JP4154756B2 - 車両用シートバックフレーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、略平行な一対のサイドフレームの各上端をアッパフレームにより連結して略U字状に一体的に形成した車両用シートバックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の車両用シートバックフレームにおいては、図4に示すように、その上端から下端に渡って断面略コ字状に形成された一対のサイドフレーム1,2を設けたものは知られている。例えば実開平5−70345号公報においては、図5に示すように、略U字状の前側板11と後側板12とをリブ13で一体的に連結した一対のサイドフレーム14,15において、前側板11及び後側板12の各表面に断面略C字状のノッチ16を幅方向に設けた車両用シートバックフレームが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した前者の車両用シートバックフレームにおいては、シートバックフレームにその前側から後側(紙面左側から右側)に大きな衝撃力が加わった時に、サイドフレーム1,2が変形しない。このため、サイドフレーム1,2を採用したシートバックフレームが変形しないため、乗員は極めて大きな衝撃を受けるという問題がある。また、上述した後者の車両用シートバックフレームにおいては、シートバックフレームにその前側から後側(紙面表面から裏面)に大きな衝撃力が加わると、ノッチ16の開口部の幅Lだけ変形することとなるが、この幅L以上には変形しにくいので、サイドフレーム14,15は大きい衝撃を吸収することができないという問題がある。
【0004】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、シートバックフレームにその前側から後側に大きな衝撃力が加わった時に、十分な強度を保ち、かつ大きな衝撃を吸収するようにした車両用シートバックフレームを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、略平行に延設された一対のサイドフレームと、両サイドフレームの各上端を連結するアッパフレームとからなり、略U字状に一体的に形成した車両用シートバックフレームにおいて、両サイドフレームを車両搭載時に前側が開口するように断面略コ字状にそれぞれ形成するとともに、サイドフレームの各延設方向に沿った複数の適宜箇所にリブをそれぞれ設け、両サイドフレームの各幅方向両角部であってリブの間に各一対の切欠きをそれぞれ設けたことにある。
【0006】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した本発明においては、両サイドフレームが前側に開口しているとともに、両サイドフレームにはリブが設けられているので、車両前方から後方へのある程度の大きさまでの衝撃力に対して十分な強度を保つことができる。一方、前記一対の切欠きに挟まれた部分及び同切欠きの前側部分の強度が弱く、車両前方から後方へより大きな衝撃力が加わったときには、前記両部分は座屈するので、両サイドフレームを大きく変形させることができ、同衝撃を吸収することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明すると、図1及び図2は、それぞれ同実施形態に係る車両用シートバックフレームの前方及び後方斜視図である。
【0008】
このシートバックフレームは、マグネシウム合金などの金属で一体的に形成され、略平行な一対のサイドフレーム21,22と、両サイドフレーム21,22の各上端を連結するアッパフレーム23により構成されている。
【0009】
両サイドフレーム21,22は、その上端から下端まで車両搭載時に前側が開口するように断面略コ字状に形成されており、その内側には、上下方向に沿った適宜な箇所に複数のリブ24がそれぞれ設けられている。リブ24は、略三角形状に形成されており、各サイドフレーム21,22の外側板、内側板及び後側板を連結するように水平に固着されている。
【0010】
両サイドフレーム21,22の各幅方向両角部には、隣り合う一対のリブ24,24の間に各一対の方形状の切欠き25,26及び27,28がそれぞれ設けられている。切欠き25〜28の高さは、隣り合うリブ24の間の長さより小さく設定されており、切欠き25,27の前後方向の幅は、サイドフレーム21,22の外側板の前後方向の幅より小さく設定され、切欠き26,28の前後方向の幅は、サイドフレーム21,22の内側板の前後方向の幅より小さく設定されている。なお、サイドフレーム21においては、切欠き25及び26に挟まれている部分を挟部21aとし、これら切欠き25及び26の前側の部分をそれぞれ前部21b,21cとする。また、サイドフレーム22においても、サイドフレーム21と同様に、切欠き27及び28に挟まれている部分を挟部22aとし、これら切欠き27及び28の前側の部分をそれぞれ前部22b,22cとする。
【0011】
サイドフレーム21,22の後側板には、複数の孔31及び方形状の穴32がそれぞれ適宜箇所に設けられている。これらの孔31及び穴32はエアバックモジュール及びシートばね(図示しない)をそれぞれ取り付けるためのものである。サイドフレーム21,22の外側板下部には、複数の孔33が設けられている。孔33は、前記シートバックフレームを、乗員が着席するためのシート本体(図示しない)に取り付けるためのものである。さらに、両サイドフレーム21,22の間には、その下部を連結する断面コ字状に形成されたロアフレーム34が設けられている。
【0012】
アッパフレーム23は、それぞれ断面コ字状に形成された互いに平行な上部及び下部アッパフレーム41,42を備えており、両アッパフレーム41,42の間には、開口43,43が設けられている。
【0013】
上部アッパフレーム41の内側にも、前記サイドフレーム21,22と同様にリブ44が設けられている。リブ44は、略方形状に形成されており、アッパフレーム41の上側板、下側板及び後側板に固着されている。また、アッパフレーム41の後側板の外側面には、その上部が開口するように直方体状に形成された取付部45,45が設けられている。取付部45,45はヘッドレスト(図示しない)を取り付けるためのものである。
【0014】
次に、上記のように構成した車両用シートバックフレームの車両搭載時の作用について説明する。大きな衝撃力が加わらない通常時には、両サイドフレーム21,22が前側に開口した断面略コ字状に形成されているとともに、同フレーム21,22には複数のリブ24が設けられているので、両サイドフレーム21,22は車両前方から後方へのある程度の大きさまでの衝撃力に対して十分な強度を保つことができる。一方、両サイドフレーム21,22の挟部21a,22a及び前部21b,21c,22b,22cの強度は比較的弱く、車両前方から後方へより大きな衝撃力が加わったときには、図3(A)の状態にあった挟部21a,22a及び前部21b,21c,22b,22cは図3(B)に示すように座屈するので、両サイドフレーム21,22を大きく変形させることができ、同衝撃を吸収することができる。したがって、上記実施形態に係るシートバックフレームによれば、軽量かつ簡単な構成で乗員への大きな衝撃力を吸収することができる。
【0015】
なお、上記実施形態においては、一対の切欠き25,26及び27,28を両サイドフレーム21,22にそれぞれ設けるようにしたが、複数対の切欠きを同フレーム21,22にそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0016】
また、上記実施形態においては、車両用シートバックフレームを、サイドフレーム21,22及びアッパフレーム23を一体的に型で形成するようにしたが、サイドフレーム21,22及びアッパフレーム23を別々に型で形成した後一体的に組み付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る車両用シートバックフレームの前方斜視図である。
【図2】 図1に示す車両用シートバックフレームの後方斜視図である。
【図3】 (A)は図1に示す車両用シートバックフレームの変形前における部分拡大図であり、(B)は図1に示す車両用シートバックフレームの変形後における部分拡大図である。
【図4】 従来技術のうち前者の従来技術に係る車両用シートバックフレームの前方斜視図である。
【図5】 従来技術のうち後者の従来技術に係る車両用シートバックフレームの前方斜視図である。
【符号の説明】
21,22…サイドフレーム、24…リブ、21a,22a…挟部、21b,21c,22b,22c…前部、23…アッパフレーム、25〜28…切欠き。
Claims (1)
- 略平行な一対のサイドフレームの各上端をアッパフレームにより連結して略U字状に形成した車両用シートバックフレームにおいて、
前記各サイドフレームとして、車両の車室内に設置したとき前側が開口する断面略コ字状に形成されその上下方向の適宜な箇所に複数のリブを一体に設けたフレームを採用し、同フレームの下部にて隣り合う前記リブの間に位置する幅方向両隅角部に一対の縦長な方形状の切欠きを設けて同切欠きの間に上下方向の挟部を形成し、前記両サイドフレームに所定以上の衝撃力が加わったとき前記挟部が変形するようにしたことを特徴とする車両用シートバックフレーム。
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