JP2002031572A - 分光器及びこれを備えた光スペクトラムアナライザ - Google Patents
分光器及びこれを備えた光スペクトラムアナライザInfo
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J3/00—Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
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- G01J3/18—Generating the spectrum; Monochromators using diffraction elements, e.g. grating
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- G01—MEASURING; TESTING
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- G01J3/00—Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
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- G01J3/0286—Constructional arrangements for compensating for fluctuations caused by temperature, humidity or pressure, or using cooling or temperature stabilization of parts of the device; Controlling the atmosphere inside a spectrometer, e.g. vacuum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分光器若しくはこれを用いた光スペクトラム
アナライザにおいて、周囲の温度が変化しても精度よく
所定の波長の光を分光できるようにする。 【解決手段】適切な線膨張率を有する材料で平面回折格
子13を形成して、平面回折格子13以外の部材の熱伸
縮に起因する凹面鏡14の反射光の波長の変動を、平面
回折格子13の熱伸縮に起因する凹面鏡14の反射光の
波長の変動で相殺或いは小さくする。各部材を固定する
基板10aの熱伸縮に起因した各部材の配置変化が回折
光の波長に与える影響についても、同様の原理で対処す
る。
アナライザにおいて、周囲の温度が変化しても精度よく
所定の波長の光を分光できるようにする。 【解決手段】適切な線膨張率を有する材料で平面回折格
子13を形成して、平面回折格子13以外の部材の熱伸
縮に起因する凹面鏡14の反射光の波長の変動を、平面
回折格子13の熱伸縮に起因する凹面鏡14の反射光の
波長の変動で相殺或いは小さくする。各部材を固定する
基板10aの熱伸縮に起因した各部材の配置変化が回折
光の波長に与える影響についても、同様の原理で対処す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲の温度変化に
よらず精度よく所望の波長を光を取り出す分光器と、こ
の分光器を備えた光スペクトラムアナライザに関する。
よらず精度よく所望の波長を光を取り出す分光器と、こ
の分光器を備えた光スペクトラムアナライザに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の光スペクトラムアナライザ
の一例を示す。光スペクトラムアナライザ100は、ツ
ェルニ・ターナ型の分散式の分光器110と、分光器1
10を制御するとともに分光器110による分光結果を
解析するする解析制御部120と、測定結果を表示する
表示部130とから構成される。
の一例を示す。光スペクトラムアナライザ100は、ツ
ェルニ・ターナ型の分散式の分光器110と、分光器1
10を制御するとともに分光器110による分光結果を
解析するする解析制御部120と、測定結果を表示する
表示部130とから構成される。
【0003】これらのうち、分光器110は、光源20
0からの入射光を通す入射スリット111と、入射スリ
ット111の透過光を平行光に変換して反射する凹面鏡
112と、凹面鏡112からの平行光を回折してする平
面回折格子113と、平面回折格子113からの回折光
の一部を反射しつつ集光する凹面鏡114と、凹面鏡1
14からの反射光を出光する出射スリット115と、出
射スリット115からの出射光の強度を測定して解析制
御部120に出力する受光器116と、により概略構成
される。すなわち、分光器110は、平面回折格子11
3により回折された光のうち、凹面鏡114方向に回折
される波長の光を集光してその強度を測定する分光器で
ある。ここで、平面回折格子113はモータ113aに
よって回転し、凹面鏡114方向に回折される光の波長
を変更する。モータ113aは解析制御部120で制御
される。すなわち、解析制御部120はモータ113a
を介して平面回折格子113の角度を制御することで、
受光器116が受光する光の波長を制御する。言い換え
れば、解析制御部120は平面回折格子113を所定の
角度に設定することで所定の波長の光の強度を測定す
る。
0からの入射光を通す入射スリット111と、入射スリ
ット111の透過光を平行光に変換して反射する凹面鏡
112と、凹面鏡112からの平行光を回折してする平
面回折格子113と、平面回折格子113からの回折光
の一部を反射しつつ集光する凹面鏡114と、凹面鏡1
14からの反射光を出光する出射スリット115と、出
射スリット115からの出射光の強度を測定して解析制
御部120に出力する受光器116と、により概略構成
される。すなわち、分光器110は、平面回折格子11
3により回折された光のうち、凹面鏡114方向に回折
される波長の光を集光してその強度を測定する分光器で
ある。ここで、平面回折格子113はモータ113aに
よって回転し、凹面鏡114方向に回折される光の波長
を変更する。モータ113aは解析制御部120で制御
される。すなわち、解析制御部120はモータ113a
を介して平面回折格子113の角度を制御することで、
受光器116が受光する光の波長を制御する。言い換え
れば、解析制御部120は平面回折格子113を所定の
角度に設定することで所定の波長の光の強度を測定す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】分光器110を構成す
る各部材は、その基板も含めて熱膨張・熱収縮する。従
って、凹面鏡114の平面回折格子113に対する相対
位置は周囲の温度によって微妙に変化する。従って、平
面回折格子113を所定の角度に設定しても所定の波長
の光を分光できない可能性があった。本発明の課題は、
周囲の温度が変化しても精度よく所定の波長の光を分光
できるようにすることである。
る各部材は、その基板も含めて熱膨張・熱収縮する。従
って、凹面鏡114の平面回折格子113に対する相対
位置は周囲の温度によって微妙に変化する。従って、平
面回折格子113を所定の角度に設定しても所定の波長
の光を分光できない可能性があった。本発明の課題は、
周囲の温度が変化しても精度よく所定の波長の光を分光
できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、入射光を回折する回折格子
(例えば平面回折格子13)と、前記回折格子による回
折光から所望の波長の光のみを選択光として選択する選
択手段(例えば凹面鏡14)とを備える分光器(10)
において、前記回折格子以外の部材の熱伸縮に起因す
る、同一選択条件における前記選択光の波長変動を、前
記回折格子の熱伸縮に起因する、同一選択条件における
前記選択光の波長変動で相殺あるいは小さくするよう
に、前記回折格子を形成する材料を選択したことを特徴
とする。
め、請求項1記載の発明は、入射光を回折する回折格子
(例えば平面回折格子13)と、前記回折格子による回
折光から所望の波長の光のみを選択光として選択する選
択手段(例えば凹面鏡14)とを備える分光器(10)
において、前記回折格子以外の部材の熱伸縮に起因す
る、同一選択条件における前記選択光の波長変動を、前
記回折格子の熱伸縮に起因する、同一選択条件における
前記選択光の波長変動で相殺あるいは小さくするよう
に、前記回折格子を形成する材料を選択したことを特徴
とする。
【0006】回折格子も温度変化に伴って熱伸縮する。
回折格子が伸縮するとその格子定数も変化し、同一波長
の光の回折角度も変化する。このため、回折格子の熱伸
縮は選択手段による選択光に変動を与える。この変動量
或いは向きは、回折格子の材料を変更することで調節可
能である。従って、請求項1記載の発明のように、回折
格子を構成する材料を適当に選択することで、回折格子
以外の部材の熱伸縮に起因する、同一選択条件における
選択光の波長変動を、回折格子の熱伸縮に起因する、同
一選択条件における選択光の波長変動で相殺あるいは小
さくできる。すなわち、周囲の温度が変化しても精度よ
く所定の光を分光する分光器となる。
回折格子が伸縮するとその格子定数も変化し、同一波長
の光の回折角度も変化する。このため、回折格子の熱伸
縮は選択手段による選択光に変動を与える。この変動量
或いは向きは、回折格子の材料を変更することで調節可
能である。従って、請求項1記載の発明のように、回折
格子を構成する材料を適当に選択することで、回折格子
以外の部材の熱伸縮に起因する、同一選択条件における
選択光の波長変動を、回折格子の熱伸縮に起因する、同
一選択条件における選択光の波長変動で相殺あるいは小
さくできる。すなわち、周囲の温度が変化しても精度よ
く所定の光を分光する分光器となる。
【0007】請求項2記載の発明は、入射光を回折する
回折格子(例えば平面回折格子13)と、前記回折格子
による回折光から所望の波長の光のみを選択光として選
択する選択手段(例えば凹面鏡14)とを備える分光器
(10)において、各部材を固定する基板の熱伸縮によ
る各部材の配置変化に起因する、同一選択条件における
前記選択光の波長変動を、前記回折格子の熱伸縮に起因
する、同一選択条件における前記選択光の波長変動で相
殺あるいは小さくするように、前記回折格子を形成する
材料を選択したことを特徴とする。
回折格子(例えば平面回折格子13)と、前記回折格子
による回折光から所望の波長の光のみを選択光として選
択する選択手段(例えば凹面鏡14)とを備える分光器
(10)において、各部材を固定する基板の熱伸縮によ
る各部材の配置変化に起因する、同一選択条件における
前記選択光の波長変動を、前記回折格子の熱伸縮に起因
する、同一選択条件における前記選択光の波長変動で相
殺あるいは小さくするように、前記回折格子を形成する
材料を選択したことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の原理により、周囲の温度が変化しても精度よく所
定の光を分光する分光器となる。
同様の原理により、周囲の温度が変化しても精度よく所
定の光を分光する分光器となる。
【0009】ここで、分光器の種類としては、例えば請
求項3に記載するようにツェルニ・ターナー型分散式と
する。また、前記した材料の具体例としては、例えば請
求項4に記載するように、パイレックスガラスとする。
求項3に記載するようにツェルニ・ターナー型分散式と
する。また、前記した材料の具体例としては、例えば請
求項4に記載するように、パイレックスガラスとする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の分光器を備えた光スペクトラムアナライ
ザ(1)であることを特徴とする。請求項5記載の発明
によれば、周囲の温度変化によらず精度よく所定の光を
分光してその強度を測定できる。
ずれかに記載の分光器を備えた光スペクトラムアナライ
ザ(1)であることを特徴とする。請求項5記載の発明
によれば、周囲の温度変化によらず精度よく所定の光を
分光してその強度を測定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。図1
に示すように、光スペクトラムアナライザ1は、ツェル
ニ・ターナ型の分散式の分光器10と、分光器10を制
御するとともに分光器10による分光結果を解析するす
る解析制御部20と、測定結果を表示する表示部30と
から構成される。これらのうち、解析制御部20は解析
制御部120と概略同じ構成であり、表示部30は表示
部130と概略同じ構成である。
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。図1
に示すように、光スペクトラムアナライザ1は、ツェル
ニ・ターナ型の分散式の分光器10と、分光器10を制
御するとともに分光器10による分光結果を解析するす
る解析制御部20と、測定結果を表示する表示部30と
から構成される。これらのうち、解析制御部20は解析
制御部120と概略同じ構成であり、表示部30は表示
部130と概略同じ構成である。
【0012】分光器10は、光源200からの入射光を
通す入射スリット11と、入射スリット11の透過光を
平行光に変換して反射する凹面鏡12と、凹面鏡112
からの平行光を回折してする平面回折格子13及びこれ
を回転させるモータ13aと、平面回折格子13からの
回折光の一部を反射しつつ集光する凹面鏡14と、凹面
鏡14からの反射光を出光する出射スリット15と、出
射スリット15からの出射光の強度を測定して解析制御
部20に出力する受光器16と、により概略構成され
る。これらのうち、平面回折格子13以外は従来の分光
器110の各部材と同じ構成である。また、上述した各
部材は基板10aの上に固定されている。
通す入射スリット11と、入射スリット11の透過光を
平行光に変換して反射する凹面鏡12と、凹面鏡112
からの平行光を回折してする平面回折格子13及びこれ
を回転させるモータ13aと、平面回折格子13からの
回折光の一部を反射しつつ集光する凹面鏡14と、凹面
鏡14からの反射光を出光する出射スリット15と、出
射スリット15からの出射光の強度を測定して解析制御
部20に出力する受光器16と、により概略構成され
る。これらのうち、平面回折格子13以外は従来の分光
器110の各部材と同じ構成である。また、上述した各
部材は基板10aの上に固定されている。
【0013】平面回折格子13は、形状は平面回折格子
113と概略同じであるが、その材料は、以下の基準で
適宜選択される。具体的な例としては、パイレックスガ
ラスや、ボロシリケート・クラウン・ガラスの一種であ
るBK7がある。
113と概略同じであるが、その材料は、以下の基準で
適宜選択される。具体的な例としては、パイレックスガ
ラスや、ボロシリケート・クラウン・ガラスの一種であ
るBK7がある。
【0014】分光器10において、出射スリット15か
ら出射する光の波長λは、以下の式で表される。 λ=(d/m)×cosθ×(sinα+sinβ)・・・(1) ここで、m:回折次数、d:格子定数、θ:入射光と溝
の深さ方向とがなす角度、α:回折格子への入射光の入
射角、β:回折格子からの出射光の出射角である。各角
度については図2に図示する。ここで、平面回折格子1
3を構成する材料の線膨張係数をkとすると、1℃あた
りのdの変化量Δd=kである。従って、他の条件に変
化がない場合、1℃あたりのλの変化量Δλは、以下の
式で表される。 Δλ=(k/m)×(sinα+sinβ)・・・(2)
ら出射する光の波長λは、以下の式で表される。 λ=(d/m)×cosθ×(sinα+sinβ)・・・(1) ここで、m:回折次数、d:格子定数、θ:入射光と溝
の深さ方向とがなす角度、α:回折格子への入射光の入
射角、β:回折格子からの出射光の出射角である。各角
度については図2に図示する。ここで、平面回折格子1
3を構成する材料の線膨張係数をkとすると、1℃あた
りのdの変化量Δd=kである。従って、他の条件に変
化がない場合、1℃あたりのλの変化量Δλは、以下の
式で表される。 Δλ=(k/m)×(sinα+sinβ)・・・(2)
【0015】また、基板10aはアルミニウム製である
場合が多く、周囲の温度変化により熱伸縮する。この場
合、平面回折格子13と凹面鏡14との位置関係は周囲
の温度変化によって変動し、λに変動を与える。また、
各部材を基板10aに固定する固定部材も金属を用いる
場合が多く、これらの熱伸縮にも起因して周囲の温度変
化に従ってλは変動する。
場合が多く、周囲の温度変化により熱伸縮する。この場
合、平面回折格子13と凹面鏡14との位置関係は周囲
の温度変化によって変動し、λに変動を与える。また、
各部材を基板10aに固定する固定部材も金属を用いる
場合が多く、これらの熱伸縮にも起因して周囲の温度変
化に従ってλは変動する。
【0016】すなわち、(2)式で表されるΔλが、他
の部品や基板10aの熱伸縮に起因したλの変動の実測
値あるいは推定値と打ち消し合うように、平面回折格子
13の材料を決定する。
の部品や基板10aの熱伸縮に起因したλの変動の実測
値あるいは推定値と打ち消し合うように、平面回折格子
13の材料を決定する。
【0017】各具体例について更に詳細に説明する。パ
イレックスガラスではk=3.25×10-6であり、B
K7ではk=7.1×10-6である。ここで、θ=0
゜、凹面鏡12からの反射光の光軸と平面格子13の回
折光の光軸とがなす角度を20゜とした場合、λ=15
50nmの光においては、α=69.957゜、β=4
9.957゜となる。この場合、平面回折格子13の溝
本数を1100本/mmとすると、m=1においてΔλ
は、パイレックスガラスでは5.03×10-12m/
℃、BK7では11×10-12m/℃、となる。
イレックスガラスではk=3.25×10-6であり、B
K7ではk=7.1×10-6である。ここで、θ=0
゜、凹面鏡12からの反射光の光軸と平面格子13の回
折光の光軸とがなす角度を20゜とした場合、λ=15
50nmの光においては、α=69.957゜、β=4
9.957゜となる。この場合、平面回折格子13の溝
本数を1100本/mmとすると、m=1においてΔλ
は、パイレックスガラスでは5.03×10-12m/
℃、BK7では11×10-12m/℃、となる。
【0018】従って、基板10a等によるΔλ=−10
×10-12m/℃の場合はBK7で平面回折格子13を
構成すると、トータルのΔλ=1×10-12m/℃とな
り、より小さくなる。また、基板10a等によるΔλ=
−5×10-12m/℃の場合はパイレックスガラスで平
面回折格子13を構成すると、トータルのΔλはほぼ0
となり、BK7で構成する場合よりも小さくなる。
×10-12m/℃の場合はBK7で平面回折格子13を
構成すると、トータルのΔλ=1×10-12m/℃とな
り、より小さくなる。また、基板10a等によるΔλ=
−5×10-12m/℃の場合はパイレックスガラスで平
面回折格子13を構成すると、トータルのΔλはほぼ0
となり、BK7で構成する場合よりも小さくなる。
【0019】以上より、本実施例のように、平面回折格
子13の材料を適宜選択することで、分光器10の測定
波長は周囲の温度が変化しても誤差は生じにくくなる。
従って、光スペクトラムアナライザ1の測定波長も、周
囲の温度が変化しても誤差は生じにくくなる。
子13の材料を適宜選択することで、分光器10の測定
波長は周囲の温度が変化しても誤差は生じにくくなる。
従って、光スペクトラムアナライザ1の測定波長も、周
囲の温度が変化しても誤差は生じにくくなる。
【0020】なお、以上の実施の形態においては、平面
回折格子13を構成する材料としてパイレックスガラス
およびBK7を例示したが、本発明はこれに限定される
ものではない。すなわち、さらに多くの種類の材料を選
択候補とすることで、基板10a等によるΔλの大きさ
が様々であっても、各々の場合においてトータルのΔλ
を小さくできる。その他、入射スリット11を光ファイ
バの出力端としたり、凹面鏡12・14をコリメートレ
ンズとする等、具体的な各部材の材料等についても適宜
に変更可能であることは勿論である。
回折格子13を構成する材料としてパイレックスガラス
およびBK7を例示したが、本発明はこれに限定される
ものではない。すなわち、さらに多くの種類の材料を選
択候補とすることで、基板10a等によるΔλの大きさ
が様々であっても、各々の場合においてトータルのΔλ
を小さくできる。その他、入射スリット11を光ファイ
バの出力端としたり、凹面鏡12・14をコリメートレ
ンズとする等、具体的な各部材の材料等についても適宜
に変更可能であることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、周囲の温
度が変化しても、回折格子以外の部材の熱伸縮に起因す
る、同一選択条件における選択光の波長変動を、回折格
子の熱伸縮に起因する、同一選択条件における選択光の
波長変動で相殺あるいは小さくするため、精度よく所定
の光を分光できる。
度が変化しても、回折格子以外の部材の熱伸縮に起因す
る、同一選択条件における選択光の波長変動を、回折格
子の熱伸縮に起因する、同一選択条件における選択光の
波長変動で相殺あるいは小さくするため、精度よく所定
の光を分光できる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の原理により、周囲の温度が変化して温度変化によ
る各部材の配置変化が生じても、精度よく所定の光を分
光できる。
同様の原理により、周囲の温度が変化して温度変化によ
る各部材の配置変化が生じても、精度よく所定の光を分
光できる。
【0023】請求項5記載の発明によれば、周囲の温度
変化によらず精度よく所定の光を分光してその強度を測
定できる光スペクトラムアナライザを提供できる。
変化によらず精度よく所定の光を分光してその強度を測
定できる光スペクトラムアナライザを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の光スペクトラ
ムアナライザの構成を示す斜視概略図である。
ムアナライザの構成を示す斜視概略図である。
【図2】図1の分光器に用いる平面回折格子の構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】従来の光スペクトラムアナライザの構成を示す
斜視概略図である。
斜視概略図である。
1 光スペクトラムアナライザ 10 分光器 13 平面回折格子(回折格子) 14 凹面鏡(選択手段)
Claims (5)
- 【請求項1】入射光を回折する回折格子と、前記回折格
子による回折光から所望の波長の光のみを選択光として
選択する選択手段とを備える分光器において、 前記回折格子以外の部材の熱伸縮に起因する、同一選択
条件における前記選択光の波長変動を、前記回折格子の
熱伸縮に起因する、同一選択条件における前記選択光の
波長変動で相殺あるいは小さくするように、前記回折格
子を形成する材料を選択したことを特徴とする分光器。 - 【請求項2】入射光を回折する回折格子と、前記回折格
子による回折光から所望の波長の光のみを選択する選択
手段とを備える分光器において、 各部材を固定する基板の熱伸縮による各部材の配置変化
に起因する、同一選択条件における前記選択光の波長変
動を、前記回折格子の熱伸縮に起因する、同一選択条件
における前記選択光の波長変動で相殺あるいは小さくす
るように、前記回折格子を形成する材料を選択したこと
を特徴とする分光器。 - 【請求項3】前記分光器はツェルニ・ターナー型分散式
であることを特徴とする請求項1又は2記載の分光器。 - 【請求項4】前記回折格子を形成する材料として、パイ
レックス(登録商標)ガラスを用いることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の分光器。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の分光器を
備えることを特徴とする光スペクトラムアナライザ。
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