JP4153715B2 - 映像信号処理装置及び映像信号処理方法 - Google Patents

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    • H04N25/135Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on four or more different wavelength filter elements
    • H04N25/136Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on four or more different wavelength filter elements using complementary colours

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関し、特にCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を介して得られた信号を処理する映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオカメラにおいてCCD等の撮像素子を介して得られた3つの原色信号に対してニー処理を行う映像信号処理装置及び映像信号処理方法としては、特開平9-238359号公報に記載されているものがある。
【0003】
この従来の映像信号処理装置は、3板式撮像手段である各CCDから得られたR(レッド)、G(グリーン)及びB(ブルー)の各原色信号(R信号、G信号及びB信号)に対して、ニー処理を施した後、ニー処理が施された信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成するようになされている。
【0004】
すなわち、図18は、従来の映像信号処理装置10の構成を示すブロック図であり、この図18に示されるように、撮像素子から供給された各原色信号(R信号、G信号及びB信号)は、それぞれ対応するガンマ補正回路1a、1b及び1cに入力される。ガンマ補正回路1aは、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置の発光特性に応じたガンマ補正をR信号に対して施す。
【0005】
ニー回路2aは、ガンマ補正回路1aの出力信号に対して、所定のレベルを超える信号に対する非線形の信号圧縮処理を施すことにより、自然光の広いダイナミックレンジを、映像信号(ビデオ信号)用の狭いダイナミックレンジに収める。ニー回路2aにおいてダイナミックレンジが圧縮された信号は、対応するホワイトクリップ回路3a及び色差信号生成回路5に供給される。
【0006】
ホワイトクリップ回路3aは、ニー回路2aの出力信号に対して、所定レベルを超える信号に対するホワイトクリップ処理を施し、その結果を輝度信号生成回路4に供給する。
【0007】
また、ガンマ補正回路1bは、CRT等の表示装置の発光特性に応じたガンマ補正をG信号に対して施す。ニー回路2bは、ガンマ補正回路1bの出力信号に対して、所定のレベルを超える信号に対する非線形の信号圧縮処理を施すことにより、自然光の広いダイナミックレンジを、映像信号(ビデオ信号)用の狭いダイナミックレンジに収める。ニー回路2bにおいてダイナミックレンジが圧縮された信号は、対応するホワイトクリップ回路3b及び色差信号生成回路5に供給される。
【0008】
ホワイトクリップ回路3bは、ニー回路2bの出力信号に対して、所定レベルを超える信号に対するホワイトクリップ処理を施し、その結果を輝度信号生成回路4に供給する。
【0009】
また、ガンマ補正回路1cは、CRT等の表示装置の発光特性に応じたガンマ補正をB信号に対して施す。ニー回路2cは、ガンマ補正回路1cの出力信号に対して、所定のレベルを超える信号に対する非線形の信号圧縮処理を施すことにより、自然光の広いダイナミックレンジを、映像信号(ビデオ信号)用の狭いダイナミックレンジに収める。ニー回路2cにおいてダイナミックレンジが圧縮された信号は、対応するホワイトクリップ回路3c及び色差信号生成回路5に供給される。
【0010】
ホワイトクリップ回路3cは、ニー回路2cの出力信号に対して、所定レベルを超える信号に対するホワイトクリップ処理を施し、その結果を輝度信号生成回路4に供給する。
【0011】
輝度信号生成回路4は、ホワイトクリップ回路3a、3b及び3cから供給される信号に基づいて、輝度信号Yを生成する。また、色差信号生成回路5は、ニー回路2a、2b及び2cから供給される信号に基づいて、マトリクス処理を行うことにより色差信号R−Y、B−Yを生成する。
【0012】
輝度信号生成回路4及び色差信号生成回路5において生成された輝度信号Y及び色差信号R−Y、B−Yは、CRT等の表示装置に供給される。
【0013】
このように、従来の映像信号処理装置10においては、撮像手段を介して得られた各原色信号(R信号、G信号及びB信号)に対して、それぞれ個別にニー処理を行うようになされている。
【0014】
一方、従来のビデオカメラとして、1つのCCDの入射面に、画素に対応して原色(R(レッド)、G(グリーン)及びB(ブルー))又は補色(Ye(イエロー)、Mg(マゼンタ)、G(グリーン)、Cy(シアン))の色フィルタを設け、これらのフィルタを介して光電変換された色信号に基づいて輝度信号Y及び色差信号R−Y、B−Yを生成するようになされた単板式のものがある。
【0015】
この単板式のビデオカメラは、1つのCCD撮像素子を用いていることにより、光学系が小型となり、ビデオカメラ全体をコンパクトにまとめることができるという利点がある。この単板式のビデオカメラにおいても、一般的にはニー処理が施されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の単板式のビデオカメラにおいては、輝度信号及び色差信号を生成する前の、原色信号又は補色信号(以下、これらを映像信号と呼ぶ)に対して、それぞれガンマ補正、ニー処理及びホワイトクリップ等の色信号処理を施すことにより、例えば、ニー処理において信号の圧縮を行うか否かの境目になる信号レベル(ニーポイント(ニー処理の基準点))を超えるような部分が存在する映像信号に、ニーポイントを超えない部分が存在する場合には、その信号レベルがニーポイントを超えるか否かによってニー処理の特性が異なる。
【0017】
このように、一連の映像信号において、ニー処理の特性が異なる部分が生じると、ニー処理が施された映像信号の連続した1画素毎の信号レベルの差分から色成分を生成する際に、色成分を適切に生成することが困難になるという問題があった。
【0018】
また、CCD撮像素子から得られた映像信号の連続した2画素分を加算し、それを基にして輝度信号を生成する場合においても、映像信号の信号レベルがニーポイントを超えるような被写体の中に、ニーポイントを超えない画素が混在する場合には、ニーポイントを超えるか否かでニー処理の特性が異なる。この結果、ニー処理後の映像信号を基に輝度信号を生成しようとすると、正確な輝度信号を得ることが困難になる場合があり、同一の被写体であっても、ライン毎に輝度レベルが変動するライン濃淡と呼ばれる現象が生じる問題があった。
【0019】
さらに、CCD撮像素子の出力信号から輝度信号及び色差信号を生成した後に、キズ補正を行うような場合には、輝度信号の生成及び色差信号の生成に伴って、フィルタ処理を行っていることにより、キズが周囲の画素に広がることとなり、適切なキズ検出を行うことが困難になるとともに、輝度信号用及び色差信号用にそれぞれキズ補正回路を設ける分、回路規模の増加につながるという問題があった。
【0020】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ニー処理を行っても、色成分(色差信号)及び輝度成分(輝度信号)を適切に生成することができる映像信号処理装置及び映像信号処理方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の映像信号処理装置は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理手段と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記映像信号に対して乗算する乗算手段と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、を具備する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、ニー処理に伴う輝度信号の変化率を、映像信号に対して乗算し、乗算された結果から輝度信号及び色差信号を生成することにより、輝度信号及び色差信号を適切に生成することができる。
【0025】
本発明の映像信号処理装置は、上記構成において、前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号の平均値を算出する平均値算出手段を具備し、前記ニー処理手段は、前記平均値に基づいて、ニー処理におけるニー特性を変化させる構成を採る。
【0026】
この構成によれば、輝度信号生成手段によって生成された輝度信号の平均値に基づいて、ニー処理の入出力特性であるニー特性を変化させることにより、白い部分が多い画像において白部分の諧調を適切に表現することが可能となり、また、黒い部分が多い画像において黒部分の諧調を適切に表現することができる。従って、画像において白つぶれや黒つぶれといった現象の発生を低減することができる。
【0027】
本発明の映像信号処理装置は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号及び色差信号を分離する分離手段と、前記分離手段によって分離された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理手段と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記分離手段によって分離された色差信号に乗算する乗算手段と、前記変化率が乗算された色差信号及び前記ニー処理された輝度信号に対して、所定の信号処理を施す映像信号処理手段と、を具備する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、輝度信号に対して施されたニー処理によるニー変化率を色差信号に対してもフィードバックして、輝度信号に対するニー処理と同様の処理を施すことにより、映像信号処理手段におけるガンマ補正及び輪郭補正等を行った後の色差信号の色相を保つことができる。
【0029】
本発明の映像信号処理装置は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、前記ホワイトバランス調整手段によってホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理手段と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算手段と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、を具備する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、ニー処理を行うために生成される輝度信号に対して、予めホワイトバランス調整を行うことにより、色成分が調整された輝度信号に基づいて、ニー処理が行われる。この結果、ニー処理前の(2R−G)系の画素(Ye+Mg、Cy+G)及び、(2B−G)系の画素(Ye+G、Cy+Mg)の信号レベルは、ホワイトバランス制御によって適切に調整され、その結果である輝度信号に基づいてニー処理が行われることにより、特定の色成分だけが必要以上に圧縮されるなどの不都合を軽減することができる。かくして、適切なニー変化率が乗算された映像信号を映像信号処理手段に供給することができる。
【0031】
本発明の映像信号処理装置は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、前記ホワイトバランス調整手段によってホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた入出力特性でニー処理を施すニー処理手段と、前記ホワイトバランス調整手段に入力される映像信号の信号レベルを検出し、その信号レベルに適用される前記ニー処理の入出力特性に合致したホワイトバランスゲインを決定し、決定されたホワイトバランスゲインによって前記ホワイトバランス調整手段を実行させるホワイトバランスゲイン決定手段と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算手段と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、を具備する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、ニー処理の基準点(ニーポイント)を境界にして、ホワイトバランスゲインに重み付け処理を行うことができることにより、ニー処理において圧縮される信号レベル域の映像信号に対しては、圧縮に合わせたホワイトバランスゲインを用いたホワイトバランス調整が行われる。これにより、ニー処理に合わせたホワイトバランス調整を行うことができる。そして、ニー処理を行うために生成される輝度信号に対して、その信号レベルに応じたホワイトバランス調整を予め行うことにより、色成分がニー処理に合わせて調整された輝度信号に基づいて、ニー処理が行われる。かくして、適切なニー変化率が乗算された映像信号を映像信号処理手段に供給することができる。
【0033】
本発明の映像信号処理装置は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、前記ホワイトバランス調整手段によってホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた第1又は第2の入出力特性でニー処理を行うニー処理手段と、前記ニー処理手段に入力される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第1の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第1の平均値に対して、前記第1の入出力特性に対応した重み付けを行う第1の平均値算出手段と、前記ニー処理手段に入力される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第2の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第2の平均値に対して、前記第2の入出力特性に対応した重み付けを行う第2の平均値算出手段と、前記映像信号の信号レベルに基づいて、前記第1の平均値算出手段によって算出及び重み付けされた第1の平均値、又は前記第2の平均値算出手段によって算出及び重み付けされた第2の平均値のいずれかを選択し、選択された平均値によって前記ホワイトバランス調整手段におけるホワイトバランスゲインに重み付けを行うホワイトバランスゲイン算出手段と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算手段と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、を具備する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、ニー処理の基準点(ニーポイント)を境界にして、ホワイトバランスゲインに重み付け処理を行うことができることにより、ニー処理において圧縮される信号レベル域の映像信号に対しては、圧縮に合わせたホワイトバランスゲインを用いたホワイトバランス調整が行われる。これにより、ニー処理に合わせたホワイトバランス調整を行うことができる。従って、後段においてホワイトバランスが調整された映像信号を基に輝度生成を行うことができ、また、ニー処理部では、ホワイトバランスが調整された輝度信号を基準に適切にニー処理を行うことができる。さらに、ニー変化率の算出において算出される変化率もホワイトバランスが調整された映像信号を基準としていることにより、適切な変化率として算出される。従って、ホワイトバランス調整手段から出力される映像信号に対して、変化率を乗算することにより、ホワイトバランスが保たれ、さらにニー処理におけるニーポイントが保たれた映像信号を映像信号処理手段に供給することができる。
【0037】
本発明の映像信号処理方法は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理工程と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記映像信号に対して乗算する乗算工程と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、を具備するようにした。
【0038】
この方法によれば、ニー処理に伴う輝度信号の変化率を、映像信号に対して乗算し、乗算された結果から輝度信号及び色差信号を生成することにより、輝度信号及び色差信号を適切に生成することができる。
【0039】
本発明の映像信号処理方法は、上記方法において、前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号の平均値を算出する平均値算出工程を具備し、前記ニー処理工程では、前記平均値に基づいて、ニー処理におけるニー特性が変化するようにした。
【0040】
この方法によれば、輝度信号生成工程において生成された輝度信号の平均値に基づいて、ニー処理の入出力特性であるニー特性を変化させることにより、白い部分が多い画像において白部分の諧調を適切に表現することが可能となり、また、黒い部分が多い画像において黒部分の諧調を適切に表現することができる。従って、画像において白つぶれや黒つぶれといった現象の発生を低減することができる。
【0041】
本発明の映像信号処理方法は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号及び色差信号を分離する分離工程と、前記分離工程において分離された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理工程と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記分離工程によって分離された色差信号に乗算する乗算工程と、前記変化率が乗算された色差信号及び前記ニー処理された輝度信号に対して、所定の信号処理を施す映像信号処理工程と、を具備するようにした。
【0042】
この方法によれば、輝度信号に対して施されたニー処理によるニー変化率を色差信号に対してもフィードバックして、その輝度信号に対するニー処理と同様の処理を施すことにより、映像信号処理工程におけるガンマ補正及び輪郭補正等を行った後の色差信号の色相を保つことができる。
【0043】
本発明の映像信号処理方法は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整工程と、前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理工程と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、前記変化率算出工程によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算工程と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、を具備するようにした。
【0044】
この方法によれば、ニー処理を行うために生成される輝度信号に対して、予めホワイトバランス調整を行うことにより、色成分が調整された輝度信号に基づいて、ニー処理が行われる。この結果、ニー処理前の(2R−G)系の画素(Ye+Mg、Cy+G)及び、(2B−G)系の画素(Ye+G、Cy+Mg)の信号レベルは、ホワイトバランス制御によって適切に調整され、その結果である輝度信号に基づいてニー処理が行われることにより、特定の色成分だけが必要以上に圧縮されるなどの不都合を軽減することができる。かくして、適切なニー変化率が乗算された映像信号を映像信号処理工程において用いることができる。
【0045】
本発明の映像信号処理方法は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整工程と、前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた入出力特性でニー処理を施すニー処理工程と、前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランス調整される映像信号の信号レベルを検出し、その信号レベルに適用される前記ニー処理の入出力特性に合致したホワイトバランスゲインを決定し、決定されたホワイトバランスゲインによって前記ホワイトバランス調整工程を実行させるホワイトバランスゲイン決定工程と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算工程と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、を具備するようにした。
【0046】
この方法によれば、ニー処理の基準点(ニーポイント)を境界にして、ホワイトバランスゲインに重み付け処理を行うことができることにより、ニー処理において圧縮される信号レベル域の映像信号に対しては、圧縮に合わせたホワイトバランスゲインを用いたホワイトバランス調整が行われる。これにより、ニー処理に合わせたホワイトバランス調整を行うことができる。そして、ニー処理を行うために生成される輝度信号に対して、その信号レベルに応じたホワイトバランス調整を予め行うことにより、色成分がニー処理に合わせて調整された輝度信号に基づいて、ニー処理が行われる。かくして、適切なニー変化率が乗算された映像信号を映像信号処理工程において用いることができる。
【0047】
本発明の映像信号処理方法は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整工程と、前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた第1又は第2の入出力特性でニー処理を行うニー処理工程と、前記ニー処理工程においてニー処理される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第1の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第1の平均値に対して、前記第1の入出力特性に対応した重み付けを行う第1の平均値算出工程と、前記ニー処理工程においてニー処理される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第2の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第2の平均値に対して、前記第2の入出力特性に対応した重み付けを行う第2の平均値算出工程と、前記映像信号の信号レベルに基づいて、前記第1の平均値算出工程において算出及び重み付けされた第1の平均値、又は前記第2の平均値算出工程において算出及び重み付けされた第2の平均値のいずれかを選択し、選択された平均値によって前記ホワイトバランス調整工程におけるホワイトバランスゲインに重み付けを行うホワイトバランスゲイン算出工程と、前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算工程と、前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、を具備するようにした。
【0048】
この方法によれば、ニー処理の基準点(ニーポイント)を境界にして、ホワイトバランスゲインに重み付け処理を行うことができることにより、ニー処理において圧縮される信号レベル域の映像信号に対しては、圧縮に合わせたホワイトバランスゲインを用いたホワイトバランス調整が行われる。これにより、ニー処理に合わせたホワイトバランス調整を行うことができる。従って、後段においてホワイトバランスが調整された映像信号を基に輝度生成を行うことができ、また、ニー処理工程では、ホワイトバランスが調整された輝度信号を基準に適切にニー処理が行われる。さらに、ニー変化率の算出において算出される変化率もホワイトバランスが調整された映像信号を基準としていることにより、適切な変化率として算出される。従って、ホワイトバランス調整工程から出力される映像信号に対して、その変化率を乗算することにより、ホワイトバランスが保たれ、さらにニー処理におけるニーポイントが保たれた映像信号を映像信号処理工程において用いることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号に対して、画素のうち、少なくとも隣接する画素間の信号レベルの比率を保ちながら、ニー処理を施すことにより、ニー処理を行った結果に基づいて輝度信号及び色差信号を生成する際に、隣接画素同士の加算結果に基づいて得られる輝度信号及び、隣接画素同士の差分に基づいて得られる色差信号を適切に生成することである。
【0050】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0051】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るビデオカメラの映像信号処理装置100の構成を示すブロック図である。
【0052】
ビデオカメラにおいて、レンズ101を介して得られた被写体光は、単板式の撮像部を構成するCCD撮像素子102に入射される。CCD撮像素子102は、被写体光を光電変換することにより得られるアナログの映像信号を前処理部103に供給する。
【0053】
前処理部103は、CCD撮像素子102から供給されるアナログの映像信号に対して、そのリセットノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling)回路と、CDS回路においてノイズ成分が除去された映像信号の振幅調整を行うことによってその信号レベルを一定とするAGC(Automatic Gain Control)回路と、AGC回路によって振幅調整された映像信号に対して、後段のA/D(アナログ/ディジタル)変換処理のためにクランプ処理を行うクランプ回路を含んでいる。
【0054】
前処理部103から出力される映像信号は、A/D変換部104に供給される。A/D変換部104は、前処理部103から供給されるアナログの映像信号をディジタル信号に変換した後、これを輝度生成部106及び乗算部105にそれぞれ供給する。
【0055】
輝度生成部106は、A/D変換部104から供給されるディジタル信号に対して、1+Z-1等の特性を有するLPF(ローパスフィルタ)によって輝度信号Yを生成し、この輝度信号Yをニー処理部107及びニー変化率算出部108にそれぞれ供給する。
【0056】
ニー処理部107は、輝度生成部106から供給される輝度信号Yに対して、この輝度信号Yの所定信号レベル(ニーポイント)以上の部分を圧縮するニー処理を施した後、ニー処理が施された輝度信号Y’をニー変化率算出部108に供給する。
【0057】
ニー変化率算出部108は、ニー処理部107から供給される輝度信号Y’及び上述の輝度生成部106において生成された輝度信号Yに基づいて、輝度信号レベルのニー処理による変化率Y’/Yを算出し、算出された変化率Y’/Yを乗算部105に供給する。
【0058】
乗算部105は、A/D変換部104から供給されるディジタル信号と、ニー変化率算出部108から供給される変化率Y’/Yとを乗算する。すなわち、輝度信号Yに変換される前のディジタルの映像信号に対して、輝度信号Y’のニー処理による変化率Y’/Yを乗算し、その結果をカメラプロセス部109に供給する。
【0059】
カメラプロセス部109は、乗算部108から供給される乗算結果に対して、ガンマ補正及び輪郭補正等の信号処理を行った後、最終的な輝度信号及び色差信号を生成しこれらを出力する。
【0060】
以上の構成において、補色のCCD撮像素子102の場合には、図2(A)に示されるように、互いに補色関係にある色(Ye(イエロー)、Cy(シアン)、G(グリーン)及びMg(マゼンタ))の色フィルタが各画素に貼られている。この色フィルタを介して得られたCCD撮像素子102の出力信号(映像信号)は、色フィルタの上下2画素ずつ加算され、図2(B)に示されるように、色フィルタの上下2ラインで1ライン分の映像信号として撮像素子から出力される。なお、ここでは、補色の撮像素子について述べているが、撮像素子としては、原色のRGBの色フィルタが貼られているものもある。
【0061】
ここで、互いに補色関係にある色成分Ye、Cy及びMgは、それぞれ、以下に示す(式1)〜(式3)の関係を有している。
Ye=G+R ……(式1)
Mg=R+B ……(式2)
Cy=G+B ……(式3)
輝度生成部106は、図2(B)に示された映像信号のうち、各ライン毎に隣合う画素の平均をとることにより輝度信号Yを求める。
【0062】
すなわち、輝度生成部106では、上述の(式1)〜(式3)に基づいて、以下の(式4)及び(式5)によって各ラインの輝度信号Yを生成する。
Y≒[(Ye+Mg)+(Cy+G)]/2=(2R+3G+2B)/2……(式4)
Y≒[(Ye+G)+(Cy+Mg)]/2=(2R+3G+2B)/2……(式5)
具体的には、輝度生成部106は、(1+Z-1)/2の特性を有するLPF(ローパスフィルタ)によって輝度信号Yを得る。
【0063】
ニー処理部107は、輝度生成部106において生成された輝度信号Yに対して、図3に実線で示されるような入出力特性に基づく信号レベルの変換を行うことにより、ニーポイントを超えるレベルの出力信号を圧縮するようなニー処理を施すことによりニー処理後の輝度信号Y’を得る。因みに、図3において、破線はニー処理を行わない場合の入出力特性を示すものである。
【0064】
この実施の形態の場合、ニーポイントNPを信号レベル「100」として、ニー処理部107から出力される輝度信号Y’の信号レベル(Y)が「100」以下である場合、ニー処理部107から出力される輝度信号Y’の信号レベル(Y’)は、以下に示す(式6)によって求められる。
(Y’)=Y ……(式6)
これに対して、ニー処理部107から出力される輝度信号Y’の信号レベル(Y)が「100」よりも大きい場合、ニー処理部107から出力される輝度信号Y’の信号レベル(Y’)は、以下に示す(式7)によって求められる。
(Y’)=100+(Y−100)/2 ……(式7)
従って、図3において、輝度信号Yの入力レベルが(A)である場合、輝度信号Yは、ニー処理部107によって出力レベルが同レベルの(A’)である輝度信号Y’となるのに対して、輝度信号Yの入力レベルが(B)である場合、輝度信号Yは、ニー処理部107によって出力レベルが(B)よりも小さい出力レベル(B’)の輝度信号Y’となる。
【0065】
そして、ニー処理部107においてニー処理が施された結果である輝度信号Y’と、ニー処理が施される前の輝度信号Yとの比(ニー変化率:Y’/Y)が、ニー変化率算出部108において算出される。
【0066】
ニー変化率算出部108において算出されたニー変化率(Y’/Y)は、乗算部105においてA/D変換部104から出力されるディジタルの映像信号に対して乗算される。この結果、乗算部105に入力された映像信号は、ニー処理での輝度信号の変化量に追従した変化が加えられたものとなる。因みに、A/D変換部104から出力される映像信号をADOUTとし、ニー処理部107から出力されるニー処理後の輝度信号をY’、輝度生成部106から出力される輝度信号をYとすると、乗算部105から出力される映像信号は、ADOUT(Y’/Y)によって求められる。
【0067】
このようにして、ニー処理での輝度信号の変化量に追従して制御された映像信号から、カメラプロセス部109において、色差信号が生成される。この場合、カメラプロセス部109において算出される色差信号R−Y、B−Yは、図2(B)に示された各画素のうち、隣接画素差分を求めることにより、以下に示す(式8)及び(式9)によって算出される。
R−Y≒(Ye+Mg)−(Cy+G)=(2R−G)’ ……(式8)
B−Y≒(Ye+G)−(Cy+Mg)=−(2B−G)’ ……(式9)
かかる色差信号に関して、奇数ラインを表わす(2R−G)’、偶数ラインを表わす−(2B−G)’の系のそれぞれにY’/Yという同じ係数が乗算されているため、R−Y及びB−Yの各系のバランスが保たれ、これにより色相が変わることがなくなる。
【0068】
また、カメラプロセス部109において算出される輝度信号Y’についても、(2R−G)’、−(2B−G)’の系のそれぞれが後述する図6(A)及び(B)に示されるように同一の信号レベルとなる。従って、カメラプロセス部109において、輪郭補正及びガンマ補正等の各種信号処理を行っても、ライン濃淡や偽色のない良好な映像信号(輝度信号及び色差信号)を得ることができる。
【0069】
因みに、図4(A)及び(B)は、ニー処理前の(2R−G)系及び−(2B−G)系の隣り合う各画素Ye+Mg及びCy+G、又は、Ye+G及びCy+Mgの映像信号レベル、色差信号レベル(2R−G)、−(2B−G)及び輝度信号Yの信号レベル(Y)を示すものである。
【0070】
また、図5(A)及び(B)は、従来のニー処理後の(2R−G)系及び−(2B−G)系の隣り合う各画素Ye+Mg及びCy+G、又は、Ye+G及びCy+Mgの映像信号レベル、色差信号レベル(2R−G)’、−(2B−G)’及び輝度信号Y’の信号レベル(Y’)を示すものである。
【0071】
さらに、図6(A)及び(B)は、本実施の形態によるニー処理後のニー変化率Y’/Yが乗算された結果としての、(2R−G)系及び−(2B−G)系の隣り合う各画素Ye+Mg及びCy+G、又は、Ye+G及びCy+Mgの映像信号レベル、色差信号レベル(2R−G)’、−(2B−G)’及び輝度信号Y’の信号レベル(Y’)を示すものである。この図6(A)及び(B)に示されるように、本実施の形態におけるカメラプロセス部109に供給される映像信号は、乗算部105において、同じニー変化率Y’/Yが乗算されていることにより、例えば、図4(A)及び(B)に示されるように、ニー処理前の輝度信号に基づいて生成される輝度信号のレベルとして、(2R−G)系のライン及び(2B−G)系のラインがともに同じ輝度信号レベル「110」であったとすると、乗算器105から出力される映像信号に基づいて生成される輝度信号レベルも、(2R−G)系のライン及び(2B−G)系のラインがともに同じ輝度信号レベル「105」となる。
【0072】
従って、カメラプロセス部109から出力される輝度信号Y’の信号レベル(Y’)は、図6(A)及び(B)に示されるように、各ラインごとに一致しており、これにより、ライン濃淡の原因を改善することができる。また、色差信号レベルもニー処理前の各映像信号レベルに同じニー変化率Y’/Yが乗算された結果に基づいて算出されることとなり、これにより、(2R−G)系及び(2B−G)系の各画素の信号レベルのバランスが保たれることにより、カメラプロセス部109において生成された色差信号における偽色の原因を改善することができる。
【0073】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置100によれば、A/D変換部104から出力される、輝度成分及び色差成分を分離する前の映像信号に対してニー処理を行うのではなく、映像信号をその隣合う画素の平均である輝度信号に一旦変換した後、その輝度信号に対してニー処理を施すことにより、互いに隣合う画素について、色相が変わらない状態を保ったままニー処理を行うことができる。
【0074】
そして、ニー処理前後の輝度信号の変化率Y’/YをA/D変換部104から出力される映像信号に対して乗算することにより、映像信号の隣り合う各画素について、色相が変わらない状態を保ったまま、ニー処理での輝度信号の変化量に追従した信号レベルの制御、すなわち隣り合う各画素のバランスを保ったままニー処理と等価の信号レベル制御を行うことができる。従って、カメラプロセス部109では、入力される映像信号の、互いに隣合う画素の信号レベルに基づいて、輝度信号及び色差信号を生成するようになされていることから、互いに隣り合う画素の信号レベルのバランスが保たれている信号に基づいて輝度信号及び色差信号が生成され、この結果、ライン濃淡や偽色の発生を防止することができる。
【0075】
なお、上述の実施の形態においては、補色のCCD撮像素子102を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、原色のベイヤー配列の撮像素子等を用いた場合においても、同様の効果を得ることができる。
【0076】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るビデオカメラの映像信号処理装置200の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0077】
図4において映像信号処理装置200は、図1について上述した実施の形態1の映像信号処理装置100に対して、輝度信号YSIG及び色差信号CSIGを生成するYC分離部201を設け、輝度生成部106を削除した構成となっている。
【0078】
YC分離部201は、A/D変換部104から供給されるディジタルの映像信号に対して、上述の(式4)及び(式5)による演算を行うことにより、輝度信号YSIGを生成するとともに、上述の(式8)及び(式9)によって色差信号CSIGを生成する。
【0079】
ニー処理部107は、YC分離部201から供給される輝度信号YSIGに対して、ニー処理を施した後、この処理結果をニー変化率算出部108に供給する。ニー変化率算出部108は、図1について上述した場合と同様にして、輝度信号YSIGとニー処理結果である輝度信号Y’とに基づいて、ニー変化率Y’/YSIGを算出する。
【0080】
乗算部105は、ニー変化率算出部108によって算出されたニー変化率Y’/YSIGと、YC分離部201から供給される色差信号CSIGとを乗算する。この結果、色差信号CSIGは、ニー処理による輝度信号の変化量に追従した変化が加えられた色差信号CSIG(Y’/YSIG)となる。
【0081】
このように、YC分離部201において既に分離された輝度信号YSIGに対してニー処理が行われるとともに、YC分離部201において分離された色差信号CSIGに対してニー変化率(Y’/YSIG)が乗算されることにより、カメラプロセス部109は、ニー処理が施された輝度信号Y’及びニー変化率(Y’/YSIG)が乗算された色差信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成し、出力する。これにより、輝度信号Y’におけるニー変化率(Y’/YSIG)に応じて補正された色差信号CSIG(Y’/YSIG)を得ることができる。従って、輝度信号及び色差信号に対して個別にニー処理を行う場合に比べて、色相のバランスを保つことができる。
【0082】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置200によれば、輝度信号Y’に対して施されたニー処理によるニー変化率(Y’/YSIG)を色差信号CSIGに対してもフィードバックして、輝度信号Y’に対するニー処理と同様の処理を施すことにより、カメラプロセス部109におけるガンマ補正及び輪郭補正等を行った後の色差信号の色相のバランスを保つことができる。
【0083】
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るビデオカメラの映像信号処理装置300の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0084】
図8において映像信号処理装置300は、図1について上述した実施の形態1の映像信号処理装置100に対して、1画面中の輝度信号Yの平均値を算出する画面平均値生成部301を加えた構成となっている。
【0085】
画面平均値生成部301は、輝度生成部106から供給される輝度信号Yに基づいて、その1画面分の平均値を算出し、算出結果が所定の基準値より大きいか否かによって、ニー処理部307において輝度信号Yに対して施されるニー処理のニーポイント(基準点)を変動させるようになされている。
【0086】
すなわち、画面平均値生成部301は、1画面分の輝度平均値Yaveがある基準値Ythより大きい場合、図9に示されるように、ニー処理部307におけるニーポイントを、基準のニーポイントNから、ニーポイントN1に下げることにより、白い部分が多い画面の諧調を白い部分において十分に再現することができ、いわゆる白つぶれと呼ばれる現象を軽減することができる。
【0087】
また、画面平均値生成部301は、1画面分の輝度平均値Yaveがある基準値Ythより小さい場合、図9に示されるように、ニー処理部307におけるニーポイントを、基準のニーポイントNから、ニーポイントN2に上げることにより、黒い部分が多い画面の諧調を黒い部分において十分に再現することができ、いわゆる黒つぶれと呼ばれる現象を軽減することができる。
【0088】
このように、画面平均値生成部301によって生成された1画面分の輝度平均値Yaveに基づいてニーポイントNを、変化させることにより、ニー処理部307における出力ダイナミックレンジを最大限に活用することができる。
【0089】
この結果、被写体の諧調を良好に保つことができ、カメラプロセス部109において、ガンマ補正、輪郭補正等の各種信号処理を行っても、最終的な輝度信号及び色差信号は、被写体の明るさに追従した諧調の良好な信号となる。
【0090】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置300によれば、映像信号の各画素に対してニー処理を行うのではなく、映像信号をその隣合う画素の平均である輝度信号に一旦変換した後、その輝度信号に対してニー処理を施すことにより、互いに隣合う画素同士のバランスを保ったままニー処理を行うことができるとともに、白つぶれや黒つぶれといった現象を軽減して、諧調の良好な映像を得ることができる。
【0091】
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4に係るビデオカメラの映像信号処理装置400の構成を示すブロック図である。但し、図8と同一の構成となるものについては、図8と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0092】
図10において映像信号処理装置400は、図8について上述した実施の形態3の映像信号処理装置300に対して、画面平均値生成部301から出力される、画面中の輝度信号Yの平均値に基づいて、互いにニーポイントの異なる第1ニー処理部402又は第2ニー処理部403のいずれかをセレクタ404によって選択し、選択されたニー処理部からの出力を、ニー変化率算出部108に供給するようになされている。
【0093】
例えば、第1ニー処理部402のニーポイントとして、図9に示されたニーポイントN1のように、低いニーポイントを設定しておき、また、第2ニー処理部403のニーポイントとして、図9に示されたニーポイントN2のように、高いニーポイントを設定しておく。
【0094】
そして、画面平均値生成部301から出力される画面中の輝度信号Yの平均値が、予め設定されている所定の基準レベルよりも大きい場合、セレクタ404は、輝度信号の平均値に基づいて、第1ニー処理部402を選択する。これにより、高輝度で映像を鮮明に処理することができる。
【0095】
また、これに対して、画面平均値生成部301から出力される画面中の輝度信号Yの平均値が、予め設定されている所定の基準レベルよりも小さい場合、セレクタ404は、輝度信号の平均値に基づいて、第2ニー処理部403を選択する。これにより、低輝度で映像を鮮明に処理することができる。
【0096】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置400によれば、映像信号の各画素に対してニー処理を行うのではなく、映像信号をその隣合う画素の平均である輝度信号に一旦変換した後、その輝度信号に対してニー処理を施すことにより、互いに隣合う画素同士のバランスを保ったままニー処理を行うことができるとともに、白つぶれや黒つぶれといった現象を軽減して、諧調の良好な映像を得ることができる。
【0097】
なお、上述の実施の形態においては、ニーポイントの異なる2つのニー処理部(第1ニー処理部402及び第2ニー処理部403)を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、互いに異なるニーポイントが設定されたさらに多くのニー処理部を設け、これらを、輝度信号Yの平均値に基づいて切り換えるようにしてもよい。このようにすれば、さらに細かく輝度レベルに追従した諧調表現を行うことができ、一段と良好な画像を得ることができる。
【0098】
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5に係るビデオカメラの映像信号処理装置500の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0099】
図11において映像信号処理装置500は、図1について上述した実施の形態1の映像信号処理装置100に対して、A/D変換部104から出力される映像信号に対して、ホワイトバランス制御を行うホワイトバランス制御部502と、ホワイトバランス制御部502に対する、ホワイトバランスゲインを算出するホワイトバランスゲイン算出部503を加えた点が異なる。
【0100】
ホワイトバランスゲイン算出部503は、A/D変換部104から出力される映像信号に基づいて、1画面中の各色毎の平均値を算出し、平均値を基に2R−G及び2B−Gの割合が同等になるようにホワイトバランスゲインを算出し、算出結果をホワイトバランス制御部502に供給する。
【0101】
ホワイトバランス制御部502は、ホワイトバランスゲイン算出部503から供給されるホワイトバランスゲインに基づいて、各色毎にレベル調整を行うことにより、ホワイトバランス制御を行う。これにより、これにより、ホワイトバランス制御部502から、各色のバランスが調整された映像信号が出力される。
【0102】
輝度生成部106は、ホワイトバランス制御部502から出力されるホワイトバランス調整された映像信号の隣合う画素を用いて、上述の(式4)及び(式5)について上述した演算により輝度信号Yを生成し、これをニー処理部107及びニー変化率算出部108に供給する。
【0103】
これにより、ニー処理部107においては、ホワイトバランスが調整された輝度信号Y、すなわち、各画素の信号レベルが適正に調整された輝度信号Yを基準にしたニー処理が行われる。また、ニー変化率算出部108においても、同様にして、ホワイトバランス調整された輝度信号Yと、輝度信号Yに基づいてニー処理された結果を基準として、適切なニー変化率(Y’/Y)を算出することができる。
【0104】
かくして、乗算部105によって、ホワイトバランス制御部502から出力されるホワイトバランス調整された映像信号に対して、ニー変化率(Y’/Y)を乗算することにより、ホワイトバランスが調整され、さらにホワイトバランスによる適切なニー変化率(Y’/Y)が乗算された信号がカメラプロセス部109に供給される。
【0105】
従って、カメラプロセス部109においては、乗算器105から供給される映像信号に基づいて、ガンマ補正及び輪郭補正等の信号処理を行うことにより、ホワイトバランス調整され、さらにニー処理が適切に施された輝度信号及び色差信号が得られる。
【0106】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置500によれば、ニー処理を行うために生成される輝度信号Yに対して、予めホワイトバランス調整を行うことにより、色成分が調整された輝度信号Yに基づいて、ニー処理が行われる。この結果、図4(A)及び(B)について上述したニー処理前の(2R−G)系の画素(Ye+Mg、Cy+G)及び、(2B−G)系の画素(Ye+G、Cy+Mg)の信号レベルは、ホワイトバランス制御によって適切に調整され、その結果である輝度信号Yに基づいてニー処理が行われることにより、特定の色成分だけが必要以上に圧縮されるなどの不都合を軽減することができる。かくして、適切なニー変化率(Y’/Y)が乗算された映像信号をカメラプロセス部109に供給することができる。
【0107】
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6に係るビデオカメラの映像信号処理装置600の構成を示すブロック図である。但し、図11と同一の構成となるものについては、図11と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0108】
図12において映像信号処理装置600は、図11について上述した実施の形態5の映像信号処理装置500のホワイトバランスゲイン算出部503を、互いに特性の異なる2つのホワイトバランスゲイン算出部603及び604に代え、これらのいずれかを、信号レベル検出部602において検出された映像信号の信号レベルに基づいて切り換えるように構成されている。
【0109】
例えば、図13に示されるように、信号レベル検出部602は、A/D変換部104から出力されるホワイトバランス調整前の映像信号の信号レベルを検出し、信号レベルがニーポイントである「100」以上である場合には、ニーポイント以上であることを表わす信号をセレクタ605に供給することにより、セレクタ605によって、第1ホワイトバランスゲイン算出部603の出力が選択される。また、A/D変換部104から出力されるホワイトバランス調整前の映像信号の信号レベルがニーポイントである「100」よりも小さい場合には、ニーポイントより小さい信号であることを表わす信号をセレクタ605に供給することにより、セレクタ605によって、第2ホワイトバランスゲイン算出部604の出力が選択される。因みに、ニーポイントは、ニー処理部107から信号レベル検出部602に対して供給される。
【0110】
第1ホワイトバランスゲイン算出部603は、図13に示されるように、ニー処理におけるニーポイント以上の信号レベルに対するホワイトバランスを調整するためのホワイトバランスゲインを算出するものであり、1画面中の各色毎の平均値を算出し、平均値を基に2R−G、2B−Gの割合が同等になるようにホワイトバランスゲインを算出する。この第1ホワイトバランスゲイン算出部603によって算出されたホワイトバランスゲインを用いてホワイトバランス調整された映像信号(ニーポイント以上のレベルの信号)に対してニー処理を行う場合には、図13に示されるように、傾きが1/2である入出力特性に基づくニー処理が施される。従って、第1ホワイトバランスゲイン算出部603によって算出されるホワイトバランスゲインは、第2ホワイトバランスゲイン算出部604において算出されるホワイトバランスゲインに対して1/2倍に重み付けされている。
【0111】
これに対して、第2ホワイトバランスゲイン算出部604は、ニー処理におけるニーポイントより小さい信号レベルに対するホワイトバランスを調整するためのホワイトバランスゲインを算出するものであり、1画面中の各色毎の平均値を算出し、平均値を基に2R−G、2B−Gの割合が同等になるようにホワイトバランスゲインを算出する。この第2ホワイトバランスゲイン算出部604によって算出されたホワイトバランスゲインを用いてホワイトバランス調整された映像信号(ニーポイントより小さいレベルの信号)に対してニー処理を行う場合には、図13に示されるように、傾きが1である入出力特性に基づくニー処理が施される。
【0112】
かくして、ニー処理部107におけるニー処理の基準点(ニーポイント)を境界にして、ホワイトバランスゲインに重み付け処理を行うことができることにより、ニー処理において圧縮される信号レベル域の映像信号に対しては、圧縮に合わせたホワイトバランスゲインを用いたホワイトバランス調整が行われる。これにより、ニー処理に合わせたホワイトバランス調整を行うことができる。
【0113】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置600によれば、ニー処理を行うために生成される輝度信号Yに対して、その信号レベルに応じたホワイトバランス調整を予め行うことにより、色成分がニー処理に合わせて調整された輝度信号Yに基づいて、ニー処理が行われる。かくして、適切なニー変化率(Y’/Y)が乗算された映像信号をカメラプロセス部109に供給することができる。
【0114】
(実施の形態7)
図14は、本発明の実施の形態7に係るビデオカメラの映像信号処理装置700の構成を示すブロック図である。但し、図11と同一の構成となるものについては、図11と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0115】
図14において映像信号処理装置700は、図11について上述した実施の形態5の映像信号処理装置500のホワイトバランスゲイン算出部503において算出されるホワイトバランスゲインを、ニー処理部107におけるニーポイントを境に、重み付けするようになされている点が異なる。
【0116】
すなわち、図14に示される映像信号処理装置700は、輝度生成部106において生成された輝度信号Yを、第1画面平均値生成部703及び第2画面平均値生成部704にそれぞれ供給する。
【0117】
第1画面平均値生成部703は、ニー処理部107のニーポイント以上の信号レベルについて1画面中の平均値を算出し、また、第2画面平均値生成部704は、ニー処理部107のニーポイントより小さい信号レベルについて1画面中の平均値を算出する。
【0118】
このとき、図15に示されるように、ニー処理部107のニー処理におけるニーポイント以上の場合の特性が傾き1/2であり、また、ニーポイントより小さい場合の特性が傾き1である場合には、第1画面平均値生成部703の出力は、1画面中の輝度平均値を1/2倍に、また、第2画面平均値生成部704の出力は、1画面中の輝度平均値を1倍にするように、予め重み付けしておく。
【0119】
そして、ニーレベル検出部706は、ニー処理部107から供給される、ニー処理の対象である画素の信号レベルが、ニー処理のニーポイント以上の信号レベルであるか否かを判別し、ニーポイント以上の信号レベルである場合には、第1画面平均値生成部703の出力を選択し、また、ニーポイントより小さい信号レベルである場合には、第2画面平均値生成部704の出力を選択するように、セレクタ705を制御する。
【0120】
これにより、ホワイトバランスゲイン算出部503の出力では、ニー処理におけるニーポイントを境界に、第1画面平均値生成部703から供給される重み付け済みの平均値及び第2画面平均値生成部704から供給される重み付け済みの平均値を振り分けて、ホワイトバランスゲインを重み付けすることができる。
【0121】
かくして、ニー処理部107におけるニー処理の基準点(ニーポイント)を境界にして、ホワイトバランスゲインに重み付け処理を行うことができることにより、ニー処理において圧縮される信号レベル域の映像信号に対しては、圧縮に合わせたホワイトバランスゲインを用いたホワイトバランス調整が行われる。これにより、ニー処理に合わせたホワイトバランス調整を行うことができる。
【0122】
従って、後段の輝度生成部106は、ホワイトバランスが調整された映像信号を基に輝度生成を行うことができ、また、ニー処理部107では、ホワイトバランスが調整された輝度信号を基準に適切にニー処理を行うことができる。さらに、ニー変化率算出部108において算出される変化率(Y’/Y)もホワイトバランスが調整された映像信号を基準としていることにより、適切な変化率(Y’/Y)として算出される。
【0123】
従って、後段の乗算部105において、ホワイトバランス制御部502から出力される映像信号に対して、変化率(Y’/Y)を乗算することにより、ホワイトバランスが保たれ、さらにニー処理におけるニーポイントが保たれた映像信号をカメラプロセス部109に供給することができる。
【0124】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置700によれば、ニー処理を行うために生成される輝度信号Yに対して、その信号レベルに応じたホワイトバランス調整を予め行うことにより、色成分がニー処理に合わせて調整された輝度信号Yに基づいて、ニー処理が行われる。かくして、適切なニー変化率(Y’/Y)が乗算された映像信号をカメラプロセス部109に供給することができる。
【0125】
なお、上述の実施の形態においては、2種類の画面平均値生成部(第1画面平均値生成部703及び第2画面平均値生成部704)を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、さらに多数の画面平均値生成部を用意し、ニー処理のニー特性に応じて1画面の輝度平均値に重み付けをすることにより、一段と精度の高いホワイトバランス調整を行うことができる。
【0126】
(実施の形態8)
図16は、本発明の実施の形態8に係るビデオカメラの映像信号処理装置800の構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0127】
図16において映像信号処理装置800は、図1について上述した実施の形態1の映像信号処理装置100の構成において、乗算部105から出力される、ニー変化率(Y’/Y)が乗算された映像信号のキズ補正を行うキズ補正部802を加えた点が映像信号処理装置100と異なる。
【0128】
すなわち、キズ補正部802は、乗算部105から出力された映像信号に対して、映像信号の各画像ごとにその周辺画像との比較結果や画素ごとの信号レベルに基づいてキズ検出を行い、キズであると判断された画素の周辺画素の平均値に基づいて補間処理を施すことにより、キズ補正を行う。
【0129】
この場合、乗算部105から出力される映像信号は、カメラプロセス部109における輝度信号生成及び色差信号生成のためのフィルタ処理が施されていないことにより、キズ補正を高精度で行うことができる。
【0130】
例えば、カメラプロセス部109において、乗算器105から供給された映像信号に基づいて輝度信号を生成する場合、映像信号は、図2(B)について上述したように、色成分が各画素として配列されている状態であることにより、これらの隣接画素を用いて(式4)又は(式5)に示された演算によって輝度信号を生成する。
【0131】
このようなフィルタ処理を行った後に、あるキズ検出された画素に対して、その周辺画素の平均値を用いたキズ補正を行うと、輝度信号を生成するフィルタ処理の過程において、1画素分のキズが輝度信号を生成するために使用された隣接する画素にも広がることとなる。
【0132】
従って、この実施の形態の映像信号処理装置800においては、カメラプロセス部109に入力される映像信号、すなわち、輝度信号及び色差信号を生成するためのフィルタ処理が施される前の映像信号に対して、キズ補正を行うことにより、キズが広がることなく、キズの補正を行うことができる。
【0133】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置800によれば、輝度信号及び色差信号を生成するためにフィルタ処理を伴わない乗算部105の出力信号に対してキズ補正を行うことができる。従って、キズが周囲の画素に広がることを軽減することができ、カメラプロセス部109において、キズ検出を正確に行うことができる。また、輝度信号及び色差信号を生成する前にキズ補正を行うことにより、輝度信号及び色差信号の各々に対してキズ補正用の回路を設ける必要がなくなり、この分、回路規模の増加を軽減することもできる。
【0134】
(実施の形態9)
図17は、本発明の実施の形態9に係るビデオカメラの映像信号処理装置900の構成を示すブロック図である。但し、図16と同一の構成となるものについては、図16と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0135】
図17において映像信号処理装置900は、図16ついて上述した実施の形態8の映像信号処理装置800の構成において、カメラプロセス部109から出力される輝度信号及び色差信号を入力する画像処理部902を加えた構成となっている。
【0136】
この場合、映像信号処理装置900は、例えば、製造ラインを流れる製品の状態を撮像し、これを画像処理部902に供給するようになされている。カメラプロセス部109から出力される輝度信号及び色差信号は、図1について上述した映像信号処理装置100の場合と同様にして、ニー処理によるライン濃淡や偽色が十分に低減されていることにより、その輝度信号及び色差信号を入力した画像処理部902では、撮像された画像の色及び輝度レベルを適切に判定することができる。従って、製造ラインを流れる製品の色や輝度レベルに基づいて良品又は不良品の判定を行う場合において、画像処理部902では、色や輝度レベルを誤判定する確立が格段に低くなり、正確な判定を行うことができる。
【0137】
このように、本実施の形態の映像信号処理装置900によれば、色の誤判定や輝度レベルの誤判定の少ない、高精度の画像処理を行うことができる。
【0138】
なお、上述の実施の形態においては、画像処理部902において、製造ラインを流れる製品の良品又は不良品を判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、部屋への入退出者を画像処理によって判断したり、又は道路上を走る自動車のナンバープレートに表示されたナンバーを認識する場合等、種々の用途に使用することができる。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号に対して、画素のうち、少なくとも隣接する画素間の信号レベルの比率を保ちながら、ニー処理を施すことにより、ニー処理を行った結果に基づいて輝度信号及び色差信号を生成する際に、隣接画素の加算結果に基づいて得られる輝度信号及び、隣接画素の差分に基づいて得られる色差信号を適切に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係る撮像素子出力を説明するための略線図
【図3】実施の形態1に係るニー処理部のニー処理特性を説明するための略線図
【図4】ニー処理前の輝度信号レベル及び色差信号レベルを示す略線図
【図5】従来のニー処理後の輝度信号レベル及び色差信号レベルを示す略線図
【図6】実施の形態1に係るニー処理後の輝度信号レベル及び色差信号レベルを示す略線図
【図7】本発明の実施の形態2に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態3に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図9】実施の形態3に係るニー処理部のニー特性を示す略線図
【図10】本発明の実施の形態4に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態6に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態6に係るニー処理部のニー特性を示す略線図
【図14】本発明の実施の形態7に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態7に係るニー処理部のニー特性を示す略線図
【図16】本発明の実施の形態8に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図17】本発明の実施の形態9に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図18】従来の映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100,200,300,400,500,600,700,800,900
映像信号処理装置
101 レンズ
102 CCD撮像素子
103 前処理部
104 A/D変換部
105 乗算部
106 輝度生成部
107 ニー処理部
108 ニー変化率算出部
109 カメラプロセス部
201 YC分離部
301 画面平均値生成部
402 第1ニー処理部
403 第2ニー処理部
404,605,705 セレクタ
502 ホワイトバランス制御部
503 ホワイトバランスゲイン算出部
602 信号レベル検出部
603 第1ホワイトバランスゲイン算出部
604 第2ホワイトバランスゲイン算出部
703 第1画面平均値生成部
704 第2画面平均値生成部
706 ニーレベル検出部
802 キズ補正部
902 画像処理部

Claims (12)

  1. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
    前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理手段と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記映像信号に対して乗算する乗算手段と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号の平均値を算出する平均値算出手段を具備し、前記ニー処理手段は、前記平均値に基づいて、ニー処理におけるニー特性を変化させることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号及び色差信号を分離する分離手段と、
    前記分離手段によって分離された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理手段と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記分離手段によって分離された色差信号に乗算する乗算手段と、
    前記変化率が乗算された色差信号及び前記ニー処理された輝度信号に対して、所定の信号処理を施す映像信号処理手段と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、
    前記ホワイトバランス調整手段によってホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
    前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理手段と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算手段と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、
    前記ホワイトバランス調整手段によってホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
    前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた入出力特性でニー処理を施すニー処理手段と、
    前記ホワイトバランス調整手段に入力される映像信号の信号レベルを検出し、その信号レベルに適用される前記ニー処理の入出力特性に合致したホワイトバランスゲインを決定し、決定されたホワイトバランスゲインによって前記ホワイトバランス調整手段を実行させるホワイトバランスゲイン決定手段と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算手段と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理装置。
  6. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段と、
    前記ホワイトバランス調整手段によってホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
    前記輝度信号生成手段によって生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた第1又は第2の入出力特性でニー処理を行うニー処理手段と、
    前記ニー処理手段に入力される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第1の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第1の平均値に対して、前記第1の入出力特性に対応した重み付けを行う第1の平均値算出手段と、
    前記ニー処理手段に入力される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第2の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第2の平均値に対して、前記第2の入出力特性に対応した重み付けを行う第2の平均値算出手段と、
    前記映像信号の信号レベルに基づいて、前記第1の平均値算出手段によって算出及び重み付けされた第1の平均値、又は前記第2の平均値算出手段によって算出及び重み付けされた第2の平均値のいずれかを選択し、選択された平均値によって前記ホワイトバランス調整手段におけるホワイトバランスゲインに重み付けを行うホワイトバランスゲイン算出手段と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出手段と、
    前記変化率算出手段によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算手段と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理手段と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理装置。
  7. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、
    前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理工程と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、
    前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記映像信号に対して乗算する乗算工程と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理方法。
  8. 前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号の平均値を算出する平均値算出工程を具備し、前記ニー処理工程では、前記平均値に基づいて、ニー処理におけるニー特性が変化することを特徴とする請求項7に記載の映像信号処理方法。
  9. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号から輝度信号及び色差信号を分離する分離工程と、
    前記分離工程において分離された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理工程と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、
    前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記分離工程によって分離された色差信号に乗算する乗算工程と、
    前記変化率が乗算された色差信号及び前記ニー処理された輝度信号に対して、所定の信号処理を施す映像信号処理工程と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理方法。
  10. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整工程と、
    前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、
    前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対してニー処理を施すニー処理工程と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、
    前記変化率算出工程によって算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算工程と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理方法。
  11. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整工程と、
    前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、
    前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた入出力特性でニー処理を施すニー処理工程と、
    前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランス調整される映像信号の信号レベルを検出し、その信号レベルに適用される前記ニー処理の入出力特性に合致したホワイトバランスゲインを決定し、決定されたホワイトバランスゲインによって前記ホワイトバランス調整工程を実行させるホワイトバランスゲイン決定工程と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、
    前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算工程と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理方法。
  12. 色成分が画素ごとに配列されてなる映像信号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整工程と、
    前記ホワイトバランス調整工程においてホワイトバランスが調整された映像信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、
    前記輝度信号生成工程において生成された輝度信号に対して、その輝度信号の信号レベルに応じた第1又は第2の入出力特性でニー処理を行うニー処理工程と、
    前記ニー処理工程においてニー処理される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第1の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第1の平均値に対して、前記第1の入出力特性に対応した重み付けを行う第1の平均値算出工程と、
    前記ニー処理工程においてニー処理される輝度信号のうち、前記ニー処理における前記第2の入出力特性が適用される信号レベルの平均値を算出するとともに、この算出された第2の平均値に対して、前記第2の入出力特性に対応した重み付けを行う第2の平均値算出工程と、
    前記映像信号の信号レベルに基づいて、前記第1の平均値算出工程において算出及び重み付けされた第1の平均値、又は前記第2の平均値算出工程において算出及び重み付けされた第2の平均値のいずれかを選択し、選択された平均値によって前記ホワイトバランス調整工程におけるホワイトバランスゲインに重み付けを行うホワイトバランスゲイン算出工程と、
    前記ニー処理に伴う前記輝度信号の信号レベルの変化率を算出する変化率算出工程と、
    前記変化率算出工程において算出された変化率を、前記ホワイトバランスが調整された映像信号に対して乗算する乗算工程と、
    前記変化率が乗算された映像信号に基づいて、輝度信号及び色差信号を生成する映像信号処理工程と、
    を具備することを特徴とする映像信号処理方法。
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