JP4150671B2 - 化粧品および/または皮膚医薬組成物におけるビグナ・アコニティフォリア植物からの抽出物の使用 - Google Patents

化粧品および/または皮膚医薬組成物におけるビグナ・アコニティフォリア植物からの抽出物の使用 Download PDF

Info

Publication number
JP4150671B2
JP4150671B2 JP2003541734A JP2003541734A JP4150671B2 JP 4150671 B2 JP4150671 B2 JP 4150671B2 JP 2003541734 A JP2003541734 A JP 2003541734A JP 2003541734 A JP2003541734 A JP 2003541734A JP 4150671 B2 JP4150671 B2 JP 4150671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
protein
acid
dermopharmaceutical
preparation according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003541734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005512988A (ja
Inventor
ジャン−リュック・コンテ−オドノー
ルイ・ダノー
ヴェロニク・ジロン
ジル・ポーリー
フィリップ・モセ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Health and Care Products France SAS
Original Assignee
Cognis France SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cognis France SAS filed Critical Cognis France SAS
Publication of JP2005512988A publication Critical patent/JP2005512988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4150671B2 publication Critical patent/JP4150671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • A61K36/48Fabaceae or Leguminosae (Pea or Legume family); Caesalpiniaceae; Mimosaceae; Papilionaceae
    • A61K36/484Glycyrrhiza (licorice)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • A61K36/48Fabaceae or Leguminosae (Pea or Legume family); Caesalpiniaceae; Mimosaceae; Papilionaceae
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/96Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
    • A61K8/97Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
    • A61K8/9783Angiosperms [Magnoliophyta]
    • A61K8/9789Magnoliopsida [dicotyledons]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/16Emollients or protectives, e.g. against radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/005Preparations for sensitive skin

Description

本発明は、広くは化粧品および皮膚医薬製品、より具体的には、ビグナ・アコニティフォリア(Vigna aconitifolia)植物の少なくとも1つのタンパク質含有抽出物の使用に関する。また本発明は、該抽出物を含有する化粧品および/または皮膚医薬調製物に関する。
国を発展させるための新規な食品源の探索において、スリランカ、ヒマラヤ山脈、ビルマ、スーダンおよび東アフリカにおいて栽培されている、Vigna aconitifolia [Jacq.] Marechal (Fabaceae)またはモスビーンの、需要がなく乾燥に耐える種子の形態が注目されている。ビグナ・アコニティフォリアの調理された乾燥種子は、わずかの栄養価値しか持たないが、その莢は、食品源として広く利用されている。
この種子の中身は、平均して、61.9%の炭水化物、21.9%のタンパク質、3.48%の脂質、1.3%のポリフェノールおよび0.65%のフィチン酸である。KadamおよびSalunkeの概説[S.S.Kadam、D.K.Salunkhe、「Nutritional composition, processing and utilization of horse gram and moth bean」、CRC Critical reviews in Food Science and Nutrition、1985、1-26]において、その著者は、他の成分(例えば、トリプシン阻害剤およびα-アミラーゼ阻害剤)の存在を報告している。
他のありふれてはいないビグナ(Vigna)種、例えばビグナ・トリロバータ(Vigna trilobata)の種子抽出物が、保護および治癒作用を有することは知られているが(フランス特許出願公開FR2796839A1を参照)、これまで、発熱患者における食餌回復作用だけがビグナ・アコニティフォリア種子の属性と考えられていた。
マメ科(より具体的には、ダイズおよびライマメ)の種子のタンパク質分画が、米国特許US5,322,839において、抗炎症特性、エラスターゼ阻害特性およびトリプシン阻害特性を有する活性成分として開示されている。
しかし、皮膚に対して、例えば、保護、抗老化および活力付与作用を有する植物活性成分への要求が、化粧品および医薬品の市場においてますます増加している。さらに、この製品の組成は、敏感な消費者であっても刺激を伴って反応しないように、最適の皮膚適合性を有するであろう。また当該活性成分は、同時に、化粧品製品の技術的特性(例えば、貯蔵安定性、光安定性および配合挙動)に陽性の影響を与えるかまたは少なくとも該特性を低下させないという他の機能をも発揮するであろう。
従って、本発明が解決しようとする複雑な課題は、既知の植物の新規な作用を見い出すこと、ならびに、これらの抽出物を、敏感な皮膚に対する高い適合性によって、また、高い物理化学的安定性によって区別される化粧品および/または皮膚医薬調製物において使用しうるようにすることであった。
本発明は、皮膚、上皮付属体および/または粘膜に局所適用するための化粧品および/または皮膚医薬調製物の製造のための、植物ビグナ・アコニティフォリアから抽出したタンパク質含有抽出物の使用に関する。
また本発明は、植物ビグナ・アコニティフォリアのタンパク質含有抽出物を含有する、局所適用のための化粧品および/または皮膚医薬調製物に関する。
驚くべきことに、ビグナ・アコニティフォリアのタンパク質抽出物は、皮膚、上皮付属体および粘膜に局所適用したときに、特定の生物学的作用を生じ、極めて高い許容性を示すこと、ならびに、皮膚、上皮付属体および/または粘膜に局所適用するための化粧品もしくは皮膚医薬製品または組成物における、ビグナ・アコニティフォリアから抽出した少なくとも1つのタンパク質分画の活性成分としての使用(個々に、または少なくとも1つの他の活性成分と組合せて)は、再生作用、抗刺激作用、抗老化作用および増殖促進活性が得られることを可能にすることがわかった。
ビグナ・アコニティフォリアのタンパク質含有抽出物は、敏感な皮膚タイプの予防および治癒処置に特に適する。これらは極めて許容性が高い。ヒトにおけるインビボ試験において、局所適用される調製物中の少量のビグナ・アコニティフォリア抽出物であっても、ヒト表皮において、明らかに増大した細胞再生速度を与えるのに十分であることがわかった。特に、ビグナ・アコニティフォリア種子のタンパク質分画は、細胞増殖および代謝の顕著な刺激(エネルギー供与、刺激、抗老化活性)、顕著な抗アポプトシス活性、抗アポプトシス活性と関連した酸化ストレスに対する保護活性、再生および活力付与活性ならびに表皮細胞再生サイクルの促進などの特性を示す。
本発明における活性成分とは、植物ビグナ・アコニティフォリアの抽出物、より具体的には、ビグナ・アコニティフォリア種子の抽出物であると解される。顕著な作用は、特に、該植物抽出物のタンパク質分画、好ましくはビグナ・アコニティフォリア種子のタンパク質分画に起因する。活性成分を構成する抽出分画の中で、少なくとも2つのタンパク質分画または少なくとも1つの可溶性タンパク質分画を含有する組成物が特に好ましい。
このタンパク質含有抽出物を、他の助剤(例えば、ポリオール、酸化防止剤および防腐剤)と組合せて通常の配合物中に容易に導入することができ、こうして該配合物は良好な物理化学的安定性を示すことができる。
また、本発明に係る抽出物または可溶性タンパク質分画を、あらゆる他の関連の化粧品媒体(例えば、皮膜形成剤、リポソーム、シクロデキストリン、ミセル、マクロ-、ミクロ-およびナノ-粒子ならびにマクロ-、ミクロ-およびナノ-カプセル)中に導入するか、またはこれらと組合せることができるか、あるいは、有機ポリマーまたは無機支持体上に吸着させるか、またはグラフト化することができる。
ビグナ・アコニティフォリアのタンパク質抽出物の特性を示す例
ビグナ・アコニティフォリアのタンパク質抽出物の生物学的な特性および活性を、専門家には既知である試験によって測定および決定し、その結果を以下に挙げる。
1.細胞増殖および生存試験
細胞活性を評価するための重要なマーカー(ATP、タンパク質およびグルタチオンを含む)が存在する。
ATP(アデノシン三リン酸)は、主にミトコンドリア中で産生され、そしてエネルギーを貯蔵する細胞構成成分である。細胞は、その酵素を活性にして、次いで、細胞の骨格、イオンチャンネル、食物取込みおよび多くの不可欠な生物学的過程の制御を確保するためにATPを必要とする[Vasseur,P.、Aerts.,C.、「Appreciation de la cytotoxicite par la mesure de l'ATP」、Journal francais Hydrologie (1982)、vol.9、p.149-156]。
細胞のタンパク質濃度は、Bradford法によって測定した[Bradford,M.M.、「A rapid and sensitive method for the quantification of microgram quantities of protein utilizing the principle of protein-dye binding」、Anal.Biochem. (1977)、vol.72、p.248-254]。
グルタチオン(GSH)は、酸化ストレスまたは重金属(例えば、鉛または水銀)から細胞を保護するために、細胞により産生されるペプチドである。還元形態のGSHに関与する3個のアミノ酸は、ATPを消費する特異的な細胞質酵素に結合する。GSHレベルを制御すると、解毒酵素であるグルタチオン-S-トランスフェラーゼの活性に陽性の効果が得られる。GSHは、Hissin法によって測定した[Hissin,P.J.、Hilf,R.、「A fluorometric method for determination of oxidized and reduced glutathione in tissues」、Analytical Biochemistry (1977)、vol.74、p.214-226]。
1a)細胞増殖に対する作用(表1a)
ヒト線維芽細胞を、栄養培地(DMEM=Life Technologie S.a.r.l.からのダルベッコ最少必須培地)において10%ウシ胎仔血清(Dutcher)とともに、5%CO雰囲気中、37℃で24時間インキュベートした。
次いで、この増殖培地を、本発明の記載に従って種々濃度の抽出物(0、0.1および0.3重量/容量%)を含有する次最適培地(SVFを含む)によって置換した。37℃で3日間インキュベートした後、増殖を、細胞タンパク質含量および細胞内ATP含量の測定によって評価した。
1b)生存に対する作用(表1b)
線維芽細胞試験を、増殖試験と同じプロトコールで行ったが、3日間の第1インキュベート時間を用いた。
生存を、以下の内容を測定することによって評価した:
・代謝されるMTT(メチルチアゾリルテトラゾリウム)速度
ミトコンドリアの活性はMTT試験によって測定される。MTTは、呼吸鎖の酵素であるコハク酸デヒドロゲナーゼによってホルマザンに還元される[Denizot,F.、Lang,R.、「Rapid colorimetric assay for cell growth and survival」、J.Immunol.Methods、89、271-277、1986]
・タンパク質
・グルタチオン(GSH)、酸化ストレスまたは種々の汚染物質(例えば重金属)を制御するために細胞により直接産生されるペプチド。その合成はエネルギー供給源としてATPを必要とする。
試験1aおよび1bを三重測定として行い、2回または3回繰り返した。種々濃度で使用したビグナ・アコニティフォリア抽出物は、実施例7の方法によって調製した。
結果を、タンパク質、ATP、MTTおよびGSHの参照値に対する比に変換し、未処理対照(抽出物を含まない配合物)に対する割合(%)として、平均値±SEM(平均誤差)で表した。
Figure 0004150671

タンパク質含量およびATP含量の形態での表1−aの結果は、0.1%(重量/容量)の用量であっても、インビトロ培養物においてヒト線維芽細胞の増殖を増大させるVitoptineの明らかな能力を示す。値は、種々濃度での細胞計数値およびATP含量測定値を表す。
Figure 0004150671

表1−b中の値は、1重量/容量%のVitoptineでのMTT、タンパク質およびGSH含量の明らかな増大を示し、従って、本抽出物の活力付与および再生特性を証明するものである。
これらの結果は、ビグナ・アコニティフォリアのタンパク質抽出物に基づく活性成分が、ヒト線維芽細胞による増殖および代謝(ATP、タンパク質およびグルタチオンの合成)の改善に高い活性を有することを示すものであり、これは、明らかに本抽出物のエネルギー供与、刺激および「抗老化」活性を示すものである。
2.抗アポプトシス試験
アポプトシスは、生きている生物によって使用される生物学的活性な過程であって、自己消化、より具体的には、タンパク質および核DNAの小断片(これは、細胞質中にばらまかれる)への破壊によって、その組織のある種の細胞を排除するための過程である。また、アポプトシスを、酸化ストレス(UV-R、炎症)によって、増殖因子の欠如によって、または毒性物質(汚染物質、遺伝子毒性物質...)によって誘導することもできる。
生存メッセージを細胞に送る対応因子を除去することによって、自殺プログラムを開始させ、アポプトシスを始めさせることができる。次いで細胞数を測定することにより、開始された細胞死の程度に関する情報が得られる。即ち、この系は、抗アポプトシス成分の効果をモニターするのに最も適している。この過程は、皮膚細胞(線維芽細胞、角化細胞、上皮細胞)のエクスビボ(ex-vivo)培養物およびインビトロ(in-vitro)培養物ならびにヒト毛包のエクスビボ培養物に適用することができる。
アポプトシスの証明およびアポプトシス細胞含量の測定(インビトロ)
アポプトシスの過程において、細胞核中に存在するDNA鎖の断片は、エンドヌクレアーゼの攻撃によって開裂され、細胞質中に放出される。例えば、Henseleitetら[Archiv.Dermatol.Res. 288(11)、676 (1996)]またはParatら[J.Photochem.Photobiol B.Biol. 37、101 (1997)]が記載しているように、アポプトシスのレベルを、例えばELISA法によって測定することができる。
ヒト皮膚細胞において増殖因子の欠如によって誘導したアポプトシスを妨げるビグナ・アコニティフォリア抽出物の能力を調べた。この試験を、ヒト線維芽細胞(試験2−a)およびヒト角化細胞(試験2−b)においてインビトロで行った。ヒト細胞を、10%ウシ胎仔血清(FCS=Dutcherからのウシ胎仔血清)を含む栄養培地(DMEM=Life Technolgie S.a.r.l.からのダルベッコ最少必須培地)において培養した。ブロモデオキシウリジン(BrdU)をこの栄養培地に添加した(これをDNA中に導入し、後に、細胞質中のDNA断片を検出するために使用した)。3日間のインキュベートの後、血清または増殖因子を含まず、種々濃度(0;0.05;0.1重量/容量%)の被験Vitoptine含量を有する生存培地(DMEM)を細胞に与え、37℃で2日間インキュベートした。インキュベートの後、細胞をトリプシン処理によって回収し、次いで分析した。
アポプトシス細胞含量のアッセイ
この方法においては、細胞(細胞核ではない)を溶解し、アポプトシス細胞含量を、細胞質DNA断片中に導入したBrdUを明らかにするELISA試験によって分析した。
結果を、対照に対する割合(%)として表す[Henseleit,U.、Rosenbach,T.、Kolde,G.、「Induction of apoptosis in human HaCaT keratinocytes」、Archiv.Dermatol.Res. (288) 22、676-683、1996)]。
Figure 0004150671

Figure 0004150671
表2−aおよび表2−bの結果は、Vitoptineタンパク質抽出物で処理した後の、角化細胞および線維芽細胞でのアポプトシスレベルの明らかな減少を示す。
本発明のビグナ・アコニティフォリア抽出物(Vitoptine)は、増殖因子の除去によってヒト細胞の栄養培地において誘導したアポプトシスのレベルを大きく減少させることができ、これは、増殖因子様の作用(増殖因子作用)によって組織の老化を制御する本抽出物の能力を説明する。Vitoptineは、抗老化成分として使用するのに特に適する。
3.アポプトシスの証明およびアポプトシス細胞含量の測定(エクスビボ)
TUNEL法(Tdt媒介のUTPニック末端ラベル化、Boehringer)を、アポプトシス細胞核を測定するための、インビトロ細胞死のための検出キットとともに使用した。これは、細胞核の構造変化の検出によってアポプトシスのレベルを測定するのに適する。
別の方法は、細胞の分裂活性のマーカーであるKi67に対する特別の抗体の免疫化学的方法を使用する[Seigneurin D.、Guillaud Ph、「l'antigene Ki 67, marqueur du cycle cellulaire et de la proliferation tumorale」、Pathol.Biol. 39、10、1020-1028、1991]。
CLSM顕微鏡(共焦点レーザースキャニング顕微鏡)を光学定量のために使用した。撮影した顕微鏡写真を画像分析によって定量した。反応の強さを、調べた面積に比例する係数によって表した。
ヒト細胞の調製
アポプトシスを、ハンクス培地におけるDMEMの希釈によって調製した基本培養培地の添加によって開始させた。外科手術からのヒト皮膚外植体を、10重量%DMEM(DMEM=ダルベッコ最少必須培地)を含むハンクス培地において培養した。2mg/cmの量のクリームの2回の適用を、第1日目および第3日目に行った。次いで、この外植体を、37℃/5%COで7日間インキュベートした。
組織学的調製の後、TUNEL法を表皮垂直切片に対して使用し、分裂の研究は水平切片においてKi67を用いた。
Figure 0004150671

Figure 0004150671
対照D0とD7との比較は方法の確認であり、明らかなアポプトシス制御された細胞死をこれらの方法によって検出しうることを示す。しかし、分裂活性の大きな増加およびアポプトシス活性の明らかな減少が、Vitoptine含有の調製物を使用したときに観察された。これは、強い抗老化作用を示すものである。
4.表皮細胞再生活性の試験
ジヒドロキシアセトン試験(DHA試験)によるインビボでの表皮細胞再生の刺激の測定:0.2重量%または0.5重量%のビタミンAパルミテート、3重量%または5重量%のVITOPTINE(ビグナ・アコニティフォリアの抽出物、Lab.Sero.、Pulnoy)を含むかまたはプラシーボの5つのエマルジョンを用いて比較インビボ試験を行って、表皮細胞再生活性の促進を測定した。
エマルジョンの組成
Figure 0004150671

相Aおよび相Bを75℃に加熱した。水性相を脂肪相に連続撹拌しながら添加し、撹拌を継続することによって60℃まで冷却した。次いで、混合した相をUltraturraxを用いて2分間ホモジナイズした。最後に、活性成分を撹拌しながら添加し、全体を室温まで冷却した。
試験方法
18〜55歳の年齢の12人の女性ボランティアにより、二重盲検法で試験を行った。
測定パラメーターは、ジヒドロキシアセトンにより着色した後の皮膚の褐変の強さであった。褐変の強さの減少は、角質層の再生および表皮細胞再生サイクルの速度の増大に対応する。
以下の前腕下部の内側の8つの領域(4つの2群)を選択した:
・DHAにより未着色および未処理の対照領域、
・プラシーボクリームで処理した領域、
・ビタミンAパルミテートを含むクリームで処理した領域、
・VITOPTINEを含むクリームで処理した領域。
3mg/cmの調製物による標準化およびランダム化した前処理を、7日間毎日行った。この前処理の後、8日目に、5重量%のDHAを含む顔および身体褐変ローションの形態にあるDHAを、閉鎖性の標準化した方法により、対照領域および処理した領域に適用した。9日目に、閉鎖性プラスターを除去した。これに続いてさらに6日間(10〜15日目)、1〜7日目と同じ処理を行った。皮膚の色の強さを、ルミネセンスによる比色測定(Minolta chromameter)により、6日後およびプラスター除去の直後に測定した。
結果
Figure 0004150671

最初の算出(D15−D9)は、9日目(閉鎖性プラスターの除去)と15日目(閉鎖性プラスターの除去の6日後)の間の発生の評価を可能にする。この発生は表皮細胞再生サイクルを示すものである。この値が大きいほど、表皮細胞再生が高い。
まとめ
ヒトにおける比較試験は、0.2重量%または0.5重量%のビタミンAパルミテートを含むエマルジョンによる処理と比較して、3重量%または5重量%のVitoptineを含むエマルジョンによる処理により、相当に高い表皮細胞再生速度を示す。
産業上の利用
また本発明は、皮膚、上皮付属体および/または粘膜に局所適用するための化粧品または皮膚医薬組成物であって、活性成分としてビグナ・アコニティフォリア種子から抽出した少なくとも1つのタンパク質分画を、それ自体でまたは少なくとも1つの他の活性成分と組合せて含有する組成物に関する。
この化粧品組成物は、唯一の活性成分として、または少なくとも1つの他の活性成分と組合せて、少なくとも1つの上記した種類の抽出物を含有することができ、この抽出物を使用して、少なくとも1つの上記した特定の生物学的作用またはこれら作用のいくつかを組合せて得ることができる。
本発明の化粧品または皮膚医薬組成物は、0.001〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より具体的には0.2〜10重量%の、ビグナ・アコニティフォリア種子から抽出したタンパク質含有抽出物(この抽出物は、上記した方法のいずれかによって得られたものである)を含有することができる。この抽出物を、適当な化粧品媒体、例えばリポソーム、マクロ-、ミクロ-およびナノ-カプセル、マクロ-、ミクロ-およびナノ-粒子ならびに他の同様の既知の形態中に導入することができる。調製物において使用されるビグナ・アコニティフォリアのタンパク質抽出物の濃度を、他のビグナ(Vigna)種のタンパク質抽出物含量と比較したときのビグナ・アコニティフォリアの高い活性のゆえに、低下させることができる。
上記した抽出物を、例えば、ローションまたはシャンプー、クリーム、発泡剤、石鹸、スティック、ゲル、ヒドロゲル、スプレー、エマルジョン、保護製品、修復、軟化、皮膜形成および光保護組成物;永久ウエーブ製品およびヘアカラーなどの調製物の形態で、皮膚ケアおよび衛生の用途に使用することができる(顔および身体のための製品、昼用または夜用化粧品、日光保護製品、滋養再生製品、抗しわ化粧品、痩身剤ならびに抗老化調製物)。
上記した抽出物を、例えば、毛髪シャンプー、毛髪ローション、発泡浴剤、シャワー浴剤、クリーム、ゲル、ローション、アルコール溶液および水性/アルコール溶液、エマルジョン、ワックス/油脂コンパウンド、スティック調製物、粉末または軟膏などの化粧品および/または皮膚医薬調製物、主に、顔および身体のための製品、昼用または夜用化粧品、日光保護製品、滋養再生製品、抗しわ化粧品、痩身剤および抗老化製品の製造に使用することができる。また、これらの調製物は、さらなる助剤および添加剤として、穏やかな界面活性剤、油成分、乳化剤、真珠色化ワックス、稠度因子、増粘剤、超脂肪化剤、安定剤、ポリマー、シリコーン化合物、油脂、ワックス、レシチン、リン脂質、生物起源の薬剤、UV保護因子、酸化防止剤、脱臭剤、発汗防止剤、ふけ防止剤、皮膜形成剤、膨潤剤、虫忌避剤、自己褐変剤、チロシン阻害剤(脱色素剤)、ヒドロトロープ剤、可溶化剤、防腐剤、芳香油、染料などを含有することもできる。
界面活性剤
適当な界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性および/または両性または双性イオン性界面活性剤である。これらは、組成物中に、通常は約1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜30重量%の量で存在していてよい。
陰イオン性界面活性剤の代表例は、石鹸、アルキルベンゼンスルホネート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルスルホネート、グリセロールエーテルスルホネート、α-メチルエステルスルホネート、スルホ脂肪酸、アルキルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、グリセロールエーテルスルフェート、脂肪酸エーテルスルフェート、ヒドロキシ混合エーテルスルフェート、モノグリセリド(エーテル)スルフェート、脂肪酸アミド(エーテル)スルフェート、モノおよびジアルキルスルホスクシネート、モノおよびジアルキルスルホスクシナメート、スルホトリグリセリド、アミド石鹸、エーテルカルボン酸およびその塩、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、N-アシルアミノ酸(例えば、アシルラクチレート、アシルタルトレート、アシルグルタメートおよびアシルアスパルテートなど)、アルキルオリゴグルコシドスルフェート、タンパク質脂肪酸縮合物(特に、コムギに基づく植物生成物)、および、アルキル(エーテル)ホスフェートである。陰イオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含有しているときには、これらは通常の同族体分布を有していてよいが、好ましくは狭範囲の同族体分布を有する。
非イオン性界面活性剤の代表例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエーテル、脂肪酸アミドポリグリコールエーテル、脂肪アミンポリグリコールエーテル、アルコキシル化トリグリセリド、混合エーテルおよび混合ホルマール、所望により部分的に酸化したアルキル(アルケニル)オリゴグリコシドまたはグルクロン酸誘導体、脂肪酸-N-アルキルグルカミド、タンパク質加水分解物(特に、コムギに基づく植物生成物)、ポリオール脂肪酸エステル、糖エステル、ソルビタンエステル、ポリソルベートおよびアミンオキシドである。非イオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含有しているときには、これらは通常の同族体分布を有していてよいが、好ましくは狭範囲の同族体分布を有する。
陽イオン性界面活性剤の代表例は、第四アンモニウム化合物、例えばジメチルジステアリルアンモニウムクロリド、およびエステルクアット(ester quat)、より具体的には第四級化した脂肪酸トリアルカノールアミンエステル塩である。
両性または双性イオン性界面活性剤の代表例は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリニウムベタインおよびスルホベタインである。
これらの界面活性剤は全て既知化合物である。これらの構造および製造に関する情報は、関連の概説中に見ることができる[例えば、J.Falbe(編)、「Surfactants in Consumer Products」、Springer Verlag、Berlin、1987、p.54-124、または、J.Falbe(編)、「Katalysatoren、Tenside und Mineraloeladditive (触媒、界面活性剤および鉱油添加剤)」、Thieme Verlag、Stuttgart、1978、p.123-217を参照]。
特に適する穏やかな(即ち、特に皮膚に適合する)界面活性剤の代表例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート、モノおよび/またはジアルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、α-オレフィンスルホネート、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン、アンホアセタールおよび/またはタンパク質脂肪酸縮合物(好ましくは、コムギタンパク質に基づく)である。
油成分
適当な油成分は、例えば、6〜18個、好ましくは8〜10個の炭素原子を含む脂肪アルコールに基づくゲルベアルコール、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖または分岐鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、分岐鎖C6-13カルボン酸と直鎖または分岐鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、例えば、ミリスチルミリステート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルステアレート、ミリスチルイソステアレート、ミリスチルオレエート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルエルケート、セチルミリステート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルイソステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルエルケート、ステアリルミリステート、ステアリルパルミテート、ステアリルステアレート、ステアリルイソステアレート、ステアリルオレエート、ステアリルベヘネート、ステアリルエルケート、イソステアリルミリステート、イソステアリルパルミテート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、イソステアリルオレエート、イソステアリルベヘネート、イソステアリルエルケート、オレイルミリステート、オレイルパルミテート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、オレイルオレエート、オレイルベヘネート、オレイルエルケート、ベヘニルミリステート、ベヘニルパルミテート、ベヘニルステアレート、ベヘニルイソステアレート、ベヘニルオレエート、ベヘニルベヘネート、ベヘニルエルケート、エルシルミリステート、エルシルパルミテート、エルシルステアレート、エルシルイソステアレート、エルシルオレエート、エルシルベヘネートおよびエルシルエルケートなどである。また適するのは、直鎖C6-22脂肪酸と分岐鎖アルコール(特に2-エチルヘキサノール)とのエステル、C18-38アルキルヒドロキシカルボン酸と直鎖または分岐鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル(DE19756377A1を参照;特にジオクチルマレエート)、直鎖および/または分岐鎖脂肪酸と多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマージオールまたはトリマートリオール)および/またはゲルベアルコールとのエステル、C6―10脂肪酸に基づくトリグリセリド、C6-18脂肪酸に基づく液体のモノ、ジおよびトリグリセリド混合物、C6-22脂肪アルコールおよび/またはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸(特に安息香酸)とのエステル、C2-12ジカルボン酸と1〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖アルコールまたは2〜10個の炭素原子および2〜6個のヒドロキシル基を含むポリオールとのエステル、植物油、分岐鎖の第一アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖および分岐鎖のC6-22脂肪アルコールカーボネート(例えば、ジカプリリルカーボネート;Cetiol CC)、C6-18、好ましくはC8-10脂肪アルコールに基づくゲルベカーボネート、安息香酸と直鎖および/または分岐鎖C6-22アルコールとのエステル(例えば、Finsolv TN)、アルキル基あたりに6〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖の対称または非対称のジアルキルエーテル(例えば、ジカプリリルエーテル;Cetiol OE)、エポキシ化脂肪酸エステルのポリオールによる開環生成物、シリコーン油(シクロメチコーン、ケイ素メチコーン型など)および/または脂肪族またはナフテン系炭化水素(例えば、スクアラン、スクアレンまたはジアルキルシクロヘキサン)である。
乳化剤
適当な乳化剤は、例えば、以下の群の少なくとも1つに由来する非イオン性界面活性剤である:
・直鎖C8-22脂肪アルコールへの、C12-22脂肪酸への、アルキル基に8〜15個の炭素原子を含むアルキルフェノールへの、および、アルキル基に8〜22個の炭素原子を含むアルキルアミンへの、エチレンオキシド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モルの付加生成物;
・アルキル(アルケニル)基に8〜22個の炭素原子を含むアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシド、ならびに、そのエトキシル化類似体;
・ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油へのエチレンオキシド1〜15モルの付加生成物;
・ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油へのエチレンオキシド15〜60モルの付加生成物;
・グリセロールおよび/またはソルビタンと、12〜22個の炭素原子を含む不飽和、直鎖または飽和、分岐鎖の脂肪酸および/または3〜18個の炭素原子を含むヒドロキシカルボン酸との部分エステル、ならびに、エチレンオキシド1〜30モルを含むその付加生成物;
・ポリグリセロール(平均の自己縮合度2〜8)、ポリエチレングリコール(分子量400〜5000)、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、糖アルコール(例えば、ソルビトール)、アルキルグルコシド(例えば、メチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)およびポリグルコシド(例えば、セルロース)と、12〜22個の炭素原子を含む飽和および/または不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の脂肪酸および/または3〜18個の炭素原子を含むヒドロキシカルボン酸との部分エステル、ならびに、エチレンオキシド1〜30モルを含むその付加生成物;
・ペンタエリトリトール、脂肪酸、クエン酸および脂肪アルコールの混合エステル(DE1165574PS)および/または6〜22個の炭素原子を含む脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくは、グリセロールまたはポリグリセロール)の混合エステル;
・モノ、ジおよびトリアルキルホスフェートならびにモノ、ジおよび/またはトリ-PEG-アルキルホスフェートおよびその塩;
・羊毛ワックスアルコール;
・ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマーおよび対応する誘導体;
・ブロックコポリマー、例えば、ポリエチレングリコール-30 ジポリヒドロキシステアレート;
・ポリマー乳化剤、例えば、GoodrichのPemulen型(TR-1、TR-2);
・ポリアルキレングリコール;および
・グリセロールカーボネート。
エチレンオキシド付加生成物
脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノールへの、またはヒマシ油への、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの付加生成物は、既知の市販生成物である。これらは同族体混合物であり、その平均のアルコキシル化度は、付加反応を行う基質とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの量比に対応する。グリセロールへのエチレンオキシドの付加生成物のC12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステルは、化粧品配合物のための脂質層増強剤として知られている(DE2024051PS)。
アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシド
アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシド、その製造およびその使用は、従来技術から既知である。これらは、特に、グルコースまたはオリゴ糖と8〜18個の炭素原子を含む第一アルコールとを反応させることによって製造される。グリコシド単位に関する限り、モノグリコシド(環状糖単位がグリコシド結合によって脂肪アルコールに結合している)ならびにオリゴマーグリコシド(好ましくは約8までのオリゴマー化度を有する)の両方が適している。このオリゴマー化度は、統計学的平均値であり、上記のような工業用製品に一般的な同族体分布はこれに基づいている。
部分グリセリド
適当な部分グリセリドの代表例は、ヒドロキシステアリン酸モノグリセリド、ヒドロキシステアリン酸ジグリセリド、イソステアリン酸モノグリセリド、イソステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、リシノール酸モノグリセリド、リシノール酸ジグリセリド、リノール酸モノグリセリド、リノール酸ジグリセリド、リノレン酸モノグリセリド、リノレン酸ジグリセリド、エルカ酸モノグリセリド、エルカ酸ジグリセリド、酒石酸モノグリセリド、酒石酸ジグリセリド、クエン酸モノグリセリド、クエン酸ジグリセリド、リンゴ酸モノグリセリド、リンゴ酸ジグリセリド、ならびに、これらの工業用混合物(これらは、製造方法に由来して少量のトリグリセリドをなお含んでいることもある)である。また、これらの部分グリセリドへのエチレンオキシド1〜30モル、好ましくは5〜10モルの付加生成物も適している。
ソルビタンエステル
適当なソルビタンエステルは、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート、ソルビタンジイソステアレート、ソルビタントリイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンジオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノエルケート、ソルビタンセスキエルケート、ソルビタンジエルケート、ソルビタントリエルケート、ソルビタンモノリシノレエート、ソルビタンセスキリシノレエート、ソルビタンジリシノレエート、ソルビタントリリシノレエート、ソルビタンモノヒドロキシステアレート、ソルビタンセスキヒドロキシステアレート、ソルビタンジヒドロキシステアレート、ソルビタントリヒドロキシステアレート、ソルビタンモノタルトレート、ソルビタンセスキタルトレート、ソルビタンジタルトレート、ソルビタントリタルトレート、ソルビタンモノシトレート、ソルビタンセスキシトレート、ソルビタンジシトレート、ソルビタントリシトレート、ソルビタンモノマレエート、ソルビタンセスキマレエート、ソルビタンジマレエート、ソルビタントリマレエートならびにこれらの工業用混合物である。また、これらのソルビタンエステルへのエチレンオキシド1〜30モル、好ましくは5〜10モルの付加生成物も適している。
ポリグリセロールエステル
適当なポリグリセロールエステルの代表例は、ポリグリセリル-2 ジポリヒドロキシステアレート(Dehymuls PGPH)、ポリグリセリン-3 ジイソステアレート(Lameform TGI)、ポリグリセリル-4 イソステアレート(Isolan GI 34)、ポリグリセリル-3 オレエート、ジイソステアロイル ポリグリセリル-3 ジイソステアレート(Isolan PDI)、ポリグリセリル-3 メチルグルコース ジステアレート(Tego Care 450)、ポリグリセリル-3 蜜蝋(Cera Bellina)、ポリグリセリル-4 カプレート(Polyglycerol Caprate T2010/90)、ポリグリセリル-3 セチルエーテル(Chimexane NL)、ポリグリセリル-3 ジステアレート(Cremophor GS 32)、ポリグリセリル ポリリシノレエート(Admul WOL 1403)、ポリグリセリル ジメレート イソステアレートおよびこれらの混合物である。他の適当なポリオールエステルの例は、トリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールと、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、獣脂脂肪酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸などとの、モノ、ジおよびトリエステルである(これらを、所望によりエチレンオキシド1〜30モルと反応させてもよい)。
陰イオン性乳化剤
通常の陰イオン性乳化剤は、12〜22個の炭素原子を含む脂肪族脂肪酸(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸)ならびに12〜22個の炭素原子を含むジカルボン酸(例えば、アゼライン酸またはセバシン酸)である。
両性および陽イオン性乳化剤
他の適当な乳化剤は、双性イオン性界面活性剤である。双性イオン性界面活性剤は、分子中に少なくとも1つの第四アンモニウム基および少なくとも1つのカルボキシレート基および1つのスルホネート基を含む界面活性化合物である。特に適する双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタインであり、例えばN-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N-アシルアミノプロピル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート、および2-アルキル-3-カルボキシメチル-3-ヒドロキシエチルイミダゾリン(アルキル基またはアシル基に8〜18個の炭素原子を含む)、およびヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。コカミドプロピルベタイン(Cocamidopropyl Betaine)のCTFA名称のもとで既知である脂肪酸アミド誘導体が特に好ましい。
両性界面活性剤も適当な乳化剤である。両性界面活性剤は、分子中にC8/18アルキル基またはアシル基に加えて、少なくとも1つの遊離アミノ基および少なくとも1つの−COOH基または−SOH基を含有し、内部塩を形成することができる界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例は、N-アルキルグリシン、N-アルキルプロピオン酸、N-アルキルアミノ酪酸、N-アルキルイミノジプロピオン酸、N-ヒドロキシエチル-N-アルキルアミドプロピルグリシン、N-アルキルタウリン、N-アルキルサルコシン、2-アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸(アルキル基に約8〜18個の炭素原子を含む)である。特に好ましい両性界面活性剤は、N-ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネートおよびC12/18アシルサルコシンである。
最後に、陽イオン性界面活性剤も適当な乳化剤であり、エステルクアット(ester quat)型の乳化剤、好ましくはメチルで第四級化したジ脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩が特に好ましい。
油脂およびワックス
油脂の代表例は、グリセリド、即ち、高級脂肪酸の混合グリセロールエステルから本質的になる固体または液体の植物または動物産物である。
適当なワックスは、特に天然ワックス、例えばカンデリラワックス、カルナバワックス、木蝋、アフリカハネガヤワックス、コルクワックス、グアルマ(guaruma)ワックス、コメ胚油ワックス、サトウキビワックス、オウリキュリー(ouricury)ワックス、モンタンワックス、蜜蝋、セラックワックス、鯨蝋、ラノリン(羊毛ワックス)、尾羽脂、セレシン、オゾケライト(地蝋)、ペトロラタム、パラフィンワックス、微結晶ワックス;化学修飾したワックス(硬ワックス)、例えばモンタンエステルワックス、サゾール(sasol)ワックス、水素化ジョジョバワックス、ならびに、合成ワックス、例えばポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスである。
油脂に加えて、他の適当な添加剤は、油脂様の物質、例えばレシチンおよびリン脂質である。レシチンは、脂肪酸、グリセロール、リン酸およびコリンからエステル化によって生成するグリセロリン脂質であると当業者に知られている。従って、レシチンは、ホスファチジルコリン(PC)と称されることも多い。天然レシチンの例はケファリンである。これは、ホスファチジン酸としても知られ、1,2-ジアシル-sn-グリセロール-3-リン酸の誘導体である。対照的に、リン脂質は、リン酸とグリセロールとのモノエステル、好ましくはジエステル(グリセロホスフェート)であると通常は理解されており、これは、一般に油脂と分類されている。さらに、スフィンゴシンおよびスフィンゴ脂質も適している。
真珠色化ワックス
適当な真珠色化ワックスは、例えば、アルキレングリコールエステル、特にエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、特にヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、特にステアリン酸モノグリセリド;多塩基性の所望によりヒドロキシ置換されたカルボン酸と、6〜22個の炭素原子を含む脂肪アルコールとのエステル、特に酒石酸の長鎖エステル;合計して少なくとも24個の炭素原子を含む脂肪化合物、例えば、脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテルおよび脂肪カーボネート、特にラウロンおよびジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸またはベヘン酸;12〜22個の炭素原子を含むオレフィンエポキシドの、12〜22個の炭素原子を含む脂肪アルコールおよび/または2〜15個の炭素原子および2〜10個のヒドロキシル基を含むポリオールによる開環生成物;およびこれらの混合物である。
稠度因子および増粘剤
主に使用される稠度因子は、12〜22個、好ましくは16〜18個の炭素原子を含む脂肪アルコールまたはヒドロキシ脂肪アルコール、さらに部分グリセリド、脂肪酸またはヒドロキシ脂肪酸である。これらの物質と、アルキルオリゴグルコシドおよび/または脂肪酸N-メチルグルカミド(同じ鎖長)および/またはポリグリセロール ポリ-12-ヒドロキシステアレートとの組合せを使用するのが好ましい。
適当な増粘剤は、例えば、Aerosil型(親水性シリカ)、多糖、特にキサンタンゴム、グアール、寒天、アルギネートおよびチロース(tylose)、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、さらに比較的高分子量の脂肪酸ポリエチレングリコールモノエステルおよびジエステル、ポリアクリレート[例えば、CarbopolおよびPemulen型(Goodrich);Synthalen(Sigma);Keltrol型(Kelco);Sepigel型(Seppic);Salcare型(Allied Colloids)]、ポリアクリルアミド、ポリマー、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンである。
特に有効であることがわかっている他の稠度因子は、ベントナイト、例えばBentone Gel VS-5PC (Rheox)(これは、シクロペンタシロキサン、Disteardimonium Hectoriteおよびプロピレンカーボネートの混合物である)である。他の適当な稠度因子は、界面活性剤(例えば、エトキシル化脂肪酸グリセリド)、脂肪酸とポリオール(例えば、ペンタエリトリトールまたはトリメチロールプロパン)とのエステル、狭範囲の同族体分布を有する脂肪アルコールエトキシレートまたはアルキルオリゴグルコシド、ならびに、電解質(例えば、塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウム)である。
超脂肪化剤
超脂肪化剤は、例えば、ラノリンおよびレシチン、さらにポリエトキシル化またはアシル化したラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリドおよび脂肪酸アルカノールアミドなどの物質から選択することができる。脂肪酸アルカノールアミドは、発泡安定剤としても働く。
安定剤
安定剤として、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸またはリシノール酸のマグネシウム、アルミニウムおよび/または亜鉛塩を使用することができる。
ポリマー
適当な陽イオン性ポリマーは、例えば、陽イオン性セルロース誘導体、例えば第四級化したヒドロキシエチルセルロース(AmercholからPolymer JR 400の名称で入手できる)、陽イオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドのコポリマー、第四級化したビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えばLuviquat(BASF)、ポリグリコールとアミンの縮合生成物、第四級化したコラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lamequat L、Gruenau)、第四級化したコムギポリペプチド、ポリエチレンイミン、陽イオン性シリコーンポリマー、例えばアミドメチコーン、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(Cartaretine、Sandoz)、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(Merquat 550、Chemviron)、ポリアミノポリアミド(例えば、フランス特許出願公開FR2252840Aに記載)およびその架橋した水溶性ポリマー、陽イオン性キチン誘導体、例えば第四級化したキトサン(所望により、微結晶分散している)、ジハロアルキル(例えばジブロモブタン)とビス-ジアルキルアミン(例えばビス-ジメチルアミノ-1,3-プロパン)との縮合生成物、陽イオン性グアールゴム(例えば、CelaneseからのJaguar CBS、Jaguar C-17、Jaguar C-16)、第四級化したアンモニウム塩ポリマー(例えば、MiranolからのMirapol A-15、Mirapol AD-1、Mirapol AZ-1)である。
適当な陰イオン性、双性イオン性、両性および非イオン性ポリマーは、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそのエステル、未架橋のポリアクリル酸およびポリオール架橋したポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル/tert-ブチルアミノエチルメタクリレート/2-ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマーおよび所望により誘導体化したセルロースエーテルおよびシリコーンである。他の適当なポリマーおよび増粘剤は、文献[Cosm.Toil.、108、95 (1993)]中に見ることができる。
シリコーン化合物
適当なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環式シリコーン、ならびに、アミノ-、脂肪酸-、アルコール-、ポリエーテル-、エポキシ-、フッ素-、グリコシド-および/またはアルキル-修飾したシリコーン化合物である(これらは、室温で液体および樹脂様の両方であることができる)。他の適当なシリコーン化合物は、水素化シリケートおよび200〜300のジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチコーンの混合物であるシメチコーンである。適当な揮発性シリコーンの詳細な概説は、Toddらの文献[Cosm.Toil.、91、27 (1976)]中に見ることができる。
UV保護因子および酸化防止剤
本発明におけるUV保護因子とは、例えば、室温で液体または結晶性であり、かつ、紫外線放射を吸収することができ、吸収したエネルギーをより長波長の放射(例えば熱)の形態で放出することができる有機物質(光フィルター)である。UV-Bフィルターは、油溶性または水溶性であることができる。油溶性物質の例を以下に挙げる:
・3-ベンジリデンカンファーまたは3-ベンジリデンノルカンファーおよびその誘導体、例えば3-(4-メチルベンジリデン)カンファー(欧州特許EP0693471B1に記載);
・4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-エチルヘキシルエステル、4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-オクチルエステルおよび4-(ジメチルアミノ)安息香酸アミルエステル;
・ケイ皮酸のエステル、好ましくは4-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルエステル、4-メトキシケイ皮酸プロピルエステル、4-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル、2-シアノ-3,3-フェニルケイ皮酸2-エチルヘキシルエステル(Octocrylene);
・サリチル酸のエステル、好ましくはサリチル酸2-エチルヘキシルエステル、サリチル酸4-イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル;
・ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン;
・ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4-メトキシベンザルマロン酸ジ-2-エチルヘキシルエステル;
・トリアジンの誘導体、例えば2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチル-1'-ヘキシルオキシ)-1,3,5-トリアジンおよびオクチルトリアゾン(欧州特許出願公開EP0818450A1に記載)またはジオクチルブタアミドトリアゾン(UVAsorb HEB);
・プロパン-1,3-ジオン、例えば1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)-プロパン-1,3-ジオン;
・ケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体(欧州特許EP0694521B1に記載)。
適当な水溶性物質は、以下の通りである:
・2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、ならびに、そのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウムおよびグルクアンモニウム塩;
・ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸およびその塩;
・3-ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4-(2-オキソ-3-ボルニリデンメチル)-ベンゼンスルホン酸および2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボルニリデン)スルホン酸およびその塩。
通常のUV-Aフィルターは、特に、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば1-(4'-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)または1-フェニル-3-(4'-イソプロピルフェニル)プロパン-1,3-ジオン、およびエナミン化合物(ドイツ特許出願公開DE19712033A1に記載)(BASF)などである。勿論、これらUV-AおよびUV-Bフィルターを、混合物の形態で使用することもできる。特に好ましい組合せは、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)および2-シアノ-3,3-フェニルケイ皮酸2-エチルヘキシルエステル(Octocrylene)からなり、ケイ皮酸のエステル、好ましくは4-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルエステルおよび/または4-メトキシケイ皮酸プロピルエステルおよび/または4-メトキシケイ皮酸イソアミルエステルと組合せる。このような組合せを、水溶性フィルター(例えば、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸ならびにそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウムおよびグルクアンモニウム塩)と組合せるのが有利である。
上記した可溶性物質に加えて、不溶性の光遮断性顔料(即ち、微細に分散させた金属酸化物または塩)も、この目的に使用することができる。適当な金属酸化物の例は、特に、酸化亜鉛および二酸化チタン、さらに、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウムおよびセリウムの酸化物、ならびにこれらの混合物である。ケイ酸塩(タルカム)、硫酸バリウムおよびステアリン酸亜鉛を、塩として使用することができる。これらの酸化物および塩を、皮膚ケアおよび皮膚保護エマルジョンおよび美飾化粧品のための顔料の形態で使用する。これら粒子は、100nm未満、好ましくは5〜50nm、より好ましくは15〜30nmの平均直径を有しているべきである。これらは球の形状であってよいが、楕円形の粒子または他の非球形の粒子を使用することもできる。また、顔料を、表面処理すること、即ち親水性化または疎水性化することもできる。その代表例は、被覆した二酸化チタン、例えば、Titandioxid T 805(Degussa)およびEusolex T2000(Merck)である。適当な疎水性被覆材料は、特にシリコーンであり、とりわけトリアルコキシオクチルシランまたはジメチコーンである。いわゆるミクロまたはナノ顔料を、日光保護製品において使用するのが好ましい。ミクロ化した酸化亜鉛を使用するのが好ましい。他の適当なUVフィルターは、P.Finkelの概説[SOEFW-Journal 122、543 (1996)およびParf.Kosm. 3、11 (1999)]中に見ることができる。
上記した2つの群の一次日光保護因子に加えて、酸化防止剤型の二次日光保護因子を使用することもできる。酸化防止剤型の二次日光保護因子は、UV線が皮膚に貫通したときに開始される光化学反応連鎖を遮断する。その代表例は、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチド、例えばD,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシンおよびその誘導体(例えば、アンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えば、α-カロテン、β-カロテン、リコペン)およびその誘導体、クロロゲニン酸およびその誘導体、リポン酸およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポン酸)、オーロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、ならびに、そのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、およびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびその塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、ならびに、スルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシイミン、ホモシステインスルホキシイミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-およびヘプタ-チオニンスルホキシイミン)[これらは、極めて少ない許容用量(例えば、pモル〜μモル/kg)で用いる]、さらに、(金属)キレート化剤(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびその誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびその誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、アスコルビルパルミテート、Mgアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、トコフェロールおよび誘導体(例えば、ビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミテート)およびベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸およびその誘導体、α-グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク樹脂酸、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、スーパーオキシド ジスムターゼ、亜鉛およびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO)、セレンおよびその誘導体(例えば、セレンメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、トランス-スチルベンオキシド)、ならびに、本発明の目的に適するこれら活性物質の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)である。
生物起源の薬剤
本発明における生物起源の薬剤とは、例えば、トコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、(デオキシ)リボ核酸およびその断片化生成物、β-グルカン、レチノール、ビサボロール、アラントイン、ピタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、偽セラミド、精油、植物抽出物ならびにビタミン複合体である。
脱臭剤および微生物抑制剤
化粧品用脱臭剤は、体臭を相殺するか、遮蔽するか、または除去する。体臭は、アポクリン発汗における皮膚細菌の作用によって生じ、これにより不快臭を有する分解生成物が生成することになる。従って、脱臭剤は、微生物抑制剤、酵素阻害剤、臭気吸収剤または臭気遮蔽剤として作用する活性成分を含有する。
微生物抑制剤
基本的に、適当な微生物抑制剤は、グラム陽性細菌に対して作用するあらゆる物質であり、例えば、4-ヒドロキシ安息香酸およびその塩およびエステル、N-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)尿素、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、2,2'-メチレン-ビス-(6-ブロモ-4-クロロフェノール)、3-メチル-4-(1-メチルエチル)フェノール、2-ベンジル-4-クロロフェノール、3-(4-クロロフェノキシ)プロパン-1,2-ジオール、3-ヨード-2-プロピニルブチルカルバメート、クロロヘキシジン、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(TTC)、抗細菌芳香物質、チモール、タイム油、オイゲノール、チョウジ油、メントール、ミント油、ファルネソール、フェノキシエタノール、グリセロールモノカプレート、グリセロールモノカプリレート、グリセロールモノラウレート(GML)、ジグリセロールモノカプレート(DMC)、サリチル酸-N-アルキルアミド(例えば、サリチル酸n-オクチルアミドまたはサリチル酸n-デシルアミド)などである。
酵素阻害剤
適当な酵素阻害剤は、例えばエステラーゼ阻害剤である。エステラーゼ阻害剤は、好ましくはクエン酸トリアルキル、例えばクエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチル、および特に、クエン酸トリエチル(Hydagen CAT)である。エステラーゼ阻害剤は、酵素活性を阻害し、こうして臭気の生成を減少させる。他のエステラーゼ阻害剤は、ステロールスルフェートまたはホスフェート(例えば、ラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロールおよびシトステロールスルフェートまたはホスフェートなど)、ジカルボン酸およびそのエステル(例えば、グルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸およびマロン酸ジエチルエステルなど)、ヒドロキシカルボン酸およびそのエステル(例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸または酒石酸ジエチルエステルなど)、ならびに亜鉛グリシネートである。
臭気吸収剤
適当な臭気吸収剤は、臭気生成化合物を吸収することができ、その大部分を保持することができる物質である。これらは、個々の成分の分圧を低下させ、こうしてその拡散速度を低下させる。この点で重要な要件は、芳香物質が損なわれないまま保持されることである。臭気吸収剤は、細菌に対して活性ではない。これらは、例えば主成分として、ラブダナムもしくはエゴノキの抽出物またはある種のアビエチン酸誘導体などの「保留剤」として当業者に知られている特定のほぼ中性臭気の芳香物質またはリシノール酸の錯亜鉛塩を含有する。
臭気遮蔽剤は、その臭気遮蔽機能に加えて、その特定の芳香を脱臭剤に与える芳香物質または芳香油である。適当な芳香油は、例えば、天然および合成の芳香物質の混合物である。天然の芳香物質には、花、茎および葉、果実、果皮、根、木、ハーブおよび草、針状葉および枝、樹脂およびバルサムの抽出物が含まれる。また、動物原料、例えばジャコウおよびビーバーを使用することもできる。通常の合成芳香化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の生成物である。エステル型の芳香化合物の例は、酢酸ベンジル、シクロヘキシル酢酸p-tert-ブチル、酢酸リナリル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸スチラリルおよびサリチル酸ベンジルである。エーテルには、例えばベンジルエチルエーテルが含まれ、アルデヒドには、例えば8〜18個の炭素原子を含む直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアルおよびボルゲオナールが含まれる。適当なケトンの例は、イオノンおよびメチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールである。炭化水素には、主にテルペンおよびバルサムが含まれる。しかし、異なる芳香化合物の混合物(これらは一緒になって快い芳香を生じる)を使用するのが好ましい。他の適当な芳香油は、比較的低揮発性の精油(これらのほとんどは芳香成分として使用される)である。その例は、セージ油、カミツレ油、チョウジ油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、シナノキ花油、ビャクシン果実油、ベチベルソウ油、オリバヌム油、ガルバヌム油、ラブダナム油およびラベンジン油である。以下のものを、個々にまたは混合物の形態で使用するのが好ましい:即ち、ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアル、ライラール(lyral)、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α-ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレン・フォルテ(Boisambrene Forte)、アムブロキサン(Ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデリス(sandelice)、柑橘油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタール(cyclovertal)、ラベンジン油、サルビア油、β-ダマスコーン、ゼラニウム油バーボン、サリチル酸シクロヘキシル、ベルトフィックス・ケウアー(Vertofix Coeur)、イソ-E-スーパー(Iso-E-Super)、フィクソリド(Fixolide)NP、エベルニル(evernyl)、イラルデイン(iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキシド、ロミラット(romillat)、イロチル(irotyl)およびフロラマット(floramat)。
発汗防止剤
発汗防止剤は、エクリン汗腺の活性に影響を及ぼすことによって発汗を減少させ、こうして腋下の湿気および体臭を中和する。通常、水性または無水の発汗防止配合物は、以下の成分を含有する:
・収斂活性の成分;
・油成分;
・非イオン性乳化剤;
・共乳化剤;
・稠度因子;
・助剤(例えば、増粘剤または錯生成剤の形態にある);および/または
・非水性溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコールおよび/またはグリセロールなど)。
発汗防止剤の適当な収斂性の活性成分は、特に、アルミニウム、ジルコニウムまたは亜鉛の塩である。この種の適当な抗ヒドロ(antihydrotic)剤は、例えば、アルミニウムクロリド、アルミニウムクロロヒドレート、アルミニウムジクロロヒドレート、アルミニウムセスキクロロヒドレート、および、これらと例えば1,2-プロピレングリコールとの複合化合物、アルミニウムヒドロキシアラントイネート、アルミニウムクロリドタルトレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロヒドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロヒドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロヒドレート、および、これらと例えばアミノ酸(グリシンなど)との複合化合物である。さらに、発汗防止剤において普通に使用される油溶性および水溶性の助剤が、比較的少量で存在していてもよい。
このような油溶性の助剤には、例えば、以下のものが含まれる:
・炎症抑制性、皮膚保護性または芳香性の精油;
・合成の皮膚保護剤;および/または
・油溶性の芳香油。
通常の水溶性の添加剤は、例えば、防腐剤、水溶性芳香物質、pH調節剤、例えば緩衝混合物、水溶性増粘剤、例えば水溶性の天然または合成ポリマー、例えばキサンタンゴム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたは高分子量ポリエチレンオキシドである。
皮膜形成剤
通常の皮膜形成剤は、例えば、キトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸系列のポリマー、第四セルロース誘導体、コラーゲン、ヒアルロン酸およびその塩および同様の化合物である。
ふけ防止剤
適当なふけ防止剤は、ピロクトン オラミン(Pirocton Olamin)[1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2-(1H)-ピリジノン モノエタノールアミン塩]、Baypival(クリムバゾール;Climbazole)、Ketoconazol(4-アセチル-1-{4-[2-(2,4-ジクロロフェニル) r-2-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキシラン-c-4-イルメトキシフェニル}ピペラジン、ケトコナゾール、エルビオール、セレンジスルフィド、コロイド状イオウ、イオウポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート、イオウリシノールポリエトキシレート、イオウタールジスチレート、サリチル酸(または、ヘキサクロロフェンと組合せて)、ウンデシレン酸 モノエタノールアミド スルホスクシネートNa塩、Lamepon UD(タンパク質/ウンデシレン酸縮合物)、亜鉛ピリチオン、アルミニウムピリチオンおよびマグネシウムピリチオン/ジピリチオンマグネシウムスルフェートである。
膨潤剤
水相のための適当な膨潤剤は、モンモリロナイト、粘土無機物質、ペムレン(Pemulen)およびアルキル修飾したカルボポール(Carbopol)型(Goodrich)である。他の適当なポリマーおよび膨潤剤は、R.Lochheadの概説[Cosm.Toil.、108、95 (1993)]中に見ることができる。
虫忌避剤
適当な虫忌避剤は、N,N-ジエチル-m-トルアミド、ペンタン-1,2-ジオールまたはブチルアセチルアミノプロピオン酸エチルである。
自己褐変剤および脱色素沈着剤
適当な自己褐変剤は、ジヒドロキシアセトンである。適当なチロシン阻害剤(これは、メラニンの生成を妨げ、脱色素沈着剤において使用される)は、例えば、アルブチン、フェルラ酸、コウジ酸、クマル酸およびアスコルビン酸(ビタミンC)である。
ヒドロトロープ剤
さらに、流れ挙動を改善するために、ヒドロトロープ剤、例えばエタノール、イソプロピルアルコールまたはポリオールを使用することができる。適当なポリオールは、好ましくは2〜15個の炭素原子および少なくとも2個のヒドロキシル基を含有する。これらポリオールは、他の官能基、特にアミノ基を含有することができ、また、窒素で修飾することもできる。その代表例は、以下の通りである:
・グリセロール;
・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、および、ポリエチレングリコール(100〜1000ダルトンの平均分子量を有する);
・1.5〜10の自己縮合度を有する工業用オリゴグリセロール混合物、例えば40〜50重量%のジグリセロール含量を有する工業用ジグリセロール混合物;
・メチロール化合物、例えば特にトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリトリトールおよびジペンタエリトリトール;
・低級アルキルグルコシド、特にアルキル基に1〜8個の炭素原子を含むもの、例えばメチルおよびブチルグルコシド;
・5〜12個の炭素原子を含む糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニトール;
・5〜12個の炭素原子を含む糖、例えばグルコースまたはスクロース;
・アミノ糖、例えばグルカミン;
・ジアルコールアミン、例えばジエタノールアミンまたは2-アミノプロパン-1,3-ジオール。
防腐剤
適当な防腐剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸およびSurfacineの名称のもとで知られている銀錯体およびKosmetikverordnung(化粧品指針)の付属書6のパートAおよびBに挙げられている他の群の化合物である。
芳香油および芳香剤
適当な芳香油は、天然および合成の芳香物質の混合物である。天然の芳香物質には、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イランイラン)、茎および葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレイン)、果実(アニス、コエンドロ、ヒメウイキョウ、ビャクシン)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(ニクズク、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アイリス、カルムス)、木(マツ、ビャクダン、ユソウボク、シーダー材、シタン)、ハーブおよび草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針状葉および枝(トウヒ、モミ、マツ、低マツ)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、乳香、オポパナックス)の抽出物が含まれる。また、動物原料、例えばジャコウおよびビーバーを使用することもできる。通常の合成芳香化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の生成物である。エステル型の芳香化合物の例は、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、シクロヘキシル酢酸p-tert-ブチル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、エチル酢酸フェニル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチルメチルフェニルグリシネート、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸スチラリルおよびサリチル酸ベンジルである。エーテルには、例えばベンジルエチルエーテルが含まれ、アルデヒドには、例えば8〜18個の炭素原子を含む直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアルおよびボルゲオナールが含まれる。適当なケトンの例は、イオノン、α-イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールである。炭化水素には、主にテルペンおよびバルサムが含まれる。しかし、異なる芳香化合物の混合物(これらは一緒になって快い芳香を生じる)を使用するのが好ましい。他の適当な芳香油は、比較的低揮発性の精油(これらのほとんどは芳香成分として使用される)である。その例は、セージ油、カミツレ油、チョウジ油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、シナノキ花油、ビャクシン果実油、ベチベルソウ油、オリバヌム油、ガルバヌム油、ラブダナム油およびラベンジン油である。以下のものを、個々にまたは混合物の形態で使用するのが好ましい:即ち、ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアル、ライラール(lyral)、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α-ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレン・フォルテ(Boisambrene Forte)、アムブロキサン(Ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデリス(sandelice)、柑橘油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタール(cyclovertal)、ラベンジン油、サルビア油、β-ダマスコーン、ゼラニウム油バーボン、サリチル酸シクロヘキシル、ベルトフィックス・ケウアー(Vertofix Coeur)、イソ-E-スーパー(Iso-E-Super)、フィクソリド(Fixolide)NP、エベルニル(evernyl)、イラルデイン(iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキシド、ロミラット(romilat)、イロチル(irotyl)およびフロラマット(floramat)。適当な芳香剤は、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、アニス実油、ニホンアニス油、ヒメウイキョウ油、ユーカリ油、ウイキョウ油、柑橘油、ヒメコウジ油、チョウジ油、メントールなどである。
染料
適当な染料は、例えば、刊行物「Kosmetische Faerbemittel」[Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgemeinschaft、Verlag Chemie、Weinheim、1984、p.81-106]に挙げられている、化粧品目的に認められかつ適している任意の物質である。その例には、コチニール・レッドA(C.I.16255)、パテント・ブルーV(C.I.42051)、インジゴチン(C.I.73015)、クロロフィリン(C.I.75810)、キノリン・イエロー(C.I.47005)、二酸化チタン(C.I.77891)、インダントレン・ブルーRS(C.I.69800)およびマッダーレーキ(C.I.58000)が含まれる。また、ルミノールが発光染料として存在していてもよい。通常、これらの染料は、混合物全体を基準に、0.001〜0.1重量%の濃度で使用される。
これらの調製物は、通常の熱間法または冷間法によって製造することができ、好ましくは、相反転温度法によって製造する。
タンパク質抽出物の製造実施例
ビグナ・アコニティフォリア種子のタンパク質抽出物の製造
ビグナ・トリロバータのために仏国特許出願公開FR2796839A1に既に記載されている方法によって、植物タンパク質の抽出、濃縮物またはタンパク質単離体の調製のための通常の方法のいずれかによって、あるいは、本対象の専門家には既知である精製(限外濾過、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、沈殿、吸着)によって、タンパク質を調製する。
しかし、所与のpH値の水または水性溶液を用いて(実施例6および7を参照)、所望により超音波発生器と組合せて抽出過程を行うのが好ましい。
インド起源のビグナ・アコニティフォリア種子の2つの異なる分割量からのタンパク質抽出物の単離および調製のための種々の方法を、例示のための実施例として以下に記載するが、これらはいかなる意味においても本発明の限定を意図するものではない。
製造実施例1
乾燥ビグナ・アコニティフォリア種子を粉砕することによって得た粉末(180g)を、蒸留水(1.5L)に加えた。15分間の撹拌の後、溶液のpHを、水酸化ナトリウムによりpH7.0に調節した。抽出pHを7.0に維持することによって、室温で3時間、抽出を行った。4,500Gで10分間の遠心の後、表面に浮いてきたベージュ色の物質を集め、次いで0.5μmに通した。通常の方法、例えば噴霧乾燥、凍結乾燥などによって、抽出物から水を除くことができる。噴霧乾燥の後、得られた粉末様の生成物は、47.0%のタンパク質含量(Nx6.25)を有していた(抽出物1)。
製造実施例2
ビグナ・アコニティフォリア種子を粉砕することによって得た粉末(300g)を、蒸留水(2.5L)に加え、溶液を実施例1のように処理した。2.2Lのベージュ色の溶液が得られた。この溶液を、硫酸によりpH4.5に調節し、30分間撹拌した。次いで、溶液を3,500Gで30分間遠心した。沈殿物および表面に浮いた物質を別々に集めた。沈殿物を、沈殿の生成前の容量の20%に相当する容量の水に溶液として加えた。溶液のpHを、それが7.2で一定になるまで、NaOHにより調節した。この溶液を、再び遠心して、不溶性物質を分離した。3.8%乾燥抽出物の溶液(600ml)が得られ、これから噴霧乾燥によって水を除いた。噴霧乾燥の後、得られた粉末様の生成物は、84.2%のタンパク質含量(Nx6.25)を有していた(抽出物2)。
製造実施例3
実施例2に従ってpH4.5でタンパク質を沈殿させた後に得られる表面に浮いた物質を、0.5μmに通した。得られた透明な溶液から噴霧乾燥によって水を除いた。得られた粉末は、17〜21%のタンパク質含量を有していた。
製造実施例4
実施例1に従って調製した粗抽出物(pH7.5、250ml)を、100,000daの限外濾過膜(ref. YM 100、直径6cm)を装着したAmicon 8200限外濾過セル中に導入した。溶液を55mlまで濃縮した(圧縮空気の圧力 3バール)。透過物P1および保持物R1を集めた。蒸留水(150ml)を保持物に加え、溶液を再び50mlまで濃縮した(保持物R2)。保持物R2から凍結乾燥によって水を除いた。84.5%のタンパク質含量(Nx6.25)を有する分画が得られた。
製造実施例5
タンパク質濃縮物を、実施例2と同様にして種子(350g)から調製した(最初の抽出を、粉末:溶媒の比=1:15で行った)。沈殿物を、pH7.5の蒸留水(1.5L)に溶解した。60.5g/Lのタンパク質(Nx6.25)を含むタンパク質濃縮溶液(500ml)が最終的に得られた。タンパク質を、アルカリ性プロテアーゼ(溶液のタンパク質に対して2.5%)によりpH7.5〜8.5で加水分解した。加水分解を、使用した酵素の最適温度および最適pHにおいて、2時間行った(これら最適値は専門家には既知である)。酵素を、少なくとも10分間、100℃に加熱することによって不活性化した。室温まで冷却した後、溶液を遠心し、0.22μmに通した。6.53%乾燥抽出物を含む暗く透明な濾液(450ml、タンパク質 45.2g/L)を得た。噴霧乾燥の後に得られた粉末は、72.0%のタンパク質含量を有していた(抽出物3)。
Superose 12 HRカラムでのゲル透過による、これら種々の方法によって抽出した分画の分析は、少なくとも10種類のタンパク質分画の同定を可能にした。タンパク質の分子量分布は、次のようであった:80% <5,000daおよび5,000da<20%<50,000da。
実施例5の記載のようにして得た加水分解物の成分は、平均分子量3,500daを有していた。
上記の実施例に従って得た抽出物は、通常の方法(噴霧乾燥、凍結乾燥)によって乾燥した後に、または液体形態で直接使用することができる。得られたタンパク質分画は、構造のどのような修飾もせずにその元の形態で、あるいは、添付の図面に示すように異なるクロマトグラムピークに対応し、種子中に天然に存在する、異なる見かけ分子量を有する少なくとも2つまたは全ての抽出分画の1またはそれ以上の天然化合物の形態で(全または部分的タンパク質抽出物)、あるいは、単離された形態で使用することができる。
タンパク質分画を、組成物において、以下の処理のいずれかによって修飾または官能化した形態で使用することができる:
・元のタンパク質の重合;
・元のタンパク質の化学的加水分解;
・元のタンパク質の酵素的加水分解;動物、植物、微生物または菌類起源のプロテアーゼ:Bacillus subtilis、Aspergillus niger、Aspergillus oryzaeのペプシン、トリプシン、キモトリプシン、パパイン、プロナーゼ、ブロメライン、エンドプロテイナーゼ、サーミターゼ、プロテアーゼ(スブチリシン、アルカラーゼ、ニュートラーゼ)による;
・微生物による修飾;種々の微生物、例えば酵母(Saccharomyces)、カビ(Aspergillus)、細菌(Bacillusなど)による:発酵基質としてビグナ・アコニティフォリアのタンパク質を用いる;
・化学的または酵素的官能化;スクシニル化またはホルホリル化などの方法による;
・第四級化;
・糖または脂質分子のグラフト化またはグラフト化による任意の他の化学修飾。
製造実施例6:好ましい製造方法
本発明に係る抽出物は、30〜70℃、好ましくは35〜60℃、より具体的には40〜50℃で1〜6時間、好ましくは2〜4時間にわたり、水による種子の抽出によって製造するのが好ましい。残留物および溶媒を分離し、70〜90℃、好ましくは75〜85℃で0.5〜3時間、好ましくは1〜2時間加熱した後、pHをpH5〜7、好ましくはpH5.5〜6.5に調節し、次いで遠心および濾過を行う。得られた抽出物は、少なくとも0.4、好ましくは少なくとも0.5、より具体的には0.6重量%以上の窒素含量ならびに以下の分子量分布を有する:80%が<5,000daおよび20%が>5,000daおよび<50,000da(分子量は、Superose 12 HR、FPLC、Pharmaciaによって測定)。他の助剤、例えば防腐剤、酸化防止剤およびポリオールを、抽出物に加えることができる。
製造実施例7:ビグナ・アコニティフォリア抽出物を含む製品VITOPTINE(Laboratoires Serobiologiques)の製造
製造
ビグナ・アコニティフォリア種子(50kg)を、水(200〜300kg)を用いて、40〜50℃で3〜4時間抽出した。残留物および溶媒を分離し、80℃で1時間加熱した後、pHをpH6に調節し、次いで遠心(3,500G、75kg/時)および濾過を行った。得られた抽出物は、0.5〜1重量%の窒素含量を有していた。この抽出物に、60℃で撹拌しながら、成分 水、グリセロール、クエン酸ナトリウムおよび防腐剤を加え、次いで抽出物をpH6に調節し、再濾過した。
Figure 0004150671

実施例6に従って調製したビグナ・アコニティフォリア抽出物(実施例5に記載した助剤と組合せた)は、化粧品および/または皮膚医薬調製物において使用するのに特に適する。これは、これらが貯蔵可能な濃縮物を表し、配合物に加工するのが容易であり、物理化学的に安定かつ皮膚学的に適合性の高い調製物を導くためである。
配合実施例
本発明の種々の化粧品組成物を、以下の配合実施例により説明する。
配合実施例1:再生クリーム(蒸留水を100.0まで、量は重量%)
Figure 0004150671

脂肪相を80℃で溶融した。水性相も80℃に加熱し、Elestab 4112をこれに溶解させた。ビグナ抽出物Vitoptineの母液を独立して調製し、脂肪相を水性相に撹拌(タービン撹拌機)しながら加え、次いでVitoptineを約50℃で導入した。次いで、生成物が冷えるまで撹拌を続けた。
配合実施例2:敏感な皮膚タイプのためおよび炎症または損傷した皮膚の処置のためのクリーム(蒸留水を100.0まで、量は重量%)
Figure 0004150671

脂肪相を80℃で溶融した。水性相も80℃に加熱し、Elestab 388およびPVPをこれに溶解させた。Vitoptineを独立して調製し、脂肪相を水性相に撹拌(タービン撹拌機)しながら加え、次いでVitoptineを約50℃で導入した。次いで、生成物が冷えるまで撹拌を続けた。
ビグナ・アコニティフォリア抽出物 VITOPTINE(Laboratoires Serobiologiques)を含む配合物のさらなる提案を、表9および表10に示す。
Figure 0004150671
Figure 0004150671

Claims (18)

  1. 植物ビグナ・アコニティフォリアの種子のタンパク質含有抽出物を含有する局所適用のための化粧品または皮膚医薬調製物であって、該抽出物が、
    (a)ビグナ・アコニティフォリアの種子を水で抽出し、
    (b)残留物および溶媒を分離し、
    (c)pH5〜7にpH調整した後に、生成物を遠心および濾過し、抽出物を所望により他の助剤と混合する、
    ことによって製造されたものであり、該局所適用が、
    ・増殖および細胞代謝を刺激するため、
    ・抗アポプトシスのため、
    ・抗老化のため、
    ・活力付与および再生のため、または
    ・細胞保護のため、
    の適用である調製物。
  2. 0.001〜30重量%のビグナ・アコニティフォリアの種子から抽出したタンパク質含有抽出物を含有することを特徴とする請求項1に記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  3. 与のpH値において、塩溶液または水で抽出されたタンパク質含有抽出物から得られる1つまたはそれ以上のタンパク質分画を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  4. 音波発生器によって水溶液として抽出されたタンパク質含有抽出物から得られる1つまたはそれ以上のタンパク質分画を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  5. 殿、吸着、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィーおよび限外濾過から選択される方法によって精製されたタンパク質含有抽出物から得られる1つまたはそれ以上のタンパク質分画を含有することを特徴とする請求項3または4に記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  6. ロテアーゼ阻害剤を豊富化することによってタンパク質含有抽出物から得られるタンパク質分画を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  7. タンパク質含有抽出物から得られる1つまたはそれ以上のタンパク質分画から調製した化学的または酵素的加水分解物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  8. タンパク質含有抽出物から得られる1つまたはそれ以上のタンパク質分画から調製した重合生成物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  9. タンパク質含有抽出物から得られる1つまたはそれ以上のタンパク質分画から調製した化学的グラフト化生成物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  10. かけ分子量が異なる、種子中に天然に存在する少なくとも2つのタンパク質分画を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  11. 子中に天然に存在する全抽出可能タンパク質分画を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  12. 皮膚、上皮付属体および/または粘膜に局所適用するための請求項1〜11のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  13. 局所適用が、増殖および細胞代謝を刺激するための適用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  14. 局所適用が、抗アポプトシスのための適用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  15. 局所適用が、抗老化のための適用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  16. 局所適用が、活力付与および再生のための適用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  17. 局所適用が、細胞保護のための適用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
  18. 局所適用が、敏感な皮膚タイプの予防および治癒処置のための適用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の化粧品または皮膚医薬調製物。
JP2003541734A 2001-11-09 2002-10-31 化粧品および/または皮膚医薬組成物におけるビグナ・アコニティフォリア植物からの抽出物の使用 Expired - Fee Related JP4150671B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP01402887A EP1310261A1 (de) 2001-11-09 2001-11-09 Verwendung eines Extraktes der Vigna aconitifolia-Pflanze in einer Kosmetischen und/oder dermopharmazeutischen Zusammensetzung
PCT/EP2002/012148 WO2003039442A2 (de) 2001-11-09 2002-10-31 Verwendung eines extraktes der vigna aconitifolia-pflanze in einer kosmetischen und/oder dermopharmazeutischen zusammensetzung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005512988A JP2005512988A (ja) 2005-05-12
JP4150671B2 true JP4150671B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=8182960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003541734A Expired - Fee Related JP4150671B2 (ja) 2001-11-09 2002-10-31 化粧品および/または皮膚医薬組成物におけるビグナ・アコニティフォリア植物からの抽出物の使用

Country Status (8)

Country Link
US (2) US20050019301A1 (ja)
EP (2) EP1310261A1 (ja)
JP (1) JP4150671B2 (ja)
KR (1) KR100968391B1 (ja)
AU (1) AU2002363372A1 (ja)
DE (1) DE50214506D1 (ja)
ES (1) ES2347955T3 (ja)
WO (1) WO2003039442A2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1310261A1 (de) 2001-11-09 2003-05-14 Cognis France S.A. Verwendung eines Extraktes der Vigna aconitifolia-Pflanze in einer Kosmetischen und/oder dermopharmazeutischen Zusammensetzung
DE10240984B4 (de) * 2002-09-05 2011-06-01 Hallmann, Paul-Alexander, Dr.rer.nat. Pflanzenpigmente aus Leguminosen zur Revitalisierung und Stabilisierung hypoxischer menschlicher Haut
DE102005005199A1 (de) * 2005-02-03 2006-08-10 Beiersdorf Ag Verwendung von Alkylglucosiden zum Erzielen oder Verbessern der mikrobiologischen Stabilität von kosmetischen Zubereitungen
DE102005026005A1 (de) * 2005-06-03 2006-12-07 Beiersdorf Ag Kosmetische Zubereitungen mit einem Gehalt an einem besonderen Anisfruchtextrakt und bestimmten Emulgatoren
DE102006034532A1 (de) * 2006-07-24 2008-01-31 Beiersdorf Ag Selbstbräunungsmittel mit (2-Hydroxyethyl)harnstoff
DE102006034531A1 (de) * 2006-07-24 2008-01-31 Beiersdorf Ag Kosmetische Zubereitung mit (2-Hydroxyethyl)harnstoff und Myristylmyristat
DE102006034530A1 (de) * 2006-07-24 2008-01-31 Beiersdorf Ag Kosmetische Formulierung mit (2-Hydroxyethyl)harnstoff und Glucosylglyceriden
FR2932088B1 (fr) * 2008-06-06 2013-04-05 Lvmh Rech Utilisation d'un extrait de lepechinia caulescens comme agent cosmetique, et composition cosmetique le contenant
EP2216074A1 (en) * 2009-02-07 2010-08-11 Cognis IP Management GmbH Dolichos biflorus extract for use in cosmetic skin treatment
FR2946254B1 (fr) * 2009-06-08 2011-08-19 Oreal Composition cosmetique associant un derive c-glycoside a un extrait de graines de vigna aconitifolia
KR101790185B1 (ko) * 2010-09-13 2017-10-26 (주)아모레퍼시픽 발효콩 추출 분획물을 유효 성분으로 포함하는 화장료 조성물
SG190139A1 (en) * 2010-11-03 2013-06-28 Cimtech Pty Ltd Methods and compositions for maintaining and improving the health of skin
WO2012120290A2 (en) 2011-03-04 2012-09-13 Sana Pharma As Cosmetic formulations
EP3166589B1 (de) 2014-07-08 2020-04-08 Henkel AG & Co. KGaA Schweisshemmende kosmetische mittel mit speziellen proteinen aus hülsenfrüchten der gattung pisum, welche keine halogenide und/oder hydroxyhalogenide von aluminium und/oder zirconium enthalten"
KR101912996B1 (ko) 2016-05-25 2018-10-29 경북대학교 산학협력단 주름조개풀 추출물을 포함하는 화장료 조성물
KR102359439B1 (ko) 2017-03-31 2022-02-09 (주)아모레퍼시픽 벤조산아마이드 화합물 및 사이클로덱스트린 용해보조제를 포함하는 조성물
JP2020536163A (ja) * 2017-10-10 2020-12-10 上海路豊助剤有限公司 希土類/金属化合物機能性モノマー及びその製造方法、応用
KR102506882B1 (ko) 2017-11-30 2023-03-08 (주)아모레퍼시픽 벤조산아마이드 화합물 및 용해보조제를 포함하는 조성물
CN108619001B (zh) * 2018-06-25 2021-09-07 上海交通大学医学院 一种无防腐剂添加的红参面膜及其制备方法
KR102623441B1 (ko) 2018-10-31 2024-01-11 (주)아모레퍼시픽 벤조산아마이드 화합물 및 용해보조제를 포함하는 조성물
CN112080543A (zh) * 2020-09-26 2020-12-15 张超科 一种具有抗衰老功效的植物源多肽、含有其的面霜及制备方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1165574B (de) 1960-08-08 1964-03-19 Dehydag Gmbh Verfahren zur Herstellung von als Emulgiermittel fuer Salbengrundlagen dienenden Mischestern
DE2024051C3 (de) 1970-05-16 1986-05-07 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Verwendung der Veresterungsprodukte von Glycerin-Äthylenoxid-Addukten mit Fettsäuren als Rückfettungsmittel in kosmetischen Zubereitungen
US4172887A (en) * 1973-11-30 1979-10-30 L'oreal Hair conditioning compositions containing crosslinked polyaminopolyamides
LU68901A1 (ja) 1973-11-30 1975-08-20
US5270200A (en) * 1988-04-12 1993-12-14 The Plant Cell Research Institute Arcelin seed storage proteins from phaseolus vulgaris
EP0532465B1 (de) * 1991-09-13 2002-07-10 Pentapharm A.G. Proteinfraktion zur kosmetischen und dermatologischen Pflege der Haut
US5830887A (en) 1992-05-19 1998-11-03 Novogen Research Pty. Ltd. Health supplements containing phyto-oestrogens, analogues or metabolites thereof
DE4426215A1 (de) 1994-07-23 1996-01-25 Merck Patent Gmbh Ketotricyclo [5.2.1.0] decan-Derivate
DE4426216A1 (de) 1994-07-23 1996-01-25 Merck Patent Gmbh Benzyliden-Norcampher-Derivate
DE59709127D1 (de) * 1996-07-08 2003-02-20 Ciba Sc Holding Ag Triazinderivate als UV-Filter in Sonnenschutzmitteln
DE19712033A1 (de) 1997-03-21 1998-09-24 Basf Ag Photostabile UV-Filter enthaltende kosmetische und pharmazeutische Zubereitungen
DE59712388D1 (de) * 1996-11-29 2005-09-15 Basf Ag Photostabile UV-A-Filter enthaltende kosmetische Zubereitungen
DE19756377A1 (de) 1997-12-18 1999-06-24 Beiersdorf Ag Verwendung von C¶1¶¶8¶-¶3¶¶8¶-Alkylhydroxystearoylstearat zur Verstärkung der UV-A-Schutzleistung kosmetischer oder dermatologischer Formulierungen
US6004558A (en) * 1998-02-25 1999-12-21 Novogen, Inc. Methods for treating cancer with legume plant extracts
FR2776519B1 (fr) * 1998-03-24 2000-11-17 Serobiologiques Lab Sa Utilisation d'au moins un extrait proteique de graines de plantes du genre moringa et composition cosmetique et/ou pharmaceutique correspondante
KR20010102559A (ko) 1999-03-31 2001-11-15 카스파르 스튀름, 아를레테 슐레퍼 화장품 및 피부과용 피부관리 조성물
FR2796839B1 (fr) * 1999-07-26 2003-05-23 Serobiologiques Lab Sa Utilisation d'une fraction proteique de la graine de la plante vigna trilobata dans une composition cosmetique ou dermopharmaceutique
EP1310261A1 (de) 2001-11-09 2003-05-14 Cognis France S.A. Verwendung eines Extraktes der Vigna aconitifolia-Pflanze in einer Kosmetischen und/oder dermopharmazeutischen Zusammensetzung

Also Published As

Publication number Publication date
US20100273717A1 (en) 2010-10-28
US8697151B2 (en) 2014-04-15
DE50214506D1 (de) 2010-08-05
AU2002363372A1 (en) 2003-05-19
KR20040062622A (ko) 2004-07-07
US20050019301A1 (en) 2005-01-27
EP1441747A2 (de) 2004-08-04
EP1441747B1 (de) 2010-06-23
ES2347955T3 (es) 2010-11-26
WO2003039442A3 (de) 2003-09-04
JP2005512988A (ja) 2005-05-12
EP1310261A1 (de) 2003-05-14
WO2003039442A2 (de) 2003-05-15
KR100968391B1 (ko) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8697151B2 (en) Use of an extract from the vigna aconitifolia plant in a cosmetic and/or dermopharmaceutical composition
JP4167063B2 (ja) 植物アルガニア・スピノーザの葉抽出物を含有する化粧品および/または皮膚薬調製物
US20070134193A1 (en) Cosmetic and/or pharmaceutical preparations
JP4601251B2 (ja) 植物アルガニア・スピノーザ由来の天然タンパク質を含有する化粧品および/または皮膚薬調製物
JP2005521649A (ja) 植物成分および/または植物抽出物の発酵によって得られる、化粧製品および/または医薬製品において使用するための活性物質
JP2003527843A (ja) ワイン製造残留物からの抽出物
JP4846968B2 (ja) 植物ライチ・チネンシス・ソンの抽出物の使用
JP2005504755A (ja) 植物抽出物を含有する化粧品および/または医薬調製物
JP2003518033A (ja) 化粧品製剤および/または医薬製剤
JP2004532269A (ja) 発芽植物抽出物を含有する化粧品製剤
JP2005506310A (ja) 化粧用製剤
JP2013121968A (ja) 植物Cassiaalataの抽出物の使用
US20030129150A1 (en) Cosmetic preparations containing plant extracts
JP2004501974A (ja) 菌類グリフォラ・フロンドサの抽出物の使用
JP2004501176A (ja) イヌリンおよびイヌリン誘導体の使用
JP2003521505A (ja) Waltheriaindica抽出物を含有する化粧品製剤
JP2003531844A (ja) 植物Arganiaspinosaの抽出物を含有する化粧品製剤および/または医薬製剤
JP2006514074A (ja) 化粧品または皮膚科学的調製物におけるオリゴグルコサミンの使用
JP2003518026A (ja) ワイン製造からの残留物についての使用
JP2005529177A (ja) 共役リノール酸のアルコールを含む製剤
US20050095305A1 (en) Anti-aging agents
JP2012516858A (ja) 美容的皮膚トリートメントに使用するためのドリコスビフロルス抽出物
JP2006519166A (ja) エペルア・ファルカータの抽出物および/またはその成分を含有する調製物
JP2005509659A6 (ja) 老化防止剤
JP2006528944A (ja) アデナンテラ属植物の種子からの抽出物を含有する化粧品および/または皮膚学調製物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070828

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070904

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070927

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071004

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071029

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080422

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4150671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees