JP4154497B2 - 長尺管の移動方法とその移動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺管の束の置き場から長尺管を1本ずつ取出して他の工程へ移動させるための長尺管の移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、引き抜き等により作り出した連続した長さの管は、使用目的に応じて所定の長さの長尺管に切断され、その切断された長尺管は一般には管置き場に束になって置かれる。管置き場に置かれた多数の長尺管は、その後、例えば長尺管を直線状に矯正するための自動矯正ラインに送り出すために、管置き場から1本ずつ移動装置によって取り出される。長尺管を管置き場から1本ずつ取り出す従来の方法としては、長尺管の一方の端部を把持部材等で掴み、長尺管を1本ずつ引き出すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、長尺管の一方の端部を把持部材で掴み、長尺管を1本ずつ束の中から引き出す場合には、管置き場に置かれている全ての管の先端を揃えておかないと引き出しが難しいという不具合があった。
また、引き抜き等によって製造されただけの長尺管は、管製造の際に曲がりが出来るため、管の束の先端が揃っていても、管の先端を掴んで引き出す際に負荷がかかってなかなか引き出せないという不具合があった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、管置き場から長尺管を1本ずつ確実にしかも容易に取出すことができる長尺管の移動装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の長尺管の移動方法は、長尺管の束の中から管持上げ手段によって1本の管の長さの途中を保持して管の束より上位に持ち上げ、その後、前記管持上げ手段で持上げた位置に近いその両側の位置において前記長尺管を一対の支持腕によって支持し、その後、前記一対の支持腕で支持した位置に近い前記長尺管の両外側を次の一対の支持腕で支持し、更に前記次の一対の支持腕で支持した位置の前記長尺管の両外側を端に向けて順次一対の支持腕で支持することにより前記長尺管を直線状に支持するようにしたことを特徴とするものである。また、本発明の長尺管の移動装置は、長尺管の束を載せる管置き台と、その管置き台の近辺で上下方向に移動するものであって前記長尺管の束の中から1本の管の長さの途中を保持して持上げるための管上昇部材と、その管上昇部材で持ち上げた前記長尺管を支持するものであって前記管上昇部材に近い側から遠い側に向けてその両側に備えられた多数の支持腕と、前記各支持腕をほぼ水平方向に角度を変更させるための角度変更手段と、前記各支持腕を上下方向に移動させる上下方向移動手段とを有し、前記長尺管の束の中から1本の長尺管の長さの途中を前記管上昇部材で持ち上げ、その後前記多数の支持腕のうちの前記管上昇部材に一番近い位置の両側の一対の支持腕を前記角度変更手段によって前記持ち上げた長尺管の下位に位置するように回転させると共に前記上下方向移動手段によってその回転させた支持腕を上昇させて前記長尺管を下側から支持し、その後前記長尺管を支持した前記一対の支持腕の外側に位置する一対の支持腕を前記角度変更手段と前記上下方向移動手段を作動させてその一対の支持腕で前記長尺管を支持し、その後順次前記長尺管の端に向けて各一対の支持腕で前記長尺管を支持するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る長尺管の移動装置の要部斜視図、図2は図1の要部の断面図である。長尺管10は、管置き場である傾斜台12の上に束になって載せられる。この傾斜台12の下端には、垂直上方に伸びるストッパ14が一体に形成される。図1や図2において、傾斜台12の上には、多数本の長尺管10が上方に重なり合わないような状態を示してあるが、長尺管10が上方に重なり合うよう置かれていても構わない。傾斜台12並びにストッパ14の長手方向の中央部には、傾斜台12とストッパ14とにわたる切欠16が形成される。その切欠16位置に、垂直上下方向に移動する管上昇部材18が備えられる。管上昇部材18の上面は、前記傾斜台12側に近づくにつれて下方に傾斜する傾斜面20となっている。この傾斜面20の上には、1本の長尺管10が丁度嵌合する溝22が水平方向に形成されている。
【0007】
管上昇部材18は、先ず傾斜面20の位置は傾斜台12より下位の位置にあり(図2の実線の位置)、その後、垂直方向に上昇する。管上昇部材18の上昇の途中において、傾斜面20の溝22は傾斜台12の最下位に位置する長尺管10と嵌合し、その後更に管上昇部材18が上昇すると、傾斜面20の溝22と嵌合した1本の長尺管10が傾斜台12より持ち上げられる(図1の状態)。
長尺管10はその長さのほぼ中央部が管上昇部材18によって持ち上げられるよう設定され、その持ち上げられた箇所の長尺管10の高さは、ストッパ14の上端よりも十分上位になるように設定される。管上昇部材18によって持ち上げられる長尺管10の位置は、その長さの中央付近が望ましいが、その長さの途中であれば、端から三分の一であっても四分の一であっても構わない。管上昇部材18によって持ち上げられた長尺管10は、管上昇部材18で支持される箇所が一番高く、そこから両端に向かうにつれて重力によって徐々に下方に撓むものである。
【0008】
図1に示すように、ストッパ14を中心として傾斜台12の反対側に、ストッパ14から間隔を開けて、ストッパ14と並行に次工程移送手段24が備えられる。この次工程移送手段24は、収容ハウジング26と、その収容ハウジング26の内部に備えられるベルトコンベア28とから構成される。この次工程移送手段24とストッパ14との間に、次工程移送手段24並びにストッパ14と平行に、多数の支持腕30が間隔を開けて備えられる。多数の支持腕30は、管上昇部材18の位置を中心にして、その左右の両側に同数ずつ配置される。図3においては、管上昇部材18の両側にそれぞれ2個ずつ配置されるが、実際には管上昇部材18の位置を中心としてその左右の両側に多数配置される。各支持腕30は、ストッパ14の上端より上位に位置し、水平方向に90度回転できるように設定されている。支持腕30が90度回転する機構については後述する。
【0009】
管上昇部材18が下方に位置した状態から1本の長尺管10を持ち上げるまでの間は、図1並びに図3に示すように、全ての支持腕30は、ストッパ14から離れた位置で、ストッパ14と平行に位置する(図1並びに図3の一点鎖線の位置)。即ち、管上昇部材18が1本の長尺管10を持ち上げる際に、全ての支持腕30はその持上げの邪魔にならない場所に位置する。菅上昇部材18が1本の長尺管10を持ち上げた後、管上昇部材18に一番近い両側の一対の支持腕30を90度回転させ、90度回転した支持腕30はストッパ14に直角に位置し、その長手方向の先端がストッパ14の上方を越えて傾斜台14の上方まで位置するように設定する。更に,90度回転した支持腕30(図1並びに図3の実線)は、ストッパ14より上位でしかも管上昇部材18で持ち上げられた長尺管10の下位に位置する。支持腕30において、傾斜台12の上方に至る先端側には、そこから長尺管10が落下するのを防止するための上方突出部32が形成される。支持腕30における上方突出部32とは反対側の上面には、そこから長尺管10が落下するのを防止するためのストッパ34が固定されている。
【0010】
その後、90度回転した状態の一対の支持腕30は、管上昇部材18の傾斜面20より上方まで上昇させられる。この結果、管上昇部材18によって持上げられていた長尺管10は、管上昇部材18から外れて上昇した一対の支持腕30によって支持される(図7)。支持腕30を上昇させる機構は後述する。長尺管10が一対の支持腕30によって支持された後、管上昇部材18は下降する。
【0011】
管上昇部材18の直ぐ両隣の一対の支持腕30によって長尺管10が保持された後、長尺管10を保持した一対の支持腕30の外側の隣に位置する一対の支持腕30(ストッパ14に平行に配置されている)が、90度角度を変えてストッパ14に直角に位置し、その回転した先端側の支持腕30は、ストッパ14より上位でしかも上方に持ち上げられた長尺管10の下位に位置する。その後、90度角度を変えた一対の支持腕30が管上昇部材18の直ぐ両隣の一対の支持腕30同じ高さまで上昇し、その上昇した一対の支持腕30も長尺管10を支持する。この時点では、合計4個の支持腕30で長尺管10を支持する。その後、新たに長尺管10を支持した支持腕30の外側にある一対の支持腕30に同じ動作を行わせ、その同じ動作を更に外側に位置する支持腕30に順次行わせ、長尺管10を支持する支持腕30を増加させる。
【0012】
管上昇部材18に近い位置から遠くの位置にかけて、一対の支持腕30を90度角度を変え、その後支持腕30を上昇させる作業を、管上昇部材18に近い位置から遠くの位置にかけて順を追って行うのは、管上昇部材18の支持位置から離れるに従って長尺管10は下方に撓むので、全ての支持腕30について一度に同じ動作を行うと、管上昇部材18から離れた位置にある支持腕30が長尺管10を下側から支持できなくなるからである。全ての支持腕30で長尺管10を下側から支えるようにする(長尺管10が短い場合は、長尺管10を支えない支持腕30も存在する)ために、管上昇部材18に近い位置の支持腕30から遠くの位置の支持腕30にかけて、90度の角度変更とその後の上昇とを順を追って行わせる。
最終的には、長尺管10の全体が多数の支持腕30によって直線状に保持される。このように、傾斜台12から取出した長尺管10を、傾斜台12とは異なる多数の支持腕30によって直線状に支持することによって、次の工程への移動をスムースに行わせることが可能になる。
【0013】
図1,図3,図5並びに図6に示すように、多数の支持腕30における互いに隣合う中間位置に送り用傾斜板36が備えられる。送り用傾斜板36は、傾斜台12に近い側の高さが相対的に高く、次工程移送手段24に近い側が相対的に低く設定されている。また、送り用傾斜板36の上に長尺管10が載せられると、長尺管10は送り用傾斜板36の上を転がって、次工程移送手段24の収容ハウジング26の内部に落下するように設定される。支持腕30が長尺管10を保持した状態で最高に上昇した状態では、支持腕30の高さは送り用傾斜板36より高くなるよう設定されている(図7)。
【0014】
次に、支持腕30の角度変更と上昇と傾斜とを行わせる機構を図4で説明する。前記ストッパ14と前記次工程位相手段24との間に、それらに平行に揺動自在な傾斜手段としての揺動軸38が備えられる。この揺動軸38には揺動板40が固定されており、この揺動板40は揺動軸38の回転により揺動軸38を中心に揺動させられる。揺動板40は支持腕30を傾斜させる以外の状態では、水平に保持されている。この揺動板40の上には、前記支持腕30を上昇下降させるための上下方向移動手段としての第一シリンダ42が固定される。第一シリンダ42のシリンダロッド44の先端には軸45が回転自在に取り付けられ、その軸45の上端に支持腕30が固定される。軸45の支持腕30への固定位置は、ストッパ34に近い位置とする。
揺動板40の上には支軸46が固定され、その支軸46の上に揺動板40と水平方向に配置した角度変更手段としての第二シリンダ48が支軸46に対して回転自在に保持される。この第二シリンダ48のシリンダロッド50の先端にそれと同軸で水平な状態に板52が固定されており、その板52に対して直角方向にロッド54が摺動自在かつ回転自在に挿入されている。そのロッド54の上端は連結板56の一端に固定されており、その連結板56の他端は前記第一シリンダ42の先端に回転自在に取り付けられた軸45に固定されている。板52とロッド54と連結板56と軸45も角度変更手段の構成部材である。角度変更手段や上下方向移動手段や傾斜手段等は、前述の構成に限らず、その働きをするものであれば従来既知の他の構成のものを用いる子とは可能である。
【0015】
図4の要部の平面図を図5並びに図6に示す。図5の状態においては、支持腕30は水平でかつストッパ14と平行な状態に配置される。管上昇部材18は傾斜台12の下位に位置している。また、支持腕30の高さはストッパ14の上端より高い位置にある。
次に、管上昇部材18が傾斜面20の溝22に嵌合させて1本の長尺管10を上方に持ち上げる(図2)と、第二シリンダ48が作動してそのシリンダロッド50を伸張させる。このシリンダロッド50の軸方向に板52が移動し、その板52と共にロッド54も移動する。このロッド54の移動によって、ロッド54に固定された連結板56は軸45の位置を中心に軸45と共に回転する。また、第二シリンダ48は支軸46を中心として回転する。この結果、支持腕30は図5の位置から図6の位置へ90度角度を変える。この図6の状態においては、支持腕30は長尺管10に直角となり、ストッパ14より上位でかつ持ち上げられた長尺管10の下位に位置する。
【0016】
その後、図4の第一シリンダ42が作動してそのシリンダロッド44を伸張させ、支持腕30を上昇させる。この上昇した支持腕30によって長尺管10を支持する(図7)。この支持腕30の上昇の際に、連結板56と、それに固定されているロッド54も上昇する。このロッド54は第二シリンダ48のシリンダロッド50の先端の板52に挿通させられているので、ロッド54の上下運動は、第二シリンダ48のシリンダロッド50の伸縮には影響を及ぼさない。
【0017】
多数の支持腕30の上に長尺管10を直線状に支持した後に、図4に示す揺動軸38が回転して揺動板40を傾斜させる。この揺動板40の傾斜によって、支持腕30は図7の一点鎖線の状態から図8の実線の状態に傾斜移動する。図8の実線の位置においては、支持腕30は送り用傾斜板36と平行に傾斜し、しかも送り用傾斜板36の上位に位置する。支持腕30が図8の実線の位置に傾斜した状態では、支持腕30の上に支持された長尺管10はストッパ34に接触する。その後、第一シリンダ42が作動してシリンダロッド44が収縮し、支持腕30が図8の実線の位置から傾斜した状態を保って一点鎖線の位置に下降する。これによって、支持腕30のストッパ34による支えが外れて、長尺管10は送り用傾斜板36の上に載せられ、送り用傾斜板36の上を転がり落ちる。そして、長尺管10は、次工程移送手段24のベルトコンベア28の上に落下し、ベルトコンベア28によって次の作業工程へ送られる。
【0018】
支持腕30が図8の一点鎖線の位置に下降した後は、揺動軸38が揺動板40を水平にする方向に回転し、かつ第二シリンダ48がそのシリンダロッド50を収縮させる方向に作動する。この第二シリンダ48の作動によって、支持腕30は図6の状態から図5の状態に戻る。
その後、管上昇部材18が再び上昇して、傾斜台12から1本の長尺管10を持ち上げ、以下同様の動作を繰り返す。
【0019】
なお、直径の異なる長尺管10を移動させることがあるが、その場合には溝22の直径の異なる管上昇部材18に交換すればよい。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る長尺管の移動方法及び移動装置は、管置き場の管の束から1本の長尺管の長さの途中を高く持ち上げ、その持上げた長尺管の長さの途中から順に多数の支持腕で下側を支持することにより、端に向かうにつれて下方へ撓む長尺管を直線状に支持して、他の工程へ長尺管を容易に移動することができるようにするものである。
本発明では、長尺管の長さの途中を持ち上げるので、従来のような長尺管の端を引き出すものと比べて、長尺管に曲がり等があっても、管置き場の管の束から1本の長尺管を取り出すことが確実にしかも容易に行うことが出来る。
本発明では、次工程へ移送する長尺管の長さが異なるものであっても、長尺管の長さの途中を持ち上げれば良いので、従来のように長尺管の端を揃えなくても良く、管の掴み箇所を厳密に設定する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる長尺管の移動装置の一実施形態を示す要部の斜視図である。
【図2】図1の要部の断面図である。
【図3】本発明に係わる長尺管の移動装置の要部の平面図である。
【図4】本発明に使用する支持腕の回転と昇降と傾斜とを行わせる機構の斜視図である。
【図5】図4の機構の要部を示す平面図である。
【図6】支持腕が角度を変えた後の状態を示す図4の機構の要部を示す平面図である。
【図7】図6の状態から支持腕が上昇して長尺管を保持する状態を示す側面図である。
【図8】支持腕から長尺管が外される状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 長尺管
12 傾斜台
18 管上昇部材
20 傾斜面
22 溝
24 次工程移送手段
30 支持腕
34 ストッパ
36 送り用傾斜板
38 揺動軸
40 揺動板
42 第一シリンダ
44 シリンダロッド
45 支軸
46 支軸
48 第二シリンダ
50 シリンダロッド
54 ロッド
56 連結板

Claims (8)

  1. 長尺管の束の中から管持上げ手段によって1本の管の長さの途中を保持して管の束より上位に持ち上げ、その後、前記管持上げ手段で持上げた位置に近いその両側の位置において前記長尺管を一対の支持腕によって支持し、その後、前記一対の支持腕で支持した位置に近い前記長尺管の両外側を次の一対の支持腕で支持し、更に前記次の一対の支持腕で支持した位置の前記長尺管の両外側を端に向けて順次一対の支持腕で支持することにより前記長尺管を直線状に支持するようにしたことを特徴とする長尺管の移動方法。
  2. 前記長尺管を前記複数の支持腕で直線状に支持した後、前記多数の支持腕を同時に傾斜させることによって前記長尺管を前記支持腕の上で傾斜方向に移動させて前記長尺管の傾斜移動をストッパで停止させ、前記長尺管を停止させた位置で前記長尺管を送り用傾斜板の上方に位置させ、前記長尺管の傾斜移動の停止後に前記支持腕を下降させることによって前記長尺管を前記複数の支持腕から前記送り用傾斜板の上に移動させることを特徴とする請求項1記載の長尺管の移動方法。
  3. 長尺管の束を載せる管置き台と、その管置き台の近辺で上下方向に移動するものであって前記長尺管の束の中から1本の管の長さの途中を保持して持上げるための管上昇部材と、その管上昇部材で持ち上げた前記長尺管を支持するものであって前記管上昇部材に近い側から遠い側に向けてその両側に備えられた多数の支持腕と、前記各支持腕をほぼ水平方向に角度を変更させるための角度変更手段と、前記各支持腕を上下方向に移動させる上下方向移動手段とを有し、前記長尺管の束の中から1本の長尺管の長さの途中を前記管上昇部材で持ち上げ、その後前記多数の支持腕のうちの前記管上昇部材に一番近い位置の両側の一対の支持腕を前記角度変更手段によって前記持ち上げた長尺管の下位に位置するように回転させると共に前記上下方向移動手段によってその回転させた支持腕を上昇させて前記長尺管を下側から支持し、その後前記長尺管を支持した前記一対の支持腕の外側に位置する一対の支持腕を前記角度変更手段と前記上下方向移動手段を作動させてその一対の支持腕で前記長尺管を支持し、その後順次前記長尺管の端に向けて各一対の支持腕で前記長尺管を支持するようにした長尺管の移動装置。
  4. 前記管上昇部材の上面を傾斜面とし、その傾斜面に1本の長尺管と嵌合するための水平な溝を形成したことを特徴とする請求項3記載の長尺管の移動装置。
  5. 前記管置き台を傾斜した傾斜台とし、その傾斜台上の最下位にある長尺管を前記管上昇部材で保持することを特徴とする請求項4記載の長尺管の移動装置。
  6. 前記各支持腕を傾斜させるための傾斜手段を有し、全ての支持腕で前記持ち上げられた長尺管の下側を支持した後、前記傾斜手段によって長尺管を前記支持腕の上を傾斜した方向に移動させることを特徴とする請求項3乃至5記載の長尺管の移動装置。
  7. 前記各支持腕の上面の一端付近であって傾斜した下側になる位置に、前記支持腕が傾斜した際に長尺管が支持腕から落下しないように受け止めるストッパを設けたことを特徴とする請求項6記載の長尺管の移動装置。
  8. 前記傾斜手段によって全ての支持腕を傾斜した後に全ての支持腕を下降させ、その支持腕の下降の際に、その支持腕から前記長尺管を代わりに支持してその上面に沿って長尺管を移動させるための送り用傾斜板を備えたことを特徴とする請求項7記載の長尺管の移動装置。
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