JP4645466B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像素子から出力される映像信号に対して階調補正を行う、デジタルカメラ等の撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置の信号処理において、撮像素子から出力される映像信号のダイナミックレンジを出力規定レベル内に圧縮する方法として、高輝度部(白い部分)の明るさを調整するニー圧縮補正が一般に採用されている。図16にニー圧縮補正の一例の特性図を示す。ここで、例えば、撮像素子のダイナミックレンジが出力信号のダイナミックレンジに対して5倍(500%)の場合、ニーポイントKP(ここでは80%)以上のレベルの映像に対する圧縮率を高くして、ニーポイントKp以下のレベルの映像に対して多くの階調を割り当てる。ここでは、入力レベルが80%以下の映像に対しては圧縮を行わずに、入力レベルが80%以上500%以下の映像に対して、出力レベル80%以上から出力規定最大値以下のレベルになるよう圧縮を行う。
また、この圧縮率を入力される映像信号に応じて変化させるというオートニー方式が特許文献1に記載されている。この映像信号処理回路の構成図を図17に示す。図17において、71は入力端子、72はクランプ、73はピーク検波器、74は比較器、75と79は可変抵抗器、76は位相反転回路、77はホワイトニー回路、78はニーポイント制御電圧の入力端子、80は出力端子である。
以上のように構成された従来の撮像装置の信号処理について、以下その動作について説明する。図17において、映像信号は入力端子71に入力され、クランプ回路72により黒レベルがクランプされる。そのクランプ信号はピーク検波器73およびホワイトニー回路77に入力される。ピーク検波器73によりクランプ信号のピーク値(たとえば1フィールド毎とか数フィールド期間での)が検出され、その直流電圧は比較器74に入力される。この比較器74により、可変抵抗器75の摺動位置で決まる直流電位と上記したピーク検波器出力電圧を比較し、大きい方の電圧が位相反転器76に出力される。そして位相反転器により反転された信号が可変抵抗器79を介してニーポイント制御入力端子78に入力され、その入力電圧に応動してホワイトニー回路77でニーポイントを制御する。
以上の動作により、入力端子71と出力端子80の入出力特性は図18となる。
図18において、横軸が入力端子71の入力信号で、縦軸は出力端子80の出力信号を表す。信号のピーク電圧が100%、200%、300%、400%、500%のときの出力信号をそれぞれH、I、J、K、Lで表し、入力信号が100%以上増加しても信号は出力規定値を越えることなく白圧縮を行っている。この変換方法では高輝度部の傾斜角を変えることなくニーポイントを変えて出力値を一定にしているが、図19の様に、ニーポイントが一定で傾斜を変えることによって出力値が規定量を越えることがないように動作するものも一般的に使用されている。
しかし、上記したニー圧縮補正方式は、ニーポイント以下の映像の階調を重視した圧縮方法であり、例えば図20の被写体の一例に示すように、晴れた日に逆光に近い状態で人物の撮影を行うようなコントラストの高い被写体を撮影する場合には、人物の階調は表現できるものの、背景にある雲などの映像は圧縮されるため階調を失ってしまい、背景が白飛びした映像になってしまう。
そこで、特許文献2に示すように、1フィールド内の部分部分の平均輝度レベルに応じて変換特性を変化させて圧縮を行うことで、階調を再現する圧縮補正方式が提案されている。この処理方式の構成図を図21に示す。図21において、81は入力信号ISとして取得した原画像の画素ごとの輝度値に空間処理を実行しアンシャープ信号USを出力する空間処理部、82は同じ画素についての入力信号ISとアンシャープ信号USを用いて原画像の視覚処理を行う視覚処理部であり、83は2次元LUTである。
空間処理部81は、入力信号ISの低域空間のみを通過させる低域空間フィルタによりアンシャープ信号USを得る。低域空間フィルタとしては、アンシャープ信号の生成に通常用いられるFIR型の低域空間フィルタ、あるいはIIR型の低域空間フィルタなどを用いてもよい。視覚処理部82は、入力信号IS及び、アンシャープ信号USと出力信号OSとの関係を与える2次元LUT83を有しており、入力信号ISとアンシャープ信号USに対して2次元LUTを参照して出力信号OSを出力する。2次元LUT83には、プロファイルデータと呼ばれるマトリクスデータが登録される。プロファイルデータは、入力信号ISのそれぞれの画素値に対応する行(または列)とアンシャープ信号USのそれぞれの画素値に対応する列(または行)とを有しており、行列の要素として、入力信号ISとアンシャープ信号USの組み合わせに対応する出力信号OSの画素値が格納されている。プロファイルデータは、マイコン等の外部装置から2次元LUTを書き換えることで、コントラスト強調、Dレンジ圧縮処理、階調補正などの様々な処理を行うことが可能である。
つまり、入力信号ISとアンシャープ信号USに応じた2次元LUTを保存している2入力1出力のRAMを有し、このRAMに保存する2次元LUTの特性を書き換えることで、視覚特性に基づいた様々な効果を得ることが可能である。
特開昭62−157474号公報 特開2005−312008号公報
しかしながら、上記の従来の構成では、階調補正を実現するために2次元LUTを使用するため、非常に大きな容量のRAM領域を必要としてしまう。特に、近年、アナログ−デジタル変換器の量子化ビット数が増加し、14ビット、16ビットと高階調の映像をデジタルで信号処理することが可能となってきている。ここで、入力信号ISの量子化ビット数が増大すると、必要とするRAMの領域は入力信号ISのビット数×アンシャープ信号USのビット数、つまり、量子化ビット数の二乗で増加してしまい、回路規模の増大、ひいてはカメラの消費電力の増大を招いてしまう。
また、放送用、業務用カメラにおいては、ニー圧縮補正は画作りを行う上でカメラマンに浸透している処理であり、カメラ信号処理ではスタンダードな処理の一つとなっている。また、既に撮影してVTRなどに保管している映像とのレベル相関が取れなくなる可能性も出てくるため、従来のカメラ処理であるニー圧縮補正や、オートニー補正は放送用、業務用カメラでは必要不可欠な処理である。
また、ニーポイントなどのニー圧縮補正関係のパラメータはカメラマンが画作りのため調整する項目の一つとなっており、VF(ビューファインダー)の映像や、カメラから出力される映像を観測しながら、VF上に表示されるメニューで設定値を調整する。この場合、上記従来例のように、大規模なRAMを使用してニー圧縮補正を行った場合、外部マイコンは2次元LUTのデータを大量に書き換える必要があるため、リアルタイムで書き換えることが不可能になってくる。その場合、メニューを変更したタイミングと、設定値が出力映像に反映される時間に差が発生してしまい、カメラの操作性が悪化することになる。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、少ない回路規模で階調補正を行い、また、従来のニー圧縮補正と階調補正の両方式を実現し、応答性が良く操作性の高い撮像装置を提供することを目的とする。
光の3原色の信号R、G、Bから輝度信号Y及び色差信号Pb、Prを生成するマトリクス演算部と、前記輝度信号Yに2次元ローパスフィルタを施して平均輝度信号を算出する空間処理部と、前記信号R、G、Bあるいは前記輝度信号Yに対して第一の非線形変換処理を施す第一の非線形変換部と、前記第一の非線形変換部の出力信号に対して第二の非線形変換処理を施す第二の非線形変換部と、前記第二の非線形変換部から出力される輝度信号Y´と前記輝度信号Yとの比を前記色差信号Pb、Prに掛け算してPb´、Pr´を算出する色演算部を備え、
ニー圧縮補正方式が選択される場合には、前記第一の非線形変換部に信号レベルが低い入力信号に対して多くの階調を割り当てるブラックストレッチ補正特性を設定し、前記第二の非線形変換部に信号レベルが高い入力信号に対して少ない階調を割り当てるニー圧縮補正特性を設定し、前記信号R、G、Bのそれぞれに対して前記第一の非線形変換処理及び前記第二の非線形変換処理を施し、
階調補正方式が選択される場合には、前記第一の非線形変換部に前記平均輝度信号レベルに対応して非線形特性が変化する第一の階調補正特性を設定し、前記第二の非線形変換部に信号レベルが低い部分から高い部分まで入力信号を非線形変換する第二の階調補正特性を設定し、前記輝度信号Yに対して前記第一の非線形変換処理及び前記第二の非線形変換処理を組み合わせて階調補正を施すことにより、前記平均輝度信号レベルが低いほど前記輝度信号Yの信号レベルが低い部分により多くの階調を割り当て、前記平均輝度信号レベルが高いほど前記輝度信号Yの信号レベルが高い部分により多くの階調を割り当て、前記ニー圧縮補正方式あるいは前記階調補正方式を選択して処理するものであり、従来のカメラ処理であるニー圧縮補正やオートニー補正などの高い応答性が必要な処理と階調補正の両方式を、少ない回路構成で行うことができるという作用を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、前記第一の階調補正特性は前記平均輝度信号を非線形変換して生成された信号のレベルに対応して非線形特性が変化するものであり、階調補正を行う際の特性の自由度を増し、より複雑な特性を実現できるという作用を有する。
以上のように本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、少ない回路規模で階調補正を行い、また、従来のニー圧縮補正と階調補正の両方式を実現し、応答性が良く操作性の高い撮像装置を提供することができるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図15を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1における撮像装置の構成図を示す。
図1において、1は赤色信号入力端子、2は緑色信号入力端子、3は青色信号入力端子、4は赤色信号に対して非線形変換を行う第一の赤色用非線形変換部、5は緑色信号に対して非線形変換を行う第一の緑色用非線形変換部、6は青色信号に対して非線形変換を行う第一の青色用非線形変換部、7は第二の赤色用非線形変換部、8は第二の緑色用非線形変換部、9は第二の青色用非線形変換部、10は赤色信号、緑色信号、青色信号から輝度信号を生成するマトリクス演算部、11は輝度信号からアンシャープ信号USを生成する空間処理部、12は輝度信号と非線形処理後の輝度信号に基づいて色差信号を演算する色演算部、13は青色信号と輝度信号のどちらか一方を選択する第一のセレクタ、14は第二の赤色用非線形変換部、第二の緑色用非線形変換部、第二の青色用非線形変換部の出力と、色演算部の出力のどちらか一方を選択する第二のセレクタ、15は、輝度信号、色差信号を赤色信号、緑色信号、青色信号に変換する逆マトリクス演算部、16は赤色信号出力端子、17は緑色信号出力端子、18は青色信号出力端子である。
先に、階調補正を行わない場合の、つまり、従来のニー圧縮補正を行う場合の処理について説明する。
ここでは示していない撮像素子部において、光学プリズムを用いて光を赤色成分、緑色成分、青色成分に分解し、CCD等の撮像素子において各色成分の光信号を電気信号に光電変換し、また、ここで示していないアナログ−デジタル変換器でデジタル信号に量子化された映像信号が、図1に示す入力端子1、2、3にそれぞれ入力される。赤色信号は第一の赤色用非線形変換部4に、緑色信号は第一の緑色用非線形変換部5に入力され、また、ニー圧縮補正を行う場合には、セレクタ13は入力端子3に入力される青色信号を選択するように切り替えられ、青色信号が第一の青色用非線形変換部6に入力される。
次に、第一の赤色用非線形変換部4、または、第一の緑色用非線形変換部5の構成を図2に示す。図2において、19は比較部、20、21、22、23、24、25は比較器、26は傾き情報An、切片情報Bnを格納するためのRAM、27は乗算器、28及び29は加算器である。
本回路は7本の折線により非線形変換を行うものであり、その動作を図3、図4、及び、図5を用いて説明する。先ず、図2の入力信号INは比較部19に入力される。比較部19は6個の比較器20、21、22、23、24、25から構成されており、ここで、6種類のX値X1〜X6との比較をそれぞれ行い、比較結果を出力する。例えば、入力信号INがX1以上、X2以下の場合には、比較器20の出力は“1”、比較器21、22、23、24、25の出力は“0”となる。その結果がRAM26に入力される。
RAM26では図3のデータ格納例に示すように、7本の折線を表すための傾きAn、Y切片Bnを格納しており、比較部19の出力結果に応じた傾きAn、Y切片Bnを出力するようにアドレス、データの関係が割り当てられている。例えば、先に示したように、入力信号INがX1以上、X2以下の場合には、RAM26に入力されるアドレスは{0,0,0,0,0,1}となり、RAM26からは、X1〜X2間の折線を示すためのパラメータである傾きA1,Y切片B1が出力される。その後、乗算器27にて傾きA1と入力信号INの乗算が行われ、加算器28においてY切片B1との加算が行われる。つまり、入力信号INがX1以上、X2以下の場合、加算器28の出力AOはAO=IN*A1+B1となる。
図4に、入力信号INと信号AOとの関係を示す。ここで、RAM26に設定する各折線の傾き、Y切片により任意の特性を作成することができる。加算器29では、加算器28の出力AOと入力信号INが加算され、入力信号INと出力信号OUTとの入出力関係は、図5に示すような特性となる。
本回路は、折線による非線形変換回路の一例であり、一般にブラックストレッチ回路としてカメラの信号処理として使用されている。ブラックストレッチ処理とは、図5の特性のように被写体の暗い部分のレベルを増加、もしくは減少させる処理を行うものである。
また、ここでは示していない外部マイコンにより、RAM26に格納する傾きAn、Y切片Bnを書き換えることで、ブラックストレッチ補正の特性や強度を変更することが可能である。
次に、図6に第一の青色用非線形変換部6の一構成例を示す。本回路は、上記した第一の赤色用非線形変換部4、または、第一の緑色用非線形変換部5にビットシフト部30、及び、セレクタ31、乗算器32を加えたものである。セレクタ31には、モード切替パラメータMODEが入力されており、パラメータMODEを切り替えることで、ニー圧縮補正処理やブラックストレッチ処理を行うモードと、階調補正を行うモードを切り替えることができる。MODEをLOWに設定した場合には、セレクタ31の出力は“1”に固定され、乗算器32において“1”が乗算され、上記した第一の赤色用非線形変換部4、または、第一の緑色用非線形変換部5と同等の処理を行うことになる。つまり、入力端子1、2、3に入力された赤色信号、緑色信号、青色信号は、それぞれの第一の非線形変換部で独立に非線形変換処理(ブラックストレッチ処理)が施され、各色用の第二の非線形変換部7、8、9に入力されることになる。
図7に各色用の第二の非線形変換部7、8、9の一構成例を示す。図7において、33は比較部、34、35、36、37、38、39は比較器、40は傾き情報An、切片情報Bnを格納するためのRAM、41は乗算器、42は加算器である。本回路は7本の折線により非線形変換を行うものであり、その動作を図8の特性図を用いて説明する。本回路は、図2及び図6に示した第一の非線形変換部において、加算器29における入力信号INと加算器28の出力AOとの加算を除いたものであり、動作としては同様の折線による非線形変換処理を行うものである。例えば、入力信号INがX2以上、X3以下の場合には、RAM40から傾きA2、Y切片B2が出力され、出力OUTはOUT=IN*A2+B2となる。ここで、図8に示すようにニーポイントKP以下のレベルを持つ映像に対しては圧縮せず、KP以上のレベルを持つ映像に対して圧縮を行う特性で変換することでニー圧縮補正を実現することができる。
また、1フィールド内における輝度レベルのピーク値、もしくは平均値を検出し、外部マイコンによりRAM40に書き込む傾きAnおよび、Y切片Bnを変更することで、オートニー補正を実現できる。
図1において、セレクタ14は、各色用の第二の非線形変換部7、8、9から出力される信号を選択するように切り替えられる。つまり、各色独立に、第一の非線形変換部4、5、6でブラックストレッチ処理を行い、第二の非線形変換部7、8、9においてニー圧縮補正を行うことで、従来行っていたカメラ処理を実現することができる。
次に階調補正を行う場合の動作について説明する。図1において、入力端子1、2、3に入力された赤色信号、緑色信号、青色信号はマトリクス演算部10に入力される。マトリクス演算部10では、赤色信号、緑色信号、青色信号から行列演算により輝度信号Y、色差信号Pb、Prを演算する。セレクタ13は、外部マイコンによりマトリクス演算部10から出力された輝度信号Yを選択するように切り替えられ、第一の青色用非線形変換部6には輝度信号Yが入力される。
空間処理部11では、マトリクス演算部10で求めた輝度信号Yが入力され、水平、垂直の2次元ローパスフィルタ処理を施し、映像の低域成分であるアンシャープ信号USを得る。ここで、映像に施す2次元ローパスフィルタは、FIRフィルタやIIRファイルタで構成される。
空間処理部11で求められたアンシャープ信号USは、第一の青色用非線形変換部6に入力され、図6におけるビットシフト部30に入力されビットシフトが行われる。ビットシフトは、入力されたアンシャープ信号USを変換し、“0”以上から“1”以下の範囲でWを出力することを目的とする。例えば、入力信号INが10ビットの信号の場合、アンシャープ信号も10ビットの信号となる。この場合には、ビットシフト部30において10ビットのビットシフトを行う。よって、10ビットの場合には出力はW=US/1024となる。
階調補正を行う場合、第一の青色用非線形変換部6のRAM26には、図9に示す信号AOが負になるような特性のデータを設定する。出力された信号AOは乗算器32において、ビットシフト部30からの出力W=US/1024との乗算が行われる。つまり、出力信号OUTは、アンシャープ信号USが“0”の場合には、図10に示すAの特性となり、アンシャープ信号USが大きくなるに連れて、図中斜線で示す矢印のようにBの特性に近づいていく。つまり、アンシャープ信号USの値によって、特性Aと特性Bの間の特性で変換されることになる。
また、第二の青色用非線形変換部9のRAM40には、図11に示すような特性を設定する。第一の青色用非線形変換部6の出力が、第二の青色用非線形変換部9により再変換され、トータルの変換特性は図12に示すような特性となる。アンシャープ信号USが“0”の場合の特性はCであり、Cは第二の青色用非線形変換の特性で決定される。アンシャープ信号USが大きくなるに連れて、C→D→E→Fと特性が変化し、アンシャープ信号USが最大の場合には特性Fで変換される。
アンシャープ信号USが小さい場合、つまり平均輝度が低い暗部の映像部分において、図中、領域Xに示すように、レベルの低い部分の変換特性の傾きを大きく取って階調を多く割り当て、アンシャープ信号USが大きい場合、つまり平均輝度が高い部分の映像に関しては、領域Yに示すようにレベルの高い部分に多くの階調を割り当て、全体としてコントラストを拡大し階調を補正する。
色演算部12には、マトリクス演算部10の出力である輝度信号Yと色差信号Pb、Pr及び、図12に示す変換特性で変換された輝度信号である第二の青色用非線形変換部9の出力Y´が入力され、輝度信号の変化の割合を色差信号に乗じて、
Pb´=Y´/Y×Pb
Pr´=Y´/Y×Pr
を求め、輝度信号Y´、色差信号Pb´、Pr´を出力する。
その後、逆マトリクス演算部15で行列演算を行い、R´、G´、B´を求める。セレクタ14は、外部マイコンにより逆マトリクス演算部15の出力R´、G´、B´を選択するように制御され、出力端子16には、R´、17にはG´、18にはB´が出力される。
以上、本実施の形態では、3チャンネルある各色用の第一の非線形処理の1チャンネルに輝度信号を入力し、第一の非線形処理部での非線形変換、及び、第二の非線形処理での非線形変換の組み合わせにより変換特性を実現して階調補正を行う。
これにより、階調補正専用の大規模なRAMを用いる必要が無いため、少ない回路規模で階調補正を実現できる。また、外部マイコンが設定するデータは、第一の非線形処理部の折線データと、第二の非線形処理部の折線データのみで良いため、外部マイコンの処理量は少なくてすみ、ビューファインダー上に表示されるメニューで階調補正の強度を変更する場合などに、リアルタイム性を失わずに応答良く特性を変更することが可能である。
また、各色用の第一の非線形折線部及び、第二の非線形折線部は、従来のカメラ信号処理と同様にブラックストレッチ補正及び、ニー圧縮補正としても動作させることも可能であり、オートニー補正などの従来のカメラ処理を行うことも可能である。
ここで、図6において、アンシャープ信号USをビットシフト部30でビットシフトを行い乗算器32に入力したが、ビットシフトを行わずとも第一の青色用非線形処理に設定する特性を1/1024倍(入力信号INの量子化ビット数が10ビットの場合)することで同様の効果を実現することが可能である。
また、第一の非線形変換部、第二の非線形変換部は7本の折線を使用する場合について説明を行ったが、7本に限らず任意の本数の折線で実現しても良い。
また、階調補正を行う場合に、第一の青色用非線形変換部と第二の青色用非線形変換部を用いて輝度信号の変換を行ったが、赤色もしくは緑色用を利用しても良い。
また、各色用の第一の非線形変換部におけるX1、X2・・・X6と各色用の第二の非線形変換部におけるX1、X2・・・X6は、同値でなくとも良い。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における撮像装置は、実施の形態1における第一の青色用非線形変換部6の構成が異なるものであり、実施の形態1における空間処理部11の出力であるアンシャープ信号USに対して、更に非線形変換を行う非線形変換部を備えたものである。図13は本実施の形態における第一の青色用非線形変換部であり、43はアンシャープ信号USに非線形変換を施す非線形変換部である。図14に非線形変換部43の一例を示す。図14において、44は比較部、45、46、47、48、49、50は比較器、51は傾き情報An、切片情報Bnを格納するためのRAM、52は乗算器、53は加算器である。本回路は実施の形態1で説明した各色用の第二の非線形変換部と同様の構成および動作を行うため、ここでの説明は省略する。また、7本の折線で非線形変換を行うが、7本の折線に限るものではない。
非線形変換部43では、アンシャープ信号USに対して、例えば、図15に示す特性で変換を行い、出力Wを0以上1以下の範囲で出力する。非線形変換部43から出力された信号Wは、実施の形態1と同様にセレクタ31を介して乗算器32に入力され、信号AOとの乗算が行われる。
本実施の形態では、非線形変換部43の特性を任意に設定することで、図12に示した特性Cから特性Fへの変化を自由に設定できるため、変換特性の自由度が増すことになる。例えば、図15のような特性の場合には、アンシャープ信号のレベルが低い場合の変化量が小さく抑えられ、入力INがX5付近から変化量が大きくなる。つまり、図12に示す特性Cからアンシャープ信号がX5付近以下の場合には、特性Cから特性Fに向けての変化が少なくなり、アンシャープ信号がX5付近を越えると、特性Fに近づく変化量が増大する。つまり、アンシャープ信号がX5付近までの映像の特性の変化を少なくし、X5付近以上の映像が大きく圧縮されることになる。
以上、本実施の形態では実施の形態1における第一の青色用非線形変換部に、新たに非線形変換部を備えることで、階調補正を行う変換特性の自由度を増し、より複雑な変換を行うことが可能とするものである。
本発明にかかる撮像装置は、撮像素子から出力される映像信号に対して階調補正を行うデジタルカメラ等の画像処理の用途として有用である。
本発明の実施の形態1における撮像装置の構成図 第一の赤色用、緑色用非線形変換部の一構成例を示す図 RAMのデータ格納例を示す図 第一の赤色用、緑色用非線形変換部の入力信号−信号AOの特性図 第一の赤色用、緑色用非線形変換部の入出力特性図 第一の青色用非線形変換部の一構成例を示す図 第二の赤色用、緑色用、青色用非線形変換部の一構成例を示す図 第二の非線形変換部の入出力特性図 階調補正時の第一の青色用非線形変換部の入力信号−信号AOの特性図 階調補正時の第一の青色用非線形変換部の入出力特性図 階調補正時の第二の非線形変換部の入出力特性図 階調補正時の第二の青色用非線形変換部の入出力特性図 本発明の実施の形態2における撮像装置の第一の青色用非線形変換部の一構成例を示す図 第一の青色用非線形変換部における非線形変換部の一構成例を示す図 第一の青色用非線形変換部における非線形変換部の入出力特性図 従来の映像信号処理回路のニー圧縮補正の一例の特性図 従来のオートニー補正の一例の構成図 従来のオートニー補正の一例の特性図 従来のオートニー補正の一例の特性図 被写体の一例を示す図 従来の圧縮補正の一例の構成図
符号の説明
1 赤色信号入力端子
2 緑色信号入力端子
3 青色信号入力端子
4 第一の赤色用非線形変換部
5 第一の緑色用非線形変換部
6 第一の青色用非線形変換部
7 第二の赤色用非線形変換部
8 第二の緑色用非線形変換部
9 第二の青色用非線形変換部
10 マトリクス演算部
11 空間処理部
12 色演算部
13 第一のセレクタ
14 第二のセレクタ
15 逆マトリクス演算部
16 赤色用出力端子
17 緑色用出力端子
18 青色用出力端子
19 比較部
20、21、22、23、24、25 比較器
26 RAM
27 乗算器
28、29 加算器
30 ビットシフト部
31 セレクタ
32 乗算器
33 比較部
34、35、36、37、38、39 比較器
40 RAM
41 乗算器
42 加算器
43 非線形変換部
44 比較部
45、46、47、48、49、50 比較器
51 RAM
52 乗算器
53 加算器

Claims (2)

  1. 光の3原色の信号R、G、Bから輝度信号Y及び色差信号Pb、Prを生成するマトリクス演算部と、前記輝度信号Yに2次元ローパスフィルタを施して平均輝度信号を算出する空間処理部と、前記信号R、G、Bあるいは前記輝度信号Yに対して第一の非線形変換処理を施す第一の非線形変換部と、前記第一の非線形変換部の出力信号に対して第二の非線形変換処理を施す第二の非線形変換部と、前記第二の非線形変換部から出力される輝度信号Y´と前記輝度信号Yとの比を前記色差信号Pb、Prに掛け算してPb´、Pr´を算出する色演算部を備え、
    ニー圧縮補正方式が選択される場合には、前記第一の非線形変換部に信号レベルが低い入力信号に対して多くの階調を割り当てるブラックストレッチ補正特性を設定し、前記第二の非線形変換部に信号レベルが高い入力信号に対して少ない階調を割り当てるニー圧縮補正特性を設定し、前記信号R、G、Bのそれぞれに対して前記第一の非線形変換処理及び前記第二の非線形変換処理を施し、
    階調補正方式が選択される場合には、前記第一の非線形変換部に前記平均輝度信号レベルに対応して非線形特性が変化する第一の階調補正特性を設定し、前記第二の非線形変換部に信号レベルが低い部分から高い部分まで入力信号を非線形変換する第二の階調補正特性を設定し、前記輝度信号Yに対して前記第一の非線形変換処理及び前記第二の非線形変換処理を組み合わせて階調補正を施すことにより、前記平均輝度信号レベルが低いほど前記輝度信号Yの信号レベルが低い部分により多くの階調を割り当て、前記平均輝度信号レベルが高いほど前記輝度信号Yの信号レベルが高い部分により多くの階調を割り当て、
    前記ニー圧縮補正方式あるいは前記階調補正方式を選択して処理することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第一の階調補正特性は前記平均輝度信号を非線形変換して生成された信号のレベルに対応して非線形特性が変化することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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