JP2007074637A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な演算処理で迅速に最適な露光条件を決定すると共に撮影画像に輝度ちらつきがでることを防止する撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1に、線形変換動作と対数変換動作とを入射光量に応じて切り換え可能な複数の画素を有する撮像素子3と、撮像素子3の出力信号を入射光から線形変換された状態に変換する線形変換部13と、前記出力信号のうち所定域成分を圧縮する圧縮部14と、圧縮された電気信号の前記所定領域を伸長して圧縮前の状態に変換する伸長部15と、目標輝度値を記憶する目標輝度値記憶部17と、伸長された電気信号からAE評価値を算出して目標輝度値との輝度差を算出する輝度差算出部18と、AE制御抑制量を記憶する抑制量記憶部19と、前記輝度差に前記AE制御抑制量を乗算したAE制御値を算出し、そのAE制御値に基づいて露光条件を決定するAE制御値算出部20とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、入射光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像装置に関する。
従来の撮像素子のうち例えばCCDは、受光部(フォトダイオード)に入射した光を、その光量に比例した量の電子に変換、すなわち線形変換し、それをフォトダイオード部で積分して、順次出力するようになっている。CCDのダイナミックレンジはフォトダイオードの容量によって制限されるため、一回の撮影によって取得した画像データによっては適正な露光条件を判断することができなかった。
そのため、目標被写体の輝度レベルに合致した露光条件を割り出すために、露光時間や絞りなどの制御を繰り返しながら、目標被写体の輝度レベルを推定し、最適露光条件を決定する必要があった。そのため、最適露光条件を決定するまでには複数の画像データを利用する必要があり、目標被写体を撮影するまでに長時間を要していた。
一方、近年は、入射光量に基づき、入射光を電気信号に線形変換する線形変換動作と、対数変換する対数変換動作とを切り換えるようになっている画素を備えた撮像素子が提案されている(特許文献1参照)。このような撮像素子によれば、線形変換動作のみを行う撮像素子と比較して電気信号のダイナミックレンジが広くなるため、輝度範囲の広い被写体を撮影した場合であっても、全輝度情報を電気信号で表現することができる。
特開2002−300476号公報
しかし、線形変換動作と対数変換動作とを切り換える撮像素子を用いた画像データには線形領域と対数領域とが混在し、これらが混在した状態で電気信号の処理を行うと演算処理が複雑となり、露光条件の決定に時間がかかるという問題があった。
また、簡易な演算処理で迅速に露光条件を決定するため、所定の目標輝度値と評価輝度値との比を用いて露光条件を決定する方法も考えられるが、このように比を用いた演算を行うと、量子化誤差などの発生により最適な露光条件を決定できず、撮影画像に輝度ちらつきがでるという問題があった。
本発明の課題は、簡易な演算処理で迅速に最適な露光条件を決定することを可能とすると共に、撮影画像に輝度ちらつきがでることを防止する撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、撮像装置であって、入射光を電気信号に線形変換する線形変換動作と対数変換する対数変換動作とを入射光量に応じて切り換え可能な複数の画素を有する撮像素子と、前記撮像素子から出力される電気信号を入射光から線形変換された状態に変換する線形変換部と、前記線形変換部から出力される電気信号のうち所定の信号値域に対応する所定域成分を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部で圧縮された電気信号の前記所定領域を伸長して圧縮前の状態に変換する伸長部と、目標輝度値を記憶する目標輝度値記憶部と、前記伸長部により伸長された電気信号からAE評価値を算出し、そのAE評価値と前記目標輝度値記憶部に記憶された目標輝度値との輝度差を算出する輝度差算出部と、AE制御抑制量を記憶する抑制量記憶部と、前記輝度差算出部により算出された輝度差に前記抑制量記憶部に記憶された前記AE制御抑制量を乗算したAE制御値を算出し、そのAE制御値に基づいて露光条件を決定するAE制御値算出部と、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、リニアログ変換型センサの出力信号から算出したAE評価値に基づいて露光条件を決定するにあたり、AE制御値は常に実際の輝度差より小さい値に制御されるため、AE評価値に線形化誤差、圧縮化誤差又は量子化誤差が含まれていたとしても、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となる。これにより、AE評価値は緩やかに推移して、撮影画像における輝度ちらつきが防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮像装置であって、前記AE制御抑制量は0.5〜0.95であることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、AE評価値は目標輝度値との輝度差の50%〜95%の割合で制御される。これにより、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となる。また、ビットシフトにより容易にAE制御値を導出することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の撮像装置であって、前記AE制御値算出部は、前記輝度差算出部が算出した輝度差の入力により露光条件を導出するルックアップテーブルを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、ルックアップテーブルを用いるため、露光条件を正確かつ高速に導出することが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3いずれか一項に記載の撮像装置であって、前記AE制御値算出部は、前記輝度差算出部で算出した輝度差を入力とし、ビットシフトにより、前記輝度差の50%、75%、87.5%又は93.75%のAE制御値を導出することを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、ビットシフトにより、演算を行うことなく容易にAE制御値を導出することが可能となる。
請求項1記載の発明によれば、リニアログ変換型センサを備えた撮像装置において、AE評価値に線形化誤差、圧縮化誤差又は量子化誤差が含まれていたとしても、露光制御にあたって撮影画像の輝度ちらつきが防止される。
請求項2記載の発明によれば、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となる。また、AE制御値を導出することが容易となる。
請求項3記載の発明によれば、露光条件を正確かつ高速に導出することが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、演算を行うことなく容易にAE制御値を導出することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る撮像装置1の機能的構成を示す。
図1に示すように、撮像装置1は、撮像調整手段2を介して入射光を受光する撮像素子3を備えている。撮像調整手段2には、例えばレンズ群4、シャッタ5及び絞り6が備えられている。
レンズ群4は、例えばフォーカシングレンズやズームレンズなど、従来から公知のレンズによって構成されている。シャッタ5は、公知のシャッタ機構を用いることができる。絞り6は、複数枚の板により構成され,これらの板を用いて撮像素子の感光部にあたる光の量を調整するようになっている。
撮像素子3は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が用いられ、レンズ群4を透過して結像された被写体光を光電変換するようになっている。撮像素子3は、行列配置(マトリクス配置)された複数の画素を有している。
撮像素子3の各画素は、入射光を光電変換して電気信号を出力するものである。本実施形態の撮像素子3は、入射光量に基づいて電気信号への変換動作を切り換えるようになっており、より詳細には、入射光量に基づいて入射光を電気信号に線形変換する線形変換動作と、対数変換する対数変換動作とを切り換えるようになっている。
本実施形態の撮像素子3は、図2(a)に示すように、各画素は、所定入射光量th未満の入射光量に対しては線形変換動作を、所定入射光量th以上の入射光量に対しては対数変換動作を行うようになっている。
また、画素の表面には例えば、図示しないRGBカラーフィルタを配設し、撮像素子3の各画素には赤色、緑色またや青色のいずれかの色のフィルタをかけることとしてよい。
また、画素の表面にはYMCKカラーフィルタを配設することとしてもよい。なお、画素の表面にはフィルタを配設しなくてもよく、フィルタが配設されない場合には後述するホワイトバランス処理は不要となる。
以上の撮像素子3には、図1に示すように、アンプ7及びADコンバータ8を介して、黒基準設定部9及び信号処理部10がこの順に接続されており、信号処理部10には画像処理部11及びシステム制御部12が接続されている。
アンプ7は、従来から公知のものが用いられるようになっており、撮像素子3により光電変換された信号を増幅するようになっている。
ADコンバータ8は、アンプ7において増幅された電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するようになっている。図2(a)に示すように、本実施形態のADコンバータ8から出力されるデジタル信号は12ビットとなっている。なお、ADコンバータ8から出力されるデジタル信号の大きさを12ビットとすることは一例であり、これに限定されるものではない。
黒基準設定部9は、撮像素子3に設けられた光学的に遮光された光学的黒画素(オプティカルブラック画素)領域から得られる黒基準の基準値に基づいて画像信号における黒基準の基準値の設定、すなわちデジタル信号の最低レベルを設定するようになっている。
信号処理部10は、撮像素子3の各画素からの電気信号に対して信号処理を行うものであり、線形変換部13、圧縮部14、伸長部15、AWB評価値算出部16、目標輝度値記憶部17、輝度差算出部18、抑制量記憶部19及びAE制御値算出部20を備えている。このうち、圧縮部14には画像処理部11が接続され、AE制御値算出部20にはシステム制御部12が接続されている。
線形変換部13は、図2(a)に矢印Zで示すように、撮像素子3から出力される電気信号のうち、対数変換によって生成された電気信号を、入射光が線形変換された状態、つまり線形変換由来の状態に変換するものである。なお、線形変換部13はルックアップテーブルを用いて変換を行うこととしてもよいし、指数変換するなどの演算によって変換を行うこととしてもよい。また、本実施形態においては、線形変換部13で処理された電気信号は全24ビットとなっている。
圧縮部14は、図2(a)に矢印Wで示すように、線形変換部13から出力される電気信号のうち、所定の信号値域に対応する所定域成分を圧縮して、画像処理部11に出力するようになっている。本実施形態の圧縮部14は、電気信号をビットシフトにより1/216倍するようになっている。また、いかなる領域の成分を圧縮について制限は無く、本実施形態ではADコンバータ8のビット幅以上の高域成分を圧縮するようになっている。
伸長部15は、圧縮部14によって圧縮された前記高域成分を伸長して圧縮前の状態に戻すものである。なお、この伸長部15から出力される伸長後の高域成分と、伸長部15に伸長されない低域成分とは、伸長部15とAWB評価値算出部16との間で結合されるようになっている。
AWB評価値算出部16は、伸長部15で伸長された電気信号からAWB処理部21でのホワイトバランス処理(AWB処理)に用いられるAWB評価値を算出するようになっている。
目標輝度値記憶部17は、半導体メモリなどからなる記憶用のメモリを備えており、目標輝度値が記憶されるようになっている。目標輝度値は、最適な露光条件を得られるようにAE評価値がとるべき理想的な値である。また、目標輝度値は複数備えることとしてもよく、その場合はユーザの操作により所望の目標輝度値を設定できることとしてもよい。
また、目標輝度値記憶部17には、AE評価値を算出する際に用いる重み付け係数(C、C・・・Cn)が記憶されるようになっている。重み付け係数は、分割される領域の数だけ備えられているとともに、どの領域にどの重み付け係数が割り当てられるかは予め定められている。
輝度差算出部18は、伸長部15で伸長された電気信号からAE評価値を算出して、そのAE評価値と目標輝度値記憶部17に記憶された目標輝度値とを比較し、AE評価値と目標輝度値との輝度差を算出するようになっている。
ここで、AE評価値とは、例えば、撮像素子3を構成する複数の画素それぞれの輝度値の平均値をAE評価値とする。また、AE評価値の算出は、例えば撮像領域を図3に示すように複数の領域に分割して、領域毎に重み付けを行うこととしてもよい。
AE評価値の算出の仕方は、一例として、まず撮像素子3の撮像領域を複数の領域に分割し、各領域に含まれる画素の輝度値の和を平均した値(Y、Y・・・Yn)を算出する。その後、目標輝度値記憶部17から重み付け係数(C、C・・・Cn)を読み出して、読み出した重み付け係数を対応する領域の輝度値の和を平均して算出した値に乗算する。そして、乗算して導き出された各領域の値の和を各領域の重み付け係数の和で除算した値をAE評価値とする。すなわち、以下の式(1)により導き出されるものである。
Figure 2007074637
また、他の例としては、上述の場合と同様に、まず撮像素子3の撮像領域を複数の領域に分割し、各領域に含まれる画素の輝度値の和を平均した値(Y、Y・・・Yn)を算出する。その後、目標輝度値記憶部17から重み付け係数(C、C・・・Cn)を読み出し、読み出した重み付け係数で対応する領域の輝度値の和を平均して算出した値を除算する。そして、除算して導き出された各領域の値の和を各領域の重み付け係数の和の逆数で除算した値をAE評価値とする。すなわち、以下の式(2)により導き出されるのである。
Figure 2007074637
なお、図3において、撮像素子3はA〜Eの5つの領域に分割されているが、分割する領域の数は5つに限られるものではない。また、分割する領域の形状も図3に示すものに限定されない。また、図3では領域A、B、D及びEの重み付け係数を1.0、領域Cの重み付け係数を4.0としているが、各領域の重み付け係数はこれらに限定されるものではない。
また、図3では領域Cの重み付け係数が最も大きくなっているが、重み付け係数が最も大きい領域は中央の領域に限定されるものではなく、他の領域の重み付け係数を最も重いものとしてもよい。なお、人物が被写体の場合には、一般的な撮影の傾向として人物が画像の中央付近に位置することが多いため、図3に示すように中心付近の領域の輝度値に対し、周辺領域より大きい係数を掛けることにより、画面全体の中で中心付近をより鮮明に撮影することが可能となる。
抑制量記憶部19は、半導体メモリなどからなる記憶用のメモリを備えており、AE制御抑制量を記憶するようになっている。AE制御抑制量とは、AE評価値と目標輝度値との輝度差に基づいて露光条件を変更するにあたり、基準とする輝度差を何%に抑制した上で露光条件を変更するか、という割合を示す値である。このように基準とする輝度差を抑制することにより、露光条件の変化量も抑制される。この抑制された輝度差を「AE制御値」とする。本実施形態では、0.5〜0.95のAE制御抑制量を設定することが可能となっている。すなわち、AE制御抑制量はビットシフトで実現することが比較的容易な値となっている。
AE制御値算出部20は、まず、輝度差算出部18で算出した輝度差に0.5〜0.95のAE制御抑制量を乗算することによって、AE制御値を算出するようになっている。
例えば、目標輝度値が200、AE評価値が100であり、AE制御抑制量が0.5に設定されている場合は、AE評価値と目標輝度値との輝度差100に0.5を乗算した50がAE制御値となる。
なお、AE制御値算出部20は、輝度差算出部18で算出した輝度差を入力とし、ビットシフトにより、前記AE制御値算出部は、前記輝度差算出部で算出した輝度差を入力とし、ビットシフトにより、前記輝度差の50%、75%、87.5%又は93.75%のAE制御値を導出することも可能である。
次に、AE制御値算出部20は、AE制御値によって露光条件を変更するようになっている。すなわち、AE制御値に基づき、露出処理(AE処理)に用いるF値、シャッタースピード及び変曲点などを算出して、システム制御部12に出力するようになっている。
なお、抑制量記憶部19にルックアップテーブルを格納し、AE制御値算出部20が輝度差算出部18で算出した輝度差を入力することにより、ルックアップテーブルが各種の露光条件を導出する構成としてもよい。
こうしてAE制御値を基準として露光条件の変更を繰り返すと、実際の輝度差を基準として露光条件の変更を繰り返す場合と比較して、AE評価値は緩やかに推移して目標輝度値に近づく。
例えば、図4は、実際の輝度差を基準として露光制御を行った場合のAE評価値の推移を示すグラフである。図4に示すように、実際の輝度差を基準とすると、量子化誤差などにより、目標輝度値より暗い被写体に対しては目標値度値より明るい露光条件となる場合があり、また、目標輝度値より明るい被写体に対しては目標輝度値より暗い露光条件となる場合がある。このようなAE評価値の推移のばらつきは、撮影画像に輝度ちらつきとなって現れる。
特に、本実施形態では撮像素子3としてリニアログ変換型センサを使用することから、量子化誤差のみならず、線形変換部13又は圧縮部14においてルックアップテーブルを使用する場合の線形化誤差又は圧縮化誤差が輝度ちらつきの要因となる場合がある。
一方、図5は、AE制御値によって露光制御を行った場合のAE評価値の推移を示すグラフである。上述のように、AE制御値は常に実際の輝度差より小さい値に制御されるため、AE評価値に線形化誤差、圧縮化誤差又は量子化誤差が含まれていたとしても、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となる。すなわち、図5に示すように、AE評価値は緩やかに推移するため、撮影画像における輝度ちらつきが防止される。
また、動画を撮影する場合は、上記の制御を動画に対して繰返し行うことにより、輝度ばらつきのない撮影画像を得ることが可能となっている。
次に、画像処理部11は、圧縮部14で圧縮された電気信号に対して画像処理を行うものであり、AWB(Auto White Balance)処理部21、色補間部22、色補正部23、階調変換部24及び色空間変換部25を備えている。これらAWB処理部21、色補間部22、色補正部23、階調変換部24及び色空間変換部25は、信号処理部10に対してこの順に接続されている。
AWB処理部21は、画像データに対してホワイトバランス処理を行うようになっている。
色補間部22は、同色の前記フィルタが設けられた複数の近接画素からの電気信号に基づき、これら近接画素間に位置する画素について、この色の電気信号を補間演算するようになっている。
色補正部23は画像データの色合いを補正するものであり、より詳細には、各色の電気信号を他の色の電気信号に基づき画素毎に補正するものである。
階調変換部24は画像データの階調変換を行うものである。
色空間変換部25はRGB信号をYCbCr信号に変換するものである。
次に、システム制御部12は、撮像装置1の各部を制御するものであり、図1に示すように、上述のアンプ7、ADコンバータ8、黒基準設定部9、信号処理部10、画像処理部11と接続されている。
また、システム制御部12には、露光処理制御部26を介して撮像調整手段2及び撮像素子3が接続されている。
露光処理制御部26は、ズーム制御機構、フォーカス制御機構、シャッタ制御機構、及び絞り制御機構などにより構成され、ズーム位置検出信号やフォーカス位置検出信号、及びAE制御値算出部20の出力信号などのフィードバックを受けながらシステム制御部12からの制御信号により撮像調整手段2を制御するようになっている。
更に、システム制御部12には、撮像装置1の操作を行うための操作部27、撮影した画像データを記憶させるためのメモリカード28を接続させるためのメモリカードI/F29及び撮影した画像データを表示するLCD(Liquid Crystal Display)30を接続するためのLCDI/F31が接続されている。
次に本実施形態の作用について説明する。以下の説明においては、撮像素子3の画素への入射光量が前記所定入射光量thよりも大きく、撮像素子3が対数変換動作で動作することとして説明する。
まず、静止画を撮影する場合について説明する。ユーザは操作部27の操作により目標輝度値及び変曲点thなどを設定する。その後、操作部27を操作して被写体の撮影を行う。
撮像素子3は所定の入射光量th未満の入射光量に対しては線形変換動作による光電変換を行い、所定の入射光量th以上の入射光量に対して対数変換動作による光電変換を行った後にアンプ7に出力する。アンプ7は撮像素子3から出力されてきた電気信号を増幅した後にADコンバータ8に出力する。ADコンバータ8においては、アンプ7から出力されてきた電気信号についてデジタル変換を行った後に黒基準設定部9に出力する。黒基準設定部9においては出力されてきた電気信号の最低レベルの設定を行った後に信号処理部10に出力されて信号処理が行われる。
具体的には、まず、図2(a)に矢印Zで示すように、線形変換部13が、電気信号を線形変換由来の状態に変換する。
そして、図2(a)に矢印Wで示すように、圧縮部14が電気信号の前記高域成分として、ADコンバータ8のビット幅以上の成分、つまり上位12ビットの成分をビットシフトにより1/28倍して4ビットに圧縮して、画像処理部11に出力する。
次に、伸長部15は圧縮部14で圧縮された前記高域成分をビットシフトによって28倍して、4ビットから12ビットに伸長する(伸長工程)。そして、伸長された高域成分と、前記低域成分すなわち下位12ビットの電気信号とは、結合されて全24ビットの電気信号となる。これにより、電気信号と入射光量との線形係数が全入射光量変域で一定となる。
次に、AWB評価値算出部16は、伸長部15で伸長された電気信号からAWB処理部21でのAWB処理に用いられるAWB評価値を算出する。
また、輝度差算出部18は、伸長部15で伸長された電気信号からAE評価値を算出して、そのAE評価値と目標輝度値記憶部17に記憶された目標輝度値とを比較し、AE評価値と目標輝度値との輝度差を算出する。
続いて、AE制御値算出部20は、輝度差算出部18で算出した輝度差に、抑制量記憶部19に記憶された0.5〜0.95のAE制御抑制量を乗算することによって、AE制御値を算出する。
例えば、目標輝度値が200、AE評価値が100であり、AE制御抑制量が0.5に設定されている場合は、AE評価値と目標輝度値との輝度差100に0.5を乗算した50がAE制御値となる。
なお、AE制御値算出部20は、輝度差算出部18で算出した輝度差を入力とし、ビットシフトにより、前記輝度差の50%、75%、87.5%又は93.75%のAE制御値を導出してもよい。
次に、AE制御値算出部20は、AE制御値によって露光条件を変更する。すなわち、AE制御値に基づき、露出処理(AE処理)に用いるF値、シャッタースピード及び変曲点などを算出して、システム制御部12に出力する。そして、露光処理制御部26は、ズーム位置検出信号やフォーカス位置検出信号、及びAE制御値算出部20の出力信号などのフィードバックを受けながら、システム制御部12からの制御信号により撮像調整手段2を制御する。
なお、抑制量記憶部19にルックアップテーブルを格納し、AE制御値算出部20においてルックアップテーブルを用いて各種の露光条件を導出してもよい。
こうしてAE制御値を基準として露光条件の変更を繰り返すと、実際の輝度差を基準として露光条件の変更を繰り返す場合と比較して、AE評価値は緩やかに推移して目標輝度値に近づく。
すなわち、AE制御値は常に実際の輝度差より小さい値に制御されることから、AE評価値に線形化誤差、圧縮化誤差又は量子化誤差が含まれていたとしても、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することができる。これにより、図5に示すように、AE評価値は緩やかに推移し、撮影画像における輝度ちらつきが防止される。
また、動画を撮影する場合は、上記の制御を動画に対して繰返し行うことにより、輝度ばらつきのない撮影画像を得ることができる。
また、AWB評価値や、黒基準設定部9で設定された前記最低レベルなどに基づいてシステム制御部12がAWB処理部21を制御し、信号処理部10から出力される画像データに対してホワイトバランス処理を行わせる。
そして、AWB処理部21から出力される画像データに基づいて色補間部22、色補正部23、階調変換部24及び色空間変換部25がそれぞれ画像処理を行った後、画像データを出力する。
なお、本実施形態においては、ADコンバータ8、線形変換部13及び圧縮部14がこの順に配設されていることとして説明したが、他の順序に配設されることとしても良い。例えば、圧縮部14、線形変換部13及びADコンバータ8がこの順に配設される場合には、上述の圧縮工程、線形化工程及びAD変換工程がこの順に行われることとなる。
また、信号処理部10の圧縮部14によって圧縮される所定域成分をADコンバータ8のビット幅以上の成分、すなわち上位12ビットの高域成分として説明したが、図2(b)に示すように、前記所定入射光量thに対応する信号値以上の高域成分としても良い。また、この所定域成分を、所定の低域成分や中域成分としても良い。
以上のように本実施形態の撮像装置1によれば、リニアログ変換型センサの出力信号から算出したAE評価値に基づいて露光条件を決定するにあたり、AE制御値は常に実際の輝度差より小さい値に制御されるため、AE評価値に線形化誤差、圧縮化誤差又は量子化誤差が含まれていたとしても、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となる。これにより、AE評価値は緩やかに推移して、撮影画像における輝度ちらつきが防止される。
また、AE評価値は目標輝度値との輝度差の50%〜95%の割合で制御される。これによって、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となる。また、ビットシフトにより容易にAE制御値を導出することができる。
また、ルックアップテーブルを用いるため、露光条件を正確かつ高速に導出することが可能となる。
また、ビットシフトにより、演算を行うことなく容易にAE制御値を導出することが可能となる。
以上詳細に説明したように、本発明の撮像装置によれば、リニアログ変換型センサを備えた撮像装置において、AE評価値に線形化誤差、圧縮化誤差又は量子化誤差が含まれていたとしても、露光制御にあたって撮影画像の輝度ちらつきが防止される。
また、AE評価値が目標輝度値を超えないように露光条件を決定することが可能となると共に、AE制御値を導出することが容易となる。
また、露光条件を正確かつ高速に導出することが可能となる。
また、演算を行うことなく容易にAE制御値を導出することが可能となる。
本発明に係る撮像装置の概略構成を示す領域図である。 画素及び信号処理部の動作を説明するためのグラフである。 撮像領域を分割して重み付けを行う場合の一例を表す図である。 露光制御の抑制を行わない場合のAE評価値の遷移を表すグラフである。 本実施形態のAE評価値の遷移を表すグラフである。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像調整手段
3 撮像素子
4 レンズ群
5 シャッタ
6 絞り
7 アンプ
8 コンバータ
9 黒基準設定部
10 信号処理部
11 画像処理部
12 システム制御部
13 線形変換部
14 圧縮部
15 伸長部
16 AWB評価値算出部
17 目標輝度値記憶部
18 輝度差算出部
19 抑制量記憶部
20 AE制御値算出部
21 AWB処理部
22 色補間部
23 色補正部
24 階調変換部
25 色空間変換部
26 露光処理制御部
27 操作部
28 メモリカード
29 メモリカードI/F
30 LCD
31 LCD表示I/F

Claims (4)

  1. 入射光を電気信号に線形変換する線形変換動作と対数変換する対数変換動作とを入射光量に応じて切り換え可能な複数の画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される電気信号を入射光から線形変換された状態に変換する線形変換部と、前記線形変換部から出力される電気信号のうち所定の信号値域に対応する所定域成分を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部で圧縮された電気信号の前記所定領域を伸長して圧縮前の状態に変換する伸長部と、
    目標輝度値を記憶する目標輝度値記憶部と、前記伸長部により伸長された電気信号からAE評価値を算出し、そのAE評価値と前記目標輝度値記憶部に記憶された目標輝度値との輝度差を算出する輝度差算出部と、
    AE制御抑制量を記憶する抑制量記憶部と、
    前記輝度差算出部により算出された輝度差に前記抑制量記憶部に記憶された前記AE制御抑制量を乗算したAE制御値を算出し、そのAE制御値に基づいて露光条件を決定するAE制御値算出部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記AE制御抑制量は0.5〜0.95であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記AE制御値算出部は、前記輝度差算出部が算出した輝度差の入力により露光条件を導出するルックアップテーブルを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記AE制御値算出部は、前記輝度差算出部で算出した輝度差を入力とし、ビットシフトにより、前記輝度差の50%、75%、87.5%又は93.75%のAE制御値を導出することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか一項に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008258831A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Konica Minolta Holdings Inc 撮像装置
JP2013157770A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Clarion Co Ltd 車載カメラ用露出制御装置

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