JP4151271B2 - 分光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グレーティングやプリズムなどの波長分散素子を用いた分光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、波長分散素子を用いた分光装置(以下「分光器」)は、物理分析や化学分析などの様々な分野において広く使用されている。ただし、分光器の測定波長精度は環境温度の変化による影響を受けて不安定になりやすいため、分光器を使用する際の環境温度は原則として一定に保たれる。環境温度が一定に保たれていれば、分光器に入射した光のスペクトル像が波長分散方向にドリフトする事態をほぼ回避することができ、分光器の測定波長精度が安定化する。
【0003】
しかし、分光器の使用環境によっては温度を一定に保つことが難しい場合もある。このため、近年では、環境温度が変化してもスペクトル像が波長分散方向にドリフトしないように分光器を構成することが望まれている。このような温度補償機構付き分光器として既に提案されているものは、波長分散素子として凹面反射型のグレーティングを用い、スペクトル像を検出するディテクタとしてダイオードアレイを用いた分光器がほとんどである。
【0004】
そして、例えば特開平8−254463号公報や特開平9−218091号公報には、ダイオードアレイの熱膨張係数と適合するようにグレーティングホルダとケーシングの熱膨張係数を選択し、グレーティングホルダの形状をケーシングと適合させることで、環境温度の変化によるスペクトル像のドリフトを軽減することが提案されている。
【0005】
また、特開2000−298066号公報には、グレーティングやダイオードアレイの保持の仕方を工夫し、グレーティング保持部材とダイオードアレイ保持部材とキャリアとの位置決め構造を最適化することで、環境温度の変化によるスペクトル像のドリフトを軽減することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の温度補償機構付き分光器において提案された温度補償技術は、飽くまでも、波長分散素子として凹面反射型のグレーティングを用い、ディテクタとしてダイオードアレイを用いた分光器に固有の技術である。このため、その他の様々な形態の分光器に上記の温度補償技術を適用することは困難であり、無理に適用しようとすると構成が複雑になってしまう。
【0007】
本発明の目的は、環境温度の変化によるスペクトル像の波長分散方向のドリフトを分光装置の形態に関わらず確実に軽減できる温度補償機構が組み込まれた簡素な分光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の分光装置は、被測定光を取り込む入射部材と、該入射部材からの前記被測定光を波長に応じて分散させる波長分散素子と、前記波長分散素子を間接的に支持する第1支持部材と、線膨張係数が前記第1支持部材とは異なる材料によって構成され、前記波長分散素子を支持する第2支持部材とを備え、前記第2支持部材は、弾性変形可能な変形部材を介して互いにそれぞれの一端部で連結された二つのアーム部材を有し、該各アーム部材の他端部には、それぞれ前記第1支持部材に固定され、且つ、環境温度が変化したときに前記第1支持部材の伸縮量を前記各アーム部材に伝達する伝達部材がそれぞれ弾性変形可能な変形部材を介して連結されており、前記各アーム部材のうち一方の該アーム部材には、前記波長分散素子が取り付けられており、前記各変形部材は、それぞれ環境温度が変化したときに前記各伝達部材から伝達される前記第1支持部材の伸縮量と当該第2支持部材の伸縮量との相異に応じて弾性変形し、前記一方のアーム部材は、前記変形部材の弾性変形に応じて微小回転するものである。
【0009】
請求項2に記載の分光装置は、請求項1に記載の分光装置において、前記波長分散素子は、その波長分散方向が前記一方のアーム部材の回転軸方向に対して直交する向きで、該一方のアーム部材に取り付けられているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の分光装置において、更に、前記波長分散素子による分散後の前記被測定光を集光してスペクトル像を形成する集光光学系を備え、前記一方のアーム部材の回転角度および回転方向は、環境温度の変化による前記スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺するように予め設定されているものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の分光装置において、前記一方のアーム部材は、該アーム部材を設けないときに予め測定された前記環境温度の変化に対する前記スペクトル像のドリフト量に基づいて、前記スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺するように構成されているものである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の分光装置において、更に、前記集光光学系で形成された前記スペクトル像を受光する受光素子を備え、前記集光光学系と、前記受光素子とが、それぞれ前記第1支持部材に支持されているものである。
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の分光装置において、環境温度が1℃変化したときの前記スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺可能な前記一方のアーム部材の回転角度をΔaとするとき、前記第1支持部材の線膨張係数ρbと、前記第2支持部材の線膨張係数ρmと、前記2つのアーム部材のうち一方の長さyおよび他方の長さzと、前記2つのアーム部材のなす角度aとは、以下の関係式を満足するものである。
y/z={A±√ ( A 2 −4 ) }/2
A=2 cos a+ sin a・Δa/ ( ρb−ρm )
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の分光装置において、更に、前記入射部材からの光をコリメートして前記波長分散素子に入射させるコリメート光学系を備え、前記入射部材と前記コリメート光学系とが、それぞれ前記第1支持部材に支持されているものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の分光装置において、前記コリメート光学系と前記集光光学系とは、少なくとも1枚の共通のレンズを含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
本発明の実施形態は、請求項1〜請求項8に対応する。
本実施形態の分光器10(請求項の「分光装置」に対応)は、図1に示すように、オプティカルファイバ11と、ミラー12と、リトローレンズ13と、グレーティング14と、1次元ラインセンサ15と、グレーティングマウント16と、ベース部材17とで構成されている。なお、オプティカルファイバ11の前段には不図示の光源が配置されている。
【0014】
また、分光器10を構成する光学素子(11〜15)のうち、オプティカルファイバ11,ミラー12,リトローレンズ13,1次元ラインセンサ15は、ベース部材17の上に設置され、グレーティング14は、グレーティングマウント16の上に設置され、このグレーティングマウント16は、ベース部材17の上に設置されている。
【0015】
本実施形態の分光器10は、環境温度が−20℃から+60℃までの範囲において使用可能な温度補償機能付き分光器である。
先ず初めに、光学素子(11〜15)の構成や機能の説明を行い、その後で、グレーティングマウント16とベース部材17について具体的に説明する。
オプティカルファイバ11は、光源(不図示)からの被測定光を分光器10の内部に取り込むための部材(例えばシングルモードファイバ)であり、その光射出部の直径は例えば10μmである。オプティカルファイバ11は、請求項の「入射部材」に対応する。
【0016】
ミラー12は、オプティカルファイバ11からの被測定光を反射してリトローレンズ13に導くための光学素子である。
リトローレンズ13は、ミラー12からの被測定光L1をコリメートする機能と、グレーティング14からの回折光L3(後述する)を集光してスペクトル像を形成する機能とを兼ね備えたレンズである(焦点距離は例えば50mm)。リトローレンズ13によってコリメートされた被測定光L2は、グレーティング14に導かれ、リトローレンズ13によって集光された被測定光L4は、1次元ラインセンサ15に導かれる。リトローレンズ13は、請求項の「集光光学系」に対応する。
【0017】
グレーティング14は、細長い多数の溝が1次元配列された反射型平面回折格子である。多数の溝の配列方向は、グレーティング14の波長分散方向に相当する。グレーティング14は、オプティカルファイバ11からミラー12とリトローレンズ13を介して導かれた被測定光L2を波長に応じて分散させる。グレーティング14による分散後の被測定光が上記の回折光L3に対応する。グレーティング14は、請求項の「波長分散素子」に対応する。
【0018】
また、本実施形態において、リトローレンズ13とグレーティング14とは、両側テレセントリック光学系を構成している。すなわち、グレーティング14を開口絞りと見なして、リトローレンズ13の焦点位置に配置している。
1次元ラインセンサ15は、多数の受光部が1次元配列された受光面を有し、この受光面がリトローレンズ13の焦点位置(スペクトル像が形成される位置)と一致するように配置されている。1次元ラインセンサ15は、リトローレンズ13によって形成されたスペクトル像を検出する検出素子である。なお、多数の受光部の配列方向は、グレーティング14の波長分散方向に相当する。
【0019】
また、各々の受光部の波長分散方向の幅は、スペクトル像の検出に必要な波長分解能に応じて設定されている(例えば25μm)。1次元ラインセンサ15の受光面に配列された受光部の数は、スペクトル像の検出に必要な波長範囲に応じて、この波長範囲を余すところなく検出できるように設定される。
上記した光学素子(11〜15)において、オプティカルファイバ11から分光器10の内部に入射した被測定光は、リトローレンズ13でコリメートされ、グレーティング14で回折され、再びリトローレンズ13に戻って集光される。その結果、1次元アレイセンサ15の受光面上にはスペクトル像が形成され、受光面に配列された各々の受光部によってスペクトル像が検出される。
【0020】
ここで、分光器10に入射する被測定光が単色光(任意の単一波長の光)である場合、スペクトル像は、オプティカルファイバ11の光射出部とほぼ相似なスポット状になる。また、被測定光が波長の異なる多種類の光を含む場合、スペクトル像は、波長分散方向に沿って広がった形状となる。波長分散方向に沿ってスポット状のスペクトル像が離散的に多数配列された状態となることもある。
【0021】
ところで、1次元アレイセンサ15の受光面上においてスペクトル像が波長分散方向にドリフトすると、分光器10の測定精度が低下してしまう。このようなスペクトル像の波長分散方向のドリフトは、環境温度が変化したときに生じやすく、次の(1)〜(5)が主な要因として考えられる。
(1)は、リトローレンズ13の焦点距離の変動である。(2)は、空気の屈折率の変動である。(3)は、グレーティング14の伸縮による格子定数の変動である。(4)は、ベース部材17の伸縮によるオプティカルファイバ11の波長分散方向への移動である。(5)は、グレーティング14の刻線方向を中心とした回転である。
【0022】
ただし、上記した要因(1)〜(5)のうち、(1)リトローレンズ13の焦点距離の変動は、光学設計により実用上問題とならない程度に小さく抑えることができる。また、(2)空気の屈折率の変動は、環境温度の変化幅が100℃程度であれば問題とならない。すなわち、環境温度が100℃程度変化しても、空気中の光の波長変化は無視できる程度にしかならない。
【0023】
すなわち、本実施形態の分光器10において実際に考慮するべきスペクトル像のドリフトの要因は、(3)グレーティング14の格子定数の変動と、(4)オプティカルファイバ11の波長分散方向への移動と、(5)グレーティング14の刻線方向を中心とした回転との3つである。
【0024】
本実施形態の分光器10の場合、環境温度が最低温度(−20℃)から最高温度(+60℃)まで80℃上昇したときに、スペクトル像が上記した要因(3)(4)によって20μmだけ短波長側にドリフトするよう設計されているとする。短波長側とは図1に矢印Bで示す方向である。
また、環境温度の変化によるスペクトル像のドリフトは、温度変化にほぼ比例している。このため、スペクトル像の温度変化1℃あたりのドリフト量Δsは、20μm/80℃=0.25μm/℃となる。このドリフト量Δsは、1次元アレイセンサ15の1つの受光部の波長分散方向の幅(25μm)に対して無視できない量である。
【0025】
なお、分光器10に入射する被測定光が波長の異なる多種類の光を含む場合のスペクトル像は、既に述べたように、波長分散方向に沿って広がった形状となったり、スポット像が離散的に多数配列された状態となったりする。厳密にいえば、各々の波長ごとにドリフト量は少し異なるが、その相違は無視できる程度である。
このため、本実施形態では、分光器10に入射する被測定光のうち、着目する波長の光(例えば中心波長の光)と、この着目する波長前後近傍の波長の光とは、環境温度の変化によってほぼ同じ挙動を示す、つまり、同じ量Δsだけドリフトする(0.25μm/℃)と見なすことにする。
【0026】
さて、上記の要因(3)(4)により、環境温度の上昇に伴ってスペクトル像が短波長側(矢印Bの方向)に0.25μm/℃だけドリフトすることは、既に説明した通りである。また、スペクトル像のドリフトの要因には、あと、(5)グレーティング14の刻線方向を中心とした回転が残されていることも、既に説明した通りである。
【0027】
本実施形態の分光器10は、上記の要因(3)(4)によるスペクトル像のドリフトΔs(短波長側に0.25μm/℃)を相殺するように、グレーティング14を回転させるものである。グレーティング14を回転させる機構(グレーティングマウント16,ベース部材17)についての詳細な説明は後述する。
【0028】
グレーティング14が刻線方向(図1の紙面に垂直な方向)を中心として回転すると、グレーティング14から射出される回折光L3は偏向され、その結果、1次元アレイセンサ15の受光面上においてスペクトル像が波長分散方向にドリフトする。
このとき、グレーティング14に入射する被測定光L2の入射角度αが小さくなる方向(図1に矢印Cで示す方向)にグレーティング14を回転させると、この回転によってスペクトル像は長波長側(矢印Bとは反対の方向)にドリフトすることになる。これは、上記の要因(3)(4)によるドリフトΔsを相殺する方向へのドリフトである。上記の入射角度αは、グレーティング14の法線14aを起点とする角度である。
【0029】
また、上記の要因(3)(4)によるドリフトΔs(=0.25μm/℃)を相殺可能なグレーティング14の回転角度Δaは、リトローレンズ13の焦点距離fと、グレーティング14に入射する被測定光L2の入射角度αと、グレーティング14から射出される回折光L3の回折角度βとを用いて、次の式(1)で表すことができる。回折角度βも法線14aを起点とする角度である。
【0030】
Δa=Δs/f/(1+cosα/cosβ) …(1)
なお、上記式(1)が成立するのは、空気中の光の波長変動を無視できることが前提となっている。グレーティング14の回転角度Δaは、温度変化1℃あたりの必要な回転角度である。
上記式(1)に基づいて具体的なグレーティング14の回転角度Δaを計算すると、Δa=2.76×10-6radian となる。この計算に当たっては、Δs=0.25μm/℃,f=50mm,α=70°,β=65°を用いた。α,βの値は、着目する波長の光(例えば中心波長の光)に関する角度である。
【0031】
このように、環境温度が変化したときに、グレーティング14を入射角度αが小さくなる方向(矢印Cの方向)に上記した回転角度Δaだけ回転させれば、上記の要因(3)(4)によるスペクトル像のドリフトΔs(短波長側に0.25μm/℃)を相殺することができる。
次に、グレーティング14を回転させる機構(グレーティングマウント16,ベース部材17)について、詳細に説明する。この機構の特徴は、ベース部材17とグレーティングマウント16の線膨脹係数の違いを利用した点にある。
【0032】
ベース部材17は、オプティカルファイバ11,ミラー12,リトローレンズ13,1次元ラインセンサ15を一体に支持している。このベース部材17は、請求項の「第1支持部材」に対応する。本実施形態のベース部材17は、線膨張係数ρb(=24.3×10-6degree-1)のアルミニウム合金によって構成されている。
環境温度が変化したとき、ベース部材17は、自身の線膨張係数ρbに応じて伸縮する。なお、ベース部材17の上に設置されたオプティカルファイバ11,ミラー12,リトローレンズ13,1次元ラインセンサ15の相対位置関係は、等方的に変化する。
【0033】
グレーティングマウント16は、図2(a),(b)に示すように、グレーティング14を支持するV字形部材21と、このV字形部材21の両端部22,23をベース部材17に各々連結する連結部材24,25とで構成されている。図2(a)は上面図、図2(b)は側面図である。図2(b)において、V字形部材21に対応する部分には、点ハッチングを付した。
【0034】
本実施形態のグレーティングマウント16は、線膨張係数ρm(=23.6×10-6degree-1)のアルミニウム合金によって構成されている。グレーティングマウント16のV字形部材21は請求項の「第2支持部材」に対応する。連結部材24,25は「伝達部材」に対応する。
環境温度が変化したとき、グレーティングマウント16は、自身の線膨張係数ρmに応じて伸縮する。なお、グレーティングマウント16の線膨張係数ρmがベース部材17の線膨張係数ρbとは異なるため、環境温度が変化したときの伸縮量は、グレーティングマウント16とベース部材17とで異なることになる。
【0035】
ここで、V字形部材21をさらに詳しく説明する。
V字形部材21は、2つのアーム部材26,27が、弾性変形可能な薄肉状の変形部材28を介して連結された構成となっている。また、V字形部材21は、上記の通り、その両端部22,23が連結部材24,25を介してベース部材17に各々連結されている。さらに、V字形部材21の両端部22,23は、上記した変形部材28と同様、弾性変形可能な薄肉状の変形部材である。
【0036】
このため、環境温度が変化したときにベース部材17が線膨張係数ρbに応じて伸縮すると、ベース部材17の伸縮量は、連結部材24,25からV字形部材21に伝達される。つまり、ベース部材17が伸縮した分だけ連結部材24,25の距離が変化し、V字形部材21の両端部22,23の距離も変化することになる。
また、V字形部材21の両端部22,23と変形部材28とは、自身の伸縮量とベース部材17の伸縮量との相異に応じて弾性変形する。この弾性変形は、全て、折れ曲がり角度の変化によって吸収される。そして、V字形部材21のアーム部材26,27は、自身の線膨張係数ρmに応じて伸縮する。
【0037】
ここで、V字形部材21の一端部22の中心を「I」、他端部23の中心を「K」、変形部材28の中心を「J」とし、3つの中心I,J,Kを結んで得られる三角形IJK(図3)に注目して、環境温度の変化によるV字形部材21の変形、つまり三角形IJKの変形について考える。
環境温度が変化すると、三角形IJKの辺IKの長さ(両端部22,23の距離)は、ベース部材17の伸縮量に応じて変化する。これに対し、残りの2辺の長さ、つまり、辺IJの長さ(アーム部材27の長さ)と、辺JKの長さ(アーム部材26の長さ)とは、自身のV字形部材21の伸縮量に応じて変化する。
【0038】
したがって、環境温度が変化した後の三角形I'J'K'は、元々の三角形IJKとは相似形にならない。また、三角形I'J'K'の頂角a'(=∠I'J'K')は、三角形IJKの頂角a(=∠IJK)とは異なることになる。なお、頂角a'または頂角aは、変形部材28の折れ曲がり角度を表す。変形部材28の折れ曲がり角度の変化(頂角a→a')は、弾性変形である。
【0039】
さらに、変形部材28の弾性変形に応じて三角形IJKの頂角aが変化すると、この頂角aを挟む2つの辺JK,JI(アーム部材26,27)は、なす角度が変化し、結果として微小回転することになる。この微小回転の軸方向は、三角形IJKによる平面(紙面に平行な平面)に対して直交する。
また、環境温度が上昇したときに三角形IJKの辺JK(アーム部材26)が微小回転する方向(回転方向)は、自身の線膨張係数ρmがベース部材17の線膨張係数ρbより小さいことを考慮すると、三角形IJKの頂角aは環境温度の上昇によって大きくなるため、図1に示す矢印Cの方向(入射角度αが小さくなる方向)と一致することが分かる。
【0040】
このため、グレーティング14は、V字形部材21の一方のアーム部材26の上に、波長分散方向がアーム部材26の軸方向(紙面に垂直な方向)に対して直交する向きで取り付けられる。これにより、グレーティング14の刻線方向は、アーム部材26の軸方向に対して平行となる。
なお、アーム部材26とグレーティング14とは、それぞれの線膨張係数の差によってたわみが生じないように、例えば弾力性のある接着剤を使用するなどの方式で接合される。V字形部材21のアーム部材26は、請求項の「一方のアーム部材」に対応する。
【0041】
このようにしてアーム部材26の上に取り付けられたグレーティング14は、常に、アーム部材26と共に、グレーティング14の刻線方向を中心に微小回転することになる。そして、環境温度が上昇したときには、図1に示す入射角度αが小さくなる方向(矢印Cの方向)に微小回転する。
ここで、前述した要因(3)(4)によるスペクトル像のドリフトΔs(=0.25μm/℃)を相殺可能なグレーティング14の回転角度Δa、つまり、環境温度が1℃変化したときに必要な回転角度Δaは、上記式(1)の通りであり、具体的には Δa=2.76×10-6radian である。
【0042】
したがって、グレーティング14を支持しているV字形部材21のアーム部材26が温度変化1℃のときに上記の回転角度Δaだけ回転するように構成すれば、グレーティング14の回転角度Δaが実際に実現することになる。
温度変化1℃のときのアーム部材26の回転角度Δa=a'−aとするとき、この回転角度Δaと、ベース部材17の線膨張係数ρbと、グレーティングマウント16の線膨張係数ρmと、アーム部材26(辺JK)の長さyと、アーム部材27(辺JI)の長さzと、アーム部材26,27のなす角度a(=∠IJK)とは、次の関係式(2),(3)を満足する。
【0043】
y/z={A±√(A2−4)}/2 …(2)
A=2cosa+sina・Δa/(ρb−ρm) …(3)
この関係式(2),(3)に対して、本実施形態の分光器10における具体的な数値(a=90°,Δa=2.76×10-6radian,ρb=24.3×10-6degree-1,ρm=23.6×10-6degree-1)を代入することにより、パラメータAの値は A=3.94 と求められ、結果として、アーム部材26(辺JK)とアーム部材27(辺JI)との長さの比(y/z)は y/z=3.67(または1/3.67) と求められる。
【0044】
そして、得られた結果に基づいてアーム部材26,27(辺JK,JI)の長さy,zを決定し、アーム部材26,27のなす角度aが90°となるようにV字形部材21を構築すれば、環境温度が1℃上昇したときに、アーム部材26を上記の回転角度Δaだけ図1の矢印Cの方向に微小回転させることができる。
その結果、アーム部材26の上に取り付けられたグレーティング14も、環境温度が1℃上昇したときに、上記の回転角度Δaだけ図1の矢印Cの方向(入射角度αが小さくなる方向)に微小回転することになる。したがって、前述した要因(3)(4)によるスペクトル像のドリフトΔs(短波長側に0.25μm/℃)を相殺することができる。
【0045】
上記した本実施形態の分光器10によれば、環境温度が変化したときにベース部材17とグレーティングマウント16(V字形部材21)とが異なる量の伸縮をし、この伸縮量の違いに応じてグレーティング14が予め定めた角度だけ微小回転して、スペクトル像の波長分散方向のドリフトを確実に相殺するので、1次元アレイセンサ15の受光面におけるスペクトル像の位置を環境温度が変化しても同じ位置に留めることができる。
【0046】
このため、分光器10の環境温度を一定に保つことが難しく、環境温度が−20℃から+60℃までの範囲において変化した場合でも、安定した測定精度による被測定光のスペクトル測定が可能となる。
また、特別に環境温度をコントロールする必要もなく、分光器10自体に環境温度をコントロール機能を設ける必要もないため、安価で使いやすい分光器10が実現できる。
【0047】
さらに、本実施形態の分光器10では、スペクトル像を受光する素子として1次元ラインセンサ15を用いたので、グレーティング14を固定させた状態でも、多数の波長のスペクトル像を同時に受光することができる。つまり、被測定光が波長の異なる多種類の光を含む場合、被測定光の波長ごとの強度を簡単に測定することができる。
【0048】
このような分光器10は、例えば、波長分割多重(WDM)方式の光通信システムにおいて、光源である半導体レーザ(予め決められた複数の周波数光が重合された光源)(例えば1.5μm帯)から射出される光を分光し、各々の周波数ごとの強度特性を監視する装置(波長モニター)として用いるのに好適である。
光通信機器には一般に厳しい環境温度条件の下で作動することが要求されるため、本実施形態の分光器10を波長モニターとして用い、分光器10による測定結果を半導体レーザにフィードバックすることで、環境温度が変化した場合でも、半導体レーザから射出される光の強度を波長ごとに一定に保つことができ、安定した光通信が可能となる。
【0049】
なお、上記した実施形態では、反射型の回折格子を用いた分光器10の例を説明したが、透過型の回折格子を用いた構成にも本発明を適用できる。また、平面回折格子およびリトローレンズに代えて、1つの凹面回折格子を用いた分光器にも適用できる。さらに、1つのリトローレンズに代えて、コリメート光学系と集光光学系とを別々に配置しても良い。コリメート光学系と集光光学系とは、屈折光学系でも反射光学系でも良い。また、波長分散素子としてグレーティング(回折格子)を用いたが、プリズムを用いることもできる。
【0050】
このような様々な形態の分光器の何れにも、本発明は簡単に適用することができる。つまり、各々の分光器の波長分散素子を上記アーム部材26と同様の回転部材に取り付けるだけで、スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺することができる。つまり、本発明を適用した温度補償機能付き分光器の構成が複雑になることはない。
【0051】
ただし、波長分散素子を回転部材に取り付けるに当たっては、波長分散方向を回転部材の軸方向に対して直交させなければならない。また、この回転部材を含む支持部材(V字形部材21に対応)の線膨張係数ρmや、波長分散素子を除く他の部材(オプティカルファイバ11など)を支持するベース部材の線膨張係数ρbなどの各種パラメータを適切に選択することも必要である。さらに、温度補償に必要な波長分散素子の回転角度Δaは、個々の分光器を設計する際に、最適な値を決定することが好ましい。
【0052】
また、上記した実施形態では、スペクトル像を検出する素子として1次元ラインセンサ15を用いたが、この1次元ラインセンサ15に代えて、射出スリットとディテクタとを用いることもできる。射出スリット(検出素子)は、細長い1つの開口部を有し、この開口部がスペクトル像の形成位置と一致するように配置される。そして、スペクトル像のうち開口部を通過した部分像がディテクタにより受光される。
【0053】
この構成では、射出スリットおよびディテクタを波長分散方向に沿って移動させたり、波長分散素子を波長分散方向と直交する軸まわりに回転させたりすることで、異なる波長の光を測定することができる。このような構成の分光器も、波長分割多重(WDM)方式の光通信システムにおける上記の波長モニターとして用いるのに好適である。
【0054】
さらに、上記した実施形態では、分光器10に被測定光を入射させる入射部材としてオプティカルファイバ11を用いたが、これに代えて入射スリットを用いることもできる。入射スリットは、細長い1つの開口部を有する。
また、上記した実施形態では、リトローレンズ13とグレーティング14とで両側テレセントリック光学系を構成したが、本発明はこれに限定されない。リトローレンズ13とグレーティング14とのテレセン性がずれた構成でも、本発明を適用できる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、環境温度の変化によるスペクトル像の波長分散方向のドリフトを分光器の形態に関わらず確実に軽減できる温度補償機構が組み込まれた簡素な分光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の分光器10の全体構成を示す図である。
【図2】グレーティングマウント16の構造を示す図である。
【図3】グレーティングマウント16の変形を説明する図である。
【符号の説明】
10 分光器
11 オプティカルファイバ
12 ミラー
13 リトローレンズ
14 グレーティング
15 1次元ラインセンサ
16 グレーティングマウント
17 ベース部材
21 V字形部材
24,25 連結部材
26,27 アーム部材
28 変形部材
Claims (8)
- 被測定光を取り込む入射部材と、
該入射部材からの前記被測定光を波長に応じて分散させる波長分散素子と、
前記波長分散素子を間接的に支持する第1支持部材と、
線膨張係数が前記第1支持部材とは異なる材料によって構成され、前記波長分散素子を支持する第2支持部材とを備え、
前記第2支持部材は、弾性変形可能な変形部材を介して互いにそれぞれの一端部で連結された二つのアーム部材を有し、該各アーム部材の他端部には、それぞれ前記第1支持部材に固定され、且つ、環境温度が変化したときに前記第1支持部材の伸縮量を前記各アーム部材に伝達する伝達部材がそれぞれ弾性変形可能な変形部材を介して連結されており、前記各アーム部材のうち一方の該アーム部材には、前記波長分散素子が取り付けられており、前記各変形部材は、それぞれ環境温度が変化したときに前記各伝達部材から伝達される前記第1支持部材の伸縮量と当該第2支持部材の伸縮量との相異に応じて弾性変形し、前記一方のアーム部材は、前記変形部材の弾性変形に応じて微小回転する
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項1に記載の分光装置において、
前記波長分散素子は、その波長分散方向が前記一方のアーム部材の回転軸方向に対して直交する向きで、該一方のアーム部材に取り付けられている
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項1又は2に記載の分光装置において、
更に、前記波長分散素子による分散後の前記被測定光を集光してスペクトル像を形成する集光光学系を備え、
前記一方のアーム部材の回転角度および回転方向は、環境温度の変化による前記スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺するように予め設定されている
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項3に記載の分光装置において、
前記一方のアーム部材は、該アーム部材を設けないときに予め測定された前記環境温度の変化に対する前記スペクトル像のドリフト量に基づいて、前記スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺するように構成されている
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項3又は4に記載の分光装置において、
更に、前記集光光学系で形成された前記スペクトル像を受光する受光素子を備え、
前記集光光学系と、前記受光素子とが、それぞれ前記第1支持部材に支持されている
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の分光装置において、
環境温度が1℃変化したときの前記スペクトル像の波長分散方向のドリフトを相殺可能な前記一方のアーム部材の回転角度をΔaとするとき、
前記第1支持部材の線膨張係数ρbと、前記第2支持部材の線膨張係数ρmと、前記2つのアーム部材のうち一方の長さyおよび他方の長さzと、前記2つのアーム部材のなす角度aとは、以下の関係式を満足する
y/z={A±√(A2−4)}/2
A=2cosa+sina・Δa/(ρb−ρm)
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の分光装置において、
更に、前記入射部材からの光をコリメートして前記波長分散素子に入射させるコリメート光学系を備え、
前記入射部材と前記コリメート光学系とが、それぞれ前記第1支持部材に支持されている
ことを特徴とする分光装置。 - 請求項7に記載の分光装置において、
前記コリメート光学系と前記集光光学系とは、少なくとも1枚の共通のレンズを含む
ことを特徴とする分光装置。
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