消去状態判定は、確認読み出し出力をスキャンす
るカラムスキャン判定回路9と、制御信号及び制御電圧
発生回路7とにより行い、少なくとも二つのメモリセル
のしきい値が所定のしきい値に達したことを判定して、
事前書き込み動作を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、EEPROMや
フラッシュメモリとして用いられる、電気的書き換え可
能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリのメモリセルとして、
半導体基板上に電荷蓄積層(浮遊ゲート)と制御ゲート
とが積層形成されたFETMOS構造を有するものが知
られている。このメモリセルは、浮遊ゲートに蓄えられ
た電荷量によって、データ“0”,“1”を記憶する。
また、この様なメモリセルを複数個直列接続してNAN
D型セルを構成するものが知られている。NAND型セ
ルは、一端が第1の選択ゲートトランジスタを介してビ
ット線に接続され、他端が第2の選択ゲートトランジス
タを介して共通ソース線に接続される。NAND型セル
内の各メモリセルの制御ゲートは別々のワード線につな
がる。通常、ビット線と交差する方向に並ぶ複数個のN
AND型セルについて、同じ行の制御ゲートが連続的に
共通に配設され、これがワード線とされる。
【0003】NAND型セルでのデータ書き込み及び消
去は、メモリセルの浮遊ゲートに電子を注入し、あるい
は浮遊ゲートの電子を放出する動作を利用する。データ
書き込みは、選択されたワード線に20V程度の書き込
み電圧を印加し、非選択ワード線に中間電圧を与え、
“0”,“1”データに応じて選択メモリセルのチャネ
ル電位をコントロールする。“1”データ書き込みのと
きは、ビット線の0Vが選択メモリセルのチャネルまで
転送されて、浮遊ゲートにトンネル電流により電子が注
入されるようにする。これにより、選択メモリセルは、
しきい値が正の状態となる。“0”データ書き込みのと
きは、ビット線を例えばVCCとして、選択メモリセルの
チャネル電位がトンネル注入が起こらない程度の中間電
位となるように設定する。これにより、しきい値の低い
負の状態に保たれる。
【0004】データ消去は、例えばメモリセルアレイ全
体について、全てのワード線を0V、基板あるいはウェ
ルに20V程度の消去電圧を印加して、全メモリセルで
浮遊ゲートの電荷を基板側に放出させる。これにより、
全メモリセルはしきい値が負のデータ“0”状態に消去
される。メモリセルアレイが複数ブロックある場合に、
ブロック単位でデータ消去を行うこともある。この場合
には、ブロック毎にウェルを形成して、選択ブロックに
ついて上記条件を与え、非選択ブロックについてはワー
ド線を全てフローティングとすればよい。
【0005】データ読み出しは、選択されたワード線に
0V、残りのワード線にはデータ“0”,“1”に拘わ
らずメモリセルがオンする中間電圧を与えて、NAND
型セルが導通するか否かをビット線で検出することによ
り行われる。
【0006】この様なNAND型フラッシュメモリにお
いて、“0”データ書き込み方式として、選択メモリセ
ルのチャネル電位のみを容量結合を利用して十分に電位
上昇させて、誤書き込みを防止する手法が知られてい
る。
【0007】図21は、この“0”データ書き込み方式
での電位関係を、8個のメモリセルをNAND型セルと
した例について示している。選択ワード線WL4には2
0V、その両隣のワード線WL3及びWL5には0V、
残りのワード線には中間電圧10Vを与え、またビット
線BL、第1の選択ゲート線SG1及び共通ソース線S
RCにはVCC(例えば、3V)を与え、第2の選択ゲー
ト線SG2には0Vを与える。
【0008】このとき、第1の選択ゲートトランジスタ
を介してNAND型セルのチャネルに転送される電位
は、VCCより第1の選択ゲートトランジスタのしきい値
分だけ下がった値であるが、ワード線WL1に中間電位
が与えられて容量結合によりその直下のチャネル電位が
僅かに上昇すると、第1の選択ゲートトランジスタはオ
フになる。例えば、制御ゲートからチャネルへの容量結
合比が50%とすれば、ワード線WL1,WL2の直下
のチャネル電位は約5Vとなる。第2の選択ゲートトラ
ンジスタはオフであるから、ワード線WL6〜WL8の
直下のメモリセルもチャネル電位約5Vとなる。これに
より、0Vが与えられた二つのワード線WL3,WL5
の直下のメモリセルは、データ“0”であってもそのし
きい値が−5V以上であればオフになり、選択ワード線
WL4の直下のチャネル電位は容量結合により約10V
まで上昇する。この結果、選択ワード線WL4に接続さ
れたメモリセルで電子注入が生じることなく、“0”デ
ータが書き込まれる。
【0009】この“0”データ書き込み方式では、上述
の動作説明から明らかなように、消去状態のメモリセル
のしきい値が−5V以上であることが必要である。過消
去により、メモリセルのしきい値が−5V以下の深いD
タイプになると、“0”データ書き込み時に選択ワード
線の両隣のワード線を0Vにしても、両隣のメモリセル
をオフにできず、選択ワード線に接続されたメモリセル
のチャネル電位を十分に上昇させることができなくな
る。これは、誤書き込みの原因、具体的には浮遊ゲート
に誤って電子注入が生じる原因となる。過消去は、デー
タ消去を何回も行った場合や、消去電圧が高すぎる場合
に生じる。
【0010】この様な過消去を防止するために、一括消
去を行った後に、通常の書き込み条件より弱い書き込み
条件で事前書き込み(soft-write)を行い、消去状態の
メモリセルのしきい値を一定範囲に追い込む方式が考え
られている。具体的には、消去状態のしきい値範囲を、
0Vより低い浅いDタイプとなる第1のしきい値Vth1
と、これより更に低い深いDタイプとなる第2のしきい
値Vth2 の間の範囲と定める。第2のしきい値Vth2 よ
り更に負のしきい値状態は過消去である。但しこの事前
書き込みにより、書き込みすぎると、消去データ“0”
が“1”に化けてしまう。従って事前書き込みでの誤書
き込みを防止することが必要である。
【0011】事前書き込みでの誤書き込みを防止するた
めには、図22に示すように、事前書き込みを短い書き
込みパルスで繰り返し行い(S21)、各書き込みパルス
毎に確認読み出しを行って(S22)、消去ブロック内で
1ビットでも規定のしきい値Vth1 に達したことを判定
して(S23)、事前書き込みを終了する、というアルゴ
リズムが用いられる。これは、消去ブロック内のしきい
値の分布を考慮して、1ビットでもVth1 を超えれば、
残りのメモリセルのしきい値は、Vth2 より高くなって
いるという仮定に基づいている。
【0012】一方、高密度のフラッシュメモリを実現す
る手法として、多値記憶方式がある。これは、メモリセ
ルの浮遊ゲートの電荷蓄積量をコントロールして、ひと
つのメモリセルに例えばデータ“0”,“1”,
“2”,“3”の4値データを記憶しようというもので
ある。この方式では例えば、メモリセルの浮遊ゲートの
電荷蓄積量がゼロの状態を中性状態として、この中性状
態より正の電荷を蓄積した状態を消去状態(データ
“0”)とし、これより負の電荷量を蓄積した状態を、
電荷量に応じて段階的に分けて、データ“1”,
“2”,“3”とする。これらの多値データの書き込み
は、例えば、通常の二値データ書き込みの場合と同様の
電圧関係で書き込み時間をコントロールすることにより
可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した事前書き込み
での誤書き込み防止の手法では、消去ブロック内に1ビ
ットだけ書き込みがなされ易い特異的なビットがあった
場合、この特異ビットが規定のしきい値Vth1 に達し
て、他の多くのビットが未だ過消去の状態にあるにもか
かわらず、事前書き込みが終了してしまうといった難点
がある。これは特に、NAND型セルで上述した選択メ
モリセルの両隣のメモリセルのワード線を0Vとして、
“0”書き込みを行う方式の場合には不都合である。
【0014】また、多値データ記憶を行うには、メモリ
セルの蓄積電荷量を多段階に制御しなければならず、こ
の場合消去状態のメモリセルのしきい値を確実に一定範
囲に追い込むことが重要であるが、上述した従来の事前
書き込みアルゴリズムでは消去状態のしきい値追い込み
が難しい。
【0015】この発明は、この様な事情を考慮してなさ
れたもので、一括消去後に過消去状態を残さず、メモリ
セルを所望のしきい値範囲の消去状態に追い込んで誤動
作を防止するようにした不揮発性半導体記憶装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不揮発性
半導体記憶装置は、それぞれ制御ゲートを有する電気的
書き換え可能な不揮発性半導体メモリセルをマトリクス
配列して構成されるメモリセルアレイと、このメモリセ
ルアレイ内の選択されたメモリセルの制御ゲートに書き
込み電圧を印加してデータ書き込みを行う書き込み手段
と、前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルに前記
書き込み電圧と逆極性の消去電圧を印加してデータ一括
消去を行う消去手段と、この消去手段によりデータが消
去された前記複数のメモリセルを所望の消去状態にする
ために事前書き込み電圧を印加して事前書き込みを行う
事前書き込み手段と、この事前書き込み手段による事前
書き込み後に前記複数のメモリセルが前記消去状態に入
っているか否かを確認するための確認読み出し手段と、
この確認読み出し手段の出力に基づいて少なくとも二つ
のメモリセルのしきい値が所定のしきい値に達したこと
を判定して前記事前書き込み手段による事前書き込み動
作を終了する消去状態判定手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0017】具体的に消去状態判定手段は、例えば、メ
モリセルアレイの複数のデータ入出力線をm個のユニッ
ト(但し、m≧2)に分けて、各ユニット毎の確認読み
出し出力について消去状態の判定を行うもので、各ユニ
ット毎にそれぞれひとつのメモリセルのしきい値が所定
のしきい値に達したことを判定して前記事前書き込み手
段による事前書込動作を終了するものとする。
【0018】あるいはまた、消去状態判定手段は、メモ
リセルアレイの複数のワード線をn個のユニット(但
し、n≧2)に分けて、各ユニット毎の確認読み出し出
力について消去状態の判定を行うもので、各ユニット毎
にそれぞれひとつのメモリセルのしきい値が前記所定の
しきい値に達したことを判定して前記事前書き込み手段
による事前書込動作を終了するものとする。
【0019】この発明において好ましくは、前記メモリ
セルアレイ内の不揮発性メモリセルは複数個ずつ直列接
続されてNAND型セルを構成し、前記書き込み手段
は、前記NAND型セル内の選択されたメモリセルの両
隣のメモリセルの制御ゲートに前記書き込み電圧より低
い第1の電圧を印加し、残りのメモリセルの制御ゲート
に前記書き込み電圧と第1の電圧の中間の第2の電圧を
印加してデータ書き込みを行うものとする。
【0020】この発明においてはまた、前記確認読み出
し手段による読み出し結果を記憶するデータ記憶手段を
備え、前記消去状態判定手段は、前記データ記憶手段の
記憶データをスキャンしながら前記しきい値に達したメ
モリセルの数をカウントするスキャン判定手段を有する
ものとし、更に前記事前書き込み手段による事前書き込
み動作と、前記確認読み出し手段による確認読み出し動
作と、前記スキャン判定手段によるメモリセル数のカウ
ント動作を繰り返し、前記しきい値に達したメモリセル
数が2以上であることを検出して事前書き込み動作を終
了する制御手段を更に備える。
【0021】更に好ましくは、前記制御手段は、事前書
き込み動作を終了した後、更に、NAND型セルのワー
ド線に確認読み出しのマージン電圧を与えた確認読み出
し動作と、前記スキャン判定によるメモリセル数のカウ
ント動作を行って、全てのメモリセルが前記しきい値よ
り高い規定のしきい値以下の消去状態にあることを検出
して事前書込動作を終了するようにする。
【0022】この発明においては、一括消去後の事前書
き込みにおいて、複数のメモリセルが規定のしきい値に
達したことを判定するまで、事前書き込みを続ける。従
って、書き込まれ易い特異のメモリセルがひとつだけあ
って、他の多くのメモリセルが過消去の状態のまま事前
書き込みが終了することはなくなる。即ち、しきい値分
布がある範囲に固まっている特異でないメモリセル群の
少なくとも先頭が規定のしきい値に達したことを判定し
て事前書き込みを終了することになるから、特異な書き
込まれ易いメモリセルを除けば、消去ブロック内のメモ
リセルを一定のしきい値範囲の消去状態に追い込むこと
が可能になる。これにより、多くのメモリセルが過消去
のまま取り残されて、その後の誤動作の原因となるとい
った事態を防止することができる。
【0023】この発明は特に、NAND型セルを用いた
フラッシュメモリにおいて、NAND型セル内の選択さ
れたメモリセルの両隣のメモリセルの制御ゲートに低い
電圧例えば0Vを印加し、残りのメモリセルの制御ゲー
トに中間電圧を印加して“0”データ書き込みを行う方
式を用いる場合に、有効である。この書き込み方式で
は、もし選択メモリセルの両隣のメモリセルが過消去状
態にあると、選択メモリセルのチャネルのみをフローテ
ィングにして選択ワード線との容量結合により電位制御
することができず、誤書き込みが生じるおそれがあるか
らである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例におけ
る4値記憶式NAND型フラッシュメモリの構成を示し
ている。メモリセルアレイ1は、詳細は後述するが、複
数のビット線と複数のワード線と共通ソース線を含み、
電気的にデータの書き換えが可能なNAND型セルがマ
トリクス状に配置されている。ここでメモリセルアレイ
1は通常、複数ブロックのメモリセルアレイの集合であ
る。メモリセルアレイ1に対して、ビット線を制御する
ためのビット線制御回路2とワード線制御回路6が設け
られる。
【0025】ビット線制御回路2は、ビット線を介して
メモリセルアレイ1中のメモリセルのデータを読み出し
たり、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリ
セルの状態を検出したり、ビット線を介してメモリセル
アレイ1中のメモリセルに書き込み制御電圧を印加して
メモリセルに書き込みを行う。ビット線制御回路2は、
後述するように複数のデータ記憶回路を含み、カラムデ
コーダ3によって選択されたデータ記憶回路によって読
み出されたメモリセルのデータは、データ入出力バッフ
ァ4を介してデータ入出力端子5から外部へ出力され
る。また、カラムデコーダ3によって選択されたデータ
記憶回路によって読み出されたメモリセルのデータは、
カラムアドレスをスキャンしていくことにより、カラム
スキャン判定回路9にフェイルビット数としてカウント
される。また、外部からデータ入出力端子5に入力され
た書き込みデータは、データ入出力バッファ4を介し
て、カラムデコーダ3によって選択されたデータ記憶回
路に初期的な制御データとして入力される。
【0026】ワード線制御回路6は、メモリセルアレイ
1中のワード線を選択し、読み出し,書き込みあるいは
消去に必要な電圧を与える。メモリセルアレイ1、ビッ
ト線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッ
ファ4、およびワード線制御回路6は、制御信号および
制御電圧発生回路7によって制御される。制御信号およ
び制御電圧発生回路7は、外部から制御信号入力端子8
に入力される制御信号によって制御されて、メモリセル
アレイ1の一括消去後のメモリセルの消去状態を一定の
しきい値範囲に追い込むための事前書き込み動作制御等
を行うために用いられる。
【0027】図1の各部の詳細な説明を行う前に、実施
例における一括消去後の事前書き込みと確認読み出し動
作の概略を説明する。図2は、ブロック消去後の事前書
き込みのフローを、従来の図22と対応させて示してい
る。この実施例では、短パルスの事前書き込みパルスを
用いて弱い事前書き込みを行い(S11)、確認読み出し
を行ってしきい値が規定値に達しているか否かをモニタ
ーし(S12)、複数ビットN(≧2)が規定のしきい値
に達しているか否かを判定して(S13)、Nビットに達
していない場合にはステップアップして(S14)、同様
の事前書き込みと確認読み出しを繰り返す。しきい値が
規定値に達したものがNビット以上であることが判定さ
れたときに、事前書き込みを終了する。
【0028】例えば、一括消去後のメモリセルアレイ内
のしきい値分布が、図3(a)の様なものであったとす
る。負であるが浅いDタイプである第1のしきい値Vth
1 は、確認読み出しでの判定に用いられるものであり、
これより深いDタイプとなる第2のしきい値Vth2 は、
これ以上が過消去であることを示す。図3(b)は、事
前書き込みによって、しきい値分布の固まりから外れた
特異ビットが第1のしきい値Vth1 を超えた状態を示し
ている。従来方式では、この状態で事前読み出しを終了
することになる。これでは未だ多くのビットが第2のし
きい値Vth2 より低い過消去の状態にある。この実施例
では、この様な特異な1ビットがあっても事前読み出し
を終了せず、少なくとも2個のメモリセルが第1のしき
い値Vth1 に達したことを検出して、初めて事前書き込
みを終了する。
【0029】これによって、図3(c)に示すように、
しきい値分布の固まりを第1のしきい値Vth1 と第2の
しきい値Vth2 の間に追い込むことが可能になる。この
とき特異ビットは、図3(c)に示すように、許容され
るしきい値範囲から外れて例えば正の状態、即ち“1”
データに化ける可能性がある。しかし、この様な特異ビ
ットの誤書き込みは、読み出し時にエラー・コード訂正
(ECC)回路で容易に補正することができるので、問
題はない。
【0030】N個のメモリセルが規定のしきい値に達し
ていることをモニターする具体的な手法としては、メモ
リセルアレイ1をビット線によって(実際にはビット線
がつながる入出力線によって)n(≧2)ユニットに分
割して、各ユニット毎に確認読み出し出力の判定を行う
方法と、ワード線によってm(≧2)ユニットに分割し
て同様に各ユニット毎に確認読み出し出力の判定を行う
方法とが考えられる。
【0031】前者の方法では例えば、図4(a),
(b)に示すように、偶数番目のビット線BL0,BL
2,…により選ばれる第1ユニットと、奇数番目のビッ
ト線BL1,BL3,…により選ばれる第2ユニットに
分割する。後者の方法では例えば、図5に示すように、
4NANDの場合を例にとると、4本のワード線WL1
〜WL4で決まるNAND型セルブロック毎に第1ユニ
ット、第2ユニットというように分ける。
【0032】そして、図4あるいは図5いずれの分割の
場合も、一括消去後、事前書き込みと確認読み出しを行
って、第1ユニットについて消去状態判定を行い、1ビ
ットでも規定のしきい値Vth1 に達したら、フラグを立
てる。次に第2ユニットに同様の消去状態判定を行っ
て、1ビットでも規定のしきい値Vth1 に達したら、フ
ラグを立てる。2回のフラグが立ったことを判定して、
事前書き込みを終了する。
【0033】以下には、図1の各部を更に具体的に説明
しながら、データ入出力線のスキャン(カラムスキャ
ン)によって消去状態のメモリセルのしきい値を所定範
囲に追い込む実施例を説明する。
【0034】図6は、メモリセルアレイ1及びビット線
制御回路2の構成を示している。この例では、メモリセ
ルMが4個直列接続されてNAND型セルを構成し、N
AND型セルの一端は選択ゲートトランジスタS1を介
してビット線BLに接続され、他端が選択ゲートトラン
ジスタS2を介して共通ソース線SRCに接続される。
メモリセルMの制御ゲート電極はワード線WLに接続さ
れ、2つの選択トランジスタS1,S2はそれぞれ選択
ゲート線SG1、SG2に接続される。1本のワード線
WLを共有するメモリセルMはページと言う単位を形成
し、4ページで1ブロックを構成する。ここでは、2ブ
ロック分が示されているが、任意の整数、例えば102
4ブロックなどでもよい。ビット線BLはBL0〜BL
2047の2048本が示されているが、他の任意の整
数、例えば4096本などでもよい。データ入出力線I
/Oの構成は、1例としてI/O0〜7の場合を示して
いる。
【0035】ビット線制御回路2は、複数のデータ記憶
回路21を含む。ここでは、2本のビット線BLに対し
て1つのデータ記憶回路21が設けられているが、任意
の整数本、例えば1本や4本や6本や9本などでもよ
い。カラム選択信号CSLはカラムデコーダ3の出力信
号で、例えば、ビット線BL0とBL1に接続されるデ
ータ記憶回路21はCSL0とCSL1によって選択さ
れ、読み出され記憶されているメモリセルのデータはデ
ータ入出力バッファ4に出力される。また、例えばCS
L2とCSL3によって選択された、ビット線BL2と
BL3に接続されるデータ記憶回路21に、データ入出
力バッファ4から、制御データが初期的に転送される。
データ記憶回路21は、読み出しの際、どちらか一方の
ビット線に接続されるメモリセルのデータを読み出す。
また、書き込みの際、どちらか一方のビット線に接続さ
れるメモリセルに、記憶している制御データに従って書
き込み制御電圧を印加する。また、書き込み状態検出の
際、どちらか一方のビット線に接続されるメモリセルの
書き込み状態を検出する。
【0036】図7(a)(b)は、メモリセルMと選択
ゲートトランジスタSの構成を示している。p型の半導
体基板71(あるいはp型ウェル)の表面にソース、ド
レインとなるn型拡散層72が形成される。メモリセル
Mでは、半導体基板71(あるいはp型ウェル)上に絶
縁膜73を介して浮遊ゲート74、さらにその上に絶縁
膜75を介してワード線WLとなる制御ゲート76が形
成される。選択トランジスタSでは、半導体基板71
(あるいはp型ウェル)上に絶縁膜77を介して選択ゲ
ート線SGとなるゲート電極78が形成される。
【0037】メモリセルMの制御ゲート76にしきい値
以上の電圧を印加すると、浮遊ゲート73下にチャネル
が形成される。例えば、制御ゲート76と浮遊ゲート7
5間の容量が1fF、浮遊ゲート75とチャネルの容量
が1fF、チャネルと基板71間の容量が0.25f
F、n型拡散層72と基板71間の容量が計0.25f
Fとする。このとき、制御ゲート76とチャネル/n型
拡散層72の容量結合比は50%である。チャネルとn
型拡散層72が浮遊状態の時、制御ゲート76が1V上
昇すると、チャネルあるいはn型拡散層72の電位は
0.5V上昇する。
【0038】図8は、ひとつのNAND型セルの構造を
示している。メモリセルMは、隣接するもの同士でソー
ス,ドレインを共有する形で4つが直列接続され、一端
は選択ゲートトランジスタS2を介して共通ソース線S
RCに接続される。他端はゲート選択トランジスタS1
を介してビット線BLに接続される。
【0039】データ消去時は、基板(p型ウェル)71
の電圧Vsubを消去電圧Vera =20Vにする。ま
た、選択ゲート線SG1とSG2、ソース線SRC、ビ
ット線BLも20Vにする。消去するブロックのワード
線WL1〜WL4を0Vにすると、電子が浮遊ゲートか
ら放出されしきい値が負になる(データ”0”の状
態)。消去しないブロックのワード線WL1〜WL4を
20Vにすると、電子は浮遊ゲートから放出されない。
【0040】データ書き込み時は、選択されたブロック
の選択されたワード線、例えばWL2に書き込み電圧V
pgm =20Vが印加される。選択されたワード線WL2
の両隣の非選択ワード線WL1、WL3には0Vが与え
られる。残りの非選択ワード線WL4には11Vが与え
られる。また、一方の選択ゲート線SG1には電源電圧
VCCが与えられ、他方の選択ゲート線SG2は0Vとす
る。非選択ブロックについては、全ワード線WLと全選
択ゲートSGを0Vとする。データ書き込みは、ワード
線WL4に繋がるメモリセルからワード線WL1に繋が
るメモリセルへと順に行われる。
【0041】図6あるいは図8の例では、4つのメモリ
セルでNAND型メモリセルユニットを構成している
が、例えば、16個のメモリセルで構成してもよい。こ
の場合、例えばビット線側から4つ目のメモリセルが書
き込み時に選択されると、その制御ゲートに繋がるワー
ド線に書き込み電圧20Vが与えられる。ビット線側か
ら3番目と5番目の両隣のメモリセルの制御ゲートに繋
がる2本のワード線には0Vが与えられる。残りの13
個のメモリセルの制御ゲートに繋がる13本のワード線
には11Vが与えられる。
【0042】ビット線側から2番目のメモリセルが書き
込み時に選択されると、その制御ゲートに繋がるワード
線に書き込み電圧20Vが与えられる。ビット線側から
1番目と3番目の両隣のメモリセルの制御ゲートに繋が
る2本のワード線には0Vが与えられる。残りの13個
のメモリセルの制御ゲートに繋がる13本のワード線に
は11Vが与えられる。
【0043】ビット線側から1つ目のメモリセルが書き
込み時に選択されると、その制御ゲートに繋がるワード
線に書き込み電圧20Vが与えられる。ビット線側から
2番目の隣のメモリセルの制御ゲートに繋がるワード線
には0Vが与えられる。残りの14個のメモリセルの制
御ゲートに繋がる14本のワード線には11Vが与えら
れる。
【0044】データ書き込み時、ビット線にはデータに
応じた電圧が与えられる。例えば2値データの“1”又
は、4値記憶の場合のデータ”1”、”2”、”3”を
書き込むときは、ビット線BLを0Vの書き込み制御電
圧にする。ワード線WL4からWL1の順に選択される
ので、選択されたメモリセルよりビット線側のメモリセ
ルは消去状態であって、そのワード線が0Vにされてい
てもビット線の0Vの書き込み制御電圧は選択されたメ
モリセルに転送される。これによって、選択メモリセル
では浮遊ゲートに電子が注入されしきい値が正になる。
【0045】データ”0”を書き込む場合は、ビット線
BLを電源電圧VCCの書き込み制御電圧にする。選択ゲ
ートSG1がVCCであるので、メモリセルのチャネルに
転送される電圧は、VCC−Vth(Vthは選択ゲートトラ
ンジスタのしきい値)である。ワード線には正電圧が与
えられるから、容量結合によりチャネル電位が上昇する
と、ビット線側の選択ゲートトランジスタS1はオフに
なる。これによりメモリセルのチャネルとn型拡散層7
2は浮遊状態となる。そして、ワード線に書き込み電圧
20Vが与えられた選択メモリセルのチャネルおよびワ
ード線に10Vが与えられた非選択メモリセルのチャネ
ルは上昇して、ワード線に0Vが与えられている選択さ
れたメモリセルの両隣のメモリセルは非導通となる。よ
って、選択されたメモリセルのチャネル電位は、書き込
み電圧20Vによって、容量結合比が50%として、約
10Vまで上昇する。この場合、選択されたメモリセル
の制御ゲートとチャネルの電位差が小さいので、浮遊ゲ
ートには電子が注入されず、データ”0”書き込みが行
える。選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのしき
い値が過度に負のほうに深いと、書き込み時にその制御
ゲートに0Vを与えても非導通にならない。このため、
後に詳しく説明するように消去後に事前書き込みを行っ
て、メモリセルのしきい値を制御する。
【0046】図9は、図6に示すデータ記憶回路21の
より具体的な構成例を示している。クロック同期式イン
バータCI1とCI2、及びNMOSトランジスタQn
3、Qn4、Qn5の部分は第1のサブデータ回路91
を構成する。クロック同期式インバータCI3とCI
4、及びNMOSトランジスタQn10、Qn11、Q
n12の部分は、第2のサブデータ回路92を構成す
る。第1及び第2のサブデータ回路91,92は、ビッ
ト線BLi,BLi+1を介して転送される読み出しデ
ータを検出して一時記憶するセンスアンプ兼ラッチ回路
であり、またデータ入出力線IOL,IOUからの書き
込みデータを一時記憶するラッチ回路である。第1,第
2のサブデータ回路91,92内のノードNai,Na
i+1が“H”レベルである状態は、“1”データを記
憶している状態であり、“L”レベルの状態は、“0”
データを記憶している状態である。
【0047】PMOSトランジスタQp1およびQp2
は、信号PRSTB1およびPRSTB2が”L”のと
きにオンして、第1および第2のサブデータ回路91,
92に”0”データを設定するためのものである。
【0048】NMOSトランジスタQn1およびQn8
は第1および第2のサブデータ回路91,92とデータ
入出力線IOL、IOUを電気的に接続するためのもの
である。それぞれのゲート電極には、カラムデコーダ3
からのカラム選択信号CSLiおよびCSLi+1がそ
れぞれ与えられる。例えば、CSLiが“H”になる
と、ビット線BLiとBLi+1に設けられたデータ記
憶回路21の第1のサブデータ回路91とデータ入出力
線IOLが電気的に接続される。データ入出力線IO
L、IOUはデータ入出力バッファ4に接続されてい
て、この第1あるいは第2のサブデータ回路91,92
にサブデータを設定することができる。あるいは、この
第1あるいは第2のサブデータ回路91,92に保持さ
れた読み出しデータをデータ入出力バッファ4に出力す
ることができる。
【0049】NMOSトランジスタQn2およびQn9
は、図6に示す全てのデータ記憶回路21に設けられ
て、第1のサブデータ回路91および第2のサブデータ
回路92のデータが全て”0”か否かを検出する。デー
タ記憶回路21はこの例では2112個あるので、それ
ぞれ2112個の第1及び第2のサブデータ回路91,
92でデータが全て”0”であれば、共通信号線PTと
接地線が非導通となって検出される。
【0050】NMOSトランジスタQn6およびQn7
は、第1のサブデータ回路91に記憶されているデータ
に応じて、ビット線BLの電圧を下げるためのものであ
る。同様に、NMOSトランジスタQn13およびQn
14は、第2のサブデータ回路92に記憶されているデ
ータに応じて、ビット線BLの電圧を下げるためのもの
である。NMOSトランジスタQn15は、ビット線B
Lを充電するためのものである。
【0051】NMOSトランジスタQn16およびQn
18は、第1および第2のサブデータ回路91,92と
ビット線BLiあるいはBLi+1の電気的接続を制御
する。信号BLC1が“H”でBLC2が“L”であれ
ば、第1および第2のサブデータ回路91,92とビッ
ト線BLiが電気的に接続される。信号BLC1が
“L”でBLC2が“H”であれば、第1および第2の
サブデータ回路91,92とビット線BLi+1が電気
的に接続される。
【0052】NMOSトランジスタQn17およびQn
19は、それぞれ制御信号PRE1,PRE2により制
御されて、ビット線BLi,BLi+1を電圧VBL
1,VBL2に充電するためのものである。
【0053】クロック同期式インバータCIの具体的な
構成は、図10に示されている。NMOSトランジスタ
Qn20とPMOSトランジスタQp4で構成されるイ
ンバータ回路の入力端子がINで出力端子OUTであ
る。このインバータ回路を信号CKとその反転信号CK
Bによって活性化したり非活性化するためNMOSトラ
ンジスタQn21とPMOSトランジスタQp3が設け
られている。信号CKが“H”、CKBが“L”で活性
化され、信号CKが“L”、CKBが“H”で非活性化
される。
【0054】信号SEN1、LAT1、SEN2、LA
T2、PRO1、PRO2、BLC1、BLC2、PR
E1、PRE2、VRFY1、VRFY2、VRFY
3、PRO10、PRSTB1、PRSTB2、BIA
S、電圧VBL1、VBL2、VREGは、制御信号お
よび制御電圧発生回路7の出力信号で、図6に示す全て
のデータ記憶回路21に共通である。信号PTも制御信
号および制御電圧発生回路7に入力される。電圧VCCは
電源電圧で例えば3Vである。
【0055】第1及び第2のサブデータ回路91,92
では、信号PRO1あるいはPRO2が“H”となって
ビット線BLの電圧レベルがクロック同期式インバータ
CI1あるいはCI3でセンスされる。また、確認読み
出し動作の場合、保持されているサブデータに応じて、
ビット線BLの電圧レベルがNMOSトランジスタQn
4、5あるいはQn11、12によって調整される。第
1のサブデータ回路91に着目して説明すれば、制御信
号VRFT1が確認読み出しのための制御信号であり、
保持されているサブデータが“0”であり且つ、制御信
号VRFT1が“H”になったとき、NMOSトランジ
スタQn4,Qn5がオンになって、ビット線BLiに
“H”が与えられる。このときビット線BLiが“H”
のままであれば、次に信号PRO1を“H”とすること
により、ビット線BLiの”H”レベルがクロック同期
式インバータCI1あるいはCI3の入力端子に転送さ
れて、ノードNaiが“L”、即ちもとの“0”が記憶
される。ビット線BLiが“L”になると、“0”のサ
ブデータは“1”に変更される。もともと記憶されてい
るサブデータが“1”の場合は、NMOSトランジスタ
Qn5がオフであり、確認読み出し動作でビット線BL
iのレベル調整は行われない。第2のサブデータ回路9
2についても同様の動作が行われる。
【0056】図11は、ワード線制御回路6の具体的な
構成の1部を示している。図6に示されるブロックごと
に図11に示される回路が設けられる。信号Pi(i=
0〜Np)、Qi(i=0〜Nq)、Ri(i=0〜N
r)はブロックアドレス信号である。例えば、Np=
7、Nq=7、Nr=15で、Np×Nq×Nr=10
24ブロックが選択可能である。それぞれ信号Pi,Q
i,Riが入る直列接続されたNMOSトランジスタQ
n25,Qn26,Qn27と、並列接続されたPMO
SトランジスタQp5,Qp6,Qp6の部分は、ブロ
ック選択デコーダを構成するNANDゲート110であ
る。アドレス信号Pi、Qi、Riの組み合わせが全て
“H”になると、NANDゲート110の出力は“L”
となって、このブロックが選択される。フューズF1
は、ブロックが不良の場合に切断される。フューズF1
が切断されると、NANDゲート110は入力に拘わら
ず、“H”出力を出す。このとき、インバータI2の出
力でPMOSトランジスタQp8がオンとなり、NAN
Dゲート110の出力“H”状態が固定される。
【0057】このブロックが選択されると、DタイプN
MOSトランジスタQnd1を介して、ノードN11に
“H”が転送される。このノードN11で駆動されるN
MOSトランジスタQn28〜31は、選択ゲート線S
G1,SG2及びワード線WL1〜WL4を駆動するた
めの駆動トランジスタであり、これらの駆動トランジス
タを介して信号SGD1、WLD1〜4、SGD2がそ
れぞれ選択ゲート線SG1、ワード線WL1〜4、選択
ゲート線SG2に転送される。このブロックが選択され
ていない場合、信号WLGNDBが”L”であれば、N
ORゲートG2の出力が”H”となり、NMOSトラン
ジスタQn32〜34が導通して、選択ゲート線SG1
とワード線WL1〜4は接地される。
【0058】NMOSトランジスタQn22〜24、キ
ャパシタC1、C2、インバータI1、NANDゲート
G1の部分は、電圧VPPRWをノードN11に転送す
るためのスイッチ回路113を構成している。VPPR
W端子には実際には、図示しない高電圧発生回路とスイ
ッチ回路を介して、高電圧又はVCCが与えられる。ブロ
ックが選択されて、ノードN11に“H”が転送される
と、NMOSトランジスタQn22がオンして、電圧V
PPRWはこのNMOSトランジスタQn22及びダイ
オード接続されたNMOSトランジスタQn23を通し
てノードN11に転送される。このとき、NANDゲー
トG1から得られる交流信号OSCにより、キャパシタ
C1とNMOSトランジスタQn22及びQN23によ
るチャージポンピングが行われる。
【0059】このチャージポンピング作用の結果、NM
OSトランジスタQn22及びQn23のしきい値分の
電圧降下を伴うことなく、電圧VPPRWがノードN1
1に転送される。インバータ111及びキャパシタC2
は、上のキャパシタC1によるポンピングと逆相のポン
ピングを行っている。以上のポンピング作用により、実
際にはノードN11には、VPPRWより僅かに高い電
圧VPPRW+αが与えられる。
【0060】NMOSトランジスタQn24は、ノード
N11が高くなりすぎるのを防止するために設けられて
いる。即ち、NMOSトランジスタQn24のしきい値
をVthとして、ノードN11の電位は、VPPRW+V
th以下に抑えられる。
【0061】スイッチ回路113によりノードN11に
電圧VPPRWを転送する場合、信号BWLHBを0V
にし、DタイプNMOSトランジスタQnd1をオフに
する。これにより、ノードN11に与えられる電圧VP
PRWがノードN12側には転送されなくなる。
【0062】信号OSC、BWLHB、WLGNDB、
SGD1、WLD1〜4、SGD2、電圧VPPRW
は、制御信号および制御電圧発生回路7の出力信号で、
各ブロックのワード線制御回路全てに共通である。
【0063】図12は、消去動作を示している。消去は
選択されたブロックの全てのメモリセルに対して同時に
行われる。信号BLC1とBLC2は0V、電圧VBL
1とVBL2は0Vとして、データ記憶回路21はビッ
ト線から切り離された状態に保たれる。タイミングt1
1で、選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、R
iが0VからVCCになって、信号WLGNDBが0Vか
らVCCとなる。信号BWLHBはVCC、信号OSCは0
Vであり、スイッチ回路113のチャージポンプ作用は
働かない。またこのとき、VPPRW=VCCである。
【0064】選択されたブロックでは、NANDゲート
110の出力によりノードN11が“H”になり、これ
によりスイッチ回路113からはVPPRW=VCCがノ
ードN11に与えられて、NMOSトランジスタQn2
8〜31のゲートはVCCになる。また、選択されたブロ
ックのNMOSトランジスタQn32〜34のゲートは
0Vで非導通である。
【0065】非選択ブロックでは、NMOSトランジス
タQn28〜31がオン、NMOSトランジスタQn3
2〜34がオンである。信号SGD1はVCC、WLD1
〜4は0Vである。信号SGD2は0VからVCCとな
る。共通ソース線SRCは浮遊状態にされる。信号PR
E1とPRE2がVCCから0Vにされて、全ビット線B
Lも浮遊状態にされる。メモリセルアレイ1が形成され
ているp型ウェル71は、信号Cell−Wellによ
り0Vから消去電圧Veraとなる。これにより、共通
ソース線SRCとビット線BLの電位もほぼ消去電圧V
eraとなる。メモリセルアレイ1中の全選択ゲート線
SG1とSG2は、p型ウェル71との容量結合によっ
て消去電圧Veraとなる。また、非選択のブロックの
ワード線WL1〜4も、p型ウェル71との容量結合に
よって消去電圧Veraとなる。選択されたブロックの
ワード線WL1〜4は、0Vであるから、選択されたブ
ロックのメモリセルでは、p型ウェル71と制御ゲート
76間に消去電圧がかかり、データ消去される。非選択
ブロックのメモリセルでは、p型ウェル71も制御ゲー
ト76も消去電圧となり、消去されない。
【0066】タイミングt12で消去動作は終了し、共
通ソース線SRCが浮遊状態から0Vに、信号PRE1
とPRE2が0VからVCCとなってビット線BLが0V
に、信号Cell−Wellが消去電圧Veraから0
Vになる。このため、全ワード線WLは0Vにもどり、
非選択ブロックの選択ゲート線SG1とSG2も0Vに
もどる。選択されたブロックの選択ゲート線SG1とS
G2はVCCとなる。
【0067】その後タイミングt13で信号WLGND
BがVCCから0Vにもどり、信号SGD2がVCCから0
Vにもどって、選択されたブロックのSG2は0Vにリ
セットされる。
【0068】最後に、タイミングt14で、選択されて
いたブロックアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCから
0Vとなって、選択されたブロックのNMOSトランジ
スタQn28〜31のゲートは0Vにリセットされる。
また、選択されたブロックのNMOSトランジスタQn
32〜34のゲートはVCCに戻され、導通する。これで
非選択状態にもどり、選択ゲート線SG1が0Vにもど
る。
【0069】図13は、消去後に行われる事前書き込み
動作を示している。事前書き込みは選択されたブロック
の全てのメモリセルに対して同時に行われる。信号BL
C1とBLC2、電圧VBL1とVBL2は0Vのまま
で、信号PRE1とPRE2はVCCKままである。よっ
て、全ビット線BLは0Vとされる。タイミングt21
で選択されたブロックアドレス信号Pi、Qi、Riが
0VからVCCとなって、信号BWLHBがVCCから0V
になり、信号OSCがスイッチ回路113に供給され
て、図示しない高電圧発生回路から得られたVPPRW
=Vspgmなる事前書き込み電圧がノードN11に転
送される。この事前書き込み電圧がNMOSトランジス
タQn28〜31のゲートに与えられる。信号WLGN
DBは0Vのままなので、NMOSトランジスタQn3
2〜34はオフである。選択ブロックではSDG1がV
CCであり、NMOSトランジスタQn28を介して選択
ゲート線SG1がほぼVCCとなり、ビット線の0Vは各
メモリセルのチャネルに転送される。タイミングt22
で信号WLD1〜WLD4が事前書き込み電圧Vspg
mとなり、これがNMOSトランジスタQn29〜Qn
30を介してワード線WL1〜WL4に与えられる。
【0070】非選択ブロックでは、NMOSトランジス
タQn29〜Qn30はオフ、NMOSトランジスタQ
n32〜34はオンである。選択されたブロックのワー
ド線WL1〜4に一定時間事前書き込み電圧Vspgm
が与えられて事前書き込み(浮遊ゲートへの電子注入)
が行われた後、タイミングt23で信号WLD1〜4が
Vspgmから0Vに戻り、ワード線WL1〜4が0V
にリセットされる。タイミングt24でブロックアドレ
ス信号Pi、Qi、RiがVCCから0Vとなって、信号
BWLHBが0VからVCCに、またノードN12がOV
となってスイッチ回路113はNMOSトランジスタQ
n22がオフになり、動作停止する。これにより、選択
ブロックのNMOSトランジスタQn28〜31のゲー
トは0Vにリセットされ、NMOSトランジスタQn3
2〜34はオンになり、選択ゲート線SG1が0Vに戻
る。
【0071】図14は、図13で説明した事前書き込み
動作後の、メモリセルの消去状態を検出する確認読み出
し(消去ベリファイ)動作を示している。ここでは、電
圧VREGは0V、信号VRFY1、VRFY2、VR
FY3、PRO10、BIASは0Vのままであり、図
14には示していない。カラム選択信号CSLi,CS
Li+1も0Vのままである。消去ベリファイは、デー
タ記憶回路21につながる二つのビット線BLi,BL
i+1について、順次行われる。
【0072】まず、タイミングt31で選択されたブロ
ックの選択ゲート線SG1がベリファイ読み出し用の電
圧Vread=4.5Vに、同時に信号PRE2がVCC
からベリファイ読み出し用の電圧Vread7=7Vに
なり、電圧VBL2が0VからVCCとなって、ビット線
BLi+1がVCCに充電される。このとき共通ソース線
SRCも0VからVCCとなる。その後信号PRE1がV
CCから0Vとなってビット線BLiは浮遊状態にされ
る。つづいて、タイミングt32で、選択されたブロッ
クの選択ゲート線SG2が0VからVread=4.5
Vにされる。ワード線WL1〜4は0Vのままである。
【0073】ワード線WL1〜WL4により駆動される
メモリセルが全て消去されていれば、共通ソース線SR
Cの電位がチャネルを通ってビット線BLiに伝わる。
但し、メモリセルのしきい値が−0.8V以上とする
と、ビット線BLiに転送される電位は0.8V以下で
ある。一定期間経った後、タイミングt33で選択ゲー
ト線SG2が0Vにされる。その後タイミングt34で
信号SEN1、LAT1をVCCから0Vにして、第1の
サブデータ回路91のクロック同期式インバータCl
1,Cl2を非活性化する。そしてタイミングt35で
信号PRSTB1をVCCから0Vにすると、PMOSト
ランジスタQp1がオンして、ノードNbiがVCCに充
電される。タイミングt36で信号PRSTB1をVCC
に戻して充電動作を停止した後、信号PRO1を0Vか
らVsbe=1.8Vにする。メモリセルのしきい値が
−0.8V以上であればビット線BLiは0.8V以下
であるので、しきい値1VのNMOSトランジスタQn
3はオン、従ってノードNbiは放電されてVCCから下
がる。メモリセルのしきい値が−0.8以下であれば、
ビット線BLiには0.8V以上が転送され、このとき
NMOSトランジスタQn3はオフで、ノードNbiは
VCCを維持する。これにより、メモリセルのしきい値が
−0.8V以上になったか否かが判定できることにな
る。
【0074】信号SEN1がVCCに戻り、クロック同期
式インバータCl1が活性化されると、ノードNbiの
電圧がセンスされ、続いて信号LAT1がVCCに戻ると
クロック同期式インバータCl2が活性化され、センス
された信号の論理レベルが第1のサブデータ回路91に
ラッチされる。
【0075】信号PRO1が0Vに戻り、ビット線BL
iとノードNbiが切り放された後、タイミングt37
で信号BLC1がVCCから0Vに、信号PRE1がVCC
に戻り、ビット線BLiは0Vにリセットされる。同時
に、信号PRE2が7VからVCCに、電圧VBL2がV
CCから0Vにそれぞれ戻り、ビット線BLi+1は0V
にリセットされる。共通ソース線SRCもVCCから0V
にもどる。これで、ビット線BLiに繋がる選択された
ブロックの4つメモリセルのうち、1つでもそのしきい
値が−0.8以上であれば、第1のサブデータ回路91
に”1”の読み出しサブデータが記憶される。
【0076】続いて、ビット線BLi+1について同様
に、ベリファイ動作が行われる。即ちタイミングt38
で信号PRE1がVCCから7V、電圧VBL1が0Vか
らVCCとなってビット線BLiがVCCに充電される。こ
のとき共通ソース線SRCも0VからVCCとなる。信号
PRE2がVCCから0Vとなってビット線BLi+1は
浮遊状態にされる。以下、詳細な説明は省くが、ビット
線BLi+1に繋がる選択されたブロックの4つのメモ
リセルのうち、1つでもそのしきい値が−0.8以上で
あれば、第2のサブデータ回路92に”1”の読み出し
サブデータが記憶される。以上により消去ベリファイは
終了する。
【0077】図15は、図14で説明した消去ベリファ
イ時のワード線制御回路6の動作を示している。選択さ
れたブロックでは、アドレス信号Pi、Qi、Riが0
VからVCCとなり、NANDゲート110の出力が
“L”、従ってインバータ112の出力ノードN12が
“H”になる。信号BWLHBはVCCから0Vになり、
スイッチ回路113のポンピング作用が働いて、高電圧
発生回路からのVPPRW=VreadがノードN11
に転送され、これがNMOSトランジスタQn28〜3
1のゲートに与えられる。NMOSトランジスタQn3
2〜34はオフである。
【0078】また、信号SGD1がVCCからVread
=4.5Vになって、これが選択ブロックの選択ゲート
線SG1に与えられる。SGD2は、一定期間毎にVr
eadとなる動作を繰り返し、これにより、図14に示
したように選択ゲート線SG2に繰り返しVreadが
与えられる。
【0079】非選択ブロックでは、選択ゲート線SG1
とワード線WL1〜4は、オンしているNMOSトラン
ジスタQn32〜34によって0Vに保たれる。選択さ
れたブロックのアドレス信号Pi、Qi、RiがVCCか
ら0Vに、信号BWLHBが0VからVCCになる。これ
により、ノードN12が“L”となってスイッチ回路1
13が停止し、ノードN11は、NMOSトランジスタ
Qnd1を介して放電されて、0Vとなる。この結果N
MOSトランジスタQn28〜31はオフになる。ま
た、選択されたブロックのNMOSトランジスタQn3
2〜34はオンとなり、非選択状態にもどり、選択ゲー
トSG1が0Vにもどる。
【0080】図16は、カラムスキャン判定回路9の構
成を示している。各データ記憶回路21はカラム選択信
号線CSL0〜511により選択され、データ線DL0
〜2047にデータを出力する。例えば、CSL0が選
択されると、IO0&1はDL0に、IO2&3はDL
512に、IO4&5はDL1024に、IO6&7は
DL1536に、それぞれデータを出力する。また、C
SL1が選択されると、IO0&1はDL1に、IO2
&3はDL513に、IO4&5はDL1025に、I
O6&7はDL1537に、それぞれデータを出力す
る。偶数番目のカラム選択線CSLにより選択された4
つのデータ線DLの4ビットデータは、4入力NAND
ゲート161によって一致検出がなされる。同様に奇数
番目のカラム選択線CSLにより選択された4つのデー
タ線DLの4ビットデータは、4入力NANDゲート1
62によって一致検出がなされる。
【0081】フェイルの時にデータ線DLに出力される
データについて述べると、先の消去ベリファイ動作で説
明したように、メモリセルのしきい値が−0.8V以上
でフェイル(第1のしきい値より高くなっている)であ
れば、第1,第2のサブデータ回路91,92にはデー
タ“1”、すなわちノードNbi,Nbi+1に“0”
がラッチされる。
【0082】後に詳細説明するが、最終的な消去ベリフ
ァイとして、マージン電圧(例えば0.3V)をNAN
D型セルユニット内の全てのメモリセルの制御ゲートに
印加する消去ベリファイを行う。この場合、ビット線電
位0.8Vを固定の判定基準とすれば、メモリセルのし
きい値が第1のしきい値−0.8Vよりも高い規定のし
きい値−0.5V以下にあるか否かという判定ができ
る。即ち、しきい値−0.5V以上でフェイルという判
定ができる。
【0083】偶数番目のカラム選択線で選択された4本
のデータ線DLのデータが全て“1”(フェイルなし)
であれば、NANDゲート161の出力は“0”とな
る。同様に奇数番目のカラム選択線で選択された4本の
データ線DLのデータが全て“1”(フェイルなし)で
あれば、NANDゲート162の出力は“0”となる。
このとき、カラムアドレスの最下位ビットA0が入るN
ANDゲート163,164の出力は“1”、従ってA
NDゲート165の出力であるFailInは“1”で
ある。フェイルが検出されると、NANDゲート161
又は162の出力が“1”、従ってアドレスA0が入っ
たときNANDゲート163又は164の出力が“0”
となり、ANDゲート165の出力が、FailIn=
“0”となる。
【0084】カラムスキャン判定の間、モードフラグC
OLSCANはRSラッチ173により“1”にラッチ
される。COLSCANが“1”の間、オシレータ16
7によりクロックOSCがトグルする。COLSCAN
とクロックOSCはNANDゲート175には入り、そ
の出力とFailIn及びNbitFailがNORゲ
ート168に入る。従って、FailIn=“0”にな
ると、クロックOSCに同期してカウンタ169にカウ
ントパルスとして入力される。フェイルビット数をカウ
ントするバイナリカウンタ169は、クロックOSCの
立ち上がりエッジで、FailIn=“0”(フェイ
ル)のときに+1インクリメントされる。バイナリカウ
ンタ169の出力は、NORゲート170及びANDゲ
ート171によりデコードされ、0bitFailとN
bitFailの信号が作られる。図16では、1例と
してNbitFailは4ビットフェイルを検出する接
続になっている。即ち、フェイルがなければ、NORゲ
ート170の出力は、0bitFail=“1”であ
り、フェイルを4カウントすると、ANDゲート171
により、NbitFail=“1”となる。
【0085】ただし、この実施例の場合、4入力NAN
D161,162により4ビットを1ビットに圧縮して
いるので、NbitFailが“1”になるのは、4〜
16ビットフェイルと幅がある。しかし、後述するよう
に、本実施例のデータ消去シーケンスでは、消去後に少
しずつ書き込みを行い、メモリセルのしきい値分布の上
限が−0.8V以上になるかどうかをチェックしてい
て、メモリセルのしきい値分布の上限付近では、しきい
値分布の上限から中心に向かって分布度数が急増(>>
16)しているので問題ない。
【0086】図17は、カラムスキャン判定動作におい
て、4ビットフェイルで途中のカラムでスキャンが停止
する場合を示している。STARTPULのパルスでカ
ラムアドレスがリセットされ、バイナリカウンタ169
がリセットされ、COLSCANが“1”にセットさ
れ、クロックOSCがトグルを始める。クロックOSC
の立ち下がりエッジでカラムアドレスがインクリメント
されていき、CSL0,1,2,…とカラムが順次選択
されていき、選択されたカラム選択線CSLに対応した
フェイルデータがFailInに出力され、クロックO
SCの立ち上がりエッジでFailIn=“0”にとき
にバイナリカウンタ169がインクリメントされる。バ
イナリカウンタ169が4カウントするとNbitFa
il=“1”となる。このNbitFail=“1”
は、立ち上がり検知回路174により検知されて、終了
パルスENDPULが発生され、COLSCANのラッ
チをリセットする。
【0087】図18は、カラムスキャン判定動作で最終
カラムまでスキャンして停止する場合を示している。図
17と同様に、カラムアドレスがインクリメントされて
いき、CSL0,1,2,…,511とカラムが順次選
択される。この間、フェイルがないと、FailIn=
“1”であり、バイナリカウンタ169はインクリメン
トされない。最終カラムCSL511になると、アドレ
ス終了を検知するゲート172により、ADDENDが
“1”になる。このADDENDの立ち上がりエッジが
立ち上がり検知回路174で検知されて、終了パルスE
NDPULが発生される。最終カラムまでスキャンして
0bitFailが“1”を保持しているということ
は、カラムスキャン判定の結果がパスということを示し
ている。
【0088】図19は、ここまで説明したデータ消去と
事前書き込み、更にその後の消去ベリファイとカラムス
キャン判定までを含むデータ消去のアルゴリズムを示し
ている。このアルゴリズムは、制御信号及び制御電圧発
生回路7で制御されている。データ消去の命令が入って
(S31)、まず変数jとkが1にセットされ、消去電
圧Veraに初期値がセットされる(S32)。図20
は、事前書き込みによるメモリセルのしきい値の動きを
示しているが、書き込みの遅いメモリセルSlowest Cell
が深く消去されすぎていると、事前書き込みの繰り返し
で書き込みの速いメモリセルFastest Cellが−0.8V
以上になる時に、書き込みの遅いメモリセルSlowest Ce
llはまだ十分しきい値が上がっていない状態になってし
まう。
【0089】そこでそのような状態を避けるために、ま
ずブロック一括で事前書き込みを行う(S33)。ただ
し、このときの事前書き込み電圧Vspgm2は、後述
する事前書き込み電圧Vspgmとは異なり、その目的
から通常の書き込み電圧と同程度である。
【0090】続いて、図12に示したブロック単位での
一括消去が行われ(S34)、変数iが1に、事前書き
込み電圧Vspgmに初期値がセットされる(S3
5)。Vspgmは少しずつ書き込みを行う必要がある
ことから通常の書き込み電圧より低い。図13で説明し
たブロック一括の事前書き込みが行われ(S36)、そ
の後、図14、15で説明したブロック一括の消去ベリ
ファイが行われ(S37)、その後、図16〜18で説
明したカラムスキャン判定が行われる(S38)。そし
て、選択されたブロックでn個以上のメモリセルのしき
い値が−0.8V以上であるか判定される(S39)。
この判断は信号NbitFailが“1”の場合YES
となる。ここでn個以上(例えば4個)としているの
は、1個のメモリセルだけで判断すると、たまたまその
セルが異常に書き込みが速くて、他のメモリセルのしき
い値の主分布から離れていると、しきい値の主分布が低
い状態でデータ消去のシーケンスが終了してしまうから
である。
【0091】もし、選択されたブロックでn個以上のメ
モリセルのしきい値が−0.8V以上になっていなけれ
ば、変数iがiMAX(例えば32)以下か否かが判断
される(S40)。変数iがiMAX以下であれば、i
に1を加えて(S42)、事前書き込み電圧Vspgm
を例えば0.2V増加させ(S43)、再度事前書き込
みする(S36)。変数iがiMAXを越えると、デー
タ消去が失敗したとして、データ消去異常終了となる
(S41)。
【0092】消去ベリファイ(S37)、カラムスキャ
ン判定(S38)の後、選択されたブロックでn個以上
のメモリセルのしきい値が−0.8V以上であると判断
されると(S39)、変数iがiMIN(例えば5)以
上か否かが判断される(S44)。この判定がNOであ
ると、変数jがjMAX(例えば3)以下であるか否か
が判定され(S45)、YESであれば変数jに1を加
え(S47)、消去電圧Veraを例えば0.5V増加
させて(S48)、前回の消去が十分でなかったとして
再度、事前書き込み(S33)、消去(S34)からや
り直す。変数jがjMAXを越えると、データ消去が失
敗したとして、データ消去異常終了となる(S46)。
【0093】ステップS44で変数iがiMIN以上が
判定されると、最終的な確認のために消去ベリファイの
マージン電圧0.3VをNAND型セルユニット内の全
てのメモリセルに印加してブロック一括の消去ベリファ
イ(S49)とカラムスキャン判定(S50)を行う。
事前書き込み電圧Vspgmを0.2Vずつインクリメ
ントしていくと、5回程度、事前書き込みを繰り返した
ときのメモリセルのしきい値の変化量は、ほぼ0.2V
に飽和するので、メモリセルのしきい値が−0.8V以
上の判定基準で事前書き込みのループを抜けた場合、メ
モリセルのしきい値の上限が−0.6Vになっているは
ずである。よって、最終的にメモリセルのしきい値が−
0.5V以下であることを保証するために、NAND型
セルユニット内の全てのメモリセルに0.3Vのオフセ
ット電圧を印加して消去ベリファイを行うのである。
【0094】ステップS51で全てのメモリセルのしき
い値が−0.5V以下であるか否かが判定され、YES
であればデータ消去が成功したとして、データ消去終了
(S52)となる。この判断は信号0bitFailが
“1”の場合YESとなる。
【0095】ステップS51で選択されたブロックのメ
モリセルの内1つでもそのしきい値が−0.5Vを越え
ていると判断されると、変数kがkMAX(例えば3)
以下の場合、データ消去が失敗したとして再度、事前書
き込み(S33)、消去(S34)からやり直す。この
場合、変数kがkMAXを越えていないか否かの判断が
行われ(S53)、超えていない場合に変数kをステッ
プアップして(S55)、ステップS33に戻る。変数
kがkMAXを超えたと判定されると、データ消去が失
敗したとして、データ消去異常終了となる(S54)。
【0096】この様なデータ消去によって、過剰消去さ
れたメモリセルを無くし、消去状態のメモリセルのしき
い値を一定範囲に追い込んで、書き込み等の誤動作を防
止することができる。特に、NAND型セルを用いて、
“0”書き込み時に選択メモリセルの両隣のメモリセル
のワード線を0Vとし、両隣のメモリセルをオフにする
と同時に選択メモリセルのチャネルをフローティングに
して、選択ワード線からの容量結合により電位上昇させ
る方式を採用した場合に、誤書き込みを確実に防止する
ことが可能になる。
【0097】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る不揮発性
半導体記憶装置は、データ消去後に少しずつ事前書き込
みと確認読み出しを行って、規定しきい値に達したメモ
リセルが複数個あったことを判定して事前書き込みを終
了するようにしている。これにより、特に書き込まれ易
い異常メモリセルのために過消去状態のメモリセルを残
した状態で事前書き込みを終了することがなくなり、消
去状態のメモリセルを一定のしきい値範囲に追い込み、
誤動作を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるNAND型フラッ
シュメモリの構成を示す。
【図2】 同実施例のフラッシュメモリのデータ消去動
作の概略フローを示す。
【図3】 同実施例のデータ消去動作によるメモリセル
のしきい値分布の変化を示す。
【図4】 同実施例のフラッシュメモリの事前書込動作
におけるユニット分割の一例を示す。
【図5】 同実施例のフラッシュメモリの事前書込動作
におけるユニット分割の他の例を示す。
【図6】 同実施例のフラッシュメモリのメモリセルア
レイ構成を示す。
【図7】 同実施例のフラッシュメモリのメモリセルト
ランジスタ及び選択ゲートトランジスタ構造を示す。
【図8】 同実施例のフラッシュメモリのNAND型セ
ルの構造を示す。
【図9】 図6におけるデータ記憶回路の具体的構成を
示す。
【図10】 図9におけるクロック同期式インバータの
構成を示す。
【図11】 図1におけるワード線制御回路の具体的構
成を示す。
【図12】 同実施例のフラッシュメモリのデータ消去
動作を説明するための信号波形図である。
【図13】 同実施例のフラッシュメモリのデータ消去
後の事前書き込み動作を説明するための信号波形図であ
る。
【図14】 同実施例のフラッシュメモリの事前書き込
み後の確認読出動作を説明するための信号波形図であ
る。
【図15】 同じく確認読出動作におけるワード線制御
回路の動作を説明するための信号波形図である。
【図16】 図1におけるカラムスキャン判定回路の具
体的構成を示す。
【図17】 図16のカラムスキャン判定回路によるカ
ラムスキャン判定動作の信号波形図である。
【図18】 図16のカラムスキャン判定回路によるカ
ラムスキャン判定動作の他の信号波形図である。
【図19】 同実施例のフラッシュメモリのデータ消去
の動作フローを示す図である。
【図20】 同実施例のメモリセルの事前書き込みによ
るしきい値変化の様子を示す。
【図21】 NAND型セルでの“0”書き込み方式を
説明するための図である。
【図22】 従来のNAND型フラッシュメモリでのデ
ータ消去動作の概略を説明するための図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…ビット線制御回路、3…カ
ラムデコーダ、4…データ入出力バッファ、5…データ
入出力端子、6…ワード線制御回路、7…制御信号及び
制御電圧発生回路、8…制御信号入力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 智晴 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センタ−内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ制御ゲートを有する電気的書き
    換え可能な不揮発性半導体メモリセルをマトリクス配列
    して構成されるメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイ内の選択されたメモリセルの制御
    ゲートに書き込み電圧を印加してデータ書き込みを行う
    書き込み手段と、 前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルに前記書き
    込み電圧と逆極性の消去電圧を印加してデータ一括消去
    を行う消去手段と、 この消去手段によりデータが消去された前記複数のメモ
    リセルを所望の消去状態にするために事前書き込み電圧
    を印加して事前書き込みを行う事前書き込み手段と、 この事前書き込み手段による事前書き込み後に前記複数
    のメモリセルが前記消去状態に入っているか否かを確認
    するための確認読み出し手段と、 この確認読み出し手段の出力に基づいて少なくとも二つ
    のメモリセルのしきい値が所定のしきい値に達したこと
    を判定して前記事前書き込み手段による事前書き込み動
    作を終了する消去状態判定手段を備えたことを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記消去状態判定手段は、前記メモリセ
    ルアレイの複数のデータ入出力線をm個のユニット(但
    し、m≧2)に分けて、各ユニット毎の確認読み出し出
    力について消去状態の判定を行うものであり、各ユニッ
    ト毎にそれぞれ少なくともひとつのメモリセルが前記し
    きい値に達したことを判定して前記事前書き込み手段に
    よる事前書込動作を終了するものであることを特徴とす
    る請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記消去状態判定手段は、前記メモリセ
    ルアレイの複数のワード線をn個のユニット(但し、n
    ≧2)に分けて、各ユニット毎の確認読み出し出力につ
    いて消去状態の判定を行うものであり、各ユニット毎に
    それぞれ少なくともひとつのメモリセルが前記しきい値
    に達したことを判定して前記事前書き込み手段による事
    前書込動作を終了するものであることを特徴とする請求
    項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリセルアレイ内の不揮発性メモ
    リセルは複数個ずつ直列接続されてNAND型セルを構
    成し、 前記書き込み手段は、前記NAND型セル内の選択され
    たメモリセルの両隣のメモリセルの制御ゲートに前記書
    き込み電圧より低い第1の電圧を印加し、残りのメモリ
    セルの制御ゲートに前記書き込み電圧と第1の電圧の中
    間の第2の電圧を印加してデータ書き込みを行うもので
    あることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 前記確認読み出し手段による読み出し結
    果を記憶するデータ記憶手段を更に備え、 前記消去状態判定手段は、前記データ記憶手段の記憶デ
    ータをスキャンしながら前記しきい値に達したメモリセ
    ルの数をカウントするスキャン判定手段を備えたことを
    特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記事前書き込み手段による事前書き込
    み動作と、前記確認読み出し手段による確認読み出し動
    作と、前記スキャン判定手段によるメモリセル数のカウ
    ント動作を繰り返し、前記しきい値に達したメモリセル
    数が2以上であることを検出して事前書き込み動作を終
    了する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項5
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、事前書き込み動作を終
    了した後、更に、NAND型セルのワード線に確認読み
    出しのマージン電圧を与えた確認読み出し動作と、前記
    スキャン判定によるメモリセル数のカウント動作を行っ
    て、全てのメモリセルが前記しきい値より高い規定のし
    きい値以下の消去状態にあることを検出して事前書込動
    作を終了するようにしたことを特徴とする請求項6記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
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