JPH09218091A - ダイオードアレー分光測光器 - Google Patents

ダイオードアレー分光測光器

Info

Publication number
JPH09218091A
JPH09218091A JP2157296A JP2157296A JPH09218091A JP H09218091 A JPH09218091 A JP H09218091A JP 2157296 A JP2157296 A JP 2157296A JP 2157296 A JP2157296 A JP 2157296A JP H09218091 A JPH09218091 A JP H09218091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diode array
diffraction grating
casing
holder
spectrophotometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2157296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuraikuzekku Karlston
カールストン・クライクゼック
Duumaa Bernhard
ベルンハルド・デューマー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Priority to JP2157296A priority Critical patent/JPH09218091A/ja
Publication of JPH09218091A publication Critical patent/JPH09218091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイオードアレー分光測光器において、入口ス
リットおよびダイオードアレーに対し、回折格子を熱
的、機械的に安定に固定するための装置および方法を提
供する。 【解決手段】本発明の一実施例によれば、入口スリット
装置、回折格子、ダイオードアレー、および、これらの
要素の相対的位置を定めるケーシングを備えたダイオー
ドアレー分光測光器が提供される。ケーシングおよび、
回折格子を受けるホルダーは、ダイオードアレーの熱膨
張係数に適合した熱膨張係数を有するセラミックから形
成される。格子ホルダーは、円筒形外表面を有し、ケー
シングの円錐台状の開口部に配置される。格子ホルダー
と円錐台状開口部との間に、セラミックまたはガラスか
らなる複数の充填要素が存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入口スリット装置、回折
格子、ダイオードアレー、およびこれらの構成要素の相
対的位置を定めるケーシングを基本的構成要素とするダ
イオードアレー分光測光器に関する。本発明は特に入口
スリットとダイオードアレーに対する回折格子の調整と
固定に関する。
【0002】
【従来の技術】入口スリット装置、回折格子およびダイ
オードアレーを有するダイオードアレー分光測光器は入
口スリット装置の入口スリットを回折格子を介してダイ
オードアレー上に結像する。光のスペクトル分割に加え
て、回折格子は通常凹面鏡の結像機能に相当する結像機
能を有する。
【0003】ダイオードアレー分光測光器のフォトダイ
オードアレーの長さは通常約12.5 mmから25 mmの間であ
り、解像度の高い機器には通常長さが約25 mmのダイオ
ードアレーが用いられる。UV/VISダイオードアレー分光
測光器は200 nmから800 nmの波長範囲をカバーし、約40
nm/mmの線形分散を行なう。多くのアプリケーションに
おいて0.05 nm未満の波長の再現性と広い温度範囲にわ
たって1nmより高い精度が必要とされる。これは、動作
温度範囲における回折格子およびダイオードアレーに対
する入口スリットの構成は、日常の使用において不可避
的に発生する衝撃や振動の条件下においてもマイクロメ
ートル以下の機械的安定性および熱安定性を持っていな
ければならないことを意味する。
【0004】また、ダイオードアレー分光測光器を用い
る場合、この装置を組み立てるさいにその光学的構成要
素の相対的位置、すなわち回折格子とダイオードアレー
とに対する入口スリットの位置を調整することが必要で
ある。調整を行なった後、調整された構成要素を上述し
たような機械的安定性および熱機械的安定性が得られる
ように固定しなければならない。ダイオードアレー分光
測光器の各光学的構成要素の熱膨張係数の違いに起因す
る変位を最小限にする方法として、US-A-4,709,989号に
は分光測光器のケーシングをその熱膨張係数が分光測光
器の光学要素に用いられるレンズの熱膨張係数に適合さ
れた圧縮磁器材料を用いて構成することができることが
説明されている。
【0005】US-S-4,805,993号には、ケーシングによっ
て相対的に保持されたスリット、ダイオードアレーおよ
び回折格子を有する別のダイオードアレー分光測光器が
開示されている。回折格子のケーシングに対する位置を
調整し固定するために、回折格子の裏に調整中マニプレ
ータで保持するためのペグが設けられる。この回折格子
を配置プレート(layout plate)を用いてX軸およびY軸
に沿って移動させ、またこれらの軸を中心に回転させる
ことができる。Z軸方向への変位を可能にするために、
この回折格子を配置プレートの円筒状の開口部内で移動
させることができる。この既知のダイオードアレー分光
測光器の回折格子と配置プレートはいずれもガラス製で
ある。ここに説明したプレートを用いてダイオードアレ
ー分光測光器の回折格子の調整および固定を行なう構造
は、製造上の観点、また調整および固定の各段階での取
り扱いの観点の両方から見て複雑である。この周知のダ
イオードアレー分光測光器を用いる場合、上述した回折
格子の調整の後にダイオードアレーの微調整を行なわな
ければならない。これは回折格子の調整の自由度には限
界があるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、入口スリッ
トおよびダイオードアレーに対し、回折格子を熱的、機
械的に安定に固定するための装置および方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の重要な特
徴として、本発明は周知の分光測光器の熱補償はケーシ
ング、入口スリット、および回折格子の挙動を考慮に入
れて行なわれるが、ダイオードアレーの熱膨張を補償す
ることができないという認識に基づく。
【0008】後に詳述するように、本発明は、回折格子
を保持し、ケーシングに取り付けられ、入口スリット装
置とダイオードアレーに対する回折格子の位置を調整可
能に定める回折格子ホルダーの熱膨張係数をダイオード
アレーの熱膨張係数に適合させることによって、測定さ
れた波長の温度依存性を最小限にすることができるとい
う認識に基づく。
【0009】かかる目的のために、本発明は入口スリッ
ト装置、回折格子、ダイオードアレー、入口スリット装
置とダイオードアレーの相対的位置を定めるケーシン
グ、および回折格子を受けるためのケーシングに取り付
けられた回折格子ホルダーを有するダイオードアレー分
光測光器を提供するものであり、このホルダーは回折格
子を入口スリット装置とダイオードアレーに対して調整
可能な位置に固定するのに用いられ、ケーシングと回折
格子ホルダーはその熱膨張係数をダイオードアレーの熱
膨張係数に適合させたセラミックで製作される。
【0010】本発明の一実施例では、上述したタイプの
ダイオードアレー分光測光器において、ダイオードアレ
ーをシリコンで製作し、セラミックを2.5×10-6 K-1
熱膨張係数を有するものとする。
【0011】本発明の一実施例では、上述したタイプの
ダイオードアレー分光測光器において、ダイオードアレ
ーのセラミックをシリケートセラミックとする。
【0012】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、ダイオードア
レーのシリケートセラミックを3つの成分からなる系Al
2O3-MgO-SiO2に属するものとする。
【0013】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、ダイオードア
レーのケーシングとケーシングに取り付けられた回折格
子ホルダーを同じセラミックで製作する。
【0014】上述した周知のダイオードアレー分光測光
器に対する本発明の他の重要な特徴は、本発明が入口ス
リット装置、回折格子、ダイオードアレーおよびケーシ
ングを有するダイオードアレー分光測光器を、この分光
測光器の組み立てと回折格子の調整を容易にしながら、
完成された構造の機械的安定性と熱安定性をより高いも
のにするように構成することを目的とすることである。
【0015】これを行なうために、本発明は入口スリッ
ト装置、回折格子、ダイオードアレー、入口スリット装
置とダイオードアレーの相対的位置を定めるケーシン
グ、ケーシングに設けられた円錐台状の開口部、円筒ス
リーブ状の外面を有する、回折格子を受けるための回折
格子ホルダー、および円錐台状の開口部の壁と回折格子
ホルダーの外面の間に配設された少なくとも3つの充填
要素を有するダイオードアレー分光測光器を提供するも
のである。
【0016】本発明の一実施例では、上述したタイプの
ダイオードアレー分光測光器において、充填要素を回折
格子ホルダーの円筒状の外面と円錐台状の開口部の壁の
両方に接着あるいはブレーシングする。
【0017】本発明の一実施例では、上述したタイプの
ダイオードアレー分光測光器において、それぞれの充填
要素は円筒状の基部と球状の上部を有するか、あるいは
回折格子に球状に取り付けられ、円筒状の基部の円周面
は回折格子ホルダーの円筒状の外面に接着あるいはブレ
ーシングされ、球状の上部は円錐台状の開口部の壁に接
着あるいはブレーシングされる。
【0018】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、ケーシングと
回折格子ホルダーはダイオードアレーの熱膨張係数に一
致した熱膨張係数を有するセラミックで製作される。
【0019】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、回折格子ホル
ダーとケーシングをシリケートセラミックで製作する。
【0020】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、充填要素はそ
の熱膨張係数が基本的にダイオードアレーの熱膨張係数
と同じであるガラスで製作される。
【0021】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、充填要素が回
折格子ホルダーとケーシングと同じセラミックで製作さ
れる。
【0022】本発明の他の実施例では、上述したタイプ
のダイオードアレー分光測光器において、2組の充填要
素が設けられ、一方の組の充填要素が円周面と球状の上
部の間を伸張する距離が他の組の充填要素が伸張する距
離より大きい。
【0023】上記の問題点を解決するために、本発明は
さらにダイオードアレー分光測光器の入口スリット装置
とダイオードアレーに対して回折格子を調整し、固定す
る方法であって、円錐台状の開口部を有するケーシング
を設けるステップ、入口スリット装置とダイオードアレ
ーをケーシングに対して固定するステップ、円筒状の外
面と回折格子を有する回折格子ホルダーを設けるステッ
プ、回折格子ホルダーをケーシングの円錐台状の開口部
内に配設するステップ、ケーシングの円錐台状の開口部
に対する回折格子ホルダーの位置を調整するステップ、
ケーシング内の回折格子ホルダーの円筒状の外面と円錐
台状の開口部の間のギャップに少なくとも3つの充填要
素を、それぞれの充填要素が円筒状の外面と円錐台状の
開口部の両方に当接するように入れるステップ、および
充填要素を円筒状の外面と円錐台状の開口部に接着する
ステップ、を有する方法を提供する。
【0024】この方法の一変更態様では、充填要素を入
れるステップは、小数の充填要素を円筒状の外面と円錐
台状の開口部の間のギャップに入れるステップ、この小
数の充填要素を速効性接着剤を用いて接着することによ
って回折格子ホルダーをケーシングに仮固定するステッ
プ、追加の充填要素をケーシング内のギャップに入れる
ステップ、および回折格子ホルダーをケーシングに対す
る最終的な位置に固定するステップ、を有する。
【0025】この方法の一変更態様では、接着ステップ
において耐熱接着剤が用いられる。
【0026】この方法の一変更態様は、さらに、仮固定
に用いられる充填要素をケーシング内のギャップから取
り出すステップを含む。
【0027】
【実施例】図1には、入口スリットを形成する光学装置
3(以下入口スリット装置3と称する)、回折格子4、
およびダイオードアレー5を有するダイオードアレー分
光測光器を示す。
【0028】説明をわかりやすくするために、ケーシン
グ1は図1の概略図には示さず、図2および図3にのみ
示す。従来の方法では、ケーシング1は入口スリット装
置3、回折格子4、およびダイオードアレー5の相対的
な位置を定めるはたらきをする。ダイオードアレー分光
測光器に採用される従来の方法では、回折格子4は入口
スリット装置3によって形成される入口スリットを、入
射光の波長に応じてダイオードアレー5の要素の1つに
結像する。入口スリット装置3とダイオードアレー5は
X-Y平面内の特定の位置になければならない。ここで
は、軽度な調整誤差をY軸上に薄い色の矢印で示し、重
大な調整誤差をX軸上に濃い色の矢印で示す。回折格子
4はX-Y平面におけるその位置、Z軸上のその距離、およ
びXおよびYの両方の軸を中心とするその旋回の方向につ
いて正しく調整しなければならない。ここでは、重要な
調整については濃い色の矢印で、重要度のより低い調整
については薄い色の矢印で、また中間的な重要度の調整
については斜線を施した矢印で示す。
【0029】さらに、本発明によれば、熱膨張係数の選
択は、ダイオードアレーの熱膨張係数を目標熱膨張係数
とし、関連部品について適当な材料を選択して、熱的挙
動を左右する構成要素の熱膨張係数をこの目標熱膨張係
数に適合させることによって行なわなければならない。
【0030】本発明によれば、回折格子ホルダーの熱膨
張係数は回折格子構造の形状に大きな影響を及ぼし、さ
らにケーシングの熱膨張係数がこの形状を左右する。し
たがって、本発明の原理によれば、ケーシング、回折格
子ホルダー、およびダイオードアレーの熱膨張係数を相
互に適合させることによって温度誤差が最小限となる。
ダイオードアレーは通常シリコンで製作されるため、そ
の熱膨張係数は通常2.5×10-6 K-1である。
【0031】したがって、本発明によれば、ケーシング
と回折格子ホルダーは熱膨張係数ができるだけシリコン
の熱膨張係数に近いセラミックで製作される。これは、
従来技術においてはケーシングの材料の選定のさいに
は、光学系に通常使用されるレンズの熱膨張係数への適
合性(材料ZKN-7の場合5×10-6 K-1)が要求されるの
とはかなり異なる。したがって、本発明の対象とする部
品の有効熱膨張係数は従来技術の約2分の1でよいこと
になる。
【0032】本発明によれば、ケーシング1、回折格子
ホルダー2、および回折格子ホルダーと一体になった回
折格子3の材料として3つの成分からなる系Al2O3-MgO-
SiO2のシリケートセラミックが用いられる。これは、こ
のセラミックは特定の混合率を選択することによって2.
5×10-6 K-1の熱膨張係数に周知の方法で適合させるこ
とができるためである。乾式プレス法を用いることによ
って、ケーシング1、回折格子ホルダー2、および回折
格子自体をこのシリケートセラミックから低コストで製
作することができる。
【0033】次に、図2および図3を参照して、特に簡
単で、正確に調整することができ、熱安定性の高い回折
格子ホルダーの実施例を説明する。
【0034】ケーシング1は、このケーシングの外部に
向かって広がった円錐台状の開口部7を有する。前述し
たように、ケーシング1はシリケートセラミックで製作
される。
【0035】回折格子ホルダー2(これもこのシリケー
トセラミックで製作される)は基本的には円筒状の外面
6を有する平坦な円筒状の本体からなり、この本体の主
要な面に凹面鏡と同様な回折格子4が固定される。回折
格子ホルダー2の円筒状の外面6と円錐台状の開口部7
の壁の間には、複数の充填要素8、8’が設けられる。
図示する実施例では、これらの充填要素は円筒状の基部
9と球状の上部10を有する。これらの充填要素は好適に
は回折格子ホルダー2とケーシング1と同じセラミック
で製作される。しかし、これらの充填要素はガラスで製
作することもできる。
【0036】このダイオードアレー分光測光器を組み立
てるさいには、入口スリット装置3とダイオードアレー
5がまずケーシング1に設けた凹み(図示せず)に接着
されるか、あるいは適当な方法で機械的に固定される。
したがって、これらは調整を行なうことなく固定され
る。
【0037】次に、回折格子ホルダー2がコレットある
いは真空吸引装置を用いて開口部7に挿入され、調整さ
れる。ケーシング内の円錐台状の開口部7と円筒状スリ
ーブ6の間のギャップの大きさはほぼ均一である。ここ
では、調整過程ではダイオードアレー5からの電気的測
定値が用いられる。
【0038】次に、小数の充填要素8(たとえば3つ)
を用いて、これらの要素を速効性接着剤でコーティング
し、回折格子ホルダー2の円筒状の壁6と円錐台状の開
口部7の間に挿入することによって仮固定が行なわれ
る。これらの要素の平坦な基部が円筒状の壁6に当接
し、球状の上部10が円錐台状の開口部7の壁に当接す
る。
【0039】この仮固定の後、所望の数の追加の充填要
素8、8’が所定の角度だけ離された状態でケーシング
と回折格子ホルダーの間の上記のギャップに挿入され
る。好適には、図3に示すような態様で固定用の2つの
物理的に離れた充填要素群を形成するために、少なくと
も2つの軸長の異なる充填要素8、8’が用いられる。
これらの充填要素は紫外線で硬化する接着剤でコーティ
ングされ、分光測光器の最高動作温度よりかなり高いい
わゆるガラス温度TGを有する。ガラス転移温度としては
140℃が適正と考えられる。
【0040】紫外線による硬化は、この構造の上面に紫
外線を当てることによって図3に示す垂直方向の調整位
置において行なわれる。接着剤を紫外線で均一に硬化さ
せるためには、充填要素をガラス製とすることが実際的
であると考えられる。
【0041】しかし、紫外線による接着剤の硬化を抑さ
えたい場合、セラミックの充填要素を使用することが好
適である。
【0042】ここに説明した実施例と異なり、球状の充
填要素8、8’を用いることもできる。この場合、低品
質の球すなわち同心性の低い球を使用することができ
る。これは、それによって調整精度に悪影響が出ないた
めである。
【0043】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。 [実施態様1]入口スリット装置(3)、回折格子
(4)、ダイオードアレー(5)、入口スリット装置
(3)とダイオードアレー(5)の相対的位置を定め
る、円錐台状の開口部(7)を設けたケーシング
(1)、回折格子(4)を受けるための、円筒状スリー
ブの形状の外面(6)を有する回折格子ホルダー
(2)、および円錐台状の開口部(7)と回折格子ホル
ダー(2)の外面(6)の間に配設された少なくとも3
つの充填要素を有するダイオードアレー分光測光器。 [実施態様2]充填要素が回折格子ホルダー(2)の円筒
状の外面(6)と円錐台状の開口部(7)の壁の両方に
接着あるいはブレーシングされた実施態様1に記載のダ
イオードアレー分光測光器。 [実施態様3]それぞれの充填要素(8)は円筒状の基部
(9)と球状の上部(10)を有し、円筒状の基部(9)
の円周面(11)は回折格子ホルダー(2)の円筒状の外
面(6)に接着あるいはブレーシングされ、球状の上部
(10)は円錐台状の開口部(7)の壁に接着あるいはブ
レーシングされた実施態様1あるいは実施態様2に記載
のダイオードアレー分光測光器。 [実施態様4]ケーシング(1)と回折格子ホルダー
(2)はダイオードアレー(5)の熱膨張係数に一致し
た熱膨張係数を有するセラミックで製作される上記の実
施態様の少なくとも1つに記載のダイオードアレー分光
測光器。 [実施態様5]回折格子ホルダー(2)とケーシング
(1)はシリケートセラミックで製作される、上記の実
施態様の少なくとも1つに記載のダイオードアレー分光
測光器。 [実施態様6]充填要素(8)は回折格子ホルダー(2)
およびケーシング(1)と同じセラミックで製作される
実施態様1から実施態様5のうちの少なくとも1つに記
載のダイオードアレー分光測光器。 [実施態様7]充填要素(8)は熱膨張係数が基本的には
ダイオードアレー(5)の熱膨張係数と同じであるガラ
スで製作される実施態様1から実施態様5のうちの少な
くとも1つに記載のダイオードアレー分光測光器。 [実施態様8]2組の充填要素(8)、(8’)が設けら
れ、一方の組の充填要素(8)が円周面(11)と球状の
上部(10)の間を伸張する距離が他の組の充填要素
(8’)が伸張する距離より大きい上記の実施態様の少
なくとも1つに記載のダイオードアレー分光測光器。 [実施態様9]ダイオードアレー分光測光器の入口スリッ
ト装置とダイオードアレーに対して回折格子を調整し、
固定する方法であって、円錐台状の開口部を有するケー
シングを設けるステップ、入口スリット装置とダイオー
ドアレーをケーシングに対して固定するステップ、円筒
状の外面と回折格子を有する回折格子ホルダーを設ける
ステップ、回折格子ホルダーをケーシングの円錐台状の
開口部内に配設するステップ、ケーシングの円錐台状の
開口部に対する回折格子ホルダーの位置を調整するステ
ップ、ケーシング内の回折格子ホルダーの円筒状の外面
と円錐台状の開口部の間のギャップに少なくとも3つの
充填要素を、それぞれの充填要素が円筒状の外面と円錐
台状の開口部の両方に当接するように入れるステップ、
および充填要素を円筒状の外面と円錐台状の開口部に接
着あるいはブレーシングするステップ、を有する方法。 [実施態様10]充填要素を入れるステップが、小数の充填
要素をケーシング内の円筒状の外面と円錐台状の開口部
の間のギャップに入れるステップ、この小数の充填要素
を速効性接着剤を用いて接着することによって回折格子
ホルダーをケーシングに仮固定するステップ、追加の充
填要素をケーシング内のギャップに入れるステップ、お
よび回折格子ホルダーを耐熱接着剤を用いてケーシング
に対する最終的な位置に固定するステップ、を有する実
施態様9に記載の方法。 [実施態様11]仮固定に用いられる充填要素をケーシング
内のギャップから取り出すステップを含む実施態様10に
記載の方法。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、入口スリットおよびダイオードアレーに対
し、回折格子を熱的、機械的に安定に固定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイオードアレー分光測光器の主たる機能要素
の概略図である。
【図2】回折格子を受け、分光測光器のケーシングに対
するその位置を調整可能に固定する回折格子ホルダーの
平面図である。
【図3】図2に示す回折格子ホルダーの垂直方向の断面
図である。
【符号の説明】
1:ケーシング 2:回折格子ホルダー 3:入口スリット装置 4:回折格子 5:ダイオードアレー 6:回折格子ホルダー2の外面 7:回折格子ホルダー2の開口部 8、8’:充填要素 9:充填要素の基部 10:実施例の上部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口スリット装置と、 回折格子と、 ダイオードアレーと、 入口スリット装置とダイオードアレーとの相対的位置を
    定める、円錐台状の開口部を設けたケーシングと、 回折格子を受けるための、円筒状スリーブの形状の外面
    を有する回折格子ホルダーと、 円錐台状の開口部と回折格子ホルダーの外面との間に配
    設された少なくとも3つの充填要素と、 を備えて成るダイオードアレー分光測光器。
JP2157296A 1996-02-08 1996-02-08 ダイオードアレー分光測光器 Pending JPH09218091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2157296A JPH09218091A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 ダイオードアレー分光測光器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2157296A JPH09218091A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 ダイオードアレー分光測光器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09218091A true JPH09218091A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12058752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2157296A Pending JPH09218091A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 ダイオードアレー分光測光器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09218091A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003062776A1 (fr) * 2002-01-24 2003-07-31 Nikon Corporation Spectroscope

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003062776A1 (fr) * 2002-01-24 2003-07-31 Nikon Corporation Spectroscope
US7173695B2 (en) 2002-01-24 2007-02-06 Nikon Corporation Spectroscope with thermal compensation mechanism
CN100425958C (zh) * 2002-01-24 2008-10-15 株式会社尼康 分光镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4710025B2 (ja) 分光計
US6343166B1 (en) Three-port filter and method of manufacture
US6767139B2 (en) Six-port optical package and method of manufacturing
US7187826B2 (en) Multiple-port optical package and DWDM module
US20020075916A1 (en) Laser device and lens position adjustment method in the laser device
US6582135B2 (en) Method of matching optical elements and fiber ferrules
US5615010A (en) Diode array spectrophotometer
US20020118929A1 (en) Precision fiber ferrules
US20040212802A1 (en) Optical device with alignment compensation
JPH08254463A (ja) ダイオードアレー分光測光器
JP3677593B2 (ja) 光分波器及びその調心組立方法
KR20120052364A (ko) 광학 소자용 홀딩 장치
US7044653B2 (en) Microassembly and method for using same
US20020106155A1 (en) Methods of making a multiple-port optical package
TW200303427A (en) Filter module
JPH09218091A (ja) ダイオードアレー分光測光器
US20040214483A1 (en) Driving apparatus, optical system, exposure apparatus and device fabrication method
US20020094172A1 (en) Precision fiber ferrules
KR101893623B1 (ko) 2개의 광학 부품을 위한 다단계 조절형 마운트 어셈블리
JPS63107021A (ja) 位置決め装置
JP2014515881A (ja) ファセットミラーデバイス
US6702476B2 (en) Optical fiber device having attachment to optical device package
JP3720650B2 (ja) 光結合装置
US5750978A (en) Method and apparatus for temperature compensated optical sensor mounting
JPH09127376A (ja) 光半導体モジュール及びその組み立て方法