JP3419953B2 - 光ケーブル接続函 - Google Patents

光ケーブル接続函

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JP3419953B2
JP3419953B2 JP09364595A JP9364595A JP3419953B2 JP 3419953 B2 JP3419953 B2 JP 3419953B2 JP 09364595 A JP09364595 A JP 09364595A JP 9364595 A JP9364595 A JP 9364595A JP 3419953 B2 JP3419953 B2 JP 3419953B2
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Japan Communication Accesories Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブルと分岐光ケ
ーブルを接続する光ケーブル接続函に関するものであ
る。この光ケーブル接続函は、例えば、架空に布設され
た光ケーブルの中間分岐に使用される。
【0002】
【従来の技術】光通信網の発展とともに加入者への光フ
ァイバの導入の検討が進められている。架空に布設され
た光ケーブルを少数心の分岐光ケーブルと接続する際、
光ケーブル接続函が用いられている。この光ケーブル接
続函は、例えば、実開昭63−74604号公報で知ら
れている。従来の光ケーブル接続函は、いずれも長手方
向、巾方向に対称に設計されており、接続部や光心線の
余長分は、光ケーブル接続函内の光ケーブルの周囲に保
持あるいは固定される構造をとっていた。
【0003】一方、光通信網の構築において、光ファイ
バの接続は、作業時間およびコストを要し、かつ、光フ
ァイバの接続部では、光損失が大きくなる。したがっ
て、不要な接続部を設けることは好ましくなく、このた
め、光ケーブルの中間分岐接続という工法が用いられる
ようになっている。この工法は、架空の電柱付近で光ケ
ーブルの外被を取り除き、ケーブルコア部から分岐接続
する心線のみを切断して取り出し、分岐光ケーブルに接
続するものである。
【0004】この中間分岐接続を行なう場合、従来の光
ファイバ接続函では、接続部および光心線の保持・収容
部が、光ファイバ接続函を貫通する光ケーブルの直下、
あるいはごく近傍にあった。したがって、光ケーブルコ
アからの光心線の切断および取り出し作業、接続後の接
続部,光心線余長部の収容作業が非常に困難であるとい
う問題があった。
【0005】また、中間分岐接続を行なう場合、光ケー
ブルのシース除去長は、光ケーブル接続函の長さの範囲
内に収めなければならない。したがって、光ケーブル側
において、光心線の接続に使用できる光ファイバ長さが
制限される。このため、融着接続,メカニカルスプライ
ス等の手法による接続作業は、光ケーブルからシースを
除去した位置の近傍において行なうことが望まれる。
【0006】しかし、従来の光ファイバ接続函の構造で
は、収容部品と光ケーブルコアの位置を近づけると、上
述したように作業性が悪くなるため、光ケーブルのシー
ス除去位置と接続部が収容される収容部との間の距離が
長くなる。また、接続部や光心線の保持・収容部が光ケ
ーブル接続函の中央に位置するため、接続機器と干渉す
る。したがって、光ケーブルのシース除去位置近傍での
接続は困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、光ケーブルコアからの光心
線の切断および取り出しが容易で、所定長のシース除去
部分において、接続作業に使用できる光心線長を実質的
に長くできる光ケーブル接続函を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、光ケーブルを分岐光ケーブルと接
続する光ケーブル接続函において、前記光ケーブルから
取り出された光心線および接続部を収容する収容部と、
前記光ケーブルのシース除去位置近傍を中心として、前
記収容部を水平面内に旋回させる回動部を有することを
特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明においては、光ケー
ブルを分岐光ケーブルと接続する光ケーブルの接続函に
おいて、前記光ケーブルから取り出された光心線および
接続部を一方向向きに収容する収容部と、前記光ケーブ
ルのシース除去位置近傍を中心として、前記収容部を水
平面内に旋回させる回動部を有することを特徴とするも
のである。
【0010】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の光ケーブル接続函において、前記収
容部は、前記分岐光ケーブルの取り出し部を有するもの
であることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の光ケーブル接続函に
おいて、前記収容部の直下に分岐光ケーブルの心線の余
長を収容する余長収容部を有することを特徴とするもの
である。
【0012】請求項5に記載の発明においては、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載の光ケーブル接続函に
おいて、接続函の外被部材を有し、前記外被部材は、光
ケーブルの側面において複数に分割されるものであり、
前記収容部は、前記外被部材に設けられたものであり、
前記外被部材は、前記収容部とともに旋回するものであ
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明においては、請求項
1ないし5のいずれか1項に記載の光ケーブル接続函に
おいて、前記収容部を複数部有することを特徴とするも
のである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、光ケーブルか
ら取り出された光心線および接続部を収容する収容部
と、前記光ケーブルのシース除去位置近傍を中心とし
て、収容部を水平面内に旋回させる回動部を有するもの
であるから、シースが除去された状態の光ケーブルコア
近傍に障害物がなくなり、光ケーブルコアからの光心線
の切断および取り出しを容易かつ安全に行なうことがで
きる。さらに、光ケーブルからの光心線と分岐光ケーブ
ルからの光心線の接続を、シース除去位置の近傍で行な
うことができる。この結果、接続作業に使用できる光心
線長を実質的に長くすることができる。あるいは、逆
に、光ケーブルのシース除去長を短くできるので、接続
函を小型化とすることができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、光ケーブ
ルから取り出された光心線および接続部を一方向向きに
収容する収容部と、光ケーブルのシース除去位置近傍を
中心として、収容部を水平面内に旋回させる回動部を有
するものであるから、上述した請求項1に記載の発明の
作用に加え、光心線を光ケーブルの取り出し口から直接
的に整然と収容することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の光ケーブル接続函において、収容部
が、分岐光ケーブルの取り出し部を有するものであるか
ら、従来、光ケーブル接続函の直下に多数配されていた
分岐光ケーブルが、収容部とともに光ケーブルコア側面
から離れるため、光ケーブルコア側面の下方向にも広い
作業スペースを確保することができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の光ケーブル接続函にお
いて、収容部の直下に分岐光ケーブルの心線の余長を収
容する余長収容部を有するものであるから、光心線の余
長分も収容部と一緒に保持して旋回させることにより作
業空間を広くでき、かつ旋回や作業後の光ファイバ接続
函の閉函時、あるいは他の作業時に接続を終了した光心
線に接触したり外力を加えたりすることを防げ、信頼性
を高めることができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
ないし4のいずれか1項に記載の光ケーブル接続函にお
いて、接続函の外被部材が、光ケーブルの側面において
複数に分割されるものであり、収容部が、外被部材に設
けられたものであり、外被部材が、収容部とともに旋回
するものであるから、構造が簡素化され、光ファイバ接
続函の価格低減、組立作業の省力化が図れる。さらに、
収容部を接続函の外被と一体成形することにより、成形
部品数を減らすことができ、このことからも、光ファイ
バ接続函の価格を低減させることができる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
ないし5のいずれか1項に記載の光ケーブル接続函にお
いて、収容部を複数部有するものであるから、光心線お
よび接続部を複数部に分けて収容することができ、他に
影響を与えることなく、相互に独立した作業を行なうこ
とができる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例の全体構造を
説明する説明図である。図中、1は分割端部外被、1a
は縁部、2は分割外被、2aは縁部、2bは切り欠き、
3はレール形シール、4はゴムシール、4aは切り込
み、5は光ケーブル本体部、6は吊り線部、7は首部、
8は開口部、9は分岐光ケーブルである。光ケーブル接
続函は、全体として略円筒状であり、一対の分割端部外
被1、1対の分割外被2、レール形シール3、ゴムシー
ル4等からなる。分割端部外被1は、半円筒状であり、
半円筒の周面から折り曲げ等により立設された縁部1a
を上下に有し、縁部1aの端部には、肉厚部または折り
曲げ部を有する。
【0021】一対の分割端部外被1は、ゴムシール4を
囲み、上下の縁部1aにより互いに対向して組み合わさ
れ円筒状となり、光ケーブル接続函の図示左側の端部外
被となる。分割外被2は、分割端部外被1よりも光ケー
ブルの長手方向に長くされているが、分割端部外被1と
ほぼ同様のものであり、縁部1aと同様の縁部2aを有
する。また、一対の分割外被2の下部の円周面の一部に
は、切り欠き2bが設けられ、一対のものが組み合わさ
れて対向した状態において開口部8となる。一対の分割
外被2の長手方向の図示右端は、ゴムシール4を囲み、
図示左端は、その円筒面の径を若干短くされ、円筒面外
周上に分割端部外被1の内周面が嵌め込まれる。なお、
分割端部外被1および分割外被2は、長手方向に一体の
ものとしてもよい。
【0022】レール形シール3は、分割外被2の対向す
る縁部2aおよび分割端部外被1の対向する縁部1a
に、左右の長手方向からスライドさせて取り付けられ、
1対の分割端部外被および分割外被2を一体化してい
る。縁部1a,縁部2aの端部の各肉厚部または折り曲
げ部は、レール形シール3の径方向の抜け止めとなって
いる。レール形シール3は、分割端部外被1、分割外被
2のそれぞれに対し、個別に設けてもよい。
【0023】一方、光ケーブルは、光ケーブル本体部5
と吊り線部6が首部7により一体化されたものであり、
これに上述した光ケーブル接続函が取り付けられてい
る。光ケーブル接続函の左右近傍において、光ケーブル
本体部5と吊り線部6が首部7の部分で切り離され、そ
れぞれがゴムシール4の穴に通されて光ケーブル接続函
の中に収容されている。なお、このゴムシール4には、
光ケーブル本体部5と吊り線部6のための穴、ゴムシー
ル4の側面からこれらの穴に光ケーブル本体部5と吊り
線部6を通すための切り込み4aを有する。分岐光ケー
ブル9は、開口部8から光ケーブル接続函に取り込まれ
る。
【0024】図2は、本発明の第1の実施例の部分構造
を説明する説明図であり、主に、図2(A)は光ケーブ
ル、図2(B)は引留具、図2(C)はトレイを説明す
るものである。図中、図1と同様な部分には同じ符号を
用い説明を省略する。10はケーブルコア、11は引留
具、11aは引留具基板、11bは吊り線押さえ板、1
1cは吊り線締めネジ、11dはケーブル本体支持部、
11eはケーブル押さえネジ、11fはケーブル押さえ
板、12はトレイ支持部、12aは取り付け部、12b
は受け環、12cは回動軸、13はトレイ、13aはス
リーブ、13bはアーム、13cはトレイ本体、13d
は連結部、13eはガード、14は引き落とし底板、1
4aは挿通穴、14bは支持板である。
【0025】図2(A)に示されるように、光ケーブル
本体部5は、ゴムシール4近傍の左右の部分を残して外
被が除去され、ケーブルコア10が露出している。最初
に、外被を残した左右の部分に、それぞれ引留具11が
取り付けられる。図2においては、右側の引留具11の
みを図示している。この引留具11により、光ケーブル
本体部5を吊り線6に固定する。
【0026】図2(B)に示されるように、ケーブル本
体支持部11dは、ケーブル本体部5を三方から取り囲
むもので、左右に開いた平面部には、吊り線締めネジ1
1cのためのネジ穴があけられている。ケーブル本体部
5の左右に位置する側面には、ケーブル押さえネジ11
eのためのネジ穴がある。ケーブル押さえネジ11e
は、鬼目が付いたケーブル押さえ板11fを介してケー
ブル本体部5を左右から押圧し固定する。吊り線押さえ
板11bには、吊り線6の径よりも若干浅い凹部を中央
に有し、左右に吊り線締めネジ11cの挿通穴がある平
面部を有する。また、引留具基板11aも吊り線締めネ
ジ11cの挿通穴を有する。ケーブル本体支持部11d
の上に引留具基板11aが置かれ、その上に吊り線6が
置かれ、この吊り線6を上から吊り線押さえ板11bの
凹部で押さえる。吊り線締めネジ11cは、引留具基板
11aを間にして吊り線6をケーブル本体支持部11d
に固定する。
【0027】図2(C)に示されるように、光ケーブル
接続函に内蔵される左右一対のトレイ13は、光ケーブ
ルコア10の側面の左右の近傍に位置し、かつ、それぞ
れ左右に旋回するものであり、光ケーブルコアの側面は
障害なく外部から作業できる状態となる。光ケーブルの
図示左側は、通信端局に接続される側である。この一方
の端部側に、トレイ支持部12が設けられる。トレイ支
持部12の取り付け部12aは、例えば2個の挿通穴を
有し、図示しない左側の引留具11のケーブル本体支持
部にネジ止めされて取り付けられる。
【0028】そのために、左側の引留具11において
は、ケーブル本体支持部のケーブル長手方向の長さが右
側の引留具11のケーブル本体支持部11dよりも長く
されている。他の点では、左側の引留具11は、右側の
引留具11とほぼ同形状である。また、左側の引留具1
1においては、吊り線押さえ板および引留具基板もケー
ブル長手方向に長くし、トレイ13等の重量およびモー
メントを十分に吊り線が支えることができる構造にして
もよい。
【0029】取り付け部12aの左右に設けられた受け
環12bの各中心には、回動軸12cを有し、左右のト
レイ13のスリーブ13aが嵌め込まれ、ヒンジ機構部
を形成している。個の左右のスリーブ13aの間に、光
ケーブルコア10が位置する。なお、トレイ13のうち
左側のものは、回動軸12cを中心にして開かれた状態
を図示している。閉じられた状態は、破線で図示されて
いる。
【0030】トレイ13の回動スリーブ13aの側面に
は、三角状のアーム13bを有し、このアーム13b上
に、水平面を有するトレイ本体13cが設けられ、トレ
イ本体13cの、回動スリーブ13aとは反対の側は、
傾斜面を有する連結部13dを経て引き落とし底板14
に接続される。トレイ本体13cおよび連結部13dの
両側面には、光ファイバ心線および接続部を保持するガ
ード13eを有する。
【0031】引き落とし底板14は、分岐光ケーブル9
を通す挿通穴14aを有し、前後に支持板14bを有す
る。左右のトレイ13が光ケーブル接続函に内蔵される
ときには、支持板14bは、隣接し、合わされて円弧状
になる。この引き落とし底板14は、図1(A)を参照
して説明した開口部8に面し、支持板14bは、分割外
被2の円筒の内周面に接する。したがって、この引き落
とし底板14は、開口8を塞ぐ。
【0032】図3は、本発明の第1の実施例の動作を説
明する説明図である。図中、図1,図2と同様の部分に
は同じ符号を用い説明を省略する。15は通信端局側の
光ファイバ心線、16は分岐側の光ファイバ心線、17
は接続部である。一方のトレイ13を回動軸12cを中
心に、光ケーブルコア10の長手方向に対し、例えば、
90゜旋回させた状態において、光心線の切断,取り出
しといった外部からの作業を行なう。
【0033】光ケーブル本体部5は、例えば、光ファイ
バ心線が収納されたSZ撚りの複数溝をケーブルコア1
0の表面に有し、その上を外被で覆われたものである。
外被が除去されたケーブルコア10の溝から分岐接続す
べき光ファイバ心線を選び、これを例えば、図示右側寄
りにおいて切断し、左側の通信端局側の光ファイバ心線
15を、左側寄りまで引き出し、この引き出し口から、
トレイ本体13c上に導く。通信端局側の光ファイバ心
線15は、トレイ本体13c上にほぼ直線状に置くこと
ができる。切断点を最も右側寄りに取り、引き出し口を
最も左側寄りに取ると、取り出された通信端局側の光フ
ァイバ心線15が最も長くなり、接続作業にとって好都
合となる。また、これに応じて、トレイ13も、回動中
心を光ケーブルコア10の近傍の通信端局側に置いてい
る。
【0034】一方、分岐光ケーブル9は、図1に示され
たように、開口部8から取り込まれる図2(C)に示さ
れた引き落とし底板14において、分岐光ケーブル9の
図示しない抗張力線と光ファイバ心線16とが切り離さ
れ、抗張力線の方を引き落とし底板14に引き留め、分
岐側の光ファイバ心線16を引き落とし底板14の挿通
穴14aに通し、トレイ13の連結部13dを経てトレ
イ本体13c上に導く。
【0035】通信端局側の1または複数の光ファイバ心
線15と、分岐側の1または複数の光ファイバ心線16
とは、トレイ本体13c上の接続部17において接続さ
れ、その後、トレイ本体13c上に保持・収容される。
収容後、再び、図示左側のトレイ13を回動軸12cを
中心に逆方向に旋回させ光ケーブルコア10の長手方向
に整列させる。
【0036】他方のトレイ13についても同様の作業を
行ない、通信端局側の光ファイバ心線15と分岐側の光
ファイバ心線16とがトレイ本体13c上の接続部17
において接続され、トレイ本体13c上に収容される。
左右のトレイ13に収容後、ケーブルコア10の側面か
ら、まず、図1に示された一対の分割端部外被1を対向
させて、例えば、仮止め用の短いレール形シール3’等
により一体化させる。次に、一対の分割外被2を、一体
化された分割端部外被1に差し込んで、レール形シール
3により一体化させる。
【0037】上述した第1の実施例においては、左右の
トレイ13が通信端局側で左右に旋回するものであるか
ら、光ケーブルコアの側面に障害がない状態で外部から
作業をすることができる。また、内蔵されるトレイ13
が直線状で、ファイバコア10の両側面に内蔵されるも
のであることから、断面を円形にすることができる。そ
の結果、光ケーブル接続函を小型化することができると
ともに、円形の断面は周方向に均一に力が加わるためシ
ール性に優れる。上下のレール型シール3を長手方向に
スライドさせてはめるだけで、十分なシールを実現でき
る。
【0038】図4は、本発明の第2の実施例を説明する
説明図であり、図4(A)は外被を開いた状態を示し、
図4(B)は固定具を示すものである。図中、図1,図
2,図3と同様な部分には同じ符号を用い説明を省略す
る。21はトレイ、21aはガード、22は分割外被、
22aは分岐光ケーブル挿通穴、23は余長固定板、2
4は固定具、24aは固定具基板、24bは取り付け
部、24cは押さえ部材、24dは締めネジ、25は底
フレーム、25aは突起部、26,27は分割端部側
板、26a,27aは光ケーブル挿通穴、28はヒンジ
機構である。
【0039】この実施例においては、接続された光ファ
イバ心線15,16とを収容するトレイ21は、一対の
分割外被22の内面に取り付けられている。分割外被2
2は、光ファイバ接続函の中央で分割されている。トレ
イ21と分割外被22を同時に成型できるため、成型品
の点数を減らすことができ、組立構造も単純となる。ま
た、トレイ21の下に余長固定板23が設けられる。ト
レイ21から出た分岐側の光ファイバ心線16は、外被
22と余長固定板23の間で保持され、開口した手前側
にこぼれ落ちる問題が生じない。
【0040】光ケーブル本体部5は、外被が除去され、
ケーブルコア10が露出している。最初に、左右の外被
を残した部分に、それぞれ一対の固定具24が取り付け
られる。この固定具24により、光ケーブル本体部5を
吊り線6に固定する。
【0041】図4(B)に示されるように、固定具基板
24aは、下部に平面状の取り付け部24bが形成さ
れ、上部端部近傍に2個の弧状の凹部が形成されたもの
である。光ケーブル押さえ部材24cにも、これらに対
向して2個の弧状の凹部が形成されている。固定具基板
24aの2個の凹部に、それぞれ、吊り線6およびケー
ブル本体部5を納め、これらの上から、押さえ部材24
cを固定具基板24aに取り付ける。凹部の上下位置に
おいて、締めネジ24dにより、押さえ部材24cと固
定具基板24aを締め付け、ケーブル本体部5を吊り線
6に固定する。一対の固定具基板24aの各取り付け部
24bの間に、底フレーム25が取り付けられる。底フ
レーム25は、光ケーブルの長手方向に長く、幅方向に
短いもので、幅方向に伸びる突起25aが、長手方向に
複数設けられている。
【0042】次に、分割外被22および分割端部側板2
6,27からなる一対の組立体が、光ケーブルの左右か
ら対向して組み付けられ、光ケーブルの通信端局側の分
割端部側板27にヒンジ機構部28が組み付けられる。
【0043】分割外被22は、例えば、図4(A)に示
されたように底部を有し、側面部と上面部の間が傾斜面
をなす形状のものである。この分割外被22の長手方向
の端部には、平面状の端部側板26,27が取り付けら
れている。なお、分割外被22および端部側板26,2
7は、鋳物材料あるいは合成樹脂材料を用いて一体成型
されていてもよく、板金をプレス加工したものでも、そ
れぞれを板金等を用いて形成し、ネジ止め,溶接等によ
り組み立てられたものでもよい。
【0044】図示手前側の一対の端部側板26には、光
ケーブル接続函が閉じられたときにそれぞれが対向する
縁部に、ケーブル本体5および吊り線6を通すための2
個の凹部26aが形成されている。図示遠方側に位置す
る、光ケーブルの通信端局側の左右一対のそれぞれの端
部側板27には、対向する縁部に光ケーブルのケーブル
本体5および吊り線6を通すための大きめの1個の凹部
27aが形成されている。この凹部27aは、一対の分
割外被22が左右に旋回する際に光ケーブルが旋回の邪
魔にならないように大きく形成されている。
【0045】図示遠方側の一対の端部側板27は、後述
する取り外し可能なヒンジ機構部28を有し、このヒン
ジ機構部28を回動中心として端部側板27に連なる左
右の分割外被22を左右に旋回可能にしている。
【0046】分割外被22の底部には、分岐光ケーブル
挿通穴22aが、端部側板27の近傍に設けられてい
る。分岐光ケーブル9は、分割外被22の底部におい
て、分岐光ケーブル9の図示しない抗張力線と光ファイ
バ心線16とが切り離される。抗張力線の方は、この底
部に引き留められ、分岐側の光ファイバ心線16は、分
岐光ケーブル挿通穴22bに通されてトレイ21上に導
かれる。その際、分岐側の光ファイバ心線16は、十分
な余長を取られ、トレイ21の下部に設けられた余長固
定板23,外被22の内側の間に設けられた余長収容部
空間において、余長分が収容される。余長固定板23の
上端部は、外被22の内側に向けて折り曲げられてお
り、余長分が、この空間から飛び出さないようにされて
いる。
【0047】分岐接続作業の終了後、分割外被22およ
び分割端部側板26,27からなる左右の組立体が旋回
されて、開口が閉じられ、底フレーム25上で重なる。
底フレーム25上には、固定具24の取り付け部24a
および突起25aがあるため、両組立体は、底フレーム
25の全体には接触しない。また、固定具基板24aの
厚みにより、一対の分割外被22の左右の間には、隙間
が生じる。したがって、光ケーブル接続函内に水が侵入
した場合でも、この隙間および底フレーム25の突起2
5a間を通って、排水されることになる。しかし、一対
の分割外被22の上部、および、一対の分割端部側板2
6,27間にも、隙間ができる。また、凹部26a,2
7aと光ケーブル本体部5,吊り線部6の間にも隙間が
できる。したがって、このような隙間には、シールを施
す。固定具24があっても、左右の組立体の間に隙間が
できないように、設計することもできる。
【0048】図5は、本発明の第3の実施例を説明する
説明図である。図中、図1,図2,図4と同様な部分に
は同じ符号を用い説明を省略する。固定具24、底フレ
ーム25は、図示を省略し、光ケーブルについても図示
を一部省略している。31は端板、31aは引き出し
穴、32は分割外被、33,34は端部側板、33a,
34aは凹部、35は管部材である。
【0049】この実施例は、図4を参照して説明した第
2の実施例に対し、端板31上に分岐光ケーブル9用の
引き出し穴31aを集約し、図示遠方側に位置する、光
ケーブルの通信端局側に配置したものである。また、ト
レイ21は、両側に各2枚ずつ設けられている。分割外
被32は、例えば、底部を有し、上面が曲面となる外形
を有する。この分割外被32の長手方向の端部は、端部
側板33,34で囲まれている。
【0050】図示手前側の一対の端部側板33には、光
ケーブルのケーブル本体5および吊り線6を通すための
2個の凹部33aが形成されている。図示遠方側に位置
する、左右一対の端部側板34には、ケーブル本体5お
よび吊り線6を通すための1個の凹部34aが形成され
ている。
【0051】一対の端部側板34は、取り外し可能なヒ
ンジ機構部28を有し、このヒンジ機構部28を回動中
心として左右の端部側板34に連なる分割外被32を左
右に旋回可能にしている。分割外被32の底部には、切
り欠き33bが端部側板34の近傍に設けられている。
この切り欠き33bに面し、左右の分割外被32の底部
にまたがる形で、端板31が取り付けられる。端板31
に設けられた分岐光ケーブル引き出し孔31aには、管
部材35が取り付けられている。
【0052】分岐光ケーブル9は、この管部材35に押
し込まれることにより、ケーブル引き出し孔31aに挿
通される。その後、図示しない抗張力線と分岐側の光フ
ァイバ心線16とが切り離され、抗張力線の方をこの端
板31に引き留め、分岐側の光ファイバ心線16は、余
長をもたせた状態でトレイ21上に手前側から導かれ
る。なお、分岐側の光ファイバ心線16を、あらかじ
め、地上で端板31に引き留めた後、分割外被32の底
部に取り付けるようにしてもよい。
【0053】図6は、本発明の第4の実施例を説明する
説明図である。図中、図1,図2,図4、図5と同様な
部分には同じ符号を用い説明を省略する。41はブック
型トレイ、41aはトレイ、41bは回動軸、41cは
支持板、41dは収納部、41eは係止部、42は分割
外被、42aは分岐光ケーブル挿通穴、43,44は分
割端部側板である。
【0054】この実施例は、図4を参照して説明した第
2の実施例に対し、接続された光ファイバ心線15,1
6の収容部として、従来から知られているブック型トレ
イ41を用いるものである。
【0055】ブック形トレイ41の一例としては、複数
の箱形のトレイ41aが、少しづつ上下にずれた状態で
階段状に重ねられたものである。各トレイ41aの底辺
の近傍に水平方向の回動軸41bを有し、各トレイ41
aの回動軸41bは、それぞれ左右において、階段状に
複数の軸受を有する支持板41cにより支持されてい
る。各トレイ41aを、垂直に立設された状態から、水
平に倒すことにより、収納部41dを上面に露出させる
ことができる。接続された光ファイバ心線15,16を
束ね、接続部等を係止部41eに懸けた上で収納し、再
度、垂直状態に戻すことにより、接続された光ファイバ
心線15,16を収容することができる。収納部41d
内には、係止部41eのほか、束ねられた光ファイバ心
線15,16の曲率半径が小さくなりすぎないようにす
る図示しないガイドを設けてもよい。
【0056】分割外被42および分割端部側板43,4
4の外形は、図5を用いて説明した第3の実施例の分割
外被32および分割端部側板33,34とほぼ同様であ
る。ブック型トレイ41は、左右の分割外被42の底板
上に各1個設けられ、光ケーブルの長手方向の中央部に
位置し、それぞれ4枚のトレイ41aを有する。分割外
被42の底板には、ブック型トレイ41の左右に分岐光
ケーブル挿通穴42aを有する。
【0057】図7は、旋回ヒンジ機構の一例を説明する
説明図であり、図7(A)は組立状態を示し、図7
(B)は端部側板への取り付け状態を示すものである。
図中、51は分割外被、52は分割端部側板、52aは
凹部、52b,52cはスリーブ、53は固定具、53
aは固定具基板、53c,53dは凹部、53e,53
fはネジ穴、53g,53iは延長部、53h,53j
は受け輪、54,55はヒンジ留めピン、56は空隙、
57はゴムシールである。
【0058】図7に示される旋回ヒンジ機構は、図4を
参照して説明した第2の実施例、図5を用いて説明した
第3の実施例、図6を用いて説明した第4の実施例、そ
れぞれのヒンジ機構28の一具体例を示すものである。
図5に示された分割外被32,分割端部側板34と同様
の外形の分割外被51,分割端部側板52で説明する。
【0059】図7(A)において、旋回ヒンジ機構28
は、固定具基板53aに設けられる。固定具53は、吊
り線6とケーブル本体部5、分割外被等を固定するもの
で、図4に示された固定具24とほぼ同様な形状のもの
である。固定具基板53aのみを図示し、押さえ部材の
図示は省略する。
【0060】固定具基板53aは、下部が折り曲げられ
て取り付け部53bを形成し、上部端部近傍に2個の角
形状の凹部53c,53dが形成され、この凹部位置
に、それぞれ、吊り線6およびケーブル本体部5を対向
させ、これらの上から、図示しない押さえ部材を固定具
基板53aに対向させて取り付け、凹部53c,53d
の上下の位置にあけられたネジ穴53eにおいて、図示
しない締めネジにより、押さえ部材と固定具基板53a
を締め付け、ケーブル本体部5を吊り線6に固定する。
なお、ケーブル本体部5に隣接したネジ穴53fをあ
け、この部分でも、ケーブル本体部5を締め付けてもよ
い。
【0061】この固定具53は、通信端局側に取り付け
られるものであるが、反対側には、図4に示された固定
具24と同様のものが取り付けられ、両者の取り付け部
53b,24b間には、第4図に示された底フレーム2
5と同様の底フレーム25が取り付けられる。
【0062】固定具基板53aは、さらに、上部に図示
手前側に向かうT字型の延長部53gを有し、その左右
端部にそれぞれ受け輪53hを有し、下部にも、同様の
T字型の延長部53iを有し、その左右端部にそれぞれ
受け輪53jを有する。
【0063】一方、一対の分割端部側板52には、互い
に対向する側縁に、光ケーブルの通過孔となる凹部52
aが設けられている。この凹部52aは、直線的に切り
込まれた形状であり、分割外被51が旋回されるとき
に、分割端部側板52が吊り線6および光ケーブル本体
部5と衝突して邪魔にならないように、下を大きく上を
小さくされ、かつ、いずれも横幅が広げられている。
【0064】また、分割端部側板52の外面には、切り
欠き52aより上の側縁および下の側縁に隣接し、スリ
ーブ52b,52cが設けられている。ケーブル本体部
5と吊り線6に固定具53を取り付け、固定具53に図
示しない底フレームを取り付けた後、分割端部側板52
のスリーブ52cを、固定具53の受け輪53jに合わ
せ、同時に、分割端部側板52のスリーブ52bを、固
定具53の受け輪53hに合わせ、それぞれの中心穴
に、ヒンジ留めピン54,55を挿入する。
【0065】図7(B)に示されるように、ヒンジ留め
ピン54,55を挿入することにより、左右の分割外被
51は、左右に旋回することができる。左右の分割端部
側板52の対向する側縁部の間には、分割外被51が旋
回する際に、互いの分割端部側板52が干渉しないよう
に空隙56が設けられている。防水用のゴムシール57
が、この空隙56および切り欠き52aを塞いでいる。
これには、ケーブル本体5および吊り線6を通すための
2個の穴があけられている。この図においては、ゴムシ
ール57は、分割端部側板52と結合させていない。な
お、上述した旋回ヒンジ機構の構成は、単なる一例にす
ぎず、また、固定具基板53aと兼用させるなくてもよ
い。
【0066】図8は、本発明の第5の実施例を説明する
説明図であり、図8(A)はトレイを中心とする部分構
造を示し、図8(B)は底板を示すものである。図中、
図3,図4と同様な部分には同じ符号を用い説明を省略
する。61〜64はトレイ、61aは回動スリーブ、6
1bはアーム、61cはトレイ本体、61dは連結部、
61eはガード、65はヒンジ機構部、66〜69は端
板、66aは挿通穴、70は分割外被、71は底板、7
1aは開口である。
【0067】この実施例のものは、光ケーブルコア10
の左右の側面に各4枚のトレイ61〜64を、下から順
に縦に積層して備えるものであり、個々のトレイがヒン
ジ機構部65を中心として独立に旋回することができる
ものである。左側のトレイ61〜64のみを図示し、そ
の内、最下層のトレイ61が開かれた状態を図示してい
る。また、分割外被70の外形は、図5に示された分割
外被32と同様であるが、底板71は、一例として、分
割外被70と別体にしている。
【0068】トレイ61〜64の個々の構造自体は、図
2に示されたトレイ13とほぼ同様である。トレイ61
を例にして説明すると、ヒンジ機構部65において、回
動スリーブ61aが、回動軸に嵌め込まれている。トレ
イ61の回動スリーブ61aの側面には、水平面をなす
三角状のアーム61bがあり、このアーム61b上に、
水平面を成す平面状のトレイ本体61cが設けられ、ト
レイ本体61cの、回動スリーブ61aと反対側は、傾
斜面を有する連結部61dを経て端板66に接続され
る。トレイ本体61cの両側面には、ガード61eを有
する。
【0069】端板66は、分岐光ケーブル9を通す挿通
穴66aを有しこの端板66は、図8(B)に示される
底板71の開口71aに面する。上下に積層した複数の
トレイ61〜64の中で、上段のものほど、トレイの長
さが長くされている。トレイ61〜64を閉じたとき、
この端板66および他のトレイ62〜64の各端板67
〜69が、一列にほぼ密着して整列し、開口71aを塞
ぐようにされている。したがって、光ファイバ分岐接続
函の底板71から分岐光ケーブル側の光ファイバ心線1
6を取り出す際に支障がない。なお、分割外被70は、
トレイ61〜64のヒンジ機構部65とは別のヒンジ機
構部28を中心として旋回する。ヒンジ機構部65、ヒ
ンジ機構部28、底板71は、例えば、図4に示された
固定具24、図7に示された固定具53と同様なものに
より、吊り線6に支持される。
【0070】光ファイバ網の配線替えや追加などで特定
のトレイ、例えば、トレイ61から光ファイバ心線1
5,16を取り出したり、収容したりする場合に、他の
トレイ62〜64を動かすことなく作業することが可能
で、使用中の光心線が他のトレイ62〜64に収容され
ている場合でも、これに影響を与えることなく作業する
ことが可能になる。
【0071】接続された光ファイバ心線15,16の収
容部としては、上述した各種のトレイに限らず、その他
公知のシート,トレイを用いてもよい。また、光ケーブ
ルに用いる光心線である4心ファイバテープを1心ごと
に分岐し、収容部上において、それぞれを別の分岐光ケ
ーブルから出た単心の光ファイバ心線に接続してもよ
い。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、外被が除去された光ケーブルコア側面の空間
を障害なく利用できるものであるから、光ケーブルコア
からの光心線の切断,取り出しが容易で、所定長のシー
ス除去部分において、接続作業に使用できる光心線長を
実質的に長くできるという効果がある。
【0073】本発明の光ケーブル接続函は、光ケーブル
を中間分岐して分岐光ケーブルと接続する際に用いると
有用であり、特に架空作業など作業空間に制約のある場
合には非常に有用である。もちろんこれらの用途に限ら
れるものではなく、例えば、地下のマンホール内での中
間分岐接続等においても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体構造を説明する説
明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の部分構造を説明する説
明図であり、主に、図2(A)は光ケーブル、図2
(B)は引留具、図2(C)はトレイを説明するもので
ある。
【図3】本発明の第1の実施例の動作を説明する説明図
である。
【図4】本発明の第2の実施例を説明する説明図であ
り、図4(A)は、外被を開いた状態を示し、図4
(B)は、固定具を示すものである。
【図5】本発明の第3の実施例を説明する説明図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施例を説明する説明図であ
る。
【図7】旋回ヒンジ機構の一例を説明する説明図であ
り、図7(A)は組立状態を示し、図7(B)は端部側
板への取り付け状態を示すものである。
【図8】本発明の第5の実施例を説明する説明図であ
り、図8(A)はトレイを中心とする部分構造を示し、
図8(B)は底板を示すものである。
【符号の説明】
1…分割端部外被、2…分割外被、3…レール形シー
ル、4…ゴムシール、5…光ケーブル本体部、6…吊り
線部、7…首部、9…分岐光ケーブル、10…ケーブル
コア、11…引留具、13…トレイ、14…引き落とし
底板、15…通信端局側の光ファイバ心線、16…分岐
側の光ファイバ心線、17…接続部、23…余長固定
板、24…固定具、25…底フレーム、28…ヒンジ機
構、31…端板、41…ブック型トレイ、53…固定
具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 弘樹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 富永 誠 愛知県小牧市大字北外山入鹿新田1300番 地 日本通信電材株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−122597(JP,A) 実開 昭59−168717(JP,U) 実開 平2−109498(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/46 H02G 15/00 - 15/196

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ケーブルを分岐光ケーブルと接続する
    光ケーブル接続函において、前記光ケーブルから取り出
    された光心線および接続部を収容する収容部と、前記光
    ケーブルのシース除去位置近傍を中心として、前記収容
    部を水平面内に旋回させる回動部を有することを特徴と
    する光ケーブル接続函。
  2. 【請求項2】 光ケーブルを分岐光ケーブルと接続する
    光ケーブルの接続函において、前記光ケーブルから取り
    出された光心線および接続部を一方向向きに収容する収
    容部と、前記光ケーブルのシース除去位置近傍を中心と
    して、前記収容部を水平面内に旋回させる回動部を有す
    ることを特徴とする光ケーブル接続函。
  3. 【請求項3】 前記収容部は、前記分岐光ケーブルの取
    り出し部を有するものであることを特徴とする請求項1
    または2に記載の光ケーブル接続函。
  4. 【請求項4】 前記収容部の直下に分岐光ケーブルの心
    線の余長を収容する余長収容部を有することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ケーブル
    接続函。
  5. 【請求項5】 接続函の外被部材を有し、前記外被部材
    は、光ケーブルの側面において複数に分割されるもので
    あり、前記収容部は、前記外被部材に設けられたもので
    あり、前記外被部材は、前記収容部とともに旋回するも
    のであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載の光ケーブル接続函。
  6. 【請求項6】 前記収容部を複数部有することを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光ケーブ
    ル接続函。
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