JP2004022367A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非水電解質二次電池の負極活物質として、昇温速度10±2℃/分で熱重量測定した場合、30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示す、ケイ素と炭素との複合体を使用する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケイ素と炭素との複合体を負極活物質とする非水電解質二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、盛んに研究されている非水電解質二次電池は、小型で軽量の電池が要求される分野を中心に実用化された。これまで、非水電解質二次電池の有効性は古くから予測されていたものの、実用化に至るまでに解決すべき多くの問題があった。特に、非水電解質二次電池の正極活物質にコバルト酸リチウム(LiCoO2)が有効であることが発見されてからは、負極活物質材料の開発が大きな課題となった。
【0003】
負極活物質に金属リチウムを用いた場合、充放電を繰り返すうちに局所的にリチウムが樹枝状に成長し、容量が低下するとともに、セパレータを突き破って内部短絡を起こすという問題があった。そこで金属リチウムに代わりリチウム合金の利用が考えられたが、サイクル特性やエネルギー密度に難点があった。
【0004】
現在では、負極活物質として炭素材料を用い、炭素中にリチウムイオンが挿入脱離する反応を用いる非水電解質二次電池が実用化されている。しかし、さらなる電池の高エネルギー密度化のためには、炭素材料ではその要求を満たすことがより困難になってきている。
【0005】
そこで、非水電解質二次電池をより高エネルギー密度化するために、特開平10−3920号、特開平2000−215887号などには、金属粒子を炭素材料で被覆した負極活物質を用いた非水電解質二次電池が開示されている。金属粒子の材料としては、重量当たりおよび体積当たりの理論容量が大きいケイ素が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ケイ素粒子単体を負極活物質に用いた場合、電池の高容量化・高エネルギー密度化は可能となるが、充放電サイクル特性の劣化などの問題があった。また、ケイ素粒子を炭素材料で被覆することにより、被覆しないものと比べて充放電サイクル特性の若干の向上は見られたが、これらの負極活物質粒子の充放電に伴う膨張や崩壊が大きく、それに伴い、負極活物質粒子内のケイ素粒子とケイ素粒子間やケイ素粒子と被覆炭素間の導電性、極板内の活物質粒子間の接触導電性が損なわれ、十分な充放電サイクル特性を確保することができなかった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ケイ素と炭素の複合体からなる負極活物質を改良することにより、充放電サイクル特性に優れ、しかも高エネルギー密度の非水電解質二次電池を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ケイ素と炭素との複合体を負極活物質とする非水電解質二次電池において、前記負極活物質を昇温速度10±2℃/分で熱重量測定した場合、30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示すことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、充放電サイクル特性に優れ、しかも高エネルギー密度の非水電解質二次電池を得ることができる。
【0010】
請求項2の発明は、上記非水電解質二次電池において、負極活物質の熱重量測定における、第一段目の重量減少開始温度が600℃以下で、第二段目の重量減少の開始温度が600℃を越えることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明によれば、より充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を得ることができる。
【0012】
請求項3の発明は、上記非水電解質二次電池において、負極活物質の熱重量測定における、第一段目の重量減少が昇温開始前の重量の3〜30重量%、第二段目の重量減少が昇温開始前の重量の5〜65重量%であることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によれば、さらに充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を得ることができる。
【0014】
請求項4の発明は、非水電解質二次電池の負極活物質として、炭素と、請求項1、2または3記載記載のケイ素と炭素との複合体との混合物からなることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明によれば、充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明は、ケイ素と炭素との複合体を負極活物質とする非水電解質二次電池において、前記負極活物質を昇温速度10±2℃/分で熱重量測定(以下「TG測定」と略す)した場合、30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示すことを特徴とする。
【0017】
TG測定において、炭素は、物性の違いによって重量減少の開始する温度が異なり、この重量減少の開始する温度によって炭素材料の性質を特徴づけることができる。また、ケイ素は、TGにおいては30〜1000℃の温度範囲において重量減少をほぼ起こさない。種々の炭素の検討をおこなった結果、ケイ素と炭素との複合体からなる負極活物質の炭素に、TG測定において30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示す炭素を用いることにより、負極の充放電サイクル特性を向上させることを見出した。
【0018】
このような負極活物質を用いることによって、負極の充放電サイクル特性が向上する理由は明確には解明できていないが、充放電に伴い、ケイ素粒子の膨張・収縮や崩壊が起こった場合、負極活物質内に、TG測定において30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示す炭素を複合させることにより、これらの炭素がケイ素粒子の膨張・収縮を緩和し、負極活物質粒子内における、ケイ素粒子とケイ素粒子間やケイ素粒子と炭素粒子間の接触を維持し、負極板内での接触導電性が保持されるものと推定される。
【0019】
本発明の負極活物質は、ベンゼン、トルエン、キシレンのような有機化合物を、ケイ素材料と炭素材料との造粒体粒子の表面に化学的に蒸着させる(CVD)方法、ケイ素材料とピッチと炭素材料の混合物を焼成する方法、ケイ素材料粒子と炭素材料との間に機械的エネルギーを作用させて、ケイ素材料と炭素材料の複合体を造るメカノケミカル反応を用いた方法などで製造できる。
【0020】
本発明の負極活物質に使用するケイ素と炭素との複合体は、ケイ素と炭素とが原子レベルで均一に混合した均一相をもつものではなく、ケイ素粒子と炭素粒子との混合物からなる造粒体粒子の表面に炭素被膜を設けたものである。
【0021】
本発明の負極活物質を構成するケイ素粒子の平均粒径としては0.1〜20μmが好ましく、炭素粒子の平均粒径としては1〜50μmが好ましい。ケイ素粒子および炭素粒子の平均粒径がこの範囲よりも小さいものは、製造が困難で、取り扱いにくくなる。また、平均粒径がこの範囲よりも大きいものは、ケイ素粒子と炭素粒子との混合物からなる造粒体粒子を製造するのが困難となる。
【0022】
また、本発明に使用する負極活物質の構造に関しては、TG測定において30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示す炭素を用いた、ケイ素と炭素との複合体という主旨を逸脱しない限りは何ら限定されるものではない。
【0023】
負極活物質内に複合されるケイ素材料としては、金属ケイ素、アモルファス状ケイ素、ケイ素酸化物、或いはこれらの材料の混合体などが挙げられるが、ケイ素材料という主旨を逸脱しない限りは何ら限定されるものではない。また、炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、アセチレンブラック、気相成長炭素繊維が好ましい。
【0024】
また、本発明は、上記非水電解質二次電池において、負極活物質のTG測定における、第一段目の重量減少開始温度が600℃以下で、第二段目の重量減少の開始温度が600℃を越えることを特徴とする。
【0025】
本発明のように、負極活物質を昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、第一段目および第二段目の重量減少の開始温度が上記範囲とすることによって、負極の充放電サイクル特性が向上する理由は、明確には解明できていないが、これらの炭素がケイ素粒子の膨張・収縮を緩和し、負極活物質粒子内の粒子間の接触を維持し、負極板内での接触導電性が保持されるものと推定される。
【0026】
図1は、本発明の負極活物質のTG測定結果を示す図である。本発明において、負極活物質のTG測定における第一段目の重量減少の開始温度とは、100℃〜350℃におけるTG曲線の一次微分(DTG)曲線をベースにした直線近似の線(図1のc)からDTG曲線が離れ始めるところ(図1のa)の温度を意味する。また、第二段目の重量減少の開始温度とは、第一段目の重量減少の終点温度を意味し、第一段目の重量減少の終点温度とは、DTG曲線における極小点、もしくはDTG曲線における第一段目の重量減少と第二段目の重量減少の交点、すなわち、DTG曲線が第一段目の重量減少を起こし始めた後に、再び曲線の傾きが変わり新たな重量減少を示し始めるところ(図1のb)の温度を意味する。
【0027】
なお、負極の優れた充放電サイクル特性を得るためには、負極活物質のTG測定における第一段目の重量減少の開始温度は350℃以上が好ましく、また、第二段目の重量減少の開始温度は800℃以下が好ましい。
【0028】
また、本発明は、負極活物質の熱重量測定における、第一段目の重量減少が昇温開始前の重量の3〜30重量%、第二段目の重量減少が昇温開始前の重量の5〜65重量%であることを特徴とする。
【0029】
本発明のように、負極活物質を昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、第一段目および第二段目の重量減少を上記範囲とすることによって、負極の充放電サイクル特性が向上する理由は、明確には解明できていないが、これらの炭素がケイ素粒子の膨張・収縮を緩和し、負極活物質粒子内の粒子間の接触を維持し、負極板内での接触導電性が保持されるものと推定される。
【0030】
なお、第一段目の重量減少とは、第一段目の重量減少の開始温度から第一段目の重量減少の終点温度まで昇温した間の重量減少量を意味する。また、第二段目の重量減少とは、第二段目の重量減少の開始温度から第二段目の重量減少の終点温度まで昇温した間の重量減少量を意味する。また、本発明における重量減少とは、昇温前の負極活物質の重量に対する重量減少量を示す。
【0031】
本発明の負極活物質であるケイ素と炭素との複合体の、TG測定における重量減少開始温度および重量減少量の制御は、つぎのような方法を用いておこなうことができる。
【0032】
ケイ素粉末に炭素粉末を加え、ボールミルで混合粉砕し、ケイ素と炭素の造粒体を得る。この造粒体粒子をステンレス製容器に入れ、撹拌しながら、ステンレス製容器内を完全に窒素雰囲気下にした後に、内部温度を1000℃近くまで昇温し、その後、前記ステンレス製容器内にベンゼン蒸気を導入し、CVD処理をおこなう。その後、窒素雰囲気下で室温まで冷却し、負極活物質を得る。ケイ素材料として、ケイ素粉末のほかにケイ素酸化物やそれらの混合物を用いることもできる。
【0033】
ケイ素材料の平均粒径、炭素粉末の平均粒径、比表面積、および平均層間距離d002、ケイ素粉末と炭素粉末の混合割合、ボールミルでの混合粉砕時間、CVD処理の容器内導入有機成分蒸気の種類、温度、および時間を変えて、TG測定における重量減少開始温度および重量減少量の異なる、種々の負極活物質を作製することができる。
【0034】
さらに本発明は、非水電解質二次電池の負極活物質として、炭素と、上記のケイ素と炭素との複合体との混合物を用いることを特徴とする。
【0035】
このような負極活物質を用いることによって、負極の充放電サイクル特性が向上する理由は、明確には解明できていないが、活物質粒子間の接触導電性が、ケイ素と炭素との複合体単独の場合よりも、炭素を加えることにより、さらに向上したことによるものと推定される。
【0036】
本発明の非水電解質二次電池の電解液に使用する有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート等の非水溶媒を、単独でまたはこれらの混合溶媒を使用することができる。さらに、固体電解質との組み合わせでも使用することができる。固体電解質としては、無機固体電解質、ポリマー固体電解質を用いることができる。
【0037】
なお、本発明においては、有機溶媒に溶解する軽金属の塩としてはリチウム塩を使用することが好ましい。リチウム塩としては、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiCF3CO2、LiPF3(CF3)3、LiPF3(C2F5)3、LiCF3SO3、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2CF2CF3)2、LiN(COCF3)2およびLiN(COCF2CF3)2などの塩もしくはこれらの混合物でもよい。これらのリチウム塩の濃度は、1.0〜2.0Mとするのが好ましい。
【0038】
さらに、負極活物質の結着剤として、SBR、カルボキシ変性SBR、PVdF、カルボキシ変性PVdF等あるいはこれらの混合物を用い、さらに、他の結着剤を適宜混合することができる。他の結着剤としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロプロピレン共重合体フッ化ビニリデンークロロトリフルオロエチレン共重合体を用いることができる。
【0039】
また、本発明の非水電解質二次電池のセパレータとしては、織布、不織布、合成樹脂微多孔膜等を用いることができ、特に、合成樹脂微多孔膜が好適に用いることができる。中でもポリエチレン及びポリプロピレン製微多孔膜、またはこれらを複合した微多孔膜等のポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗等の面で好適に用いられる。
【0040】
さらに高分子固体電解質等の固体電解質を用いることで、セパレータを兼ねさせることも出来る。この場合、高分子固体電解質として有孔性高分子固体電解質膜を使用する等して高分子固体電解質にさらに電解液を含有させても良い。この場合、ゲル状の高分子固体電解質を用いる場合には、ゲルを構成する電解液と、細孔中等に含有されている電解液とは異なっていてもよい。また、合成樹脂微多孔膜と高分子固体電解質等を組み合わせて使用してもよい。
【0041】
正極活物質としては、二酸化マンガン、五酸化バナジウムのような遷移金属化合物や、硫化鉄、硫化チタンのような遷移金属カルコゲン化合物、さらにはこれらの遷移金属とリチウムの複合酸化物LixMO2、LiyM2O4、LiNixMn2−xO4(ただし、Mは、Co、NiまたはMnを表し、0.5≦x≦1、0≦y≦2であるで表される複合酸化物)、あるいはリチウムとニッケルの複合酸化物、すなわちLiNipM1qM2rO2で表される正極活物質(ただし、M1、M2はAl、Mn、Fe、Ni、Co、Cr、Ti、Znから選ばれる少なくとも一種の元素、または、P、Bなどの非金属元素でも良い。さらにp+q+r=1である)などを用いることができる。特に、高電圧、高エネルギー密度が得られ、サイクル特性にも優れることから、リチウム・コバルトの複合酸化物や、リチウム・コバルト・ニッケル複合酸化物が好ましい。
【0042】
また、電池の形状は特に限定されるものではなく、本発明は、角形、楕円形、コイン形、ボタン形、シート形電池等の様々な形状の非水電解質二次電池に適用可能である。
【0043】
【実施例】
以下に好適な実施例を用いて本発明を説明するが、本発明の主旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではないことはいうまでもない。
【0044】
[実施例1]
正極活物質にコバルト酸リチウムを使用した、角型非水電解質二次電池を作製した。図2は角型非水電解質二次電池の断面構造を示した図である。図2において、1は角型非水電解質二次電池、2は巻回型電極群、3は正極、4は負極、5はセパレータ、6は電池ケース、7は電池蓋、8は安全弁、9は負極端子、10は正極リード線、11は負極リード線である。
【0045】
巻回型電極群2は電池ケース6に収納されており、電池蓋7と電池ケース6はレーザー溶接で密閉されている。電池蓋7には安全弁8が設けられている。負極端子9は、負極リード11を介して負極4と接続され、正極3は電池ケース6の内壁と接触により接続され、さらに、正極リード10を介して、電池蓋7と接続されている。
【0046】
正極板は以下のように作製した。活物質としてLiCoO290重量%と、導電剤としてのアセチレンブラック5重量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン5重量%とを混合して正極合剤とし、N−メチル−2−ピロリドンに分散させることにより正極ペーストを製造した。この正極ペーストを厚さ20μmのアルミニウム集電体に均一に塗布して、乾燥させた後、ロールプレスで圧縮成型することにより正極板を作製した。正極板の寸法は厚さ160μm、幅18mm、長さ600mmとした。
【0047】
負極活物質は次のようにして作製した。ケイ素材料として、ケイ素粉末(純度99%、平均粒径5μm)500gに炭素粉末(平均粒径9μm、比表面積4m2/g、平均層間距離d002=0.3360nm)を400g加え、ボールミルで60分間混合粉砕し、ケイ素と炭素の造粒体を得た。この造粒体粒子500gをステンレス製容器に入れ、撹拌しながら、ステンレス製容器内を完全に窒素雰囲気下にした後に、内部温度を1000℃に昇温した。その後、前記ステンレス製容器内にベンゼン蒸気を導入し、CVD処理を120分間おこなった後、窒素雰囲気下で室温まで冷却し、負極活物質を得た。
【0048】
得られた負極活物質は、TG測定で、昇温速度10±2℃/分にて昇温した際に、第一段目の重量減少の開始温度(以下「T1」とする)が570℃で、重量減少量(以下「W1」とする)が15重量%、かつ第二段目の重量減少の開始温度(以下「T2」とする)が700℃で、重量減少量(以下「W2」とする)が30重量%である二段階の重量減少を示した。
【0049】
負極板は、上記の負極活物質90重量%と、結着剤としてのカルボキシ変性ポリフッ化ビニリデン10重量%とを混合して負極合剤とし、N−メチル−2−ピロリドンに分散させることにより負極ペーストとし、この負極ペーストを厚さ15μmの銅箔に均一に塗布して100℃で5時間乾燥させた後、ロールプレスで圧縮成型することにより負極を作製した。負極板の寸法は厚さ180μm、幅19mm、長さ630mmとした。
【0050】
セパレータとしては、厚さ20μmの微多孔性ポリエチレンフィルムを用いた。電解液には、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比で1:1で混合したものにLiPF6を1.0M溶解したものを用いた。
【0051】
そして、正極板と負極板とをセパレータを介して重ね合わせて、ポリエチレン製の巻芯を中心にして、その周囲に長円渦巻状に巻いて、巻回型発電要素とし、この巻回型発電要素を鉄製角型電池ケースに収納し、電解液を注液後、注液口を封口することにより、電池を得た。電池の寸法は、長さ47mm、幅23mm、厚さ8mmであり、定格容量は600mAhとした。これを電池Aとした。
【0052】
この非水電解質二次電池を、25℃において、600mAの定電流で4.2Vまで、さらに4.2V定電圧で、合計3時間の充電をおこなって満充電状態とした。続いて600mAの定電流で2.45Vまで放電させた。これを1サイクルとし、初期放電容量とした。その後、上記と同様の条件において、充放電を合計100サイクルおこない、1サイクル目の放電容量(初期放電容量)、1サイクル目の充電時における電池の厚さ、および充放電サイクルにともなう放電容量の推移を測定した。なお、ここで、1サイクル目の放電容量に対する100サイクル目の放電容量の比(%)を「容量保持率」とする。
【0053】
[比較例1]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、重量減少を示さない負極活物質を用いた以外は、実施例1と同様にして、電池Mを作製した。
【0054】
[比較例2および3]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、重量減少を示す回数が1回の負極活物質を用いた以外は、実施例1と同様にして、電池を作製した。負極活物質の重量減少開始温度が550℃の場合を電池N、重量減少開始温度が650℃の場合を電池Oとした。
【0055】
[実施例2および3]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、T1が異なる負極活物質を用いた以外は実施例1と同様にして、電池を作製した。T1が370℃の場合を電池B、590℃の場合を電池Cとした。
【0056】
[実施例4および5]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、T2が異なる負極活物質を用いた以外は実施例1と同様にして、電池を作製した。T2が620℃の場合を電池D、780℃の場合を電池Eとした。
【0057】
[実施例6および7、比較例4および5]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、T1およびT2が異なる負極活物質を用いた以外は実施例1と同様にして、電池を作製した。T1が340℃、T2が700℃の場合を電池F、T1が570℃、T2が810℃の場合を電池G、T1が620℃、T2が700℃の場合を電池P、T1が570℃、T2が580℃の場合を電池Qとした。
【0058】
[実施例8〜11]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、W1およびW2が異なる負極活物質を用いた以外は実施例1と同様にして、電池を作製した。W1が5%、W2が30%の場合を電池H、W1が25%、W2が30%の場合を電池I、W1が15%、W2が10%の場合を電池J、W1が15%、W2が60%の場合を電池Kとした。
【0059】
[比較例6〜9]
昇温速度10±2℃/分でTG測定した場合、W1およびW2が異なる負極活物質を用いた以外は実施例1と同様にして、電池を作製した。W1が1%、W2が30%の場合を電池R、W1が40%、W2が30%の場合を電池S、W1が15%、W2が3%の場合を電池T、W1が15%、W2が70%の場合を電池Uとした。
【0060】
[実施例12]
負極活物質として、実施例1で使用した負極活物質80wt%と、炭素材料としての天然黒鉛20wt%の混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして、電池Lを作製した。
【0061】
これらの実施例2〜11、および比較例1〜9に対しても、実施例1と全く同様の測定をおこなった。作製した電池の負極活物質の内容を表1に示し、測定結果を表2にまとめた。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
表1および表2から、つぎのようなことが明らかとなった。まず、実施例1の電池Aと比較例1、2、3の電池M、N、Oの測定結果を比較した場合、昇温速度10±2℃/分でのTG測定において、二段階の重量減少を示す負極活物質を用いた電池Aの場合、充電時の電池の厚さが小さく、容量保持率は90%で、充放電サイクル特性が良好となることがわかった。
【0065】
一方、TG測定において重量減少を示さない負極活物質を用いた電池Mの場合、充電に伴う負極活物質粒子の膨張が大きく、粒子が崩壊するものと推察され、その結果、充電時の電池の厚みが大きくなり、活物質粒子内の導電性や極板内の活物質粒子同士の接触導電性が損なわれ、充放電サイクル特性が低下すると考えられる。
【0066】
また、TG測定において、一段階の重量減少を示す負極活物質を用いた電池Nおよび電池Oの場合も、容量保持率は50%以下となり、充放電サイクル特性が低下した。電池Nおよび電池Oの場合は、TGにおいて重量減少を示さない負極活物質を用いた電池Mと比較して、充電時の電池の厚み増加が若干抑制されるが、充電に伴う負極活物質粒子の膨張抑制が不十分であり、充電に伴い粒子が崩壊するものと推察され、活物質粒子内のケイ素粒子とケイ素粒子間の導電性、極板内の活物質粒子同士の接触導電性が損なわれるものと考えられる。
【0067】
つぎに、実施例1〜7の電池A〜Gと比較例4および5の電池Pおよびを比較した場合、TG測定におけるT1が600℃より高い電池PおよびT2が600℃より低い電池Qでは、電池A〜Gに比べて、充電時の電池の厚さはやや大きく、また、容量保持率は50%以下となり、充放電サイクル特性は劣っていた。
【0068】
電池A〜Gの中では、T1が600℃以下で、T2が600℃以上の負極活物質を用いた電池A〜Dでは、容量保持率は86%以上となり、きわめて優れた充放電サイクル特性を示したが、T1が600℃を越えた電池PおよびT2が600℃以下の電池Qでは、容量保持率は63%以下となり、充放電サイクル特性がやや低下していることがわかった。
【0069】
さらに、実施例1の電池A、実施例8〜11の電池H〜Kと比較例6〜9の電池R〜Uを比較した場合、TG測定におけるW1が昇温開始前の重量の3〜30重量%、W2が昇温開始前の重量の5〜65重量%である負極活物質を用いた電池Aおよび電池H〜Kでは、充電後の電池の膨れも小さく、容量保持率は86%以上となり、きわめて優れた充放電サイクル特性を示したが、W1が3〜30%の範囲を外れた電池RおよびS、また、W2が5〜65%の範囲を外れた電池TおよびUでは、容量保持率は60%以下となり、充放電サイクル特性が低下していることがわかった。
【0070】
また、実施例1の電池Aと実施例11の電池Lの比較から、負極活物質に、炭素と、ケイ素と炭素との複合体との混合物を用いた電池Lでは、初期放電容量は電池Aに比べてやや低下するが、容量保持率は96%となり、さらなる充放電サイクル特性の向上が確認できた。
【0071】
【発明の効果】
非水電解質二次電池の負極活物質として、昇温速度10±2℃/分で熱重量測定した場合、30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示す、ケイ素と炭素との複合体を使用することにより、負極活物質中におけるケイ素粒子の膨張・収縮を緩和し、負極活物質粒子内における、ケイ素粒子とケイ素粒子間やケイ素粒子と炭素粒子間の接触を維持し、負極板内での接触導電性が保持され、その結果、充放電サイクル特性に優れ、しかも高エネルギー密度の非水電解質二次電池を得ることができる。よって、本発明の工業的価値はきわめて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケイ素と炭素の複合体の、TG測定結果の一例を示す図。
【図2】角型非水電解質二次電池の断面構造を示す図。
【符号の説明】
1 非水電解質二次電池
2 電極群
3 正極板
4 負極板
5 セパレータ
6 電池ケース
7 電池蓋
8 安全弁
9 負極端子
10 正極リード線
11 負極リード線
Claims (4)
- ケイ素と炭素との複合体を負極活物質とする非水電解質二次電池において、前記負極活物質を昇温速度10±2℃/分で熱重量測定した場合、30〜1000℃の範囲で二段階の重量減少を示すことを特徴とする非水電解質二次電池。
- 負極活物質の熱重量測定における、第一段目の重量減少開始温度が600℃以下で、第二段目の重量減少の開始温度が600℃を越えることを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。
- 負極活物質の熱重量測定における、第一段目の重量減少が昇温開始前の重量の3〜30重量%、第二段目の重量減少が昇温開始前の重量の5〜65重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の非水電解質二次電池。
- 負極活物質が、炭素と、請求項1、2または3記載記載のケイ素と炭素との複合体との混合物からなることを特徴とする非水電解質二次電池。
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