JP4152264B2 - プラスチックシートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックシートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント回路板については小型化、高機能化の要求が強くなる一方、表面が平滑なものを安価、高速で製造する必要がある。さらにその傾向が強い商品として、表示素子用のプラスチックシートがある。直接目に触れる表示素子、例えば近年使用実績の増えてきた液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等はもともとガラス板を素材としていたが、大面積化されても割れにくく、しかも軽い素材としてプラスチックシートが使用されはじめているためである。
しかしプリント基板にしても表示素子用のプラスチックシートにしても、例えば、ガラスエポキシ積層板等の樹脂を含浸させた繊維布を含む積層板の製造方法の提案も有るが(例えば特許文献1参照)、表面凹凸ピッチが大きなベース基板を200nmレベルの平滑面にする提案というのはまだなされていなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−2812号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような問題を鑑み、高度な平滑性を有するプラスチックシートの製造方法を提供するものである。
【0005】
すなわち本発明は、
(1)最大表面粗さが200nmより大きく、表面の凹凸ピッチが100μmを超えるベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程を経た後、熱硬化性もしくは紫外線硬化性樹脂をコーティングする最大表面粗さが200nm以下の平滑性を有するプラスチックシートの製造方法であって、ベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程が、無機充填材を含む熱硬化性もしくは紫外線硬化性樹脂を塗布し、乾燥及び/または硬化させる工程であり、前記無機充填材が平均径0.01〜100μmの無機微粒体又は繊維長が100μm以下の繊維状充填材であり、前記無機充填材の樹脂中の含有量が10〜80重量%であるプラスチックシートの製造方法、
である
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のプラスチックシートの製造方法によって製造されるプラスチックシートとは、最大表面粗さ200nm以下の高度な平滑性を有するプラスチックシートである。これはプリント回路板の一部や、各種表示素子用の透明/不透明のプラスチックシートにおける要求と合致しているものであり、本特許はそれらを主な対象とするが、それ以外の用途について適用しても問題はない。
【0007】
最大表面粗さが200nmより大きく、表面の凹凸ピッチが100μmを超えるベース基板とは、押し出し成形、カレンダー方式、キャスティング等の各種成形方法によって製造されるシート状の基板であり、例えばガラスクロス、ガラス不織布、紙などの基材と樹脂との複合材料であっても良い。また成形後、研磨等によって表面処理を行っても良く、特に限定はしない。
本発明の特徴は、最大表面粗さが200nmより大きく、表面の凹凸ピッチが100μmを超えるベース基板の表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程を経ることにある。最大表面粗さが200nmより大きく、表面の凹凸ピッチが100μmを超える粗面にそのまま樹脂をコーティングするだけでは、レベリング効果によりベース基板表面の凹凸を樹脂がなぞってしまい、凹凸を樹脂で埋めることは困難であったが、本発明者らは、ベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にすることで、その後の樹脂をコーティングする際に、樹脂が表面の凹凸をなぞることなく、効果的に凹凸を埋め、最大表面粗さ200nm以下の高度な平滑面を得ることを見出した。
【0008】
本発明の熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂等、熱によって三次元架橋し硬化する樹脂であれば特に限定はしない。これら樹脂は単独でも混合しても良い。また用いる樹脂が硬化剤及び硬化促進剤を必要とする場合はそれを併用することができる。熱硬化性樹脂として最も好適に使用されるものはエポキシ樹脂である。このとき硬化剤としてアミン系、特にジシアンジアミドと芳香族アミン、テトラメチレンヘキサミン及びフェノールノボラック系硬化剤や酸無水物系硬化剤が使用される。硬化促進剤としては、トリフェニルホスフィン等の有機燐系や、イミダゾール系の窒素系の硬化促進剤が好適に使用される。
本発明の紫外線硬化性樹脂は、アクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等の、紫外線により三次元架橋し硬化する樹脂であれば特に限定はしない。これらは単独でも混合しても良い。このとき硬化促進剤として紫外線照射によりラジカルを発生させうる物質、例えばアリールアルキルケトンや、紫外線照射によってカチオンを発生させうる物質、例えばアリールジアゾニウム塩などを配合することが望ましい。
本発明で言う最大表面粗さとは、測定平面内における最大の凹凸の高低差を示す数値である。ただし表面粗さに関しては測定機によって示す数値が大きく異なることが良く知られている。それ故、今回規定する表面粗さの数値に関しては、光学的原理に基づく非接触表面粗さ測定による数値と規定する。
【0009】
また、表面の凹凸ピッチは、上記非接触表面粗さ測定機(zygo社製干渉計等)によって測定平面内で得られたベース基板およびプラスチックシートの断面の波形1において、その波形を10μm幅でサンプリングしたときのサンプリング幅内の高低差の最大のものの平均値を求め、その平均値をプロットし繋げた波形を波形2とし、波形2において隣り合う2つの凹凸の頂点間の長さと規定した。
【0010】
本発明では、ベース基板表面の凹凸ピッチを小さくする工程を経た後に、表面の凹凸ピッチが100μm以下となることが必要あるが、好ましくは75μm以下、最も好ましくは50μmである。また、ベース基板表面の凹凸ピッチは、100μmよりも大きく5000μm以下であることが好ましく、より好ましくは200μmよりも大きく1000μm以下である。
【0011】
ベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする方法としては、特に限定はしないが、例えば無機充填材を含む熱硬化性もしくは紫外線硬化性樹脂を塗布し、乾燥及び/または硬化させる方法、表面の凹凸ピッチが100μm以下の転写用基材の面を転写させる方法、等が挙げられる。
【0012】
無機充填材としては、特に限定しないが、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラス短繊維、球状シリカ、破砕シリカなどがあげられ、表示素子用の透明なプラスチックシートを製造する際には、屈折率を任意に調整できるという点で、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラス短繊維が好ましい。ガラスビーズ、ガラスパウダー等の無機微粒体の平均径は特に限定されるものではないが、0.01〜100μmであることが好ましい。0.01μm未満であると、無機微粒体は凝集が著しく、樹脂内での均一分散ができず、表面の凹凸を効果的に埋めることは困難である。また100μmより大きい無機微粒体では、平滑性は悪化するため好ましくない。ガラス短繊維等の繊維状充填材の繊維長は特に限定されるものではないが、100μmより長い繊維状充填材では、平滑性が悪化するため好ましくない。ガラスの種類としては、Eガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラスなどがあげられ、中でもアルカリ金属が少ないEガラス、Sガラス、Tガラス、NEガラスが好ましい。
【0013】
塗布する樹脂中の無機充填材の含有量は、無機充填材の樹脂に混合する割合としては10〜80重量%が好ましく、より好ましくは20〜80重量%、さらに好ましくは30〜80重量%である。混合物は無溶剤で用いても、溶剤で希釈して用いてもよい。
【0014】
無機微粒体の粒子径は流体中に浮遊する粒子に光を照射した時の任意の散乱角度における散乱光の強さより求めるいわゆる光散乱法によって求めることができる。また、繊維状充填材の繊維長は、電子顕微鏡により求めることができる。
転写用基材とは、ある一定の面積を保有する材質で、被成型物たるプラスチックシートと直接接触しなおかつ接触面と直角方向に圧力が印加されることによりプラスチックシートの表面に該基材が持つ表面形状が転写される事を期待して使用される基材一般のことを指す。本特許で使用される転写用基材とは、上記転写用基材のうち、
表面の凹凸ピッチが100μm以下であるものであり、例えば銅箔等の金属箔の粗面、上記凹凸ピッチに加工処理した鋼板や金属製のロール、ガラス板等の無機の板、等々であるが、これに限定されるものではない。
【0015】
ベース基板表面に100μm以下の凹凸ピッチが形成されれば、あとは一般の樹脂コーティングによって、目的とする最大表面粗さが200nm以下の平滑性を有するプラスチックシートを得ることができる。上記ベース基板表面の凹凸ピッチを小さくする工程および、一般の樹脂コーティングには、バーコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、ダイコーター、スプレーコーター等を好適に用いることができる。
【0016】
【実施例】
次に、本発明の実施例を比較例とともに具体的に説明する。
〔実施例1〕
(1)ワニスAの調製
脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業製EHPE3150)100重量部、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(新日本理化製リカシッドMH−700)75重量部、テトラフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学工業製TPP−PB)0.5重量部を、アセトン120重量部と混合してワニスAとした。
(2)ベース基板の作成
以下の要領でプラスチックシートを作成した。ワニスAをディッピングにて、厚さ80μmのNEガラス系ガラスクロス(日東紡績製NEA2319E)に含侵させた。樹脂によりガラスクロスが完全に含浸されなおかつ2〜3μmの樹脂厚が乗る状態になるように両面から塗布した。含浸後、転写材を用いずオーブン中につるした状態で、120℃で5分処理し、更に200℃で2時間処理した。そのときの最大表面粗さは3240nm、凹凸ピッチは450μmであった。
(3)無機充填材含有樹脂Bの調製
以下の要領で無機充填材含有樹脂Bを調製した。ジシクロペンタジエニルアクリレート(東亞合成(株)製M−203)50重量部、ビス〔4−(アクリロイロキシエトキシ)フェニル〕スルフィド(東亞合成(株)製TO−2066)50重量部、(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバスペシャリティケミカル製、イルガキュア184)0.5重量部を、80℃で溶融混合した後、この樹脂と平均径10μmのNEガラス粉末(日東紡績製)30重量部を混合し、無機充填材樹脂Bとした。
(4)コーティング用樹脂Cの調製
以下の要領でコーティング用樹脂Cを調製した。ジシクロペンタジエニルアクリレート(東亞合成(株)製M−203)50重量部、ビス〔4−(アクリロイロキシエトキシ)フェニル〕スルフィド(東亞合成(株)製TO−2066)50重量部、(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバスペシャリティケミカル製、イルガキュア184)0.5重量部を、80℃で溶融混合してコーティング用樹脂Cとした。
(5)表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理
以下の要領で表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理を行った。無機充填材含有樹脂Bを、バーコーターを利用して、上記のベース基板表面に塗布した。バーの溝の形状は、深さ200μm、ピッチは300μmであった。塗布は片面のみ。塗布した樹脂は、水銀ランプを用いて紫外線で硬化させた。紫外線は500mJ/cm2照射した。そののち200度で5分間加熱して後硬化させた。そのときの最大表面粗さは2130nm、凹凸ピッチは45μmであった。
その後、上記基板にコーティング用樹脂Cを上記バーコーターでコーティングした。コーティングした樹脂は、上記条件で硬化させた。
(6)測定結果
zygo社製干渉計を用いて上記プラスチックシートの最大表面粗さを測定した。最大表面粗さは156nmであった。
【0017】
〔実施例2〕
(1)ベース基板の作成
実施例1と同じ要領でベース基板を作成した。
(2)無機充填材含有樹脂Dの調製
以下の要領で無機充填材含有樹脂Dを調製した。ジシクロペンタジエニルアクリレート(東亞合成(株)製M−203)50重量部、ビス〔4−(アクリロイロキシエトキシ)フェニル〕スルフィド(東亞合成(株)製TO−2066)50重量部、(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバスペシャリティケミカル製、イルガキュア184)0.5重量部を、80℃で溶融混合した後、この樹脂と直径7μm、長さ30μmのNEガラス短繊維(日東紡績製)を、30重量部を混合し、無機充填材含有樹脂Dとした。
(3)表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理
以下の要領で表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理を行った。無機充填材含有樹脂Dを、バーコーターを利用して、上記のベース基板表面にコーティングした。バーの溝の形状は、深さ200μm、ピッチは300μmであった。コーティングは片面のみ。コーティングした樹脂は、水銀ランプを用いて紫外線で硬化させた。紫外線は500mJ/cm2照射した。そののち200度で5分間加熱して後硬化させた。そのときの最大表面粗さは2950nm、凹凸ピッチは60μmであった。
その後、上記基板にコーティング用樹脂Cを上記バーコーターでコーティングした。コーティングした樹脂は、上記条件で硬化させた。
(4)測定結果
zygo社製干渉計を用いて上記プラスチックシートの最大表面粗さを測定した。最大表面粗さは195nmであった。
【0018】
〔実施例3〕
(1)ベース基板の作成
実施例1と同じ要領でベース基板を作成した。
(2)表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理
以下の要領で表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理を行った。厚さ12μmのLP電解銅箔(古河サーキットフォイル製F2−WS)
の粗面に、ワニスAを、バーコーターを利用して乾燥膜厚10μmになるように塗工した。バーの溝の形状は、深さ200μm、ピッチは300μmであった。また、LP電解銅箔の表面凹凸ピッチは25μmであった。塗工した樹脂は120℃で5分処理し、仮硬化させた。続いてこの熱硬化性樹脂組成物付きLP電解銅箔を、熱硬化性樹脂組成物が上記ベース基板に接するように温度85℃、速度0.1m/min、線圧0.5kg/cmで、ベース基板片面にラミネートした。その後、200℃で2時間処理し、室温まで充分に冷却した後、LP電解銅箔と熱硬化性樹脂組成物の界面でLP電解銅箔だけを剥離して、熱硬化性樹脂組成物付きのベース基板を作成した。そのときの最大表面粗さは1850nm、凹凸ピッチは25μmであった。
その後、上記基板にコーティング用樹脂Cを上記バーコーターでコーティングした。コーティングした樹脂は、上記条件で硬化させた。
(3)測定結果
zygo社製干渉計を用いて上記プラスチックシートの最大表面粗さを測定した。最大表面粗さは142nmであった。
【0019】
〔比較例1〕
(1)ベース基板の作成
実施例1と同じ要領でベース基板を作成した。
(2)コーティング処理
以下の要領でコーティング処理を行った。コーティング用樹脂Cを、バーコーターを利用して、上記のベース基板表面にコーティングした。バーの溝の形状は、深さ200μm、ピッチは300μmであった。コーティングは片面のみ。コーティングした樹脂は、水銀ランプを用いて紫外線で硬化させた。紫外線は500mJ/cm2照射した。そののち200度で5分間加熱して後硬化させた。そのときの最大表面粗さは1425nm、凹凸ピッチは450μmであった。
その後、上記基板にコーティング用樹脂Cを上記バーコーターでコーティングした。コーティングした樹脂は、上記条件で硬化させた。
(3)測定結果
zygo社製干渉計を用いて上記プラスチックシートの最大表面粗さを測定した。最大表面粗さは450nmであった。
【0020】
〔比較例2〕
(1)ベース基板の作成
実施例1と同じ要領でベース基板を作成した。
(2)無機充填材含有樹脂Eの調製
以下の要領で無機充填材含有樹脂Eを調製した。ジシクロペンタジエニルアクリレート(東亞合成(株)製M−203)50重量部、ビス〔4−(アクリロイロキシエトキシ)フェニル〕スルフィド(東亞合成(株)製TO−2066)50重量部、(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバスペシャリティケミカル製、イルガキュア184)0.5重量部を、80℃で溶融混合した後、この樹脂と平均径120μmのNEガラス粉末(日東紡績製)30重量部を混合し、無機充填材含有樹脂Eとした。
(3)表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理
以下の要領で表面凹凸ピッチ変換処理およびコーティング処理を行った。無機充填材含有樹脂Eを、バーコーターを利用して、上記のベース基板表面にコーティングした。バーの溝の形状は、深さ200μm、ピッチは300μmであった。コーティングは片面のみ。コーティングした樹脂は、水銀ランプを用いて紫外線で硬化させた。紫外線は500mJ/cm2照射した。そののち200度で5分間加熱して後硬化させた。そのときの最大表面粗さは5460nm、凹凸ピッチは125μmであった。
その後、上記基板にコーティング用樹脂Cを上記バーコーターでコーティングした。コーティングした樹脂は、上記条件で硬化させた。
(4)測定結果
zygo社製干渉計を用いて上記プラスチックシートの最大表面粗さを測定した。最大表面粗さは352nmであった。
【0021】
【発明の効果】
本発明により得られる製造プロセスは、最大表面粗さが200nm以下の高度な平滑性を有するプラスチックシートを製造することを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程を経ない場合のプラスチックシートのイメージ図。
【図2】 ベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程を経た
本発明ののプラスチックシートのイメージ図。
【符号の説明】
1 ベース基板
2 最終コーティング層
3 表面凹凸ピッチ変換樹脂層
4 無機充填材

Claims (1)

  1. 最大表面粗さが200nmより大きく、表面の凹凸ピッチが100μmを超えるベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程を経た後、熱硬化性もしくは紫外線硬化性樹脂をコーティングする最大表面粗さが200nm以下の平滑性を有するプラスチックシートの製造方法であって、ベース基板表面の凹凸ピッチを100μm以下にする工程が、無機充填材を含む熱硬化性もしくは紫外線硬化性樹脂を塗布し、乾燥及び/または硬化させる工程であり、前記無機充填材が平均径0.01〜100μmの無機微粒体又は繊維長が100μm以下の繊維状充填材であり、前記無機充填材の樹脂中の含有量が10〜80重量%であるプラスチックシートの製造方法
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