JP4155379B2 - 融着接続トレイのロック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルの中継点等に設けられる光ファイバケーブル配線箱において、光ファイバケーブルの芯線どおしの融着接続部および余長部を収容する融着接続トレイの姿勢を決定するロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、いわゆるインターネットのように大容量のデータ通信の必要性が増加している。そこで、多量のデータを伝達できる光ファイバケーブルを利用した通信回線が整備されつつある。光ファイバケーブルから分岐・中継する必要がある場合、中継点に設けた光ファイバケーブル配線箱等の内部において光ファイバケーブルの相互の芯線どおしを接続することとなる。
【0003】
光ファイバケーブルは、周知のように中心部のテンションメンバの周りに複数の芯線を含む芯線ユニットを多数配置し、これらを被覆材で覆ってケーブル状とした構造が一般的である。このような光ファイバケーブル相互を接続する場合、芯線ユニットから引き出した芯線の端部どおしをスリーブ内で突き合わせて加熱融着することによって接続する。この場合、芯線に余裕を持たせたループ状の余長部を持たせた上で接続する。
このような芯線の余長部および融着接続部を纏めて収容するため、光ファイバケーブルの接続中継点では、これら余長部および融着接続部を一括収容する融着接続トレイが、光ファイバケーブル配線箱内に多段に積層して配置される。
【0004】
このような融着接続トレイの先行技術例として、例えば本出願人による特許出願(特願2000−61801号,発明の名称:光ファイバケーブルの融着接続トレイ)が存在する。この特許出願された発明によれば、屋外の電柱に電力線とともに共架された光ファイバケーブル、または、洞道内に敷設された光ファイバケーブルなどに対して、分岐光ファイバケーブルを接続して分岐点を生成するような接続において、融着接続部が中央以外の位置となる場合でもスリーブを挟持できるようにし、光ファイバの芯線を所定の曲率で引き回しできるようにする融着接続トレイを備えるものである。
【0005】
このような光ファイバケーブル配線箱の一例としてクロージャが挙げられる。図7は従来の光ファイバケーブルの融着接続トレイを含むクロージャの内観を示す内観図である。図7で示すように、一般的にケース500a,500bからなるクロージャ500内部に融着接続トレイ600が多段に積層されて収容され、多数の融着接続ができるようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
クロージャ500は、柱上や洞道内に配置されることからも、クロージャ500の小型化・軽量化が必要とされている。このため、融着接続トレイ600自体を小型化するという選択肢も考えられるが、光ファイバの芯線を所定の曲率で引き回しできるようにする必要があることからも、融着接続トレイ600自体の小型化には限度があり、その他の箇所の設計を変更して対応する必要がある。
【0007】
従来のクロージャにおいては、融着接続トレイ600を多段に収容する場合に、地面に対して略平行に引き出し・収容されるようなトレイホルダー700が用いられており、融着接続トレイ600分の厚さを必要としていた。
そこで、これら融着接続トレイ600を回動自在とし、通常下方へ向けて収容し、融着接続等が必要になった場合に、所望の融着接続トレイ600を選択できるようにしてクロージャ500の厚みを低減させたいという要請があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、融着接続トレイを回動自在にし、平時は下方へ向けて収容し、融着接続などの作業が必要になった場合に、所望の融着接続トレイを選定して作業を行えるように他の融着接続トレイを上昇・固定させる融着接続トレイのロック機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
円柱側部に平行な2面を形成して平行面と円形面とを有する回動支軸を備えた融着接続トレイの姿勢を決定するための融着接続トレイのロック機構であって、
この融着接続トレイのロック機構は、
融着接続トレイの回動支軸が導入される導入口と、
円形であって回動支軸の円形面を当接させて回動させる回動孔と、
回動支軸に対してやや大きめの相似形状を含むように形成されており、回動支軸の平行面を当接させて固定する固定孔と、
を含み、導入口、回動孔および固定孔の順に連通する一のロック機構用溝に融着接続トレイの回動支軸を挿入して構成し、
このロック機構用溝に挿入された融着接続トレイの回動支軸が回動孔に位置するときに融着接続トレイを上下方向に回動させ、また、この回動支軸が回動孔から移動して固定孔に位置するときに融着接続トレイを起こした状態に維持することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1に記載の融着接続トレイのロック機構において、
前記導入口と前記回動孔との間に抜け防止用ストッパを設け、前記回動孔から前記導入口への回動支軸の移動を抑止することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、
請求項1または請求項2に記載の融着接続トレイのロック機構において、
前記回動孔と前記固定孔との間に滑り防止用ストッパを設け、前記固定孔内での前記回動支軸の回動を抑止することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4記載の発明は
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の融着接続トレイのロック機構において、
融着接続トレイを多段に積層させるため、複数のロック機構を多段に設けることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、
請求項4に記載の融着接続トレイのロック機構において、
融着接続トレイを下方向に回動させた場合に所定位置で融着接続トレイの移動を拘束する移動防止用ストッパーを全ての融着接続トレイ用に多段に設けることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6記載の発明は、
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の融着接続トレイのロック機構において、
この融着接続トレイのロック機構は、
前記導入口、前記回動孔、および、前記固定孔の下側が形成された第1部材と、
前記導入口、前記回動孔、および、前記固定孔の上側が形成された第2部材と、
を用い、
第1部材および第2部材を重ね合わせて上下ともに完全な形状の導入口、回動孔、および、固定孔を形成することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の第1実施形態となる融着接続トレイのロック機構について説明する。
まず、融着接続トレイが収容される光ファイバー配線箱の一具体例であるクロージャについて概略説明する。図1はクロージャの内観を示す斜視図、図2はクロージャのケースを取り去った場合の内部構造を示す斜視図、図3は融着接続トレイおよびトレイ回動補助治具を示す斜視図、図4は同じく右側面図、図5は同じく要部拡大図である。
【0016】
クロージャ1は、図1で示すように略同一形状の箱であるケース1aとケース1bとを組み合わせて構成される。ケース1aとケース1bとは蝶番1cにより回動自在に取り付けられている。ケース1a,1bにはバックル1dが配置されており、バックル1dを操作してクロージャ1の開閉を行うようになされている。
【0017】
電柱間に既に架設されて今まで通過していた既存の光ファイバケーブル(以下通過ケーブルという。)2から芯線を引き出して分岐させるため、このクロージャ1は吊り金具3により、電柱間に張架されているメッセンジャワイヤ4の2箇所で固定され、メッセンジャワイヤ4から吊り下げられる。
このように外界で用いられ、雨水・氷雪にさらされるクロージャ1内部の気密性を保持するため、図示しないクロージャ用ゴムパッキンにより気密が保持される。ケース1aとケース1bとの接合部に隙間が生じて気密性が破られるという事態は回避される。
【0018】
このクロージャ1の内部では図2で示すようにベースプレート1eが固定されており、このベースプレート1eには、図3で示すトレイ回動補助治具5が固定されている。トレイ回動補助治具5には、図1〜図5で示すように、融着接続トレイ6が多段に積層収容される。以下、これらトレイ回動補助治具5および融着接続トレイ6を総称する場合は、接続収容部7という。図1で示すように、クロージャ1内に接続収容部7が収容され、融着接続トレイ6はトレイ回動補助治具5により回動自在に取り付けられる。なお、トレイ回動補助治具5および融着接続トレイ6については後に詳述する。
【0019】
図2で示すように、通過ケーブル2は、通過ケーブル用のケーブル固定金具8により両側2箇所で固定される。さらに分岐光ファイバケーブル9のテンションメンバ9aは、テンションメンバ固定金具10により固定される。さらに融着接続トレイ6はクロージャ1内に収容されているときはバンド11より結束され、移動しないように固定される。
【0020】
このようにクロージャ1では、通過ケーブル2、分岐光ファイバケーブル9のテンションメンバ9aおよびメッセンジャワイヤ4が強固に固定されてクロージャ1が移動しないため、光ファイバ芯線の融着接続部に不要な力が掛かる事態は回避される。
さらに、被覆材が取り去られた通過ケーブル2には、その周囲を覆うスロットプロテクタ12が配置されて、作業員が不用意に通過ケーブルを触る事態を防止する。
このようなクロージャ1を用いて新たに融着接続作業を行う場合、架空に配置されたクロージャ1を開け、必要な融着接続トレイ6を選択して融着接続作業を行い、融着接続作業終了後にクロージャ1を閉じることとなる。
【0021】
続いて、ロック機構を有するトレイ回動補助治具5、および、融着接続トレイ6について説明する。
融着接続トレイ6は、トレイ底面の側部に立設される周壁により箱状に形成され、箱内に光ファイバケーブルの芯線どおしの融着接続部および余長部が収容されるようになされている。融着接続部および余長部を収容するために各種の形態を取ることができる。
【0022】
さらに融着接続トレイ6は、図3,図4で示すように、2個のトレイ回動補助治具5に取り付けられるように2本の回動支軸6aが取り付けられている。回動支軸6aは、トレイ回動補助治具5のロック機構用溝50に取り付けられる。図4,図5でも示すようにトレイ回動補助治具5では、これら複数のロック機構用溝50が多段に設けられており、これら複数のロック機構用溝50に融着接続トレイ6の回動支軸6aが取り付けられて、融着接続トレイ6も多段に取り付けられる。
【0023】
ロック機構についてさらに詳述する。回動支軸6aは、図5の部分拡大図でも示すように円柱に平行な2平面を形成したものであり、平行面6bと円形面6cとを有する。
図5で示すようにトレイ回動補助治具5のロック機構用溝50には、導入口50a、回動孔50b、固定孔50cが設けられている。さらに、その境目においてはさらに、抜け防止用ストッパ50d、滑り防止用ストッパ50eがそれぞれ設けられている。
ロック機構は、これらロック機構用溝50に融着接続トレイ6の回動支軸6aを挿入して構成される。
【0024】
回動支軸6aは、導入口50aを通じて導入される。この導入口50aには回動支軸6aの抜け防止用に抜け防止用テーパが設けられており、導入口50aと回動孔50bとの間に抜け防止用ストッパ50dが設けられている。これにより回動支軸6aを回動孔50bに入れる場合には、回動支軸6aを導入口50aから押し込むにつれて周囲が押し広げられるようになされ、一旦回動支軸6aが回動孔50bに押し込められると、回動自在に取り付けられるともに抜け防止用ストッパ50dにより抜けなくなるように構成されている。
【0025】
回動孔50bでは、回動支軸6aの円形面6cのみが当接して回動自在となるように設けられた円形の孔であり、これにより図5でも明らかなように融着接続トレイ6を回動自在とする。
固定孔50cでは、回動支軸6aと相似形状であって、かつミクロンオーダーで少し大きく形成されている。回動支軸6aの平行面6bが当接して固定されるように設けられており、これにより図5でも明らかなように融着接続トレイ6を起こした状態で固定する。
この場合、滑り防止用ストッパ50eにより、回動支軸6aが固定孔50c内で回動するような事態を防止する。
【0026】
このように構成されたトレイ回動補助治具5および融着接続トレイ6を用いるロック機構動作について、実際の接続収容動作を例示しつつ説明する。
図4で示すように上から第1接続収容トレイ6d、第2接続収容トレイ6e、第3接続収容トレイ6f、第4接続収容トレイ6gがあるものとし、この中から第3接続収容トレイ6fで接続収容作業をする必要性が生じたものと想定する。
【0027】
まず、上から2つの第1,第2融着接続トレイ6d,6eを起こした後、これら融着接続トレイの姿勢を起こした状態で維持する必要がある。そこで回動支軸6aの平行面6bと固定孔50cの平行面を略平行に維持した状態で移動させることで固定孔50cに回動支軸6aが填め込まれ、第1融着接続トレイ6dは姿勢を起こした状態になる。
【0028】
図示しないが同様に第2融着接続トレイ6eも姿勢を起こした状態になる。
作業員は第3融着接続トレイ6fに対して各種作業をすることとなる。この場合、図4で示す矢印A方向に力が加わるものの図5で示す移動防止用ストッパ50fにより移動しないようになされる。移動防止用ストッパ50fは、全部の融着接続トレイ6用に多段に設けられている。
【0029】
作業終了後、操作員は、先に説明した動作の逆動作を行い、第1,第2融着接続トレイ6d,6eを引き抜き、回動支軸6aを固定孔50cから回動孔50bまで移動させれば、第1,第2融着接続トレイ6d,6eは回動自在となる。これら第1,第2後融着接続トレイ6d,6eを第3融着接続トレイ6fの上に重ね、バンド11で結束固定した後、クロージャ1を閉じることで一連の作業が終了したこととなる。
【0030】
本実施形態によれば、回動自在となるように多段に積層された融着接続トレイの中から融着接続作業を行う融着接続トレイ6を選択し、この融着接続トレイ6の上側にある融着接続トレイを起こすように姿勢を決定するロック機構を設けたことで、ケース全体の厚みを低減させたクロージャに融着接続トレイを収容することができ、また、作業員が融着接続作業をする場合であっても、所望の融着接続トレイを選択・露出させるとともに融着接続作業空間を確保し、高い作業性も維持することができる。
【0031】
続いて、本発明の第2実施形態のロック機構について説明する。図6は第2実施形態のロック機構を含むトレイ回動補助治具を示す構成図であり、図6(a)はその分解図、図6(b)はその組立図である。
トレイ回動補助治具20は、第1部材20aおよび第2部材20bとを組み合わせるようになされている。
図6(a)で示すように、第1部材20aには、導入口200a、回動孔200b、および、固定孔200cの下側が形成されている。また、第2部材20bには、導入口200a、回動孔200b、および、固定孔200cの上側が形成されている。
【0032】
これら第1部材20a、および、第2部材20bには、切り孔またはねじ孔が設けられており、図示しないねじにより、第1部材20a、および、第2部材20bを重ね合わせるようにねじ止して一体に固定する。このように組み合わせることで図6(b)で示すように、右側面から見て導入口200a、回動孔200b、および、固定孔200cの上下両側が完全に形成される。
【0033】
この融着接続トレイのロック機構では、例えば、第1部材20aは融着接続トレイ6を支える必要性が高いことから高剛性な材料を用いて形成し、また、第2部材20bは融着接続トレイ6を支える必要性が低いことから柔軟性の高いバネ材などを用いるようにすれば、回動支軸6aを押し込む際に第2部材20bのトレイ抜け防止用テーパが上昇するため、破損することなく入れることができる。なお、第1実施形態でも説明したトレイの抜け防止用テーパ、抜け防止用ストッパ、および、滑り防止用ストッパを設けるようにしても良いのはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、一つの部品(トレイ回動補助治具5)に一体化することで部品点数およびコストの削減が可能となる。
また、融着接続トレイを後から増設する際に簡単に取り付けることができる。
また、一旦挿入したトレイを再度外すことはないため、導入口に設けた抜け防止テーパおよび抜け防止ストッパにより抜け防止機能を満たすようにした。
【0035】
また、滑り防止ストッパにより固定孔における回動支軸の回動という事態を防止することができる。
また、トレイおよびトレイ回動補助治具を樹脂製とし、樹脂の弾性を利用して回動孔へはめ込んで組み立てることができる。
また、トレイ回動補助治具を第1部材および第2部材に分けて、一方を樹脂製に、他方をバネ材などの弾性体とすることで、融着接続トレイを回動孔へはめ込み易くすることができる。
【0036】
総じて、融着接続トレイを回動自在にし、平時は下方へ向けて収容し、融着接続などの作業が必要になった場合に、所望の融着接続トレイを選定して作業を行えるように他の融着接続トレイを上昇・固定させる融着接続トレイのロック機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クロージャの内観を示す斜視図である。
【図2】クロージャのケースを取り去った場合の内部構造を示す斜視図である。
【図3】融着接続トレイおよびトレイ回動補助治具を示す斜視図である。
【図4】融着接続トレイおよびトレイ回動補助治具を示す右側面図である。
【図5】融着接続トレイおよびトレイ回動補助治具を示す要部拡大図である。
【図6】第2実施形態のロック機構を含むトレイ回動補助治具を示す構成図である。
【図7】従来の光ファイバケーブルの融着接続トレイを含むクロージャの内観を示す内観図である。
【符号の説明】
1 クロージャ
1a ケース
1b ケース
1c 蝶番
1d バックル
1e ベースプレート
2 通過ケーブル
3 吊り金具
4 メッセンジャワイヤ
5 トレイ回動補助治具
50 ロック機構用溝
50a 導入口
50b 回動孔
50c 固定孔
50d 抜け防止用ストッパ
50e 滑り防止用ストッパ
50f 移動防止用ストッパ
6 融着接続トレイ
6a 回動支軸
6b 平行面
6c 円形面
6d 第1接続収容トレイ
6e 第2接続収容トレイ
6f 第3接続収容トレイ
6g 第4接続収容トレイ
7 接続収容部
8 ケーブル固定金具
9 分岐光ファイバケーブル
9a テンションメンバ
10 テンションメンバ固定金具
11 バンド
12 スロットプロテクタ
20 トレイ回動補助治具
20a 第1部材
20b 第2部材
200 ロック機構用溝
200a 導入口
200b 回動孔
200c 固定孔
Claims (6)
- 円柱側部に平行な2面を形成して平行面と円形面とを有する回動支軸を備えた融着接続トレイの姿勢を決定するための融着接続トレイのロック機構であって、
この融着接続トレイのロック機構は、
融着接続トレイの回動支軸が導入される導入口と、
円形であって回動支軸の円形面を当接させて回動させる回動孔と、
回動支軸に対してやや大きめの相似形状を含むように形成されており、回動支軸の平行面を当接させて固定する固定孔と、
を含み、導入口、回動孔および固定孔の順に連通する一のロック機構用溝に融着接続トレイの回動支軸を挿入して構成し、
このロック機構用溝に挿入された融着接続トレイの回動支軸が回動孔に位置するときに融着接続トレイを上下方向に回動させ、また、この回動支軸が回動孔から移動して固定孔に位置するときに融着接続トレイを起こした状態に維持することを特徴とする融着接続トレイのロック機構。 - 請求項1に記載の融着接続トレイのロック機構において、
前記導入口と前記回動孔との間に抜け防止用ストッパを設け、前記回動孔から前記導入口への回動支軸の移動を抑止することを特徴とする融着接続トレイのロック機構。 - 請求項1または請求項2に記載の融着接続トレイのロック機構において、
前記回動孔と前記固定孔との間に滑り防止用ストッパを設け、前記固定孔内での前記回動支軸の回動を抑止することを特徴とする融着接続トレイのロック機構。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の融着接続トレイのロック機構において、
融着接続トレイを多段に積層させるため、複数のロック機構を多段に設けることを特徴とする融着接続トレイのロック機構。 - 請求項4に記載の融着接続トレイのロック機構において、
融着接続トレイを下方向に回動させた場合に所定位置で融着接続トレイの移動を拘束する移動防止用ストッパーを全ての融着接続トレイ用に多段に設けることを特徴とする融着接続トレイのロック機構。 - 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の融着接続トレイのロック機構において、
この融着接続トレイのロック機構は、
前記導入口、前記回動孔、および、前記固定孔の下側が形成された第1部材と、
前記導入口、前記回動孔、および、前記固定孔の上側が形成された第2部材と、
を用い、
第1部材および第2部材を重ね合わせて上下ともに完全な形状の導入口、回動孔、および、固定孔を形成することを特徴とする融着接続トレイのロック機構。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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