JP4156199B2 - リチウム二次電池用正極活物質及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリチウム二次電池用正極活物質及びその製造方法に係わり、より詳しくは容量維持率に優れたリチウム二次電池用正極活物質及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リチウム二次電池は、可逆的にリチウムイオンの挿入及び脱離が可能な物質を正極及び負極として使用し、前記正極と負極との間に有機電解液またはポリマー電解液を充填して製造し、リチウムイオンが正極及び負極で挿入/脱離される時の酸化、還元反応によって電気エネルギーを生成する。
【0003】
リチウム二次電池の負極活物質としてはリチウム金属を使用されていたが、リチウム金属を使用する場合、デンドライト(dendrite)の形成による電池の短絡によって爆発の危険性があり、リチウム金属の代わりに非晶質炭素または結晶質炭素などの炭素系物質に代替されていっている。
【0004】
正極活物質としてはカルコゲナイド(chalcogenide)化合物が用いられており、その例としてLiCoO2、LiMn2O4、LiNiO2、LiNi1 - xCoxO2(0<x<1)、LiMnO2などの複合金属酸化物が研究されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記正極活物質の中でも、LiNiO2は最も値段が安く最も高い放電容量の電池特性を示しているが、合成するのが難しい短所を有している。
【0006】
LiCoO2は、良好な電気伝導度と高い電池電圧、そして優れた電極特性を示し、現在Sony社等で商業化されて市販されている代表的な正極活物質があるが、価格が高く、高率充放電の際の安定性が悪いという問題を有している。
【0007】
LiMn2O4、LiMnO2などのMn系正極活物質は、合成が容易で値段が比較的に安く、環境に対する汚染も少ないという長所がある、一方、Mn系活物質は容量が小さいという短所がある。しかしながら、電池システムの安定性、Mnの環境親和性などの観点から、電気自動車(electric vehicle)の電力源として、次世代大型電池で最も有望な正極活物質の材料として挙げられている。
【0008】
マンガン系正極活物質の中でもLiMnO2は、LiMn2O4より容量が高く高温で容量維持率(寿命特性)が優れているという長所がある。このLiMnO2は、初期容量が約30〜40mAh/gと非常に低いが、20回充放電サイクル後には140mAh/g(0.2C=0.4mA/cm2)となり容量が増加するという特性を有し、充放電時に電圧が連続的に少しずつ減少せずに多段階放電で急激に減少する問題があり、実質的にリチウムイオン電池を構成する時、回路上でこの多段階放電を止める回路が追加的に必要となる短所がある。
【0009】
このような問題点を解決するために、最近はLi2Mn2 - xCrxO4が研究されている。この物質の初期容量は100〜120mAh/g程度であり、容量減少が急激に起こらないが、高温容量維持率がLiMnO2より低いという問題点がある(J.Electrochem.Soc.145(3)、851、1998)。
【0010】
本発明は前述した問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は容量維持率に優れたリチウム二次電池用正極活物質を提供することにある。本発明の他の目的は、向上した初期容量を有するリチウム二次電池用正極活物質を提供することにある。
【0011】
さらに、本発明の他の目的は、前述した特性を示すリチウム二次電池用正極活物質の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために本発明は、下記の化学式1のリチウム二次電池用正極活物質を提供する。
【0013】
LixMn2-a-bCraMbO4+z (化学式1)
(前記式で、x≧2、0.25<a<2、0<b≦0.3、0≦z、Mはアルカリ土類金属、遷移金属またはこれらの混合物である)。
【0014】
また、本発明は、クロム塩、マンガン塩及び金属塩を溶媒に溶解し;得られた溶液を400〜500℃で1次熱処理してクロムマンガン金属酸化物を形成し;前記クロムマンガン金属酸化物とリチウム塩を混合し;前記混合物を600〜800℃で2次熱処理する工程を含む前記化学式1のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0016】
本発明はLixMn2 - aCraO4において、Mnの一部をMに置換した下記の化学式1の正極活物質を提供する。このように、LixMn2 - aCraO4おいてMnの一部をMに置換することによってLixMn2 - aCraO4の向上した初期容量の特性は維持しながら、高温及び常温で容量維持率に優れた特性を有する。
【0017】
LixMn2-a-bCraMbO4+z (化学式1)
前記式で、x≧2、0.25<a<2、0<b≦0.3、0≦z、Mはアルカリ土類金属、遷移金属またはこれらの混合物であり、もし0.5<a<1.5であれば、最終活物質でα-NaFeO2型の構造、特に六方晶系(hexagonal)構造がさらに発達することになるので好ましい。
【0018】
従来マンガン系活物質として用いられたLiMn2O4は立方晶系 (cubic type spinel)構造であり、LiMnO2は単斜晶系(monoclinic)構造である。これに対し、本発明の正極活物質はα-NaFeO2型の構造、特に六方晶系構造を有することによって容量が増加する長所がある。
【0019】
本発明の正極活物質は1〜50μmの平均粒度を有し、0.2〜3×10−6g/m3の(0.2〜3g/cc)タップ密度を有する。正極活物質の平均粒度とタップ密度が前述した範囲を逸脱する場合には、正極活物質、導電剤およびバインダーを混合してスラリーを製造する際に、導電剤とバインダーの量が増加して正極のエネルギー密度が減少する。
【0020】
本発明のリチウム二次電池用正極活物質を製造するためには、まず、クロム塩、マンガン塩及び金属塩を一定の割合で溶媒に溶解する。前記クロム塩としては、クロムアセテートを使用することができ、前記マンガン塩としてはマンガンアセテート、マンガンジオキシドを使用することができ、前記溶媒としてはアルコール、好ましくはメタノールまたは水を使用することができる。
【0021】
前記金属塩としてはアルカリ土類金属または遷移金属を含むアセテートを一つ以上使用することができ、その代表的な例としてはコバルトアセテート、ニッケルアセテート、マグネシウムアセテート、ストロンチウムアセテートを使用することができる。
【0022】
得られた溶液を400〜500℃において1〜4時間、1次熱処理する。1次熱処理工程においてクロム塩、マンガン塩及び金属塩が分解されながら互いに結合して、Mn2 - a - bCraMbO4 + zが製造される。好ましくは、1次熱処理工程の前に、得られた溶液を150〜300℃で熱処理して溶媒を除去する工程をさらに実施する。150〜300℃で予備熱処理して溶媒を除去する工程をさらに実施することが、最終製造された活物質を用いて電極を製造するのに容易であるので好ましい。
【0023】
次に、製造されたMn2 - a - bCraMbO4 + zとリチウム塩を一定の割合で混合した後、この混合物を600〜800℃で最大12時間、2次熱処理し、前記化学式1のリチウム二次電池用正極活物質を製造する。前記2次熱処理工程は3〜12時間実施することが好ましく、12時間を越える場合には、斜方晶系(orthorhombic)構造の活物質が形成されて容量が低下する問題点が生じる。
【0024】
前記リチウム塩としては、リチウムカーボネート、リチウムナイトレート、リチウムヒドロキシドを使用することができる。本発明は前述したクロム塩、マンガン塩、金属塩及びリチウム塩に限られない。
【0025】
本発明の正極活物質を用いてリチウム二次電池を製造する代表的な方法は次の通りである。
【0026】
本発明の正極活物質及びポリビニルフルオリド(polyvinyl fluoride)などのバインダーと、カーボンブラックなどの導電剤とを混合した後、この混合物をN-メチルピロリドンなどの有機溶媒に添加して、正極活物質スラリーを製造する。この正極活物質スラリーを、ドクターブレード(doctor-blade)を用いて、アルミニウムホイルで形成された電流集電体に塗布した後、約150℃で熱処理して有機溶媒を除去して正極を製造する。
【0027】
製造された正極を用いて、公知の電池製造方法によりリチウム二次電池を製造する。前記リチウム二次電池は、通常用いられる炭素系物質を用いて負極を製造し、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの電解液と、LiPF6、LiAsF5、LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)3、LiBF6及びLiClO4などのリチウム塩とを使用して、通常の方法によってリチウムイオン二次電池を製造することができる。
【0028】
以下、本発明の好ましい実施例及び比較例を記載する。しかし、下記の実施例は本発明の好ましい一実施例だけであり、本発明が下記の実施例に限られるわけではない。
【0029】
(実施例1)
Mnアセテート、Crアセテート及びMgアセテートを0.89:1.09:0.02のモル比に定量した後、50mlのビーカーに入ったメタノール溶液に溶かした。得られた溶液を溶液状態で190℃において2時間、予備熱処理した。これをさらに450℃、2時間、1次熱処理してMn0.89Cr1.09Mg0.02O4を合成した。LiOH:Mn0.89Cr1.09Mg0.02O4が3.1:1のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間、2次熱処理した後、炉冷してリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0030】
(実施例2)
Mgアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートのモル比を0.04:0.87:1.09に変更し、予備熱処理を200℃で4時間実施してMg0.04Mn0.87Cr1.09O4を製造したことを除いては前記実施例1と同一の方法で実施した。
【0031】
(実施例3)
Srアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートを0.06:0.85:1.09のモル比で混合し、この混合物を200℃で4時間予備熱処理し、450℃で4時間1次熱処理してSr0.06Mn0.85Cr1.09O4を製造したことを除いては前記実施例1と同一の方法で実施した。
【0032】
(実施例4)
Srアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートのモル比を0.04:0.87:1.09に変更してSr0.04Mn0.87Cr1.09O4を製造したことを除いては前記実施例3と同一の方法で実施した。
【0033】
前記実施例1〜4で合成した物質はX-線回折を利用した構造を確認した結果、六方晶系タイプの構造を有することが確認できた。
【0034】
(比較例1)
MnアセテートとCrアセテートを0.91:1.09のモル比で定量して、50mlビーカーに入ったメタノール溶液に溶解した後、溶液状態で200℃において4時間予備熱処理した。予備熱処理した物質を450℃、2時間1次熱処理してMn0.91Cr1.09O4を合成した。LiOH:Mn0.91Cr1.09O4が3.1:1のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間2次熱処理した後、炉冷してリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0035】
前記実施例1〜4及び比較例1の正極活物質粉末を、フッ化ビニリデン樹脂とカーボンブラックとの比が、92:4:4の重量%になるよう混合した後、一定量のN-メチルピロリドンを添加しながら均一なペーストになるまで混合した。このペーストを、ドクターブレードを用いて300μmの厚さでアルミニウムホイルにコーティングした後、150℃でN-メチルピロリドンを完全に揮発させた後、一定の圧力で圧縮した。
【0036】
次に、圧縮されたアルミニウムホイルを円形に切断した後、コイン電池缶に溶接した。対極であるリチウムホイルも正極と同一の大きさに切断した後、コイン電池キャップにニッケルホイルに圧縮して付けた。セパレータとしてセルガード社の製品を使用し、電解質としてはエチレンカーボネート/ジメチルカーボネートとLiPF6を使用した。
【0037】
製造された電池を常温で充放電した後に初期容量を評価した結果、実施例1は200mAh/g、実施例2は190mAh/g、実施例3は195mAh/g及び実施例4は184mAh/gであり、比較例1は210mAh/gであった。また、製造されたリチウム二次電池を1C(=180mA/g)、50℃で20回充放電した後、容量維持率を測定してその結果を下記の表1に示した。
【0038】
【表1】
前記表1に示したように、50℃で充放電した後の容量維持率に関して、実施例1〜4の電池は比較例1より優れていることが分かる。
【0039】
つまり、実施例1〜3のリチウム二次電池は常温での初期容量は比較例1より多少低いが、50℃での容量維持率が比較例1より非常に優れているので高温でサイクル寿命特性が優れていることが分かる。
【0040】
(実施例5)
Coアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートを0.02:0.89:1.09モル比に混合し、この混合物を190℃で2時間予備熱処理し、次に、450℃で2時間1次熱処理してCo0.02Mn0.89Cr1.09O4を製造したことを除いては、前記実施例1と同一の方法で実施した。
【0041】
(実施例6)
Coアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートのモル比を0.04:0.87:1.09に変更し、予備熱処理を200℃で4時間実施してCo0.04Mn0.87Cr1.09O4を製造したことを除いては前記実施例1と同一の方法で実施した。
【0042】
(実施例7)
Coアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートのモル比を0.06:0.85:1.09に変更し、予備熱処理を200℃で4時間実施してCo0.06Mn0.85Cr1.09O4を製造したことを除いては、前記実施例1と同一の方法で実施した。
【0043】
(実施例8)
Niアセテート、Mnアセテート及びCrアセテートを0.04:0.87:1.09のモル比で混合し、この混合物を200℃で4時間予備熱処理し、次に450℃で2時間1次熱処理してNi0.04Mn0.87Cr1.09O4を製造したことを除いては、前記実施例1と同一の方法で実施した。
【0044】
前記実施例5〜8の正極活物質粉末を、フッ化ビニリデン樹脂:カーボンブラックと92:4:4の重量%で混合した後、一定量のN-メチルピロリドンを添加しながら均一なペーストになるまで混合した。このペーストを、ドクター-ブレード器を用いて300μmの厚さでアルミニウムホイルにコーティングした後、150℃でN-メチルピロリドンを完全に揮発させて一定圧力で圧縮した。
【0045】
次に、圧縮されたアルミニウムホイルを円形に切断した後、コイン電池缶に溶接した。対極であるリチウムホイルも正極と同一の大きさに切断した後、コイン電池キャップにニッケルホイルに圧縮して付けた。セパレータとしてセルガード社の製品を使用し、電解質としてはエチレンカーボネート/ジメチルカーボネートとLiPF6を使用した。
【0046】
製造された実施例5〜8の電池を常温で充放電した結果、実施例5は205mAh/g、実施例6は202mAh/g、実施例7は195mAh/g及び実施例8は180mAh/gの初期容量を示した。
【0047】
また、実施例5、7の電池と比較例1の電池を用いて常温で1C(=180mA/g)、20回充放電した後、容量維持率を測定して、その結果を表2に示した。
【0048】
【表2】
前記表2に示したように、実施例5及び7の電池は、比較例1の電池よりも常温において容量維持率が優れていることが分かる。つまり、実施例5及び7の電池は、比較例1の電池より初期容量は多少落ちるが、容量維持率が優れているのでサイクル寿命特性が優れていることが分かる。
【0049】
(実施例9)
Mnアセテート、Crアセテート及びCoアセテートを0.89:1.09:0.02のモル比で定量した後、50mlのビーカーに入ったメタノール溶液に溶かした。得られた溶液を溶液状態で190℃において2時間予備熱処理した。これをさらに450℃、2時間1次熱処理してMn0.89Cr1.09Co0.02O4を合成した。Mn0.89Cr1.09Co0.02O4を:LiOHが1:2.7のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間2次熱処理した後、炉冷してLi2.7Mn0.89Cr1.09Co0.02O4のリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0050】
前記実施例9の方法で1次熱処理した後に製造されたMn0.89Cr1.09Co0.02O4のSEM写真を、図1に示し、2次熱処理した後に製造されたLi1.7Mn0.89Cr1.09Co0.02O4のSEM写真を、図2に示した。図1及び図2に示したように、2次熱処理の後に製造された物質の表面は、より滑らかであることが分かる。
【0051】
(実施例10)
Mnアセテート、Crアセテート及びCoアセテートを0.89:1.09:0.02のモル比で定量した後、50mlのビーカーに入ったメタノール溶液に溶かした。得られた溶液を溶液状態で200℃において4時間予備熱処理した。これをさらに450℃、2時間1次熱処理してMn0.89Cr1.09Co0.02O4を合成した。Mn0.89Cr1.09Co0.02O4:LiOHが1:2.9のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間2次熱処理した後、炉冷してLi2.9Mn0.89Cr1.09Co0.02O4のリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0052】
(実施例11)
Mnアセテート、Crアセテート及びCoアセテートを0.89:1.09:0.02のモル比で定量した後、50mlのビーカーに入ったメタノール溶液に溶かした。得られた溶液を溶液状態で200℃において4時間予備熱処理した。これをさらに450℃、2時間1次熱処理してMn0.89Cr1.09Co0.02O4を合成した。Mn0.89Cr1.09Co0.02O4:LiOHが1:3.1のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間2次熱処理した後、炉冷してLi3.1Mn0.89Cr1.09Co0.02O4のリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0053】
(実施例12)
Mnアセテート、Crアセテート及びCoアセテートを0.89:1.09:0.02のモル比で定量した後、50mlのビーカーに入ったメタノール溶液に溶かした。得られた溶液を溶液状態で200℃において4時間予備熱処理した。これを再び450℃、2時間1次熱処理してMn0.89Cr1.09Co0.02O4を合成した。Mn0.89Cr1.09Co0.02O4:LiOHが1:3.3のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間2次熱処理した後、炉冷してLi3.3Mn0.89Cr1.09Co0.02O4のリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0054】
(実施例13)
Mnアセテート、Crアセテート及びCoアセテートを0.87:1.09:0.04のモル比で定量した後、50mlのビーカーに入ったメタノール溶液に溶かした。得られた溶液を溶液状態で200℃において4時間予備熱処理した。これをさらに450℃、2時間1次熱処理してMn0.87Cr1.09Co0.04O4を合成した。Mn0.87Cr1.09Co0.04O4:LiOHが1:2.0のモル比になるように乳鉢で混合した。この混合物を700℃で3時間2次熱処理した後、炉冷してLi2.0Mn0.87Cr1.09Co0.04O4のリチウム二次電池用正極活物質を製造した。
【0055】
前記実施例9〜13の正極活物質粉末を、フッ化ビニリデン樹脂:カーボンブラックと92:4:4の重量%で混合した後、一定の量のN-メチルピロリドンを添加しながら均一なペーストになるまで混合した。このペーストを、ドクター-ブレードを用いて300μmの厚さでアルミニウムホイルにコーティングした後、150℃でN-メチルピロリドンを完全に揮発させた後、一定の圧力で圧縮した。
【0056】
次に、圧縮されたアルミニウムホイルを円形に切断した後、コイン電池缶に溶接した。対極であるリチウムホイルも正極と同一の大きさに切断した後、コイン電池キャップにニッケルホイルに圧縮して付けた。セパレータとしてセルガード社の製品を使用し、電解質としてはエチレンカーボネート/ジメチルカーボネートとLiPF6を使用した。
【0057】
前記実施例9〜13の電池を常温で充放電した後に初期容量を測定した結果、実施例9は170mAh/g、実施例10は182mAh/g、実施例11は187mAh/g、実施例12は218mAh/g及び実施例13は180mAh/gを示した。
【0058】
前述したように、本発明のリチウム二次電池用正極活物質によると、高温及び常温での容量維持率が向上し、従ってサイクル寿命が向上した電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって熱処理を2回実施して製造された物質のSEM写真である。
【図2】本発明の一実施例によって熱処理を3回実施して製造された物質のSEM写真である。
Claims (6)
- 下記の化学式1のリチウム二次電池用正極活物質。
LixMn2−a−bCraMbO4+z (化学式1)
(前記式で、X≧2.0、0.25<a<2.0、0<b≦0.3、0≦Z、
Mはアルカリ土類金属、またはアルカリ土類金属と遷移金属の混合物である。) - 0.5<a<1.5である請求項1に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
- 前記正極活物質はα-NaFeO2型の構造を有するものである請求項1に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
- 前記正極活物質は1〜50μmの平均粒度を有し、0.2〜3×10−6g/m3のタップ密度を有するものである請求項1に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
- クロムアセテートから成るクロム塩、マンガンアセテート、マンガンジオキシドのいずれかまたは両方から成るマンガン塩、及び遷移金属を含むアセテートとしてのコバルトアセテートとニッケルアセテート、アルカリ土類金属を含むアセテートとしてのマグネシウムアセテ−トとストロンチウムアセテートから選ばれる一つ以上から成る金属塩を溶媒に溶解し;
得られた溶液を400〜500℃で1次熱処理してクロムマンガン金属酸化物を形成し;
前記クロムマンガン金属酸化物とリチウム塩を混合し;
前記混合物を600〜800℃で2次熱処理する工程を含む下記の化学式1のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
LixMn2−a−bCraMbO4+z(化学式1)
(前記式で、X≧2.0、0.25<a<2.0、0<b≦0.3、0≦Z、Mはアルカリ土類金属、遷移金属またはこれらの混合物である。) - 前記1次熱処理工程の前に、得られた溶液を150〜300℃で予備熱処理して溶媒を除去する工程をさらに実施する請求項5に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
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