JP4131280B2 - 撮像装置と映像信号処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、撮像装置と映像信号処理方法に関する。詳しくは、被写体を撮像して得られた映像信号のダイナミックレンジ圧縮処理を行い、ダイナミックレンジ圧縮処理が行われた映像信号に基づいて第1の出力信号を生成し、また、被写体を撮像して得られたディジタルの映像信号に対して、どのようなダイナミックレンジ圧縮処理が行われたかを示す処理情報を付加した信号を生成して、この生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成することで、ポストプロダクション処理後の映像の画質劣化を少なくするものである。また、撮影した映像の確認等も容易に行うことができるようにするものである。
従来の撮像装置100は、図12に示すように、撮像部20の撮像素子201は、駆動部202によって駆動されて、被写体像に基づいたアナログの映像信号SVaを生成してアナログ信号処理部203に供給する。アナログ信号処理部203は、映像信号SVaのノイズ除去等を行い、処理後の映像信号SVbをA/D変換部204に供給する。A/D変換部204は、映像信号SVbをディジタルの映像信号DVaに変換する。信号処理部30の色調整処理部301は、色再現の補正等を行う。非線形処理部302は、色調整処理後の映像信号DVbに対して、ダイナミックレンジ圧縮処理やガンマ補正を行う。さらに、ディテール処理部303は、非線形処理後の映像信号DVcに対して、輪郭補償等を行う。出力部31は、信号処理部30から供給された映像信号DVdを、映像表示装置や映像記録装置に対応する伝送フォーマットの信号に変換して出力信号DVoutを生成する。
図13は、撮像素子201に入射される光の入力強度と撮像素子201から出力される映像信号SVaの関係を示している。撮像部20で使用されている撮像素子201は、ダイナミックレンジが600%以上のものが実用化されており、例えば入力強度が0%のとき映像信号SVaの信号レベルはLE(0%)、入力強度が600%のとき映像信号SVaの信号レベルはLE(600%)となる。このため、A/D変換部204も撮像素子に対応させて、600%以上のダイナミックレンジを確保できるように設計されている。その後、映像信号の信号レベルを例えば放送規格に対応した信号レベルとするため、ダイナミックレンジ圧縮処理が行われている。
図14は、ニー補正によって、入力強度が80%〜600%の映像部分を80%〜109%(ホワイトクリップレベル)の出力レベルに圧縮する処理を示している。また、撮像装置100では、映像表示装置(図示せず)で用いられている表示デバイスの入出力特性に対応したガンマ補正が行われている。例えば表示デバイスとして陰極線管が用いられる場合、80%以下の領域に対して、入出力特性が上に凸の曲線となるように非線形処理が行われる。さらに、暗い映像部分例えば入力強度が0%〜20%の領域GAに対しては、暗い映像部分の色合い等を豊かに表現するものとしたり、暗い映像部分の階調を良好に表示することができるように補正するブラックガンマ補正が行われる。このようなニー補正やガンマ補正は主観的画質に大きな影響を与える処理であり、撮像者の意図に合わせ調整される。
なお、ニー補正やガンマ補正等の非線形処理は、特許文献1〜特許文献3等によって主観的に良好な画質が得られるものとなっている。
特許第2884384号明細書 特許第2067650号明細書 特願平3−112226号公報
ところで、撮影後の作業であるポストプロダクション処理(後処理)では、コンピュータ装置等の性能の向上に伴い、種々の処理を簡単かつ速やかに行うことができるようになってきている。ここで、映像制作の作業手順を図15に例示する。ステップST1では、撮像装置を用いて撮像動作を行い、被写体を撮像して得られた映像信号を記録媒体に記録する。ステップST2では、映像信号の取り込みを行う。この映像信号の取り込みでは、記録媒体の再生を行い、記録されている映像信号を読み出してポストプロダクション処理装置(図示せず)のメモリやハード・ディスク装置等に書き込む。その後、ステップST3〜ステップST6に示すカット編集、露出階調補正、色調整処理、特殊効果等の処理を必要に応じて行う。処理が完了すると、ステップST7では映像信号の記録処理を行い、編集処理が完了した映像信号をサーバ等に蓄積させたり記録メディアに記録する。
このような編集処理では、編集者の意図により、例えば大きな露出補正やガンマカーブ変更等を求められる場合が多くなってきている。しかし、従来の撮像装置から出力される信号は、ダイナミックレンジ圧縮処理によって情報量が少なくなっている。このため、従来の撮像装置から出力される信号を用いてポストプロダクション処理を行うものとすると大きな露出補正やガンマカーブ変更等を行ったとき、ポストプロダクション処理後の画質が劣化してしまう場合がある。例えばニー補正が行われた領域の映像に対して、階調を高めるようにポストプロダクション処理を行っても、ニー補正が行われた領域の情報量は少なくなっていることから、ポストプロダクション処理後の映像は階調の荒れた映像となってしまう。
また、映画制作等の現場で用いるフィルムカメラでは、適正露出量であるときの映像が600%程度のダイナミックレンジを有した映像と同等となり、撮像素子を用いた撮像装置でも同等の特性が求められている。このため、ニー補正やガンマ補正等を行わない撮像装置を使用した撮影動作も行われている。この場合、ニー補正やガンマ補正等が行われていないので、フィルムカメラを用いた場合と同等の特性でポストプロダクション処理を行っても、良好な画質の映像を得ることができる。しかし、ニー補正やガンマ補正等が行われていない信号を用いて映像表示を行うと、映像表示装置に表示される映像はニー補正やガンマ補正等を行った場合のように明るさや階調等を表現することができない。したがって、ニー補正やガンマ補正等が行われている撮像装置を使用した場合のように、撮影中の映像の明るさや階調等を映像表示装置でリアルタイムに確認することが困難となってしまう。
そこで、この発明では、撮影した映像の確認等も容易に行うことができるとともに、ポストプロダクション処理後の映像の画質劣化を少なくできる撮像装置と映像信号処理方法およびプログラムを提供するものである。
この発明の概念は、被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像部と、前記第1の映像信号のダイナミックレンジ圧縮処理としてニー補正した第2の映像信号を供給する信号処理部と、前記信号処理部から供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力部と、前記第1の映像信号に対して前記信号処理部でどのようなニー補正処理が行われたかを示す処理情報を、前記第1の映像信号に付加した信号を生成する信号生成部と、前記信号生成部で生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力部とを有し、前記信号生成部は、前記ニー補正が行われる領域の信号が含まれるように前記第1の映像信号の抽出を行い、該抽出した当該第1の映像信号に前記処理情報を付加する撮像装置にある。
また、被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像ステップと、前記第1の映像信号のダイナミックレンジ圧縮処理としてニー補正した第2の映像信号を供給する信号処理ステップと、前記信号処理ステップで供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力ステップと、前記第1の映像信号に対して、前記信号処理ステップでどのようなニー補正処理が行われたかを示す処理情報を前記第1の映像信号に付加して信号を生成する信号生成ステップと、前記信号生成ステップで生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力ステップとを有し、前記信号生成ステップでは、前記ニー補正が行われる領域の信号が含まれるように前記第1の映像信号の抽出を行い、該抽出した当該第1の映像信号に前記処理情報を付加する映像信号処理方法にある
また、被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像部と、前記第1の映像信号における暗い映像部分に対してガンマ補正した第2の映像信号を供給する信号処理部と、前記信号処理部から供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力部と、前記第1の映像信号に対して前記信号処理部でどのようなガンマ補正処理が行われたかを示す処理情報を、前記第1の映像信号に付加した信号を生成する信号生成部と、前記信号生成部で生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力部とを有し、前記信号生成部は、前記暗い映像部分に対するガンマ補正が行われる領域の信号が含まれるように映像信号の抽出を行い、該ガンマ補正でどのような処理が行われたかを示す処理情報を、前記抽出した第1の映像信号に付加する撮像装置にある。
また、被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像ステップと、前記第1の映像信号における暗い映像部分に対してガンマ補正した第2の映像信号を供給する信号処理ステップと、前記信号処理ステップで供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力ステップと、前記第1の映像信号に対して前記信号処理ステップでどのようなガンマ補正処理が行われたかを示す処理情報を前記第1の映像信号に付加した信号を生成する信号生成ステップと、前記信号生成ステップで生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力ステップとを有し、前記信号生成ステップでは、前記暗い映像部分に対するガンマ補正が行われる領域の信号が含まれるように映像信号の抽出を行い、該ガンマ補正でどのような処理が行われたかを示す処理情報を、前記抽出した第1の映像信号に付加する映像信号処理方法にある。
この発明において、ダイナミックレンジ圧縮処理では、被写体を撮像して得られた映像信号に対して、被写体の高輝度部分の信号レベルを圧縮するニー補正を行い、どのようなダイナミックレンジ圧縮処理が行われたかを示す処理情報として、ニーポイントやニースロープを処理情報として用いる。また、補正テーブルを用いてニー補正が行われているときは、どのような補正テーブルが用いられているかを示す情報を処理情報として用いる。他の信号処理を行うときには、他の信号処理でどのような信号処理が行われたかを示す情報も処理情報として用いる。例えばガンマ補正や色再現性の向上等を目的とする色調整処理や、解像感の向上等を目的とするディテール処理を行うときは、ガンマ補正でどのような折れ線近似あるいは補正テーブルが用いられたか、色調整処理でどのような利得調整やマスキング係数が用いられたか、輪郭補償でどのようなフィルタ設定が行われたか等の情報も処理情報として用いる。
第2の出力信号の生成では、処理情報を付加するだけでなく、第2の出力信号のデータ量を少なくする処理も行う。第2の出力信号のデータ量削減は、例えば映像信号のビット幅を狭くしたり、第1の出力信号で情報が少ないものとされている領域の情報を補うことができるように映像信号の抽出を行う。また、映像信号の符号化処理を行うことによってデータ量を削減する。さらに、データ量の削減の際に重み付けを行い、重要度の高い映像部分についてはデータ量の削減を少なくする。
この発明によれば、被写体を撮像して生成された第1の映像信号のダイナミックレンジ圧縮処理としてニー補正が行われて、このニー補正処理が行われた第2の映像信号に基づいて第1の出力信号が生成される。また、生成された第1の映像信号に対して、どのようなニー補正処理が行われたかを示す処理情報が付加されて、この処理情報が付加された第1の映像信号に基づいて第2の出力信号が生成される。
このため、第2の出力信号を用いることにより、大きな露出補正やガンマカーブの変更を加えるようなポストプロダクション処理を行っても良好な画質の映像を得ることができる。また、第2の出力信号を用いることで非線形処理回数が少なくなり、高画質の映像を得ることができる。さらに、第1の出力信号を利用することで、撮影時における映像の確認や、ポストプロダクション処理を行う前に、どのように映像を構成するか等の決定を容易に行うことができる。さらに、第2の出力信号には、処理情報が付加されているので、この処理情報をポストプロダクション処理で用いるものとすれば、第2の出力信号を用いる場合であっても、撮影時に意図した映像を得ることができる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。本発明は、既存の映像表示装置や映像記録装置を用いて、撮像した映像の確認や記録を可能とするだけでなく、従来の映像信号よりもダイナミックレンジの広い映像信号を出力可能とすることで、例えばポストプロダクション処理を行っても良好な画質の映像を得られるようにする。さらに、映像表示装置や映像記録装置に供給された映像信号では、どのような信号処理が行われているかを判別して、ダイナミックレンジの広い映像信号を用いる場合であっても、撮影時に意図した映像を得ることができるようにする。
図1は、撮像装置の第1の形態の機能ブロック構成を示している。撮像装置10aにおいて、撮像部20の撮像素子201は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子やCCD(Charge Coupled Devices)撮像素子を用いて構成されている。撮像素子201は、駆動部202によって駆動されて、被写体像に基づいたアナログの映像信号SVa、例えばアナログの三原色信号を生成してアナログ信号処理部203に供給する。
アナログ信号処理部203では、映像信号SVaに対するノイズ除去、ノイズ除去された信号の増幅、増幅後の信号に対しての黒レベル設定等を行う。このアナログ信号処理部203で信号処理を行うことにより得られた映像信号SVbはA/D変換部204に供給される。
A/D変換部204は、アナログの映像信号SVbをディジタルの映像信号DVaに変換して信号処理部30と信号生成部40に供給する。
信号処理部30の色調整処理部301では、正しい色再現やユーザが所望する色再現を行うため、ホワイトバランス調整や色相調整およびリニアマトリクス処理等を行う。この色調整処理が行われた映像信号DVbは、非線形処理部302に供給される。非線形処理部302は、ダイナミックレンジ圧縮処理や忠実な表示動作を行うためのガンマ補正を行い、処理後の映像信号DVcをディテール処理部303に供給する。ディテール処理部303は、輪郭補償を行い、処理後の映像信号DVdを第1の出力部である出力部31に供給する。また信号処理部30は、どのような信号処理が行われたかを示す処理情報FPを信号生成部40に供給する。
出力部31は、信号処理部30から供給された映像信号DVdを、映像表示装置や映像記録装置に対応する伝送フォーマットの信号に変換して、第1の出力信号である出力信号DVoutを生成する。また、出力部31は、出力信号DVoutとして輝度信号や色差信号を用いる場合、マトリクス演算を行う。
信号生成部40は、撮像部20から供給された映像信号DVaに対して、信号処理部30でどのような処理が行われたかを示す処理情報FPを付加した信号DWaを生成して、出力部41に供給する。この処理情報を付加した信号DWaを出力部41から出力する場合、伝送路の伝送速度が高速でないと、毎フレームの映像信号DVaをリアルタイムで伝送することができなくなってしまう。しかし、伝送速度が高速な伝送路を用いるとコストアップ等を招いてしまう。そこで、安価な構成とするために、信号生成部40は、映像信号DVaのデータ量を削減する処理を行う。
信号生成部40のビット変換部401は、映像信号DVaのデータ量を削減するためのものである。ビット変換部401は、A/D変換部204から供給された映像信号DVaに対してビット幅の削減を行い、信号処理部30から出力される映像信号DVdよりも広いダイナミックレンジであって、映像信号DVaよりもデータ量の少ない映像信号DVgに変換して、処理情報付加部402に供給する。処理情報付加部402は、映像信号DVgに対して処理情報FPを付加して、信号DWaとして第2の出力部である出力部41に供給する。
出力部41は、信号生成部40から供給された信号DWaを、ポストプロダクション処理装置等に対応する伝送フォーマットの信号に変換して、第2の出力信号である出力信号DWoutを生成する。
制御部50には、ユーザインタフェース部51が接続されている。ユーザインタフェース部51はユーザ操作に応じた信号や、外部制御機器(図示せず)から供給された信号を操作信号PSとして制御部50に供給する。制御部50は、撮像装置10aの動作がユーザインタフェース部51から供給された操作信号PSに応じた動作となるように、操作信号PSに基づき制御信号CTを生成して各部に供給する。また、図1では、信号処理部30から信号生成部40に処理情報FPを供給するものとしているが、信号処理部30における種々の信号処理動作の設定を制御部50が行う場合、制御部50から信号生成部40に対して処理情報FPを供給するものとしてもよい。また、信号処理部30で行われる処理が固定されているときには、どのような信号処理が行われたかを示す処理情報FPを、予め信号生成部40に記憶させておくものとしてもよい。
次に、撮像装置の動作について説明する。ここで、撮像装置10aの出力部31は、例えば10ビット幅のコンポーネント信号を用いて出力信号DVoutの生成を行うものとする。また、10ビット幅のコンポーネント信号、すなわち10ビット幅の輝度信号や三原色信号は、黒レベル(0%)を「64」,白ピークレベル(100%)を「940」とする。また色差信号の0信号のレベルは「512」とする。
10ビット幅のコンポーネント信号を用いる場合、A/D変換部204は、入力された映像信号SVbが600%程度であっても、この映像信号SVbに対応したディジタルの映像信号DVaを得ることができるように、14ビット幅でA/D変換処理を行う。14ビット幅でA/D変換処理を行う場合、分解能を10ビット幅と等しいものとすると、14ビット幅のダイナミックレンジを有効に利用して映像信号の信号レベルを示すことが出来なくなってしまう。例えば14ビット幅の信号は「0〜16383」の値となるが、分解能を10ビット幅と等しいものとすると、黒レベルを「64」としたとき、600%は「5320」となり、ダイナミックレンジを有効に利用できない。したがって、14ビット幅でA/D変換処理を行う場合、A/D変換部204は、分解能を高くすることでダイナミックレンジを有効に利用する。例えば分解能を高めて、図2に示すように、黒レベルを「170」,白ピークレベル(100%)を「2506」とする。この場合、14ビット幅の信号の最大値「16383」は697%に相当するものとなり、ダイナミックレンジを有効に利用して映像信号の信号レベルを示すことができる。このように、A/D変換部204は、入力された映像信号SVbを上述のような14ビット幅の映像信号DVaに変換する。
信号処理部30の色調整処理部301は、例えばホワイトバランス調整やリニアマトリクス処理および色相調整等を行う。ホワイトバランス調整では、白い被写体が所望の色温度で白く表示されるように映像信号の利得調整を行う。リニアマトリクス処理では、映像信号とマスキング係数とのマトリクス演算を行い、色再現性を高める色調整処理を行う。色相調整では、色相判定を行い、色相判定結果を利用して、指定された色相領域のレベルが所望のレベルとなるように映像信号の利得調整を行う。
非線形処理部302は、色調整処理部301から供給された映像信号DVbを用いてダイナミックレンジ圧縮処理やガンマ補正を行う。図3は、非線形処理部302の動作を説明するためのものであり、入力強度と非線形処理部302から出力される映像信号DVcの関係を例示している。
非線形処理部302は、ダイナミックレンジ圧縮処理としてニー補正を行い、入力強度がニーポイントレベルより大きくなったときは信号レベルを圧縮する。また、信号レベルがホワイトクリップポイント(約109%)を超えるときには、信号レベルをホワイトクリップポイントの信号レベルに制限するホワイトクリップ処理も行う。さらに、非線形処理部302は、映像信号のダイナミックレンジを圧縮したことから、ビット幅を狭くして例えば10ビット幅の信号とする。
図3は、ニーポイントを80%に設定して、入力強度が600%のときにホワイトクリップポイントとなるようにニー補正を行う場合を示している。この場合、入力強度が80%のときは、映像信号DVcの信号レベルは「765」となり、入力強度が600%以上のとき「1023」となる。なお、ニースロープの傾斜が大きいとき(補正量が少ないとき)は、入力強度が600%よりも小さいときに、ホワイトクリップポイントに達すこととなる。
また、非線形処理部302は、映像表示装置で用いられている表示デバイスの入出力特性に応じたガンマ補正を行う。さらに、非線形処理部302は、低輝度部分の階調を調整するブラックガンマ補正を行うものとしてもよい。なお、図3では、暗い映像部分例えば入力強度が0%〜20%の領域GAの色合いが豊富に表現されるようにブラックガンマ補正を行う場合を示している。
非線形処理部302は、ニー補正やガンマ補正等の非線形処理を行う場合、例えば折れ線近似による補正あるいは補正テーブルを用いた補正を行う。折れ線近似では、折れ線ポイントや折れ線の傾きを変更することで、ニー補正やガンマ補正の補正特性を可変することができる。また、補正テーブルを用いた補正では、ニーポイントやニースロープ、ガンマカーブ、ブラックガンマ上限レベル等が異なる種々の補正テーブルを予め用意しておき、いずれかの補正テーブルを選択して用いることにより非線形処理を行う。
ディテール処理部303は、ラインメモリやフィルタを用いて構成されており、映像信号から水平および垂直の輪郭成分を抽出して、この抽出した輪郭成分の信号を映像信号に加算することで輪郭補償を行う。この輪郭補償では、フィルタの特性を切り替えることで、抽出する輪郭成分の周波数成分を調整可能とする。また、抽出した輪郭成分の信号レベルを調整して加算することで、輪郭の強調度合いを調整可能とする。
出力部31は、輪郭補償が行われた映像信号DVdの出力処理を行う。例えば、撮像装置10aから映像表示装置や映像記録装置に対して輝度信号と色差信号を供給する場合、出力部31は、映像信号DVdを用いてマトリクス演算を行い輝度信号と色差信号を生成する。さらに、出力部31は、生成した輝度信号と色差信号を伝送フォーマットに対応した信号に変換して出力する。例えば、HD−SDI(High Definition Serial data Interface)における10ビットシングルリンク(4:2:2)のフォーマットの出力信号DVoutとして出力する。
信号生成部40のビット変換部401は、A/D変換部204から供給された映像信号DVaのデータ量を削減する。このビット変換部401は、映像表示装置や映像記録装置に対して供給される出力信号DVoutよりも広ダイナミックレンジを確保できるように変換処理を行う。図4はビット変換部401の動作を説明するための図である。ビット変換部401は、例えば映像信号DVaの最下位側の2ビットを削減して、12ビット幅の映像信号DVgとして処理情報付加部402に供給する。なお、図4では、比較のため、出力部31から出力される出力信号DVoutのダイナミックレンジを点線で示している。また、ビット変換部401は、ポストプロダクション処理が容易となるように、10ビット幅の映像信号の分解能を1/2倍とした12ビット幅の信号に変換するものとしてもよい。この場合の映像信号DVgは、図示せずも、入力強度0%は「32」、12ビット幅の信号の最大値「4095」は入力強度928%に相当するものとなる。
また、信号生成部40では、例えば入力強度0%〜600%が映像信号DVgの信号レベル「0〜4095」となるようにビット変換を行うものとしてもよい。この場合、階調再現性は、約0.15%/ビットとなり、例えば黒レベル0%を「64」、白ピークレベルを「940」とした10ビット幅の信号における階調再現性と同等の階調再現性を得ることができる。また、ニー補正を行い入力強度80%〜600%を80%〜100%に圧縮した場合に比べると、この圧縮した部分については、26倍の諧調再現性の改善となる。
処理情報付加部402は、ビット変換部401から供給された映像信号DVgに、色調整処理部301や非線形処理部302およびディテール処理部303でどのような処理が行われたかを示す処理情報FPを付加して出力部41に供給する。例えば、色調整処理部301で上述のようにホワイトバランス調整やリニアマトリクス処理および色相調整等が行われている場合、ホワイトバランス調整でどのような利得調整が行われているかや、リニアマトリクス処理の演算で用いたマスキング係数、色相調整でどのような利得調整が行われたか等を示す情報を処理情報FPとして付加する。また、非線形処理部302でニー補正やガンマ補正が行われている場合、ニー補正におけるニーポイントやニースロープあるいはどのような補正テーブルが用いられたか等の情報、ガンマ補正においてどのような折れ線近似あるいは補正テーブルが用いられたか等の情報を処理情報FPとして付加する。さらに、ディテール処理部303で輪郭補償が行われている場合、フィルタの設定状態や輪郭成分を示す信号を加算するときの利得等の情報を処理情報FPとして付加する。この処理情報FPは、映像信号における無効領域例えばブランキング期間に挿入する。また、処理情報FPは、ディジタル音声信号やAuxiliaryデータ等が挿入される領域に挿入するものとしてもよい。
出力部41は、信号生成部40から供給された信号DWaを、ポストプロダクション処理を行う装置に対応する伝送フォーマットの出力信号DWoutに変換して出力する。例えば、HD−SDIを用いる場合、映像信号DVgは12ビット幅の信号とされていることから、4リンクを用いるものとする。また、ネットワーク上で10ギガビット/秒以上の伝送速度で通信を行うための通信規格、ネットワーク上で記憶装置とコンピュータの通信に使うSCSIコマンドを通信するためのiSCSI(Internet Small Computer System Interface)、コンピュータと周辺機器を結ぶためのデータ転送方式の一つとして規格化されているファイバーチャネル等を利用して通信を行うこともできる。
このように、撮像装置10aは、ダイナミックレンジ圧縮処理が行われている従来の出力信号DVoutだけでなく、ダイナミックレンジ圧縮処理が行われていない映像信号に処理情報FPが付加された出力信号DWoutを出力する。このため、出力信号DWoutを用いるものとすれば、フィルムカメラを用いた場合と同様なポストプロダクション処理を行っても良好な画質の映像を得ることができる。例えば、大きな露出補正やガンマカーブの変更を加えても画質の劣化を少なくできる。また、出力信号DWoutは、非線形処理が加えられていない信号であることから、出力信号DVoutを用いて処理を行う場合に比べて非線形処理回数を少なくすることが可能となり、高画質の映像を得ることができる。さらに、出力信号DWoutを用いることで、ダイナミックレンジの広い映像を得られるので、輝度の高い被写体(太陽、照明等)が映像内に含まれても、階調が残るため自然な映像表示を実現することも可能となる。
また、撮像装置10aは、ダイナミックレンジ圧縮処理が行われた従来の出力信号DVoutも出力することから、この出力信号DVoutを用いることで、撮影時における映像の確認を容易に行うことができる。また、出力信号DVoutを記録しておくことで、ポストプロダクション処理を行う前に、どのように映像を構成するか等の決定を容易に行うことができる。
また、ポストプロダクション処理装置は、ポストプロダクション処理において処理を行う必要のない部分に対して、出力信号DVoutをそのまま用いればよいので、効率の良い編集処理を行うことができる。さらに、出力信号DWoutには、処理情報FPが付加されているので、この処理情報FPを用いるものとすれば、出力信号DWoutを用いてポストプロダクション処理を行う場合であっても、処理情報FPに基づいた信号処理を行うことにより、撮影時に意図した映像、すなわち撮影時の色再現性やガンマ特性等での映像を得ることができる。
ところで、第1の形態の信号生成部40におけるビット変換部401は、A/D変換部204からの映像信号DVaに対して最下位側の2ビットを削減して12ビットの信号とすることでデータ量を削減するものであり、入力強度が高い映像も入力強度が低い映像も等しい重要度であるとして処理している。しかし、入力強度が低い映像から高い映像まで全て同等の重要度を有するものとして扱う必要はなく、入力強度が高い映像は入力強度が低い映像よりも重要度を低く扱うものとしたり、入力強度が高い映像は入力強度が低い映像よりも重要度を高く扱うものとしてもよい。例えば、屋外撮影を行ったときに、人物や建物等を所望の被写体として撮影する場合、人物や建物等の映像部分は重要度を高くする必要があるが、背景である晴天の空などのように入力強度が高い映像部分は重要度を低くしても影響が少ない。
そこで、第2の形態として、重要度の低い映像部分では、データ量の削減の割合が多くなるように重み付けを行うものとする。
図5は、第2の形態の機能ブロック構成を示している。なお、図5に示す撮像装置10bにおいて、図1と対応する部分については同一符号を付すものとして、詳細な説明は省略する。
信号生成部40の重み付けビット変換部411は、A/D変換部204から供給された映像信号DVaのビット幅を14ビットから12ビットのビット幅に変換することでデータ量を削減する際に、重み付けを行ってデータ量を削減する。図6は、重み付けビット変換部411の動作を示している。重み付けビット変換部411は、例えば対数関数や無理関数等を用いて、図6に示すように入力強度が高いときは、入力強度が低いときよりも分解能が低くなるように重み付けを行う。また、入力強度を領域分けして、領域毎に分解能を切り替えるものとしてもよい。例えば、入力強度が400%未満の領域については分解能を細かくして、400%以上の領域については分解能を粗くする。この場合、被写体の高輝度部分の諧調再現性を落として、使用頻度の高い部分の諧調再現性を高めることができる。また、重要な領域の分解能が高くなるように重み付けを行うものとすれば、重要な領域の階調再現性を改善することも可能となる。
処理情報付加部402に対しては、重み付けビット変換部411でどのような重み付けが行われたかを示す重み付け情報FQaの供給を行い、供給した重み付け情報FQaを処理情報FPとして映像信号DVgに付加させる。重み付け情報は、重み付けビット変換部411から処理情報付加部402に供給してもよく、重み付けビット変換部411における重み付けを制御部50で設定しているときは、制御部50から処理情報付加部402に供給してもよい。
このような重み付けを行うものとすれば、ビット幅の削減が行われてデータ量が少ないものとされても、重要度の高い入力強度部分では、分解能が高くされているので画質劣化を少なくできる。また、重み付け情報を付加することで、出力信号DWoutを用いて例えばポストプロダクション処理を行う場合、出力信号DWoutの信号レベルがどの程度の入力強度に相当するものであるか、正しく判別できる。
次に、A/D変換部204からの映像信号DVaのデータ量を信号生成部40で削減する場合、出力部31から出力される出力信号DVoutで不足するような情報を補うように、信号DWaを生成することで、さらにデータ量を少なくできる場合について、第3の形態として説明する。
図7は、第3の形態の機能ブロック構成を示している。なお、図3に示す撮像装置10cにおいて、図1と対応する部分については同一符号を付すものとして、詳細な説明は省略する。
非線形処理部302でニー補正を行うものとすると、ニーポイントよりも入力強度が高いときには、信号レベルが圧縮されて情報量が少なくなってしまう。そこで、非線形処理部302からニーポイントや暗い映像部分に対するガンマ補正であるブラックガンマ上限レベルを示す非線形処理情報FCを信号生成部40の抽出ビット変換部421に供給する。また、抽出ビット変換部421は、非線形処理情報FCに基づきニーポイントよりも入力強度が高い情報を抽出して、抽出した情報のビット幅を14ビットから12ビットに変換することでデータ量の削減を行う。
抽出ビット変換部421は、非線形処理部302でブラックガンマ処理が行われる場合、非線形処理情報FCに基づきブラックガンマ上限レベルまでの入力強度の情報を抽出して、抽出した情報のビット幅を14ビットから12ビットに変換してデータ量を削減する。図8は抽出ビット変換部421の動作を示している。例えば、ニーポイントが入力強度80%に設定されており、ブラックガンマ上限レベルが20%に設定されている場合、図8に示すように、階調再現性の良好な20%〜80%の情報を除くものとして、入力強度が20%以下と入力強度が80%以上である信号のビット幅を14ビットから12ビットに変換してデータ量を削減する。
また、処理情報付加部402に対して、抽出ビット変換部421でどのように情報の抽出が行われたかを示す抽出制御情報FQbを供給して、処理情報FPとして映像信号DVgに付加させる。この抽出制御情報FQbは、抽出ビット変換部421から処理情報付加部402に供給してもよく、抽出ビット変換部421における抽出条件を制御部50で設定しているときは、制御部50から処理情報付加部402に供給してもよい。
このように、ニー補正やブラックガンマ処理が行われるレベル範囲の信号のみを抽出することにより、信号生成部40から出力される出力信号DWoutのデータ量を、さらに少なくできる。特に、撮影映像において、ニー補正やブラックガンマ処理が行われない入力強度の映像部分が多くを占める場合、データ量が大幅に削減されることとなる。
図9は、第4の形態の機能ブロック構成を示している。第4の形態では、第2の形態の処理と第3の形態の処理を合わせて行うものである。なお、図9に示す撮像装置10dにおいても図1と対応する部分については同一符号を付すものとして、詳細な説明は省略する。
抽出重み付けビット変換部431は、抽出ビット変換部421と同様に非線形処理情報FCに基づいて抽出処理を行い、抽出した信号に対して、重み付けビット変換部411と同様に、重み付けを行ってビット幅を14ビットから12ビット幅の信号に変換してデータ量を削減する。図10は、抽出重み付けビット変換部431の動作を示したものである。例えば、ニーポイントが入力強度80%に設定されており、ブラックガンマ上限レベルが20%に設定されている場合、図10に示すように、入力強度が20%以下の情報と入力強度が80%以上の情報を抽出して、入力強度が20%以下の情報の分解能は高く、入力強度が80%よりも大きくなるに伴い分解能が低くなるように、抽出した14ビットの信号を12ビットの信号に変換してデータ量を削減する。なお、この場合にも、処理情報付加部402に対して、重み付け情報FQaや抽出制御情報FQbを供給して、処理情報FPとして映像信号DVgに付加させる。
このようにすれば、出力信号DVoutで不足するような情報を、重要度が高い部分では分解能が高く、重要度が低い部分では分解能が低いものとして補うことができる。
さらに、上述のビット変換部401、重み付けビット変換部411、抽出ビット変換部421、抽出重み付けビット変換部431から出力された映像信号DVgの圧縮処理を行うものとすれば、データ量をさらに少なくできる。
図11は、第5の形態として、映像信号DVgを圧縮処理して出力する撮像装置10eの機能ブロック構成を示している。ビット変換部401から出力された映像信号DVgは、信号圧縮部451に供給する。なお、ビット変換部401に代えて重み付けビット変換部411や抽出ビット変換部421あるいは抽出重み付けビット変換部431を用いるものとしても良い。
また、信号生成部40から輝度信号と色差信号の圧縮信号を出力する場合、ビット変換部401(重み付けビット変換部411,抽出ビット変換部421,抽出重み付けビット変換部431)から出力された映像信号DVgをエンコード部450に供給する。エンコード部450では、映像信号DVgを用いてマトリクス演算を行い、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbを生成して信号圧縮部451に供給する。
信号圧縮部451は、ビット変換部401(重み付けビット変換部411,抽出ビット変換部421,抽出重み付けビット変換部431)から出力された映像信号DVg、あるいはエンコード部450で生成された輝度信号Yと色差信号Cの圧縮処理を行う。圧縮処理では、空間的相関関係を利用して冗長度を削減する処理(例えばブロック符号化等)、時間的相関関係を利用して冗長度を削減する処理(例えば動き補償フレーム間符号化等)、および符号の出現状態を利用してデータ量を少なくする処理(例えばハフマン符号化やエントロピー符号化等)を行う。この信号圧縮部451は、圧縮処理後の符号化信号DUを処理情報付加部402に供給する。
処理情報付加部402は、信号圧縮部451から供給された符号化信号DUに、上述の処理情報FPを付加して出力部41に供給する。出力部41は、処理情報付加部402から供給された信号を、ポストプロダクション処理を行う装置に対応する伝送フォーマットの出力信号DWoutに変換して出力する。
このように、信号圧縮部451を設けて圧縮処理を行うものとすれば、出力信号DWoutのデータ量をさらに削減することができる。このため、圧縮処理を行わない場合に比べて低い伝送速度で撮像装置10eとポストプロダクション処理装置を接続しても、撮影した映像をリアルタイムでポストプロダクション処理装置に供給できるので、安価な構成で撮像装置とポストプロダクション処理装置の接続が可能となる。
なお、上述の第1〜第5の形態における信号処理部30や信号生成部40および出力部31,41等は、ハードウェアで構成する場合に限られるものではなくだけでなくソフトウェアで構成するものとしてもよい。すなわち、被写体を撮像して得られた映像信号DVaに対してダイナミックレンジ圧縮処理を行う信号処理ステップと、信号処理ステップで処理された映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力ステップと、映像信号DVaに対して、信号処理ステップでどのようなダイナミックレンジ圧縮処理が行われたかを示す処理情報が付加された信号を生成する信号生成ステップと、信号生成ステップで生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力ステップを、コンピュータで実行させるものとすれば、ハードウェアで構成する場合と同様な作用や効果を得ることができる。
第1の形態の機能ブロック構成を示す図である。 A/D変換部の動作を説明するための図である。 非線形処理部の動作を説明するための図である。 ビット変換部の動作を説明するための図である。 第2の形態の機能ブロック構成を示す図である。 重み付けビット変換部の動作を説明するための図である。 第3の形態の機能ブロック構成を示す図である。 抽出ビット変換部の動作を説明するための図である。 第4の形態の機能ブロック構成を示す図である。 抽出重み付けビット変換部の動作を説明するための図である。 第5の形態の機能ブロック構成を示す図である。 従来の撮像装置の機能ブロック構成を示す図である。 入力強度と映像信号SVaの関係を示す図である。 ニー補正を説明するための図である。 映像制作の作業フローの手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10a,10b,10c,10d,10e,100・・・撮像装置、20・・・撮像部、201・・・撮像素子、202・・・アナログ信号処理部、203・・・A/D変換部、30・・・信号処理部、31,41・・・出力部、40・・・信号生成部、50・・・制御部、51・・・ユーザインタフェース部、301・・・色調整処理部、302・・・非線形処理部、303・・・ディテール処理部、401・・・ビット変換部、402・・・処理情報付加部、411・・・重み付けビット変換部、421・・・抽出ビット変換部、431・・・抽出重み付けビット変換部、450・・・エンコード部、451・・・信号圧縮部

Claims (12)

  1. 被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像部と、
    前記第1の映像信号のダイナミックレンジ圧縮処理としてニー補正した第2の映像信号を供給する信号処理部と、
    前記信号処理部から供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力部と、
    前記第1の映像信号に対して前記信号処理部でどのようなニー補正処理が行われたかを示す処理情報を、前記第1の映像信号に付加した信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部で生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力部とを有し、
    前記信号生成部は、
    前記ニー補正が行われる領域の信号が含まれるように前記第1の映像信号の抽出を行い、該抽出した当該第1の映像信号に前記処理情報を付加する撮像装置。
  2. 前記信号処理部は、色調整処理および/またはディテール処理を行うものとし、
    前記信号生成部は、前記信号処理部でどのような色調整処理および/またはディテール処理が行われたかを示す処理情報を前記第1の映像信号に付加する請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記信号生成部は、前記第1の映像信号の分解能を低下させてデータ量を削減する請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記信号生成部は、前記第1の映像信号に対して重み付けを行い、該重み付けに応じて分解能を調整する請求項記載の撮像装置。
  5. 前記信号生成部は、前記第1の映像信号の圧縮処理を行い、圧縮処理された当該第1の映像信号に前記処理情報を付加する請求項1記載の撮像装置。
  6. 被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像ステップと、
    前記第1の映像信号のダイナミックレンジ圧縮処理としてニー補正した第2の映像信号を供給する信号処理ステップと、
    前記信号処理ステップで供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力ステップと、
    前記第1の映像信号に対して、前記信号処理ステップでどのようなニー補正処理が行われたかを示す処理情報を前記第1の映像信号に付加して信号を生成する信号生成ステップと、
    前記信号生成ステップで生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力ステップとを有し、
    前記信号生成ステップでは、
    前記ニー補正が行われる領域の信号が含まれるように前記第1の映像信号の抽出を行い、該抽出した当該第1の映像信号に前記処理情報を付加する映像信号処理方法。
  7. 被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像部と、
    前記第1の映像信号における暗い映像部分に対してガンマ補正した第2の映像信号を供給する信号処理部と、
    前記信号処理部から供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力部と、
    前記第1の映像信号に対して前記信号処理部でどのようなガンマ補正処理が行われたかを示す処理情報を、前記第1の映像信号に付加した信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部で生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力部とを有し、
    前記信号生成部は、
    前記暗い映像部分に対するガンマ補正が行われる領域の信号が含まれるように映像信号の抽出を行い、該ガンマ補正でどのような処理が行われたかを示す処理情報を、前記抽出した第1の映像信号に付加する撮像装置。
  8. 前記信号処理部は、色調整処理および/またはディテール処理を行うものとし、
    前記信号生成部は、前記信号処理部でどのような色調整処理および/またはディテール処理が行われたかを示す処理情報を前記第1の映像信号に付加する請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記信号生成部は、前記第1の映像信号の分解能を低下させてデータ量を削減する請求項7記載の撮像装置。
  10. 前記信号生成部は、前記第1の映像信号に対して重み付けを行い、該重み付けに応じて分解能を調整する請求項9記載の撮像装置。
  11. 前記信号生成部は、前記第1の映像信号の圧縮処理を行い、圧縮処理された当該第1の映像信号に前記処理情報を付加する請求項10記載の撮像装置。
  12. 被写体を撮像して第1の映像信号を生成する撮像ステップと、
    前記第1の映像信号における暗い映像部分に対してガンマ補正した第2の映像信号を供給する信号処理ステップと、
    前記信号処理ステップで供給された第2の映像信号に基づいて第1の出力信号を生成する第1の出力ステップと、
    前記第1の映像信号に対して前記信号処理ステップでどのようなガンマ補正処理が行われたかを示す処理情報を前記第1の映像信号に付加した信号を生成する信号生成ステップと、
    前記信号生成ステップで生成された信号に基づいて第2の出力信号を生成する第2の出力ステップとを有し、
    前記信号生成ステップでは、
    前記暗い映像部分に対するガンマ補正が行われる領域の信号が含まれるように映像信号の抽出を行い、該ガンマ補正でどのような処理が行われたかを示す処理情報を、前記抽出した第1の映像信号に付加する映像信号処理方法。
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